JP4229587B2 - 容器内への製品配置方法及び装置 - Google Patents

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本件発明は、可撓性の再封止可能な容器内へ製品を配置する方法及び装置に関する。しかしながら、ある応用はこの分野を越えているかも知れない。
【０００２】
【従来の技術】
ジッパータイプのプラスチックバッグのような可撓性の再封止可能な容器は産業上の用途においても小売用の用途においても予め包装した商品の分野において著しく有用である。包装産業界では、初めの使用の後に、容器を再封止することが出来ることを提供するよう、インターロッキングファスナー形状片を使用することの重要性を認識している。更に、使用者がインターロッキング片を確実に閉鎖することが容易に出来るということは重要である。例えば、ある容器では、容器が閉鎖されたかどうかを使用者が容易に決定することが出来るために多くの色を付けたマルチカラーのインターロッキング片を使用している。確実なインターロッキングを提供するための別の方法は、スライダーを使用して、スライダーを一方向に移動したときにはインターロッキングを開放し、他方向に移動したときにはインターロッキングを閉じることである。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】
これまでスライダーは成形、充填及び封止装置上にて製品が充填される可撓性の再封止可能な容器には応用することは出来ない。要求されることは、成形され自動的に製品が充填されかつ封止される可撓性の再封止可能な容器においてスライダーと協働する方法である。本件発明は新規かつ当業者に明らかでない方法においてこのような要求を満たすものである。
【０００４】
【課題を解決するための手段】
本件発明の１つの観点は、可撓性の再封止可能な容器へ製品を配置する方法を提供することである。この方法は、インターロック可能なファスナー片を備えた可撓性フィルムのウエブを供給することを含む。スライダーが予め決定された方向へ方向付けられ、かつファスナー片上に配置される。スライダーは、ファスナー片が一般に閉鎖されるように、ファスナー片に関して移動される。側方シールが一般にフィルムを横切って形成され、製品がウエブ内へ配置される。

【０００５】
本件発明の別の観点は、可撓性の再封止可能な容器へ製品を配置する装置を提供することである。この装置は、インターロック可能なファスナー片であって肩部を有しているファスナー片を備えた可撓性フィルムのウエブを供給する手段を含む。更に、ファスナー片をロッキングしかつそのロッキングを解くための、脚部を有しているスライダーが設けてある。この装置は、更に、ファスナー片へスライダーを配置するためのスライダー付与装置を有している。このスライダー付与装置は、回転可能なセレクター輪と、拡張隆起部と、を含んでいる。前記輪はスライダーを受け入れかつスライダーを移動するためのポケットを有しており、同時に、拡張隆起部と接触し、脚部がファスナー片の肩部上を自由に通るのに十分なほど引き離されている。更に、一般にフィルムを横切って少なくとも部分的な側方シールを形成するためのシーリング機構が設けられている。この装置は更に、可撓性フィルムのウエブ内へ製品を配置するための手段を含んでいる。

【０００６】
本件発明の目的は可撓性の再封止可能な容器へ製品を配置するための改良された方法を提供することである。
【０００７】
本件発明の上記の及びその他の目的は、特許請求の範囲の記載及び下記の本件発明の実施例に関する記述及び図面から明白となろう。
【０００８】
【発明の実施の形態】
本件発明の原理に関する理解を増大するために、図面に記載した実施例を参照しかつ当該実施例に関して記述する。それにもかかわらず、本件発明の範囲はこれによって限定されるものではなく、図示された装置の変形及び更なる改良、更には、そこに図示された本件発明の原理の更なる適用等は本件発明に関する当業者において通常なし得るものと理解されるであろう。

【０００９】
図１は、製品を含有するための、可撓性の再封止可能な容器２０であって、本件発明の幾つかの実施例において形成され、充填され、かつシールされるのに有用な容器を示している。この容器２０はそれぞれ第１及び第２の側壁２２、２４を有しており、これらは、例えば、低密度ポリエチレン、線状低密度ポリエチレン、又はそれらと同様の材料による適切な熱可塑性フィルムにより形成される。側壁２２、２４は、第１の左側方サイドシール２８と、第２の右側方サイドシール３０と、を含んでいる。容器２０は更にボトムエッジ２６を有している。一般にボトムエッジ２６は一対の相互にロック関係にあるファスナー片３２、３４の向い側にある。このボトムエッジ２６は垂直に形成し充填し封止する装置の幾つかの実施例を使用して形成される容器では側壁２２と側壁２４との間に折り目を有しており、更には、エッジ２６は水平に形成し充填し封止する装置の他の幾つかの実施例を使用して形成される容器２０では側壁２２と側壁２４との間にシールを有している。
【００１０】
図２は、図１の線２―2に沿って見た図１の容器の拡大断面図であって、側壁２２が側壁２４から一部離されている図である。図１及び図２に示すように、ファスナー形態をなしている相互にロッキング関係にある片即ちインターロッキング片３２、３４は容器２０の上縁に沿って伸びている。これらの片３２、３４は端部ストップ３６、３８によって互にシールされている。ドッキングステーション３９が端部ストップ３６付近に位置付けられている。これらの片３２、３４は、互にシールされ、またコーナーシール４０、４２にて側壁２２及び２４へ対してシールされている。コーナーシール４０、４２は容器２０の各エッジに沿って配置されている。シール４０、４２は一般にそれぞれファスナー片３２、３４の肩部４５、４７下方及びそれぞれファスナー片３２、３４の内方フランジ４４，４６の下方エッジ４５ａ、４７ａ上方に位置付けられている。本件発明の一実施例においては、容器２０は側壁２２、２４の間に、包装内容物へいたずらをされるとすぐわかる方式の不正開封防止用シール４３を有している。このシール４３はフランジ４４、４６の延長部であり容器２０の開口を横切って内部へ伸びている。シール４３はフランジ４４、４６と一体的に成形されるか、又は別体として取り付けられている。この破断されたか又は破断されていない状態かのシール４３は、容器２０が既に開放されたかどうかを使用者に対して証明するものである。不正開封防止シールは、特に容器２０内へ食料品を挿入する成形、充填、シール又は封止する装置では有用である。
【００１１】
スライダー４８はファスナー片３２、３４上を滑動出来る。ファスナー形状に沿ったスライダー４８の運動はファスナーの半面像をなしているプロフィール５０、５２を相互に係合させるか又はそれらの係合を解くように作用している。本件発明の幾つかの実施例においては、プロフィール５０、５２は最上段及び最下段の閉鎖要素を含んでいる。ある実施例においては最上段閉鎖要素５０ａが最上段閉鎖要素５２ａと相互に結合し、最下段閉鎖要素５０ｂが最下段閉鎖要素５２ｂと相互に結合している。本件発明の最も好ましい実施例においては、セパレーター６０が要素５０ａ及び５２ａを分離するのに十分な長さを有しており、若しくは、その長さは最小に保持されている。こうして、セパレーター６０は、後に開示されるように、スライダー付与装置１１４の拡張隆起部３１４との干渉を避けている。好ましくは、スライダー４８は一体物としてキャスト成形又はモールド成形され、こうしてスライダー付与装置１１４によるスライダー４８のその後の拡張が独立したスライダー要素間の接合を不当に強制しないようにしている。
【００１２】
図２ａは、図２の線２ａ―２ａに沿って見た図２に示す容器の部分断面図である。スライダー４８は包囲されているファスナー片３２、３４の相互にロックされていない部分を示している。セパレーター６０が閉鎖要素５０ａ及び５２ａを分離している。スライダー４８の脚部５４、５６がそれぞれ肩部４５、４７によって相互ロッキングする片上にスライダー４８を保持している。
【００１３】
図３は、本件発明の一実施例である装置１００の概略図である。この装置１００は、例えば、ほぼ垂直方向に配置されている可撓性の再封止可能な容器２０を成形し、充填し、封止するために有用な装置である。この装置１００は、フィルムウエブ１０２をフィルムガイド１０３へ供給するためのローラー、ベルト、又はそれらと同様の装置を含んでいる。フイルムガイド１０３は、ウエブシート１０２を受け入れ、これを充填チューブ１０４の外側に沿ってほぼ円筒形の形状に形成し、該ウエブ１０２を矢印１０１で示す方向に進める。フィルムウエブの供給体１０２は図示するようにシート形態を有している。
【００１４】
ファスナープロフィールのインターロッキング片３２及び３４は供給体１０６から供給されている。更には、本件発明の幾つかの実施例においては、インターロッキング片３２及び３４は予めウエブ１０２と一体的に形成されている。これらの片３２及び３４は、実質的に相互にロックされるインターロッキング関係にあり、１つまたはそれ以上の案内及び引張りローラーの上を、次いでウエブ１０２の自由縁部１０７ａ、１０７ｂの間を通る。シーリング機構１０８はウエブ１０２及びファスナー片３２の縁部１０７ａに沿って連続したシールを形成する。シーリング機構１０８は好ましくは加熱された金属バー又は電気インパルスシーリングバーを使用している形態のものである。好ましくは、縁部１０７ａは、肩部４５ではなく、フランジ４４へ対してシールしかつ該フランジ４４へ重なっている。同様に、自由縁部１０７ｂは、ファスナー片３４の内方フランジ４６に沿ってシールされ、本件発明の幾つかの実施例においては自由縁部及び肩部へは重なっているが、好ましくは肩部４７へは重なっていない。本件発明の最も好ましい実施例においては、片３２及び３４はそれぞれ縁部１０７ａ、１０７ｂに対して方向付けられており、これらの自由縁部１０７ａ、１０７ｂはそれぞれ脚部５４、５６の間にはなく、スライダー付与装置１１４による片３２、３４上へのスライダー４８の配置を容易にしている。
【００１５】
振動ホッパー１１０がファスナー片３２、３４へスライダー４８の挿入のために適切な方向にて溝１１２へ対してスライダー４８を提供している。スライダー４８は好ましくはファスナー片３２、３４上へ、スライダー４８の一層狭いインターロッキング端部５８がフィルムウエブ１０２の運動の方向１０１に面するように方向付けられる。こうして、スライダー4８の一層広いアンロッキング端部即ちロッキングを解放するための端部５９は運動の方向１０１に対して対向する方向へ位置付けられている。溝１１２はスライダー付与装置１１４へ対してスライダー３４を提供している。さらに本件発明においてはアンロッキング端部５９が運動の方向１０１に面して位置付けられるような実施例をも意図している。
【００１６】
スライダー付与装置１１４は、取り付けブロック３０２の半円形ポケット内にて回転するモーター駆動される回転セレクター輪１１５を含んでいる。セレクター１１５は回転軸３０６の周りに矢印３０４で示す方向に回転する。ファスナー片３２、３４が取り付けられているウエブ１０２の側壁２２、２４は矢印１０１の方向へ運動する。ファスナー片３２、３４がスライダー付与装置１１４の方へ運動するとき固定プローブ３０９が該片を広げる。プローブ３０９は溝１１２から伸びて示されておりかつ好ましくは双方の閉鎖要素対５０ａと５２ａ、及び５０ｂと５２ｂの間を通っている。しかしながら、本件発明の好ましい実施例においては、プローブ３０９は上段閉鎖要素５０ａと５２ａとの間のみを伸びることも可能である。こうして、下段閉鎖要素はインターロック状態を維持し、スライダー４８は下段閉鎖要素５０ｂ及び５２ｂ上を通るように広げることは必要でない。このようなプローブ３０９による部分開放は、下段閉鎖要素上へ十分に広がるように離されることが出来ないスライダー４８を使用する本件発明の実施例においては、有用である。
【００１７】
図４は、本件発明において有用なスライダー付与装置の側立面図である。セレクター１１５が内部に４個のポケット３１０を有している。第１のポケット３１０ａは溝１１２からスライダー４８を受け取った後の状態をしめしている。図５に示すように、セレクター１１５が回転すると、ポケット後縁３１２がスライダー４８をブロック３０２内の拡張隆起部を介して押し出す。拡張隆起部はスライダー４８の脚部５４、５６へ接触する。該拡張隆起部はセレクター１１５の回転方向において増大する断面幅を有している。拡張隆起部の高さはスライダ―４８のセパレーター６０の長さと適合出来るものでなければならず、これにより両者は拡張作業の間、互に干渉しないのである。スライダー４８が拡張隆起部に沿って押し込まれると、脚部５４、５６は十分な間隔だけ広げられて、閉鎖要素５０、５２及び肩部４５、４７の上方を通過する。本件発明においては、更に、脚部５４、５６がそれぞれ縁部１０７ａ、１０７ｂ上を通ることも意図している。
【００１８】
ウエブ１０２は充填チューブ１０４に沿って移動し、片３２、３４が、取り付けブロック３０２内のガイドスロット即ち案内溝を介して通る。このガイドは片３２、３４へのスライダー４８の配置の前にファスナー片の適切な方向付けを確実にする。好ましくは、ウエブ１０２はセレクター１１５が約９０°回転されるとき一瞬停止する。セレクター１１５及びウエブ１０２の位置的な運動は、単一のスライダー４８が各容器２０上に配置されるように同期されている。本件発明の一実施例においては、この同期はセレクター１１５の回転起動及びウエブ１０２の流れの双方を制御することにより達成される。この制御は、例えば、ウエブ１０２の特定の視覚的な特徴がセンサーの前方を通過するときに歯車列駆動の回転シーリング機構１０８の位置センサー、又はウエブ１０２を停止する光学センサー等によって、ウエブ１０２の停止を感知するアナログコントローラーにより達成されうる。別の例としては、同期は、最後のスライダー４８が片３２及び３４上に配置された後、容器２０の幅に等しいウエブ１０２の部分が装置１１４を通るエンコーダーからの決定後にセレクター１１５を起動するデジタルエレクトロニックコントローラーによって達成される。
【００１９】
内部に配置されているスライダー４８を有しているポケット３１０がウエブ１０２へスライダー４８を位置付けるように回転される。スライダー４８は拡張隆起部上を運動し、かつ拡張される。次いで、セレクター１１５は、脚部５４、５６がそれらの正常な非拡張形態に戻るための十分な時間を持つ前に、第１の部所にてファスナー片３２、３４上へスライダー４８を配置する。スライダー４８は該スライダー４８内の弾性力の影響によりその非拡張形態へ戻る。セレクター１１５はポケット前端縁がスライダー４８のインターロッキング端部５８との接触をしないように引かれた位置にて回転を止める。ウエブ１０２はポケット３１０からの干渉なしに充填チューブ１０４に沿って自由に運動を継続する。取り付けブロック３０２のエッジ３１８は十分な量だけ切り込まれておりそれによりスライダー４８が自由に通ることが出来るようになっている。セレクター１１５が回転される時ウエブ１０２を一瞬停止することにより、かつまた、スライダー４８と接触しないようにポケット先端縁を移動することにより、セレクター１１５の回転速度をウエブ１０２の直線速度と調和することが不要となる。ウエブ１０２は、好ましくは、スライダー４８が適用されるときに停止している。更に本件発明においては、セレクター１１５及びウエブ１０２の一方又は双方が一般的に連続して運動しているような実施例をも意図している。
【００２０】
スライダー４８を第１位置にてファスナー片３２、３４上へ配置した後、スライダー４８は、フィルムウエブ１０２が充填チューブ１０４を下方へ引き続けるようにアーム１１６及びスライダーレシーバー１１８を位置付けることにより、固定位置へ保持される。アーム１１６は空気シリンダーの端部へ位置付けられたポケット又は触手であり、このポケット又は触手はスライダー４８の部分へ対する補完的な形状を有している。シリンダーの起動はポケット又は触手をスライダー４８の付近に位置付け、スライダー４８をある位置へ束縛する。レシーバー１１８は、アーム１１６が起動されるときにスライダー４８の拘束運動を助けるポケット付き板又は平坦な板であろう。
【００２１】
こうしてアーム１１６及びレシーバー１１８はスライダー４８を、コーナーシール４０、４２の形成を妨げないように位置付ける。ウエブ１０２の流れの方向に面するようにインターロッキング端部５８を方向付けるために、ウエブ１０２のように固定状態の保持スライダー４８は、インターロッキング片３２、３４が各スライダー４８の下流にてインターロックされることを確実にするため移動を続ける。ウエブ１０２の流れ方向にアンロッキング端部５９が面する本件発明のこれらの実施例では、本件発明はウエブ１０２に関してスライダー４８を移動し、片３２、３４が各スライダー４８の下流でインターロックされるように意図している。
【００２２】
片３２、３４のこのインターロッキング長さの部分はシーリングホーン１２０とシーリングプレート１２２との間にもたらされている。空気シリンダーがホーン１２０をファスナー片３２、３４及び自由縁部１０７ａ、１０７ｂに沿った、かつシーリングプレート１２２に抗した、第２位置へ配置する。熱、超音波エネルギー、又は同様な方式によって、ホーン１２０はファスナー片の部分及びホーン１２０とシーリングプレート１２２との間の側壁の部分を溶かし、かつ同時に第１容器２０のコーナーシール４０及び端部ストップ３６、更には隣接する第２容器２０のコーナーシール４２及び端部ストップ３８を形成する。好ましくは、ホーン１２０及びシーリングプレート１２２は肩部４５、４７を変えずに、肩部４５、４７がスライダー４８を制限するために一般に容器２０の幅を横切って保持されるようにしている。
【００２３】
ウエブ１０２の組立体、ファスナー片３２、３４及びスライダー４８が充填チューブ１０４に沿って移動するために、スライダー４８の第２の再位置決めがある。スライダー４８は、アーム１１６及びレシーバー１１８による位置付けと同様に、スライダー４８をスライダーレシーバー１２６へ対して静止状態に保持しているアーム１２４を位置付けることによってホーン１２０及びシーリングプレート１２２によって溶融される第２位置へ近接して位置付けられる。好ましくは、しかしながら必ずしも必要ではないが、スライダー４８は片３２、３４をインターロックするように移動され、かつ端部ストップ３６が完全に硬化される前に端部ストップ３６付近に位置付けられる。これにより端部ストップ３６に隣接した片３２、３４の軟化された部分はスライダー４８によって恒久的に変形される。予め溶融された部分へのスライダー４８のこの運動は容器２０からの漏れを減少するのである。この恒久的に変形された部分はドッキングステーション３９である。
【００２４】
本件発明の幾つかの実施例においては、不正開封防止シール１２７が案内及び引張りローラー上に、かつ第２シーリング機構１２８内へ設けられている。この機構１２８は、ウエブ１０２の自由縁部１０７ａ、１０７ｂ付近で、かつスライダー４８の外方及びファスナー片３２、３４上で、不正開封防止外方シール１２７を溶融している。本件発明の別の実施例においては、不正開封防止内部シール４３、図１において破線４３にて示すように、ファスナー片３２、３４の内側で、それらの片３２、３４の間に位置付けられている。本件発明の別の実施例においては、不正開封防止用シールは備えていない。
【００２５】
ウエブ１０２が充填チューブ１０４から流下するとき、カッテイング及びシーリング機構１３０が側壁２２及び２４を側方に横切るシールを位置付けている。こうして容器２０の第１側方シールを形成すると、製品が垂直に伸びている充填チューブ１０４内へ配置され、こうして容器２０内へ落とされる。容器２０が充填されチューブ１０４から流下すると、シーリング及びカッテイング機構１３０が容器２０の他方の側方シールを形成し、かつ容器２０をウエブ１０２から切断する。シーリング及びカッテイング機構１３０は同時に次の容器２０の下方シールを形成する。
【００２６】
図５は本件発明の別の実施例にかかる装置２００の側面概略図であり、この装置２００は実質的に水平状態にて容器２０を形成し、充填し、封止するものである。上述の実施例に関連する要素には実質的に同様の符号を付して記載する。
【００２７】
フィルムのウエブ１０２はローラー上へ、次いで矢印２０１によって示すように、水平方向に折り曲げガイド２０２に沿って供給される。ガイド２０２はウエブ１０２を半分に折り曲げ、折り目２０３は好ましくは自由縁部１０７ａ、１０７ｂの上方に位置付けられている。また、折り目２０３は自由縁部１０７ａ、１０７ｂに対して側方に位置付けられ、ウエブ１０２が一般に水平面に配置されるようにすることも可能である。インターロッキングファスナー片３２、３４の供給は、自由縁部１０７ａ、１０７ｂと整合するように案内され、シーラー１０８によってそこへシールされる。供給機構２０４は一般にウエブ１０２を案内し供給する。ローラー、ベルト、及びこれらに類似のものが供給機構２０４として適当である。
【００２８】
スライダー４８が上述のように装置１１４によってファスナー片３２、３４に沿って配置されている。上述のように、スライダー４８はアーム１１６及びレシーバー１１８によって位置付けられ、溶融スポットがホーン１２０及びシーリングプレート１２２によって形成され、スライダー４８がアーム１２４及びレシーバー１２６によって再位置決めされている。もし必要なら、不正開封防止用シール１２７が、前述と同様にして、シーラー１２８によって容器２０へ付与されることが出来る。
【００２９】
側方シールを形成する前に、その後の製品の導入のために、容器２０の底縁部２０３を開放する必要がある。スリッター２１０が折り目を切断する。スリッター２１０は、好ましくは、ウエブ１０２がスリッター２１０を介して引かれるときに、好ましくは、底縁部２０３を切断する固定の機構である。底縁部２０３は底部自由縁部２２２、２２４内へ切り込まれている。短いローラー２１２がウエブ１０２を案内しかつ供給し続ける。
【００３０】
プレシーリング機構２０６がウエブ１０２へ十分な熱と圧力とを付与してウエブ１０２をそこで実質的に平坦にする。しかしウエブの側壁を溶融するほどの強い熱又は圧力ではない。このプレシーリング機構２０６は実質的にウエブ１０２に存在しているかもしれないようなしわを除去する。シーリング機構２０８は平坦化されたウエブ位置にて容器２０のための部分的な側方シールを形成する。このシーリング機構２０８は好ましくは加熱された金属バー又は電気インパルスシーリングバーを使用するタイプのものである。シーリング機構２０８は部分的な側方シール２８’及び３０’を形成しており、これらの側方シールは実質的に(しかし完全ではなく）側壁２２、２４を横切って伸びている。機構２０８は部分的な側方シールを、側壁２２、２４を横切る自由縁部１０７ａ、１０７ｂから、底部自由縁部２２２、２２４から約０．５インチ（約１．２７ｃｍ）ほど離れた点まで溶融する。側壁２２、２４を完全に横切る側方シールを形成しないことにより、底部自由縁部２２２、２２４に沿った一部分を残しており、これがウエブ１０２を案内しかつ供給しかつまたその後に容器２０を開口し充填するために有用である。
【００３１】
部分的な側方シールを形成後に、製品が容器２０内へ配置される。容器２０は、小さなキャンデー、顆粒状の製品、液体等の一般に流動性のある製品を収容するのに有用である。例えば、流動性のある製品においては、容器２０が水平に移動し続けるときに容器２０は実質的に垂直状態に方向付けられていることが望ましい。図５は装置２００の概略図を示している。ここで、キャンデーのような流動性のある製品はホッパー２１４から容器２０内へ重力供給されている。容器開口機構２１６は、ウエブ１０２の運動が一瞬停止するときに、底部自由縁部２２２、２２４を引き離す。この機構２１６はこれらの底部自由縁部２２２、２２４を広げて保持するために機械的な指状部材を使用することが出来る。更には、この機構２１６はこれらの底部自由縁部２２２、２２４を把持しかつ広げるために吸引装置を使用することも出来る。
【００３２】
容器２０内へ製品を導入した後に、これらの底部自由縁部２２２、２２４は底部シーリング機構２１８によって一緒に溶融される。この機構２１８は容器２０へ広いシーリング部分をもたらし、部分的な側方サイドシール２８’及び３０’と重なるシール形成される。こうして、シーリング機構２０８によってシールされていない約０．５インチ（約１．２７ｃｍ）は、代わりに、機構２１８によってシールされる。底部シールの形成後、カッテイング機構２３０が完全な側方サイドシール２８、３０を介して隣接する容器２０を切断する。容器２０のシールされた底部縁部の幾分かを切り込むことが必要かもしれない。
【００３３】
また、容器２０はチーズや長いキャンデーバーのような、明確に画定された形状の大型の製品にも有用である。ウエブ１０２は容器２０内へ挿入される製品のタイプによって再方向付けを必要とするかもしれない。大型で画定された形状を有する製品を容器２０内へ配置するためには、ウエブ１０２は実質的に水平面内にあることが望ましい。それにより、自由縁部２２２、２２４がファスナー片３２、３４とほぼ同様な高さにあるようにするためである。図６は装置４００の概略斜視図である。この装置は本件発明の一実施例を示す実質的に水平状態にて容器を形成し、充填し、封止する装置である。装置４００は装置２００と同様に作用している。即ちウエブ１０２はローラー２０４によって実質的に水平通路に沿って，この好ましくは垂直配置の状態で供給される。更には、ウエブ１０２は水平方向に平坦に方向付けられて引っ張られる。ファスナー片３２、３４はウエブ１０２へ取り付けられかつシールされ、スライダー４８が該片へ配置され、更にもし望まれるなら、不正開封防止シールが取り付けられる。
【００３４】
ウエブ１０２が垂直状態にてローラー２０4によって引っ張られる実施例においては、水平面に対してウエブ１０２のその後の再度の方向付けが行なわれる。ウエブ１０２が第２のローラーセット２０４ｂを介して通るとき、ウエブ１０２が第３のローラーセット２０４ｃを介して通る前に９０°の捩り４０２が付される。好ましくは、非水平ウエブ１０２の下側を支持する。このような支持は、例えば、ベルト又はローラーコンベアによりなされる。
【００３５】
開口機構２１６’は自由縁部２２４を保持し、かつこれを垂直に持ち上げ、ウエブ１０２内に開口４０４を形成する。実施例においては、自由縁部２２４のこの持ち上げが不当に側壁２２を押圧しないように、機構２１６’の方へ戻すため機構２１６’の下流へウエブ１０２の部分をもたらすことは望ましい。製品は位置付け機構２２５によってウエブ１０２の側壁２２、２４内に配置され、自由縁部２２４が縁部２２２と接触するように戻される。ウエブ１０２を横切る側方サイドシール２８、３０がシーリング機構２０８’によって形成される。シーリング機構２０８’はウエブ１０２を横切る完全側方シールをもたらす。シーリング機構２０８’は更に、容器２０内の製品が内部を通るように、十分に分離しなければならない。自由縁部２２２、２２４は次いで底部シーラー２１８’によって熱、超音波エネルギー、又はその他の方法で一緒に溶融される。底部シーラー２１８’は、シーリング機構２０８’によって付与される完全側方シールのために、底部シーラー２１８よりも僅かに狭いシールを付与する。次いで、カッテイング機構２３０が側方シールを介してウエブ１０２から容器２０を切断する。
【００３６】
本件発明は図面及び上述記載により詳細に図示しかつ記述したが、これは例示であって限定事項ではなく、ある好ましい実施例が図示されかつ記載されたものであり、本件発明の精神に属する全ての変更及び改良は本件発明により保護されるものと理解されよう。
【図面の簡単な説明】
【図１】 製品を入れるための可撓性の再封止可能な容器であって、本件発明の幾つかの実施例における成形され、充填され、及び封止されるのに適する容器を示している図である。
【図２】 図１の線２−２に沿って見た図１の容器の拡大斜視部分断面図であって、一方の側壁を他方の側壁から一部剥がした状態を示している図である。
【図２ａ】 図２の線２ａ―２ａに沿って見た図２の容器の部分拡大図である。
【図３】 実質的に垂直状態にて容器を成形し、充填し、封止するための本件発明の一実施例を示す装置１００の概略図である。
【図４】 本件発明に有用なスライダー付与装置の側立面図である。
【図５】 実質的に水平状態にて容器を成形し、充填し、封止するための本件発明の別の実施例を示す装置２００の概略図である。
【図６】 実質的に水平状態にて容器を成形し、充填し、封止するための本件発明の更に別の実施例を示す装置４００の概略図である。
【符号の説明】
２０：容器 ２２、２４：側壁 ２６：ボトムエッジ
２８、３０：サイドシール ３２、３4：ファスナー片
３６、３８：端部ストップ ３９：ドッキングステーション
４０、４２：コーナーシール ４３：不正開封防止用シール
４４、４６：内方エッジ ４５、４７：肩部 ４８：スライダー
４５ａ、４７ａ：下方エッジ ５０、５２：プロフィール
５０ａ、５０ｂ、５２ａ、５２ｂ：閉鎖要素 ５４、５６：脚部
５８：インターロッキング端部 ５９：アンロッキング端部
６０：セパレーター １００：装置 １０２：ウエブ
１０３：ガイド １０４：充填チューブ １０６：供給体
１０７ａ、１０７ｂ：自由縁部 １０８：シーリング機構
１１０：振動ホッパ １１２：溝 １１４：スライダー付与装置
１１５：回転セレクター輪 １１６：アーム
１１８：スライダーレシーバー １２０：シーリングホーン
１２２：シーリングプレート １２４：アーム
１２６：スライダーレシーバー １２７：不正開封防止シール
１２８：第２シーリング機構 １３０：カッテイング及びシーリング機構
２００：装置 ２０２：折り曲げガイド ２０３：折り目
２０４：供給機構 ２０４ａ、２０４ｂ、２０４ｃ：ローラーセット
２０６：プレシーリング機構 ２０８：シーリング機構
２１０：スリッター ２１４：ホッパー ２１６：容器開口機構
２１８：底部シーリング機構 ２２２、２２４：底部自由縁部
２２５：位置付け機構 ２３０：カッテイング機構
３０２：取り付けブロック ３０６：回転軸 ３０９：固定プローブ
３１０：ポケット ３１２：後縁 ３１４：拡張隆起部
３１８：エッジ ４００：装置 ４０４：開口

Claims (31)

1. 可撓性の再封止可能な容器へ製品を配置するための方法であって、
   開口を有する可撓性フィルムから成るウエブにして、前記開口の近くに配置されたインターロック可能なファスナー片を有する可撓性フィルムから成るウエブを供給すること、
   予め定めた方向にスライダーを方向付けすること、
   可撓性フィルムから成るウエブを停止すること、
   この停止の間中、ファスナー片ヘスライダーを配置すること、
   スライダーを配置した後、ファスナー片が閉鎖されるようにファスナー片に関してスライダーを移動すること、
   フィルムを横切って側方シールを形成すること、
   ウエブ内へ製品を配置すること、
   より成る、容器内への製品配置方法。
2. スライダーを配置する前にスライダーの脚部を広げることを更に含む、請求項１に記載の容器内への製品配置方法。
3. スライダーを配置する前にファスナー片の少なくとも１つの閉鎖要素を広げることを更に含む、請求項１に記載の容器内への製品配置方法。
4. 前記供給がウエブをチューブ形状に形成することを含む、請求項１に記載の容器内への製品配置方法。
5. 製品配置の間中、容器が実質的に垂直方向に配列されている、請求項４に記載の容器内への製品配置方法。
6. 前記供給がウエブを折畳み形状に形成することを含む、請求項１に記載の容器内への製品配置方法。
7. 製品配置の間中、容器が実質的に垂直方向に配列されている、請求項６に記載の容器内への製品配置方法。
8. 製品配置の間中、容器が実質的に水平方向に配列されている、請求項６に記載の容器内への製品配置方法。
9. 更に、容器へ不正開封防止用シールを配置することを含む、請求項１に記載の容器内への製品配置方法。
10. 可撓性の再封止可能な容器へ製品を配置するための方法であって、
    開口を有する可撓性フィルムから成るウエブにして、前記開口の近くに配置されたインターロック可能なファスナー片を有する可撓性フィルムから成るウエブを供給すること、
    予め定めた方向にスライダーを方向付けすること、
    スライダーを方向付けした後、スライダーの脚部を広げること、
    ファスナー片のロックを解くこと、
    ファスナー片ヘスライダーを配置すること、
    ファスナー片をインターロックすること、
    フィルムを横切って側方シールを形成すること、
    スライダーを配置した後、ウエブ内へ製品を配置すること、
    より成る、容器内への製品配置方法。
11. スライダーを配置する前に可撓性フィルムのウエブを停止することを更に含む、請求項１０に記載の容器内への製品配置方法。
12. スライダーを配置する前にファスナー片の少なくとも１つの閉鎖要素を広げることを更に含む、請求項１０に記載の容器内への製品配置方法。
13. 前記供給がウエブをチューブ形状に形成することを含む、請求項１０に記載の容器内への製品配置方法。
14. 製品配置の間中、容器が実質的に垂直方向に配列されている、請求項１３に記載の容器内への製品配置方法。
15. 前記供給がウエブを折畳み形状に形成することを含む、請求項１０に記載の容器内への製品配置方法。
16. 製品配置の間中、容器が実質的に垂直方向に配列されている、請求項１５に記載の容器内への製品配置方法。
17. 製品配置の間中、容器が実質的に水平方向に配列されている、請求項１５に記載の容器内への製品配置方法。
18. 更に、容器へ不正開封防止用シールを配置することを含む、請求項１０に記載の容器内への製品配置方法。
19. 可撓性の再封止可能な容器へ製品を配置するための装置であって、
    開口を有する可撓性フィルムから成るウエブにして、前記開口の近くに配置されたインターロック可能なファスナー片であって、肩部を含んでいるファスナー片を有している可撓性フィルムから成るウエブを供給する手段と、
    ファスナー片をロッキングしかつ該ロッキングを解くための、脚部を有しているスライダーと、
    前記インターロックされたファスナー片のロックを解くためのプローブと、
    ファスナー片ヘスライダーを配置するためのスライダー付与装置であって、回転可能なセレクター輪と拡張隆起部とを含んでおり、該輪が前記スライダーを受け入れかつ該スライダーを移動するためのポケットを含んでおり、同時に脚部が肩部を通るのに十分なほどに広がるように前記スライダーが前記拡張隆起部へ接している、スライダー付与装置と、
    フィルムを横切って少なくとも部分的な側方シールを形成するシーリング機構と、
    可撓性フィルムのウエブ内へ製品を配置する手段と、
    を有しており、前記スライダーが前記ロックを解かれたファスナー片へ配置される前に前記プローブが該インターロックされたファスナー片のロックを解く、容器内への製品配置装置。
20. ファスナー片が閉鎖されるようにファスナー片に関してスライダーを移動する手段を更に有している、請求項１９に記載の容器内への製品配置装置。
21. 更に、ポケットから前記スライダーを受け入れるためファスナー片を方向付けるガイドを有している、請求項１９に記載の容器内への製品配置装置。
22. 前記セレクター輪が回転して前記スライダーをファスナー片へ配置するとき供給する手段がウエブを停止する、請求項１９に記載の容器内への製品配置装置。
23. 前記供給する手段が可撓性フィルムをチューブ形状に形成する、請求項１９に記載の容器内への製品配置装置。
24. 配置する手段が製品を垂直状態にてウエブ内へ配置する、請求項２３に記載の容器内への製品配置装置。
25. 前記供給する手段が可撓性フィルムを折畳み形状に形成する、請求項１９に記載の容器内への製品配置装置。
26. 前記配置する手段が製品を実質的に垂直方向に配列されているウエブ内へ配置している、請求項２５に記載の容器内への製品配置装置。
27. 前記配置する手段が製品を実質的に水平方向に配列されているウエブ内へ配置している、請求項２５に記載の容器内への製品配置装置。
28. 前記ファスナー片が２対の閉鎖要素を有しており、かつ前記供給の間中、各２対の閉鎖要素がインターロックされている、請求項１に記載の容器内への製品配置方法。
29. 更に、スライダーを配置する前に一対の閉鎖要素のみのロックを解くことを含む、請求項２８に記載の容器内への製品配置方法。
30. 更に、可撓性フィルムのウエブを停止し、ファスナー片ヘスライダーを配置することが前記停止の間である、請求項１０に記載の容器内への製品配置方法。
31. ファスナー片が２対のインターロックされた閉鎖要素を含んでおり、ロックを解いている間に一対の閉鎖要素のみがロックを解かれている、請求項１０に記載の容器内への製品配置方法。

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