JP4229756B2 - 吸収性物品 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、肌に対してやさしい風合いを有し、かつ高い防漏性を有する立体ガードを備えた吸収性物品に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】
従来、吸収性物品は漏れ防止性能を高める目的で、着用者の肌に向かって起立する立体ガードを吸収体の側部に沿って配する技術が数多く提案されてきた。
【0003】
例えば、特許文献1、2には、弾性部材をシート部材に伸長状態で接着固定することによってギャザーを形成し、股下部から排泄物が漏れるのを防ぐために立体ガードと肌の間の隙間を生じさせないようにすることに関する技術が開示されている。しかし、これら公報には着用者肌への配慮については記載されていない。
【0004】
また、特許文献3には、自由端と固定端との間に中空部を複数設け、各中空部内に弾性部材を配置したバリヤカフスが記載されている。このバリヤカフスにおいては、中空部内を弾性部材が移動してバリヤカフスの身体に対するフィット性が悪化したり、隣接する中空部間を仕切るシール部の存在により、身体に与える感触が悪くなる恐れがある。
【0005】
【特許文献1】
特開昭62−250201号公報
【特許文献2】
特開昭63−12705号公報
【特許文献3】
国際公開WO95/07063
【0006】
従って、本発明の目的は、着用者の肌に優しい感触を与え、かつ排泄物や体液が漏れ難い吸収性物品を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明は、背側部、股下部及び腹側部を有し、着用者肌面側に起立する立体ガードを吸収体の側部に沿って備える吸収性物品であって、前記立体ガードは、2枚のシート間に弾性部材が伸長状態で固定されて形成されており、前記股下部に、前記弾性部材が前記2枚のシートの一方のシートに対してのみ接着固定されている部分を有する吸収性物品を提供することにより前記目的を達成したものである。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、本発明をその好ましい実施形態に基づき図面を参照しながら説明する。
本発明の第1実施形態としての使い捨ておむつ1は、図1及び図2に示されるように、液透過性の表面シート2、液不透過性の裏面シート3、及びこれら両シート2,3間に介在する液保持性の吸収体4を有しており、実質的に縦長に形成されている。使い捨ておむつ1は、長手方向に順に背側部A、股下部B及び腹側部Cを有している。背側部A、股下部B及び腹側部Cは、使い捨ておむつを長手方向に3等分して各々1/3の領域に区分したときの各領域であり、中央に位置する股下部Bの前後に背側部A及び腹側部Cが位置している。背側部Aの左右両側縁にはファスニングテープ8が設けられ、腹側部Cの外表面側には、それを止着するランディングテープ部(図示せず)が設けられている。
本実施形態のおむつ1は、背側部Aを、着用者の背中側に配して着用することができると共に背側部Aを着用者の腹側に配して着用することもできる。
【0009】
吸収体4は、表面シート2及び裏面シート3により挟持・固定されており、吸収体の周縁部におけるウエスト部5の一方とレッグ部6には、おむつ着用者に各部位をフィットさせるためのウエスト部弾性部材51及びレッグ弾性部材61が配設されている。
【0010】
使い捨ておむつ1の長手方向左右両側には、それぞれ立体ガード7が形成されている。各立体ガード7は、2枚のシート間に弾性部材71が伸長状態で固定されて形成されている。詳細には、図2に示すように、立体ガード用シート72が、表面シート2の両側縁の外方から内方に亘るように配設されており、立体ガード用シート72は、そのおむつ幅方向内側の縁部から所定幅の部分が折り返されて2層構造となった部分を有している。本実施形態においては、前記2層構造部分を構成する、立体ガード用シート72の折り返し部分72aとその折り返し部分72aを除く該シート72の他の部分72bが、本発明における2枚のシート(弾性部材が伸張状態で固定される2枚のシート)であり、これら両部分72a,72b間に弾性部材71が伸張状態で固定されて、弾性伸縮するギャザーを備えた立体ガード7が形成されている。以下の説明においては、立体ガードの起立時におむつ幅方向内側の面を形成する部分である前記折り返し部分72aをシート72aともいい、立体ガードのおむつ幅方向外側の面を形成する部分である前記部分72bをシート72bともいう。
尚、本発明における2枚のシート(弾性部材が伸張状態で固定される2枚のシート)は、本実施形態におけるように一枚のシートを折り返して2枚のシートとしたものであっても良いし、不連続(別体)の2枚のシートであっても良い。
【0011】
本実施形態における立体ガード用シート72は、ヒートシール、接着剤等の公知の接合手段により、おむつ長手方向に亘って直線状に表面シート2上に固定されており、その直線状の固定部により立体ガード7の固定端73が形成されている。前記シート72は、固定端73よりも幅方向外方に位置する部分が表面シート2又は裏面シート3上に固定されており、また、おむつの長手方向両端部における該固定端73よりもおむつ幅方向中央側に位置する部分が表面シート2側に伏倒されて固定されている〔図2(b)参照〕。
【0012】
本実施形態における弾性部材71は、股下部Bの長手方向全域に亘り伸縮性を発現するように伸長状態で配設固定されている。したがって、股下部においては立体ガード全体が着用者肌側に向かって起立するようになっている。尚、本実施形態では、弾性部材71の長手方向両端部は背側部A及び腹側部Cに存在して、股下部Bでの立体ガード7の起立性を確実にしている。
【0013】
本発明の吸収性物品における立体ガード7は、股下部Bに位置する部分7Bに、弾性部材71がその両側の2枚のシート72a,72bの一方のシートに対してのみ接着固定されている部分を有している。
本実施形態のおむつ1における弾性部材71は、立体ガード7の弾性伸縮部位(弾性伸縮性を発現する部位)7bにおける長手方向の両端部71b,71b(図1参照)においては、図3(b)に示すように、その両側の2枚のシート72a,72bの双方に接着固定されており、それら両端部同士間の領域71a(図1参照)においては、図3(a)に示すように、前記シート72a,72bの内の一方のシート72b(立体ガードのおむつ幅方向外側の面を形成するシート)に長手方向の全体が接着固定されており且つ他方のシート72a(立体ガードのおむつ幅方向内側の面を形成するシート)には長手方向の全体に亘って接着されていない。このため、立体ガード7の股下部Bに位置する部分を含む中央の領域71aにおいては、おむつ幅方向内側の面には細かいギャザーが形成されておらず、おむつ幅方向外側の面にはギャザーが形成されている。
【0014】
従って、股下部Bにおける立体ガード7のおむつ幅方向内側の面、即ち肌に当接する面では、(1)弾性部材71を固定する接着剤がないので柔らかい風合いが得られる、(2)細かいギャザーが形成されていないので、着用者肌への圧迫が低減される、という効果が得られる。一方、おむつ幅方向外側の面、即ち肌に当接しない、若しくは殆ど当接しない面では弾性部材71が接着剤で固定されギャザーが形成されているので、立体ガード7の肌への密着性が確保されており、排泄物が立体ガードを越えて漏れ出ることが防止される。
【0015】
本実施形態のおむつ1においては、股下部Bにおいて、弾性部材71が立体ガードのおむつ幅方向内側の面を形成するシート72aと、長手方向の全域に亘って接着されていないが、これに限られるものではない。股下部Bにおいて、前記弾性部材71が前記シート72aと接着している部分が存在していても構わないが、この場合においても上述の効果を得るためには、接着されていない部分が股下部において30%以上、特に50%以上存在していることが好ましい。
【0016】
また、本実施形態においては、弾性部材71が、立体ガードの弾性伸縮部位7bにおける長手方向の両端部71b,71bにおいて、その両側に位置する2枚のシート72a,72bの双方に接着固定されているので、着用時及び着用中に立体ガード7が伸縮しても弾性部材71が立体ガード用シート72から剥離することがない。特に、股下部Bにおける前記2枚のシート72a,72bの一方のみに接着されている部分において、伸長時に当該接着が剥離することを防止する。このため、上述の効果を着用中において確実に維持することができる。
【0017】
本実施形態のおむつ1においては、弾性部材71の両端部が、立体ガード7の弾性伸縮部位7bにおける長手方向の両端部71b,71b(図1参照)において2枚のシート72a,72bの双方に固定されているが、これに代えて、弾性部材71が、2枚のシートの双方に固定されている部位よりも更におむつ長手方向の外方に若干延びており、その延在部分が2枚のシート72a,72bの何れにも固定されずに伸張状態が解除されていても良い。つまり、弾性部材71が、立体ガード7の弾性伸縮可能な部位の両端部において2枚のシート72a、72bの双方に接合されていれば、立体ガード7の伸縮時に弾性部材71が剥離することを有効に防げるのである。
【0018】
また、背側部A又は腹側部Cにおいて所定以上の起立性を要しない場合,極端には股下部Bにおいてのみ伸縮性を必要とする場合の設計においては、背側部A及び腹側部Cの長手方向ほぼ全域にわたって弾性部材71を配し、かつ背側部A及び腹側部Cの股下部Bよりの領域のみで弾性部材を2枚のシートに接着固定しても、股下部Bにおいては上述の効果が得られる。
【0019】
本実施形態においては、立体ガード7は、背側部A及び腹側部Cにおいておむつ幅方向内側に伏倒して接着固定したが、おむつ幅方向外側に伏倒して接着固定しても構わない。しかし、漏れ防止性能の点からは内側に倒して固定した形態が好ましい。
【0020】
また、後述するように弾性部材71をその両側のシートの内の一方にのみ接着固定することを容易にして上述した効果を得られること、及び、あらゆる装着状態において立体ガード7の起立性を確実なものとしつつ肌への装着感を良好なものとすることのために、立体ガード7は、低モジュラスのものを高伸張率で配設してあることが好ましい。具体的には、以下の通りである。
【0021】
立体ガード7は、使い捨ておむつ1に100%以上の伸張率(おむつ配設状態における伸長率)で配設されていることが好ましく、特に100〜300%の伸張率、とりわけ130〜200%の伸張率で配設されていることが好ましい。おむつ配設状態における立体ガード7の伸長率は以下のようにして測定される。
【0022】
〔おむつ配設状態の伸長率〕
おむつ長手方向の中央部に位置する部分が含まれるようにおむつから立体ガード(固定端と自由端との間の帯状部分)7を切り出し、最大に伸張させた時点(図1に示すおむつ配設状態における長さまで伸張させた時点)での、長手方向に離間した2地点間の区間Hの長さをH、その後伸張を開放し、自然状態、即ち、切り出した立体ガードが自然に縮んだ状態において測定した前記区間Hの長さhとしたとき、下記式(1)で表される。
伸張率(%)=(H―h)/h ×100 (1)
自然状態での長さhは、平らな面を持つ板などの上で負荷をできるだけかけずにギャザーによる凹凸を最小限にして測定する。区間の前記長さHとしては200mm程度設けることが好ましい。
【0023】
また、立体ガード7は、おむつ非固定状態(おむつに固定されていない状態、即ちおむつから立体ガードを切り出した状態をいう)で伸張させたとき、おむつ配設状態における伸張率(%)から30%減じた伸張率(おむつ配設状態伸長率−30%)で定義される実効伸長率における引張荷重が20〜120cN、特に50cN〜100cNであることが好ましく、伸張率が20%から前記実効伸張率までの間の引張荷重増加率が1.0(cN/%)以下、特に0.7(cN/%)以下であることが好ましい。
【0024】
実効伸張率、即ちおむつ配設状態の伸張率(%)から30%減じた地点で評価する意味は、伸張率(%)に対する立体ガードの荷重曲線、すなわち伸張応力を測定する際、それ以上の伸張率では構成部材の伸張荷重が含まれることが多く、立体ガードとしての物性値以上の荷重曲線となりやすく、正味の立体ガードの物性ではないためである。
また、おむつ装着時におむつはU字形状に湾曲し、その中に配された立体ガードはおむつのU字形状の外周より小さいU字状の軌線となるため、おむつ配設状態の伸張率まで伸張することはほとんどないために、おむつ配設状態の伸張率から減じた地点で評価することは実質的な装着状態での立体ガードの挙動を表すには妥当な地点であるといえる。
【0025】
〔おむつ非固定状態の伸張特性〕
実効伸長率における引張荷重、及び引張荷重増加率は、以下のようにして求められる。
おむつ1から、立体ガード(固定端と自由端との間の帯状部分)7を切り出して試験片とし、該試験片を、テンシロン引っ張り試験機〔(株)オリエンテック社製、RTC−1150A〕のチャック間に固定して長手方向に、速度300mm/min、ロードセル5kgの条件で伸張させ、その伸張過程における伸張率及び対応する引張荷重をプロットして、伸張率及び引張荷重の関係曲線〔横軸;伸長率(%),縦軸;引張荷重(cN),図4参照〕を得る。尚、図4中、曲線▲1▼が好ましい立体ガードの関係曲線の例である。
【0026】
得られた関係曲線から、伸張率が20%のときと実効伸張率のときの各々の引張荷重の値を読み取る。また、伸張率が20%から実効伸張率までの関係曲線の勾配、即ち〔引張荷重(実効伸張率時)−引張荷重(20%時)〕/〔実効伸張率(%)−20%〕を算出し、その値を、伸張率が20%から実効伸張率までの間の引張荷重増加率(cN/%)とする。
尚、試験片は、おむつ長手方向の中央部に位置する部分が含まれるように切り出し、また、自然状態、即ち切り出した立体ガードのギャザーが自然に縮んだ状態で、平らな面を持つ板などの上で、負荷をできるだけかけずに立体ガードを平らにした場合の長さが少なくとも70mm以上となるように切り出す。好ましくは、おむつ配設状態の伸張率を測定した後のものを使用する。伸張開始時の試験片の初期長(自然状態における長さ,伸張率0%)は50mmとし、該試験片をおむつに配設された状態における伸張率となるまで伸張させる。
【0027】
立体ガード形成用の弾性部材71は、従来公知のものが使用できるが、低モジュラスのものを使用することが上述の低モジュラスの立体ガード7を得ることができるので好ましい。
【0028】
また、立体ガード用シート72の基材としては、撥水性の不織布が好ましい。また、一部若しくは全体を液不透過性のフィルム材との複合材とし、肌と接触する面に不織布を配する構造とすることもできる。
【0029】
次に、第2実施形態について説明する。第1実施形態と共通の部分については説明を省略する。
【0030】
第2実施形態において第1実施形態と異なっている部分は、弾性部材71の立体ガード用シートに対する接着面がおむつ幅方向内側の面であり、接着されていない面がおむつ幅方向外側の面であることである。即ち、第2実施形態における弾性部材71は、立体ガード7の弾性伸縮部位7bの長手方向の両端部71b,71b(図1参照)において、第1実施形態と同様に、その両側の2枚のシート72a,72bの双方に接着固定されており、弾性伸縮部位7bの長手方向の両端部71b,71b間の領域71a(図1参照)においては、図5に示すように、その両側の2枚のシート72a,72bの一方のシート72a(立体ガードのおむつ幅方向内側の面を形成するシート)に長手方向の全体に亘って接着固定されており且つ他方のシート72b(立体ガードのおむつ幅方向外側の面を形成するシート)には長手方向の全体に亘って接着されていない。
【0031】
第2の実施形態によれば、立体ガード7におけるおむつ内側の面は弾性部材71がしっかりと固定されているので、立体ガード7が着用者肌に密着し漏れを防止する。また、反対側の面が弾性部材71と接着されていないので自由端部の空間が形成され、尿等の液体が大量に排泄された場合には立体ガード7に尿が染み入っても、これが外部へ滲み出すことを抑制できる。
【0032】
次に、第3の実施形態について説明する。第3の実施形態は、第1、第2の実施形態とは、立体ガード7が、立体ガード用シート72の間に弾性部材71を介在している点においては共通する。異なる点は、弾性部材71が、立体ガード7の弾性伸縮部位7bにおける長手方向の両端部間の領域71a、好ましくは股下部Bに、2枚のシート72a,72bの何れか一方のシートのみに接着固定されている部分と、他方のシートのみに接着されている部分とを有していることである。具体的には、弾性部材71は、図6(a)に示す領域71c,71cにおいては、図6(b)に示すように、立体ガードのおむつ幅方向内側の面を形成するシート72aに対して接着固定される一方、おむつ幅方向外側の面を形成するシート72bに対しては接着固定されておらず、図6(a)に示す領域71dにおいては、図6(c)に示すように、立体ガードのおむつ幅方向外側の面を形成するシート72bに対して接着固定される一方、おむつ幅方向内側の面を形成するシート72aに対しては接着固定されていない。
【0033】
第3の実施形態によれば、おむつ幅方向内側の面では弾性部材71が接着されていない部分が存在することで立体ガード7の着用者肌への当接が優しくなり、一方で弾性部材が立体ガード用シート72から抜けることが確実に防止されて、防漏性能が高まる。また、全体として立体ガード7における弾性部材が配された領域ではおむつ幅方向に空間が生じるので、尿等の液体が大量に排泄された場合に立体ガード用シートにその液体が染み入っても、外側へ抜け出ることが難しくなっており、結果として防漏性が高まる。
【0034】
各実施形態においては、表面シート2,裏面シート3、吸収体4、ウエスト部弾性伸縮部材51、レッグ弾性伸縮部材61及び立体ガード用の弾性部材71の材料、弾性部材固定用の接着剤としては各種周知のものを使用することができる。
【0035】
本発明の使い捨ておむつ1における、立体ガード7の製造方法について一例を示して説明する。最も簡便な方法としては、立体ガード用シート72に接着剤を所定部位にのみ塗布しそれ以外の部位には塗布せず、その後に伸長状態の弾性部材71を立体ガード用シートに貼り付ける方法が挙げられる。例えば、第1の実施形態において説明した、立体ガード用シート72の片面のみに弾性部材71を接着固定する方法においては、折り返す前の1枚の立体ガード用シート72の肌と当接する側に相当する部分には接着剤を塗布せず、当接しない側に相当する部分にのみ接着剤を塗布する。ここに弾性部材71を伸長状態で配設した後、立体ガード用シート72を折り返して弾性部材71を挟持固定する。このようにして、片面側のみに弾性部材を接着固定した立体ガード7を得ることができる。但し、このとき接着剤を多量に塗布すると接着剤が立体ガード用シート72の所定部位以外の所まで広がってしまい、結局全面に接着剤が塗工されてしまうことがある。そこで、弾性部材71の両端部には相対的に多量の接着剤を塗布し、その間では少量の接着剤を塗布することで、所定部位のみに接着剤が配設された立体ガード7を確実に得ることができる。
【0036】
以上、好ましい実施形態について説明したが、本発明は、上述した実施形態に制限されず、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変更が可能である。例えば、上述した各実施形態においては一つの立体ガードに配された複数本の弾性部材7の何れもが2枚のシート間に同様の態様で固定されていたが、複数本の弾性部材7の内の一部の弾性部材のみが、各実施形態において説明した態様で2枚のシート間に固定されていても良い。また、立体ガードの長手方向の同じ位置において、複数本の弾性部材のうち一部の弾性部材がおむつ内側にのみ接合され、他の弾性部材が外側に接合されている形態であっても良い。各立体ガードに配される弾性部材の数は1本であっても良い。
また、本発明の吸収性物品は、使い捨ておむつに限定されるものではなく、ナプキン、生理用ショーツ等にも適用可能である。
【0037】
【発明の効果】
本発明の吸収性物品は、着用者の肌に優しい感触を与え、かつ排泄物や体液が漏れ難いものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の吸収性物品の一実施形態としての使い捨ておむつを平面状に拡げた状態を示す平面図である。
【図2】図2は、図1の使い捨ておむつの部分断面図であり、図2(a)は図1のX−X線断面図、図2(b)は図1のY−Y線断面図である。
【図3】図3は、第1実施形態における、立体ガード用シートへの弾性部材の接着固定状態を示す模式図であり、図3(a)は図1のX−X線上の状態、図3(b)は図1のZ−Z線上の接着固定状態を示す図である。
【図4】図4は、おむつ非固定状態における立体ガードの伸張率と伸張応力(荷重)との関係を示すグラフである
【図5】図5は、第2実施形態における、立体ガード用シートへの弾性部材の接着固定状態を示す模式図であり、図1のX−X線上に相当する部位における接着固定状態を示す図である。
【図6】図6は、第3実施形態における、立体ガード用シートへの弾性部材の接着固定状態を示す模式図であり、図6(a)は図1の左半部に相当する図、図6(b)は図6(a)のI−I線及びIII−III線上における接着固定状態を示す図、図6(c)は図6(a)のII−II線上における接着固定状態を示す図である。
【符号の説明】
1 使い捨ておむつ
2 表面シート
3 裏面シート
4 吸収体
5 ウエスト部
6 レッグ部
7 立体ガード
71 弾性部材
72 立体ガード用シート
72a,72b 2枚のシート
7b 弾性伸縮部位

Claims (2)

  1. 背側部、股下部及び腹側部を有し、着用者肌面側に起立する立体ガードを吸収体の側部に沿って備える吸収性物品であって、
    前記立体ガードは、2枚のシート間に弾性部材が伸長状態で固定されて形成されており、前記股下部に、前記弾性部材が前記2枚のシートの一方のシートに対してのみ接着固定されている部分を有し、
    前記弾性部材は、前記立体ガードの弾性伸縮部位における長手方向の両端部において前記2枚のシートの双方に接着固定されており、
    前記弾性部材は、前記2枚のシートの双方に接着固定されている部分それぞれより更に吸収性物品の長手方向の外方に、前記2枚のシートの何れにも固定されずに伸張状態が解除されている延在部分を有しており、
    前記弾性部材は、前記立体ガードの弾性伸縮部位における長手方向の両端部同士間に、前記2枚のシートの何れか一方のシートのみに接着固定されている部分と、他方のシートのみに接着されている部分とを有する吸収性物品。
  2. 前記弾性部材は、前記2枚のシート間に複数本配されている請求項1記載の吸収性物品。
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