JP4312123B2 - 分光分析装置用の投光装置 - Google Patents
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その導光手段の光路に位置させる光通過用開口の開口面積を駆動手段による開口面積変更用可動体の移動操作により変更して、被計測物に投射される光の投射範囲を変更調節する投射範囲調節手段とが設けられた分光分析装置用の投光装置であって、
前記駆動手段と前記開口面積変更用可動体とが、熱伝導が抑制される状態で連動連結されている分光分析装置用の投光装置に関する。
つまり、被計測物の内部品質情報を精度良く計測するためには、光を被計測物に対して広い範囲に投射して被計測物の内部における広い範囲の情報を得るようにするのが好ましいものの、投射範囲が広くなり過ぎると、被計測物を透過せずに受光部に回り込む光が多くなることから、被計測物に対して光を広い範囲に投射できながらも被計測物を透過せずに受光部に回り込む光を抑制するように、被計測物に投射する光の範囲を被計測物の大きさに応じて変更調節することになる。
しかしながら、従来の投光装置では、駆動手段と開口面積変更用可動体との間では、それらを連動連結する連結軸を介して熱伝導が良好に行われるので、開口面積変更用可動体が昇温すると、その開口面積変更用可動体からの熱伝導により駆動手段が加熱されて、駆動手段の性能低下が速くなり、投光装置の耐久性を向上する上で改善の余地があった。
その導光手段の光路に位置させる光通過用開口の開口面積を駆動手段による開口面積変更用可動体の移動操作により変更して、被計測物に投射される光の投射範囲を変更調節する投射範囲調節手段とが設けられたものであって、
第1特徴構成は、前記駆動手段と前記開口面積変更用可動体とが、熱伝導が抑制される状態で連動連結されており、
前記投射範囲調節手段が、開口面積が最大の最大光通過用開口を備えてその最大光通過用開口を前記光路に位置させる状態で固定設置される開口形成部材と、前記開口面積変更用可動体とを備えて構成され、
前記開口面積変更用可動体が、前記最大光通過用開口よりも開口面積が小さい絞り用光通過用開口を備えて、その絞り用光通過用開口を前記光路に位置させる絞り投射位置、及び、前記最大光通過用開口に重ならない最大投射位置に移動自在に設けられ、
前記駆動手段と前記開口面積変更用可動体とが、伝動軸により連動連結され、
その伝動軸が、棒状軸部分と、その棒状軸部分が挿入され且つその棒状軸部分よりも大径の穴を備えた穴付き軸部分と、その穴付き軸部分に径方向内方に向けて捩じ込まれて、前記穴付き軸部分の前記穴とそれに挿入された前記棒状軸部分とを非接触状態で両者の相対移動が阻止されるように締結する押さえネジとを備えて構成され、前記穴付き軸部分の前記穴と前記棒状軸部分が非接触状態となることにより、前記駆動手段と前記開口面積変更用可動体との熱伝導が抑制されるように構成されている点を特徴とする。
そして、そのことにより、駆動手段の耐久性を向上することができるようになった。
従って、駆動手段の耐久性を向上することができるようになったので、耐久性を向上し得る分光分析装置用の投光装置を提供することができるようになった。
ちなみに、カメラの絞り機構の如き構成、即ち、多数の羽根体を夫々が揺動自在な状態で環状に配設して、それら多数の羽根体を一体的に駆動手段にて揺動操作する構成によっても、光路に位置させる光通過用開口の開口面積を変更調節することができる。
そして、開口形成部材を固定設置し、1枚の開口面積変更用可動体を移動操作するように構成することにより、前記カメラの絞り機構の如き構成を備えて構成する場合に比べて、前記投射範囲調節手段の構成を簡略化することが可能となる。
従って、投射範囲調節手段の構成の簡略化を図ることができるようになったので、低廉化を図りながら、耐久性を向上することが可能となった。
従って、駆動手段と開口面積変更用可動体とを熱伝導を十分に抑制しながらもそれらを連動連結する強度を増大することが可能となるので、投光装置の耐久性をより一層向上することができるようになった。
前記光源、前記導光手段、前記投射範囲調節手段及び前記駆動手段が、吸気口及び排気口を備えたケーシング内に設けられ、
冷却用空気を前記吸気口から吸い込んで、前記ケーシング内を通流させて前記排気口から排出させるように通風作用する冷却用送風機が設けられ、
前記光源が、前記冷却用空気の通流経路に配設されている点を特徴とする。
つまり、このような投光装置では、ケーシング内に発熱源となる光源を設けると共に、そのケーシング内は、導光手段により導かれる光源からの光により昇温するので、通常、ケーシング内に冷却用空気を通流させる冷却用送風機を設けて、ケーシング内を冷却するようになっている。
そして、そのような冷却用送風機を設けるに当たって、その冷却用送風機の通流経路に、光源を配設することにより、光源を効率良く冷却することが可能となるので、光源の耐久性を向上することが可能となる。
従って、光源を効率良く冷却してその耐久性を向上することが可能となるので、投光装置の耐久性をより一層向上することができるようになった。
先ず、本発明に係る分光分析装置用の投光装置を備えた分光分析装置について説明する。
この分光分析装置は、蜜柑等の果菜類の如き被計測物の糖度や酸度等の内部品質を計測するものであり、図1及び図2に示すように、被計測物Mを受皿4tに載置支持した状態で計測箇所Pを経由して搬送する搬送コンベア4と、前記計測箇所Pの水平方向両横側方に振り分けた配置した前記投光装置としての投光部1及び受光部2と、分光分析装置の運転の制御及び被計測物Mの内部品質情報を求める制御部3等を備えて構成されている。
先ず、搬送コンベア4について、説明を加える。
図1及び図2に示すように、搬送コンベア4は、無端回動チェーン(図示省略)に設定間隔をあけて被計測物載置用の前記受皿4tを取り付けて回動駆動する構成となっており、被計測物Mをそれら複数の受皿4tに載置した状態で、計測箇所Pを順次通過していくように一列で縦列状に搬送するように構成されている。
図3ないし図6に示すように、この投光部1は、ハロゲンランプからなる光源5からの光を被計測物に投射するように導く導光部G(導光手段に相当する)、その導光部Gの光路に位置させる光通過用開口6の開口面積をステッピングモータにて構成される開口調節用電動モータ7(駆動手段に相当する)による絞り板8(開口面積変更用可動体に相当する)の移動操作により変更して、被計測物に投射される光の投射範囲を変更調節する投射範囲調節部A(投射範囲調節手段に相当する)、及び、冷却用送風機10等を投光部ケーシング11内に設けて構成してある。
そして、各投射範囲調節部Aは、前記光通過用開口6として、開口面積が最大の円形の最大光通過用開口6bと、その最大光通過用開口6bよりも開口面積が小さい円形の絞り用光通過用開口6sとの2個を備えるように構成してある。
つまり、各投射範囲調節部Aは、前記最大光通過用開口6bを備えてその最大光通過用開口6bを光路に位置させる状態で固定設置した開口形成部材9と、前記絞り用光通過用開口6sを備えた前記絞り板8とを備えて構成してあり、その絞り板8は、後述するように、その絞り用光通過用開口6sを前記光路に位置させる絞り照射位置、及び、前記最大光通過用開口6bに重ならない最大投射位置に移動自在に構成してある。
又、2枚の前記絞り板8は、夫々が開口形成部材9における光路下手側、即ち、光源5側とは反対側に近接し、且つ、同軸の揺動軸心にて揺動自在な状態で、互いに対向するように設けてある。
そして、開口調節用電動モータ7を回動駆動させることにより2枚の絞り板8を一体的に揺動操作して、各絞り板8を、その絞り用光通過用開口6sを前記光路に位置させる絞り投射位置(図4ないし図6参照)と、前記最大光通過用開口6bに重ならない最大投射位置(図3参照)と、絞り用光通過用開口6sが形成されていない部分が最大光通過用開口6bに重なって光の通過を遮断する遮光位置(図示省略)の3位置に位置切り換えするように構成してある。
ちなみに、絞り板8を前記絞り投射位置に切り換えて、前記光路に絞り用光通過用開口6sを位置させる状態にすると、光が例えば10mmφ程度のスポットで被計測物に投射され、絞り板8を前記最大投射位置に切り換えて、前記光路に最大光通過用開口6bを位置させる状態にすると、光が例えば20mmφ程度のスポットで被計測物に投射されるように構成してある。
ちなみに、前記棒状軸部分16は、開口調節用電動モータ7の出力軸に取り付け、前記穴付き軸部分17は前記絞り板8に取り付けてある。
又、前記2本の押さえネジ18は、穴付き軸部分17に互いに対向する状態で捩じ込むようにしてある。
前記投光部ケーシング11の底板11bにおける各光源5の下方に対応する2ヶ所には、吸気口11iを形成し、投光部ケーシング11の上壁11tには、2個の排気口11eを、前記搬送コンベア4による搬送方向に沿って離間させて形成してある。
前記冷却用送風機10として2台の冷却用送風機10を、夫々、各排気口11eの下方に各別に位置するように配設してある。
更に、各冷却用送風機10の下方には、外部光の入射を防止する遮光板19を配設してある。
つまり、2台の光源5夫々を冷却用空気の通流経路に配設して、2台の光源5を効率良く冷却するように構成してある。
そして、投光部ケーシング11をその取付用基板11sが垂直方向に沿う姿勢にて支持部材62に吊り下げ支持した状態で、投光部1により光を斜め下向きに投射することができるように構成されている。
ちなみに、この実施形態では、前記投光部1により光を斜め下向きに投射するに当たって、その投射方向の水平方向に対する下向きの角度は7°程度に設定してある。
この受光部2は、被計測物Mからの光を導入する光導入部I、及び、その光導入部Iにより導入される光を分光する分光部としての分光器Bを、矩形状の取付用基板21の裏側に並べた状態で、且つ、光導入部Iの光入射部としての光入射筒24を取付用基板21の表側に向けた状態で取付用基板21に取り付けて構成してある。
それら光導入部I及び分光器Bを覆う覆い板22を前記取付用基板21に取り付けて、それら取付用基板21と覆い板22とから密閉状の本体ケーシング23を構成してある。
又、分光部2には、バンドパスミラー26をそのまま直進状態で通過した光の光量を検出する光量検出センサ30も備えてある。
そして、前記シャッタ機構28は、光の漏洩がないように前記入射スリット31に対して円板28Aを密接状態で摺動する状態で、前記暗箱32における前記入射スリット31を備えた側板部分32bに支持させてある。
つまり、計測対象光の通過により昇温するシャッタ機構28から前記暗箱32の分光器基板32kへの伝熱を遮断して、その分光器基板32kの温度変化を抑制することにより、前記上手側凹面反射鏡33、前記凹面回折格子34、前記下手側凹面反射鏡35を経由して受光センサ36に至る光路における隣接するもの同士の相対位置関係のズレを抑制するようにして、分光スペクトルデータの計測精度を向上するようにしてある。
つまり、2台の温調式通風部41により、本体ケーシング23内における分光器Bが配設された領域に、光導入部Iと分光器Bとの並び方向に交差する方向での両側から、光導入部Iと分光器Bとの並び方向に交差する方向の内側に向けて温調用空気を通風する構成としてある。
前記温調式通風部41のケーシング41kにおいて、前記本体ケーシング23内に位置する部分における互いに対向する両側壁部分の夫々に、吸気口41wを形成してあり、前記空調用送風機42の通風作用により、前記本体ケーシング23内の空気を両吸気口41wから前記ケーシング41k内に吸い込んで前記ペルチエ素子の温調域を通過させた後、分光器Bが配設された領域に吹き出すように構成してある。
つまり、2台の循環用送風機44を、本体ケーシング23内における光導入部Iが配設された領域に対して通風するように設けてある。
つまり、受光センサ36を、前記遮風体45の内方に位置する状態で、前記分光器Bの側方に設けてある。
又、そのように2台の温調式通風部41により温調用空気を通風するにしても、前記受光センサ36側の温調式通風部41の温調用空気吹き出し部分と受光センサ36との間を横切る形態で、遮風体45が設けられていて、温調式通風部41から吹き出された温調用空気が受光センサ36に当たるのが遮風体45により防止されるので、受光センサ36の温度変化を抑制することができて、内部品質情報の検出精度を向上することが可能となる。
そして、前記受光部2は、本体ケーシング23の取付用基板21を用いて支持する状態で、設置対象箇所に設けるように構成してあり、この実施形態では、後述するように、取付用基板21にて支持部材63に吊り下げ支持するように構成してある。
そして、前記光導入部Iは、取付用基板21が垂直方向に沿う姿勢で本体ケーシング23が支持部材63に吊り下げ支持された状態で、被計測物Mからの透過光を受け入れる光軸が水平方向を向くように、前記取付用基板21に取り付けてある。
図1、図2及び図12に示すように、装置枠体Fの上部側箇所から位置固定状態で4本の固定支持棒53を垂下する状態で設け、これら4本の固定支持棒53の下端部には支持台54を取り付けてある。そして、この4本の固定支持棒53に対して4箇所の摺動支持部55により上下方向にスライド移動自在に昇降台56を支持してある。又、装置枠体Fの上部側箇所から垂下状態に支持した送りネジ57を電動モータ58にて回動自在に設け、昇降台56に備えた雌ネジ部材59がこの送りネジ57に螺合しており、送りネジ57を電動モータ58にて回動操作することで昇降台56を任意の位置に上下移動調節可能な構成となっている。尚、送りネジ57は手動操作ハンドル60でも回動自在に構成してある。
前記昇降台56には、図1、図2及び図12に示すように、投光部1と受光部2の並び方向に沿って延びる2本のガイド棒61を設けてあり、ユニット状に組み付けられた投光部1及び受光部2の夫々が着脱自在に取り付けられる一対の取付部としての支持部材62、63を各ガイド棒61にスライド移動自在に支持した構成となっている。前記各ガイド棒61は長手方向両端側で連結具64にて連結してある。又、前記昇降台56には、投光部1と受光部2の並び方向に沿って延びる2本の送りネジ65、66を夫々水平位置調整用電動モータ67、68によって回動操作可能に設け、各支持部材62、63に備えられた雌ネジ部69、70が各送りネジ65、66に螺合しており、電動モータ67、68にて前記各送りネジ65、67を各別に正逆回動させることで、前記各支持部材62、63を各別に搬送コンベア4の搬送方向と直交する水平方向に沿って位置調節可能な構成となっている。従って、各支持部材62、63に夫々各別に取り付けられる投光部1及び受光部2は電動モータ67、68にて前記各送りネジ65、66を各別に正逆回動させることで前記水平方向、すなわち、計測箇所Pに対して接近並びに離間する方向での相対位置を変更調節することが可能となる。
このように投光部1を支持部材62に取り付けた状態では、上述のように、取付用基板11sが垂直方向を向く姿勢となり、投光部1から光が斜め下向きに投射されることになる。
又、上述のように受光部2を支持部材63に取り付けた状態では、上述のように、取付用基板21が垂直方向を向く姿勢となり、受光部2にて被計測物Mからの透過光を受け入れる光軸が水平方向を向くようになる。
制御部3は、被計測物Mに対する通常の計測に先立って、投光部1からの光を被計測物Mに代えて前記リファレンスフィルター72に投射して、そのリファレンスフィルター72からの透過光を、受光部2にて分光してその分光した光を受光して得られた分光スペクトルデータを基準分光スペクトルデータとして求める基準データ計測モードと、搬送コンベア4により搬送される被計測物Mに対して、投光部1から光を投射して計測分光スペクトルデータを得て、この計測分光スペクトルデータと前記基準分光スペクトルデータとに基づいて被計測物Mの内部品質を解析する通常データ計測モードとに切り換え自在に構成してある。
通常用計測条件における開口調節用電動モータ7の制御情報は、導光部Gの光路に位置させる光通過用開口6を計測箇所Pに位置する被計測物Mが大きいときは最大光通過用開口6bとし、小さいときは絞り用光通過用開口6sとするための制御情報であり、被計測物Mの品種に応じて、各品種の被計測物Mの大きさに合わせて設定してある。
又、前記基準データ計測モードにおいては、受光部2への光が遮断された無光状態での受光センサ36の検出値(暗電流データ)も計測される。すなわち、前記受光部2のシャッタ機構28を遮蔽状態に切り換えて、そのときの受光センサ36の単位画素毎における検出値を暗電流データとして求めるようにしている。
つまり、各被計測物Mが計測箇所Pを通過すると予測される時間帯において、受光センサ36が設定時間だけ電荷蓄積処理を実行し、被計測物Mが計測箇所Pに存在しないと予測される各被計測物M同士の中間位置付近が計測箇所Pに位置するようなタイミングで蓄積した電荷を送り出す送出処理を実行するように、受光センサ36の動作を制御する。
具体的に説明すると、被計測物Mが到達するまでは投光部1から投射される光によってほぼ最大値が出力されているが、被計測物Mが計測箇所Pに至ると計測用光が遮られて光量検出センサ30の検出値(受光量)が減少し始めて検出値が予め設定した設定値以下にまで減少したときに、被計測物Mが計測箇所Pに到達したものと判断して、その時点から設定時間が経過したときに、シャッタ機構28を開放状態に切り換える。そして、前記開放維持時間だけ開放状態を維持した後に、シャッタ機構28を遮蔽状態に切り換えるのである。
つまり、上記したようにして得られた計測分光スペクトルデータを、前記基準データ計測モードにて求められた基準分光スペクトルデータ、及び、暗電流データを用いて正規化して、分光された各波長毎の吸光度スペクトルデータを得るとともに、その吸光度スペクトルデータの二次微分値を求める。そして、その二次微分値及び予め設定されている検量式により、被計測物Mに含まれる糖度に対応する成分量や酸度に対応する成分量を算出する解析演算処理を実行するように構成してある。
d=log[(Rd−Da)/(Sd−Da)]
そして、制御部3は、このようにして得られた吸光度スペクトルデータdを二次微分した値のうち特定波長の値と、下記の数2に示されるような検量式とを用いて、被計測物Mに含まれる糖度や酸度に対応する成分量を算出するための検量値を求めるのである。
Y=K0+K1・A(λ1)+K2・A(λ2)
Y ;成分量に対応する検量値
K0,K1,K2 ;係数
A(λ1),A(λ2) ;特定波長λにおける吸光度スペクトルの二次微分値
次に別実施形態を説明する。
(イ) 前記開口調節用電動モータ7と前記絞り板8との熱伝導が抑制される連動連結するための構成は、上記の実施形態において例示した構成に限定されるものではない。
例えば、開口調節用電動モータ7と絞り板8とを連動連結する伝動軸を、棒状軸部分と、その棒状軸部分が内嵌される穴を備えた穴付き軸部分と、その穴付き軸部分に径方向内方に向けて捩じ込まれて穴付き軸部分とその穴に挿入された棒状軸部分とを互いに接触状態で両者の相対移動を阻止するように締結する押さえネジとを備えて構成し、例えば棒状軸部分を耐熱性を有し且つ熱伝導率が低いガラス又は樹脂等の断熱材製とすることにより、開口調節用電動モータ7と絞り板8との熱伝導が抑制されるようにしても良い。
この場合は、前記絞り板8に、開口面積が最大光通過用開口6bよりも小さく且つ互いに異なる複数の絞り用光通過用開口を備えさせて、その絞り板8を、複数の絞り用光通過用開口を各別に前記光路に位置させる複数の絞り照射位置、及び、前記最大光通過用開口6bに重ならない最大投射位置に移動自在に構成することになる。
6 光通過用開口
6b 最大光通過用開口
6s 絞り用光通過用開口
7 駆動手段
8 開口面積変更用可動体
9 開口形成部材
10 冷却用送風機
11 ケーシング
11i 吸気口
11e 排気口
16 棒状軸部分
17 穴付き軸部分
17h 穴
18 押さえネジ
A 投射範囲調節手段
G 導光手段
M 被計測物
S 伝動軸
Claims (2)
- 光源からの光を被計測物に投射するように導く導光手段と、
その導光手段の光路に位置させる光通過用開口の開口面積を駆動手段による開口面積変更用可動体の移動操作により変更して、被計測物に投射される光の投射範囲を変更調節する投射範囲調節手段とが設けられた分光分析装置用の投光装置であって、
前記駆動手段と前記開口面積変更用可動体とが、熱伝導が抑制される状態で連動連結されており、
前記投射範囲調節手段が、開口面積が最大の最大光通過用開口を備えてその最大光通過用開口を前記光路に位置させる状態で固定設置される開口形成部材と、前記開口面積変更用可動体とを備えて構成され、
前記開口面積変更用可動体が、前記最大光通過用開口よりも開口面積が小さい絞り用光通過用開口を備えて、その絞り用光通過用開口を前記光路に位置させる絞り投射位置、及び、前記最大光通過用開口に重ならない最大投射位置に移動自在に設けられ、
前記駆動手段と前記開口面積変更用可動体とが、伝動軸により連動連結され、
その伝動軸が、棒状軸部分と、その棒状軸部分が挿入され且つその棒状軸部分よりも大径の穴を備えた穴付き軸部分と、その穴付き軸部分に径方向内方に向けて捩じ込まれて、前記穴付き軸部分の前記穴とそれに挿入された前記棒状軸部分とを非接触状態で両者の相対移動が阻止されるように締結する押さえネジとを備えて構成され、前記穴付き軸部分の前記穴と前記棒状軸部分が非接触状態となることにより、前記駆動手段と前記開口面積変更用可動体との熱伝導が抑制されるように構成されている分光分析装置用の投光装置。 - 前記光源、前記導光手段、前記投射範囲調節手段及び前記駆動手段が、吸気口及び排気口を備えたケーシング内に設けられ、
冷却用空気を前記吸気口から吸い込んで、前記ケーシング内を通流させて前記排気口から排出させるように通風作用する冷却用送風機が設けられ、
前記光源が、前記冷却用空気の通流経路に配設されている請求項1記載の分光分析装置用の投光装置。
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