JP4229461B2 - 抜き型枠方式の擁壁構築方法 - Google Patents

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Description

本発明は、法面の崩落防止のために施工される土留め擁壁、特に抜き型枠を利用した擁壁
の構築方法に関する。
抜き型枠方式の擁壁構築方法は間知積み等で既に使用されているが、図51に示したよう
に間知ブロック100と裏込砕石層101との間に、控え角度(間知ブロック100の基
礎コンクリート102に対する傾斜角度)を規制する角材や鉄筋などの保持材103及び
抜き型枠104を挟み込み、胴込コンクリート105を間知ブロック100と抜き型枠1
04の間に打設した後、抜き型枠104を撤去している。
このような一般的な間知積み擁壁では、胴込コンクリート105の打設時に保持材103
が動き易く、保持材103が動くと折角規制した傾斜角度が変化してしまうため、設計通
りの勾配を有する擁壁が得られないことになる。そのため、コンクリートの打設に当たっ
ては保持材103が動かないように入念に注意する必要があり、施工手間がかかって作業
性が良くなく、等厚の比較的控え厚さ(擁壁の前面と背面との間の距離)の小さい小型擁
壁にしか対応できない。また、出来高の見込みがアバウトにしかできない。
抜き型枠工法の施工の確実性を高める工夫も種々提案されているが(特許文献1、特許文
献2参照)、埋め殺しとなる部材が多いこと、設計の自由度がそれほど高くないなどの難
点がある。
図52に示した工法では、擁壁用ブロック106と裏型枠107を鉄筋等のセパレータ1
09で相互に連結し、一定間隔に保持した擁壁用ブロック106と裏型枠107間に胴込
コンクリート108を打設するようにした工法も提案されているが(特許文献3参照)、
この工法では、控え厚さが大きい場合、セパレータ109の強度が不足し、不安定になり
易い。この弱点は、セパレータと鉄パイプを併用して解消するとしているが(特許文献4
参照)、裏型枠やセパレータは最終的に埋め殺しとなるため、経済性が良くない。
また、連続して控え厚さが変化する(前背面勾配が異なる)と対応し難い。断続的に控え
厚さが変化する場合、控え厚さの変化点は弱点となり易く、これを補うためには、多少な
りとも無駄な断面が発生してしまう。また、擁壁用ブロック106に控え部や扶壁部が存
在する分だけ材料コストが嵩む。
図53に示した工法(特許文献5参照)では、1段目の擁壁用ブロック110と後壁板1
11の間に方形連結支構枠体112を介在させて胴込コンクリート113を打設し、1段
目の擁壁用ブロック110にボルト接合した2段目の擁壁用ブロック110の背面に控杆
部材114をボルト接合し、控杆部材114の後端部の型枠板添部115と裏込砕石層1
16の間に抜き型枠板17を挟み付け、抜き型枠板117と2段目の擁壁用ブロック11
0との間に胴込コンクリート113を打設している。
この工法では、控え厚さを規制している控杆部材114の長さを調節すれば、連続して控
え厚さが変化する(前背面勾配が異なる)断面にも対応できるとしているが、現場で使用
する控杆部材114が多様化し、混乱する可能性がある。また、基本的に点在する控杆部
材114により規制されるため、確実性に乏しいという難点がある。控杆部材114の本
数を増やすか、控杆部材114を大型化することによって、この難点を解消することはで
きるが、控杆部材114が埋め殺しとなることを考えれば、コスト面の問題がある。
特公昭56−2845号公報 特開平10−306460号公報 特開2003−003495号公報 特許第3197848号公報 特許第3707678号公報 特公昭56−2845号公報
本発明の課題は、施工の作業性が良く出来高が確実に見込めるとともに、擁壁の控え厚さ
や勾配に制限がないため設計の自由度が高い、抜き型枠方式の擁壁構築方法を提供するこ
とである。
請求項1の発明の主たる特徴は、法面の前方に設けた基礎ブロックの上面前方部に1段目
の前壁部材を前記基礎ブロックに対して傾斜させて設置し、1段目の前壁部材の背面上部
に1段目の前壁接続部材の下部を固着して、1段目の前壁接続部材の上部を1段目の前壁
部材の上方に突出させ、前記基礎ブロックの上面後方部に1段目の型枠支持部材の下端部
を前記基礎ブロックに対して傾斜又は直立させて固着し、1段目の型枠支持部材に1段目
の抜き型枠パネルを被せて支持させ、前記法面と1段目の抜き型枠パネルとの間に1段目
の裏込砕石を充填し、1段目の前壁部材と1段目の抜き型枠パネルとの間に1段目の胴込
コンクリートを打設し、1段目の胴込コンクリートが硬化する前に1段目の抜き型枠パネ
ルを1段目の型枠支持部材より外して上方に引き抜き、1段目の胴込コンクリートが硬化
した後、1段目の前壁接続部材の前記上部に2段目の前壁部材の背面下部を固着し、1段
目の型枠支持部材の上位連結機能部に2段目の型枠支持部材の下位連結機能部を直接又は
介在部材を介して間接に接続し、2段目の型枠支持部材に2段目の抜き型枠パネルを被せ
て支持させ、前記法面と2段目の抜き型枠パネルとの間に2段目の裏込砕石を充填し、2
段目の前壁部材と2段目の抜き型枠パネルとの間に2段目の胴込コンクリートを2段目の
型枠支持部材の上位連結機能部にかからない位置まで打設し、2段目の胴込コンクリート
が硬化する前に2段目の抜き型枠パネルを2段目の型枠支持部材より外して上方に引き抜
き、これら作業を法面の高さと前壁部材の高さ寸法に対応して複数回繰り返すことである。
請求項1の発明では、1段目の抜き型枠の支持は、下端部を基礎コンクリートの上面後部
に固着した一段面の型枠支持部材によって行なわれ、2段目の抜き型枠の支持は、下位連
結機能部を1段目の型枠支持部材の上位連結機能部に接続した2段目の型枠支持部材によ
って行なわれ、以下同様に下側の型枠支持部材に縦接続された上側の型枠支持部材によっ
て上側の抜き型枠の支持が行なわれるものであり、従来のような間知ブロックと抜き型枠
の間に不安定に挟まれる角材等の保持材、あるいは擁壁用ブロックと裏型枠間に接続され
るセパレータや控杆部材といった部材を使用しないため、施工の作業性が改善されており
、施工の出来高の見込みが十分に高い確実性をもって行なうことができる。
また、長さ方向に接続して基礎コンクリートに固着される型枠支持部材群の固着位置と、
基礎ブロックまたは基礎コンクリートに対する傾斜角度を変更することによって、擁壁の
控え厚さと勾配を制限無しに規制変更することができ、擁壁の設計の自由度が飛躍的に向
上する。控え厚さと勾配は、高さ方向に連続的に規制されるため、確実性が高い。
更にまた、擁壁の前面と背面が独立した構造であるため、施工箇所がカーブ等で前背面の
延長が変化したりする場合や、背面が垂直となる小型重力式擁壁の場合にも対応し易い。
最終的に埋め殺しとなるのは、控え厚さに関係なく鉄筋等からなる抜き型枠支持部材のみ
であるから安価である。
前壁部材として控え部や扶壁部がないものを使用できるから、製造し易く加工もし易い。
図1は本発明方法によって構築される擁壁の道路側から見たときの斜視図であり、図2は
法面側から見たときの斜視図であり、いずれにおいても裏込砕石と胴込コンクリートの図
示は省略してある。図3は抜き型枠を撤去し、前壁部材を一段積み上げたときの法面側か
らの斜視図である。
胴込コンクリートは前壁部材と抜き型枠の間の空間に打設されるのであるが、この打設用
空間は次に示す手順に従って形成される。
図23に示したように擁壁が構築される斜面部は予定する擁壁の控え厚さと裏込砕石層の
厚さを考慮して一定幅にわたって切削され、切削部の締め固められた基礎面1には均しコ
ンクリート2が打設される。均しコンクリート2の上面には敷きモルタル3が施工され、
水平に形成された敷きモルタル3の上面には、プレキャストの基礎ブロック4が据付けら
れる。尚、プレキャストの基礎ブロック4を使用する代わりに、基礎ブロック相当分をコ
ンクリートの現場打設によって形成することもできる。
図4と図5に示したように基礎ブロック4の上面前部には、前後2個で左右二組のナット
型インサート5が成形時に垂直に埋設されている。基礎ブロック4の上面後部には、左右
幅方向にV字型溝6が形成されており。V字型溝6の前側斜面6aには左右4個のナット
型インサート7が等間隔に成形時に埋設されている。尚、この後側のナット型インサート
7は、施工現場においてプレキャストまたは現場打設の基礎ブロック4にインサート挿入
用孔部を所要の傾斜角度にてドリルで穿設し、ナット型インサート7を埋設するようにし
てもよい。
実施例では図6から図9に示したように、前壁部材8は前面部に凹凸模様を付してプレキ
ャスト成形したパネル状の部材であり、前壁部材8の背面上部には上下左右4個のナット
型インサート9が埋設され、前壁部材8の背面下部には上下左右4個のナット型インサー
ト10が埋設されている。前壁部材8の下部中央には水抜き孔11が貫通して設けられて
いる。前壁部材8の上辺部には積上げ時の掛合用凸部12が左右幅方向に形成され、下辺
部には掛合用凹部13が左右幅方向に形成されている。
図10と図11に示したように、1段目の前壁部材8を基礎ブロック4に設置固定するた
めの基礎部用の固着部材14は、二つのアングル型材14aと14bを側面視V字状とな
るように接合することによって構成されており、水平に配置される何ぐる型材には前後2
個の透孔15が設けられ、斜めに配置されたアングル型材14bには上下2個の透孔16
が設けられている。アングル型材14aとアングル型材14bの交差角度は、予定する擁
壁の勾配に合致している。
図12、図13及び図14に示したように、前壁部材8を上下に接続する前壁接続部材1
7は一本のアングル型材によって構成されており、前壁接続部材15の下部には上下2個
の透孔18が設けられ、前壁接続部材17の上部には上下2個の長孔状の透孔19が設け
られている。さらにまた、前壁接続部材17の上部には、上下2個のナット20が前記透
孔19とは位相をずらせて溶接されている。
図25に示したように1段目の前壁部材8の背面下部には、前記透孔16から前記ナット
型インサート10に螺合されるボルト21によって、予め左右2本の基礎部用固着部材1
4が連結されている。また、1段目の前壁部材8の背面上部には、前記透孔18から前記
ナット型インサート9に螺合されるボルト22によって、予めさゆう2本の前壁接続部材
17の下部が連結されている。各前壁接続部材17の上部は前壁部材8の上方に突き出て
いる。
図26に示したように左右2本の基礎部用固着部材14は、前記透孔15から前記ナット
型インサート5に螺合されるボルト23によって、基礎ブロック4の上面前部に連結され
る。図15と図16に示したように、2段目以上の前壁部材8の背面上部には、前記透孔
18から前記ナット型インサート9に螺合されるボルト22によって、予め左右2本の前
壁接続部材17が連結されている。
図20と図21に示したように、抜き型枠を装着位置に支承するために使用される型枠支
持部材24は丸棒状の鉄筋で構成されており、該鉄筋の上端部には上位連結機能部25と
して雄ネジ部が形成され、該鉄筋の下端部には下位連結機能部26として雄ネジ部が形成
されている。図26に示したように、型枠支持部材24は下位連結機能部26を前記ナッ
ト型インサート7に螺合することによって、基礎ブロック4の上面後部に連結され、所定
の傾斜角度で配置される。
基礎ブロック4に連結される1段目の型枠支持部材24は図20に示したものであり、2
段目の以降の型枠支持部材24は図21に示したものであり、前者は後者よりも長く設定
されている。図22は上下に接続される型枠支持部材24,24の間に配置される筒状の
介在部材27を示しており、介在部材27の上下端部には、逆向きの雌ネジ部が形成され
ている。上下の型枠支持部材24,24は、上位連結機能部25と下位連結機能部26を
介在部材の雌ネジ部に螺合することによって連結される。
図17と図18に示したようにパネル状の抜き型枠28には、上辺部の前面側にU字状の
折返し部29が形成されており、折返し部29の背面側には左右2個の抜取り操作用のU
字型手掛け体30が溶接されている。図27に示したように、1段目の抜き型枠28の下
辺部を基礎ブロック4の前記溝6に挿入して抜き型枠28を型枠支持部材24に添接した
とき、型枠支持部材24の上位連結機能部25には前記折返し部29が被せられる。
図19に示したように左右幅方向に並べられる抜き型枠28の幾つかには、左側辺部また
は右側辺部に水抜きパイプ32の係合用切欠部31が形成されている。この切欠部31は
、前壁部材8の前記水抜き孔11よりも高い位置に形成されている。図28に示したよう
に前面に向かって下り傾斜の水抜きパイプ32は上端開口部が抜き型枠28の背面側に突
き出るようにセットされる。
図29に示したように抜き型枠28に合わせて背面を埋め戻し、裏込砕石層33を法面3
4と抜き型枠28の間に形成する。このとき、前記手掛け体30は裏込砕石層33の上面
側に突出するよう配慮される。次に図30に示したように、胴込コンクリート35が1段
目の前壁部材8と吹き型枠28の間に打設される。胴込コンクリート35の上面レベルは
、1段目の型枠支持部材24の上位連結機能部25にコンクリートが付着しないように裏
込砕石層33の上面レベルよりも少し低く設定される。
図31に示したように、胴込コンクリート35の打設が終了したら、コンクリートが硬化
する前に、前記手掛け体30を利用して抜き型枠28を上方に引き抜き撤去する。図32
と図33に示したように、水抜きパイプ32をセットしてある区域においては、前記切欠
部31の縦長形状を利用して多少斜め上方に引き抜き、水抜きパイプ32の位置がずれな
いように注意する。
胴込コンクリート35が硬化して作業が可能になってから、2段目の前壁部材8の係合用
凹部13を1段目の前壁部材8の係合用凸部12に合わせて2段目の前壁部材8を積上げ
、前記透孔19から前記ナット型インサート10に螺合されるボルト36によって2段目
の前壁部材8を1段目の前壁接続部材17を介して1段目の前壁部材8に接続する。また
、図34に示したように、前記介在部材27を介して1段目の型枠支持部材24に2段目
の型枠支持部材24を継ぎ足す。
そして、前記したのと同様に、図35に示したように2段目の型枠支持部材24に2段目
の抜き型枠28を被せ装着した後、図36に示したように背面を埋め戻して2段目の裏込
砕石層33を形成し、図37に示したように2段目の胴込コンクリート35を打ち継ぎ、
図38に示したように2段目の抜き型枠28を抜取る。以下、図39から図41に示すよ
うに所要段数について上記の作業を繰り返し、擁壁を完成させる。
最上段には天端部ロック37が設置され、最上段の抜け型枠支持部材24の上位連結機能
部25を埋没させるように頂部コンクリート38が打設される。
図42から図44は上下に接続された前壁部材8の寝起きの微調整の方法を示すものであ
る。前壁部材8を前に起こす場合には、例えば図43に示したように、前壁接続部材17
の上部を前壁部材8の背面下部に連結している前記上下2本のボルト36のうち、下位の
方のボルト36を少し緩める一方、上位の方のボルト36を下位のボルト36よりも大き
く緩め、そして、前壁接続部材17の上部に固設してある前記上下2個のナット20のう
ち、上位の方のナット20に螺合した調整ボルト39を捻じ込んで、調整ボルト39の前
端で前壁部材8の背面下部を押圧する。
反対に、前壁部材8を後に寝かす場合には、例えば図44に示したように、前壁接続部材
17の上部を前壁部材8の背面下部に連結している前記上下2本のボルト36のうち、上
位の方のボルト36を少し緩める一方、下位の方のボルト36を上位のボルト36よりも
大きく緩め、そして、前壁接続部材17の上部に固設してある前記上下2個のナット20
のうち、下位の方のナット20に螺合した調整ボルト40を捻じ込んで、調整ボルト40
の前端で前壁部材8の背面下部を押圧する。
抜き型枠支持部材24の寝起きを調整するには、例えば図45に示したように金属パイプ
41を抜き型枠支持部材24に嵌め、金属パイプ41を前方または後方に押し引きして、
抜き型枠支持部材24の角度を丁張等の基準に合わせる。
図46から図50は本発明の別の実施態様を示すものであり、図46の実施態様では、プ
レキャストコンクリート製の基礎ブロック4の前後方向の寸法は、均しコンクリート2の
寸法より若干小さい程度としてあり、全奥行きにわたって一体に成形されている。このよ
うなプレキャスト製品を使用する場合には、控え厚さと前背面勾配が簡単に決まり、比較
的小型な擁壁の構築に適し、施工が早くて正確に行なわれる。
図47に示した実施態様では、プレキャスト製の基礎ブロック4は前後2個に分割され、
前方側ブロック4Aと後方側ブロック4Bの間に感覚を置いて均しコンクリート2に据え
付けられている。
このように分割型の基礎ブロック4を使用すると、控えが大きい場合でも材料の無駄がな
い。カーブした現場では、前背面の延長が変わってくるが、自由度が大きいので対応しや
すい。
図48に示した実施態様では、現場打ちの基礎コンクリート4を使用しており、ナット型
インサート5及びナット型インサート7としては後施工アンカーを使用している。後施工
アンカーとしてのナット型インサート5,7は正確に位置決めして施工する必要があるが
、最も経済性が良くて、自由度が高い。
図49の実施態様は、前壁部材8を勾配吊り装置で吊り上げた場合を示しており、重心一
が前壁部材8の前側になる。勾配吊り装置の取付治具43は、前壁接続部材17に前記透
孔19を利用してボルト接合され、勾配つり装置の吊りワイヤー44の先端は、取付治具
43に設けた複数個の受孔45のどれかを選択して挿入固定される。このように前壁接続
部材17を介して所定の勾配に吊り上げて施工することが可能である。
図50の実施態様では、小型重力式擁壁に適用した場合であり、擁壁の背面46は垂直で
あり、複数の抜き型枠支持部材24は垂直方向に接続されている。
本発明方法の一実施例を適用した擁壁の1段目部分を示す道路側からの斜視 図である。 図1の擁壁の1段目部分の法面側からの斜視図である。 図1の擁壁の法面側からの斜視図であり、1段目の抜き型枠を引き抜き、2 段目の前壁部材を積み上げた状態を示している。 図1の擁壁に使用した基礎ブロックの平面図である。 図4の基礎ブロックの右側面図である。 図1の擁壁に使用した前壁部材の平面図である。 図6の前壁部材の正面図である。 図6の前壁部材の背面図である。 図6の前壁部材の右側面図である。 図1の擁壁に使用した基礎部用固着部材の右側面図である。 図10の固着部材の背面図である。 図1の擁壁に使用した前壁接続部材の右側面図である。 図12の前壁接続部材の背面図である。 図12の前壁接続部材の庭面図である。 図16の前壁部材と前壁接続部材との連結状態の背面図である。 図16の前壁部材と前壁接続部材との連結状態の右側面図である。 図1の擁壁に使用した抜き型枠の正面図である。 図17の抜き型枠の右側面図である。 図17の抜き型枠を並べたときの背面図である。 図1の擁壁に使用した抜き型枠支持部材の正面図である。 図1の擁壁に使用した別の抜き型枠支持部材の正面図である。 図1の擁壁に使用した抜き型枠支持部材の連結用介在部材の正面図である 。 図1の擁壁の構築過程において、基礎面に均しコンクリートを設けたとき の右側面図である。 図23の次の構築過程において、敷きモルタルを介して基礎ブロックを設 置したときの右側面図である。 図24の次の構築過程において、基礎部用固着部材と前壁接続部材を予め 連結してある前壁部材が、基礎ブロックに連結される直前の右側面図である。 図25の次の構築過程において、前壁部材を基礎ブロックに連結したとき の右側面図である。 図26の次の構築過程において、抜き型枠支持部材を基礎ブロックに連結 したときの右側面図である。 図27の次の構築過程において、抜き型枠を抜き型枠支持部材に被せ装着 して、水抜きパイプを抜き型枠と前壁部材にセットしたときの右側面図である。 図28の次の構築過程において、背面を埋め戻して裏込砕石層を設けたと きの右側面図である。 図29の次の構築過程において、胴込コンクリートを打設したときの右側 面図である。 図29の次の構築過程において、抜き型枠を抜き取ったときの右側面図で ある。 水抜きパイプがセットされている区域において抜き型枠を抜き取るときの 図31のA方向からの説明図である。 水抜きパイプがセットされている区域において抜き型枠を抜き取るときの 図31のB方向からの説明図である。 図31の次の構築過程において、2段目の抜き型枠支持部材を1段目の抜 き型枠支持部材に連結し、2段目の前壁部材を1段目の前壁部材に接続するときの右 側面図である。 図34の次の構築過程において、2段目の抜き型枠支持部材に2段目の抜 き型枠を被せ装着したときの右側面図である。 図35の次の構築過程において、背面の埋め戻しを行い、2段目の裏込砕 石層を施したときの右側面図である。 図36の次の構築過程において、2段目の胴込コンクリートを打設したと きの右側面図である。 図37の次の構築過程において、2段目の抜き型枠を抜き取ったときの右 側面図である。 図38の後続の構築過程において、3段目の裏込砕石層と3段目の胴込コ ンクリートが施されたときの右側面図である。 図39の後続の構築過程において、4段目の抜き型枠支持部材が3段目の 抜き型枠支持部材に連結されたときの右側面図である。 構築が完了したときの擁壁の右側面図である。 図41の擁壁の構築過程において前壁部材の寝起きの微調整を行う機構部 分の右側面図である。 図42の微調整機構部分において前壁部材を前側に起こす場合の右側面図 である。 図42の微調整機構部分において前壁部材を後に寝かす場合の右側面図で ある。 図41の擁壁の構築過程において抜き型枠支持部材の勾配を調整するとき の右側面図である。 本発明方法の実施態様において、基礎ブロックをプレキャストの一体成形 品としたときの右側面図である。 本発明方法の別の実施態様において、基礎ブロックをプレキャストの分割 成形品としたときの右側面図である。 本発明方法の更に別の実施態様において、現場打ちの基礎コンクリートに 後施工アンカーを使用したときの右側面図である。 本発明方法の他の実施態様において、勾配吊り装置によって前壁部材を吊 り上げたときの右側面図である。 本発明方法の更に他の実施態様において、擁壁を小型重力式擁壁としたと きの右側面図である。 従来方法による擁壁の右側面図である。 別の従来方法による擁壁の右側面図である。 更に別の従来方法による擁壁の右側面図である。
符号の説明
1 基礎面
2 均しコンクリート
3 敷きモルタル
4 基礎ブロック
5 ナット型インサート
6 係合用溝
7 ナット型インサート
8 前壁部材
9 ナット型インサート
10 ナット型インサート
11 水抜き孔
12 掛合用凸部
13 掛合用凹部
14 基礎部用固着部材
15 透孔
16 透孔
17 前壁接続部材
18 透孔
19 透孔
20 固設ナット
21 ボルト
22 ボルト
23 ボルト
24 抜き型枠支持部材
25 上位連結機能部
26 下位連結機能部
27 接続用介在部材
28 抜き型枠
29 折返し部
30 手掛け体
31 切欠部
32 水抜きパイプ
33 裏込砕石層
34 法面
35 胴込コンクリート
36 ボルト
37 天端ブロック
38 頂部コンクリート
39 寝起き調整用ボルト
40 寝起き調整用ボルト
41 勾配調整用パイプ

Claims (1)

  1. 法面の前方に設けた基礎ブロックの上面前方部に1段目の前壁部材を前記基礎ブロックに
    対して傾斜させて設置し、1段目の前壁部材の背面上部に1段目の前壁接続部材の下部を
    固着して、1段目の前壁接続部材の上部を1段目の前壁部材の上方に突出させ、前記基礎
    ブロックの上面後方部に1段目の型枠支持部材の下端部を前記基礎ブロックに対して傾斜
    又は直立させて固着し、1段目の型枠支持部材に1段目の抜き型枠パネルを被せて支持さ
    せ、前記法面と1段目の抜き型枠パネルとの間に1段目の裏込砕石を充填し、1段目の前
    壁部材と1段目の抜き型枠パネルとの間に1段目の胴込コンクリートを打設し、1段目の
    胴込コンクリートが硬化する前に1段目の抜き型枠パネルを1段目の型枠支持部材より外
    して上方に引き抜き、1段目の胴込コンクリートが硬化した後、1段目の前壁接続部材の
    前記上部に2段目の前壁部材の背面下部を固着し、1段目の型枠支持部材の上位連結機能
    に2段目の型枠支持部材の下位連結機能部を直接又は介在部材を介して間接に接続し、
    2段目の型枠支持部材に2段目の抜き型枠パネルを被せて支持させ、前記法面と2段目の
    抜き型枠パネルとの間に2段目の裏込砕石を充填し、2段目の前壁部材と2段目の抜き型
    枠パネルとの間に2段目の胴込コンクリートを2段目の型枠支持部材の上位連結機能部に
    かからない位置まで打設し、2段目の胴込コンクリートが硬化する前に2段目の抜き型枠
    パネルを2段目の型枠支持部材より外して上方に引き抜き、これら作業を法面の高さと前
    壁部材の高さ寸法に対応して複数回繰り返すことを特徴とする抜き型枠方式の擁壁構築方
    法。
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