JP4228460B2 - 光学素子成形用ガラスゴブの製造方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、レンズ等の光学素子をプレス成形するための素材としてのガラスゴブの製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
レンズ等の精密な光学素子は、近年においては、プレス成形により製造する方式が広く用いられるようになってきている。プレス成形は、所定形状のガラス塊、つまりガラスゴブを成形型内に配置して、この成形型を加熱することによりガラスゴブを軟化させるようにして、上下から所定の加圧力を作用させることにより行う。従って、このプレス成形に先だって、所定形状のガラスゴブを製造しなければならない。このガラスゴブの製造に関しては、例えば特開平2−14839号公報に開示されている。即ち、ガラスゴブの形状としては、最終製品であるレンズ等に比較的近い形状のものに成形する場合と、球形のガラスゴブを用いる場合とがある。前者の場合には、成形型における成形面はガラスゴブの形状に沿ったものとなっており、この成形型部材にノズルから溶融ガラスが流し込まれる。また、後者の場合には、概略円錐形状となった成形面を有する成形型部材を用いて、この成形型部材の下方から窒素ガス(N2ガス)等の不活性ガスを供給するようになし、成形型部材の上部に配置したノズルから溶融ガラスを滴下させると、この溶融ガラス塊と成形面との間にガス流の層が形成されるようになし、もって溶融ガラス塊が成形型部材の成形面に対して浮かせた状態に保持することによって、溶融ガラスを球形の塊となるように成形すると共に、このガス流により冷却することによって球形ガラスゴブが得られる。
【0003】
以上のように形成される球形ガラスゴブを量産するに当って、特開平7−17725号公報に示されているように、インデックステーブルを用い、このインデックステーブルに所定角度毎に複数の成形型部材を設けると共に、この成形型部材の上部位置にノズルを対面させて設け、このノズルから溶融ガラスが滴下する毎に1インデックス分ずつ間欠回転させるようにすることは一般的に知られている。ここで、ノズルに溶融ガラスを供給するためにるつぼが用いられるが、るつぼ内でガラスを溶融するための温度としては1000℃前後の極めて高い温度である。従って、ノズルに対する溶融ガラスの供給は、ポンプその他、強制的に圧送する手段を用いるのは望ましくない。このために、るつぼを高所に配置し、このるつぼの下端部からの配管にノズルを接続して設け、るつぼ内のヘッド圧を利用してノズルに溶融ガラスを供給するように構成する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、ノズルに溶融ガラスを供給すると、その流出口で表面張力の作用で徐々に成長し、それが所定の重量となった時に、表面張力が破れてノズルから滴下される。従って、ノズルの流出口の開口面積が一定である時には、常に一定の重量となる毎に溶融ガラスが滴下することになり、製造されたガラスゴブは形状及び重量の揃ったものとなる。従って、溶融ガラスの供給圧力が変動しても、製品としてのガラスゴブにとっては格別の影響を与えることはないが、ノズルからの滴下時間間隔は、溶融ガラスの供給圧力に応じて変化する。特に、ガラスは比重が大きいこと等から、るつぼ内に溶融ガラスが最高液面状態にまで貯留されている状態と、最低液面状態にまで液面が低下した状態とでは、供給圧力に極端な差が生じ、滴下時間間隔が数倍乃至それ以上の差が生じる。
【0005】
以上のことから、インデックステーブルを用いる場合において、このインデックステーブルを所定の時間毎にインデックス回転するように設定すると、溶融ガラスの滴下とインデックステーブルの回転とのタイミングが一致しなくなる。その結果、成形型部材に対して所定の位置に溶融ガラスが供給できない場合が生じることになり、極めて高温状態にある溶融ガラスが成形型部材の表面に接触したり、テーブル上に落下したりする等の不都合が生じる。
【0006】
ノズルから実際に溶融ガラスが滴下されたことをセンサ等で検出して、この検出信号に基づいてインデックステーブルの回転駆動を行わせれば、ノズルから溶融ガラスを正確に成形型部材に供給できる。ただし、ノズルと成形型部材との間隔が大きく、溶融ガラスの滴下ストロークが十分長ければ、この溶融ガラスの成形型部材への滴下は確実にセンサで検出できるが、溶融ガラスの滴下時の落差を大きくすると、その加速度により成形型部材の表面と接触してしまう。従って、滴下された溶融ガラスを成形型部材に非接触状態で受けるようにするには、滴下距離は数mmというように極めて短いものとしなければならない。このように、溶融ガラスが数mmの距離滴下する間に、それをセンサで正確かつ確実に検出するのは極めて困難であり、センサによる見落としが生じる可能性がある。センサにより溶融ガラスの滴下が検出されない場合には、成形型部材に2個乃至それ以上の溶融ガラス塊が供給されてしまう。その結果、溶融ガラスの自重で成形型部材に高熱の溶融ガラスが直接接触することになり、その熱によって成形型部材に大きなダメージを与えることになる等の不都合が生じる。
【0007】
本発明は以上の点に鑑みてなされたものであって、その目的とするところは、インデックステーブルを用いてガラスゴブを量産するに当って、ノズルからの溶融ガラスの滴下とインデックステーブルの回転との同期を正確に取れるようになし、かつガラスゴブを効率よく生産できるようにすることにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
前述した目的を達成するために、本発明は、所定角度毎にインデックス回転するインデックステーブルの円周方向に所定角度毎に成形型部材を設け、これら各成形型部材の下部側から不活性ガスを噴出させる間に、このインデックステーブルの上方に配置したノズルから溶融ガラスを滴下することによりガラスゴブを製造する方法であって、前記ノズルから前記成形型部材に溶融ガラスが滴下されたことを検出した後、所定の時間遅れをもって前記インデックステーブルを1インデックス分回転させるようになし、また溶融ガラスの平均滴下時間間隔を求めて、この平均滴下時間間隔より所定の時間だけ長い時間溶融ガラスの滴下を検出しなかった時には、平均滴下時間間隔だけ経過した後に溶融ガラスの滴下が行われたものと推定して、前記インデックステーブルを1インデックス分回転させるようにしたことをその特徴とするものである。
【0009】
ここで、平均滴下時間間隔は、例えばインデックステーブルの1回転分の滴下時間間隔の平均値とすることができる。また、平均滴下時間間隔経過後にも溶融ガラスの滴下が検出されなかった時に、インデックステーブルをインデックス回転するタイミングとしては、滴下が検出されなかった平均滴下時間間隔の次の平均滴下時間間隔が終了する時点から、成形型部材からガラスゴブを取り出すのに必要な時間だけ遡った時点よりも早い時点に時間に設定する。
【0010】
【発明の実施の形態】
そこで、以下に図面を参照して本発明の実施の一形態について説明する。まず、図1乃至図3にガラスゴブの製造装置の一例についての概略構成を示す。図1及び図2において、1はインデックステーブルを示し、このインデックステーブル1には、その外周側の位置に円周方向に向けて所定角度毎に透孔1a(図1に示したものでは8インデックス分)が形成されており、これら各透孔1aには成形型部材2が設けられている。成形型部材2は、概略円錐形状となった成形面部2aの下部に円筒状に形成したガス流路2bを備えた漏斗状の空間を有するものである。そして、ガス流路2bの下端部には、インデックステーブル1の下面に形成したガスチャンバ1bに開口しており、このガスチャンバ1bには不活性ガスとして、例えば窒素ガス(N2ガス)が供給されるようになっている。
【0011】
3はノズルであって、このノズル3はインデックステーブル1上における所定の位置に、成形型部材2から一定の間隔だけ上方に離間した位置に配置されており、このノズル3は図示しないるつぼに接続されており、このるつぼから供給される溶融ガラスを成形型部材2に供給するためのものである。さらに、インデックステーブル1における所定のインデックス数だけ離間した位置にはピックアンドプレイス手段4が配置されている。従って、ノズル3と対面する位置が溶融ガラスの供給位置であり、またピックアンドプレイス手段4が臨む位置がガラスゴブの取り出し位置であり、さらに供給位置から取り出し位置までの間は、成形型部材2内に供給される窒素ガスの作用により溶融ガラスが球形に成形され、かつ所定の温度にまで冷却される工程となる。
【0012】
図3にノズル3から成形型部材2に溶融ガラスが滴下される状態を示す。而して、ノズル3の下端部は所定の開口径を有するガラス流出口3aとなっており、かつこのノズル3の外周部には、そのガラス流出口3aを含む位置までヒータ5が設けられている。従って、このヒータ5の温度によりノズル3から流出する溶融ガラスの温度が制御される。
【0013】
ここで、インデックステーブル1は、ノズル3から溶融ガラスが滴下される毎に1インデックス分ずつ間欠回転するようになっている。このために、ノズル3と成形型部材2との間の位置には、溶融ガラスが通過したことを検出するために、発光素子10aと受光素子10bとからなる光電センサ等で構成した通過センサ10が設けられている。この通過センサ10はノズル3から離脱した後、成形型部材2に入る前の段階で溶融ガラスの通過を検出するためのものである。従って、通過センサ10によりノズル3から溶融ガラスが成形型部材2に滴下されたことを検出される毎にインデックステーブル1がインデックス回転する。
【0014】
而して、ノズル3に溶融ガラスが供給されると、その流出口3aから流出が開始するが、溶融ガラスは流出口3aで表面張力により所定の大きさまで成長すると、その自重により表面張力が破れて、ノズル3から離脱して成形型部材2に滴下される。インデックステーブル1は、成形型部材2の中心軸線の延長線にノズル3が位置するように位置決めされており、この状態でノズル3から溶融ガラスが滴下されるが、成形型部材2の下方からは窒素ガスが供給されているので、図3に矢印で示したように、この窒素ガスは成形型部材2における成形面部2aと滴下された溶融ガラスとの間を上方に向けて流れることから、その間にガス層が形成されて、図3にGで示したように、溶融ガラスの塊Gは成形面部2aとは非接触状態、即ち浮遊状態に保持されて、この窒素ガス流の作用により溶融ガラス塊Gは球形に成形され、かつ溶融ガラスが窒素ガスにより冷却される。この浮遊状態はインデックステーブル1がピックアンドプレイス手段4によるガラスゴブの取り出し位置に移行するまで継続し、これによって球状に固形化したガラスゴブが形成される。そして、インデクステーブル1が停止している間に取り出し位置では、ピックアンドプレイス手段4が図1の矢印方向に変位することにより、ガラスゴブが吸着されて、パレット等の所定の治具に収納される。
【0015】
以上のようにしてガラスゴブが製造されるが、インデックステーブルの作動において、少なくともノズル3から溶融ガラスが滴下される間は、インデックステーブル1は静止状態に保つ必要があり、またピックアンドプレイス手段4によるガラスゴブの取り出し作業を行っている間もインデックステーブル1は静止状態に保たなければならない。ただし、ノズル3において、溶融ガラスが成長していく間は、インデックステーブル1は静止しなければならない訳ではない。従って、通過センサ10により溶融ガラスの滴下が検出された後、僅かな時間遅れをもってインデックステーブル1を1インデックス分ずつ回転させるようにすれば、連続的にガラスゴブを形成することができる。
【0016】
ところで、通過センサ10はノズル3から成形型部材2まで僅かな距離だけ落下する溶融ガラスを検出するものであり、必ずしも検出条件は良好ではなく、従って全ての通過を正確に検出できない場合、所謂通過センサ10が溶融ガラスの通過を見落とす可能性がある。しかしながら、ノズル3に溶融ガラスが供給されている限り、ある時間間隔で溶融ガラスが必ず滴下されているはずである。
【0017】
以上の点から、インデックステーブル1の制御としては、所定の時間が経過しても、なお溶融ガラスの滴下が検出されない時には、滴下があったものと推定して、インデックステーブル1を駆動するようにしている。ただし、るつぼにおける溶融ガラスの貯留量に応じて滴下時間間隔が変化することから、この当該の滴下時における推定滴下時間間隔としては、それ以前におけるインデックステーブル1が1回転する間、例えばインデックステーブル1が8インデックスからなるものである場合には、直前の1回転8回分の滴下時間間隔の平均値に基づいて設定される。従って、このようにして求めた平均滴下時間間隔が経過した後、所定の時間が経過しても、通過センサ10で溶融ガラスが滴下されたことが検出されない時には、この通過センサ10に見落としがあったものと推定する。ここで、平均滴下時間間隔を求めるのは、溶融ガラスがノズル3から滴下されるタイミングに若干のばらつき生じるからであり、従って平均値は必ずしも1回転分のものとする必要はない。
【0018】
以上の制御を行うために、インデックステーブル1は、その駆動手段として、例えばパルスモータ11で所定のインデックス角毎に間欠的に回転するが、このパルスモータ11のサーボ回路12には、通過センサ10からの信号が直接入力されるのではなく、CPU(演算処理装置)13を介して駆動信号を入力するように設定されている。また、CPU13では、通過センサ10からの信号に基づいて平均滴下時間間隔(DT)を演算する。従って、通過センサ10が溶融ガラスの滴下を正常に検出したか否かと、通過センサ10で溶融ガラスの滴下に見落としがあった場合には、どのタイミングでインデックステーブル1を回転駆動するかの判定が、このCPU13で行われる。また、このCPU13からサーボ回路12には、通過センサ10による溶融ガラスの滴下が実際に検出された時には滴下信号が、または平均滴下時間間隔の後、所定時間経過しても通過センサ10から滴下が検出されない時には擬似滴下信号が入力される。これら滴下信号または擬似滴下信号がインデックステーブル1が1インデックス分回転させるためのトリガ信号となる。なお、図3において、14はノズル3への溶融ガラスの供給・遮断を行う開閉弁である。
【0019】
而して、擬似滴下信号が出力されるのは、その時間までにはノズル3から必ず溶融ガラスが滴下されているはずであって、しかもインデックステーブル1が1インデックス分回転した後、次のインデックス回転が行われるまでに、ピックアンドプレイス手段4でガラスゴブの取り出し作業が確実に行える時間(PPD)を残すようにする。従って、前回の通過センサ10による溶融ガラスの滴下を検出した後、平均滴下時間間隔(DT)の2倍の時間からガラスゴブ取り出し時間(PPD)を引いた時間、即ち2DT−PPD=Tsetを擬似滴下信号の発生タイミングとして設定する。なお、2回連続して通過センサ10の見落としがあった場合には、時間Tsetとなった時に第1回目の擬似滴下信号を出力し、また(3DT−PPD)経過した時に第2回目も擬似滴下信号を出力することになる。
【0020】
以上のように、ノズル3に溶融ガラスを連続的に供給し、かつインデックステーブル1を間欠回転させることによって、ガラスゴブを連続的に生産できるようになる。そこで、図4のフローチャートに基づいて、ガラスゴブの製造方法について説明する。
【0021】
まず、ガラスゴブの製造を開始するのに先立って、CPU13に所定の初期値を設定する(ステップ1)。初期値としては、初期平均滴下時間間隔が平均滴下時間間隔(DT)として設定される。この初期平均滴下時間間隔は、るつぼ内の溶融ガラスの貯留量及びその粘度等から、ノズル3に最初に溶融ガラスの供給が開始してから滴下までの時間間隔を実測等で求め、これを初期平均滴下時間間隔として、CPU13に設定する。従って、インデックステーブル1の最初の1回転分は、この初期平均滴下時間間隔が平均滴下時間間隔(DT)となる。また、ピックアンドプレイス手段4による成形型部材2からのガラスゴブの取り出しを行うのに必要なガラスゴブ取り出し時間(PPD)と、通過センサ10による溶融ガラスの滴下が検出された後のインデックステーブル1の駆動開始までの時間遅れを設定する。この時間遅れは溶融ガラスが成形型部材2に取り込まれた後に安定するまでの時間である。
【0022】
以上の初期値が設定されると、ノズル3から溶融ガラスの滴下を開始する(ステップ2)。この滴下開始は、例えばノズル3やこのノズル3への配管に設けた開閉弁14を操作することにより行われる。この滴下開始時には、インデックステーブル1が1回転するまでは初期平均滴下時間間隔を平均滴下時間間隔(DT)として設定し、この平均滴下時間間隔(DT)の2倍の時間からガラスゴブ取り出し時間(PPD)を減算した2DT−PPD=Tsetが擬似滴下信号発生時間間隔としてCPU13に設定される(ステップ3)。ここで、擬似滴下信号発生時間間隔Tsetは可変であり、インデックステーブル1が1回転した後には実測した値からなる平均滴下時間間隔(DT)に基づいてTsetの値が更新される。
【0023】
そこで、時間Tset内に通過センサ10により溶融ガラスの通過が検出されたか否かが判定され(ステップ4)、かつ前回の溶融ガラスの滴下時点(最初の滴下時には、滴下開始時点)からの時間が計測され、時間Tset内に通過センサ10により溶融ガラスの通過が検出されたか否かの判定がなされ(ステップ5)、時間Tset内に通過センサ10で溶融ガラスの滴下が検出されると、それから所定の時間遅れをもってCPU13からサーボ回路12に滴下信号を入力すると共に、この回の滴下時間間隔を計測する(ステップ6)。そして、CPU13から出力された滴下信号をトリガとして、所定の時間遅れをもってパルスモータ11を作動させて(ステップ7)、インデックステーブル1が停止した後に、ピックアンドプレイス手段4を作動させて、ガラスゴブの取り出し作業を行う(ステップ8)。
【0024】
ここで、擬似滴下信号発生時間間隔Tsetはインデックステーブル1の1回転分毎に更新されるようになっており、このインデックステーブル1が1回転した時には、Tset変更要求のフラグが立てられて、この要求があったか否かが判定されて(ステップ9)、インデックステーブル1が1回転未満であると、ステップ4に戻る。また、インデックステーブル1が1回転した時には、CPU13で1回転分の滴下時間間隔の平均値を求めて、この平均滴下時間間隔から次の1回転分のTsetを演算して(ステップ10)、ステップ3に戻り、Tsetを更新すると共に、次の溶融ガラスの滴下を検出する。
【0025】
一方、ステップ5において、擬似滴下信号発生時間間隔Tsetが経過しても通過センサ10で溶融ガラスの滴下が検出されない時には、このTset経過時に擬似滴下信号がサーボ回路12に出力される(ステップ11)。そして、この擬似滴下信号に基づいてパルスモータ11が作動して、インデックステーブル1を1インデックス分回転させ(ステップ12)、さらにピックアンドプレイス手段4によりガラスゴブの取り出し作業を行い(ステップ13)、ステップ4に戻る。なお、この回の滴下は平均滴下時間間隔が経過した時に行われたものと推定し、その時から時間Tset内に通過センサ10により溶融ガラスの通過が検出されたか否かの判定が開始される。また、この回においては、滴下の推定を行ったのであるから、平均滴下時間間隔の演算から排除される。そして、Tset変更要求のフラグが立てられている状態で、擬似滴下信号に基づいてインデックステーブル1が回転した時には、Tsetを変更せず、次に実際に滴下信号が出力されるまでこのフラグを立てた状態に保持する。
【0026】
以上のようにしてインデックステーブル1の作動を制御することによって、たとえ通過センサ10が溶融ガラスの滴下を見落としたとしても、同じ成形型部材2に対して溶融ガラスが2回分滴下されるようなことはない。また、ピックアンドプレイス手段4によるガラスゴブの取り出し作業も円滑に行えることから、成形型部材2にガラスゴブが残存したままノズル3と対面する位置にまで移行するようなこともない。つまり、たとえ通過センサ10による見落としがあっても、ノズル3からの溶融ガラスの滴下と、インデックステーブル1の作動、さらにピックアンドプレイス手段4によるガラスゴブの取り出しにおける同期性が確実に保持される。
【0027】
なお、所定回数以上、例えば3回以上通過センサ10による溶融ガラスの通過が検出されない時には、何らかのトラブルが発生したか、るつぼからの溶融ガラスの供給が停止したか等、そもそもノズル3から溶融ガラスが滴下していないと判断して、開閉弁を閉じることによりノズル3への溶融ガラスの供給状態を遮断するように設定するのが望ましい。また、1回転する毎に平均滴下時間間隔を演算するようにしたが、通過センサ10の滴下検出毎に平均滴下時間間隔を演算するようにしても良い。さらに、ピックアンドプレイス手段4が臨むガラスゴブの取り出し位置の次のインデックス位置には、成形型部材2におけるガラスゴブの残存の有無を検出するセンサを設けて、ピックアンドプレイス手段4でガラスゴブの取り落とし等によって、取り出し位置を過ぎても、ガラスゴブが成形型部材2に残存していることが検出されると、開閉弁14を閉じると共に、所定の警報を発生させるようにする。ただし、インデックステーブル1は、成形型部材2に存在するガラスゴブをすべて取り出すまでインデックス回転を継続する。
【0028】
【発明の効果】
本発明は以上のように構成したので、インデックステーブルを用いてガラスゴブを量産するに当って、ノズルからの溶融ガラスの滴下とインデックステーブルの回転との同期を正確に取れるようになし、かつガラスゴブを効率よく生産できる等の効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態における光学素子成形用ガラスゴブの製造方法を実施するための装置の概略構成図である。
【図2】図1のX−X断面図である。
【図3】ノズル及び成形型部材の断面図である。
【図4】インデックステーブルの作動制御に関するフローチャート図である。
【符号の説明】
1 インデックステーブル 2 成形型部材
3 ノズル 4 ピックアンドプレイス手段
10 通過センサ 11 パルスモータ
12 サーボ回路 13 CPU
Claims (3)
- 所定角度毎にインデックス回転するインデックステーブルの円周方向に所定角度毎に成形型部材を設け、これら各成形型部材の下部側から不活性ガスを噴出させる間に、このインデックステーブルの上方に配置したノズルから溶融ガラスを滴下することによりガラスゴブを製造する方法であって、 前記ノズルから前記成形型部材に溶融ガラスが滴下されたことを検出した後、所定の時間遅れをもって前記インデックステーブルを1インデックス分回転させるようになし、また溶融ガラスの平均滴下時間間隔を求めて、この平均滴下時間間隔より所定の時間だけ長い時間溶融ガラスの滴下を検出しなかった時には、平均滴下時間間隔だけ経過した後に溶融ガラスの滴下が行われたものと推定して、前記インデックステーブルを1インデックス分回転させることを特徴とする請求項1記載の光学素子成形用ガラスゴブの製造方法。
- 前記平均滴下時間間隔は、前記インデックステーブルの1回転分の滴下時間間隔の平均値であることを特徴とする請求項1記載の光学素子成形用ガラスゴブの製造方法。
- 前記平均滴下時間間隔経過後に溶融ガラスの滴下が検出されない時に、前記インデックステーブルをインデックス回転するタイミングは、前記滴下が検出されなかった平均滴下時間間隔の次の平均滴下時間間隔が終了する時点から、前記成形型部材からガラスゴブを取り出すのに必要な時間だけ遡った時点よりも早い時点に設定することを特徴とする請求項1記載の光学素子成形用ガラスゴブの製造方法。
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