JP4223230B2 - ガイドレールとカバーコーナーとの取付構造 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ドアガラスを昇降自在に案内するガイドレールを備えた自動車等のサイドドアにおけるガイドレールとカバーコーナーとの取付構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、自動車のサイドドアの構造としては、図2に示すように、インナーパネル3aとアウターパネル3bを車幅方向に対向させてドア本体3を形成し、このドア本体3の上縁部から上方に向けてドアサッシュ4を突出させ、これらドア本体3の上縁部とドアサッシュ4とで囲まれた空間に窓開口5を設けたものが知られている。そして、ドアガラス6は、インナーパネル3aとアウターパネル3bとの間の空間7に収容可能となっている。
【0003】
この種のサイドドアにおいては、インナーパネル3aとアウターパネル3bとに挟まれる空間7に、ドアガラス(無機のガラスでも合成樹脂製であってもよい。以後これら2つの意味を含めてドアガラスという)6の端部を摺動自在に案内するガイドレール1が設けられており、これにより、ドアガラス6は、前記ドア本体3の上縁部にインナーパネル3aとアウターパネル3bとの間に形成されたスリット8を通して昇降可能となっている。
そして、ガイドレール1の上部と、ドアサッシュ4の後側辺部4Rとの隙間を覆うため、概略三角形状のカバーコーナー2が取り付けられている。カバーコーナー2の前縁部には溝部32が設けられており、この溝部32の中にガイドレール1の上部が収容されるようになっている。
【0004】
ガイドレール1とカバーコーナー2とを取り付ける取付構造としては、例えば、特開平9−254661号公報に記載のものが知られている。この公報記載のものにおいては、ガイドレール1の上部は、カバーコーナー2(当該公報中においてはガーニッシュと呼ばれている)の前端縁に形成された溝部32に嵌合させられて固着されている。そして、ガイドレール1の下部は、ネジ等を介してドア本体3に固定されている。さらに、カバーコーナー2の下部を、インナーパネル3aとアウターパネル3bの上縁部により弾性的に挟み込むことにより、強固にかつガタツキなく支持している。
同公報の図7中、カバーコーナーからガイドレールに向けて、ガイドレールの長手方向に沿う突条が示されているが、これは、ガイドレールがカバーコーナーの溝部の中でガタつかないように締め付けるためのものと考えられる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の構造では、ガイドレール1をドア本体3に取り付けるためには、ネジなどを用いてドア本体3に固定するが、この際、取付け位置の位置合わせが難しく、作業性に劣るという問題があった。
これは、第1には、ドア本体3とドアサッシュ4との接合は一般に溶接や接着によって行われ、前後方向、上下方向、および車幅方向のいずれにおいても、通常、最大1mm前後の寸法誤差が生じうるため、取付け穴の位置がずれることがあるためである。
【0006】
また、第2には、ガイドレール1は、インナーパネル3aとアウターパネル3bの各上縁部で挟み付け、ガタツキなく支持するようにしているので、ドア本体3内の空間7で、位置合わせのためガイドレール1の位置をずらすためには、前記両パネル3a、3bの圧接による摩擦力に抗する強い力が必要であるためである。
【0007】
また、第3には、特に小型車においては、ドア本体3に対してホイールアーチ9形状が比較的大きいと前記空間7が狭くなり、位置合わせのためガイドレール1を滑動させる余地が少ないためである。
さらに、斜め後方の視界の確保のため、あるいは意匠上の理由から、カバーコーナー2を小さくしたいという要望があるが、上述の取付構造を採用する場合、カバーコーナー2が小さいと、ガイドレール1が組み付け時にホイールアーチ9に当りやすくなり、取り付けが困難になるので、前記要望を実現することが難しく、設計上の制約となっている。
【0008】
従って、本発明の課題は、ガイドレールの取付け作業を容易に行うことができるガイドレールとカバーコーナーとの取付構造を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するため、本発明は、底壁と該底壁の幅方向両端に立設された側壁とから長尺のチャンネル状に形成され、ドアガラスの端部を摺動自在に案内するガイドレールと、このガイドレールの上部を覆うように断面略コの字に形成された溝部を有するカバーコーナーとを、前記ガイドレールの底壁と前記カバーコーナーの溝部の底壁とのそれぞれ所定の位置に穿設された取付け穴に挿通される取付け部材を介して固着した取付構造であって、前記カバーコーナーの溝部およびガイドレールのいずれか一方の底壁上の取付け穴の近傍に、前記両底壁間を離間させる突部が前記取付け穴の側方両側の少なくとも2箇所に形成されており、前記ガイドレールは前記突部を支点として回動可能に取り付けられていることを特徴とするガイドレールとカバーコーナーとの取付構造を提供する。
これにより、前記両底壁の接触面積を狭くし、前記突部の突端の狭い面積にて接触するように取り付けることができるので、前記突部を支点としてガイドレールを可動にすることができ、ガイドレールをドア本体に取付ける際の位置あわせが容易になる。
また、取付け穴の位置が、ガイドレールの下部を動かす時の回転軸上にのるので、取付け部をほとんど変位させずに済み、ガイドレールの下部を動かすために必要な力が小さくなる。
【0010】
このような取付構造においては、前記取付け部材の頭部の形状はテーパ面を有する皿頭状であり、前記ガイドレールの底壁の取付け穴の周縁部形状は前記取付け部材の頭部のテーパ面を含むテーパ面状とすることが好ましい。これにより、ガイドレールを一層容易に動かすことができるとともに、取付け部材の頭部がドアガラスに向けて突出しないので、ドアガラスの昇降を妨げるおそれがない。
【0011】
この場合、前記ガイドレールの底壁の取付け穴は、ガイドレールの長手方向に沿って延設される長穴とすることが好ましい。これにより、取付け部材の周囲は、ガイドレールの長手方向に余地を多くもつようになるので、ガイドレールを前後方向に回動することが一層容易になる。しかも、取付け部材の長穴への挿し込み位置を調節することができるので、ガイドレールの位置合わせが一層容易になる。
【0012】
さらに本発明は、底壁と該底壁の幅方向両端に立設された側壁とから長尺のチャンネル状に形成され、ドアガラスの端部を摺動自在に案内するガイドレールと、このガイドレールの上部を覆うように断面略コの字に形成された溝部を有するカバーコーナーとを、前記ガイドレールの底壁と前記カバーコーナーの溝部の底壁とのそれぞれ所定の位置に穿設された取付け穴に挿通される取付け部材を介して固着した取付構造であって、前記カバーコーナーの溝部およびガイドレールのいずれか一方の底壁上の取付け穴の近傍に、前記両底壁間を離間させる突部が前記取付け穴の側方両側の少なくとも2箇所に形成されており、前記ガイドレールは撓み変形によりその下端が変位可能になっていることを特徴とするガイドレールとカバーコーナーとの取付構造を提供する。
この構成によっても、ガイドレールを可動にすることができ、ガイドレールをドア本体に取付ける際の位置あわせが容易になる。この場合、前記取付け部材の頭部の形状を鍋頭状とすることが好ましい。これにより、取付け部材の頭部とガイドレールの底壁との接触面積が大きくなるので、取付け部の強度が増し、ガイドレールの撓み変形が一層容易になる。
また、取付け穴の位置が、ガイドレールの下部を動かす時の回転軸上にのるので、取付け部をほとんど変位させずに済み、ガイドレールの下部を動かすために必要な力が小さくなる。
【0014】
前記突部をガイドレールの底壁の取付け穴の近傍に形成した場合、ガイドレール本体と一体に形成することにより、突部周辺の強度が高まり、軽量になる。
一方、前記突部をかつガイドレール本体とは別部材として形成することにより、ガイドレールの製造の制約が少なくなり、製造が容易になる。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、実施の形態に基づいて、本発明を詳しく説明する。
図1は、自動車の外観を示す概略斜視図である。本発明のガイドレールとカバーコーナーとの取付構造は、同図に示すように、ガイドレール1とカバーコーナー2とを組み合わせて取り付ける必要がある限り、フロントドアにもリアドアにも適用可能であり、また、ドアの前部、後部いずれにも適用可能である。
【0016】
以下、本発明の第1の実施の形態として、リアドアの後部に設けられるガイドレール1とカバーコーナー2との取付構造の一例について説明する。
図2は、サイドドアの側面図であり、3はドア本体、4は該ドア本体3の上縁部に立設されたドアサッシュを示す。ドア本体3は、車室側のインナーパネル3aと車外側のアウターパネル3bとを車幅方向に対向させてなる。
ドアサッシュ4の前側辺部4Fは所要の後傾角度で傾斜して設けられ、また、後側辺部4Rは所要の前傾角度で傾斜して設けられている。
【0017】
ドアガラス6はその後縁部下部をその前縁部に対して略平行に切裁することによって、ドア本体3内への格納量を拡大できるようにしている。そして、ドア本体3には、略上下方向にドアガラス6を昇降自在に保持するためのガイドレール1が延設されている。
これに伴って、図2および図3に示すように、ドア本体3の上縁部とドアサッシュ4の後側辺部4Rとガイドレール1の上部とでなす隅角部に、略三角形状のカバーコーナー2が取り付けられている。
【0018】
ガイドレール1は、図3および図4に示すように、底壁20aと該底壁20aの幅方向両端に立設された側壁(車室側側壁20b、車外側側壁20c)とから長尺のチャンネル状に形成されたガイドレール本体20と、このガイドレール本体20の下部に取り付けられ、ガイドレール本体20をドア本体3の所定の位置に固定するための取付け穴21を有するブラケット22とから構成されている。
ガイドレール1は、鉄、SUSなどの適度な弾性と剛性とを有する金属から形成される。
【0019】
また、ガイドレール本体20の底壁20aの上部には、該ガイドレール本体20とカバーコーナー2とを固定するための皿頭ネジ51aを挿通させるための長穴23が穿設されている。この長穴23の周縁部は、チャンネル側から裏側に向けてテーパ状に突出してバーリング24を形成している。長穴23のテーパ面の傾斜角は、皿頭ネジ51aのテーパ面の傾斜角に合わせられている。また、長穴23のやや下方には、ロケート穴25が形成されている。これにより、ガイドレール1とカバーコーナー2とを取り付ける際、カバーコーナー2の下端とロケート穴25との間隔を所定のとおりにすることによって、ガイドレール1をカバーコーナー2に対して適切な位置に取り付けることができるようになっている。
【0020】
カバーコーナー2は、図3に示すように、その前端縁にガイドレール本体20の上部を収容するための溝部32を有しており、この溝部32の底壁には、ガイドレール本体20の長穴の位置に合わせて、皿頭ネジ51aを挿通可能な取付け穴33が設けられている。また、後端縁には、取付け穴34、35が穿設されており、ここにドアサッシュ4の後側辺部4R側からネジ52、53を嵌入させることにより、カバーコーナー2はドアサッシュ4下部に固定される。これらの取付け穴33、34、35の内面は、前記ネジ51a、52、53の雄ネジに合わせて雌ネジを形成してよく、または、雌ネジを切らずにセルフタッピングとしてもよい。また、取付け部材としては、所望の取付け強度が得られる限り、皿頭ネジ51aに代えて、皿頭リベットや皿頭クリップなどを用いることもできる。
【0021】
カバーコーナー2は、図5〜8に示すように、車室側に配設されるカバーコーナーインナー30と、車外側に配設されるカバーコーナーアウター31とからなり、何れも、耐候性ABS樹脂などの適宜の合成樹脂材から一体成形により形成されている。
なお、本発明を適用するためには、カバーコーナー2は、カバーコーナーインナー30とカバーコーナーアウター31とに分割せず、全体を一体にして成形することも可能である。しかし、図示のように、カバーコーナー2をカバーコーナーインナー30とカバーコーナーアウター31とに分割して成形することにより、カバーコーナー2内部の肉を減らし、軽量化することができる。
【0022】
カバーコーナーインナー30の前端縁と後端縁にはそれぞれ係止爪40、41が形成されている。これを、カバーコーナーアウター31側に設けられた係止穴42、43にそれぞれ嵌入させて係止することにより、カバーコーナーインナー30とカバーコーナーアウター31とを一体に嵌合固定することができるようになっている。
【0023】
また、カバーコーナーインナー30およびカバーコーナーアウター31は、それぞれ、溝部32の車室側側壁32aおよび車外側側壁32bを含んでいる。
これら側壁32a、32bの端縁には突壁44a、44bが突設されている。これにより、溝部32にガイドレール1を収容した時に、該ガイドレール1が溝部32の開口方向に抜け出ることが防止される。
また、これら側壁32a、32bの上部には、突条45a、45bが突設されているが、これは、ガイドレール1の上端が、溝部32の上方に抜け出ることを防止するためのものである。しかし、図3に示すように、ガイドレール1が通常の位置に配置された場合には、後述するガイドレール1の回動を妨げないため、ガイドレール1の上端は、突条45a、45bに当らないように所定の間隔を介して離隔されるようになっている。
【0024】
本実施の形態においては、カバーコーナー2をカバーコーナーインナー30とカバーコーナーアウター31との2個の部材から形成したため、その溝部32の底壁は二重壁になっており、カバーコーナーインナー30側の内側底壁32cには、ガイドレール本体20の底壁20aの長穴23の位置に合わせて取付け穴33が穿設されている。また、この取付け穴33の周縁には、ガイドレール本体20側の長穴23周縁のバーリング24が溝部32底壁に当らないようにするため、凹部形状のバーリング逃げ36が形成されている。
【0025】
カバーコーナーアウター31側の外側底壁32dには、前記内側底壁32c上の取付け穴33およびバーリング逃げ36を外部に臨ませるように、開口部37が孔開されている。そして、この開口部37の側方両側の2箇所に、突部10、10が突設されている。
図中、これらの突部10、10は、外側底壁32dの他の部分と概略同じ厚みに形成されており、裏側では凹部となっている。この凹部の空間を埋めるように、内側底壁32c上のバーリング逃げ36の側方両側の2箇所に、リブ11、11が突出するように設けられている。これらリブ11の突端を突部10の裏側に当接または近接されることにより、ネジ51を締め付けた時に突部10が強く圧迫されたときでも、突部10が潰れにくくなっている。
【0026】
次に、ガイドレール1とカバーコーナー2を取り付けてコーナーピースアッセンブリ12とした状態を図3および図9〜13により説明する。ガイドレール1の上部は、カバーコーナー2の溝部32と、該溝部32の両突壁44a、44bとに取り囲まれ、かつその上端がカバーコーナー2の溝部32の両側壁32a、32b上の突条45a、45bに接触しないように配置されている。この状態で、ガイドレール1の長穴23と、カバーコーナー2の溝部32底壁の取付け穴33との位置を合わせ、ガイドレール1の開口側から、皿頭ネジ51aを挿通して締結することにより、ガイドレール1とカバーコーナー2とを互いに係止固着させてコーナーピースアッセンブリ12を得る。
【0027】
皿頭ネジ51aの頭部テーパ面は、車幅方向には、図13に示すように長穴23のテーパ面に線接触により接しており、かつ、ガイドレール1の長手方向には、図11に示すように、長穴23のテーパ面に接触せずに離間している。また、カバーコーナー2の溝部32の突部10は、ガイドレール本体20の底壁20aに当接しており、このため、前記溝部32の底壁のその他の部分はガイドレール本体20の底壁20aから離隔されている。
【0028】
次に、コーナーピースアッセンブリ12をドアに取り付ける手順の一例について説明する。
まず、コーナーピースアッセンブリ12を組み立てた後、ガイドレール1およびカバーコーナー2の各溝部内に、ゴム等の弾性材料からなるウェザーストリップ(ガラスランともいう)60を装着する。次いで、これをドア本体3内の空間7に挿入したのち、図3および図14に示すように、カバーコーナー2の後端縁の取付け穴34、35にドアサッシュ4側からネジ52、53を挿通することにより、ドアサッシュ4の後側辺部4Rの下部にネジ止めする。
【0029】
次いで、図15に示すように、ガイドレール1の下部を手などで把持して揺り動かすことにより、ガイドレール1を、カバーコーナー2の溝部32に突設された突部10、10を支点にして、回動させることができる。これにより、ブラケット22上の取付け穴21の位置をドア本体3の所定の位置に合わせることができるので、図16に示すように、ビス等54を介して係合することにより、ガイドレール1下部を固着する。さらに、ウェザーストリップ60をドアサッシュ4の溝部に挿し込み、装着することによりコーナーピースアッセンブリ12の取付け作業は完了する。
【0030】
次に本発明の第2の実施の形態を説明する。
本実施の形態においては、ガイドレール1とカバーコーナー2とを固着するためのネジ51として、図17〜19に示すように、鍋頭ネジが用いられる。
この場合、ガイドレール1の上部には、前記第2の実施の形態における長穴23に代えて、丸穴26が設けられている。また、この丸穴26の周辺には、バーリング24は形成されない。従って、取付け穴33の周囲にもバーリング逃げ36は不要となっている。
【0031】
本実施の形態においても、図18に示すように、カバーコーナー2の前端縁の溝部32の底壁には突部10、10が設けられ、これにより、溝部32底壁と、ガイドレール1の底壁20aとは離隔させられる。これにより、図20に示すように、ガイドレール1は弾性変形する余地が生じる。例えば、カバーコーナー2の取付け穴33とブラケット22の取付け穴21との間隔を300mmとし、鍋頭ネジ51bの頭径をφ10.5mmとし、首下の長さを10mmとして考察する。この場合、ガイドレール1のブラケット22の位置を前後方向に15mm変位させるためには、鍋頭ネジ51bの頭部外周縁近傍において、ガイドレール本体20の底壁20aの変形量は0.26mm必要である。また、鍋頭ネジ51bの先端部近傍において、所要のカバーコーナー2の変形量は0.5mmとなる。
【0032】
本実施の形態においては、前記突部10、10を設け、溝部32底壁と、ガイドレール1の底壁20aとを離隔することにより、前記変形量に相当する余地を設けるため、ガイドレール本体20に曲げの力を加えることにより、該ガイドレール本体20を片手作業にて容易に変形させることができる。このため、ガイドレール1の板厚は0.5〜1.4mmの範囲とすることが好ましい。前記板厚が0.5mm未満であると、ガイドレール1の強度が弱くなり、また、1.4mmを超えると、曲げが難しくなり、取付け穴の位置合わせが困難になる。
【0033】
次に、本発明の第3の実施の形態を説明する。
本実施の形態においては、ガイドレール1の底壁20aとカバーコーナー2の溝部32底壁とを離隔するための突部10を、ガイドレール本体20側に突設させるものである。この実施の形態によっても、突部10、10を支点として、ガイドレール1を回動させるか弾性変形させるかにより、ブラケット22を変位させ、その取付け穴21の位置を容易に合わせることできるようになる。
【0034】
ガイドレール本体20側に突設させる突部10の形状としては、特に制限はなく、例えば、図21(a)に示すように、半円筒状としてもよく、また、図21(b)に示すように、半球状としてもよい。突部10を形成するためには、エンボスのように一体に成形してもよい。または、図21(c)や図21(d)に示すように、突部10を形成したスペーサー27を成形し、これをガイドレール本体20とはガイドレール本体20の底壁20aの裏側に粘着または接着などにより固着させることによっても突部10、10を設けることができる。
【0035】
ガイドレール本体20とカバーコーナー2とを螺着するネジ51として、皿頭ネジを用いる場合、ガイドレール本体20側に形成される取付け穴の形状としては、特に制限されないが、例えば、第1の実施の形態に示したように、ガイドレール本体20の長手方向に延設された長穴23とすることができる。この場合、皿頭ネジ51aの頭部テーパ面は、車幅方向には、図23に示すように長穴23のテーパ面に線接触により接し、かつ、ガイドレール1の長手方向には、図22に示すように、長穴23のテーパ面に接触せず離間している。この場合、第1の実施の形態のものと同様にして、突部10、10を支点としてガイドレール本体20を回動させ、ブラケット22の位置を変位させることができる。従って、ブラケット22の取付け穴21の位置合わせが容易になる。
【0036】
また、第3の実施の形態においては、図24に示すように、ガイドレール本体20側に形成される取付け穴の形状を丸穴26とし、皿頭ネジ51aの頭部テーパ面に全面接触するようなものとしてもよい。突部10の突端は、第1の実施の形態の取り付け構造においては、ガイドレール本体20の底壁20aに当接する位置にあったが、本実施の形態においては、図25に示すように、カバーコーナー2の溝部32底壁に当接する位置にある。従って、本実施の形態のものには、ガイドレール本体20の底壁20aと、回動の支点となる突部10突端の位置とは、該底壁20aに垂直な方向に離間しており、このため、取付け穴のテーパ面は、若干の変形を伴いつつ皿頭ネジ51aの頭部テーパ面上で滑り、移動することができる。従って、ガイドレール本体20を容易に回動させることができる。従って、この場合でも、ブラケット22の取付け穴21の位置合わせが容易になる。
【0037】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明のガイドレールとカバーコーナーとの取付構造によれば、ガイドレール本体の底壁とカバーコーナーの前端縁の溝部の底壁とを離間するように、突部を突設させているので、該突部の突端を支点とすることにより、ガイドレール本体の先端を小さな力で回動もしくは弾性変形させることができる。このため、ガイドレール下部をドア本体とをネジ等を介して固着する際、前記ネジ等を挿通させるための穴の位置合わせが容易である。従って、ガイドレールをドア本体に取り付ける作業性が向上する。
【0038】
また、ガイドレール下部をドア本体に取り付けるための取り付け穴の形状を緩みの小さいものとすることができる。この場合、ドアガラスの昇降を制御するウィンドウレギュレーターとガイドレールとの間の位置精度を向上させることができ、これにより、ドアガラスの昇降の精度が向上し、従来に比して極めて滑らかな昇降が達成される。また、ドアガラスの昇降に伴う振動や騒音が軽減される効果も期待できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 車両全体の一例を示す概略図である。
【図2】 サイドドアの一例を示す側面図である。
【図3】 カバーコーナーの取り付け状態の一例を示す斜視図である。
【図4】 第1の実施の形態におけるガイドレールを示す斜視図である。
【図5】 第1の実施の形態におけるカバーコーナーを示す一部切欠分解斜視図である。
【図6】 第1の実施の形態におけるカバーコーナーを示す側面図である。
【図7】 第1の実施の形態におけるカバーコーナーインナーを示す斜視図である。
【図8】 第1の実施の形態におけるカバーコーナーアウターを示す斜視図である。
【図9】 第1の実施の形態におけるコーナーピースアセンブリを示す斜視図である。
【図10】 第1の実施の形態におけるコーナーピースアセンブリを示す斜視図である。
【図11】 図6のA−A線に沿う断面図である。
【図12】 図6のB−B線に沿う断面図である。
【図13】 図6のC−C線に沿う断面図である。
【図14】 図9のE−E線に沿う断面図である。
【図15】 ガイドレールが突部を支点として回動する様子を説明する図である。
【図16】 図9のD−D線に沿う断面図である。
【図17】 第2の実施の形態において、ネジ取付け穴を含みガイドレールの長手方向に沿う平面に沿う断面図である。
【図18】 第2の実施の形態において、突部を通りガイドレールの長手方向に沿う平面に沿う断面図である。
【図19】 第2の実施の形態において、ネジ取付け穴を含みガイドレールの長手方向に垂直な平面に沿う断面図である。
【図20】 第2の実施の形態において、ガイドレールの撓み変形による各部の変位量を説明する図である。
【図21】 第3の実施の形態において、突部の周辺を示す斜視図である。
【図22】 第3の実施の形態において、ネジ取付け穴を含みガイドレールの長手方向に沿う平面に沿う断面図である。
【図23】 第3の実施の形態において、ネジ取付け穴を含みガイドレールの長手方向に垂直な平面に沿う断面図である。
【図24】 第3の実施の形態において、ネジ取付け穴を含みガイドレールの長手方向に沿う平面に沿う断面図である。
【図25】 第3の実施の形態において、突部を通りガイドレールの長手方向に沿う平面に沿う断面図である。
【符号の説明】
1 ガイドレール、 2 カバーコーナー、 10 突部、 20a ガイドレール本体の底壁、 20b、20c ガイドレール本体の側壁、 23 長穴、 27 スペーサー、 32 カバーコーナーの溝部、 33 取付け穴、 51a 皿頭ネジ、 51b 鍋頭ネジ

Claims (7)

  1. 底壁と該底壁の幅方向両端に立設された側壁とから長尺のチャンネル状に形成され、ドアガラスの端部を摺動自在に案内するガイドレールと、このガイドレールの上部を覆うように断面略コの字に形成された溝部を有するカバーコーナーとを、前記ガイドレールの底壁と前記カバーコーナーの溝部の底壁とのそれぞれ所定の位置に穿設された取付け穴に挿通される取付け部材を介して固着した取付構造であって、
    前記カバーコーナーの溝部およびガイドレールのいずれか一方の底壁上の取付け穴の近傍に、前記両底壁間を離間させる突部が前記取付け穴の側方両側の少なくとも2箇所に形成されており、前記ガイドレールは前記突部を支点として回動可能に取り付けられていることを特徴とするガイドレールとカバーコーナーとの取付構造。
  2. 前記取付け部材の頭部の形状はテーパ面を有する皿頭状であり、前記ガイドレールの底壁の取付け穴の周縁部形状は前記取付け部材の頭部のテーパ面を含むテーパ面状であることを特徴とする請求項1に記載のガイドレールとカバーコーナーとの取付構造。
  3. 前記ガイドレールの底壁の取付け穴は、ガイドレールの長手方向に沿って延設される長穴として形成されていることを特徴とする請求項2に記載のガイドレールとカバーコーナーとの取付構造。
  4. 底壁と該底壁の幅方向両端に立設された側壁とから長尺のチャンネル状に形成され、ドアガラスの端部を摺動自在に案内するガイドレールと、このガイドレールの上部を覆うように断面略コの字に形成された溝部を有するカバーコーナーとを、前記ガイドレールの底壁と前記カバーコーナーの溝部の底壁とのそれぞれ所定の位置に穿設された取付け穴に挿通される取付け部材を介して固着した取付構造であって、
    前記カバーコーナーの溝部およびガイドレールのいずれか一方の底壁上の取付け穴の近傍に、前記両底壁間を離間させる突部が前記取付け穴の側方両側の少なくとも2箇所に形成されており、前記ガイドレールは撓み変形によりその下端が変位可能になっていることを特徴とするガイドレールとカバーコーナーとの取付構造。
  5. 前記取付け部材の頭部の形状は鍋頭状であることを特徴とする請求項4に記載のガイドレールとカバーコーナーとの取付構造。
  6. 前記突部は、ガイドレールの底壁の取付け穴の近傍に形成されており、かつガイドレール本体と一体に形成されていることを特徴とする請求項1ないしのいずれかに記載のガイドレールとカバーコーナーとの取付構造。
  7. 前記突部は、ガイドレールの底壁の取付け穴の近傍に形成されており、かつガイドレール本体とは別部材として形成されていることを特徴とする請求項1ないしのいずれかに記載のガイドレールとカバーコーナーとの取付構造。
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