JP4222908B2 - 内部品質評価用の受光装置及び内部品質評価装置 - Google Patents
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Description
そして、このような内部品質評価用の受光装置を用いた内部品質評価装置としては次のように構成されるものがあった。つまり、内部品質評価用の受光装置の他に計測対象箇所に位置する被計測物に光を投射する投光装置を備えて構成され、この投光装置が、例えばハロゲンランプ等の光源及びその光源の発する光を集光して計測対象箇所に向けて照射させるための凹面鏡や反射鏡等の光学系部品を備えて構成され、この投光装置による投光用箇所、計測対象箇所、及び、前記受光装置による受光用箇所の夫々が一直線状に位置するように、上記したような投光装置を構成する各部材及び受光装置を構成する各部材の夫々が計測対象箇所を迂回するように設けられた1個のケーシング内に収納されて一体的に設けられる構成のものがあった(例えば、特許文献1参照。)。
つまり、上記したような従来構成は、受光装置が被計測物からの光を直接受光する形式となっているが、内部品質評価用の受光装置としては、このような形式の他に、被計測物から得られる光を光ファイバーを通して受光するようにした形式が要求されることもある。例えば、投光装置を計測対象箇所の横側に位置させておき、被計測物を透過して計測対象箇所の下側から得られた光を受光装置によって受光するものにおいて、計測対象箇所の下側に受光装置を計測対象箇所に近づけて配置するスペースがないので外部に受光装置を設置させて、被計測物から得られる光を光ファイバーを通して受光装置にて受光させるような場合がある。
その第1特徴構成は、前記光情報取得手段が前記被計測物からの光を分光して分光スペクトルデータを計測する分光器にて構成され、
前記光導入部が、前記被計測物からの光のうち計測対象の波長領域の範囲の光だけを前記分光器に向けて反射し、それ以外の波長の光を光量検出センサへそのまま通過させるバンドパスミラー、前記バンドパスミラーにより反射された計測対象光を集光させる集光レンズ、及び、前記集光レンズを通過した光をそのまま通過させて前記分光器に入射させる開放状態と前記計測対象光の通過を阻止する遮蔽状態とに切り換え自在なシャッター機構をケーシングに内装して構成され、
前記分光器及び前記光導入部がユニット状に組み付けられ、
前記被計測物からの光を受け入れる形態が異なる複数種の形態の光学的入射手段が、前記光導入部における前記ケーシングに付け換え可能に構成されていることを特徴とする。
そして、そのように被計測物からの光を受光する形態が異なる複数種の形式に対応することが可能なようにするに当たり、光情報取得手段及び光導入部を兼用して、複数種の形態の光学的入射手段を光導入部に付け換え可能にするものであるから、被計測物からの光を受光する形態が異なる複数種の異なる形式の受光装置を、全体としての構成の簡素化を図りながら得ることができる。
要するに、被計測物からの光を受光する形態が異なる複数種の形式に対応することが可能でありながら、全体としての構成を簡素化することが可能となる内部品質評価用の受光装置を提供することができるようになった。
ちなみに、被計測物からの光を光ファイバーを通して受け入れるようにすることにより、受光装置を計測対象箇所に近づけて配置するスペースがない場合にも、受光装置を計測対象箇所から離れた箇所に配置しながら、光ファイバーの光入射側の端部を計測対象箇所に近づけて、被計測物からの光を適正に受光することが可能になる。
従って、被計測物からの光を光ファイバーを通して受光する形式を含めた複数種の形式に対応することが可能になった。
焦点位置が前記光ファイバーの光出射端面又はその近傍に位置する状態で前記被計測物からの光を前記光ファイバーを通して受け入れるための間接受光用の集光レンズが装着されるように構成されていることを特徴とする。
従って、被計測物からの光を光ファイバーを通して受光する形式において、被計測物からの光を極力効率よく光情報取得手段に導くことができて、極力適正な状態で内部品質評価処理を行うことが可能となる。
ちなみに、被計測物からの光を光ファイバー等を通さずに直接受け入れることにより、受光装置による被計測物からの光の受光量を多くする状態で内部品質評価処理を行うことが可能になる。
従って、被計測物からの光を直接受光する形式を含めた複数種の形式に対応することが可能になった。
それら複数種の形態の直接入光手段が、前記光導入部に付け換え可能に構成されていることを特徴とする。
ちなみに、受入部位と入射部位とが同一位置で、受入部位と入射部位との距離がゼロのもの、つまり、前記導光筒を備えないものも、受入部位と入射部位との距離が異なる複数種の形態の直接入光手段に含まれるものである。
そして、受光装置を計測対象箇所に近づけて配置することが可能な場合には、受入部位と入射部位との距離が小さい直接入光手段を光導入部に取り付けることになる。
又、例えば、受光装置を計測対象箇所に近づけて配置するスペースがない場合のように、受光装置を計測対象箇所から離れた位置に配置する場合には、受入部位と入射部位との距離が大きい直接入光手段を光導入部に取り付けることにより、受光装置を計測対象箇所から離れた位置に配置しながらも、被計測物からの光を適切な状態にて直接受光することが可能になる。
焦点位置が前記被計測物の表面又はその近傍に位置する状態で前記被計測物からの光を直接受け入れるための直接受光用の集光レンズが装着されるように構成されていることを特徴とする。
従って、被計測物からの光を直接受光する形式において、被計測物からの光を効率よく光情報取得手段に導くことができて、適正な状態で内部品質評価処理を行うことが可能となる。
この実施形態においては、本発明に係る前記内部品質評価装置として、透過型の直接受光形式の内部品質評価装置、半透過型の光ファイバー受光形式の内部品質評価装置、及び、半透過型の直接受光形式の内部品質評価装置の3種のものがあり、図1に前記透過型の直接受光形式の内部品質評価装置H1を示しており、図16には半透過型の光ファイバー受光形式の内部品質評価装置H2を示しており、図20に半透過型の直接受光形式の内部品質評価装置H3を示している。
この透過型の内部品質評価装置H1は、被計測物として例えば蜜柑等の果菜類の品質としての糖度や酸度を計測するための装置であり、図1に示すように、被計測物Mに光を照射する投光部1(投光装置の一例)と、被計測物Mを透過した光を受光し、その受光した光を計測する受光部2(本発明に係る内部品質評価用の受光装置の一例)と、各部の動作を制御する制御手段としての制御部3等を備えて構成され、被計測物Mは、搬送手段としての搬送コンベア4により一列で縦列状に載置搬送される構成となっており、本装置による計測対象個所を順次、通過していくように構成されている。そして、計測対象個所に位置する被計測物Mに対して、投光部1から投射した光が被計測物Mを透過した後に受光部2にて受光される状態で、投光部1と受光部2とが、計測対象個所の左右両側部に、すなわち、搬送コンベア4の搬送横幅方向の両側部に振り分けて配置される構成となっている。
この投光部1は、2個の光源を備えるとともに、その2個の光源からの光を互いに異なる照射用の光軸にて計測対象箇所に位置する被計測物に照射するように構成されている。又、各光源による2本の照射用の光軸が計測対象箇所に位置する被計測物の表面部又はその近傍にて交差するように構成されている。
すなわち、図4及び図10に示すように、搬送コンベア4による搬送方向に沿って離間させた2個のハロゲンランプからなる光源5が設けられ、これら2個の光源5の夫々に対応させて次のような光学系が備えられている。つまり、光源5が発光する光を反射させて被計測物Mの表面に焦点を合わせるための集光手段としての凹面形状の光反射板6が備えられ、この光反射板6にて集光される光の焦点位置近くに対応するように位置させて、大きめの絞り孔7aを通過させることで集光された後の光の径方向外方側への広がりを抑制する絞り板7、絞り板7を通過した光を通過させる状態、小さめの絞り孔8aを通して通過させる状態、及び、光を遮断する状態の夫々に切り換え自在な光量調節板8、集光された光源5からの光を平行光に変更させるコリメータレンズ9、平行光に変化した光を反射して屈曲させる反射板10、この反射板10にて反射された光を集光させる集光レンズ11の夫々が1個の光源5に対する光学系として備えられている。前記各光量調節板8は、電動モータ12によって一体的に揺動操作され、前記各状態に切り換え自在に構成されている。
この受光部2は、被計測物からの光を内部品質評価用の情報として受光する光情報取得手段2Aと、前記被計測物からの光を前記光情報取得手段2Aに導く光導入部2Bとを備えて構成されている。又、図21ないし図26に示すように、被計測物からの光を受け入れる形態が異なる複数種の形態の光学的入射手段Iが、光導入部2Bに付け換え可能に構成されている。
それら2種類の形態の直接入光手段Id1,Id2は、被計測物からの光を受け入れる受入部位P1と、その受入部位P1に受け入れた光を前記光導入部2Bに入射させる入射部位P2との距離が異なる形態のものであり、それら2種の形態の直接入光手段Id1,Id2が、前記光導入部2Bに付け換え可能に構成されている。
尚、詳述はしないが、受光部2には、ペルチェ素子等を用いた温度調節装置が備えられ、前記受光センサ23が設けられる箇所の雰囲気温度が設定温度に維持されるように温度管理される構成となっている。
図21ないし図26に示すように、前記ケーシング28における前記光導入部2Bに被計測物Mからの光を入射させるべき位置に円状の光入射口28wが形成されると共に、その光入射口28wの内周面に雌ネジ部28sが形成され、円孔を備え且つその円孔の内面に段状の支持部74aを備えた支持部材74が、その開口部を前記光入射口28wに臨ませた状態で、前記ケーシング28の内周面に密接させて配設され、前記支持部74a及び前記雌ネジ部28sを用いて、前記複数種の形態の光学的入射手段Iが付け換え可能なように構成されている。
又、その導光筒非具備型対応の直接受光用集光レンズ14が配設された位置が、被計測物Mからの光を受け入れる受入部位P1となり、且つ、その受入部位P1に受け入れた光を前記光導入部2Bに入射させる入射部位P2となり、この導光筒非具備型の直接入光手段Id1は、前記受入部位P1と前記入射部位P2との間隔がゼロになるように構成されている。
又、前記昇降台34には、品質評価装置校正用の被計測体Aが支持台32に載置支持された状態でも昇降操作可能なように品質評価装置校正用の被計測体Aが上下方向に通過することを許容する挿通孔34aが形成されている。
前記昇降台34には、図7に示すように、投光部1と受光部2との並び方向に沿って延びる2本のガイド棒39が設けられており、ユニット状に組み付けられた投光部1並びに受光部2の夫々が着脱自在に取付けられる前記一対の取付部としての支持部材40、41が各ガイド棒39にスライド移動自在に支持される構成となっている。前記各ガイド棒39は長手方向両端側で連結具39aにて連結されている。又、前記昇降台34には、投光部1と受光部2との並び方向に沿って延びる2本の送りネジ42、43が夫々電動モータ44、45によって回動操作可能に設けられ、各支持部材40、41に備えられた雌ネジ部46、47が各送りネジ42、43に螺合しており、電動モータ44、45にて前記各送りネジ42、43を各別に正逆回動させることで、前記各支持部材40、41が各別に搬送コンベア4の搬送方向と直交する水平方向に沿って位置調節可能な構成となっている。従って、各支持部材40、41に夫々各別に取付けられる投光部1及び受光部2は電動モータ44、45にて前記各送りネジ42、43を各別に正逆回動させることで前記水平方向、すなわち、計測対象箇所に対して接近並びに離間する方向での相対位置を変更調節することが可能となる。
尚、詳述はしないが、この内部品質評価装置H1の外周部は、被計測物の搬送に伴う通過箇所を除いて装置枠体Fに備えられた壁体によって囲われて外部から光が入り込まないようになっている。
動作制御手段101は、被計測物Mに対する通常の計測に先立って、投光部1からの光を被計測物Mに代えて前記リファレンスフィルター49に照射して、そのリファレンスフィルター49からの透過光を、受光部2にて分光してその分光した光を受光して得られた分光スペクトルデータを基準分光スペクトルデータとして求める基準データ計測モードと、搬送コンベア4により搬送される被計測物Mに対して、投光部1から光を照射して計測分光スペクトルデータを得て、この計測分光スペクトルデータと前記基準分光スペクトルデータとに基づいて被計測物Mの内部品質を解析する通常データ計測モードとに切り換え自在に構成されている。
この通常データ計測モードにおいては、上下位置調節機構29、具体的には上下位置調整用電動モータ36を操作して昇降台34を通常計測状態に切り換えて、搬送コンベア4による被計測物Mの搬送を行う。そして、図13に示すように、通過検出センサ50による検出情報に基づいて、被計測物が前記計測対象箇所を通過する周期を検出し、その周期に同期させる状態で、分光した光を受光して電荷蓄積動作を設定時間実行する電荷蓄積処理と、蓄積した電荷を送り出す送出処理とを設定周期で繰り返すように、受光センサ23の動作を制御する。
つまり、各被計測物Mが計測対象箇所を通過すると予測される時間帯において、受光センサ23が設定時間だけ電荷蓄積処理を実行し、被計測物Mが計測対象箇所に存在しないと予測される各被計測物M同士の中間位置付近が計測対象箇所に位置するようなタイミングで蓄積した電荷を送り出す送出処理を実行するように、受光センサ23の動作を制御する。従って、この装置では、受光センサ23による電荷蓄積時間は常に一定で動作する構成となっている。尚、1秒間に7個づつ被計測物が通過するような処理能力とした場合には、電荷蓄積処理を実行する設定時間は、約140msec程度になる。
この開放維持時間Txは、被計測物の品種の違いに応じて変更させる構成となっている。説明を加えると、例えば、温州蜜柑であれば光が比較的透過しやすいので比較的短い時間(10msec程度)に設定し、伊予柑であれば光が透過し難いので長めの時間(30msec程度)に設定する。
このような品種の違いによる動作条件の設定は、作業員が人為的に行う構成となっている。つまり、図14に示すように、品種の違いに応じて設定位置を人為的に切り換える切換操作具Cが設けられ、この切換操作具Cの設定情報が制御部3に入力され、制御部3はその設定情報に従って開放維持時間Txを変更調整する構成となっている。
具体的に説明すると、図15に前記光量検出センサ19の検出値の時間経過に伴う変化状態を示している。被計測物が到達するまでは投光部1から投射される光によってほぼ最大値が出力されているが、被計測物Mが計測箇所に至ると計測用光が遮られて光量検出センサの検出値(受光量)が減少し始めて検出値が予め設定した設定値以下にまで減少したとき(t1)に、被計測物が計測箇所に到達したものと判断して、その時点から設定時間が経過したとき(t2)に、シャッター機構17を開放状態に切り換える。そして、前記開放維持時間Txだけ開放状態を維持した後に、シャッター機構17を遮蔽状態に切り換えるのである。
つまり、上記したようにして得られた計測分光スペクトルデータを、前記基準データ計測モードにて求められた基準分光スペクトルデータ、及び、暗電流データを用いて正規化して、分光された各波長毎の吸光度スペクトルデータを得るとともに、その吸光度スペクトルデータの二次微分値を求める。そして、その二次微分値及び予め設定されている検量式により、被計測物Mに含まれる糖度に対応する成分量や酸度に対応する成分量を算出する解析演算処理を実行するように構成されている。
吸光度スペクトルデータdは、基準分光スペクトルデータをRd、計測分光スペクトルデータをSdとし、暗電流データをDaとすると、
d=log[(Rd−Da)/(Sd−Da)]
そして、制御部3は、このようにして得られた吸光度スペクトルデータdを二次微分した値のうち特定波長の値と、下記の数2に示されるような検量式とを用いて、被計測物Mに含まれる糖度や酸度に対応する成分量を算出するための検量値を求めるのである。
Y=K0+K1・A(λ1)+K2・A(λ2)
Y ;成分量に対応する検量値
K0,K1,K2 ;係数
A(λ1 ),A(λ2 ) ;特定波長λにおける吸光度スペクトルの二次微分値
説明を加えると、前記サンプルとして数十個〜数百個の被計測物を用意して、各サンプルについて前記分光分析装置を用いて各波長毎の分光スペクトルデータを得る。更に、前記各サンプルについて、例えば破壊分析等に基づいて被計測物の化学成分を特別な検査装置によって精度よく検出する実成分量の検出処理を実行して、被計測物の実成分量を得る。そして、上記したようにして得られた各サンプル毎の分光スペクトルデータを用いて、前記実成分量の検出結果と対比させながら、重回帰分析の手法を用いて、スペクトルデータと特定の成分についての成分量との関係を示す前記検量式を求めるのである。
品質評価装置校正用の被計測体Aを用いて品質評価装置H1の校正を行うときは、この被計測体Aを前記支持台32に載置させた状態で校正を行うようになっている。尚、被計測体Aは支持台32にそのまま位置決めした状態で載置させる構成であり、容易に着脱可能な構成となっており、校正を行わないときには、被計測体Aを支持台32から取り外しておくことができる。
つまり、図11に示すように、非透光性の部材で構成された略四角柱状の外側ケーシング52によって外周部が覆われ、この外側ケーシング52内部の長手方向一端側箇所(支持台32に載置された状態では下方側に位置する箇所)に品質評価対象としての純水Jを封入状態で収納する収納部51が設けられ、この収納部51と外側ケーシング52との間に空気層Kが形成されている。そして、外側ケーシング52の長手方向他端側箇所(支持台32に載置された状態では上方側に位置する箇所)は、収納部51が設けられる収納空間に対して仕切壁53によって気密状態に仕切られた空調用空間54が形成されている。
前記光ファイバー入光手段Ifは、間接受光用集光レンズ76、円筒状のスリーブ77、鍔部78fを備えると共にその鍔部78fの側周面に前記ケーシング28の前記雌ネジ部28sに螺合可能な雄ネジ部78sを備えた円筒状のファイバー支持筒78、そのファイバー支持筒78に光出射側端部が挿通される光ファイバー72、及び、前記ファイバー支持筒78の周壁に形成されたネジ孔78nに螺挿されて前記ファイバー支持筒78に挿通された前記光ファイバー72を押圧して固定する押さえネジ79等を備えて構成されている。
つまり、光ファイバー入光手段Ifが、焦点位置が光ファイバー72の光出射端面又はその近傍に位置する状態で被計測物Mからの光を光ファイバー72を通して受け入れるための間接受光用集光レンズ76が装着されるように構成されている。
上述のように光ファイバー入光手段Ifを取り付けた受光部2が、前記搬送コンベア4aの下方に配置され、前記光ファイバー72の受光側端部が、前記投光部1から照射されて被計測物を透過して受皿71の挿通孔70を通して下方側に透過する光を受光するように、計測対象箇所の下方側に配置されている。この受光部2による受光情報に基づく制御部3での内部品質の解析処理については透過型の直接受光形式の内部品質評価装置H1の場合と同様である。
前記2台の投光部1の取り付け構造は、半透過型の光ファイバー受光形式の内部品質評価装置H2と同様であり、透過型の直接受光形式の内部品質評価装置H1における前記各支持部材40、41と同様な支持部材40、41にユニット状の2台の投光部1が夫々取付けられる。又、半透過型の光ファイバー受光形式の内部品質評価装置H2と同様に、支持部材40、41の下端部における取付け用の台座部分40a,41aは、投光部1の上下長さに対応するように左右で同じものを用いるようにしており、又、各投光部1の光の照射方向がほぼ水平方向となるように、透過型の直接受光形式の品質評価装置H1にて用いた傾斜用の姿勢規制具40cは使用しない構成となっている。
前記導光筒具備型の直接入光手段Id2は、出射側の端部の外周面に前記ケーシング28の前記雌ネジ部28sに螺合可能な雄ネジ部80sを備え且つ受入側の端部の内周面に端から順に雌ネジ部80n、段状のレンズ支持部80aを備えた導光筒80、前記レンズ支持部80aに嵌め込み支持される導光筒具備型対応の直接受光用集光レンズ81、及び、外周面に前記導光筒80の雌ネジ部80nに螺合可能な雄ネジ部82sを備えたレンズ押さえリング82を備えて構成されている。
又、前記導光筒80の前記受入側の端部の内周面は、端側ほど大径になる状態の3段状に形成され、最も内側の段部と中間の段部とにより、段状の前記レンズ支持部80aが形成され、最も端側の段部に前記雌ネジ部80nが形成されている。
このように直接受光用集光レンズ81が受入側の端部に支持された前記導光筒80を、その出射側の端部を前記支持部材74に内嵌する状態で前記光入射口28wに螺合することにより、前記導光筒具備型の直接入光手段Id2が前記光導入部2Bに着脱自在な状態で取り付けられるように構成されている。
又、前記導光筒80の出射側の端部が前記光入射口28wに螺合支持された状態で、その導光筒80における前記導光筒具備型対応の直接受光用集光レンズ81が配設された箇所が、被計測物Mからの光を受け入れる受入部位P1となり、前記導光筒80における前記出射側の端部が、前記受入部位P1に受け入れた光を前記光導入部2Bに入射させる入射部位P2となる。
つまり、前記導光筒80の長さが、受入部位P1と入射部位P2との距離に略相当するので、導光筒80の長さを異ならせることにより、受入部位P1と入射部位P2との距離が異なる複数種の形態の導光筒具備型の直接入光手段Id2を作製することになる。
上述のように導光筒具備型の直接入光手段Id2を取り付けた受光部2が、前記導光筒80の前記受入側の端部を計測対象箇所の下方側に配置した状態で、前記搬送コンベア4aの下方に配置されて、前記投光部1から照射されて被計測物を透過して受皿71の挿通孔70を通して下方側に透過する光を受光するように構成されている。
前記導光筒80の長さは、前記搬送コンベア4aの下方の前記受光部2を配置可能なスペースに前記受光部2を配置した状態で、前記導光筒具備型対応の直接受光用集光レンズ81を計測対象箇所に極力近づけることが可能な長さに設定する。
この受光部2による受光情報に基づく制御部3での内部品質の解析処理については透過型の直接受光形式の内部品質評価装置H1の場合と同様である。
又、被計測物からの光を直接受光する形式においては、前記受光部2の設置箇所と計測対象箇所との距離が異なる場合にも対応可能な構成となっている。
以下、別実施形態を列記する。
又、透過型の直接受光形式の内部品質評価装置H1においては、光学的入射手段Iとして前記導光筒非具備型の直接入光手段Id1を用いる場合について例示したが、前記導光筒具備型の直接入光手段Id2を用いても良い。この場合、被計測物としての果菜類の種類が異なる等、被計測物の大きさが異なる場合に、受入部位P1を極力被計測物に近づけることが可能な長さの導光筒80を備えた前記導光筒具備型の直接入光手段Id2に付け換えることにより、被計測物の大きさが異なっても、被計測物からの光を適切に直接受光することが可能になる。
2 受光装置
2A 光情報取得手段
2B 光導入部
14,81 直接受光用の集光レンズ
72 光ファイバー
76 間接受光用の集光レンズ
I 光学的入射手段
Id1、Id2 直接入光手段
If 光ファイバー入光手段
M 被計測物
P1 受入部位
P2 入射部位
Claims (9)
- 被計測物からの光を内部品質評価用の情報として受光する光情報取得手段と、前記被計測物からの光を前記光情報取得手段に導く光導入部とを備えた内部品質評価用の受光装置であって、
前記光情報取得手段が前記被計測物からの光を分光して分光スペクトルデータを計測する分光器にて構成され、
前記光導入部が、前記被計測物からの光のうち計測対象の波長領域の範囲の光だけを前記分光器に向けて反射し、それ以外の波長の光を光量検出センサへそのまま通過させるバンドパスミラー、前記バンドパスミラーにより反射された計測対象光を集光させる集光レンズ、及び、前記集光レンズを通過した光をそのまま通過させて前記分光器に入射させる開放状態と前記計測対象光の通過を阻止する遮蔽状態とに切り換え自在なシャッター機構をケーシングに内装して構成され、
前記分光器及び前記光導入部がユニット状に組み付けられ、
前記被計測物からの光を受け入れる形態が異なる複数種の形態の光学的入射手段が、前記光導入部における前記ケーシングに付け換え可能に構成されている内部品質評価用の受光装置。 - 前記複数種の形態の光学的入射手段の一つが、前記被計測物からの光を光ファイバーを通して受け入れる光ファイバー入光手段である請求項1記載の内部品質評価用の受光装置。
- 前記光ファイバー入光手段が、
焦点位置が前記光ファイバーの光出射端面又はその近傍に位置する状態で前記被計測物からの光を前記光ファイバーを通して受け入れるための間接受光用の集光レンズが装着されるように構成されている請求項2記載の内部品質評価用の受光装置。 - 前記複数種の形態の光学的入射手段の一つが、前記被計測物からの光を直接受け入れる直接入光手段である請求項1〜3のいずれか1項に記載の内部品質評価用の受光装置。
- 前記直接入光手段として、前記被計測物からの光を受け入れる受入部位と、その受入部位に受け入れた光を前記光導入部に入射させる入射部位との距離が異なる複数種の形態の直接入光手段が設けられ、
それら複数種の形態の直接入光手段が、前記光導入部に付け換え可能に構成されている請求項4記載の内部品質評価用の受光装置。 - 前記直接入光手段が、
焦点位置が前記被計測物の表面又はその近傍に位置する状態で前記被計測物からの光を直接受け入れるための直接受光用の集光レンズが装着されるように構成されている請求項4又は5記載の内部品質評価用の受光装置。 - 請求項4〜6のいずれか1項に記載の内部品質評価用の受光装置を備えて構成されている内部品質評価装置であって、
前記光導入部に前記直接入光手段が取り付けられ、且つ、計測対象箇所に位置する前記被計測物に光を投射する投光装置が備えられ、
前記投光装置による投光箇所、前記計測対象箇所、及び、前記受光装置による受光箇所の夫々が一直線状に位置する形態で前記投光装置及び前記受光装置が配置されている内部品質評価装置。 - 請求項2又は3記載の内部品質評価用の受光装置を備えて構成されている内部品質評価装置であって、
前記光導入部に前記光ファイバー入光手段が取り付けられ、且つ、計測対象箇所に位置する前記被計測物に光を投射する投光装置が備えられ、
前記投光装置による投光箇所、前記計測対象箇所、及び、前記受光装置による受光箇所の夫々が屈曲線上に位置する形態で前記投光装置及び前記受光装置が配置されている内部品質評価装置。 - 請求項4〜6のいずれか1項に記載の内部品質評価用の受光装置を備えて構成されている内部品質評価装置であって、
前記光導入部に前記直接入光手段が取り付けられ、且つ、計測対象箇所に位置する前記被計測物に光を投射する投光装置が備えられ、
前記投光装置による投光箇所、前記計測対象箇所、及び、前記受光装置による受光箇所の夫々が屈曲線上に位置する形態で前記投光装置及び前記受光装置が配置されている内部品質評価装置。
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Applications Claiming Priority (2)
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