JP4226531B2 - 折機の胴 - Google Patents

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Description

本発明は、輪転印刷機の折機に設置される折胴やくわえ胴等の折機の胴に関する。
従来、輪転印刷機には、印刷後に乾燥,冷却されたウェブを所定の長さ毎に断裁したり、これを幅方向や長さ方向に折ったりする折機が備えられている。この折機においては、1回折りや、断裁ウェブの略1/3を平行1回折りで折り、更に残りの略2/3を平行2回折りで半分に折る、巻折り(デルタ折り)等、折仕様を切り替えることは一般的である。折機内にはウェブを折るための胴が設置されているが、この胴の外周部に設けられた針とナイフとの間隔を調整することで、折仕様の変更に対応できるようになっている。例えば、実公平7−54205号公報に開示されている折機には、このような胴が設けられている。この折機は、平行1回折り,2回折り及びデルタ折りを行うことができるものである。
図5は従来の一実施例に係る折機の平行折装置の胴配列図を示し、図6は図5における折胴の側面断面図を示し、図7は図6のC矢視図を示す。
図5に示すように、印刷後、冷却,乾燥されたウェブ101は平行折装置102に導かれる。この平行折装置102は、断裁胴103,折胴104,第1くわえ胴105,第2くわえ胴106を備えている。これらの胴103〜106は、図中矢印で示す方向に同期して駆動回転されている。
前記断裁胴103には、前記ウェブ101を所定の寸法ごとに断裁する断裁刃107が周方向に一箇所設けられている。前記折胴104の外周部には、前記折胴104の軸方向に複数個並設された保持部材としての針108が設けられている。また、前記折胴104の外周部には差込ナイフ109が設けられている。前記折胴104の径は、前記断裁胴103の2倍となっており、前記針108及び前記差込ナイフ109は周方向に2等分する位置にそれぞれ設けられている。
前記第1くわえ胴105の外周部には、前記第1くわえ胴105の軸方向に複数個並設された第1くわえ板110が設けられている。また、前記第1くわえ胴105の外周部には差込ナイフ111が設けられている。前記第1くわえ胴105の径は、前記折胴104の1.5倍(断裁胴103の3倍)となっており、前記第1くわえ板110及び前記差込ナイフ111は周方向に3等分する位置にそれぞれ設けられている。
前記第2くわえ胴106の外周部には、前記第2くわえ胴106の軸方向に複数個並設された第2くわえ板112が設けられている。前記第2くわえ胴106の径は、前記折胴104の径と同一となっており、前記第2くわえ板112は周方向に2等分する位置に設けられている。
尚、前記折胴104及び前記第1くわえ胴105の上方には、断裁された前記ウェブ101を案内するためのガイドブラシ113が設置されている。
前記折胴104は、図示しないフレームに折胴軸104bを中心に回転自在に支持された針シリンダ104aと、この折胴軸104bに対して回転自在に支持されたナイフシリンダ104cとからなり、以下のように構成されている。図6に示すように、前記針108は針ホルダ114を介して、前記折胴104の軸線方向に延設する針支持軸115に支持されている。この針支持軸115は、その両端を前記針シリンダ104aに支持されている。前記針シリンダ104aには、前記針108をカバーする針カバー116が設置されている。また、前記差込ナイフ109はナイフホルダ117を介して、前記折胴104の軸線方向に延設するナイフ支持軸118に支持されている。このナイフ支持軸118は、その両端を前記ナイフシリンダ104cに支持されている。前記ナイフシリンダ104cは、前記折胴104の前記折胴軸104bに回転可能に支持されている。前記ナイフシリンダ104cには、前記差込ナイフ109をカバーするナイフカバー119が設置されている。
尚、前記折胴104の下部には、断裁された前記ウェブ101を案内するためのベルト120が設置されている。
従って、前記針108が設けられている前記針シリンダ104aに対して前記差込ナイフ109が設けられている前記ナイフシリンダ104cは、前記折胴軸104bを中心に回転可能になっている。すなわち、前記針シリンダ104aに対する前記ナイフシリンダ104cの回転によって、前記針108と前記差込ナイフ109との位置関係が調節される。
前記針108と前記差込ナイフ109の位置、即ち位相は、前記ナイフシリンダ104cの回転により調整が可能になる。このときの位相調整時には、図7に示すように、それぞれの前記ナイフカバー119が、それぞれの前記針カバー116の間に入り込むように揺動する(前記ナイフカバー119が位置aより、位置bに移動することになる)。または、それぞれの前記ナイフカバー119が、それぞれの前記針カバー116の間から離間するように揺動する(前記ナイフカバー119が位置bより、位置aに移動することになる)。
このような構成をなすことにより位相調整ができ、平行1回折り,平行2回折り及びデルタ折りが可能となる。
平行1回折りの場合には、断裁ウェブの搬送方向長さの略1/2を前記折胴104の前記差込ナイフ109によって押し込み、前記第1くわえ胴105の前記第1くわえ板110にくわえ替えすることにより断裁ウェブが折られ折丁となる。その後、この折丁は、前記第1くわえ胴105の前記第1くわえ板110と前記第2くわえ胴106の図示しない爪との間でくわえ替えが行われることにより、平行1回折りの折丁(2つ折りの折丁)として搬送される。
また、平行2回折りの場合には、断裁ウェブの搬送方向長さの略1/2を前記折胴104の前記差込ナイフ109によって押し込み、前記第1くわえ胴105の前記第1くわえ板110にくわえ替えすることにより断裁ウェブが折られ折丁となる。その後、この折丁は、前記くわえ胴105の前記第1くわえ板110に保持され、折丁の搬送方向長さの略1/2を前記第1くわえ胴105の前記差込ナイフ111によって押し込まれ、前記第2くわえ胴106の前記第2くわえ板112との間でくわえ替えが行われることにより更に折られ、平行2回折りの折丁(4つ折りの折丁)として搬送される。
更に、デルタ折りの場合には、断裁ウェブの搬送方向長さの略1/3を前記折胴104の差込ナイフ109によって押し込み、前記第1くわえ胴105の前記第1くわえ板110にくわえ替えすることにより断裁ウェブが折られ折丁となる。その後、この折丁は、前記くわえ胴105の前記第1くわえ板110に保持され、折丁の搬送方向長さの略1/2を前記第1くわえ胴105の前記差込ナイフ111によって押し込まれ、前記第2くわえ胴106の前記第2くわえ板106との間でくわえ替えが行われることにより更に折られ、デルタ折りの折丁(3つ折りの折丁)として搬送される。
実公平7−54205号公報
上述したように、平行1回折りとデルタ折りとの切り替え時においては、前記折胴104の前記針108と前記差込ナイフ109との間隔を調整する必要がある。しかしながら、従来の折機においては、図7に示すように、前記ナイフカバー119がb位置(デルタ折時)に位置したときは、前記ナイフカバー119に前記ベルト120が位置付けられており、折丁が前記ナイフカバー119間に部分的に押されることがなく、折り精度には問題がないが、前記ナイフカバー119aがa位置(平行1回折時)に位置したときは、前記ナイフカバー119間に前記ベルト120が入ってしまい折丁が部分的に押されてしまう。このように、この開口部上に位置する折丁に、前記ベルト120で部分的に押し込まれるようになると、折丁は、波状に形成されたり、しわや折れが発生したりする。そして、この状態で前記差込ナイフ109を、折丁に差込んで折ろうとすると、折り精度が悪くなるという問題が発生する。
一方、平行2回折りとデルタ折りとの切り替え時においては、前記第1くわえ胴105の前記第1くわえ板110と前記差込ナイフ111との間隔を調整する必要があるので、前記折胴104と同様に構成された前記第1くわえ胴105においても、上述した前記折胴104の問題が発生する。
従って、本発明はこのような問題を解決するものであって、胴表面に形成された切欠き部に折丁が部分的に押し込まれることを防ぎ、折丁の折り精度を向上させる折機の胴を提供することを目的とする。
上記課題を解決する第1の発明に係る折機の胴は、
胴本体に支持され、搬送されるシート状物を保持する保持手段と、
前記胴本体に対して第1の折り位置と第2の折り位置との間を移動する移動手段に支持され、前記シート状物を折るナイフとを有する胴において、
前記胴の周面に形成され、前記保持手段に保持された前記シート状物を案内する案内面と、
前記案内面に、第1の折り位置にある前記ナイフが出没するように前記胴本体の軸線方向に形成された第1の切欠き部と、
第2の折り位置にある前記ナイフが出没するように前記胴本体の軸線方向に形成された第2の切欠き部とを有し、
前記第1の切欠き部と前記第2の切欠き部とは前記シート状物の幅方向略全域に形成されている
ことを特徴とする。
上記課題を解決する第2の発明に係る折機の胴は、
第1の発明に係る折機の胴において、
前記ナイフは、前記第1の切欠き部と前記第2の切欠き部との間を、前記案内面の周面に対して内側を回転移動する
ことを特徴とする。
第1の発明に係る折機の胴によれば、胴本体に支持され、搬送されるシート状物を保持する保持手段と、前記胴本体に対して第1の折り位置と第2の折り位置との間を移動する移動手段に支持され、前記シート状物を折るナイフとを有する胴において、前記胴の周面に形成され、前記保持手段に保持された前記シート状物を案内する案内面と、前記案内面に、第1の折り位置にある前記ナイフが出没するように前記胴本体の軸線方向に形成された第1の切欠き部と、第2の折り位置にある前記ナイフが出没するように前記胴本体の軸線方向に形成された第2の切欠き部とを有し、前記第1の切欠き部と前記第2の切欠き部とは前記シート状物の幅方向略全域に形成されることにより、ガイドブラシやベルトにより前記シート状物は幅方向で同じ状態で押されるため、しわや折れが発生する恐れがなくなる。従って、前記胴表面に形成された前記第1及び第2の切欠き部に前記シート状物が部分的に押し込まれることを防ぎ、前記シート状物の折り精度を向上させることができる。
第2の発明に係る折機の胴によれば、第1の発明に係る折機の胴において、前記ナイフは、前記第1の切欠き部と前記第2の切欠き部との間を、前記案内面の周面に対して内側を回転移動することにより、従来のように針カバーとナイフカバーとを胴本体に設置する必要がないので、複数の開口部が形成することがない。つまり、前記シート状物がこの複数の開口部により部分的に押し込まれる恐れがなく、しわや折れが発生しない。従って、前記シート状物の折り精度を向上させることができる。
図1は本発明の一実施例に係る折胴の側面断面図であり、図2は図1におけるA矢視図である。これらの図に示す折胴は、図6に示す従来の折胴と同様の折胴に適用したものである。尚、図6の各部分に対応する部分には同一の符号を使用し、それらの部分の説明は省略する。
図1に示すように、胴である折胴1は、前記断裁胴103と前記第1くわえ胴105との間に配置されている。前記折胴1は、胴本体である針シリンダ2と移動手段であるナイフシリンダ3とから構成されている。前記針シリンダ2は、図示しないフレームに折胴軸1aを中心に回転自在に支持され、前記ナイフシリンダ3は、前記折胴軸1aに回転可能に支持されている。また、前記針シリンダ2には、断裁された前記ウェブ101、つまりシート状物としての折丁を案内する案内面4が設置されている。即ち、この案内面4と前記針シリンダ2とにより、前記折胴1の外周面は構成されることになる。
前記針シリンダ2には、その両端面に支持されている針支持軸5が延設されている。この針支持軸5に針ホルダ6を介して、折丁を保持する保持手段である複数の針7が支持されている。前記ナイフシリンダ3には、その両端面に支持されているナイフ支持軸8が延設されている。このナイフ支持軸8にナイフホルダ9を介して、差込ナイフ10が支持されている。
前記案内面4には、前記折胴軸1aの軸線方向に沿って、かつ折丁の幅方向略全域に切欠き部4a,4b,及び4cが形成されている。これらは、前記折胴1の回転方向から前記切欠き部4c,4b,及び4aと形成し、前記切欠き部4bが第1の切欠き部であり、前記切欠き部4cが第2の切欠き部となる。
この切欠き部4aは、前記差込ナイフ10の揺動位置の調整時に使う孔である。前記切欠き部4bは、折丁を1回折りする際に前記差込ナイフ10が使用する孔であり、この場合、前記差込ナイフ10は、この切欠き部4bより前記折胴1の半径方向外側に向かって揺動し、折丁を差し込むことになる。前記切欠き4cは、折丁をデルタ折りする際に前記差込ナイフ10が使用する孔であり、この場合、前記差込ナイフ10は、この切欠き部4cより前記折胴1の半径方向外側に向かって揺動し、折丁を差し込むことになる。
つまり、折丁を1回折りするときの前記差込ナイフ10の位置は、前記切欠き部4bと対向する位置にある。また、折丁をデルタ折りするときの前記差込ナイフ10の位置は、前記切欠き部4cと対向する位置にある。即ち、前記ナイフシリンダ3に支持される前記差込ナイフ10は、前記ナイフシリンダ3の回転により、前記切欠き部4bと前記切欠き部4cとの間を揺動可能となる。
このような胴配列において平行1回折りの折丁が形成される場合について説明する。各胴が回転して前記ウェブ101が、前記断裁胴103と前記折胴1との間へ送り込まれると、このウェブ101は、前記断裁刃107(図5参照)で所定の寸法ごとに断裁される。これと同時に、断裁線の後続する前記ウェブ101は、前記針7に保持されて前記折胴1の下側半周面に巻き付けられ、その紙尻端は上記と同様にして前記断裁刃107で断裁される。そして前記針7に保持された断裁ウェブは、その長さ方向で略1/2の部分が、前記折胴1と前記第1くわえ胴105との当接点に達するまで前記折胴1に巻き付けられる。前記差込ナイフ10と前記第1くわえ板110とが対向するので、断裁ウェブの略1/2の部分が前記差込ナイフ10により差し込まれて、前記第1くわえ板110にくわえられる。このとき断裁ウェブは、半折りされながら折丁となって前記第1くわえ胴105の上側周面に巻き付けられる。
前記第1くわえ胴105の前記第1くわえ板110にくわえられた折丁は、前記第1くわえ胴105と前記第2くわえ胴106との当接点において、前記第2くわえ胴112の図示しない爪にくわえ替えが行われて、平行1回折りの折丁となって、この第2くわえ胴の下側周面にて排出されることになる。
また同様に、このような胴配列においてデルタ折りの折丁が形成される場合について説明する。各胴が回転して前記ウェブ101が、前記断裁胴103と前記折胴1との間へ送り込まれると、このウェブ101は、前記断裁刃107(図5参照)で所定の寸法ごとに断裁される。これと同時に、断裁線の後続する前記ウェブ101は、前記針7に保持されて前記折胴1の下側半周面に巻き付けられ、その紙尻端は上記と同様にして前記断裁刃107で断裁される。そして前記針7に保持された断裁ウェブは、その長さ方向で略2/3の部分が、前記折胴1と前記第1くわえ胴105との当接点に達するまで前記折胴1に巻き付けられる。前記差込ナイフ10と前記第1くわえ板110とが対向するので、断裁ウェブの略2/3の部分が前記差込ナイフ10により差し込まれて、前記第1くわえ板110にくわえられる。このとき断裁ウェブは、半折りされながら折丁となって前記第1くわえ胴105の上側周面に巻き付けられる。
前記第1くわえ胴105の前記第1くわえ板110にくわえられた折丁は、その長さ方向で略1/2の部分が、前記第1くわえ胴105と前記第2くわえ胴106との当接点に達するまで前記第1くわえ胴105に巻き付けられる。前記差込ナイフ111と前記第2くわえ板112とが対向するので、折丁の略中央部が前記差込ナイフ111により差し込まれて、前記第2くわえ板112にくわえられる。このとき折丁は、2度目の半折りされながら前記第2くわえ胴106に巻き付かれ、デルタ折りの折丁となって、この第2くわえ胴の下側周面にて排出されることになる。
従って、前記針シリンダ2に前記案内面4を設置し、その案内面4に、折丁を1回折りする位置にある前記差込ナイフ10と対向する前記折胴軸1aの軸線方向全域に形成する前記切欠き部4bと、折丁をデルタ折りする位置にある前記差込ナイフ10と対向する前記折胴軸1aの軸線方向全域に形成する前記切欠き部4cとを備えたことにより、平行1回折りやデルタ折りのときに、切欠き(従来技術では、ナイフカバー119間)に前記ベルト120が対向しないので、前記ベルト120で部分的に押し込まれることがない。すなわち、前記ベルト120によって折丁が前記案内面4に案内されるので、折丁は幅方向で同じ状態で押され、しわや折れが発生する恐れがなくなる。その結果、折り時に折り精度に悪影響を及ぼすことがなく、折り精度が向上される。
図3は折胴の要部切欠き平面図を示し、図4は図3におけるB−B断面図での差込ナイフの揺動の様子を示す。
前記折胴1は、回転軸11を介してフレーム12a及び12bに支持されている。前記回転軸11の端部11aは、内部に図示しないベアリングを有したカムホルダ13を介して前記フレーム12aに支持されている。前記カムホルダ13には、所定形状の外周面(カム面)をなす円(環)状の針用カム14が設置されている。前記針用カム14の外周面には、レバー15に付設されたカムフォロア16が当接している。前記レバー15は、前記針シリンダ2に支持された前記針支持軸5に回転可能に支持されている。
前記フレーム12b側に支持される前記回転軸11の端部11bには、駆動ギヤ17が設置されている。前記回転軸11は、この駆動ギヤ17を介して機械を駆動させる駆動用モータ18により前記針シリンダ2を回転させるようになっている。前記駆動ギヤ17の内側にはナイフシリンダ駆動ギヤ19が設けられ、このナイフシリンダ駆動ギヤ19はリング状の回転軸ホルダ21に支持されている。そして、この回転軸ホルダ21は前記ナイフシリンダ3を支持している。また、前記ナイフシリンダ駆動ギヤ19は、位相調整モータ20によって回転可能に支持された位相調整用減速機27を介して前記駆動ギヤ17に接続されている。
前記回転軸ホルダ21の外周面には、ベアリング22が設置されている。また、このベアリング22の外周面にはリング状のカムホルダ23が設置されている。前記カムホルダ23の前記折胴1側の端部には、所定形状の外周面(カム面)をなす円(環)状のナイフ用カム24が設置されている。前記ナイフ用カム24の外周面には、レバー25に付設されたカムフォロア26が当接している。前記レバー25は、前記ナイフシリンダ3に支持された前記ナイフ支持軸8に回転可能に支持されている。
上述した構成とすることにより、通常運転時(平行1回折り時,平行2回折り時,デルタ折り時)には、前記位相調整モータ20を停止し、前記駆動用モータ18を駆動させることで、前記駆動ギヤ17の回転により前記針シリンダ2が回転されると共に、前記位相調整用減速機27を介して前記ナイフシリンダ駆動ギヤ19が回転され、前記ナイフシリンダ3が回転される。このとき、前記位相調整用減速機27は前記駆動ギヤ17の回転を1:1の割合で前記ナイフシリンダ駆動ギヤ19に伝えるので、前記駆動ギヤ17と前記ナイフシリンダ駆動ギヤ19とは同じ回転数で回転する。すなわち、前記針シリンダ2と前記ナイフシリンダ3とは同じ回転数で回転されるので、前記針7と前記差込ナイフ10とは所定の間隔を保って、断裁された前記ウェブ101を前記第1くわえ胴105に搬送できる。
一方、前記針7と前記差込ナイフ10との間隔を変えるとき(平行1回折りとデルタ折りとの切り替え時)には、前記位相調整用モータ20を駆動させることで、前記位相調整用減速機27の減速作用により、前記駆動ギヤ17と前記ナイフシリンダ19との間にわずかな回転差が生じる。これにより、前記差込ナイフ10は前記切欠き部4b,4c間を回転移動できる。移動終了後は、前記位相調整用モータ20を停止すると、前記ナイフシリンダ3は前記針シリンダ2と同じ回転数で回転される。
また、前記駆動ギヤ17は、前記断裁胴103に設けられた図示しない断裁ギヤと噛み合っており、前記ナイフシリンダ駆動ギヤ19は前記第1くわえ胴105に設けられた図示しない第1くわえ胴ギヤとに噛み合っている。前記駆動用モータ18の駆動は前記駆動ギヤ17を介して前記断裁ギヤと、前記ナイフシリンダ駆動ギヤ19を介して前記第1くわえ胴ギヤとに伝達されるようになっている。これにより、各胴1,103,105を容易に制御することができる。
前記針シリンダ2が回転すると、前記針シリンダ2の回転に伴って前記レバー15に付設した前記カムフォロア16が、前記針用カム14の外周面に沿って転動し、前記針用カム14の形状に応じて前記折胴軸1aの半径方向に揺動する。このカムフォロア16の揺動に連動して前記針支持軸5が所定の周期で揺動する。即ち、前記針支持軸5に支持された前記針7は、前記折胴軸1aの半径方向の揺動が可能になる。また、前記針用カム14のカム山の頂点に前記カムフォロア16が当接したときに、前記針7が、前記針シリンダ2の表面から一番深い位置に揺動するようにする。
同様に、前記ナイフシリンダ3が回転すると、前記ナイフシリンダ3の回転に伴って前記レバー25に付設した前記カムフォロア26が、前記ナイフ用カム24の外周面に沿って転動し、前記ナイフ用カム24の形状に応じて前記折胴軸1aの半径方向に揺動する。このカムフォロア26の揺動に連動して前記ナイフ支持軸8が所定の周期で揺動する。即ち、前記ナイフ支持軸8に支持された前記差込ナイフ10は、前記折胴軸1aの半径方向の揺動が可能になる。また、前記ナイフ用カム24のカム山の頂点に前記カムフォロア26が当接したときに、前記差込ナイフ10が、前記ナイフシリンダ3の表面から一番深い位置に揺動するようにする。
更に、前記針シリンダ2と前記ナイフシリンダ3との位相調整時には、前記位相調整用モータ20を駆動させる。これにより、前記針シリンダ2は停止したままで、前記ナイフシリンダ3だけが回転できるので、位相調整が可能になる。位相調整時には、前記差込ナイフ10が、前記切欠き部4bに対向する位置から前記切欠き部4cに対向する位置に回転する場合と、その逆方向に回転する場合とにおいて、予め前記位相調整用モータ20の位相調整範囲を設定しておき、前記ナイフシリンダ駆動ギヤ19を正又は逆転できるようにしておく。また、前記ナイフシリンダ3の位相回転時においては、前記差込ナイフ10、前記ナイフシリンダ3の表面より一番低い位置にあるように前記ナイフシリンダ3の位相を調整しておく。
前記差込ナイフ10が、前記切欠き部4bと前記切欠き部4cとの間を、前記針シリンダ2の表面に対して内側を回転移動することにより、針カバーとナイフカバーとを胴本体に設置する必要がなくなり、複数の開口部が形成する必要がなくなる。つまり、折丁が部分的に押し込まれる恐れがなく、しわや折れが発生しなくなる。その結果、折り精度が向上する。
従って、前記針シリンダ2に前記案内面4を設置し、その案内面4に、折丁を1回折りする位置にある前記差込ナイフ10と対向する前記折胴軸1aの軸線方向全域に形成する前記切欠き部4bと、折丁をデルタ折りする位置にある前記差込ナイフ10と対向する前記折胴軸1aの軸線方向全域に形成する前記切欠き部4cとを備えたことにより、前記ベルト120で部分的に押し込まれても、折丁に対して幅方向で同じ状態になるため、しわや折れが発生する恐れがなくなる。その結果、折り精度が向上する。
また、前記差込ナイフ10が、前記切欠き部4bと前記切欠き部4cとの間を、前記針シリンダ2の表面に対して、前記折胴1の半径方向内側で回転移動されることにより、針カバーとナイフカバーとを胴本体に設置する必要がないので、複数の開口部が形成することもない。つまり、折丁が部分的に押し込まれる恐れがなく、しわや折れが発生しない。その結果、折り精度が向上する。
なお、本実施例に係る折胴に用いた構成は、前記第1くわえ胴105に適用することも可能であり、前記第1くわえ板110と前記差込ナイフ111との間隔を調整することもできる。これにより、平行2回折りとデルタ折りとの切り替え時においても、前記第1くわえ胴105の表面に形成された切欠き部に折丁が部分的に押し込まれることを防げるので、折丁の折り精度を向上させることができる。
各種差動装置を用いた印刷機の折機のシリンダに適用すると有効なものである。
本発明の一実施例に係る折胴の側面断面図である。 図1におけるA矢視図である。 折胴の要部切欠き平面図である。 図3におけるB−B断面図での差込ナイフの揺動の様子を示した図である。 従来の一実施例に係る折機の平行折装置の胴配列図である。 図5における折胴の側面断面図である。 図6におけるC矢視図である。
符号の説明
1 折胴
1a 折胴軸
2 針シリンダ
3 ナイフシリンダ
4 案内面
4a〜c 切欠き部
5 針支持軸
6 針ホルダ
7 針
8 ナイフ支持軸
9 ナイフホルダ
10 差込ナイフ
11 回転軸
11a,11b 端部
12a,12b フレーム
13 カムホルダ
14 針用カム
15 レバー
16 カムフォロア
17 駆動ギヤ
18 駆動用モータ
19 ナイフシリンダ駆動ギヤ
20 位相調整用モータ
21 回転軸ホルダ
22 ベアリング
23 カムホルダ
24 ナイフ用カム
25 レバー
26 カムフォロア
27 位相調整用減速機

Claims (2)

  1. 胴本体に支持され、搬送されるシート状物を保持する保持手段と、
    前記胴本体に対して第1の折り位置と第2の折り位置との間を移動する移動手段に支持され、前記シート状物を折るナイフとを有する胴において、
    前記胴の周面に形成され、前記保持手段に保持された前記シート状物を案内する案内面と、
    前記案内面に、第1の折り位置にある前記ナイフが出没するように前記胴本体の軸線方向に形成された第1の切欠き部と、
    第2の折り位置にある前記ナイフが出没するように前記胴本体の軸線方向に形成された第2の切欠き部とを有し、
    前記第1の切欠き部と前記第2の切欠き部とは前記シート状物の幅方向略全域に形成されている
    ことを特徴とする折機の胴。
  2. 請求項1に記載の折機の胴において、
    前記ナイフは、前記第1の切欠き部と前記第2の切欠き部との間を、前記案内面の周面に対して内側を回転移動する
    ことを特徴とする折機の胴。
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