JP4228654B2 - 鋼板の熱処理方法および装置 - Google Patents

鋼板の熱処理方法および装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、鋼板の熱処理方法および装置、特に、鋼板の幅方向端部の過加熱を防止して、鋼板全体の材質が均一となるように熱処理可能な、鋼板の熱処理方法および装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、板厚が8mm以上の厚鋼板は、高強度化、高靭性化を図るために、熱間圧延後の鋼板を焼入れや加速冷却によって急冷し、次いで焼戻し処理する方法により製造される場合が多い。
【0003】
近年、焼入れや加速冷却はオンラインで行われるようになって来たが、焼戻し処理は、相変わらずオフラインでガス燃焼炉を用いて行われているため長時間を要し、厚鋼板の生産性を著しく阻害している。
【0004】
生産性の向上のために、例えば、特開平9−256053号公報には、温度パターンを工夫して能率を上げる技術が提案されている。この技術では、炉内で鋼材を連続的に搬送して熱処理する場合において、鋼材の進行方向に向かって炉の設定温度を変化させ、炉の入り側を高温に、出側を低温に設定する。さらに、この技術では、炉の入り側を目的とする熱処理温度より200℃以上高く設定し、炉の出側に向かって段階的に設定炉温を低下させ、炉の出口前での炉の設定温度を目的とする熱処理温度±20℃以内とするというものである。しかし、ガス燃焼による加熱方式では、熱の伝達は輻射や対流によるため、急速な加熱を行うことは不可能である。
【0005】
一方、高能率の熱処理方法として、加熱装置を圧延ライン上に設置して鋼材を熱処理するインライン熱処理方法が提案されている。特開平4−358022号公報には、圧延機−加速冷却装置−加熱装置をライン上に設置して、オンラインで急速加熱焼戻し熱処理を行い高強度高靭性鋼を製造する技術が、特開平6−254615号公報には、圧延機−矯正機−加速冷却装置−保温装置の順で設備を配置し、圧延や加速冷却により生じた残留応力を保温装置で加熱して残留応力を除去する技術がそれぞれ開示されている。しかしながら、特開平4−358022号公報や特開平6−254615号公報には、具体的な熱処理装置の記載はない。
【0006】
【特許文献1】
特開平9−256053号公報
【特許文献2】
特開平4−358022号公報
【特許文献3】
特開平6−254615号公報
【特許文献4】
特開昭48−25239号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
特開昭48−25239号公報には、ソレノイド型誘導加熱装置を複数台直列に配置し、厚板を熱処理する技術が開示されている。
【0008】
鋼材を誘導加熱装置で加熱すると、誘導電流が鋼材の表面近傍に集中して流れるため、主に表面が加熱されて鋼材内部は表面からの熱伝達で加熱される。誘導加熱装置で鋼材を焼戻し、あるいは残留応力除去等の熱処理を行う場合、表面が過加熱されて一定値(たとえばAC1変態点)を超えないようにする必要がある。
【0009】
図11は、誘導加熱された鋼板の幅方向の温度分布を示すグラフである。この図から明らかなように、誘導電流が集中する鋼板の側端部は、鋼板の幅方向中央部付近に比べて過加熱されやすい。この過加熱された板端部の材質は他の部分と異なり、鋼板全体として均一な材質が得られないばかりか、熱処理後の冷却に際して熱歪が発生するといった問題があった。
【0010】
従って、この発明の目的は、鋼板の幅方向端部の過加熱を防止して、鋼板全体の材質が均一となるように熱処理可能な、鋼板の熱処理方法および装置を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
この発明は、上述した問題を解決するためになされたものであり、下記を特徴とするものである。
【0012】
請求項1に記載の発明は、鋼板を、複数台の誘導加熱装置から構成される誘導加熱装置列により加熱する、鋼板の熱処理方法において、前記誘導加熱装置列の前記鋼板の入側に配した第1端部冷却装置により、前記鋼板の幅方向端部が過加熱されてAc 1 変態点を超えないように、前記鋼板の幅方向端部を加熱前に予め冷却するとともに、前記誘導加熱装置列の出側に配した第2端部冷却装置により、過加熱された前記鋼板の幅方向端部を冷却することに特徴を有するものである。
【0013】
鋼板を誘導加熱すると、鋼板の幅方向端部が中央部に比べて過加熱される。この過加熱部分は、一旦、ある温度以上に加熱されると、変態点を超えてしまい、その後、冷却しても組織変化が生じて、鋼板の材質が不均一になる。請求項1記載の発明は、加熱前に鋼板の幅方向端部の過加熱部分を予め冷却して、幅方向端部が所定温度を超えて加熱されないようにし、これにより鋼板の材質の均一化を図るとともに、加熱前に予め鋼板の幅方向端部を冷却しても、加熱後に過加熱が生じる場合に、誘導加熱装置列の鋼板出側に配置した別の端部冷却装置により鋼板の幅方向端部を冷却して、鋼板の材質の均一化を図るものである。
【0014】
請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明において、加熱前の鋼板の幅方向の温度分布を測定し、前記温度分布の測定値と加熱後の前記鋼板の幅方向端部の過加熱温度の予測値とに基づいて、前記第1端部冷却装置による前記鋼板の幅方向端部の冷却量を決定することに特徴を有するものである。
【0015】
鋼板の幅方向端部が過冷却されると、その後の誘導加熱によっても所定温度まで加熱されず、所定の焼戻し処理が行えない。請求項2記載の発明は、加熱前に温度計により鋼板幅方向の温度分布を予め測定すると共に、加熱後の温度変化を予測(または過去の実績値から推定)して、第1端部冷却装置による冷却量を決定し、これにより、鋼板の幅方向端部の過冷却を防止するものである。
【0018】
請求項記載の発明は、請求項1または2記載の発明において、鋼板をリバース加熱する際に、第2端部冷却装置により鋼板の幅方向端部を予め冷却し、第1端部冷却装置により、過加熱された鋼板の幅方向端部を冷却することに特徴を有するものである。
【0019】
鋼板をリバース加熱することによって、誘導加熱装置の設置数を増加することなく厚鋼板まで均一に加熱することができる。請求項記載の発明は、鋼板をリバース加熱する際に、誘導加熱装置列出側の端部冷却装置により、鋼板の幅方向端部を予め冷却し、誘導加熱装置列入側の端部冷却装置により、過加熱された鋼板の幅方向端部を冷却するものである。
【0020】
請求項記載の発明は、請求項1からの何れか1つに記載の発明において、鋼板の板幅寸法から切り落とし端部を予測し、過加熱部が前記切り落とし端部に入るように鋼板を冷却することに特徴を有するものである。
【0021】
厚鋼板は、圧延後、板端部を剪断ラインまたはガス切断機、レーザー切断機等の切断機によって所定の製品幅に切断される。その切り落とし幅は、ほぼ板厚に相当する。請求項記載の発明は、過加熱部が前記切り落とし端部に入るように鋼板を冷却することにより、切り落とし部分を除いた鋼板の幅方向端部の過冷却を防止して余分な冷却を防止し、これによって、冷却水量の低減および冷却装置の簡素化を図るものである。
【0022】
請求項記載の発明は、鋼板の誘導加熱装置を備えた、鋼板の熱処理装置において、複数台の前記誘導加熱装置により構成される誘導加熱装置列と、前記誘導加熱装置列の前記鋼板の入側のみに配された、前記鋼板の幅方向端部を冷却する第1端部冷却装置とを備え、前記第1端部冷却装置は、前記鋼板の幅方向端部が過加熱されてAc 1 変態点を超えないように、前記鋼板の幅方向端部を冷却することが可能であることに特徴を有するものである。
【0023】
請求項記載の発明は、鋼板の誘導加熱装置を備えた、鋼板の熱処理装置において、複数台の前記誘導加熱装置により構成される誘導加熱装置列と、前記鋼板の幅方向端部を冷却する、前記誘導加熱装置列の前記鋼板の入側にのみ配された第1端部冷却装置および出側にのみ配された第2端部冷却装置とを備え、前記第1端部冷却装置は、前記鋼板の幅方向端部が過加熱されてAc 1 変態点を超えないように、前記鋼板の幅方向端部を冷却することが可能であることに特徴を有するものである。
【0024】
端部冷却装置を誘導加熱装置内または誘導加熱装置間に配置すると、スパーク発生を防止するための対策を講じる必要があり、このために設備構成が複雑になりコスト高となる。しかも、スパーク発生の問題により水冷式を採用できないので、冷却能率が悪い衝風冷却や接触冷却を採用せざるを得ない。請求項記載の発明は、誘導加熱装置列の鋼板の入側に、請求項記載の発明は、誘導加熱装置列の鋼板の入側および出側に鋼板の端部冷却装置を配置して、上記問題を解決したものである。
【0025】
請求項記載の発明は、請求項5または6記載の発明において、前記端部冷却装置は、水冷式であり、冷却水の前記誘導加熱装置への浸入を防止するパージ手段を備えていることに特徴を有するものである。
【0026】
端部冷却装置を水冷式とすれば、高い冷却能力を得ることができ、しかも、冷却水の誘導加熱装置への浸入を防止するパージ手段を備えることにより、スパークの発生を防止することができる。
【0027】
請求項記載の発明は、請求項記載の発明において、前記端部冷却装置は、スプレーノズルおよびラミナーノズルの少なくとも1つを備えていることに特徴を有するものである。
【0028】
端部冷却装置としてスプレーノズルを用いれば、鋼板の上下動により鋼板の位置変動が生じても、冷却水の噴射角度を調整することによって、冷却水を確実に鋼板端面にスプレーすることができる。また、端部冷却装置としてラミナーノズルを用いれば、位置変動が少ない厚板の場合には、必要最小限の水量で高い冷却効率を得ることができる。
【0029】
【発明の実施の形態】
次に、この発明の鋼板の熱処理方法および装置の一実施態様を、図面を参照しながら説明する。
【0030】
図1は、この発明の鋼板の熱処理装置を備えた鋼板製造ラインを示す工程図、図2は、図1の鋼板製造ラインにおける端部冷却および誘導加熱工程を示す概略斜視図、図3は、端部冷却装置を誘導加熱装置列の鋼板の入側および出側に配した端部冷却および誘導加熱工程を示す概略斜視図、図4は、ソレノイド型誘導加熱装置の原理図、図5は、スプレーノズルによる鋼板の端部冷却状態を示す側面図、図6は、ラミナーノズルによる鋼板の端部冷却状態を示す側面図、図7は、鋼板幅方向の温度分布を示すグラフであり、(a)は、端部冷却無しの場合の温度分布を示すグラフ、(b)は、十分に端部冷却を行った場合の温度分布を示すグラフ、(c)は、最少構成の冷却装置による場合の温度分布を示すグラフである。
【0031】
図1から図6において、1は、熱間圧延機、2は、鋼板、3は、熱間圧延機1により圧延された鋼板2を冷却する冷却装置、4は、搬送テーブルを構成する搬送ローラーであり、鋼板2は、搬送ローラー4によって図1および図2中、矢印方向に搬送される。5は、冷却装置3による冷却により鋼板2に生じた形状歪を矯正する矯正装置、6は、鋼板2の端部冷却装置としての一対のスプレーノズル、そして、7は、一対のスプレーノズル6により端部が冷却された鋼板全体を加熱する誘導加熱装置列である。
【0032】
この発明において対象とする鋼板2は、熱間圧延機1により熱間圧延された後、冷却装置3により加速冷却または直接焼入れされた鋼板であり、少なくとも室温以上(実質100℃以上)の温度を有している。一対のスプレーノズル6は、誘導加熱装置列7の鋼板入側に配置され、誘導加熱装置列7によって過加熱される鋼板端部(以下、過加熱部という)を予め冷却する。誘導加熱装置列7は、スプレーノズル6により過加熱部が予め冷却された鋼板全体を加熱して、鋼板2を焼戻し処理する。
【0033】
この発明によれば、熱間圧延機1により熱間圧延された後、冷却装置3により加速冷却または直接焼入れされ、そして、矯正装置5により形状矯正された100℃以上の温度を保有する鋼板2は、その過加熱部がスプレーノズル6により予め冷却された後、誘導加熱装置列7によって鋼板全体が加熱される。
【0034】
鋼板2の過加熱部をスプレーノズル6により予め冷却するのは、以下の理由による。
【0035】
誘導加熱装置列7により鋼板全体が加熱されると、上述した理由により鋼板2の幅方向端部が他の部分に比べて過加熱される。この過加熱部は、加熱後、冷却しても一旦ある温度以上に加熱されると、変態点を超えてしまい、組織変化が生じて、鋼板2の材質が均一にならない。そこで、スプレーノズル6により過加熱部を誘導加熱装置列7による加熱前に予め冷却して、過加熱部がその後の加熱により所定温度を超えないように制御し、これにより鋼板2の材質を均一にするためである。
【0036】
なお、スプレーノズル6により鋼板端部が過度に冷却されると、その後の加熱によっても鋼板端部が所定温度に加熱されないことがある。このために、加熱前に冷却量を把握しておく必要がある。これには、加熱前に温度計(図示せず)により鋼板2の幅方向の温度分布を測定し、さらに、加熱後の鋼板2の幅方向端部の過加熱温度を予測し、そして、前記温度分布の測定値と加熱後の鋼板2の幅方向端部の過加熱温度の予測値とに基づいて、鋼板2の幅方向端部の冷却量を決定すれば良い。なお、加熱後の鋼板2の幅方向端部の過加熱温度を予測する代わりに、過去の実績値から過加熱温度を推定しても良い。
【0037】
また、図7(a)に示すように、圧延後、板端部、すなわち、切り落とし端部幅(端部クロップ)は、剪断ラインまたはガス切断機、レーザー切断機等の切断機によって所定の製品幅に切断される。その切り落とし端部幅Wは、ほぼ板厚に相当する。従って、同図(c)に示すように、少なくとも製品にならない部分が過加熱部に入るように、すなわち、過加熱部が切り落とし端部に入るように鋼板端部を冷却すれば、同図(b)に示すように、切り落とし端部も上限温度以下になるように冷却する場合に比べて余分な冷却を防止でき、これによって、冷却水量の低減および冷却装置の簡素化を図ることができる。
【0038】
過加熱部が切り落とし端部に入るように鋼板2を冷却するには、製品の厚さ、加熱前の鋼板2の幅方向の温度分布の測定値、および、加熱後の鋼板2の幅方向端部の過加熱温度の予測値(または過去の実績値からの推定値)から必要最小限の冷却水量を決定すれば良い。
【0039】
以下、この発明の各構成要件をさらに説明する。
【0040】
誘導加熱装置列7は、複数台(この例では2台)のソレノイド型誘導加熱装置8を鋼板製造ラインに沿って直列に配置したものからなっている。
【0041】
ソレノイド型誘導加熱装置8は、図4に示すように、鋼板2の周囲を囲むように加熱コイル8Aを配置したものであり、加熱コイル8Aは、高周波電源9により励磁される。
【0042】
複数台の誘導加熱装置8により鋼板2を加熱する理由は、以下の通りである。
【0043】
(1)複数台の誘導加熱装置8により鋼板2を加熱することによって、加熱途中での鋼板幅方向の温度分布の把握が可能である。従って、過加熱状態を把握しながら次段の誘導加熱装置8の出力調整が可能となり、結果として、過加熱を抑制することができる。
【0044】
(2)一台の誘導加熱装置8により昇温量を多くして鋼板2を加熱すると、鋼板2が加熱コイル8Aを通過するのに要する時間が長くなる。このため、加熱コイル8A中に鋼板2の先端が入り、加熱コイル8A内に完全に入るまでの負荷変動が大きくなる。この結果、鋼板先端部の温度上昇が定常部、すなわち、加熱コイル8A内に鋼板2が完全に入っている状態の温度上昇に比べて小さくなる。従って、加熱コイル8A長が短いほど、負荷変動を受ける鋼板端部の長さが短くなる。
【0045】
(3)鋼板2の幅方向端部の自然放熱量は、幅方向中央部に比べて多い。従って、ある温度まで鋼板2を加熱する場合、同じ投入電力で加熱することを想定すると、加熱コイル8Aを複数に分けて、間欠的に昇温させた方が、すなわち、時間をかけて昇温した方が鋼板端部の過加熱を抑制することができる。
【0046】
スプレーノズル6は、図2に示すように、鋼板2の幅方向端面に向けて冷却水を噴霧して、鋼板2の端部を冷却する。スプレーノズル6は、冷却水が誘導加熱装置8内に浸入しないように、誘導加熱装置8に対して外側に向けて、すなわち、誘導加熱装置8から離間する方向に向けて配置されている。誘導加熱装置8内への冷却水の浸入を防止するのは、加熱中に誘導加熱装置8内に冷却水が浸入すると、鋼板2との間でスパークが発生して、鋼板2が損傷するからである。
【0047】
誘導加熱装置8内への冷却水の浸入を確実に防止するには、図2に示すように、パージ手段としての一対のエアーパージノズル10を、誘導加熱装置8から離間する方向に向けて設置し、エアーパージノズル10からの噴射空気により、冷却時に飛散する冷却水が確実に誘導加熱装置8から隔離されるようにすることが望ましい。
【0048】
誘導加熱装置8内を移動する鋼板2は、矯正装置5により形状が矯正されているとはいえ、必ずしも平坦とは限らない。鋼板2が平坦でないと、図5に示すように、移動中に鋼板2が上下動して、スプレーノズル6の設置位置における鋼板位置が変動し、この結果、スプレーノズル6からの冷却水が鋼板2の端面に的確に噴射されず、所望の端部冷却が行われない。図5中、鋼板2の位置変動幅を(L1)で示す。このため、スプレーノズル6からの噴霧水(S1)の広がり角度(θ)を、鋼板2の位置変動をカバーできる角度に設定する必要がある。鋼板2の位置変動幅は、圧延、冷却による鋼板形状に依存するが、最大で100mm程度である。従って、鋼板2の最大板幅、搬送テーブル端部とスプレーノズル6との間隔等から決定することができる。スプレーノズル6としては、ノズル孔が円形状のもの以外にノズル孔がフラットなフラットスプレーノズルを使用しても良い。フラットスプレーノズルを使用する場合には、フラットノズル孔を縦方向に向けて使用すれば、上述の鋼板2の位置変動に対処することができる。
【0049】
鋼板2が厚板の場合には、図6に示すように、鋼板形状は比較的平坦でその上下の位置変動も小さい。図6中、鋼板2の位置変動幅を(L2)で示す。この場合には、端部冷却装置としてラミナーノズル11を用いることができる。ラミナーノズル11は、スプレーノズル6のように冷却水が分散しない噴流水(S2)を鋼板4の端面にかけることができるので、必要最小限の冷却水の使用量で効率良い端部冷却が行える。
【0050】
端部冷却装置を、並列配置したスプレーノズル6およびラミナーノズル11の両方を備えたものにより構成すれば、鋼板2の寸法、形状に応じて各ノズルを適宜使い分けすることができる。
【0051】
鋼板2をリバース加熱すれば、誘導加熱装置8の設置数を増加させることなく、厚鋼板まで均一に加熱することができる。リバース加熱の場合には、誘導加熱装置列7の鋼板入側および出側の両端に上記端部冷却装置を配置する。すなわち、図3に示すように、誘導加熱装置列7の鋼板入側に第1端部冷却装置としての第1スプレーノズル6Aを配し、鋼板出側に第2端部冷却装置としての第2スプレーノズル6Bを配する。エアーパージノズル10を設ける場合には、エアーパージノズル10を鋼板入側および出側にそれぞれ設ける。
【0052】
この場合には、第1スプレーノズル6Aにより図3中、A方向に搬送される鋼板2の過加熱端部を冷却した後、誘導加熱装置列7により鋼板全体を加熱し、次いで、鋼板2の搬送方向を図3中、B方向に反転した後、今度は、第2スプレーノズル6Bにより、鋼板4の過加熱端部を冷却し、再度、誘導加熱装置列7により加熱することを繰り返し行う。
【0053】
上記端部冷却装置の配置位置を誘導加熱装置列7の鋼板入側あるいは鋼板入側および出側とした理由は、次の通りである。端部冷却装置を誘導加熱装置8内または誘導加熱装置8間に配置すると、上述のスパーク発生を防止するための対策を講じる必要があり、このために設備構成が複雑になりコスト高となる。しかも、スパーク発生の問題により水冷式を採用できないので、冷却能率が悪い衝風冷却や接触冷却を採用せざるを得ないからである。
【0054】
上記端部冷却装置を誘導加熱装置列7の鋼板入側および出側に配置した場合には、鋼板入側の第1端部冷却装置により鋼板端部を予め冷却しても、誘導加熱装置列7による加熱後に依然として過加熱が生じたときに、鋼板出側の第2端部冷却装置によりさらに過加熱端部を冷却することができる。従って、鋼板端部の過加熱を確実に防止でき、これにより、鋼板全体の材質の均一化をより確実に図ることができる。
【0055】
なお、誘導加熱の場合、出力が一定であれば、鋼板2の定常部の温度上昇は速度に反比例すると共に鋼板端部の温度上昇量も同じ傾向を示す。同様に、水冷による温度降下量も速度に反比例するから、最初に水量密度と冷却長を適切に選んでおけば、加熱による水冷の調整、制御は高度なものである必要はない。特に、板厚が厚くなるほど端部の温度上昇が大きいから、厚いもので設計し、薄いものは必要な冷却量に応じて、冷却をオフする工程を設ければ良い。勿論、各ノズルヘッダを細分化してオンオフしたり、水量密度を変えるなどの制御を行えば、より細かい温度コントロールが可能である。
【0056】
また、鋼板端面に冷却水をかけて冷却し、且つ、冷却水のパージを積極的に行えば、冷却水が鋼板面上に滞留して冷却能力が不安定になることがなく、鋼板の表面温度が200℃程度までならば一定の冷却能力を持つ。鋼板の表面温度が室温から200℃程度の低温の領域では、冷却水による冷却能力が200℃を超える高温の場合よりも大きくなるので、冷却ヘッダを間引いて使用するなどの制御が必要である。
【0057】
【実施例】
次に、この発明を実施例によりさらに説明する。
【0058】
図1に示す鋼板製造ライン(誘導加熱装置8の設置台数は異なる)に従って、スラブを熱間圧延機1により板厚40mm、板幅3m、長さ20mの鋼板2(厚物)に熱間圧延した後、水冷式冷却装置3により400℃まで加速冷却を行った。次いで、矯正装置5により形状矯正を行った後、後述する端部冷却装置を使用して、鋼板端部を加熱前に予め冷却した。そして、誘導加熱装置列7によって鋼板2を加熱した。
【0059】
また、スラブを熱間圧延機1により板厚18mm、板幅3m、長さ30mの鋼板2(薄物)に熱間圧延した後、上記厚物の場合と同様にして、冷却、矯正、事前冷却、そして、加熱を行った。
【0060】
誘導加熱装置列7は、3台のソレノイド型誘導加熱装置8を約3m間隔で直列に配置したものからなり、鋼板2を誘導加熱装置列7中に3回通してリバース加熱し、すなわち、3パスさせて620℃の焼戻し温度まで加熱した。
【0061】
このときの誘導加熱装置8の出力は、上記厚物の場合、1パス目の加熱でほぼ100%の出力で、搬送速度は、30mpmとし、2パス目以降は、より早い速度に切り替えて、出力も20〜80%程度に抑制して加熱した。一方、上記薄物の場合には、1パス目の加熱でほぼ100%の出力で、搬送速度は60mpmとし、2パス目以降は、より早い速度に切り替えて、出力も20〜80%程度に抑制して加熱した。
【0062】
各誘導加熱装置8の鋼板2の通過開口寸法は、高さ150mm×幅(鋼板幅方向)4800mm×長さ(鋼板長手方向)1200mmであった。出力は、最高24MWの電力をかけられるものであり、周波数は、1300Hzで、出力と鋼板搬送速度とは、鋼板幅方向定常部の表面温度が高温になりすぎないように選んだ。
【0063】
図8(a)、(b)、(c)に示すように、端部冷却装置は、長さ約1mのノズルヘッダ12に取り付けられたラミナーノズル11と、長さ約1mのノズルヘッダ13に取り付けられたスプレーノズル6とを備えたものを使用した。ノズルヘッダ12、13は、それぞれ鋼板2の板幅に応じて板幅方向に進退自在としたが、鋼板2との接触を避けるために、鋼板2の幅方向端面から100mmの距離を確保した。
【0064】
この条件で、薄物の板形状の乱れによる上下方向への50mmの変動に対応するため、スプレーノズル6の開き角度θは、50mm=2×tan(θ/2)×100mmを少なくとも満たすように余裕を持たせて60°とした。ここで角度を大きめにしたのは、円形ノズル孔の噴霧ノズルを使用したために、冷却面積が上下方向であまり変らない板厚方向中央部で50mmの上下変動分を冷却するためである。また、冷却水が誘導加熱装置8内に入らないようにエアーパージノズル10を配置した。
【0065】
加熱前の幅方向の温度分布は、図9のようになっており、加速冷却後、端部がやや冷えた状態にある。誘導加熱すると、上述のように、鋼板表面部は中心部より温度が高くなり、特に端部は温度が上がりやすい。
【0066】
1パス分の加熱で幅方向の定常部より100℃高温化することが、事前の加熱やシミュレーションにより判明している。従って、1パス毎に端部の温度が50℃低下するように、冷却水の流量密度と冷却長さを選択した。なお、鋼板端部は冷却前に既に冷えているので、厳密には、この温度低下分を見越して50℃未満、例えば、約40℃とすべきである。この実施例では、鋼板端面への衝突時点で流量密度が約1000L/平方m分になるように選択した。
【0067】
具体的には、ラミナーノズルの場合は、ノズルヘッダ12に3mmφのノズルを8個、間隔をあけて設け、冷却水を40L/分の割合で供給した。この場合、板厚40mmの厚物に対して、(40L/分)/(0.04m×1m)=1000L/平方m分であった。一方、スプレーノズルの場合は、ノズルヘッダ13に円形ノズルを8個、間隔をあけて取り付け、各ノズルから15L/分の割合で冷却水を噴射させた。
【0068】
合計の冷却水量は、ラミナーノズルが40L/分、スプレーノズルが8×15=124L/分であり、スプレーノズルの方が多いのは、スプレーノズルの場合、大部分の冷却水はパージされるからである。なお、鋼板の形状に合わせてヘッダが移動するような高度な制御を行っても良い。
【0069】
端部冷却を実施した場合としなかった場合の、3パスの加熱を行った後の幅方向温度分布を図10に示す。
【0070】
図10(a)は、加熱前のみ端部冷却装置を使用した場合の例であり、図10(b)、(c)は、加熱前後において端部冷却装置を使用した例である。各図に、端部冷却装置を使用しなかった場合もそれぞれ併記する。
【0071】
図10(a)から明らかなように、加熱前のみ端部冷却装置により鋼板端部を冷却することによって、鋼板端部に若干の過加熱部が認められるが、鋼板幅方向に亘ってほぼ均一に加熱されていることが分かった。また、図10(b)、(c)から明らかなように、加熱前後で端部冷却装置により鋼板端部を冷却することによって、板厚によらず、鋼板幅方向に亘って均一に加熱されていることが分かった。
【0072】
なお、図10(b)、(c)において、端部温度が低下しているのは、冷却直後は、鋼板幅方向に亘って均一温度であっても、端部は中央部に比べてすぐに自然放冷により10〜20℃程度、温度低下するからである。この端部温度の低下幅は、板厚相当分である。
【0073】
【発明の効果】
以上説明したように、この発明によれば、鋼板を誘導加熱装置により加熱する、鋼板の熱処理方法において、鋼板の幅方向端部を加熱前に予め端部冷却装置により冷却することによって、鋼板の幅方向端部の誘導加熱装置による過加熱が防止でき、これにより鋼板全体の材質を均一にすることができるといった有用な効果がもたらされる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の鋼板の熱処理装置を備えた鋼板製造ラインを示す工程図である。
【図2】図1の鋼板製造ラインにおける端部冷却および誘導加熱工程を示す概略斜視図である。
【図3】端部冷却装置を誘導加熱装置列の鋼板の入側および出側に配した端部冷却および誘導加熱工程を示す概略斜視図である。
【図4】ソレノイド型誘導加熱装置の原理図である。
【図5】スプレーノズルによる鋼板の端部冷却状態を示す側面図である。
【図6】ラミナーノズルによる鋼板の端部冷却状態を示す側面図である。
【図7】鋼板幅方向の温度分布を示すグラフであり、(a)は、端部冷却無しの場合の温度分布を示すグラフ、(b)は、十分に端部冷却を行った場合の温度分布を示すグラフ、(c)は、最少構成の冷却装置による場合の温度分布を示すグラフである。
【図8】この発明の実施例における端部冷却装置を示す構成図であり、(a)は、正面図、(b)は、側面図、(c)は、平面図である。
【図9】この発明の実施例における加熱前の鋼板の温度分布を示すグラフであり、(a)は、板厚40mmの鋼板の温度分布、(b)は、板厚18mmの鋼板の温度分布である。
【図10】この発明の実施例における1パス目の加熱後の鋼板の温度分布であり、(a)は、板厚40mmの鋼板を加熱前のみ端部冷却したときの鋼板の温度分布、(b)は、板厚40mmの鋼板の加熱前後、端部冷却したときの鋼板の温度分布、(c)は、板厚18mmの鋼板の加熱前後、端部冷却したときの鋼板の温度分布である。
【図11】誘導加熱された鋼板の幅方向の温度分布を示すグラフである。
【符号の説明】
1:熱間圧延機
2:鋼板
3:冷却装置
4:搬送ローラー
5:矯正装置
6:スプレーノズル
6A:第1スプレーノズル
6B:第2スプレーノズル
7:誘導加熱装置列
8:誘導加熱装置
8A:加熱コイル(ソレノイド型)
8B:加熱コイル(トランスバース型)
9:高周波電源
10:エアーパージノズル
11:ラミナーノズル
12:ノズルヘッダ(ラミナーノズル側)
13:ノズルヘッダ(スプレーノズル側)

Claims (8)

  1. 鋼板を、複数台の誘導加熱装置から構成される誘導加熱装置列により加熱する、鋼板の熱処理方法において、
    前記誘導加熱装置列の前記鋼板の入側に配した第1端部冷却装置により、前記鋼板の幅方向端部が過加熱されてAc 1 変態点を超えないように、前記鋼板の幅方向端部を加熱前に予め冷却するとともに、前記誘導加熱装置列の出側に配した第2端部冷却装置により、過加熱された前記鋼板の幅方向端部を冷却することを特徴とする、鋼板の熱処理方法。
  2. 加熱前の鋼板の幅方向の温度分布を測定し、前記温度分布の測定値と加熱後の前記鋼板の幅方向端部の過加熱温度の予測値とに基づいて、前記第1端部冷却装置による前記鋼板の幅方向端部の冷却量を決定することを特徴とする、請求項1記載の、鋼板の熱処理方法。
  3. 前記鋼板をリバース加熱する際に、前記第2端部冷却装置により前記鋼板の幅方向端部を予め冷却し、前記第1端部冷却装置により、過加熱された前記鋼板の幅方向端部を冷却することを特徴とする、請求項1または2記載の、鋼板の熱処理方法。
  4. 前記鋼板の板幅寸法から切り落とし端部を予測し、過加熱部が前記切り落とし端部に入るように前記鋼板を冷却することを特徴とする、請求項1から3の何れか1つに記載の、鋼板の熱処理方法。
  5. 鋼板の誘導加熱装置を備えた、鋼板の熱処理装置において、
    複数台の前記誘導加熱装置により構成される誘導加熱装置列と、前記誘導加熱装置列の前記鋼板の入側のみに配された、前記鋼板の幅方向端部を冷却する第1端部冷却装置とを備え、前記第1端部冷却装置は、前記鋼板の幅方向端部が過加熱されてAc 1 変態点を超えないように、前記鋼板の幅方向端部を冷却することが可能であることを特徴とする、鋼板の熱処理装置
  6. 鋼板の誘導加熱装置を備えた、鋼板の熱処理装置において、
    複数台の前記誘導加熱装置により構成される誘導加熱装置列と、前記鋼板の幅方向端部を冷却する、前記誘導加熱装置列の前記鋼板の入側にのみ配された第1端部冷却装置および出側にのみ配された第2端部冷却装置とを備え、前記第1端部冷却装置は、前記鋼板の幅方向端部が過加熱されてAc 1 変態点を超えないように、前記鋼板の幅方向端部を冷却することが可能であることを特徴とする、鋼板の熱処理装置。
  7. 前記端部冷却装置は、水冷式であり、冷却水の前記誘導加熱装置への浸入を防止するパージ手段を備えていることを特徴とする、請求項5または6記載の、鋼板の熱処理装置。
  8. 前記端部冷却装置は、スプレーノズルおよびラミナーノズルの少なくとも1つを備えていることを特徴とする、請求項7記載の、鋼板の熱処理装置。
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