JP2005029005A - パワーシート - Google Patents
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Abstract
【解決手段】ブラケット275は、第1面277aを有する第1ブラケット277と、第2面279aを有し、第1ブラケット277とは別体の第2ブラケット279と、第1ブラケット277に設けられ、ギアボックス253の側部に沿って第2ブラケット279まで延出するアーム部281と、第1ブラケット277のアーム部281に設けられ、ねじ棒261の軸方向に長い長穴281aと、第2ブラケット279に設けられ、長穴281aに対向する穴279dとからなり、長穴281a、穴279dを挿通しかしめられるピン283(締着手段)により、第1ブラケット277と、第2ブラケット279とを一体化する。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、モータによって回転駆動されるナット部材を回転可能に支持し、前記ナット部材の軸方向の移動を禁止したギアボックスと、前記ナット部材に螺合し、その一方の端は機構部材に接続され、被駆動機構に接続され、回転が禁止されたねじ棒と、該ギアボックスの前記ねじ棒の軸方向の一方の端面と対向する第1面、他方の端面と対向する第2面を有し、ベースに対して揺動可能に設けられたブラケットと、前記ブラケットの第1面、前記ブラケットの第2面で前記ギアボックスを締め付ける締め付け手段とを有するパワーシートに関する。
【0002】
【従来の技術】
車両のシートには、例えば、モータの駆動力を用いてそのシートクッションの前部や後部を持ち上げるバーチカル機構が設けられる場合がある。バーチカル機構はリンク機構、このリンク機構を駆動する駆動機構からなり、駆動機構としては、ナットとねじ棒を用いた機構がよく用いられる。
【0003】
図5、図6を用いてナット部材とねじ棒を用いた駆動機構を説明する。図5はナット部材とねじ棒を用いた駆動機構の断面図、図6は図5のA方向矢視図である。これらの図において、ギアボックス1内には内周部にめねじが刻設されたナット部材3が軸方向の移動が禁止された状態で、回転可能に設けられている。ナット部材3の外周側には、ウォームホイール部3aが形成されている。更に、ギアボックス1内にはナット部材3のウォームホイール部3aに螺合し、図示しないモータにより回転駆動されるウォーム5が配置されている。
【0004】
ナット部材3のめねじには、ねじ棒7が螺合し、このねじ棒7の一方の端部側は、リンク機構(被駆動機構)9に接続されている。ブラケット11は、ギアボックス1のねじ棒7の軸方向の一方の端面と対向する第1面11aと、他方の端面と対向する第2面11bと、ギアボックス1の天面と対向し、第1面11a、第2面11bに接続された第3面11cとを有する略U字状となっている。更に、ブラケット11は、ベース13に対してピン15を用いて揺動可能に設けられている。
【0005】
そして、ブラケット11の第1面11a、ギアボックス1を挿通し、ブラケット1の第2面11bに螺合する取付手段としての3本のねじ17、ねじ19、ねじ21で、ブラケット11の第1面11a、ブラケット11の第2面11bがギアボックスに取り付けられている。更に、ブラケット11の第1面11a、ブラケット11の第2面11bと、ギアボックス11との均一な取付を得るために、これら3本のねじ17、ねじ19、ねじ21は、ねじ棒7の回転中心軸の回りに略均等な間隔で配置されている。
【0006】
次に、上記構成の作動を説明する。図示しないモータによりウォーム5が回転駆動されると、ウォーム5に螺合するウォームホイール部3aを有するナット部材3が回転する。ナット部材3は軸方向の移動が禁止されて、ナット部材3のめねじに螺合するねじ棒7は回転が禁止されているので、ねじ棒7はその軸方向に移動し、リンク機構9を駆動する(特許文献1参照)。
【0007】
【特許文献1】
特開平2001−343057号公報(図2、図3)
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
上記構成において、ギアボックス1と又はブラケット11の製造誤差により、ギアボックス1の幅(図5において、W寸法)と、ブラケット1の第1面1a、第2面1b間の距離(図5において、L寸法)とが異なる場合、ギアボックス1とブラケット11との取付が困難であったり、組み付けてもギアボックス1とブラケット11間にガタが発生したりする。
【0009】
又、車両の衝突等によりシートに大きな荷重が作用した場合、その荷重は、リンク機構9→ねじ棒7→ナット部材3→ギアボックス1→ブラケット11の第1面11a(又は、第2面11b)ベース13の経路で伝達される。よって、ギアボックス1と又はブラケット11の製造誤差があると、ギアボックス1→ブラケット11でのスムーズな荷重の伝達がされず、ギアボックス1やブラケット11が破損したり、変形したりする。よって、ギアやボックス1やブラケット11の破損や変形を防止するために、ギアボックス1やブラケット11の強度をあげる必要があり、コストがかさむ問題点もある。
【0010】
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたもので、その課題は、組付けが容易で、低コストのパワーシートを提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決する請求項1記載の発明は、モータによって回転駆動されるナット部材を回転可能に支持し、前記ナット部材の軸方向の移動を禁止したギアボックスと、前記ナット部材に螺合し、その一方の端は機構部材に接続され、被駆動機構に接続され、回転が禁止されたねじ棒と、該ギアボックスの前記ねじ棒の軸方向の一方の端面と対向する第1面、他方の端面と対向する第2面を有し、ベースに対して揺動可能に設けられたブラケットと、前記ブラケットの第1面、前記ブラケットの第2面を前記ギアボックスに取り付ける取付手段と、を有するパワーシートにおいて、前記ブラケットは、第1面を有する第1ブラケットと、第2面を有し、前記第1ブラケットとは別体の第2ブラケットと、前記第1ブラケットに設けられ、前記ギアボックスの側部に沿って第2ブラケットまで延出するアーム部と、該第1ブラケットのアーム部、前記第2ブラケットのどちらか一方のブラケットに設けられ、前記ねじ棒の軸方向に長い長穴と、該第1ブラケットのアーム部、前記第2ブラケットの他方のブラケットに設けられ、前記長穴に対向する穴とからなり、前記長穴、前記穴を挿通する締着手段により、前記第1ブラケットと、前記第2ブラケットとは一体化されることを特徴とするパワーシートである。
【0012】
前記ブラケットは、第1面を有する第1ブラケットと、第2面を有し、前記第1ブラケットとは別体の第2ブラケットと、前記第1ブラケットに設けられ、前記ギアボックスの側部に沿って第2ブラケットまで延出するアーム部と、該第1ブラケットのアーム部、前記第2ブラケットのどちらか一方のブラケットに設けられ、前記ねじ棒の軸方向に長い長穴と、該第1ブラケットのアーム部、前記第2ブラケットの他方のブラケットに設けられ、前記長穴に対向する穴とからなり、前記長穴、前記穴を挿通する締着手段により、前記第1ブラケットと、前記第2ブラケットとは一体化されることにより、第1ブラケットの第1面と、第2ブラケットの第2面との距離をギアボックスに合わせて自由に設定することができる。従って、組付が容易となる。
【0013】
更に、第1ブラケットの第1面、第2ブラケットの第2面はギアボックスに密着するので、荷重の伝達がスムーズになされるので、ギアボックスやブラケットの強度を上げずにすみ、低コストとなる。
【0014】
請求項2記載の発明は、前記取付手段は、前記ねじ棒の回りに略同じ間隔で、複数配置され、そのうちの一つが、前記第1ブラケットに設けられ、前記ギアボックスの側部に沿って第2ブラケットまで延出するアーム部と、該第1ブラケットのアーム部、前記第2ブラケットのどちらか一方のブラケットに設けられ、前記ねじ棒の軸方向に長い長穴と、該第1ブラケットのアーム部、前記第2ブラケットの他方のブラケットに設けられ、前記長穴に対向する穴と、前記長穴、前記穴を挿通する締着手段とであることを特徴とする請求項1記載のパワーシートである。
【0015】
従来例で説明したように、取付手段は、ギアボックスを挿通するねじであった。本発明では、取付手段の1つを、ギアボックスの外側にある前記第1ブラケットに設けられ、前記ギアボックスの側部に沿って第2ブラケットまで延出するアーム部と、該第1ブラケットのアーム部、前記第2ブラケットのどちらか一方のブラケットに設けられ、前記ねじ棒の軸方向に長い長穴と、該第1ブラケットのアーム部、前記第2ブラケットの他方のブラケットに設けられ、前記長穴に対向する穴と、前記長穴、前記穴を挿通する締着手段とで構成したことにより、ギアボックスの小型化が図れる。締着手段としては、ボルトとナット、かしめピン等があるが限定するものではない。
【0016】
【発明の実施の形態】
最初に、図2を用いて、本実施の形態例のパワーシートの全体構成を説明する。図において、シート101は、着座者の臀部を支持するシートクッション103と、着座者の背部を支持するシートバック105とからなっている。このシート101を前後方向に移動させるシートトラック107は、フロア側に固着されるロアレール109と、ロアレール109に移動可能に係合するアッパレール111とからなっている。シートトラック107のアッパレール111の前部にはフロントブラケット113が、後部にはリアブラケット115が設けられている。そして、図2に示すパワーシートには、シートクッション103の前部を昇降させるフロントバーチカル機構201と、シートクッション103の後部を昇降させるリアバーチカル機構301とが設けられている。
【0017】
シートトラック107、フロントバーチカル機構201、リアバーチカル機構301は、シート101の両サイドに設けられるが、基本的な構成は同一なので、図2に示すサイド側の機構で説明を行ない、他のサイド側の機構の説明は省略する。ここで、フロントバーチカル機構201の説明を行なう。両サイドに設けられたフロントブラケット113間には、伝達パイプ203が回転可能に設けられている。伝達パイプ203には、第1リンク205と、伝達パイプ203の軸方向から見て第1リンク205と協働して略L字形をなすような位置に配置された第2リンク207とが固着されている。第2リンク207の先端側には、ピン209を用いて第3リンク211が回転可能に設けられている。この第3リンク211の先端側は、ピン213を用いてシートクッション103に設けられるロアアーム121に回転可能に取り付けられている。
【0018】
次に、リアバーチカル機構301の説明を行う。両サイドに設けられたリアブラケット115間には、伝達パイプ303が回転可能に設けられている。リアブラケット115には、ピン305を用いて略L字形のリンク307が設けられ、このリンク307の一方の端部は伝達パイプ303に固着されている。そして、フロントバーチカル機構201の第1リンク205が伝達パイプ203を中心に回転すると、第2リンク207、第3リンク211が連動して回転し、リアバーチカル機構301のピン305を中心にシートクッション(ロアアーム)103(121)の前部が昇降する。尚、この第1リンク205の回転は伝達パイプ203を介して他のサイド側のフロントバーチカル機構の第2リンクに伝達される。又、リアバーチカル機構301のリンク307がピン305を中心に回転すると、フロントバーチカル機構201のピン209を中心にシートクッション(ロアアーム)103(121)の後部が昇降する。尚、このリンク307の回転は、伝達パイプ303を介して、他のサイド側のリアバーチカル機構のリンクに伝達される。
【0019】
次に、図2に加え、フロントバーチカル機構201、リアバーチカル機構301の駆動機構の分解斜視図である図3、及び図2のギアボックスの断面図である図4を用いて、フロントバーチカル機構201、リアバーチカル機構301の駆動機構を説明する。図2、図3に示すように、アッパレール111の長手方向の略中央部の天部には、共通ベース151が設けられる。この共通ベース151の下面側にはフロントバーチカル機構201の駆動機構251が、共通ベース151の上面側にリアバーチカル機構301の駆動機構351が設けられる。
【0020】
最初に、フロントバーチカル機構201の駆動機構251を説明する。ギアボックス253は図4に示すように、その内部には、内周部にめねじが刻設されたナット部材255が軸方向の移動が禁止された状態で、回転可能に設けられている。ナット部材255の外周側には、ウォームホイール部255aが形成されている。
【0021】
ギアボックス253内にはナット部材255のウォームホイール部255aに螺合し、モータ257の出力軸に設けられたウォーム259が配置されている。図2、図3に示すように、ナット部材255のめねじには、ねじ棒261が螺合し、このねじ棒261の一方の端部側は、ピン263を用いて、フロントバーチカル機構201の第1リンク205に回転可能に取り付けられている。図3に示すように、共通ベース151の下面には、ロアブラケット271が、上面にはアッパブラケット371が2本のねじ161、ナット163を用いて共締めされている。ロアブラケット271には下方に向かって折曲された立壁部271a、271bが形成され、各立壁部271a、271bには、穴271c、271dが形成されている。同様に、アッパブラケット371には上方に向かって折曲された立壁部371a、371bが形成され、各立壁部371a、371bには、穴371c、371dが形成されている。
【0022】
次に、駆動機構251のギアボックス253に設けられるブラケットを図3のブラケット部分の拡大図である図1を用いて説明する。ブラケット275は、ギアボックス253のねじ棒261の軸方向の一方の端面253aと対向する第1面277aを有する第1ブラケット277と、ギアボックス253のねじ棒261の軸方向の他方の端面253bと対向する第2面279aを有する第2ブラケット279とからなっている。第2ブラケット279には、ロアブラケット271の立壁部271a、271bと対向する折曲部279b、279cが形成され、各折曲部279b、279cには、ロアブラケット271の穴271c、271dと対向する穴279d、279eが形成されている。第1ブラケット277には、ギアボックス253の側部に沿って第2ブラケット279まで延出するアーム部281が形成されている。このアーム部281の先端部には、第2ブラケット279の折曲部279bの穴279dと対向し、ねじ棒261の軸方向に長い長穴281aが形成されている。
【0023】
そして、図3に示すように、ロアブラケット271の立壁部271aの穴271c、第1ブラケット277のアーム部281の長穴281a、第2ブラケット279の折曲部279bの穴279dには、締着手段としてのピン283が挿通し、かしめられている。ロアブラケット271の立壁部271bの穴271d、第2ブラケット279の折曲部279cの穴279eには、ピン285が挿通し、かしめられている。即ち、ピン283で、第1ブラケット277と、第2ブラケット279とは一体化されると共に、ピン283、ピン285で、一体化されたブラケット275はロアブラケット271(共通ベース151)に対して揺動可能となっている。
【0024】
更に、第1ブラケット277の第1面277a、ギアボックス253を挿通し、第2ブラケット279の第2面279aに螺合する取付手段としての2本のねじ287、ねじ289で、第1ブラケット277の第1面277a、第2ブラケット279の第2面279aはギアボックス253に取り付けられている。又、前述した第1ブラケット277のアーム部281、長穴281a、第2ブラケット279の穴279d、ピン283は、第1ブラケット277と第2ブラケット279を一体化すると共に、第1ブラケット277の第1面277a、第2ブラケット279の第2面279aをギアボックス253に取り付ける取付手段としても機能する。従って、本実施の形態例では、取付手段としては、2本のねじ287、289と、第1ブラケット277のアーム部281、長穴281a、第2ブラケット279の穴279d、ピン283との3つの取付手段がある。そして、これら3つの取付手段は、ねじ棒261の回りに略同じ間隔で配置するようにした。
【0025】
次に、リアバーチカル機構301の駆動機構351を説明する。尚、フロントバーチカル機構201の駆動機構251の構成は同じであるので、図1、図4相当の図面は省略する。ギアボックス353は、ギアボックス253と同様に、内部にナット部材が回転可能に設けられている。図2、図3に示すように、ナット部材のめねじには、ねじ棒361が螺合し、このねじ棒361の一方の端部側は、ピン363を用いて、リアバーチカル機構301のリンク307に回転可能に取り付けられている。
【0026】
次に、駆動機構351のギアボックス353に設けられるブラケット375も、ギアボックス353のねじ棒361の軸方向の一方の端面353aと対向する第1面377aを有する第1ブラケット377と、ギアボックス353のねじ棒361の軸方向の他方の端面353bと対向する第2面379aを有する第2ブラケット379とからなっている。第2ブラケット379には、アッパブラケット371の立壁部371a、371bと対向する折曲部379b、379cが形成され、各折曲部379b、379cには、アッパブラケット371の穴371c、371dと対向する穴379d、379eが形成されている。第1ブラケット377には、ギアボックス353の側部に沿って第2ブラケット379まで延出するアーム部381が形成されている。このアーム部381の先端部には、第2ブラケット379の折曲部379bの穴379dと対向し、ねじ棒361の軸方向に長い長穴381aが形成されている。
【0027】
そして、図3に示すように、アッパブラケット371の立壁部371aの穴371c、第1ブラケット377のアーム部381の長穴381a、第2ブラケット379の折曲部379bの穴379dには、締着手段としてのピン383が挿通し、かしめられている。アッパブラケット371の立壁部371bの穴371d、第2ブラケット379の折曲部379cの穴379eには、ピン385が挿通し、かしめられている。即ち、ピン383で、第1ブラケット377と、第2ブラケット379とは一体化されると共に、ピン383、ピン385で、一体化されたブラケット375はアッパブラケット371(共通ベース151)に対して揺動可能となっている。
【0028】
更に、第1ブラケット377の第1面377a、ギアボックス353を挿通し、第2ブラケット379の第2面379aに螺合する取付手段としての2本のねじ387、ねじ389で、第1ブラケット377の第1面377a、第2ブラケット379の第2面379aはギアボックス353に取り付けられている。又、前述した第1ブラケット377のアーム部381、長穴381a、第2ブラケット379の穴379d、ピン383は、第1ブラケット377と第2ブラケット379を一体化すると共に、第1ブラケット377の第1面377a、第2ブラケット379の第2面379aをギアボックス353に取り付ける取付手段としても機能する。従って、本実施の形態例では、取付手段としては、2本のねじ387、389と、第1ブラケット377のアーム部381、長穴381a、第2ブラケット379の穴379d、ピン383との3つの取付手段がある。そして、これら3つの取付手段は、ねじ棒361の回りに略同じ間隔で配置するようにした。
【0029】
次に上記構成の作動を説明する。フロントバーチカル機構201のモータ257が回転すると、ギアボックス253のウォーム259が回転し、ウォーム259に螺合するウォームホイール部255aを有するナット部材255が回転する。ナット部材255は軸方向の移動が禁止されて、ナット部材255のめねじに螺合するねじ棒261は、フロントバーチカル機構201の第1リンク205に取り付けられ、その回転が禁止されているので、ねじ棒261はその軸方向に移動し、フロントバーチカル機構201の第1リンク205が伝達パイプ203を中心に回転し、リアバーチカル機構301のピン305を中心にシートクッション(ロアアーム)103(121)の前部が昇降する。
【0030】
次に、リアバーチカル機構301のモータ357が回転すると、フロントバーチカル機構201と同様に、ねじ棒361がその軸方向に移動し、リアバーチカル機構301のリンク307がピン305を中心に回転し、フロントバーチカル機構201のピン209を中心にシートクッション(ロアアーム)103(121)の後部が昇降する。
【0031】
上記構成によれば、以下のような効果を得ることができる。
(1)フロントバーチカル機構201のブラケット275は、第1面277aを有する第1ブラケット277と、第2面279aを有し、第1ブラケット277とは別体の第2ブラケット279と、第1ブラケット277に設けられ、ギアボックス253の側部に沿って第2ブラケット279まで延出するアーム部281と、第1ブラケット277のアーム部281に設けられ、ねじ棒261の軸方向に長い長穴281aと、第2ブラケット279に設けられ、長穴281aに対向する穴279dとからなり、長穴281a、穴279dを挿通しかしめられるピン283(締着手段)により、第1ブラケット277と、第2ブラケット279とは一体化されることにより、第1ブラケット277の第1面277aと、第2ブラケット279の第2面279aとの距離をギアボックス253に合わせて自由に設定することができる。従って、組付が容易となる。
【0032】
更に、第1ブラケット277の第1面277a、第2ブラケット279の第2面279aはギアボックス253に密着するので、荷重の伝達がスムーズになされるので、ギアボックス253やブラケット275の強度を上げずにすみ、低コストとなる。
【0033】
同様に、リアバーチカル機構301のブラケット375は、第1面377aを有する第1ブラケット377と、第2面379aを有し、第1ブラケット377とは別体の第2ブラケット379と、第1ブラケット377に設けられ、ギアボックス353の側部に沿って第2ブラケット379まで延出するアーム部381と、第1ブラケット377のアーム部381に設けられ、ねじ棒361の軸方向に長い長穴381aと、第2ブラケット379に設けられ、長穴381aに対向する穴379dとからなり、長穴381a、穴379dを挿通しかしめられるピン383(締着手段)により、第1ブラケット377と、第2ブラケット379とは一体化されることにより、第1ブラケット377の第1面377aと、第2ブラケット379の第2面379aとの距離をギアボックス353に合わせて自由に設定することができる。従って、組付が容易となる。
【0034】
更に、第1ブラケット377の第1面377a、第2ブラケット379の第2面379aはギアボックス353に密着するので、荷重の伝達がスムーズになされるので、ギアボックス353やブラケット375の強度を上げずにすみ、低コストとなる。
(2)従来例で説明したように、取付手段は、ギアボックスを挿通するねじであった。本実施の形態例のフロントバーチカル機構201では、取付手段の1つを、第1ブラケット277に設けられ、ギアボックス253の側部に沿って第2ブラケット279まで延出するアーム部281と、第1ブラケット277のアーム部281に設けられ、ねじ棒261の軸方向に長い長穴281aと、第2ブラケット279に設けられ、長穴281aに対向する穴279dと、長穴281a、穴279dを挿通しかしめられるピン283(締着手段)とで構成したことにより、ギアボックス253の小型化が図れる。
【0035】
同様に、リアバーチカル機構301では、取付手段の1つを、第1ブラケット377に設けられ、ギアボックス353の側部に沿って第2ブラケット379まで延出するアーム部381と、第1ブラケット377のアーム部381に設けられ、ねじ棒361の軸方向に長い長穴381aと、第2ブラケット379に設けられ、長穴381aに対向する穴379dと、長穴381a、穴379dを挿通しかしめられるピン383(締着手段)とで構成したことにより、ギアボックス353の小型化が図れる。
【0036】
尚、本発明は、上記実施の形態例に限定するものではない。上記実施の形態例では、第1ブラケット277、377のアーム部281、381に長穴281a、381aを形成し、第2ブラケット279、379に穴279d、379dを形成したが、逆に、第1ブラケット277、377のアーム部281、381に穴を形成し、第2ブラケット279、379に長穴を形成してもよい。
【0037】
【発明の効果】
以上述べたように、請求項1記載の発明によれば、前記ブラケットは、第1面を有する第1ブラケットと、第2面を有し、前記第1ブラケットとは別体の第2ブラケットと、前記第1ブラケットに設けられ、前記ギアボックスの側部に沿って第2ブラケットまで延出するアーム部と、該第1ブラケットのアーム部、前記第2ブラケットのどちらか一方のブラケットに設けられ、前記ねじ棒の軸方向に長い長穴と、該第1ブラケットのアーム部、前記第2ブラケットの他方のブラケットに設けられ、前記長穴に対向する穴とからなり、前記長穴、前記穴を挿通する締着手段により、前記第1ブラケットと、前記第2ブラケットとは一体化されることにより、第1ブラケットの第1面と、第2ブラケットの第2面との距離をギアボックスに合わせて自由に設定することができる。従って、組付が容易となる。
【0038】
更に、第1ブラケットの第1面、第2ブラケットの第2面はギアボックスに密着するので、荷重の伝達がスムーズになされるので、ギアボックスやブラケットの強度を上げずにすみ、低コストとなる。
【0039】
請求項2記載の発明によれば、取付手段の1つを、ギアボックスの外側にある前記第1ブラケットに設けられ、前記ギアボックスの側部に沿って第2ブラケットまで延出するアーム部と、該第1ブラケットのアーム部、前記第2ブラケットのどちらか一方のブラケットに設けられ、前記ねじ棒の軸方向に長い長穴と、該第1ブラケットのアーム部、前記第2ブラケットの他方のブラケットに設けられ、前記長穴に対向する穴と、前記長穴、前記穴を挿通する締着手段とで構成したことにより、ギアボックスの小型化が図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態例の発明部分を説明する斜視図で、図3のフロントバーチカル機構の駆動機構のギアボックスに設けられるブラケット部分の拡大図である。
【図2】実施の形態例のパワーシートの全体構成を説明する図である。
【図3】図2のフロントバーチカル機構、リアバーチカル機構の駆動機構の分解斜視図である。
【図4】図2のギアボックスの断面図である。
【図5】ナット部材とねじ棒を用いた駆動機構の断面図である。
【図6】図5のA方向矢視図である。
【符号の説明】
275 ブラケット
277 第1ブラケット
279 第2ブラケット
279d 穴
281 アーム部
281a 長穴
283 ピン
Claims (2)
- モータによって回転駆動されるナット部材を回転可能に支持し、前記ナット部材の軸方向の移動を禁止したギアボックスと、
前記ナット部材に螺合し、その一方の端は機構部材に接続され、被駆動機構に接続され、回転が禁止されたねじ棒と、
該ギアボックスの前記ねじ棒の軸方向の一方の端面と対向する第1面、他方の端面と対向する第2面を有し、ベースに対して揺動可能に設けられたブラケットと、
前記ブラケットの第1面、前記ブラケットの第2面を前記ギアボックスに取り付ける取付手段と、
を有するパワーシートにおいて、
前記ブラケットは、
第1面を有する第1ブラケットと、
第2面を有し、前記第1ブラケットとは別体の第2ブラケットと、
前記第1ブラケットに設けられ、前記ギアボックスの側部に沿って第2ブラケットまで延出するアーム部と、
該第1ブラケットのアーム部、前記第2ブラケットのどちらか一方のブラケットに設けられ、前記ねじ棒の軸方向に長い長穴と、
該第1ブラケットのアーム部、前記第2ブラケットの他方のブラケットに設けられ、前記長穴に対向する穴とからなり、
前記長穴、前記穴を挿通する締着手段により、前記第1ブラケットと、前記第2ブラケットとは一体化されることを特徴とするパワーシート。 - 前記取付手段は、
前記ねじ棒の回りに略同じ間隔で複数配置され、
そのうちの一つが、前記第1ブラケットに設けられ、前記ギアボックスの側部に沿って第2ブラケットまで延出するアーム部と、
該第1ブラケットのアーム部、前記第2ブラケットのどちらか一方のブラケットに設けられ、
前記ねじ棒の軸方向に長い長穴と、該第1ブラケットのアーム部、前記第2ブラケットの他方のブラケットに設けられ、前記長穴に対向する穴と、
前記長穴、前記穴を挿通する締着手段と、
であることを特徴とする請求項1記載のパワーシート。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003196330A JP2005029005A (ja) | 2003-07-14 | 2003-07-14 | パワーシート |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003196330A JP2005029005A (ja) | 2003-07-14 | 2003-07-14 | パワーシート |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2005029005A true JP2005029005A (ja) | 2005-02-03 |
Family
ID=34206862
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2003196330A Pending JP2005029005A (ja) | 2003-07-14 | 2003-07-14 | パワーシート |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2005029005A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2014196775A (ja) * | 2013-03-29 | 2014-10-16 | 武蔵精密工業株式会社 | Vベルト式無段変速機 |
JP2019182213A (ja) * | 2018-04-10 | 2019-10-24 | 日本発條株式会社 | 車両用シート |
-
2003
- 2003-07-14 JP JP2003196330A patent/JP2005029005A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2014196775A (ja) * | 2013-03-29 | 2014-10-16 | 武蔵精密工業株式会社 | Vベルト式無段変速機 |
JP2019182213A (ja) * | 2018-04-10 | 2019-10-24 | 日本発條株式会社 | 車両用シート |
JP7004271B2 (ja) | 2018-04-10 | 2022-02-04 | 日本発條株式会社 | 車両用シート |
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