JP2002088832A - 流路切替機能付水栓 - Google Patents

流路切替機能付水栓

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JP2002088832A
JP2002088832A JP2000279268A JP2000279268A JP2002088832A JP 2002088832 A JP2002088832 A JP 2002088832A JP 2000279268 A JP2000279268 A JP 2000279268A JP 2000279268 A JP2000279268 A JP 2000279268A JP 2002088832 A JP2002088832 A JP 2002088832A
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康司 山田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 吐水管側とシャワーヘッド側への湯水の同時
止水及び流路切替えを行う流路切替機能付水栓におい
て、切替レバーの操作性及び安全性の向上を図る。 【解決手段】 切替レバー5の操作により吐水管30側
とシャワーヘッド32側への湯水の同時止水及び流路切
替えを行う流路切替機能付水栓において、湯水の止水位
置からの流路切替えを、切替部材11と連繋した切替レ
バー5の一方への傾動と他方への回動の、それぞれ異な
る操作で行うことで、湯水の吐水状態から切替レバー5
を止水方向へ操作すると必ず止水位置で止まるようにし
た。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、切替レバーを同時
止水位置から吐水管側又はシャワーヘッド側の何れか一
方へ操作して湯水を供給することのできる流路切替機能
付水栓に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来浴室等で使用される水栓で、切替レ
バーの同時止水位置からの吐水操作で吐水管側又はシャ
ワーヘッド側へ湯水の流路を切替可能としたものに、特
公平5−36675号公報の図1及び図3(本願図面の
図12(a),(b))のものがある。この図12
(a),(b)について簡単に説明すると、水栓40は
水流路42,湯流路43より供給される水,湯を、水
用,湯用の各ハンドル44,44aにより操作し混合比
率を調節する本体41と、該本体41で調節された湯水
の吐水先を吐水管50側,又はシャワーホース51先端
のシャワーヘッド52側に切替える切替弁部45とから
なり、該切替弁部45にはセラミックスで構成された3
枚の円盤状の弁体46,47,48が設けられ、第1固
定弁体46と第2固定弁体47の間に設けられた可動弁
体48には切替レバー49が連繋しており、この切替レ
バー49を中央の止水位置から左右にスライドさせるこ
とで、吐水管50側又はシャワーヘッド52側への流路
の切替え,及び流量調節を行うものである。
【0003】上記の水栓は、止水位置から吐水管又はシ
ャワーヘッドへの流路の切替えは、切替レバーの水平方
向のみの操作で可能であるが、止水位置が操作範囲の中
間であるため、吐水管又はシャワーヘッドの何れかから
湯水を吐水中に止水位置に向けて切替レバーを勢いよく
操作してしまうと、使用者の意図する中間の止水位置で
うまく停止させることができずに通り越してしまい、例
えばいきなりシャワーヘッドから熱湯を吐水させてしま
って火傷をしたり、衣服を水浸しにしてしまう恐れがあ
り、切替レバーの慎重な操作が要求され使い勝手が悪
く、誰にでも安心して使用することができるものではな
かった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明が解決しようと
する課題は、切替レバーの操作により吐水管側とシャワ
ーヘッド側への湯水の同時止水及び流路切替えを行う流
路切替機能付水栓において、切替レバーの操作性及び安
全性の向上を図ることである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は請求項1では、
切替レバーの操作により吐水管側とシャワーヘッド側へ
の湯水の同時止水及び流路切替えを行う流路切替機能付
水栓において、湯水の止水位置からの流路切替えを、切
替部材と連繋した切替レバーの一方への傾動と他方への
回動の、それぞれ異なる操作で行うものである。
【0006】請求項2では、前記切替部材は湯水入口,
吐水管用出口,シャワー用出口を貫通して形成した固定
板と、該固定板に重ね合わせて湯水入口を吐水管用出口
又はシャワー用出口のどちらか一方と連通させる連通孔
を形成した可動板とからなるものである。
【0007】請求項3では、前記切替レバーは止水位置
から一方への傾動操作による吐水時に、回動不能とした
ものである。
【0008】請求項4では、前記切替レバーは止水位置
から他方への回動操作による吐水時に、傾動不能とした
ものである。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図に
基づいて詳細に説明する。浴室等の壁面に装着される水
栓Aの本体1は図1に示すように横長に形成され、給水
源に連通する水供給管2から水が、給湯源に連通する湯
供給管3から湯が供給され、正面から見て右側に湯水の
温度を調節する温調ハンドル4が取付けられ、本体1の
中央正面側に、吐水管30又はシャワーホース31先端
に取付けたシャワーヘッド32への湯水の流路切替えと
流量調節を行う切替レバー5、及び該切替レバー5と連
繋した切替部材11を装着している。
【0010】図2及び図3に示すように、前記切替部材
11は上ケース7と下ケース10とを上下に嵌合した円
筒状のカートリッジケース6に収容され、セラミックス
又は樹脂を素材とする成型により円盤型を呈する一対の
固定板12及び可動板16からなり、該固定板12は図
4に示すように、湯水入口13,吐水管用出口14,及
びシャワー用出口15を両面に貫通して形成し、湯水入
口13は本体1の湯水が混合された混合室に、吐水管用
出口14は吐水管30に、シャワー用出口15はシャワ
ーホース31にそれぞれ連通するように対応させてあ
る。
【0011】前記可動板16は図5に示すように、固定
板12と比較してひと回り外径が小さく、連通孔17が
両面に貫通して形成され、固定板12と上下に重ね合わ
せて摺動させることで、連通孔17は固定板12の湯水
入口13を吐水管用出口14又はシャワー用出口15の
どちらか一方と連通させ、湯水を吐水管30又はシャワ
ーヘッド32へ供給することができる。なお、固定板の
湯水入口,吐水管用出口,シャワー用出口,及び可動板
の連通孔の形状又は位置等は特に限定されるものではな
い。
【0012】図2及び図3に示すように、前記可動板1
6の連通孔17には上部からパッキン18を介して円盤
型のスライダー19が水密的に嵌合され、該スライダー
19の上面で中心より偏心した位置には、上部を開口し
た軸受部20が形成され、図6に示すように該軸受部2
0から水平方向に細長のストッパー21を上部に突出し
て形成し、該ストッパー21の先端部21aはスライダ
ー19の外周面から僅かに突出させている。
【0013】前記スライダー19の上部に嵌合された円
筒状のスライダーガイド22は、中央の垂直方向に開口
した挿通孔25内で、水平方向に穿設した軸孔に挿通し
たピン26を支点に棒状のレバー27を揺動自在に枢支
し、該レバー27の上部はスライダーガイド22から突
出して切替レバー5を固定しており、この突出したレバ
ー27の略中間から両側に鍔部28を水平方向に突出さ
せて形成し、下端の係合部29は前記スライダ−19の
軸受部20に係合している。
【0014】また、スライダーガイド22は図7に示す
ように、側部外周面を円弧状に切り欠いて形成された複
数個の溝部23,23,23と、該溝部23,23,2
3の間で中心から対称位置に向かい合わせて形成された
一対の係止突起24,24を備えている。
【0015】前記カートリッジケース6の上ケース7
は、下ケース10と上下に嵌合させて内部に切替部材1
1,スライダー19及びスライダーガイド22を収容
し、図8に示すように外側面には横孔8を穿設し、切替
レバー5の傾動操作で前記スライダー19が図9(a)
から(b)に移動してストッパー21の先端部21aが
横孔8に挿入された状態では、スライダー19及び可動
板16は回転を防止され、切替レバー5を回動方向へ操
作することができない。また、上ケース7の内周には前
記スライダーガイド22の係止突起24が回転時に当接
して切替レバー5の回転角度を制限することのできる円
弧状の係止部9,9を一対形成し、図10(a),
(b)に示すように前記スライダーガイド22の各係止
突起24,24は、上ケース7の両係止部9,9の間に
形成される溝孔9a,9a上の範囲でのみ回転可能であ
る。
【0016】図11は切替レバー5を操作した場合の切
替部材11の位置関係を示し、切替レバー5が水栓Aの
正面から見て中央に位置するとき、図11(a)に示す
ように固定板12の湯水入口13と可動板16の連通孔
17は連通していないので、湯水は吐水管30及びシャ
ワーヘッド32の何れからも吐水されない止水状態であ
る。
【0017】次に図11(a)の止水状態から図1の矢
印Pに示すように、切替レバー5を本体1から手前方向
へ傾動操作すると、図11(b)に示すように可動板1
6が固定板12に対し直線方向に移動し、可動板16の
連通孔17は固定板12の湯水入口13及び吐水管用出
口14と連通し、該吐水管用出口14と連通している吐
水管30から湯水を吐水することができる。この場合切
替レバー5を止水位置から手前方向へ操作するほど、可
動板16の連通孔17に対する固定板12の湯水入口1
3及び吐水管用出口14の重なり面積が増加し、吐水管
30からの吐水量を増加させることができる。
【0018】また切替レバー5と可動板16の間で連繋
しているスライダー19は、カートリッジケース6の内
部で図9(a)から(b)に移動し、(b)ではストッパ
ー21の先端部21aが上ケース7の横孔8に挿入さ
れ、スライダー19は回転ができなくなるので、この状
態からは切替レバー5を回転させることはできない。即
ち、切替レバー5が吐水管30からの吐水位置にある場
合に、流路を切替えシャワーヘッド32から吐水しよう
とする際に切替レバー5を回転させることができず、切
替レバー5を奥に向けて傾動操作して図9(a)に示す
止水位置にいったん戻す必要がある。
【0019】次に切替レバー5を正面の止水位置から図
1の矢印Qに示すように左方向へ回動操作すると、図9
(c)及び図11(c)に示すように可動板16が固定
板12に対し回転方向に移動し、可動板16の連通孔1
7は固定板12の湯水入口13及びシャワー用出口15
と連通し、該シャワー用出口15と連通しているシャワ
ーホース31を介してシャワーヘッド32から湯水を吐
水することができる。この場合切替レバー5を止水位置
から左方向へ操作するほど、可動板16の連通孔17に
対する固定板12の湯水入口13及びシャワー用出口1
5の重なり面積が増加し、シャワーヘッド32からの吐
水量を増加させることができる。そして、吐水管30か
ら吐水するため吐水位置から切替レバー5を傾動操作し
ようとすると、図9(c)に示すようにスライダー19
はストッパー21の先端21aが上ケース7の内周面に
当接してしまうので、傾動させることができず、吐水管
30からの吐水に切替えるにはいったん切替レバー5を
右方向へ回転操作して図9(a)に示す止水位置に戻す
必要がある。
【0020】また切替レバー5と可動板16の間で連繋
しているスライダーガイド22は、図10(a)に示す
止水位置では係止突起24が上ケース8の係止部9に当
接しているため時計回り方向にのみ回転可能であり、切
替レバー5を正面の止水位置から左方向へ操作して、図
10(b)に示すように係止突起24がもう一方の係止
部9に当接したところで回転が停止される。
【0021】以上のように本発明の水栓は、湯水を吐水
管から吐水する場合とシャワーヘッドから吐水する場合
では、切替レバーの操作に加わる力の方向が異なる。即
ち、切替レバーの傾動操作では吐水管からの湯水の吐
水,止水を切替え、切替レバーの回動方向の操作ではシ
ャワーヘッドからの吐水、止水を切替え、切替レバーを
止水方向へ操作すれば必ず止水位置でいったん止まるの
で、誤操作する心配がない。なお、本実施例では切替レ
バーの傾動操作で吐水管からの吐水とし、切替レバーの
回動操作でシャワーヘッドからの吐水としているが、逆
に切替レバーの傾動操作でシャワーヘッドからの吐水と
し、切替レバーの回動操作で吐水管からの吐水を行うよ
うにしてもよい。また、切替レバーの傾動操作は止水位
置から奥への操作で吐水となるようにしてもよく、切替
レバーの回動操作は止水位置から右方向への操作で吐水
となるようにしてもよい。
【0022】
【発明の効果】本発明では、切替レバーの操作により吐
水管側とシャワーヘッド側への湯水の同時止水及び流路
切替えを行う流路切替機能付水栓において、湯水の流路
切替えを、切替レバーの止水位置からの傾動と回動のそ
れぞれ異なる操作で行うので、湯水の吐水状態から切替
レバーを止水方向へ操作すると必ず止水位置でいったん
止まり、止水操作を迅速かつ確実に行うことができる。
【0023】また、吐水管又はシャワーヘッドからの吐
水状態から切替レバーを止水方向へ操作すると必ずいっ
たん止水状態となり、従来のように切替レバーを操作す
ると止水位置を通りこして吐水流路が切替り、使用者の
意図に反して湯水が吐水されてしまう恐れがなく、安全
に使用することができる。
【0024】さらに、切替レバーは止水位置から傾動操
作による吐水時に、左右への回動不能とし、止水位置か
ら回動操作による吐水時に、上下への傾動不能としたの
で、切替レバーをいったん止水位置へ操作しないと吐水
方向を切替えることができず、切替レバーを無意識に操
作して吐水流路が切替ることがなく、誤吐水を確実に防
止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】流路切替機能付水栓の斜視図である。
【図2】切替部材を収容したカートリッジケースの止水
状態の断面図である。
【図3】切替部材を収容したカートリッジケースの吐水
管側からの吐水状態の断面図である。
【図4】固定板の平面図である。
【図5】可動板の平面図である。
【図6】スライダーの平面図である。
【図7】スライダーガイドの平面図である。
【図8】上ケースの平断面図である。
【図9】スライダーと上ケースの説明図で、(a)は止
水位置、(b)は吐水管からの吐水位置,(c)はシャ
ワーヘッドからの吐水位置である。
【図10】スライダーガイドと上ケースの説明図で、
(a)は止水位置で、(b)はシャワーヘッドからの吐
水位置である。
【図11】切替部材の説明図で、(a)は止水位置、
(b)は吐水管からの吐水位置、(c)はシャワーヘッ
ドからの吐水位置である。
【図12】従来技術の説明図で、(a)は水栓の斜視
図、(b)は切替弁部の斜視図である。
【符号の説明】
5 切替レバー 11 切替部材 12 固定板 13 湯水入口 14 吐水管用出口 15 シャワー用出口 16 可動板 17 連通孔 30 吐水管 32 シャワーヘッド A 水栓
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2D060 BB01 BC12 3H063 AA04 AA08 BB43 DA05 DB11 GG06 GG07 3H067 AA15 AA19 CC44 CC55 DD09 DD12 DD24 ED02 ED20 FF02 GG13

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 切替レバーの操作により吐水管側とシャ
    ワーヘッド側への湯水の同時止水及び流路切替えを行う
    流路切替機能付水栓において、湯水の止水位置からの流
    路切替えを、切替部材と連繋した切替レバーの一方への
    傾動と他方への回動の、それぞれ異なる操作で行うこと
    を特徴とする流路切替機能付水栓。
  2. 【請求項2】 前記切替部材は湯水入口,吐水管用出
    口,シャワー用出口を貫通して形成した固定板と、該固
    定板に重ね合わせて湯水入口を吐水管用出口又はシャワ
    ー用出口のどちらか一方と連通させる連通孔を形成した
    可動板とからなることを特徴とする請求項1記載の流路
    切替機能付水栓。
  3. 【請求項3】 前記切替レバーは止水位置から一方への
    傾動操作による吐水時に、回動不能としたことを特徴と
    する請求項1または2記載の流路切替機能付水栓。
  4. 【請求項4】 前記切替レバーは止水位置から他方への
    回動操作による吐水時に、傾動不能としたことを特徴と
    する請求項1または2記載の流路切替機能付水栓。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR200460406Y1 (ko) 2010-10-18 2012-06-01 김진영 샤워기 부착형 급수밸브
CN102518840A (zh) * 2011-12-14 2012-06-27 浙江申红达卫浴有限公司 一种新型浴缸龙头

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2000213022A (ja) * 1999-01-28 2000-08-02 Kvk Corp シャワ―水栓

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