JP4226824B2 - サニタリーシャワーのためのシャワーヘッド - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、サニタリー(衛生)シャワーのためのシャワーヘッドに関する。
【0002】
【関連技術】
シャワーの使用者に特定の効果を与えるために、シャワーヘッドを通過するジェットを制御する可能性は多くある。これらは視覚的に認識し得るものや、マッサージ効果として感知し得るものである。
【0003】
既知のシャワーヘッド(WO00/03810)において、ジェット出口エレメントは、ある程度自由に移動可能な方式でシャワーヘッド内に配置される。それはタービンを備え、これは水流によって駆動され得る。タービンと一緒の自由な移動性の結果、ジェット出口エレメントは、ランダム非制御動作を奏するように、ランダム配向を付与され得る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の課題は、移動する出口ジェットの異なるパターンを与えることが可能なシャワーヘッドを提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
この課題を解決するため、本発明は、請求項1の構成を有するシャワーヘッドを提供する。本発明の更なる構成は、従属する請求項の主題を形成し、その表現は、要約のそれと同様に、本明細書の内容の一部をなすものである。
【0006】
【発明の実施の形態】
シャワーヘッドに保持されるジェット出口エレメントの動作を通じてメカニズムの助けをかりて、ジェット出口エレメントから出るジェットの方向を修正することが可能である。もしこの修正が急に起こるなら、使用者にとって興味深いジェットパターンが得られ、これはまたシャワーを浴びる人の肌のマッサージ動作にもつながる。
【0007】
本発明の更なる発展によれば、配置は、通過するジェットの方向が一定に繰り返すパターンで変化するようなものである。しかし、更に考えられ、本発明により提供されるのは、ランダムパターンが生成されることである。
【0008】
通過するジェットの方向を変えるために、本発明の更なる発展によれば、ジェット出口エレメントのガイド部分はパスに沿って移動可能であり、これは閉鎖パスを好ましく描いており、これは好ましく閉鎖されている。ガイド部分は、ジェット出口エレメントの特定部分となりうるが、これは例えばジェットディスクから離れたジェット出口エレメントの端部上のジャーナルとして置かれる。
【0009】
ジェット出口エレメントの動作を生じるガイドウェイは、本発明の更なる発展においては、少なくとも1つの交差を有する。その結果、衝撃面に8の字の形状を描くジェットを生成可能であり、そこではパスの事実上の交差がある。
【0010】
本発明のもう1つの更なる発展によれば、ガイドウェイは、間に移送地点を有する少なくとも2つの閉鎖パスを有している。この例は、2つの円形パスを与えるもので、これは少なくとも1つの地点で交差又は接触している。この地点において、ガイド部分を一方のパスから他方へ移送するために、装置を提供することが可能である。
【0011】
移送地点においてパスが接線接触することが特に与えられ得る。移送地点において選択的に制御される移送装置が設けられうる。
【0012】
ジェット出口エレメントの動作をもたらすメカニズムが、例えばタービンによって駆動され得るが、これはシャワーヘッドを流れる水により駆動される。
【0013】
メカニズムが少なくとも1つのメカニズムエレメントを有し、これで少なくとも一時的にジェット出口エレメントが直接接続されることが特に与えられ得る。例えば、先述のガイド部分は、メカニズムエレメントのくぼみと係合可能であり、後者により移動される。係合は、ガイド部分がなお自由度を有するようにし得るが、これはシャワーヘッドのもう1つの部分により決定される。
【0014】
このように、メカニズムは、例えばメカニズムエレメントがジェット出口エレメント、すなわち例えば回転ドライブの動作をもたらすように、又はメカニズムエレメントがジェット出口エレメントの動作を直接制御するように構成され得る。
【0015】
本発明の更なる発展によれば、シャワーヘッドは第2の又は第3のメカニズムエレメントを有し、これでジェット出口エレメントは一時的に、すなわち例えばそれが第1メカニズムエレメントに接続されない時間の間、直接接続される。
【0016】
本発明によれば、メカニズムは、ジェット出口エレメント又はそのガイド部分を一方から他方のメカニズムエレメントに移送するために、移送装置を有し得る。
【0017】
移送装置は、例えばそれがジェット出口エレメント動作を直接制御するように構成され得る。
【0018】
しかしながら、ジェット出口エレメント動作と同期し得るギア手段や、非同期ギア手段により、移送装置が制御されることも可能であり、本発明により提供される。この場合、ランダム動作をもたらすことが可能である。
【0019】
本発明の更なる発展によれば、ジェット出口エレメントは、その軸が円錐上に位置するように移動される。これは例えばジェット出口エレメントの一端がボール及びソケットジョイント又はボールソケットの方式で保持され又はガイドされることをもたらし得る。
【0020】
ジェット出口エレメントがそれ自身平行に移動し、すなわちスライドされることも可能であり、本発明により与えられ得る。
【0021】
特に、両方の動作タイプの組合せが可能である。
【0022】
本発明の更なる構成、詳細及び利点は、添付の図面と共に、好ましい実施例の以下の説明から理解され得る。
【0023】
【実施例】
図1は、断面及び大幅に線図的な形状でシャワーヘッドを示しており、これはケーシング1と、その中に入る水入口2を備えている。反対側の端面には、開口4を有するジャケットディスク3が形成されている。ケーシング1内に、開口4がボールソケットのようなものとして構成されていて、その中にはジェット出口エレメント6の前方球状端5が載置されている。その前方領域には、ジェット出口エレメント6がスリーブとして構成されていて、これは軸ボア7によりトラバースされている。その前方スリーブ状領域に2つの平行なウェブ8が接続されていて、これは更に軸ボアの軸延長部に配置されるジャーナル状シリンダガイド部分9に通っている。ジェット出口エレメントの形状は、図3及び4からも理解され得る。
【0024】
図1のケーシングの上部領域において、挿入部10が挿入され、これはほぼプレートの形状でシリンダ状エッジ11を有していて、これは平坦なシリンダ状表面として構成され、ケーシング内の肩に置かれている。挿入部10は、ケーシングをほぼ1:4の比で長手方向に分割している。挿入部10の図1上側には、チャンバー12が形成されていて、これはタービン13を備えたメカニズムを収容している。タービン13は、それが入口2を通ってケーシング1に入る水ジェットにより回転されるように置かれている。それは、シャフト19とピニオンにより第1歯車14に係合していて、これは第2歯車15と噛み合っている。歯車14,15は両方とも挿入部10のプレート内に載置されている。プレート10の下方では、ディスク17,18が接続され、各場合1つのシャフト16を介して対応する歯車を回転させるようになっている。2つのディスク17,18は、その外周面が中央の地点で接触するようなサイズを有している。表された例において、2つのギア14,15は同じサイズであり、これらは反転方式で同じ回転速度で駆動される。結果として2つのディスク17,18は、同じ周速度で回転する。2つのディスク17,18の各々は、その周囲から出ているノッチ20、21を有している。このノッチがジェット出口エレメント6のガイド部分9の上部領域を持ち上げて、横方向の一定の隙間を備えたガイダンスを与え得るように寸法形成されている。もしタービン13が回転するなら、ジェット出口エレメントのガイド部分9は、円形のガイドウェイに沿って移動する。これは例えば図2の部分から理解され得る。もしガイド部分9がノッチ20の右にあると仮定すると、タービンが回転している間、ガイド部分を備えたノッチ20は、ディスク17により半時計回りに運搬される。ケーシングの断面中央において、2つのディスク17,18の外周が接するところには、ジェット出口エレメントのガイド部分9を1つのディスク17のノッチ20から他のディスク18のノッチ21内に移送可能となる地点が設けられる。これは、ノッチがこの地点において接触することを意味している。これは実施例に示された場合であり、図2から理解され得る。ガイド部分9を移送させるため、移送装置21が設けられる。これは対称に構成されたスイッチ23を含んでいて、固定シャフト22の周りを旋回可能であり、ノーズ部分24を有していて、これはその一方の側をシャフト16に係合するほど充分に長い。ノーズ部分24は、ガイドベベル25により左右対称に画成されていて、これはガイドベベル25に直角で制御部分へ通じている。もしガイド部分9が図2の表現に関して180°回転されたなら、それは傾斜しているガイドウェイ25上に到達し、後者によりノッチ20から第2のディスク18のノッチ21に移動される。それが第2のディスク18により更に移動されてすぐに、ガイド部分9は、横方向にそれる可能性無くガイド部分26に達し、後者をシャフト22の周りに旋回する。これにより、ノーズ24が他のシャフト16に係合するまでスイッチが傾斜する。全円だけ更に回転する場合、ガイド部分は第1のディスクのノッチ20へ移動され、再び移送装置21を切り替え得る。こうして、ガイド部分9は交差地点を有する8の字に沿って移動する。
【0025】
図3は、2つの歯車と、挿入部10の下方にジェット出口エレメント6を備えた挿入部10の斜視図である。シャフト16を載置するために使用されるプレートは、歯車14,15のそばに横方向に設けられ、これは大きな開口27を備えていて、そこを通じてジェット出口エレメント6が位置する領域にチャンバー12から水が流出し得る。そこから水が2つのウェブ8の間と軸ボア7に流れることが可能であり、そこからシャワーヘッドの外へ出る。水はジェットディスク3からジェット出口エレメント6によってちょうど仮定される方向に流出する。もしシャワーヘッドが表面に保持されるなら、水ジェットはその上に8の字を描く。
【0026】
図4は、図3の配置を下方から示している。もう一度2つのディスク17,18を見ることが可能であり、これらは接続されて共通のシャフト上の2つの歯車14,15のうちの1つをそれぞれにおいて回転させる。
【0027】
図5は、図3に対応する表現であり、2つのギア14,15が取り除かれ、2つのシャフト16をより容易に見ることが可能なようにしたものである。2つのディスク17、18の間の移送装置21の位置も明確に認識可能である。
【0028】
図1から5の実施例は、シャワーヘッドの技術的手段のための可能性を図示したものであり、接点において交差地点を有して接線方向で接触する等しく大きな2つの円の表面上で、このヘッドから出た水ジェットが8の字を描く。表面上でその衝撃の間水ジェットにより描かれたパスのこの形状は、ジェット出口エレメント6のガイドエレメント9のガイドウェイによりもたらされる。このガイドウェイは、水ジェットにより描かれる形状と幾何的に類似している。
【0029】
しかしながら、本発明はそれが表面に衝突する時水ジェットの他のパスも可能にする。その様な1つの可能性が図6に線図で図示されている。2つのディスク17,18の代わりに、ここでは3つのディスク17,18、28が使用され、これらは反転方式で各々駆動され、これらの軸は1直線上にある。対応するジェット出口エレメントのガイド部分9は、図2の実施例にあるけれども、端部に位置する一方のディスク17又は28から閉鎖円に沿って中央のディスク18へ到達するまで最初に移動され、そこでそれは一方の半円をわたって各場合の他方の外側のディスクへ移送され、その戻りの間は他方の半円をわたる。
【0030】
図7において、3つのディスク17,18、28は、その軸が単一のライン上になく、かわりに3角形の角度を形成するように配置される。ここで、ガイド部分は、2つの外側ディスク17、18から各場合に全円にわたって移動され、これに対しそれはその旋回の間中央のディスク18によりディスク28からディスク17へほぼ300°の円弧を移動される。ディスク17のディスク18への戻り動作の間、それはほぼ60°の円弧にわたって移動される。
【0031】
図1から5により詳細に示される実施例において、ジェット出口エレメント6の前方部分は、ボールソケットに保持される。ジョイントの周りに旋回されるだけでなく、更に又はそれのみでガイドウェイと一致してシフトされるジェット出口エレメントも考えられる。しかし旋回動作が好ましい。
【0032】
図6及び7に示された又は関連する実施例において、3つのディスクのシャフト16が互いに平行であるだけでなく、ジェット出口エレメント6の旋回動作により良く対応させるために幾分交差されていることも可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明によるシャワーヘッドを線図で表現した断面図。
【図2】 図1の配置の断面図。
【図3】 図3の配置のメカニズムの一部を示す斜視図。
【図4】 下方からの図3の配置。
【図5】 歯車を取り除いた図3の配置。
【図6】 3つのメカニズムエレメントを備えた配置のための一例を示す斜視図。
【図7】 3つのメカニズムエレメントを備えた更なる配置。
Claims (15)
- 1.サニタリーシャワーのためのシャワーヘッドであって、
1.1 ジェットディスク(3)が終端になっているケーシング(1)と、
1.2 少なくとも1つのジェット出口エレメント(6)とを有し、
1.2.1 ジェット出口エレメント(6)がシャワーヘッドに移動可能に保持され、更に
1.3 ジェット出口エレメント(6)を移動させるためのメカニズムを有し、
1.4 このメカニズムは、ジェット出口エレメント(6)から出る水ジェットの方向がケーシング(1)に関して連続的に変更されるようになっており、
1.5 ジェット出口エレメント(6)のガイド部分(9)が、少なくとも1つの交差を有する閉鎖パスに沿って移動可能である、
シャワーヘッド。 - 方向がコンスタントに繰り返すパターンで変更されることを特徴とする請求項1に記載のシャワーヘッド。
- ケーシングのガイドウェイが、少なくとも2つの閉鎖パスを有し、それらの間に移送地点を備えており、ガイド部分(9)がガイドウェイに沿って動かされることを特徴とする請求項1〜2のいずれか1項に記載のシャワーヘッド。
- 閉鎖パスが、移送地点において接線方向で接触することを特徴とする請求項3に記載のシャワーヘッド。
- 移送装置(21)が、移送地点に設けられていることを特徴とする請求項3又は4に記載のシャワーヘッド。
- 前記メカニズムが、タービン(13)により駆動され得ることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載のシャワーヘッド。
- 前記メカニズムが、第1のメカニズムエレメントを有し、この第1のメカニズムエレメントにジェット出口エレメント(6)が少なくとも一時的に直接接続されることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載のシャワーヘッド。
- 前記メカニズムが、ジェット出口エレメント(6)の動作をもたらし及び/又は制御することを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載のシャワーヘッド。
- 第2のメカニズムエレメントを備え、この第2のメカニズムエレメントにジェットに出口エレメント(6)が一時的に、選択的には更なるメカニズムエレメントにも、直接接続されることを特徴とする請求項7に記載のシャワーヘッド。
- ジェット出口エレメント(6)を第1のメカニズムエレメントから第2のメカニズムエレメントへ移送するための移送装置(21)を備えたことを特徴とする請求項9に記載のシャワーヘッド。
- ジェット出口エレメント(6)が実際に移動することにより、移送装置(21)が制御されることを特徴とする請求項5から10のいずれか1項に記載のシャワーヘッド。
- 移送装置(21)が、同期又は非同期ギア手段により制御されることを特徴とする請求項5から11のいずれか1項に記載のシャワーヘッド。
- ジェット出口エレメント(6)は、ジェット出口エレメントから出る水ジェットの方向が円錐に沿って動くように動かされることを特徴とする請求項1〜12のいずれか1項に記載のシャワーヘッド。
- ジェット出口エレメント(6)が、それ自身と平行に移動されることを特徴とする請求項1から12のいずれか1項に記載のシャワーヘッド。
- ジェット出口エレメント(6)の動きが、旋回及びスライド動作の組合せであることを特徴とする請求項1〜14のいずれか1項に記載のシャワーヘッド。
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