JPH0725372U - 湯水混合栓 - Google Patents

湯水混合栓

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JPH0725372U
JPH0725372U JP5752293U JP5752293U JPH0725372U JP H0725372 U JPH0725372 U JP H0725372U JP 5752293 U JP5752293 U JP 5752293U JP 5752293 U JP5752293 U JP 5752293U JP H0725372 U JPH0725372 U JP H0725372U
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義孝 大庭
博雄 幸泉
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東陶機器株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 混合水及び熱湯の兼用の湯水混合栓におい
て、混合水の操作のときに熱湯の吐出をなくして安全に
使えるようにすること。 【構成】 100℃に近い熱湯と水とが供給される本体
にこれらの熱湯と水との混合水及び熱湯をそのまま吐出
する混合水用スパウト及び熱湯用スパウトを備え、混合
水用スパウトに向かう熱湯と水との流路に摺動式の混合
弁を設け、この混合弁に設ける可動弁板の回転角度によ
って熱湯と水との量比を変更可能とした湯水混合栓にお
いて、混合弁によって形成される熱湯の流路が最大開度
になったときでも水の流路が混合水用スパウト側に接続
された状態が維持されるようにし、混合水用スパウトか
らの熱湯の吐出を防止する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、湯と水を混合して吐出する湯水混合栓に係り、特に混合水用のスパ ウトの他に熱湯専用のスパウトを備えた湯水混合栓に関する。
【0002】
【従来の技術】
湯水混合栓の一つの例として、湯と水の混合水をたとえば60〜80℃を最高 温度として吐出するものに加えて、たとえばお茶等を入れるために100℃に近 い熱湯も得られるようにしたものが従来から知られている。
【0003】 この方式の湯水混合栓としては、たとえば実開平2−25780号公報に記載 されたものがある。これは、図16に示すように、湯水混合栓の本体50に通常 温度の混合水用のスパウト51を備えるほかに、熱湯専用のスパウト52を設け 、これらのスパウト51,52の何れか一方又は両方からの吐出を可能としたも のである。
【0004】 このように熱湯専用のスパウト52を別に設けるのは、一つには、混合水と熱 湯を同時に吐出できることや、熱湯専用であることを使う人に認識させることで 火傷等の事故の発生をなくすことから来たものである。また、熱湯を吐出した後 に水を使おうとするとき、もしスパウトが一つであれば、水栓の本体の中に残っ ている熱い湯が吐出されてしまうので、このようなことがないように混合水側と 熱湯側の出口を分けるという考え方にも由来する。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】
ところが、先の公報に記載のものでは、本体50の右端に設けたハンドル51 aを操作することで、図17の正面縦断面図に示すように、このハンドル51a に直結した一軸配置の給水用弁体53が給水側を先に開きその後に熱湯側の流路 の給湯用弁体54を開いて混合水とする。このため、混合水が必要なときには先 に水が必ず吐出されてしまうことになり、熱湯と混合水及び給水の吐出が可能で はあっても、混合水を使うときの最初の水の吐出が無駄であり、温度調節がし辛 い。
【0006】 これに対し、湯水混合栓の流路内に固定弁板と可動弁板を備え、この可動弁板 を外部からレバーによって動かして湯と水の混合比及び流量を変更可能としたシ ングルレバー式としたものでは、湯と水とを最初から混合した状態で吐出できる ので、先のような問題はない。
【0007】 このシングルレバー式の湯水混合栓に熱湯吐出の機能を持たせるときには、従 来例と同様に給水と熱湯とを本体に供給し、熱湯をそのまま吐出するための弁と 混合水用の可動及び固定弁板を組み込んでこの可動弁板をレバーに連接すること になる。
【0008】 ところが、レバーを湯側に全開にしたときには熱湯の供給量が大きくなり、通 常の湯水混合栓からの混合水に較べると非常に温度が高い湯が吐出されることに なる。このため、従来のシングルレバー式の湯水混合栓をそのまま熱湯供給機能 と兼用することは、高温の湯を浴びやすくその使い方に注意が必要となって、使 い勝手の面で好ましくない。
【0009】 本考案において解決すべき課題は、混合水及び熱湯の兼用の湯水混合栓におい て、温度調節が容易で使用勝手がよく、混合水の操作のときに熱湯の吐出をなく して安全に使えるようにすることにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本考案は、水と熱湯のそれぞれの供給路を接続した本体と、該本体に設けられ 前記水又は熱湯との混合水を吐出する混合水用スパウト及び熱湯をそのまま吐出 する熱湯用スパウトと、前記水及び熱湯のそれぞれの供給路から前記混合水用ス パウトへ向かう流路に配置した混合弁と、前記混合弁を駆動する混合側操作手段 と、前記熱湯の供給路から前記熱湯用スパウトへ向かう流路に配置した開閉弁と 、前記開閉弁を駆動する熱湯側操作手段とを備えた湯水混合栓であって、前記混 合弁は、前記本体の内部に固定した固定弁板と前記混合側操作手段によって前記 固定弁板の一面を摺動する可動弁板とを備え、前記固定弁板及び可動弁板はそれ ぞれの相対位置によって水及び熱湯の流路面積を変更可能な孔を備えると共に、 前記可動弁板の回転方向の動作によって前記混合水用スパウト側への水及び熱湯 の流路の開度を同時に変更可能な流路構造を持ち、前記混合側操作手段と前記可 動弁板との間に、熱湯用の流路の開度が最大のときも含めて水側の流路の一部を 開とする回動姿勢に前記可動弁板を拘束する回転角度規制手段を備えてなること を特徴とする。
【0011】 回転角度規制手段は、湯水混合栓の本体側に設けたストッパブロックと、可動 弁板と一体に回動するストッパブロックとの係合構造とすることができる。
【0012】
【作用】
本体に供給された熱湯は、開閉弁を開くことによって熱湯用スパウトからその ままの温度で吐出される。
【0013】 熱湯と水とを混合して使うときは、混合弁の可動弁板を操作手段によって操作 し水と熱湯との量比を変更することで、熱湯温度よりも低い混合水温度として混 合水用スパウトから吐出できる。そして、熱湯用の流路の開度が最大のときでも 、可動弁板が回転角度規制手段によって水側の流路の一部が開いたままの状態に 維持されるので、常に熱湯に水を混合させたものとして吐出でき、混合水用スパ ウトからの熱湯の吐出が防止される。
【0014】
【実施例】
図1は本考案の湯水混合栓の一実施例を示す側面縦断面図、図2は一部を切欠 して示す部分正面図、図3は一部を切欠して示す部分平面図、図4は図2のA− A線矢視位置での部分縦断面図である。
【0015】 図において、湯水混合栓の本体1の背部には給水用脚管2及び給湯用脚管3を 連結し、給水用脚管2を常温の給水源に接続すると共に、給湯用脚管3を100 ℃に近い給湯装置(図示せず)に接続する。
【0016】 本体1の内部には給水用脚管2に連通する給水チャンバ1aと給湯用脚管3に それぞれ連通する第1給湯チャンバ1b及び第2給湯チャンバ1cを設ける。
【0017】 給水チャンバ1aに接続した給水用脚管2の基端にはスプリング2a−1によ って閉弁方向に付勢され給水圧によって開弁する逆止弁2aを設け、同様に給湯 用脚管3の基端にも逆止弁3aを備える。給湯側の逆止弁3aは、本体1の背部 から第2給湯チャンバ1cを貫通して第1給湯チャンバ1bに先端が臨むスリー ブ3bを持ち、このスリーブ3bの先端にスプリング3c−1によって閉弁方向 に付勢された弁体3cを設けたものである。したがって、この逆止弁3aは第1 給湯チャンバ1bからの湯又は混合水の給湯源側及び第2給湯チャンバ1cへの 逆流を防止する。更に、スリーブ3bの周壁には流路孔3dを開け、供給された 熱湯を第2給湯チャンバ1cへも供給可能とする。
【0018】 給水チャンバ1aと第1給湯チャンバ1bとの境界部分を跨ぐ位置に、水と湯 との混合のための弁要素を内蔵したカートリッジ式のハウジング4を組み込む。 このハウジング4の下端には、図2に示すように給水チャンバ1a及び第2給湯 チャンバ1bにそれぞれ連通する水流入路5a及び湯流入路5bを設けると共に 、混合水を吐出端に向かわせる混合水流出路6(図1参照)を設け、内部にはセ ラミックスを素材とした固定弁板7及び可動弁板8を重ね合わせて組み込む。
【0019】 図5の(a)及び(b)は固定弁板7及び可動弁板8の平面図である。
【0020】 固定弁板7は、給水管5aと給湯管5bに連通する水用孔7aと湯用孔7bと を開け、更にハウジング4の混合水流出路6に連通可能な混合水用孔7cを開け る。一方、可動弁板8は、図において上下方向の移動及び旋回動作によって水用 孔7a及び湯用孔7bを全て閉じたりまたは部分的に開いたりできるような平面 形状を持ち、中央には混合水用孔7cに整合可能な連絡孔8aを開けたものであ る。
【0021】 図6は固定弁板7の上に可動弁板8を重ねたときの平面図である。
【0022】 同図(a)の状態では、固定弁板7の水用孔7a及び湯用孔7bの両方に可動 弁板8が被さり、給水側及び給湯側からの流路を遮断して止水している。そして 、可動弁板8がこのままの姿勢で図において上側に移動していくと、同図(b) のように水用孔7a及び湯用孔7bが開いていき、水側と湯側とを同じ弁開度で 開いていく。これによって、湯と水との量比を1:1として連絡孔8aから混合 水流出路6へ向かう混合水の量を弁開度に応じて増加させ、混合水の流量を設定 することができる。
【0023】 また、図6の(c)は同図(b)の開弁位置にある可動弁板8をその芯周りに 反時計方向に回転させた状態である。このときには、水用孔7aのみが開く一方 湯用孔7bは全閉となり、水のみが吐水管側へ供給される。また、可動弁板8を 逆に時計方向に回転させると、同図(c)の可動弁体8が左右対称の姿勢へ近づ いていき、湯用孔7b側が開かれる。
【0024】 更に、同図(c)の状態から可動弁板8を斜め右下に真っ直ぐに引き下げると 、可動弁板8によって水用孔7a及び湯用孔7bが両方とも閉じられ、止水状態 に戻る。
【0025】 このような可動弁板8の動きは、本体1の上端から突き出たレバー9によって 操作される。そして、図1に示すように、レバー9と可動弁板8との間には、シ フタ9a,ガイド環10及び作動ブロック11がそれぞれ組み込まれ、レバー9 の動きをこれらのシフタ9aと作動ブロック11とによって可動弁板8に伝達可 能とする。
【0026】 図1において、シフタ9aは、ハウジング6の上端に固定したリテーナブロッ ク12を貫通して配置され、その軸線方向の中途を球体面とすることにより、球 面継手状としてリテーナブロック12に連接したものである。
【0027】 ガイド環10はその上端側をリテーナブロック12によって拘束され、ハウジ ング6内で同軸上に回動可能に組み込まれたものである。そして、レバー9を旋 回操作するとシフタ9aに連動して旋回し、可動弁板8を図6で説明した姿勢に 設定することができる。
【0028】 また、作動ブロック11はガイド環10と一体となって旋回動作し且つ図1に おいて左右方向に移動できるようにガイド環10の中に組み込んだものである。 そして、作動ブロック11の下端には可動弁板8を一体に連結し、固定弁板7の 水用,湯用孔7a,7bからの水及び湯を合流させて混合水用孔7cに向かわせ る混合水流路11aを可動弁板8の上面と共に形成する。
【0029】 ハウジング4の下端に開けた混合水流出路6の下流には、混合水用スパウト1 3を設ける。この混合水用スパウト13は、従来の湯水混合栓と同様にその基端 部を本体1に対して回せるようにしたもので、レバー9の操作によって適温の混 合水を吐出する。
【0030】 更に、本体1の左端には第2給湯チャンバ1cに連通する熱湯チャンバ1dを 設け、この熱湯チャンバ1dの下面に熱湯用スパウト14を旋回動作可能に設け る。熱湯用スパウト14はその先端部に断熱カバー14aを備えたものであり、 この熱湯用スパウト14及び混合水用スパウト13はそれぞれの旋回動作のとき に互いに干渉しないような角度規制の機構によって旋回角度を規制する。
【0031】 熱湯用スパウト14からの熱湯の吐出は、回転操作式の熱湯用ハンドル15に よって行なう。この熱湯用ハンドル15はそのスピンドル15aの先端に弁体1 5bを備え、この弁体15bを第2給湯チャンバ1cと熱湯チャンバ1dとの間 の隔壁に開けた弁孔1e周りの弁座1fに接離させることによって流路の開閉が 可能である。
【0032】 ここで、混合水を吐出させるときには、高温の熱湯が吐出されことを防ぐため 、可動弁板8が固定弁板7の湯用孔7bを全開とならず且つ水用孔7aが全閉と ならないように可動弁板8の回転角度を規制する。この規制のための機構は、ガ イド環10とリテーナブロック12との間の係合関係によって構成する。
【0033】 図7はガイド環10の詳細であって、同図の(a)は縦断面図、同図の(b) は同図(a)のB−B線矢視による横断面図である。
【0034】 ガイド環10の内部には作動ブロック11が図1において左右方向に移動する ときにこれをガイドする長円状の開口断面を持つ空洞部10aを備え、その外周 面であってリテーナブロック12が被さる部分には優弧状の盗み10bを形成す る。そして、この盗み10bを除く部分を、空洞部10aの長軸に対して対称な 形状のストッパブロック10cとして形成し、その一端を水用ストッパ面10d 及び他端面を湯用ストッパ面10eとする。
【0035】 図8はリテーナブロック12の詳細であって、同図の(a)はその縦断面図、 同図の(b)は同図(a)のC−C線矢視による横断面図である。
【0036】 リテーナブロック12は、シフタ9aを通してこれをガイド環10と共に拘束 するための保持孔12aを備え、その下面にはガイド環10と同様に優弧状の盗 み12bを形成し残った部分をストッパブロック12cとしたものである。この ストッパブロック12cは、図8の(b)において左右方向に引いた中心線に対 して非対称となるように形成し、その垂直方向の中心線とのなす角度が大きい端 面を水用ストッパ面12dとし、他方の端面を湯用ストッパ12eとする。
【0037】 図9はこれらのガイド環10及びリテーナブロック12を分解して示す概略図 であり、ガイド環10の空洞部10aの周りに立ち上げた部分がリテーナブロッ ク12の保持孔12aの中に挿入された状態で組立てられる。そして、このとき 、それぞれのストッパブロック10c,12cの水用ストッパ面10d,12d 及び湯用ストッパ10e,12eが対向する位置関係とし、本体1内で固定され たリテーナブロック12に対してガイド環10の回動角度を規制可能とする。
【0038】 図10はガイド環10が回転するときのリテーナブロック12に対する位置関 係の概略を示す平面図である。
【0039】 同図の(a)はたとえば図6の(a)又は(b)に対応するリテーナブロック 12に対するガイド環10の位置を示している。このとき、レバー9は図3のよ うに真正面を向く姿勢にあり、水側及び湯側の弁開度を同じに設定しているか閉 弁しているかの状態に対応する。
【0040】 ここで、図6の(b)の開弁状態から水側の流量を増やすときには同図(c) のように可動弁体8の姿勢を変えればよい。この操作は、図10の(b)のよう にガイド環10が同図(a)の姿勢から反時計方向に回るようにすればよく、図 3においてレバー9の先端側が右に移動するように回転操作することで設定でき る。そして、レバー9を回していくと、ガイド環10の水用ストッパ面10dが リテーナブロック12の水用ストッパ面12dに突き当たって回転規制される。 このとき、図6の(c)のように、固定弁板7の水用孔7aが全開となり湯用孔 7bは全閉となり、水のみが混合水用スパウト13から吐出される。
【0041】 また、図10の(a)の状態から湯の量を増やすときには、図3においてレバ ー9の先端が左側へ動くように回す。これにより、図10の(c)のようにガイ ド環10が時計方向に回転し、その湯用ストッパ面10eがリテーナブロック1 2の湯用ストッパ面12eに突き当たって回転規制される。このとき、リテーナ ブロック12の湯用ストッパ面12eは、図10の(c)に示すような水用スト ッパ12dとの位置関係によって、ガイド環10の回転角度が水側の開弁操作の ときよりも小さくなるように規制する。
【0042】 すなわち、湯用ストッパ10e,12eどうしが突き当たったときには、可動 弁板8が固定弁板7に対して図11に示す姿勢をとるようにガイド環10の回転 角度を規制する。これにより、水用ストッパ面10d,12dによる回転規制で は図6の(c)のように水用孔7aが全開に設定されるのに対し、湯側の量を増 やす操作でレバー9を最大角度回しても、湯用孔7bの開放と同時に水用孔7a も開いたままに設定できる。このため、レバー9を湯側に最大角度回しても、水 用孔7aが全閉とならず、常に湯と水の混合が維持される。したがって、給湯用 脚管3から100℃に近い熱湯が供給されていても、混合水用スパウト13を使 うときには、熱湯がそのまま吐出されることがなくなる。
【0043】 ここで、湯水混合栓のように水側配管及び湯側配管を接続するものでは、湯側 配管に給湯機を設けるために、給水圧に比べて給湯圧はかなり低くなる。このた め、湯と水の混合比を変えて温度調整したり流量調整するときには、給水圧の影 響が大きくて細かな調節ができないことが多い。
【0044】 このような給水圧と給湯圧の差を無くすため、図3に示すように水用脚管2と 本体1との接続部分に減圧板2bを組み込む。この減圧板2bは、図12に示す ように円板状であってその中央に給水用脚管2から給水チャンバ1aに向けて少 し突き出るスロート2cを開けたものである。このような減圧板2bを設けるこ とによって、供給された水がスロート2cを通過するときの絞りによって給水圧 が減圧される。したがって、給湯側の低い圧力に給水圧を合わせることができ、 温度調整は流量の調整が細かく行えるようになり、好適温度の混合水を得ること ができる。
【0045】 また、給湯用脚管3の逆止弁3aに備えるスプリング3c−1のバネ定数を給 水用脚管2の逆止弁2aのスプリング2a−1よりも小さくする。これにより、 給水側では給湯側に比べると逆止弁2aが開きにくくなり、圧力が低い給湯側に 給水の供給圧を合わせることができる。このため、減圧板2bを設けた場合と同 様な作用を果たすことができ、給水側と給湯側の供給圧の差を解消した給水及び 給湯が可能となる。
【0046】 以上の構成において、混合水用スパウト13からの混合水を使って洗い物作業 したりするときには、レバー9を操作することで必要とする温度お混合水を得る ことができる。そして、図10及び図11で示したように、レバー9によって高 温側に設定したときでも、ガイド環10とリテーナ部と12との間の回転角度規 制によって、固定弁板7の湯用孔7bは全開とはならず、必ず水用孔7aからの 給水が行われる。したがって、本体1に100℃に近い熱湯が供給されていても 、混合水用スパウト13からはその最高温度が従来の60〜80℃の範囲に制限 され、熱湯が噴出されることはない。
【0047】 また、熱湯を必要とするときには、熱湯用ハンドル15を回転操作すれば、熱 湯用スパウト13から100℃に近い熱湯が吐出される。
【0048】 このように、混合水及び熱湯をそれぞれのスパウト13,14を利用すること で使い分けることができ、100℃に近い給湯が行われても、混合水温度を適切 な範囲に下げて安全に使用できる。
【0049】 図13は固定弁板7の別の例と可動弁板8をそれぞれ示す図である。
【0050】 同図(b)に示す可動弁板8は、中央部に連絡孔8aを開けた先の例と同様の 形状を持つ。一方、固定弁板7は同図(a)に示すように中央部の広い領域に混 合水用孔7cを開ける点では先の例と同じであるが、水用孔7aは湯用孔7b側 の領域に深く入り込み、その開口面積を湯用孔7bよりもほぼ2倍程度大きくし ている。
【0051】 このような固定弁板7と可動弁板8とに対し、レバー9の操作による可動弁板 8の回転角規制は、レバー9が本体1の正面からみて左右に対称に首振り動作す る構造とすればよい。そして、この回転角規制は、先の例と同様にガイド環10 とリテーナブロック12との間の係合構造を利用することができ、図14にそれ ぞれの対向面どうしの概略を示す。
【0052】 リテーナブロック12は同図(a)に示すように、その端面に立ち上げて形成 されるストッパブロック12cは扇状に形成され、水用及び湯用ストッパ面12 d,12eは本体1の正面方向(図中のX軸の左方向)に対して左右対称に位置 している。
【0053】 一方、ガイド環10のストッパブロック10cは、レバー9を本体1の正面中 央から前に伸びる中立位置としたとき、正面方向(図中のX軸の右方向)に対し て左右対称に水用及び湯用ストッパ面10d,10eを形成している。
【0054】 このような水用及び湯用ストッパ面10d,10e,12d,12eの関係に よって、ガイド環10はその軸線周りに時計方向及び反時計方向に等しい角度回 転することができ、レバー9は本体1の正面に対して左右対称となる位置まで首 振り操作可能である。
【0055】 このようなレバー9の操作によるとき、レバー9を本体1の正面から見て右側 に最大角度回すと、図15の(a)のように可動弁板8は固定弁板7の水用孔7 aを全開とし、湯用孔7bを全閉とし、給水が行われる。そして、レバー9を左 側に回していくと、先の例と同様に固定弁板7の湯用孔7bが次第に開いていき 、混合水が吐出される。
【0056】 ここで、図14で示したガイド環10とリテーナブロック12のストッパブロ ック10c,12dの扇形状は、レバー9を最大角度まで湯側に回したとき可動 弁板8が図15の(b)の姿勢をとるような角度規制が得られるようにする。こ れにより、レバー9を湯側に最も回したときでも、図示のように水用孔7aの一 部が開いたままであり、湯用孔7bからだけの湯の供給が行われない。したがっ て、本体1に100℃に近い熱湯が供給されていても、混合水用スパウト13か らはその最高温度が従来の60〜80℃の範囲に制限され、熱湯が噴出されるこ とはない。
【0057】
【考案の効果】
本考案では、混合水用の給湯に熱湯を兼用するものであっても、混合水を使う ときには熱湯側の流路が最大のときでも必ず熱湯の中に水が混入されるので、混 合水用スパウトからは熱湯がそのまま吐出されることがない。このため、熱湯の 給湯設備をそのまま使用しても、混合水を使うときの安全性が確保され、且つ温 度調節が容易で使用勝手がよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の湯水混合栓の一実施例を示す縦断面図
である。
【図2】図1の湯水混合栓の一部を切欠して示す部分正
面図である。
【図3】図1の湯水混合栓の一部を切欠して示す部分平
面図である。
【図4】図2のA−A線矢視位置での要部の縦断面図で
ある。
【図5】同図の(a)は固定弁板の平面図、及び同図の
(b)は可動弁板の平面図である。
【図6】固定弁板に可動弁板を重ね合わせたときの平面
図であって、同図の(a)は閉弁時、同図の(b)は湯
側と水側の弁開度を等しくした時、同図の(c)は水側
を全開とし湯側を閉じたとき、同図の(d)はレバーを
押し上げて同図(c)から閉弁位置に設定したときを示
す。
【図7】ガイド環の詳細であって、同図の(a)はその
縦断面図、同図の(b)は同図(a)のB−B線矢視に
よる横断面図である。
【図8】リテーナブロックの詳細であって、同図の
(b)はその縦断面図、同図の(b)は同図(a)のC
−C線矢視による横断面図である。
【図9】ガイド環とリテーナブロックの概略分解斜視図
である。
【図10】リテーナブロックによるガイド環の回転の規
制を示す概略平面図であって、同の(a)は止水時又は
湯側及び水側の弁開度が同じのとき、同図の(b)は水
側を全開としたとき、同図の(c)は湯側を最大開度ま
で開いたときをそれぞれ示す。
【図11】図10の(c)のガイド環の姿勢のときの固
定弁板に対する可動弁板の姿勢を示す平面図である。
【図12】水側の供給路に設ける減圧板の詳細であっ
て、同図の(a)はその正面図、同図の(b)は同図
(a)のD−D線矢視による横断面図である。
【図13】固定弁板に開ける水用及び湯用の孔の形状配
置によって混合水の温度規制を可能とした例であって、
同図の(a)は固定弁板の平面図、同図の(b)は可動
弁板の平面図である。
【図14】図13の固定弁板を用いるときのガイド環及
びリテーナブロックであって、同図の(a)はリテーナ
ブロックの対向面の概略図、同図の(b)はガイド環の
対向面の概略図である。
【図15】図13の固定弁板を設けた例であって、同図
の(a)は水側を全開としたときの平面図、同図の
(b)は湯側を全開として水用孔の一部が開いている状
態を示す平面図である。
【図16】湯水混合栓の本体に混合水用のスパウトと熱
湯用のスパウトを備えた従来例を示す図である。
【図17】図16の湯水混合栓の内部流路の構造を示す
正面縦断面図である。
【符号の説明】
1 本体 1a 給水チャンバ 1b 第1給湯チャンバ 1c 第2給湯チャンバ 1d 熱湯チャンバ 2 給水用脚管 3 給湯用脚管 4 ハウジング 5a 水流入路 5b 湯流入路 6 混合水流出路 7 固定弁板 7a 水用孔 7b 湯用孔 7c 混合水用孔 8 可動弁板 8a 連絡孔 9 レバー 9a シフタ 10 ガイド環 10c ストッパブロック 10d 水用ストッパ面 10e 湯用ストッパ面 12 リテーナブロック 12シールトッパブロック 12d 水用ストッパ面 12e 湯用ストッパ面 13 混合水用スパウト 14 熱湯用スパウト 15 熱湯用ハンドル

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水と熱湯のそれぞれの供給路を接続した
    本体と、該本体に設けられ前記水又は熱湯との混合水を
    吐出する混合水用スパウト及び熱湯をそのまま吐出する
    熱湯用スパウトと、前記水及び熱湯のそれぞれの供給路
    から前記混合水用スパウトへ向かう流路に配置した混合
    弁と、前記混合弁を駆動する混合側操作手段と、前記熱
    湯の供給路から前記熱湯用スパウトへ向かう流路に配置
    した開閉弁と、前記開閉弁を駆動する熱湯側操作手段と
    を備えた湯水混合栓であって、前記混合弁は、前記本体
    の内部に固定した固定弁板と前記混合側操作手段によっ
    て前記固定弁板の一面を摺動する可動弁板とを備え、前
    記固定弁板及び可動弁板はそれぞれの相対位置によって
    水及び熱湯の流路面積を変更可能な孔を備えると共に、
    前記可動弁板の回転方向の動作によって前記混合水用ス
    パウト側への水及び熱湯の流路の開度を同時に変更可能
    な流路構造を持ち、前記混合側操作手段と前記可動弁板
    との間に、熱湯用の流路の開度が最大のときも含めて水
    側の流路の一部を開とする回動姿勢に前記可動弁板を拘
    束する回転角度規制手段を備えてなる湯水混合栓。
  2. 【請求項2】 前記回転角度規制手段は、前記本体側に
    設けたストッパブロックと、前記可動弁板と一体に回動
    するストッパブロックとの係合構造としてなる請求項1
    記載の湯水混合栓。
JP5752293U 1993-10-25 1993-10-25 湯水混合栓 Pending JPH0725372U (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018062813A (ja) * 2016-10-14 2018-04-19 株式会社Lixil 混合水栓
JP2019044387A (ja) * 2017-08-31 2019-03-22 株式会社Lixil 混合水栓
JP2019044386A (ja) * 2017-08-31 2019-03-22 株式会社Lixil 混合水栓

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018062813A (ja) * 2016-10-14 2018-04-19 株式会社Lixil 混合水栓
JP2019044387A (ja) * 2017-08-31 2019-03-22 株式会社Lixil 混合水栓
JP2019044386A (ja) * 2017-08-31 2019-03-22 株式会社Lixil 混合水栓

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