JP4226966B2 - パワーシート - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、内部にモータによって回転駆動され、その軸方向の移動が禁止されたナット部材が設けられたギアボックスと、該ナット部材に螺合し、軸方向の回転が禁止されたねじ棒とを有し、前記ナット部材が回転すると、前記ねじ棒がその軸方向に移動する機構を有したフロントバーチカル機構、リアバーチカル機構が設けられたパワーシートに関する。
【0002】
【従来の技術】
車両のシートには、例えば、モータの駆動力を用いてそのシートクッションの前部を昇降させるフロントバーチカル機構や、シートクッションの後部を昇降させるリアバーチカル機構が設けられる場合がある。これらバーチカル機構はリンク機構、このリンク機構を駆動する駆動手段からなり、駆動手段としては、内部にモータによって回転駆動され、その軸方向の移動が禁止されたナット部材が設けられたギアボックスと、該ナット部材に螺合し、軸方向の回転が禁止されたねじ棒とを有し、ナット部材が回転すると、前記ねじ棒がその軸方向に移動する機構がよく用いられる。
【0003】
そして、フロントバーチカル機構、リアバーチカル機構が設けられるパワーシートでは、それらのギアボックスは、背中合わせに同一平面上に設けられている(例えば、特許文献1参照)。
【0004】
【特許文献1】
特開2002−193000号公報(図4)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ギアボックスが同一平面上に設けられていると、その平面方向のスペースが多く必要となる。
【0006】
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたもので、その課題は、省スペースのパワーシートを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決する請求項1記載の発明は、モータによって回転駆動され、その軸方向の移動が禁止されたナット部材が設けられたギアボックスと、該ナット部材に螺合し、軸方向の回転が禁止されたねじ棒とを有し、前記ナット部材が回転すると、前記ねじ棒がその軸方向に移動する駆動機構を有したフロントバーチカル機構、リアバーチカル機構が設けられたパワーシートにおいて、前記フロントバーチカル機構の駆動機構と、前記リアバーチカル機構の駆動機構とを異なる高さに設けると共に、上方から見て、少なくとも前記フロントバーチカル機構の駆動機構の一部と、前記リアバーチカル機構の駆動機構の一部とがラップするように配置し、共通ベースの一方の面に前記フロントバーチカル機構の駆動機構を、他方の面に前記リアバーチカル機構の駆動機構を設け、前記フロントバーチカル機構のギアボックス、前記リアバーチカル機構のギアボックスはそれぞれブラケットを介して共通ベースに取付けられると共に、前記2つのブラケットは共通の締着手段で前記共通ベースに取付けられることを特徴とするパワーシートである。
【0008】
前記フロントバーチカル機構の駆動機構と、前記リアバーチカル機構の駆動機構とを異なる高さに設けると共に、上方から見て、少なくとも前記フロントバーチカル機構の駆動機構の一部と、前記リアバーチカル機構の駆動機構の一部とがラップするように配置したことにより、水平方向で省スペースとなる。
【0010】
共通ベースの一方の面に前記フロントバーチカル機構の駆動機構を、他方の面に前記リアバーチカル機構の駆動機構を設けたことにより、高さ方向で省スペースとなる。
前記フロントバーチカル機構のギアボックス、前記リアバーチカル機構のギアボックスはそれぞれブラケットを介して共通ベースに取付けられると共に、前記2つのブラケットは共通の締着手段で前記共通ベースに取付けられることにより、締着手段の部品点数を削減できる。
【0011】
請求項2記載の発明は、前記フロントバーチカル機構と前記リアバーチカル機構とは、前記ねじ棒が設けられた平面で、該平面と前記平面に直交する前記共通ベース上の線分との交点を中心に点対称な位置関係にあることを特徴とする請求項1記載のパワーシートである。
【0012】
前記フロントバーチカル機構と前記リアバーチカル機構とは、前記ねじ棒が設けられた平面で、該平面と前記平面に直交する前記共通ベース上の線分との交点を中心に点対称な位置関係にあることにより、駆動機構のギヤボックス、ギアボックスの取付部品等を共通化でき、部品点数の削減を図れる。
【0015】
【発明の実施の形態】
最初に、図1を用いて、本実施の形態例のパワーシートの全体構成を説明する。図において、シート101は、着座者の臀部を支持するシートクッション103と、着座者の背部を支持するシートバック105とからなっている。このシート101を前後方向に移動させるシートトラック107は、フロア側に固着されるロアレール109と、ロアレール109に移動可能に係合するアッパレール111とからなっている。シートトラック107のアッパレール111の前部にはフロントブラケット113が、後部にはリアブラケット115が設けられている。そして、図1に示すパワーシートには、シートクッション103の前部を昇降させるフロントバーチカル機構201と、シートクッション103の後部を昇降させるリアバーチカル機構301とが設けられている。
【0016】
シートトラック107、フロントバーチカル機構201、リアバーチカル機構301は、シート101の両サイドに設けられるが、基本的な構成は同一なので、図1に示すサイド側の機構で説明を行ない、他のサイド側の機構の説明は省略する。
【0017】
ここで、フロントバーチカル機構201の説明を行なう。両サイドに設けられたフロントブラケット113間には、伝達パイプ203が回転可能に設けられている。伝達パイプ203には、第1リンク205と、伝達パイプ203の軸方向から見て第1リンク205と協働して略L字形をなすような位置に配置された第2リンク207とが固着されている。第2リンク207の先端側には、ピン209を用いて第3リンク211が回転可能に設けられている。この第3リンク211の先端側は、ピン213を用いてシートクッション103に設けられるロアアーム121に回転可能に取り付けられている。
【0018】
次に、リアバーチカル機構301の説明を行う。両サイドに設けられたリアブラケット115間には、伝達パイプ303が回転可能に設けられている。リアブラケット115には、ピン305を用いて略L字形のリンク307が設けられ、このリンク307の一方の端部は伝達パイプ303に固着されている。
【0019】
そして、フロントバーチカル機構201の第1リンク205が伝達パイプ203を中心に回転すると、第2リンク207、第3リンク211が連動して回転し、リアバーチカル機構301のピン305を中心にシートクッション(ロアアーム)103(121)の前部が昇降する。尚、この第1リンク205の回転は伝達パイプ203を介して他のサイド側のフロントバーチカル機構の第2リンクに伝達される。又、リアバーチカル機構301のリンク307がピン305を中心に回転すると、フロントバーチカル機構201のピン209を中心にシートクッション(ロアアーム)103(121)の後部が昇降する。尚、このリンク307の回転は、伝達パイプ303を介して、他のサイド側のリアバーチカル機構のリンクに伝達される。
【0020】
次に、図1に加え、フロントバーチカル機構201、リアバーチカル機構301の駆動機構の分解斜視図である図2、及び図1のギアボックスの断面図である図3を用いて、フロントバーチカル機構201、リアバーチカル機構301の駆動機構を説明する。図1、図2に示すように、アッパレール111の長手方向の略中央部の天部には、共通ベース151が設けられる。この共通ベース151の下面側にはフロントバーチカル機構201の駆動機構251が、共通ベース151の上面側にリアバーチカル機構301の駆動機構351が設けられる。
【0021】
最初に、フロントバーチカル機構201の駆動機構251を説明する。ギアボックス253は図3に示すように、その内部には、内周部にめねじが刻設されたナット部材255が軸方向の移動が禁止された状態で、回転可能に設けられている。ナット部材255の外周側には、ウォームホイール部255aが形成されている。ギアボックス253内にはナット部材255のウォームホイール部255aに螺合し、モータ257の出力軸に設けられたウォーム259が配置されている。図1、図2に示すように、ナット部材255のめねじには、ねじ棒261が螺合し、このねじ棒261の一方の端部側は、ピン263を用いて、フロントバーチカル機構201の第1リンク205に回転可能に取り付けられている。図2に示すように、共通ベース151の下面には、ロアブラケット271が、上面にはアッパブラケット371が2本のねじ161、ナット163を用いて共締めされている。ロアブラケット271には下方に向かって折曲された立壁部271a、271bが形成され、各立壁部271a、271bには、穴271c、271dが形成されている。同様に、アッパブラケット371には上方に向かって折曲された立壁部371a、371bが形成され、各立壁部371a、371bには、穴371c、371dが形成されている。
【0022】
次に、駆動機構251のギアボックス253に設けられるブラケットを図2のブラケット部分の拡大図である図4を用いて説明する。ブラケット275は、ギアボックス253のねじ棒261の軸方向の一方の端面253aと対向する第1面277aを有する第1ブラケット277と、ギアボックス253のねじ棒261の軸方向の他方の端面253bと対向する第2面279aを有する第2ブラケット279とからなっている。第2ブラケット279には、ロアブラケット271の立壁部271a、271bと対向する折曲部279b、279cが形成され、各折曲部279b、279cには、ロアブラケット271の穴271c、271dと対向する穴279d、279eが形成されている。第1ブラケット277には、ギアボックス253の側部に沿って第2ブラケット279まで延出するアーム部281が形成されている。このアーム部281の先端部には、第2ブラケット279の折曲部279bの穴279dと対向し、ねじ棒261の軸方向に長い長穴281aが形成されている。
【0023】
そして、図2に示すように、ロアブラケット271の立壁部271aの穴271c、第1ブラケット277のアーム部281の長穴281a、第2ブラケット279の折曲部279bの穴279dには、締着手段としてのピン283が挿通し、かしめられている。ロアブラケット271の立壁部271bの穴271d、第2ブラケット279の折曲部279cの穴279eには、ピン285が挿通し、かしめられている。即ち、ピン283で、第1ブラケット277と、第2ブラケット279とは一体化されると共に、ピン283、ピン285で、一体化されたブラケット275はロアブラケット271(共通ベース151)に対して揺動可能となっている。
【0024】
更に、第1ブラケット277の第1面277a、ギアボックス253を挿通し、第2ブラケット279の第2面279aに螺合する取付手段としての2本のねじ287、ねじ289で、第1ブラケット277の第1面277a、第2ブラケット279の第2面279aはギアボックス253に取り付けられている。又、前述した第1ブラケット277のアーム部281、長穴281a、第2ブラケット279の穴279d、ピン283は、第1ブラケット277と第2ブラケット279を一体化すると共に、第1ブラケット277の第1面277a、第2ブラケット279の第2面279aをギアボックス253に取り付ける取付手段としても機能する。従って、本実施の形態例では、取付手段としては、2本のねじ287、289と、第1ブラケット277のアーム部281、長穴281a、第2ブラケット279の穴279d、ピン283との3つの取付手段がある。そして、これら3つの取付手段は、ねじ棒261の回りに略同じ間隔で配置するようにした。
【0025】
次に、リアバーチカル機構301の駆動機構351を説明する。尚、本実施の形態例では、リアバーチカル機構301の駆動機構35の構成は、フロントバーチカル機構201の駆動機構251の構成と同じとしたので、図4、図3相当の図面は省略する。更に、フロントバーチカル機構201の駆動機構251と、リアバーチカル機構301の駆動機構351とは、ねじ棒261が設けられた平面で、平面と平面に直交する共通ベース151上の線分との交点を中心に点対称な位置関係にあるようにした。
【0026】
ギアボックス353は、ギアボックス253と同様に、内部にナット部材が回転可能に設けられている。図1、図2に示すように、ナット部材のめねじには、ねじ棒361が螺合し、このねじ棒361の一方の端部側は、ピン363を用いて、リアバーチカル機構301のリンク307に回転可能に取り付けられている。
【0027】
次に、駆動機構351のギアボックス353に設けられるブラケット375も、ギアボックス353のねじ棒361の軸方向の一方の端面353aと対向する第1面377aを有する第1ブラケット377と、ギアボックス353のねじ棒361の軸方向の他方の端面353bと対向する第2面379aを有する第2ブラケット379とからなっている。
【0028】
第2ブラケット379には、アッパブラケット371の立壁部371a、371bと対向する折曲部379b、379cが形成され、各折曲部379b、379cには、アッパブラケット371の穴371c、371dと対向する穴379d、379eが形成されている。第1ブラケット377には、ギアボックス353の側部に沿って第2ブラケット379まで延出するアーム部381が形成されている。このアーム部381の先端部には、第2ブラケット379の折曲部379bの穴379dと対向し、ねじ棒361の軸方向に長い長穴381aが形成されている。
【0029】
そして、図2に示すように、アッパブラケット371の立壁部371aの穴371c、第1ブラケット377のアーム部381の長穴381a、第2ブラケット379の折曲部379bの穴379dには、締着手段としてのピン383が挿通し、かしめられている。アッパブラケット371の立壁部371bの穴371d、第2ブラケット379の折曲部379cの穴379eには、ピン385が挿通し、かしめられている。即ち、ピン383で、第1ブラケット377と、第2ブラケット379とは一体化されると共に、ピン383、ピン385で、一体化されたブラケット375はロアブラケット271(共通ベース151)に対して揺動可能となっている。
【0030】
更に、第1ブラケット377の第1面377a、ギアボックス353を挿通し、第2ブラケット379の第2面379aに螺合する取付手段としての2本のねじ387、ねじ389で、第1ブラケット377の第1面377a、第2ブラケット379の第2面379aはギアボックス353に取り付けられている。又、前述した第1ブラケット377のアーム部381、長穴381a、第2ブラケット379の穴379d、ピン383は、第1ブラケット377と第2ブラケット379を一体化すると共に、第1ブラケット377の第1面377a、第2ブラケット379の第2面379aをギアボックス353に取り付ける取付手段としても機能する。従って、本実施の形態例では、取付手段としては、2本のねじ387、389と、第1ブラケット377のアーム部381、長穴381a、第2ブラケット379の穴379d、ピン383との3つの取付手段がある。そして、これら3つの取付手段は、ねじ棒361の回りに略同じ間隔で配置するようにした。
【0031】
次に上記構成の作動を説明する。フロントバーチカル機構201のモータ257が回転すると、ギアボックス253のウォーム259が回転し、ウォーム259に螺合するウォームホイール部255aを有するナット部材255が回転する。ナット部材255は軸方向の移動が禁止されて、ナット部材255のめねじに螺合するねじ棒261は、フロントバーチカル機構201の第1リンク205に取り付けられ、その回転が禁止されているので、ねじ棒261はその軸方向に移動し、フロントバーチカル機構201の第1リンク205が伝達パイプ203を中心に回転し、リアバーチカル機構301のピン305を中心にシートクッション(ロアアーム)103(121)の前部が昇降する。
【0032】
次に、リアバーチカル機構301のモータ357が回転すると、フロントバーチカル機構201と同様に、ねじ棒361がその軸方向に移動し、リアバーチカル機構301のリンク305がピン305を中心に回転し、フロントバーチカル機構201のピン209を中心にシートクッション(ロアアーム)103(121)の後部が昇降する。
【0033】
上記構成によれば、以下のような効果を得ることができる。
(1)共通ベース151の下面側にはフロントバーチカル機構201の駆動機構251を、共通ベース151の上面側にリアバーチカル機構301の駆動機構351を設けた。更に、共通ベース151の下面には、駆動機構251の取付部品であるロアブラケット271が、上面には駆動機構351の取付部品であるアッパブラケット371が2本のねじ161、ナット163を用いて共締めされている。
【0034】
即ち、フロントバーチカル機構201の駆動機構251と、リアバーチカル機構301の駆動機構351とを異なる高さに設けると共に、上方から見て、少なくともフロントバーチカル機構201の駆動機構251の一部と、リアバーチカル機構301の駆動機構351の一部とがラップするように配置されていることにより、水平方向で省スペースとなる。
(2)共通ベース151の下面側にはフロントバーチカル機構201の駆動機構251を、共通ベース151の上面側にリアバーチカル機構301の駆動機構351を設けたことにより、高さ方向でも省スペースとなる。
(3)フロントバーチカル機構201の駆動機構251と、リアバーチカル機構301の駆動機構351とは、ねじ棒261が設けられた平面で、平面と平面に直交する共通ベース151上の線分との交点を中心に点対称な位置関係にあるようにしたことにより、これらの駆動機構のギアボックス、ギアボックスの取付部品を共通化でき、即ち、ギアボックス253とギアボックス353、ロアブラケット271とアッパブラケット371、ブラケット271とブラケット375とを共通化でき、部品点数の削減を図れる。
(4)フロントバーチカル機構201のギアボックス253、リアバーチカル機構301のギアボックス353はそれぞれロアブラケット271、アッパブラケット371を介して共通ベース151に取付けられると共に、ロアブラケット271、アッパブラケット371は、共通の締着手段である2組のねじ161、ナット163で共通ベース151に取付けられることにより、締着手段の部品点数を削減できる。
【0035】
【発明の効果】
以上述べたように、請求項1記載の発明によれば、前記フロントバーチカル機構の駆動機構と、前記リアバーチカル機構の駆動機構とを異なる高さに設けると共に、上方から見て、少なくとも前記フロントバーチカル機構の駆動機構の一部と、前記リアバーチカル機構の駆動機構の一部とがラップするように配置したことにより、水平方向で省スペースとなる。
【0036】
また、共通ベースの一方の面に前記フロントバーチカル機構の駆動機構を、他方の面に前記リアバーチカル機構の駆動機構を設けたことにより、高さ方向で省スペースとなる。
前記フロントバーチカル機構のギアボックス、前記リアバーチカル機構のギアボックスはそれぞれブラケットを介して共通ベースに取付けられると共に、前記2つのブラケットは共通の締着手段で前記共通ベースに取付けられることにより、締着手段の部品点数を削減できる。
【0037】
請求項2記載の発明によれば、前記フロントバーチカル機構と前記リアバーチカル機構とは、前記ねじ棒が設けられた平面で、該平面と前記平面に直交する前記共通ベース上の線分との交点を中心に点対称な位置関係にあることにより、駆動機構のギアボックス、ギアボックスの取付部品等を共通化でき、部品点数の削減を図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態例のパワーシートの全体構成を説明する図である。
【図2】図1のフロントバーチカル機構、リアバーチカル機構の駆動機構の分解斜視図である。
【図3】図1のギアボックスの断面図である。
【図4】図2のフロントバーチカル機構の駆動機構のギアボックスに設けられるブラケット部分の拡大図である。
【符号の説明】
201 フロントバーチカル機構
251、351 駆動機構
301 リアバーチカル機構
Claims (2)
- モータによって回転駆動され、その軸方向の移動が禁止されたナット部材が設けられたギアボックスと、該ナット部材に螺合し、軸方向の回転が禁止されたねじ棒とを有し、前記ナット部材が回転すると、前記ねじ棒がその軸方向に移動する駆動機構を有したフロントバーチカル機構、リアバーチカル機構が設けられたパワーシートにおいて、
前記フロントバーチカル機構の駆動機構と、前記リアバーチカル機構の駆動機構とを異なる高さに設けると共に、
上方から見て、少なくとも前記フロントバーチカル機構の駆動機構の一部と、前記リアバーチカル機構の駆動機構の一部とがラップするように配置し、
共通ベースの一方の面に前記フロントバーチカル機構の駆動機構を、他方の面に前記リアバーチカル機構の駆動機構を設け、
前記フロントバーチカル機構のギアボックス、前記リアバーチカル機構のギアボックスはそれぞれブラケットを介して共通ベースに取付けられると共に、前記2つのブラケットは共通の締着手段で前記共通ベースに取付けられることを特徴とするパワーシート。 - 前記フロントバーチカル機構と前記リアバーチカル機構とは、
前記ねじ棒が設けられた平面で、該平面と前記平面に直交する前記共通ベース上の線分との交点を中心に点対称な位置関係にあることを特徴とする請求項1記載のパワーシート。
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