JP4224934B2 - プロセスカートリッジおよびプリンタシステム - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、画像形成を実行する構成要素と、アドレスに対応して所定の情報を記憶する不揮発性メモリとを備え、画像形成装置本体に着脱自在に装着されるプロセスカートリッジに関する。
【0002】
また、この発明は、画像形成装置本体と、この画像形成装置本体に着脱自在に装着されるプロセスカートリッジとを備えたプリンタシステムに関する。
【0003】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】
近年、資源の再利用を主な目的として、画像形成装置本体に着脱されるプロセスカートリッジが普及している。この種のプロセスカートリッジとしては、公知の電子写真プロセスを実行するのに必要な、感光体ドラム、帯電器、露光器、現像器、クリーナおよびトナー溜めを一体に備え、さらにそのプロセスカートリッジに関する情報が格納される不揮発性メモリを備えたものがある。
【0004】
例えば、上記不揮発性メモリには、そのプロセスカートリッジが新品であるか否かを表す「新品検出」データが格納されるようになっている。そして、画像形成装置本体にプロセスカートリッジが装着されたとき、画像形成装置本体の制御系によって上記不揮発性メモリ内の「新品検出」データが読み出される。ここで、図13に示すように、そのプロセスカートリッジが「新品状態」である場合(同図(a))は、現像器に取り付けられたATDC(オート・トナー・デンシティ・コントローラ)センサの出力を調整するATDCセンサ調整(同図(b))や、形成すべき画像の画質やカラーバランスなどを調整する画像安定化調整(同図(c))が行われる。この画像安定化調整は、例えばフルカラー画像形成装置では、トナーの色(イエロー、マゼンタ、シアン、ブラック)ごとに計4種類のプロセスカートリッジを用いるので、それら各色のプロセスカートリッジ間の調整を行うものである。しかる後、画像形成装置本体の制御系によって、上記不揮発性メモリ内の「新品検出」データが「新品解除状態」(画像安定化終了状態)に書き換えられる(同図(d))。このようにした場合、画像形成装置本体が運転を再開するとき、画像形成装置本体の制御系は上記不揮発性メモリ内の「新品検出」データを読み出して、そのプロセスカートリッジについて既にATDCセンサ調整や画像安定化調整が行われたことを認識できる。そのプロセスカートリッジが新品でない場合は、それらの調整は省略される。
【0005】
ここで、例えばフルカラー画像形成装置の本体に装着されているプロセスカートリッジのうち或る色のプロセスカートリッジが同じ色の別のプロセスカートリッジに交換されたような場合は、一般的に言ってカラーバランスが崩れたりするため、良好な画像を得るためには画像安定化調整が必要とされる。しかしながら、その交換されたプロセスカートリッジが新品でなければ、そのプロセスカートリッジの不揮発性メモリ内の「新品検出」データは「新品解除状態」になっているため、画像安定化調整を行えないという問題がある。
【0006】
そこで、この発明の目的は、不揮発性メモリを備えたプロセスカートリッジであって、新品でなくても、画像形成装置本体に装着された場合に画像安定化調整を受けられるものを提供することにある。
【0007】
また、この発明の目的は、画像形成装置本体と、この画像形成装置本体に着脱自在に装着されるプロセスカートリッジとを備えたプリンタシステムであって、画像形成装置本体に装着されたプロセスカートリッジが新品でなくても、画像安定化調整を行えるものを提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1に記載のプロセスカートリッジは、画像形成を実行する構成要素と、所定の情報を記憶する不揮発性メモリとを備え、画像形成装置本体に複数それぞれ着脱自在に装着されるプロセスカートリッジにおいて、上記不揮発性メモリは、その不揮発性メモリを搭載したプロセスカートリッジを識別するための自己識別データと、上記画像形成装置本体に装着される他のプロセスカートリッジを識別するための他者識別データとを格納するようになっていることを特徴とする。
【0009】
この請求項1のプロセスカートリッジが画像形成装置本体に複数装着された場合、例えばその画像形成装置本体の制御系によって、各プロセスカートリッジの不揮発性メモリから自己識別データおよび他者識別データがそれぞれ読み出される。或るプロセスカートリッジから読み出された自己識別データと、そのプロセスカートリッジを識別するための残りのプロセスカートリッジから読み出された他者識別データとが全て一致していれば、そのプロセスカートリッジは上記残りのプロセスカートリッジに適合していると判断される。一方、或るプロセスカートリッジから読み出された自己識別データと、そのプロセスカートリッジを識別するための残りのプロセスカートリッジから読み出された他者識別データとが全て一致しているのでなければ、そのプロセスカートリッジは上記残りのプロセスカートリッジに適合していないと判断される。そして、各プロセスカートリッジがそれぞれ残りのプロセスカートリッジに適合していれば、上記複数のプロセスカートリッジに対して画像安定化調整の必要はないと判断される。一方、いずれかのプロセスカートリッジが残りのプロセスカートリッジに適合していなければ、上記複数のプロセスカートリッジに対して画像安定化調整の必要があると判断される。したがって、そのプロセスカートリッジが新品でなくても、画像安定化調整が受けられる。この結果、良好な画像を形成できる状態になる。
【0010】
請求項2に記載のプロセスカートリッジは、請求項1に記載のプロセスカートリッジにおいて、上記画像形成装置本体に装着される複数のプロセスカートリッジは、形成する画像の色が互いに異なるものであることを特徴とする。
【0011】
この請求項2のプロセスカートリッジでは、上記画像形成装置本体に装着される複数のプロセスカートリッジは、形成する画像の色が互いに異なるものであるから、上述の画像安定化調整を受けることによって、形成すべき画像の画質やカラーバランスなどが調整される。この結果、良好なカラー画像を形成できる状態になる。
【0012】
請求項3に記載のプロセスカートリッジは、請求項1に記載のプロセスカートリッジにおいて、上記自己識別データを格納するアドレスは少なくとも読み出し可能になっており、上記他者識別データを格納するアドレスは書き込み及び読み出し可能になっていることを特徴とする。
【0013】
この請求項3のプロセスカートリッジでは、上記他者識別データを格納するアドレスは書き込み及び読み出し可能になっているので、その他者識別データとして、他の任意のプロセスカートリッジの識別データを書き込むことができる。したがって、例えば上記画像形成装置本体に複数装着されるプロセスカートリッジのうち或るプロセスカートリッジに代わって別のプロセスカートリッジを選択することが可能となる。
【0014】
請求項4に記載のプロセスカートリッジは、請求項1に記載のプロセスカートリッジにおいて、上記画像形成装置本体に複数装着されたプロセスカートリッジのうち或るプロセスカートリッジに代わって別のプロセスカートリッジが装着されたとき、その新たに装着されたプロセスカートリッジの不揮発性メモリに、上記画像形成装置本体に既に装着されているプロセスカートリッジを識別するための他者識別データが格納されるとともに、上記画像形成装置本体に既に装着されているプロセスカートリッジの不揮発性メモリに、その新たに装着されたプロセスカートリッジを識別するための他者識別データが格納されるようになっていることを特徴とする。
【0015】
この請求項4のプロセスカートリッジでは、上記画像形成装置本体に複数装着されたプロセスカートリッジのうち或るプロセスカートリッジに代わって別のプロセスカートリッジが装着されたとき、その新たに装着されたプロセスカートリッジの不揮発性メモリに、上記画像形成装置本体に既に装着されているプロセスカートリッジを識別するための他者識別データが格納されるとともに、上記画像形成装置本体に既に装着されているプロセスカートリッジの不揮発性メモリに、その新たに装着されたプロセスカートリッジを識別するための他者識別データが格納されるようになっている。したがって、各プロセスカートリッジがそれぞれ残りのプロセスカートリッジに適合していることを表す状態となる。
【0016】
請求項5に記載のプロセスカートリッジは、請求項4に記載のプロセスカートリッジにおいて、上記新たに装着されたプロセスカートリッジの不揮発性メモリに格納される他者識別データと、上記既に装着されているプロセスカートリッジの不揮発性メモリに格納される他者識別データは、それぞれ、上記複数のプロセスカートリッジが上記画像形成装置本体の制御系による画像安定化調整を受けた後に格納されるようになっていることを特徴とする。
【0017】
この請求項5のプロセスカートリッジでは、上記複数のプロセスカートリッジが上記画像形成装置本体の制御系による画像安定化調整を受けた後に、各プロセスカートリッジがそれぞれ残りのプロセスカートリッジに適合していることを表す状態となる。
【0018】
請求項6に記載のプリンタシステムは、画像形成装置本体と、この画像形成装置本体に複数それぞれ着脱自在に装着されるプロセスカートリッジとを備え、上記各プロセスカートリッジは、画像形成を実行する構成要素と、所定の情報を記憶する不揮発性メモリとを有するプリンタシステムにおいて、上記不揮発性メモリは、その不揮発性メモリを搭載したプロセスカートリッジを識別するための自己識別データと、上記画像形成装置本体に装着される他のプロセスカートリッジを識別するための他者識別データとを格納するようになっており、上記画像形成装置本体に複数装着されたプロセスカートリッジのうち或るプロセスカートリッジに代わって別のプロセスカートリッジが装着されたとき、その新たに装着されたプロセスカートリッジの不揮発性メモリに、上記画像形成装置本体に既に装着されているプロセスカートリッジを識別するための他者識別データを格納するとともに、上記画像形成装置本体に既に装着されているプロセスカートリッジの不揮発性メモリに、その新たに装着されたプロセスカートリッジを識別するための他者識別データを格納する制御手段を備えたことを特徴とする。
【0019】
この請求項6のプリンタシステムでは、画像形成装置本体に複数のプロセスカートリッジが装着された場合、例えばその画像形成装置本体の制御系によって、各プロセスカートリッジの不揮発性メモリから自己識別データおよび他者識別データがそれぞれ読み出される。或るプロセスカートリッジから読み出された自己識別データと、そのプロセスカートリッジを識別するための残りのプロセスカートリッジから読み出された他者識別データとが全て一致していれば、そのプロセスカートリッジは上記残りのプロセスカートリッジに適合していると判断される。一方、或るプロセスカートリッジから読み出された自己識別データと、そのプロセスカートリッジを識別するための残りのプロセスカートリッジから読み出された他者識別データとが全て一致しているのでなければ、そのプロセスカートリッジは上記残りのプロセスカートリッジに適合していないと判断される。そして、各プロセスカートリッジがそれぞれ残りのプロセスカートリッジに適合していれば、上記複数のプロセスカートリッジに対して画像安定化調整の必要はないと判断される。一方、いずれかのプロセスカートリッジが残りのプロセスカートリッジに適合していなければ、上記複数のプロセスカートリッジに対して画像安定化調整の必要があると判断される。したがって、そのプロセスカートリッジが新品でなくても、画像安定化調整が受けられる。この結果、良好な画像を形成できる状態になる。しかも、このプリンタシステムの制御手段は、上記画像形成装置本体に複数装着されたプロセスカートリッジのうち或るプロセスカートリッジに代わって別のプロセスカートリッジが装着されたとき、その新たに装着されたプロセスカートリッジの不揮発性メモリに、上記画像形成装置本体に既に装着されているプロセスカートリッジを識別するための他者識別データを格納するとともに、上記画像形成装置本体に既に装着されているプロセスカートリッジの不揮発性メモリに、その新たに装着されたプロセスカートリッジを識別するための他者識別データを格納する。したがって、各プロセスカートリッジがそれぞれ残りのプロセスカートリッジに適合していることを表す状態となる。
【0020】
請求項7に記載のプリンタシステムは、請求項6に記載のプリンタシステムにおいて、上記制御手段は、上記新たに装着されたプロセスカートリッジの不揮発性メモリに格納される他者識別データと、上記既に装着されているプロセスカートリッジの不揮発性メモリに格納される他者識別データを、それぞれ、上記複数のプロセスカートリッジに対して画像安定化調整を行った後に格納することを特徴とする。
【0021】
この請求項7のプリンタシステムでは、上記複数のプロセスカートリッジが上記画像形成装置本体の制御系による画像安定化調整を受けた後に、各プロセスカートリッジがそれぞれ残りのプロセスカートリッジに適合していることを表す状態となる。
【0022】
【発明の実施の形態】
以下、この発明を図示の実施の形態により詳細に説明する。
【0023】
図1は、一実施形態のプロセスカートリッジが装着されたプリンタ3を含むプリンタシステム1の全体構成を示している。このプリンタシステム1は、LAN(ローカル・エリア・ネットワーク)2と、これに接続される複数の端末PC1〜PCnとプリンタ3とを備えている。
【0024】
各端末PC1〜PCnは、ハードディスクなどを有するパーソナルコンピュータ本体401と、この本体401に接続されたモニタディスプレイ402、キーボード403などからなる。当該ハードディスクには予めネットワーク対応のOS(オペレーティング・システム)、プリンタドライバ、文書などの作成を行うためのアプリケーションソフトなどがインストールされている。
【0025】
アプリケーションソフトを用いて作成された文書などをプリンタ3によってプリント処理する場合には、文書データなどの画像データ(プリントデータ)と、プリントすべき用紙サイズに関する情報(用紙サイズ情報)などをLAN2を介してプリンタ3に送るようになっている。
【0026】
プリンタ3は、原稿画像を読み取るスキャナ部4と、スキャナ部4によって読み取られた原稿画像データおよびLAN2を介して送られてくる各端末PC1〜PCnからのプリントデータに基づいて画像形成を行うプリンタ部5とから構成されている。
【0027】
スキャナ部4は、光源から原稿へ光を照射し、その反射光をCCDイメージセンサにより光電変換して電気信号を得る公知のタイプのものである。得られた電気信号はプリンタ部5のコントローラ25(図6参照)によって画像データに変換される。
【0028】
プリンタ部5は、電子写真方式により用紙上に画像を形成するタイプのものである。この例ではA4サイズの用紙を収納する給紙カセット6とB4サイズの用紙を収納する給紙カセット7とを備えている。各給紙カセット6、7には、用紙の有無を検出するための用紙検出センサ(不図示)が設けられており、このセンサからの検出信号はコントローラ25に送出される。コントローラ25は、この検出信号に基づいて給紙カセット6、7に用紙がセットされているか否かを判断する。
【0029】
スキャナ部4の前面の操作しやすい位置には、操作パネル88が設けられている。図2に示すように、操作パネル8は、液晶表示装置501と、その上に設けられ透明な部材からなるタッチパネル506とを有している。液晶表示装置501は、プリンタ3のプリント動作モードや内部の状態を表示する。タッチパネル506は、感圧スイッチからなり、液晶表示装置501と組合わせて用いることで、プリント動作モードの設定など、使用者が所定の操作を入力することができる。操作パネル8はさらに、プリント部数やプリント倍率などの数値を入力するためのテンキー502と、プリント動作の開始を指示するためのスタートキー505と、使用者の入力により設定されたプリント動作モードをクリアするためのクリアキー503と、プリンタ3のプリント動作を一時停止させるための停止キー504とを有している。
【0030】
図3に示すように、プリンタ3は、プリンタ本体5略中央部のイエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの各色の画像形成ステーションY,M,C,Kに、それぞれ着脱自在に装着されたプロセスカートリッジ9Y,9M,9C,9Kを備えている。各プロセスカートリッジ9Y,9M,9C,9Kは、画像形成を実行する構成要素として、感光体ドラム111と、この感光体ドラム111の周りに設けられた帯電器101、発光ダイオード(LED)を有する露光器102、現像器103、および感光体ドラム表面を清掃するクリーナ116を備えている。さらに、各プロセスカートリッジ9Y,9M,9C,9Kは、対応する色(イエロー、マゼンタ、シアン、ブラック)のトナーを、内蔵する現像器103に供給するためのトナー溜め(不図示)を備えている。各プロセスカートリッジ9Y,9M,9C,9Kの現像器103にはそれぞれ、トナー濃度を自動的に調整するのに用いられるATDC(オート・トナー・デンシティ・コントローラ)センサ(不図示)が一体に取り付けられている。また、各プロセスカートリッジ9Y,9M,9C,9Kの感光体ドラム111は、ローラ112a,112b、112cで支持された中間転写ベルト113を介してそれぞれ中間転写部104Y,104M,104C,104Kに対向している。
【0031】
プリンタ本体5の下部には給紙・搬送部120が設けられている。給紙・搬送部120は、例えば給紙カセット6(簡単のため、給紙カセット7を省略する。)に収容された用紙108を給紙ローラ109により1枚づつ給紙し、搬送ローラ110aを通して転写部105に搬送する。
【0032】
各色の画像形成ステーションY,M,C,Kでは、帯電器101が感光体ドラム111の表面を一様に帯電する。続いて、露光器102が、画像データに基づいて発光ダイオード(LED)から光を出射して、感光体ドラム111に潜像を形成する。現像器103は、感光体ドラム111に形成された潜像にトナー溜めから供給されたトナーを付着させてトナー像を形成(現像)する。中間転写部104は感光体ドラム111上に形成されたトナー像をローラ112a,112b、112cで駆動される中間転写ベルト113上に1次転写する。転写部105は、中間転写ベルト113上のトナー像を、搬送ローラ110aによって搬送されてきた用紙108上に2次転写する。トナー像が転写された用紙108は、プリンタ本体5の上部に設けられた定着・排紙部106へ搬送される。
【0033】
定着・排紙部106は、用紙108上に転写されたトナー像を定着し、像定着後の用紙(プリント)を搬送ローラ110bを介して、プリンタ本体5の上面に設けられた排紙トレー114上に排紙する。
【0034】
プリンタ本体5の前面には、不図示のフロントカバーが設けられており、少なくともプロセスカートリッジ9はフロントカバーにより外部のユーザと遮断されている。また、センサSE16によりフロントカバーの開閉状況を検知することができる。
【0035】
図4はプロセスカートリッジ9(9Y,9M,9C,9Kを総称する)の外観を斜めから見たところを示している。プロセスカートリッジ9は図1中に示した感光体ドラム111、帯電器101、露光器102、現像器103およびクリーナ116を一体にしてユニット化したものである。プロセスカートリッジ9には不揮発性メモリとしてのEEPROM(エレクトリカリ・イレイザブル・プログラマブル・リード・オンリ・メモリ)20が内蔵され、プロセスカートリッジ9の端面にはデータ転送用のコネクタ21が設けられている。このプロセスカートリッジ9をプリンタ本体5に装着するときは、図5に示すように、プリンタ本体5に設けられたガイド部材163に沿って、プロセスカートリッジ9をプリンタ本体5の内部へ挿入し、プロセスカートリッジ9のコネクタ21をプリンタ本体5側に設けられたコネクタ160に結合させる。
【0036】
図6は、プリンタ本体5に各色のプロセスカートリッジ9Y,9M,9C,9Kが装着された状態の、プリンタ3の制御系の構成を模式的に示している。プロセスカートリッジ9Y,9M,9C,9Kのコネクタ21Y,21M,21C,21K(これらは図5中の21に相当する)はそれぞれ、プリンタ本体5側の対応するコネクタ160Y,160M,160C,160K(これらは図5中の160に相当する)と接続されている。
【0037】
プリンタ3は、プリンタ全体の動作を制御するコントローラ25と、プロセスカートリッジ9Y,9M,9C,9Kを制御するための制御ボード26を備えている。制御ボード26には、CPU(中央演算処理装置)27と、ROM(読み出し専用メモリ)28と、RAM(ランダム・アクセス・メモリ)29と、拡張I/O(入出力)インターフェイス30と、シリアル・パラレル変換部31が搭載されている。これらのCPU27、ROM28、RAM29、拡張I/Oインターフェイス30およびシリアル・パラレル変換部31は、アドレスデータバス40を介して相互にデータ通信を行う。CPU27は、プリント処理のためにコントローラ25とデータ通信を行う。また、制御ボード26内のシリアル・パラレル変換部31は、シリアルバス41Y,41M,41C,41Mを介してそれぞれプロセスカートリッジ9Y,9M,9C,9K内のEEPROM20Y,20M,20C,20K(これらは図5中の20に相当する)とデータ通信を行う。さらに、制御ボード26はRS232Cインターフェイス161を介してLAN2と接続されている。これにより、制御ボード26と端末(簡単のため、ここではPC1のみを示す)との間でLAN2を介してデータ通信を行って、EEPROM20に関する各種情報を端末PC1のモニタディスプレイ402上に表示することができる。
【0038】
図7は、各EEPROM20に関する制御のメインルーチンを示している。電源が投入されて、制御ボード26上のCPU27が動き始めると、まず所定の初期化処理を行う(S1)。初期化処理では、CPU27の初期設定、RAM29や拡張I/Oインターフェイス30の初期化・初期設定等を行う。次に、プリンタ本体5に対してプロセスカートリッジ9が正常に接続され、かつプロセスカートリッジ9にEEPROM20が正常に搭載されているか否かを確認する装着検出処理を行う(S2)。いずれの条件も満たされているときは「EEPROM20が装着されている」と判断する一方、いずれか条件の条件が満たされていないときは「EEPROM20が未装着である」と判断する(S3)。EEPROM20が未装着であると判断した場合には、その後のEEPROM20に対する制御処理は実行せず、装着されるまで待つ。一方、EEPROM20が装着されていると判断した場合には、後述するように各プロセスカートリッジ9が新品であるか否か(新品情報)の確認および画質関連パラメータの調整を行うのを確認する新品検出&画像安定化処理を行う(S4)。続いて、EEPROM書き込み処理(S5)、EEPROM読み出し処理(S6)を実行し、必要に応じてその他の処理(S7)を実行する。その後、ルーチンタイマがカウントアップするのを待って(S8)、ドア開閉後等の処理条件を満たすか否かを判断する(S9)。この処理条件を満たすときは、EEPROM20が取り外されたり交換されたりした可能性があるので、ステップS2に戻ってEEPROM装着検出処理以降の処理(S2〜S9)を繰り返す。一方、そのような処理条件を満たさないときは、同じEEPROM20が装着されているままなので、ステップS5に戻ってEEPROM書き込み処理以降の処理(S5〜S9)を繰り返す。
【0039】
図8は、各プロセスカートリッジ9に内蔵されたEEPROM20のメモリマップを例示している。表中の「アドレス」は2バイトを1ワードとしてデータが格納されるアドレス、「データ名称」は格納される(および格納された)データの名称、「初期値」は工場出荷時に格納される値、「データ種類」は格納データの種類が読み出し専用データと書き込み・読み出し可能データとのいずれであるかを表す。
【0040】
このメモリマップに示す通り、格納されるデータは、大別して、「色コード」や「ロットNo」等の読み出し専用データと、「現像ローラカウンタ」や「感光体カウンタ」等の書き込み・読み出し可能データとに分類される。
【0041】
「装着検出」データはプロセスカートリッジ9が装着されているか否かを表す。「新品検出」データは、そのプロセスカートリッジ9が新品状態(初期値00)であるか、ATDC調整終了状態(コード値01)であるか、新品解除状態としての画像安定化終了状態(コード値02)であるかのうちのいずれかを表す。「新品状態」は、第1のデータとして、そのプロセスカートリッジ9が未だ動作しておらず、しかもトナー濃度や画質等の調整も受けていないことを意味する。「ATDC調整終了状態」は、中間状態を表す第3のデータとして、後述する新品解除処理のうちATDC調整が完了したことを意味する。また、「画像安定化終了状態」は、新品解除状態を表す第2のデータとして、上記新品解除処理のうち画像安定化調整が完了したことを意味する。「出荷仕向」データはそのプロセスカートリッジ9の国内向け・北米向けなどの地域で区分した出荷先を表し、「OEMコード」データはそのプロセスカートリッジ9が相手先ブランドで製造される場合のその相手先を表す。「色コード」データはそのプロセスカートリッジ9が形成する画像の色(イエロー、マゼンタ、シアンまたはブラック)を表し、「ロットNo」データはそのプロセスカートリッジ9のロットナンバーを表す。各「リサイクル回数」データはそのプロセスカートリッジ9の予約されたリサイクル回数を表す。「TC履歴」データはそのプロセスカートリッジ9の現像器103におけるトナー対キャリア比の履歴を表し、「ATDCセンサオフセット値」はそのプロセスカートリッジ9の現像器103についてのATDCセンサ出力に対する制御量を表す。「現像ローラカウンタ」データはそのプロセスカートリッジ9の現像器103の使用回数を表し、「感光体カウンタ」データはそのプロセスカートリッジ9の感光体ドラム111の使用回数を表す。
【0042】
また、一つの組をなす「Y色カートリッジ識別」データ、「M色カートリッジ識別」データ、「C色カートリッジ識別」データおよび「K色カートリッジ識別」データは、このEEPROM20を搭載したプロセスカートリッジ9を識別するための1つの自己識別データと、プリンタ本体5に装着される他のプロセスカートリッジ9を識別するための3つの他者識別データとを含んでいる。例えば、このEEPROM20を搭載したプロセスカートリッジ9がイエロー(Y)色のプロセスカートリッジ9Yであれば、「Y色カートリッジ識別」データが自己識別データに該当し、残りの「M色カートリッジ識別」データ、「C色カートリッジ識別」データおよび「K色カートリッジ識別」データがそれぞれ他者識別データに該当する。また、このEEPROM20を搭載したプロセスカートリッジがマゼンタ(M)色のプロセスカートリッジ9Mであれば、「M色カートリッジ識別」データが自己識別データに該当し、残りの「Y色カートリッジ識別」データ、「C色カートリッジ識別」データおよび「K色カートリッジ識別」データがそれぞれ他者識別データに該当する。また、このEEPROM20を搭載したプロセスカートリッジがシアン(C)色のプロセスカートリッジ9Cであれば、「C色カートリッジ識別」データが自己識別データに該当し、残りの「Y色カートリッジ識別」データ、「M色カートリッジ識別」データおよび「K色カートリッジ識別」データがそれぞれ他者識別データに該当する。また、このEEPROM20を搭載したプロセスカートリッジがブラック(K)色のプロセスカートリッジ9Kであれば、「K色カートリッジ識別」データが自己識別データに該当し、残りの「Y色カートリッジ識別」データ、「M色カートリッジ識別」データおよび「C色カートリッジ識別」データがそれぞれ他者識別データに該当する。これらの「Y色カートリッジ識別」データ、「M色カートリッジ識別」データ、「C色カートリッジ識別」データおよび「K色カートリッジ識別」データのうち自己識別データに該当するアドレスには、工場出荷時に、このEEPROM20を搭載したプロセスカートリッジ9を特定する識別番号が書き込まれる。
【0043】
読み出し専用データは、同じ内容のデータが複数箇所に格納されることはなく、メモリマップ中の1箇所のアドレスのみに格納される。一方、書き込み・読み出し可能データは、そのアクセス回数・重要度に応じて、同じ内容のデータがメモリマップ中で互いに離間した複数箇所のアドレスに格納されるようになっている。なお、連続したアドレスにデータが格納される場合は、複数のアドレスにわたっていても、格納箇所は1つであるものとする。具体的には、データは次のようなルールに従って格納される。
【0044】
(a)アクセス回数が多く、重要度も高いデータは、同じ内容のものが互いに離間した3箇所のアドレスに格納される。例えば、「現像ローラカウンタ」の値は、アドレス23・24とアドレス48・49とアドレス73・74との3箇所に格納される。同様に、「感光体カウンタ」の値は、アドレス25・26とアドレス50・51とアドレス75・76との3箇所に格納される。
【0045】
(b)アクセス回数・重要度共に普通であるデータは、同じ内容のものが互いに離間した2箇所のアドレスに格納される。例えば、「装着検出」の結果はアドレス0とアドレス40との2箇所に格納される。同様に、「新品検出」の結果はアドレス1とアドレス41との2箇所に格納される。
【0046】
(c)アクセス回数が低く、重要度も低いデータは1箇所のアドレスに格納される。例えば、「TC履歴」はアドレス21のみに格納される。同様に、「ATDCセンサオフセット値」はアドレス22のみに格納される。また、「Y色カートリッジ識別」データはアドレス78〜81のみ、「M色カートリッジ識別」データはアドレス82〜85のみ、「C色カートリッジ識別」データはアドレス86〜89のみ、「K色カートリッジ識別」データはアドレス90〜93のみにそれぞれ格納される。
【0047】
これらのルール(a)〜(c)によれば、EEPROM20内に、エラー発生度や重要度に応じて、データが効率よく配置される。この結果、EEPROM20は好ましいデータ配置となる。
【0048】
さて、上記新品検出&画像安定化処理(図7中のS4)では、プリンタ本体5に4色のプロセスカートリッジ9Y,9M,9C,9Kが装着されたとき、プリンタ本体5のCPU27によって各プロセスカートリッジ9Y,9M,9C,9Kがそれぞれ搭載しているEEPROM20内の「新品検出」データが読み出される。ここで、図13に示したように、それらのプロセスカートリッジ9Y,9M,9C,9Kの中に「新品状態」のものがある場合(同図(a))は、現像器に取り付けられたATDC(オート・トナー・デンシティ・コントローラ)センサの出力を調整するATDCセンサ調整(同図(b))や、形成すべき画像の画質やカラーバランスなどを調整する画像安定化調整(同図(c))が行われる。しかる後、プリンタ本体5のCPU27によって、EEPROM20内の「新品検出」データが「新品解除状態」(画像安定化終了状態)に書き換えられる(同図(d))。
【0049】
図9乃至図11は、新品検出&画像安定化処理(図7中のS4)中で、プリンタ本体5に装着されたプロセスカートリッジ9Y,9M,9C,9Kの中に「新品状態」のものが存在しない場合に、制御手段としてのCPU27が行う画像調整要求検出処理のフローを示している。なお、図12はこの画像調整要求検出処理におけるプリンタ本体5とプロセスカートリッジ9Y,9M,9C,9Kとの間のデータ通信の態様を示している。
【0050】
まず、図9に示すように、プリンタ本体5のCPU27は、イエロー(Y)色のプロセスカートリッジ9YのEEPROM20Yから自己識別データとしての「Y色カートリッジ識別」データを読み出し(S11)、マゼンタ(M)色のプロセスカートリッジ9MのEEPROM20Mから他者識別データとしての「Y色カートリッジ識別」データを読み出し(S12)、シアン(C)色のプロセスカートリッジ9CのEEPROM20Cから他者識別データとしての「Y色カートリッジ識別」データを読み出し(S13)、ブラック(K)色のプロセスカートリッジ9KのEEPROM20Kから他者識別データとしての「Y色カートリッジ識別」データを読み出す(S14)。そして、読み出した4つの「Y色カートリッジ識別」データの内容が全て一致しているか否かを判断する(S15)。読み出した4つの「Y色カートリッジ識別」データの内容が全て一致しているのでなければ、イエロー(Y)色のプロセスカートリッジ9Yは残りのプロセスカートリッジ9M,9C,9Kに適合していないと判断して、後述する図11の処理を行う。
【0051】
一方、読み出した4つの「Y色カートリッジ識別」データの内容が全て一致していれば(図9中のS15でYES)、イエロー(Y)色のプロセスカートリッジ9Yは残りのプロセスカートリッジ9M,9C,9Kに適合していると判断する。そして次に、イエロー(Y)色のプロセスカートリッジ9YのEEPROM20Yから他者識別データとしての「M色カートリッジ識別」データを読み出し(S16)、マゼンタ(M)色のプロセスカートリッジ9MのEEPROM20Mから自己識別データとしての「M色カートリッジ識別」データを読み出し(S17)、シアン(C)色のプロセスカートリッジ9CのEEPROM20Cから他者識別データとしての「M色カートリッジ識別」データを読み出し(S18)、ブラック(K)色のプロセスカートリッジ9KのEEPROM20Kから他者識別データとしての「M色カートリッジ識別」データを読み出す(S19)。そして、読み出した4つの「M色カートリッジ識別」データの内容が全て一致しているか否かを判断する(S20)。読み出した4つの「M色カートリッジ識別」データの内容が全て一致しているのでなければ、マゼンタ(M)色のプロセスカートリッジ9Mは残りのプロセスカートリッジ9Y,9C,9Kに適合していないと判断して、後述する図11の処理を行う。
【0052】
一方、読み出した4つの「M色カートリッジ識別」データの内容が全て一致していれば(図9中のS20でYES)、マゼンタ(M)色のプロセスカートリッジ9Mは残りのプロセスカートリッジ9Y,9C,9Kに適合していると判断する。そして次に、イエロー(Y)色のプロセスカートリッジ9YのEEPROM20Yから他者識別データとしての「C色カートリッジ識別」データを読み出し(S21)、マゼンタ(M)色のプロセスカートリッジ9MのEEPROM20Mから他者識別データとしての「C色カートリッジ識別」データを読み出し(S22)、シアン(C)色のプロセスカートリッジ9CのEEPROM20Cから自己識別データとしての「C色カートリッジ識別」データを読み出し(S23)、ブラック(K)色のプロセスカートリッジ9KのEEPROM20Kから他者識別データとしての「C色カートリッジ識別」データを読み出す(S24)。そして、読み出した4つの「C色カートリッジ識別」データの内容が全て一致しているか否かを判断する(S25)。読み出した4つの「C色カートリッジ識別」データの内容が全て一致しているのでなければ、シアン(C)色のプロセスカートリッジ9Cは残りのプロセスカートリッジ9Y,9M,9Kに適合していないと判断して、後述する図11の処理を行う。
【0053】
一方、読み出した4つの「C色カートリッジ識別」データの内容が全て一致していれば(図10中のS25でYES)、シアン(C)色のプロセスカートリッジ9Cは残りのプロセスカートリッジ9Y,9M,9Kに適合していると判断する。そして次に、イエロー(Y)色のプロセスカートリッジ9YのEEPROM20Yから他者識別データとしての「K色カートリッジ識別」データを読み出し(S26)、マゼンタ(M)色のプロセスカートリッジ9MのEEPROM20Mから他者識別データとしての「K色カートリッジ識別」データを読み出し(S27)、シアン(C)色のプロセスカートリッジ9CのEEPROM20Cから他者識別データとしての「K色カートリッジ識別」データを読み出し(S28)、ブラック(K)色のプロセスカートリッジ9KのEEPROM20Kから自己識別データとしての「K色カートリッジ識別」データを読み出す(S29)。そして、読み出した4つの「K色カートリッジ識別」データの内容が全て一致しているか否かを判断する(S25)。読み出した4つの「K色カートリッジ識別」データの内容が全て一致しているのでなければ、ブラック(K)色のプロセスカートリッジ9Kは残りのプロセスカートリッジ9Y,9M,9Cに適合していないと判断して、後述する図11の処理を行う。
【0054】
一方、読み出した4つの「K色カートリッジ識別」データの内容が全て一致していれば(図10中のS30でYES)、ブラック(K)色のプロセスカートリッジ9Kは残りのプロセスカートリッジ9Y,9M,9Cに適合していると判断する。この場合、プリンタ本体5に装着された各プロセスカートリッジ9Y,9M,9C,9Kがそれぞれ残りのプロセスカートリッジに適合していることになるので、これらのプロセスカートリッジ9Y,9M,9C,9Kに対して画像安定化調整の必要はないと判断して、そのままメインルーチンへリターンする。
【0055】
いずれかのプロセスカートリッジが残りのプロセスカートリッジに適合していなければ(図9中のS15,S20,図10中のS25,S30でNO)、図11に示すように、それらのプロセスカートリッジ9Y,9M,9C,9Kに対して画像安定化調整の必要があるので、画像安定化調整要求フラグをセットする(S31)。したがって、それらのプロセスカートリッジ9Y,9M,9C,9Kの中に「新品状態」のものが存在しなくても、画像安定化調整を行うことができ、この結果、良好なカラー画像を形成できる状態になる。
【0056】
次に、マゼンタ(M)色のプロセスカートリッジ9MのEEPROM20M、シアン(C)色のプロセスカートリッジ9CのEEPROM20C、ブラック(K)色のプロセスカートリッジ9KのEEPROM20K内のアドレス78〜81に、それぞれ他者識別データとして、イエロー(Y)色のプロセスカートリッジ9YのEEPROM20Yから読み出した「Y色カートリッジ識別」データの内容を書き込む(S32)。また、イエロー(Y)色のプロセスカートリッジ9YのEEPROM20Y、シアン(C)色のプロセスカートリッジ9CのEEPROM20C、ブラック(K)色のプロセスカートリッジ9KのEEPROM20K内のアドレス82〜85に、それぞれ他者識別データとして、マゼンタ(M)色のプロセスカートリッジ9MのEEPROM20Mから読み出した「M色カートリッジ識別」データの内容を書き込む(S33)。また、イエロー(Y)色のプロセスカートリッジ9YのEEPROM20Y、マゼンタ(M)色のプロセスカートリッジ9MのEEPROM20M、ブラック(K)色のプロセスカートリッジ9KのEEPROM20K内のアドレス86〜89に、それぞれ他者識別データとして、シアン(C)色のプロセスカートリッジ9CのEEPROM20Cから読み出した「C色カートリッジ識別」データの内容を書き込む(S34)。また、イエロー(Y)色のプロセスカートリッジ9YのEEPROM20Y、マゼンタ(M)色のプロセスカートリッジ9MのEEPROM20M、シアン(C)色のプロセスカートリッジ9CのEEPROM20C内のアドレス90〜93に、それぞれ他者識別データとして、ブラック(K)色のプロセスカートリッジ9KのEEPROM20Kから読み出した「K色カートリッジ識別」データの内容を書き込む(S35)。これにより、プリンタ本体5に装着された各プロセスカートリッジ9Y,9M,9C,9Kに格納された自己識別データや他者識別データが残りのプロセスカートリッジに適合していることを表す状態となる。
【0057】
なお、プリンタ本体5に装着されたプロセスカートリッジ9Y,9M,9C,9Kに対して画像安定化調整を行った後にステップS32〜S35の処理を実行しても良い。その場合、プリンタ本体5に装着されたプロセスカートリッジ9Y,9M,9C,9Kに対して画像安定化調整を行った後に、各プロセスカートリッジ9Y,9M,9C,9Kに格納された自己識別データや他者識別データがそれぞれ残りのプロセスカートリッジに適合していることを表す状態となる。したがって、例えば画像安定化調整の途中にプリンタ本体5の電源スイッチがオフされた後、再び電源スイッチがオンされたようなときでも、各プロセスカートリッジ9Y,9M,9C,9Kに格納された自己識別データや他者識別データに基づいて、画像安定化調整の必要性を適切に判断することができる。
【0058】
なお、この実施形態では、プロセスカートリッジ9は、不揮発性メモリとしてのEEPROM20に加えて、画像形成を実行する構成要素として、感光体ドラム111、帯電器101、露光器102、現像器103、クリーナ116およびトナー溜めを有するものとしたが、これに限られるものではない。プロセスカートリッジは、画像形成を実行する上述の構成要素のうちいずれかの要素を備えていれば、この発明の範囲に含まれる。例えば、感光体ドラム表面を露光するための露光器は、プリンタ本体側に固定して設置されていても良い。この場合、プロセスカートリッジ内を、感光体ドラム、帯電器およびクリーナを含む感光体ユニットと、現像器およびトナー溜めを含む現像ユニットとによって、ユニット化して構成しても良い。このようにユニット化して構成することにより、プロセスカートリッジを簡単に製造することができる。
【0059】
また、不揮発性メモリとトナー溜めのみを備えた態様のプロセスカートリッジも、この発明の範囲に含まれる。この態様のプロセスカートリッジを用いる場合、残りの構成要素である感光体ドラム、帯電器、露光器、現像器およびクリーナは、例えばプリンタ本体側に固定して設置されるか、または、プリンタ本体に対して着脱自在に装着される別のプロセスカートリッジを構成しても良い。
【0060】
また、この実施形態では、プロセスカートリッジ9は、不揮発性メモリとしてのEEPROM20を内蔵するものとしたが、これに限られるものではない。この発明のプロセスカートリッジは、EEPROM以外の不揮発性メモリを備えても良い。また、不揮発性メモリは、プロセスカートリッジに内蔵されるのではなく、プロセスカートリッジの外面に、例えばその外面に設けられたソケットを介して、装着されても良い。
【0061】
【発明の効果】
以上より明らかなように、請求項1乃至6のプロセスカートリッジは、新品でなくても、画像形成装置本体に装着された場合に画像安定化調整を受けられる。したがって、良好な画像を形成できる。
【0062】
また、請求項6乃至7のプリンタシステムによれば、画像形成装置本体に装着されたプロセスカートリッジが新品でなくても、画像安定化調整を行える。したがって、良好な画像を形成できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の一実施形態のプロセスカートリッジが装着されたプリンタを含む、プリンタシステムの全体構成を示す図である。
【図2】 上記プリンタの操作パネルを示す図である。
【図3】 上記プリンタの断面構造を示す図である。
【図4】 上記プロセスカートリッジ自体を斜めから見たところを示す図である。
【図5】 上記プロセスカートリッジがプリンタ本体に装着される仕方を示す図である。
【図6】 上記プリンタ本体に各色のプロセスカートリッジが装着された状態の、プリンタの制御系の構成を模式的に示す図である。
【図7】 上記プロセスカートリッジに内蔵されたEEPROMに関する制御のメインルーチンを示す図である。
【図8】 上記EEPROMのメモリマップを例示する図である。
【図9】 上記プリンタ本体に複数のプロセスカートリッジが装着されたときの画像調整要求検出処理のフロー(一部)を詳細に示す図である。
【図10】 上記プリンタ本体に複数のプロセスカートリッジが装着されたときの画像調整要求検出処理のフロー(一部)を詳細に示す図である。
【図11】 上記プリンタ本体に複数のプロセスカートリッジが装着されたときの画像調整要求検出処理のフロー(一部)を詳細に示す図である。
【図12】 上記画像調整要求検出処理に関するプリンタ本体と各プロセスカートリッジとの間のデータ通信の態様を示す図である。
【図13】 プリンタ本体に装着されたプロセスカートリッジが新品状態であるときの新品検出&画像安定化処理の進め方を示す図である。
【符号の説明】
2 LAN
3 プリンタ
5 プリンタ本体
9,9Y,9M,9C,9K プロセスカートリッジ
20,20Y,20M,20C,20K EEPROM

Claims (7)

  1. 画像形成を実行する構成要素と、所定の情報を記憶する不揮発性メモリとを備え、画像形成装置本体に複数それぞれ着脱自在に装着されるプロセスカートリッジにおいて、
    上記不揮発性メモリは、その不揮発性メモリを搭載したプロセスカートリッジを識別するための自己識別データと、上記画像形成装置本体に装着される他のプロセスカートリッジを識別するための他者識別データとを格納するようになっていることを特徴とするプロセスカートリッジ。
  2. 請求項1に記載のプロセスカートリッジにおいて、
    上記画像形成装置本体に装着される複数のプロセスカートリッジは、形成する画像の色が互いに異なるものであることを特徴とするプロセスカートリッジ。
  3. 請求項1に記載のプロセスカートリッジにおいて、
    上記自己識別データを格納するアドレスは少なくとも読み出し可能になっており、上記他者識別データを格納するアドレスは書き込み及び読み出し可能になっていることを特徴とするプロセスカートリッジ。
  4. 請求項1に記載のプロセスカートリッジにおいて、
    上記画像形成装置本体に複数装着されたプロセスカートリッジのうち或るプロセスカートリッジに代わって別のプロセスカートリッジが装着されたとき、その新たに装着されたプロセスカートリッジの不揮発性メモリに、上記画像形成装置本体に既に装着されているプロセスカートリッジを識別するための他者識別データが格納されるとともに、上記画像形成装置本体に既に装着されているプロセスカートリッジの不揮発性メモリに、その新たに装着されたプロセスカートリッジを識別するための他者識別データが格納されるようになっていることを特徴とするプロセスカートリッジ。
  5. 請求項4に記載のプロセスカートリッジにおいて、
    上記新たに装着されたプロセスカートリッジの不揮発性メモリに格納される他者識別データと、上記既に装着されているプロセスカートリッジの不揮発性メモリに格納される他者識別データは、それぞれ、上記複数のプロセスカートリッジが上記画像形成装置本体の制御系による画像安定化調整を受けた後に格納されるようになっていることを特徴とするプロセスカートリッジ。
  6. 画像形成装置本体と、この画像形成装置本体に複数それぞれ着脱自在に装着されるプロセスカートリッジとを備え、上記各プロセスカートリッジは、画像形成を実行する構成要素と、所定の情報を記憶する不揮発性メモリとを有するプリンタシステムにおいて、
    上記不揮発性メモリは、その不揮発性メモリを搭載したプロセスカートリッジを識別するための自己識別データと、上記画像形成装置本体に装着される他のプロセスカートリッジを識別するための他者識別データとを格納するようになっており、
    上記画像形成装置本体に複数装着されたプロセスカートリッジのうち或るプロセスカートリッジに代わって別のプロセスカートリッジが装着されたとき、その新たに装着されたプロセスカートリッジの不揮発性メモリに、上記画像形成装置本体に既に装着されているプロセスカートリッジを識別するための他者識別データを格納するとともに、上記画像形成装置本体に既に装着されているプロセスカートリッジの不揮発性メモリに、その新たに装着されたプロセスカートリッジを識別するための他者識別データを格納する制御手段を備えたことを特徴とするプリンタシステム。
  7. 請求項6に記載のプリンタシステムにおいて、
    上記制御手段は、上記新たに装着されたプロセスカートリッジの不揮発性メモリに格納される他者識別データと、上記既に装着されているプロセスカートリッジの不揮発性メモリに格納される他者識別データを、それぞれ、上記複数のプロセスカートリッジに対して画像安定化調整を行った後に格納することを特徴とするプリンタシステム。
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