JP4222154B2 - 車両制御システム - Google Patents

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Description

本発明は、車両を制御するために繰り返し行われる一連の処理の分担処理を複数のECUで行う車両制御システムに関するものである。
従来、ABS(アンチロックブレーキシステム)、エンジン燃料噴射、点火、スロットルセンサ値読み込み、スロットルモータ駆動といった、車両の様々な機能を、複数のECUで実現する車両分散制御システムが提案されている(例えば、特許文献1参照)。また、そのECU間を接続する通信プロトコルとして、TTP/CやFlex−Ray等の時分割多重通信が提案されている。時分割多重通信とは、決められたタイミングでそのタイミングに割り当てられたECUが他のECUと通信することをいう(例えば特許文献2参照)。
上記時分割多重通信を利用した車両分散制御システムでは、車両を制御するために繰り返し行われるある一連の処理を、複数のECU中の処理機能が分担して行うようになっており、それぞれの分担処理を行う処理機能は、その分担処理の結果としての信号を、所定の順序で時分割通信を用いて受け渡すようになっている。そして、分担処理を行うそれぞれの処理機能は、前段の処理機能から入力された信号に基づいた分担処理を行うようになっている。
典型的な例として、所定のセンサ入力の値に基づいて所定のアクチュエータを制御するという、車両制御のための一連の処理を、2つのECU内の処理機能が分担する車両制御システムを、図16および図17を用いて説明する。
図16は、この車両制御システムの機能説明図である。2つのECU51、52は、車内LAN回線53を介してTTP/CやFlex−Ray等の時分割多重通信を用いた通信をすることができるようになっている。この車両制御システムにおける上記一連の処理は、次の(1)〜(6)のような手順によって実現される。
(1)ECU51に接続されたセンサ54が、所定の物理状態(例えばエンジン回転数、車速、アクセル開度、外気温等)を検出し、その検出内容を信号としてECU51に出力する。
(2)ECU51は、センサ54からの入力に基づいて、車両の所定の状態(例えばトルク、ブレーキ量等)についての目標値を演算し、演算した目標値をECU51に備えられたメモリ(RAM)55に書き込む。(1)、(2)の手順における信号の流れが、図16中の丸囲み数字1の矢印に対応する。
(3)また、ECU51は、他の要因(車両の他の物理状態等)に基づき、メモリ55に記憶した目標値を更新する。(3)の手順における信号の流れが図16中の丸囲み数字2の矢印に対応する。
(4)また、ECU51は、車内LAN53によって割り当てられた所定のタイミングで、メモリ55に記憶した目標値の信号をECU52に送信する。
(5)また、ECU52は、ECU51からの信号を受信し、受信した目標値をメモリ56書き込む。(4)、(5)の手順における信号の流れが図16中の丸囲み数字3の矢印に対応する。
(6)メモリ56に書き込まれた目標値に基づき、アクチュエータ57の駆動量および駆動タイミングを演算し、アクチュエータを駆動する。(6)の手順における信号の流れが図16中の丸囲み数字4の矢印に対応する。
これら一連の処理は、ECU51における分担処理の段階(以下段階Aと記す)、ECU51の分担処理の結果の通信による受け渡しの段階(以下段階Bと記す)、ECU52における分担処理の段階(以下段階Cと記す)に区分けすることができる。段階Aは、(1)、(2)、および(3)の処理から成り、段階Bは(4)および(5)の処理から成り、段階Cは(6)の処理から成る。
3つの段階のそれぞれは、段階A、段階B、段階Cの順に所定のタイミングで実行されるようになっている。
このように、車両を制御するための一連の処理がECU51およびECU52の分担処理機能(段階Aおよび段階Cに対応する)によって分担処理され、その分担処理の結果が、段階Bにより、所定の順序で信号として前段のECU51から後段のECU52へ受け渡されるようになっており、ECU52の分担処理機能は、受け渡しの前段であるECU51の分担処理機能の出力信号に基づいて分担処理を行うようになっている。
図17は、このような一連の処理の繰り返しにおける段階A、段階B、段階Cの実行タイミングを表すタイミング図である。図17中、右方向が時間の向きであり、各長方形81〜91の位置は、A、B、Cそれぞれの段階の処理のタイミングを表し、各長方形81〜91の幅は、それぞれの段階の処理の継続時間を表している。通常は、図17の1回目、2回目の処理の様に、段階Aの処理が終了した後に段階Bが始まり、段階Bの処理が終了した後に段階Cが始まるようになっている。
しかし、例えば図17の3回目の繰り返しにおける段階A(長方形87に対応する)の様に、ECU51における分担処理が何らかの理由で高負荷になってその処理継続時間が通常より長くなってしまった場合や、4回目の繰り返しにおいて、ECU51の異常により段階Aの処理が抜けてしまった場合は、段階B(長方形88、90に対応)によって読み出され送信されるメモリ55の内容が、当該一連の処理の前の一連の処理における段階A(長方形84、87に対応)の分担処理の結果となってしまう。それゆえ、ECU52は誤った目標値に基づいてアクチュエータを駆動してしまう。
このように、車両を制御するために繰り返し行われる一連の処理が分担処理機能によって分担処理され、その分担処理の結果が分担処理機能間で所定の順序で信号として受け渡し合うようになっており、分担処理機能のそれぞれは、受け渡しの前段の分担処理の出力信号に基づいて分担処理を行うようになっている車両制御システムにおいて、1つの一連の処理中の分担処理の結果の信号が分担処理機能間で所定の順序通りに受け渡されないような異常は、シーケンスエラーと呼ばれる。
現状の車両制御システムにおいては、このようなシーケンスエラーが起こっていることは検出できない。
また、従来技術として、複数の機能が正常に実行されているかをチェックする技術が特許文献3に開示されている。具体的には、それぞれの機能に対応したフラグとカウンタを備え、監視手段がそのフラグとカウンタの更新状況をチェックすることで、機能が正常に起動および処理完了しているかをチェックすることができる。
ただし、上記技術はあくまでアプリケーション単独の実行チェックをするもので、制御のシーケンスが規定どおりに実行されているかをチェックするものではない。つまり、シーケンスエラーは検出することができない。
特開2000−339001号公報 特開平7−89398号公報 特開平10−214208号公報
本発明は、上記点に鑑み、車両を制御するために繰り返し行われる一連の処理の分担処理の結果が所定の順序で信号として受け渡し合うようになっており、分担処理機能のそれぞれは、受け渡しの前段の分担処理の出力信号に基づいて分担処理を行うようになっている車両制御システムにおいて、1つの一連の処理中の分担処理の結果の信号が分担処理機能間で所定の順序通りに受け渡されないような異常を検出することができるようにすることを目的とする。
上記目的を達成するための請求項1に記載の発明は、複数のECU(11〜15)を備え、前記複数のECUのそれぞれは、車両を制御するために繰り返し行われる一連の処理の分担処理を行う分担処理手段を1つ以上備え、これら複数の分担処理手段は、その分担処理の結果を所定の順序で信号として受け渡し合うようになっており、また前記複数の分担処理手段のそれぞれは、前記受け渡しの前段の分担処理手段の出力信号に基づいて前記分担処理を行うようになっている車両制御システムであって、前記一連の処理中の前記分担処理の結果の信号が前記順序通りに受け渡されなかったことを検出する検出手段と、前記検出手段の検出に基づいて、前記一連の処理中の前記分担処理の結果の信号が前記順序通りに受け渡されなかったというエラーに対処するためのエラー処理を行うエラー処理手段と、を備え、前記検出手段は、前記所定の順序の最後となる分担処理手段を備えたECUが有していることを特徴とする車両制御システムである。
これによって、車両を制御するために繰り返し行われる一連の処理の分担処理の結果が所定の順序で信号として受け渡し合うようになっており、分担処理機能(分担処理手段)のそれぞれは、受け渡しの前段の分担処理の出力信号に基づいて分担処理を行うようになっている車両制御システムにおいて、検出手段により、一連の処理中の分担処理の結果の信号が分担処理機能間で所定の順序通りに受け渡されないような異常を検出することができるようにすることができる。
また、検出手段は、所定の順序の全てについての異常を検出することができてもよいし、所定の順序の一部についての異常を検出できるだけであってもよい。
また、本請求項の発明においては、検出手段は車両制御システムのどのECUが備えているかについては特定しない。
また、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の車両制御システムにおいて、前記検出手段は、前記一連の処理中の前記分担処理の結果の信号が前記順序通りに受け渡されなかったことを検出した場合、その順序の異常の発生元の分担処理手段を備えたECUにおいて、他の分担処理手段も順序の異常の発生元となっている場合、当該ECUを異常であると判定することを特徴とする。
また、請求項3に記載の発明は、複数のECU(11〜15)を備え、前記複数のECUのそれぞれは、車両を制御するために繰り返し行われる一連の処理の分担処理を行う分担処理手段を1つ以上備え、これら複数の分担処理手段は、その分担処理の結果を所定の順序で信号として受け渡し合うようになっており、また前記複数の分担処理手段のそれぞれは、前記受け渡しの前段の分担処理手段の出力信号に基づいて前記分担処理を行うようになっている車両制御システムであって、前記一連の処理中の前記分担処理の結果の信号が前記順序通りに受け渡されなかったことを検出する検出手段と、前記検出手段の検出に基づいて、前記一連の処理中の前記分担処理の結果の信号が前記順序通りに受け渡されなかったというエラーに対処するためのエラー処理を行うエラー処理手段と、を備え、前記検出手段は、前記一連の処理中の前記分担処理の結果の信号が前記順序通りに受け渡されなかったことを検出した場合、その順序の異常の発生元の分担処理手段を備えたECUにおいて、他の分担処理手段も順序の異常の発生元となっている場合、当該ECUを異常であると判定することを特徴とする車両制御システムである。
また、請求項4に記載の発明は、請求項1ないし3のいずれか1つに記載の車両制御システムにおいて、前記所定の順序において最初に前記分担処理の結果の信号を出力する前記出力手段は、所定の前記順序チェック情報を前記分担処理の結果の信号に含めて出力する開始出力手段(610、630、650、660)を備えたことを特徴とする。
また、請求項5に記載の発明は、請求項4に記載の車両制御システムにおいて、前記開始出力手段は、前記出力の度に前記所定の順序チェック情報を変化させることを特徴とする。
また、請求項6に記載の発明は、複数のECU(11〜15)を備え、前記複数のECUのそれぞれは、車両を制御するために繰り返し行われる一連の処理の分担処理を行う分担処理手段を1つ以上備え、これら複数の分担処理手段は、その分担処理の結果を所定の順序で信号として受け渡し合うようになっており、また前記複数の分担処理手段のそれぞれは、前記受け渡しの前段の分担処理手段の出力信号に基づいて前記分担処理を行うようになっている車両制御システムであって、前記一連の処理中の前記分担処理の結果の信号が前記順序通りに受け渡されなかったことを検出する検出手段と、前記検出手段の検出に基づいて、前記一連の処理中の前記分担処理の結果の信号が前記順序通りに受け渡されなかったというエラーに対処するためのエラー処理を行うエラー処理手段と、を備え、前記所定の順序において最初に前記分担処理の結果の信号を出力する前記出力手段は、所定の前記順序チェック情報を前記分担処理の結果の信号に含めて出力する開始出力手段(610、630、650、660)を備え、前記開始出力手段は、前記出力の度に前記所定の順序チェック情報を変化させることを特徴とする車両制御システムである。
また、請求項7に記載の発明は、請求項5または6に記載の車両制御システムにおいて、前記開始出力手段は、新たな順序チェック情報を生成して記憶媒体の所定の領域に情報として保存する保存手段(650)と、前記記憶媒体の前記所定の領域に保存された情報を読み込む読込手段(610)と、前記読み込んだ情報を今回の出力に用いる順序チェック情報とする設定手段(630)と、を備え、前記分担処理は、前記保存手段、前記読込手段、前記設定手段の処理中で離れて実行されていることを特徴とする。
また、請求項8に記載の発明は、請求項1ないし7のいずれか1つに記載の車両制御システムにおいて、前記複数の分担処理手段は、前段の分担処理手段の出力信号に含まれる順序チェック情報を前記分担処理の結果に含めた信号を出力する出力手段(610〜660、705〜740)を備え、前記複数の分担処理手段の一部または全部の特定分担処理手段が備える前記出力手段は、前段の分担処理手段の出力信号に含まれる順序チェック情報に対して所定の加工を施したものを前記分担処理の結果に含めた信号を出力し、前記検出手段は、前記複数の分担処理手段のいずれか1つからの出力信号中の順序チェック情報に基づいて、前記一連の処理中の前記分担処理の結果の信号が前記順序通りに受け渡されなかったことを検出することを特徴とする。
これによって、各分担処理手段は、前段の分担処理手段から受けた順序チェック情報を分担処理結果と共に後段の分担処理手段に渡し、更に分担処理手段のうちの特定分担処理手段は、受けた順序チェック情報に対して所定の加工を施した後に後段の分担処理手段に渡すので、前記順序が正常ならば、分担処理の結果と共に、順序チェック情報が特定分担処理手段によって加工されながら次々渡される。また、特定分担処理手段において順序の異常があった場合は、所定の加工が為されないことになる。そして、検出手段が、このような順序チェック情報に基づいて、順序の異常を検出する。したがって、車両を制御するために繰り返し行われる一連の処理の分担処理の結果が所定の順序で信号として受け渡し合うようになっており、分担処理機能(分担処理手段)のそれぞれは、受け渡しの前段の分担処理の出力信号に基づいて分担処理を行うようになっている車両制御システムにおいて、検出手段により、一連の処理中の分担処理の結果の信号が分担処理機能間で順序通りに受け渡されないような異常を検出することができるようにすることができる。
なお、検出手段において、「前記複数の分担処理手段のいずれか1つ」とあるのは、必ずしも1つのみの分担処理手段からの出力信号に基づいて検出することを意味するのではなく、少なくとも1つの分担処理手段からの出力信号に基づいて検出することを意味する。
また、請求項9に記載の発明は、請求項8に記載の車両制御システムにおいて、前記特定分担処理手段の有する前記出力手段は複数のグループに分かれ、当該グループ毎に前記所定の加工の内容が異なることを特徴とする。
また、請求項10に記載の発明は、前記特定分担処理手段は、前記車両を制御するための一連の処理の複数のうち、信頼性が求められる度合いが高い前記一連の処理の分担処理について、前段の分担処理手段の出力信号に含まれる順序チェック情報に対して所定の加工を施したものを前記分担処理の結果に含めた信号を出力することを特徴とする請求項8または9に記載の車両制御システムである。
また、請求項11に記載の発明は、前記順序チェック情報は数値データを含み、前記所定の加工は、前記数値データに所定の値を加算することである請求項8ないし10のいずれか1つに記載の車両制御システムである。
また、請求項12に記載の発明は、前記検出手段は、前記複数の分担処理手段のいずれか1つからの、前記一連の処理の前回の繰り返しにおける出力信号中の前記順序チェック情報と、当該1つの分担処理手段からの、前記一連の処理の今回の繰り返しにおける出力信号中の前記順序チェック情報との値の差が所定値でないことに基づいて、前記一連の処理中の前記分担処理の結果の信号が前記順序通りに受け渡されなかったことを検出することを特徴とする請求項8ないし11のいずれか1つに記載の車両制御システムである。
また、請求項13に記載の発明は、前記検出手段は、前記所定の順序の最初となる分担処理手段からの出力信号中の前記順序チェック情報と、前記所定の順序の最後の1つ前となる分担処理手段からの出力信号中の前記順序チェック情報の値の差が所定値でないことに基づいて、前記一連の処理中の前記分担処理の結果の信号が前記順序通りに受け渡されなかったことを検出することを特徴とする請求項8ないし11のいずれか1つに記載の車両制御システムである。
また、請求項14に記載の発明は、前記順序チェック情報は複数のフラグを含み、前記所定の加工は、前記複数のフラグの所定の一部を所定の状態にすることである請求項8ないし10のいずれか1つに記載の車両制御システムである。
また、請求項15に記載の発明は、複数のECU(11〜15)を備え、前記複数のECUのそれぞれは、車両を制御するために繰り返し行われる一連の処理の分担処理を行う分担処理手段を1つ以上備え、これら複数の分担処理手段は、その分担処理の結果を所定の順序で信号として受け渡し合うようになっており、また前記複数の分担処理手段のそれぞれは、前記受け渡しの前段の分担処理手段の出力信号に基づいて前記分担処理を行うようになっている車両制御システムであって、前記一連の処理中の前記分担処理の結果の信号が前記順序通りに受け渡されなかったことを検出する検出手段と、前記検出手段の検出に基づいて、前記一連の処理中の前記分担処理の結果の信号が前記順序通りに受け渡されなかったというエラーに対処するためのエラー処理を行うエラー処理手段と、を備え、前記複数の分担処理手段は、前段の分担処理手段の出力信号に含まれる順序チェック情報を前記分担処理の結果に含めた信号を出力する出力手段(610〜660、705〜740)を備え、前記複数の分担処理手段の一部または全部の特定分担処理手段が備える前記出力手段は、前段の分担処理手段の出力信号に含まれる順序チェック情報に対して所定の加工を施したものを前記分担処理の結果に含めた信号を出力し、前記検出手段は、前記複数の分担処理手段のいずれか1つからの出力信号中の順序チェック情報に基づいて、前記一連の処理中の前記分担処理の結果の信号が前記順序通りに受け渡されなかったことを検出し、前記特定分担処理手段の有する前記出力手段は複数のグループに分かれ、当該グループ毎に前記所定の加工の内容が異なることを特徴とする車両制御システムである。
また、請求項16に記載の発明は、前記特定分担処理手段は、前記車両を制御するための一連の処理の複数のうち、信頼性が求められる度合いが高い前記一連の処理の分担処理について、前段の分担処理手段の出力信号に含まれる順序チェック情報に対して所定の加工を施したものを前記分担処理の結果に含めた信号を出力することを特徴とする請求項15に記載の車両制御システムである。
また、請求項17に記載の発明は、複数のECU(11〜15)を備え、前記複数のECUのそれぞれは、車両を制御するために繰り返し行われる一連の処理の分担処理を行う分担処理手段を1つ以上備え、これら複数の分担処理手段は、その分担処理の結果を所定の順序で信号として受け渡し合うようになっており、また前記複数の分担処理手段のそれぞれは、前記受け渡しの前段の分担処理手段の出力信号に基づいて前記分担処理を行うようになっている車両制御システムであって、前記一連の処理中の前記分担処理の結果の信号が前記順序通りに受け渡されなかったことを検出する検出手段と、前記検出手段の検出に基づいて、前記一連の処理中の前記分担処理の結果の信号が前記順序通りに受け渡されなかったというエラーに対処するためのエラー処理を行うエラー処理手段と、を備え、
前記複数の分担処理手段は、前段の分担処理手段の出力信号に含まれる順序チェック情報を前記分担処理の結果に含めた信号を出力する出力手段(610〜660、705〜740)を備え、前記複数の分担処理手段の一部または全部の特定分担処理手段が備える前記出力手段は、前段の分担処理手段の出力信号に含まれる順序チェック情報に対して所定の加工を施したものを前記分担処理の結果に含めた信号を出力し、前記検出手段は、前記複数の分担処理手段のいずれか1つからの出力信号中の順序チェック情報に基づいて、前記一連の処理中の前記分担処理の結果の信号が前記順序通りに受け渡されなかったことを検出し、前記特定分担処理手段は、前記車両を制御するための一連の処理の複数のうち、信頼性が求められる度合いが高い前記一連の処理の分担処理について、前段の分担処理手段の出力信号に含まれる順序チェック情報に対して所定の加工を施したものを前記分担処理の結果に含めた信号を出力することを特徴とする車両制御システムである。
また、請求項18に記載の発明は、前記検出手段は、前記複数の分担処理手段のいずれか1つからの、前記一連の処理の前回の繰り返しにおける出力信号中の前記順序チェック情報と、当該1つの分担処理手段からの、前記一連の処理の今回の繰り返しにおける出力信号中の前記順序チェック情報との値の差が所定値でないことに基づいて、前記一連の処理中の前記分担処理の結果の信号が前記順序通りに受け渡されなかったことを検出することを特徴とする請求項15ないし17のいずれか1つに記載の車両制御システムである。
また、請求項19に記載の発明は、前記検出手段は、前記所定の順序の最初となる分担処理手段からの出力信号中の前記順序チェック情報と、前記所定の順序の最後の1つ前となる分担処理手段からの出力信号中の前記順序チェック情報の値の差が所定値でないことに基づいて、前記一連の処理中の前記分担処理の結果の信号が前記順序通りに受け渡されなかったことを検出することを特徴とする請求項15ないし17のいずれか1つに記載の車両制御システムである。
また、請求項20に記載の発明は、前記順序チェック情報は複数のフラグを含み、前記所定の加工は、前記複数のフラグの所定の一部を所定の状態にすることである請求項15ないし17のいずれか1つに記載の車両制御システムである。
また、請求項12に記載の発明は、複数のECU(11〜15)を備え、前記複数のECUのそれぞれは、車両を制御するために繰り返し行われる一連の処理の分担処理を行う分担処理手段を1つ以上備え、これら複数の分担処理手段は、その分担処理の結果を所定の順序で信号として受け渡し合うようになっており、また前記複数の分担処理手段のそれぞれは、前記受け渡しの前段の分担処理手段の出力信号に基づいて前記分担処理を行うようになっている車両制御システムであって、前記一連の処理中の前記分担処理の結果の信号が前記順序通りに受け渡されなかったことを検出する検出手段と、前記検出手段の検出に基づいて、前記一連の処理中の前記分担処理の結果の信号が前記順序通りに受け渡されなかったというエラーに対処するためのエラー処理を行うエラー処理手段と、を備え、前記複数の分担処理手段は、前段の分担処理手段の出力信号に含まれる順序チェック情報を前記分担処理の結果に含めた信号を出力する出力手段(610〜660、705〜740)を備え、前記複数の分担処理手段の一部または全部の特定分担処理手段が備える前記出力手段は、前段の分担処理手段の出力信号に含まれる順序チェック情報に対して所定の加工を施したものを前記分担処理の結果に含めた信号を出力し、前記検出手段は、前記複数の分担処理手段のいずれか1つからの、前記一連の処理の前回の繰り返しにおける出力信号中の前記順序チェック情報と、当該1つの分担処理手段からの、前記一連の処理の今回の繰り返しにおける出力信号中の前記順序チェック情報との値の差が所定値でないことに基づいて、前記一連の処理中の前記分担処理の結果の信号が前記順序通りに受け渡されなかったことを検出することを特徴とする車両制御システムである。
また、請求項13複数のECU(11〜15)を備え、前記複数のECUのそれぞれは、車両を制御するために繰り返し行われる一連の処理の分担処理を行う分担処理手段を1つ以上備え、これら複数の分担処理手段は、その分担処理の結果を所定の順序で信号として受け渡し合うようになっており、また前記複数の分担処理手段のそれぞれは、前記受け渡しの前段の分担処理手段の出力信号に基づいて前記分担処理を行うようになっている車両制御システムであって、前記一連の処理中の前記分担処理の結果の信号が前記順序通りに受け渡されなかったことを検出する検出手段と、前記検出手段の検出に基づいて、前記一連の処理中の前記分担処理の結果の信号が前記順序通りに受け渡されなかったというエラーに対処するためのエラー処理を行うエラー処理手段と、を備え、前記複数の分担処理手段は、前段の分担処理手段の出力信号に含まれる順序チェック情報を前記分担処理の結果に含めた信号を出力する出力手段(610〜660、705〜740)を備え、前記複数の分担処理手段の一部または全部の特定分担処理手段が備える前記出力手段は、前段の分担処理手段の出力信号に含まれる順序チェック情報に対して所定の加工を施したものを前記分担処理の結果に含めた信号を出力し、前記検出手段は、前記所定の順序の最初となる分担処理手段からの出力信号中の前記順序チェック情報と、前記所定の順序の最後の1つ前となる分担処理手段からの出力信号中の前記順序チェック情報の値の差が所定値でないことに基づいて、前記一連の処理中の前記分担処理の結果の信号が前記順序通りに受け渡されなかったことを検出することを特徴とする車両制御システムである。
また、請求項23前記順序チェック情報は数値データを含み、前記所定の加工は、前記数値データに所定の値を加算することである請求項15ないし19、21、22のいずれか1つに記載の車両制御システムである。
また、請求項24複数のECU(11〜15)を備え、前記複数のECUのそれぞれは、車両を制御するために繰り返し行われる一連の処理の分担処理を行う分担処理手段を1つ以上備え、これら複数の分担処理手段は、その分担処理の結果を所定の順序で信号として受け渡し合うようになっており、また前記複数の分担処理手段のそれぞれは、前記受け渡しの前段の分担処理手段の出力信号に基づいて前記分担処理を行うようになっている車両制御システムであって、前記一連の処理中の前記分担処理の結果の信号が前記順序通りに受け渡されなかったことを検出する検出手段と、前記検出手段の検出に基づいて、前記一連の処理中の前記分担処理の結果の信号が前記順序通りに受け渡されなかったというエラーに対処するためのエラー処理を行うエラー処理手段と、を備え、前記複数の分担処理手段は、前段の分担処理手段の出力信号に含まれる順序チェック情報を前記分担処理の結果に含めた信号を出力する出力手段(610〜660、705〜740)を備え、前記複数の分担処理手段の一部または全部の特定分担処理手段が備える前記出力手段は、前段の分担処理手段の出力信号に含まれる順序チェック情報に対して所定の加工を施したものを前記分担処理の結果に含めた信号を出力し、前記検出手段は、前記複数の分担処理手段のいずれか1つからの出力信号中の順序チェック情報に基づいて、前記一連の処理中の前記分担処理の結果の信号が前記順序通りに受け渡されなかったことを検出し、前記順序チェック情報は複数のフラグを含み、前記所定の加工は、前記複数のフラグの所定の一部を所定の状態にすることであることを特徴とする車両制御システムである。
また、請求項25に記載の発明は、前記所定の順序において最初に前記分担処理の結果の信号を出力する前記出力手段は、所定の前記順序チェック情報を前記分担処理の結果の信号に含めて出力する開始出力手段(610、630、650、660)を備えたことを特徴とする請求項15ないし24のいずれか1つに記載の車両制御システムである。
また、請求項26に記載の発明は、前記検出手段は、前記分担処理としてアクチュエータを制御する分担処理手段を備えたECUが有していることを特徴とする請求項1ないし25のいずれか1つに記載の車両制御システムである。
また、請求項27に記載の発明は、前記検出手段を複数有し、これら複数の検出手段は、それぞれ異なる分担処理手段が有していることを特徴とする請求項1ないし26のいずれか1つに記載の車両制御システムである。
また、請求項28に記載の発明は、前記エラー処理手段は、前記エラー処理において、前回の前記一連の処理中の分担処理の結果を、今回の前記一連の処理中の当該分担処理の結果として用いることを特徴とする請求項1ないし27のいずれか1つに記載の車両制御システムである。
また、請求項29に記載の発明は、前記エラー処理手段は、前記エラー処理において、あらかじめ定められたデフォルト値を、今回の前記一連の処理中の分担処理の結果として用いることを特徴とする請求項1ないし28のいずれか1つに記載の車両制御システムである。
また、請求項30前記検出手段による、前記一連の処理中の前記分担処理の結果の信号が前記順序通りに受け渡されなかったことの検出とは、前記一連の処理中において、前段の分担処理の結果の信号を前記順序通りに受けるべき分担処理が、当該前段の分担処理の結果の信号を受けなかったことの検出であることを特徴とする請求項1ないし29のいずれか1つに記載の車両制御システムである。
た、請求項31に記載の発明は、複数のECU(11〜15)を備え、前記複数のECUのそれぞれは、車両を制御するために繰り返し行われる一連の処理の分担処理を行う分担処理手段を1つ以上備え、これら複数の分担処理手段は、その分担処理の結果を所定の順序で信号として受け渡し合うようになっており、また前記複数の分担処理手段のそれぞれは、前記受け渡しの前段の分担処理手段の出力信号に基づいて前記分担処理を行うようになっている車両制御システムであって、前記一連の処理中の前記分担処理の結果の信号が前記順序通りに受け渡されなかったことを検出する検出手段を備えたことを特徴とする車両制御システムであって、前記複数の分担処理手段は、前段の分担処理手段の出力信号に含まれる順序チェック情報を前記分担処理の結果に含めた信号を出力する出力手段(610〜660、705〜740)を備え、前記複数の分担処理手段の一部または全部の特定分担処理手段が備える前記出力手段は、前段の分担処理手段の出力信号に含まれる順序チェック情報に対して所定の加工を施したものを前記分担処理の結果に含めた信号を出力し、前記検出手段は、前記複数の分担処理手段のいずれか1つからの出力信号中の順序チェック情報に基づいて、前記一連の処理中の前記分担処理の結果の信号が前記順序通りに受け渡されなかったことを検出し、前記検出手段は、前記複数の分担処理手段のいずれか1つからの、前記一連の処理の前回の繰り返しにおける出力信号中の前記順序チェック情報と、当該1つの分担処理手段からの、前記一連の処理の今回の繰り返しにおける出力信号中の前記順序チェック情報との値の差が所定値でないことに基づいて、前記一連の処理中の前記分担処理の結果の信号が前記順序通りに受け渡されなかったことを検出することを特徴とする車両制御システムである。
また、請求項32に記載の発明は、複数のECU(11〜15)を備え、前記複数のECUのそれぞれは、車両を制御するために繰り返し行われる一連の処理の分担処理を行う分担処理手段を1つ以上備え、これら複数の分担処理手段は、その分担処理の結果を所定の順序で信号として受け渡し合うようになっており、また前記複数の分担処理手段のそれぞれは、前記受け渡しの前段の分担処理手段の出力信号に基づいて前記分担処理を行うようになっている車両制御システムであって、前記一連の処理中の前記分担処理の結果の信号が前記順序通りに受け渡されなかったことを検出する検出手段を備えたことを特徴とする車両制御システムであって、前記複数の分担処理手段は、前段の分担処理手段の出力信号に含まれる順序チェック情報を前記分担処理の結果に含めた信号を出力する出力手段(610〜660、705〜740)を備え、前記複数の分担処理手段の一部または全部の特定分担処理手段が備える前記出力手段は、前段の分担処理手段の出力信号に含まれる順序チェック情報に対して所定の加工を施したものを前記分担処理の結果に含めた信号を出力し、前記検出手段は、前記複数の分担処理手段のいずれか1つからの出力信号中の順序チェック情報に基づいて、前記一連の処理中の前記分担処理の結果の信号が前記順序通りに受け渡されなかったことを検出し、前記検出手段は、前記所定の順序の最初となる分担処理手段からの出力信号中の前記順序チェック情報と、前記所定の順序の最後の1つ前となる分担処理手段からの出力信号中の前記順序チェック情報の値の差が所定値でないことに基づいて、前記一連の処理中の前記分担処理の結果の信号が前記順序通りに受け渡されなかったことを検出することを特徴とする車両制御システムである。
また、請求項33に記載の発明は、複数のECU(11〜15)を備え、前記複数のECUのそれぞれは、車両を制御するために繰り返し行われる一連の処理の分担処理を行う分担処理手段を1つ以上備え、これら複数の分担処理手段は、その分担処理の結果を所定の順序で信号として受け渡し合うようになっており、また前記複数の分担処理手段のそれぞれは、前記受け渡しの前段の分担処理手段の出力信号に基づいて前記分担処理を行うようになっている車両制御システムであって、前記一連の処理中の前記分担処理の結果の信号が前記順序通りに受け渡されなかったことを検出する検出手段を備えたことを特徴とする車両制御システムであって、前記複数の分担処理手段は、前段の分担処理手段の出力信号に含まれる順序チェック情報を前記分担処理の結果に含めた信号を出力する出力手段(610〜660、705〜740)を備え、前記複数の分担処理手段の一部または全部の特定分担処理手段が備える前記出力手段は、前段の分担処理手段の出力信号に含まれる順序チェック情報に対して所定の加工を施したものを前記分担処理の結果に含めた信号を出力し、前記検出手段は、前記複数の分担処理手段のいずれか1つからの出力信号中の順序チェック情報に基づいて、前記一連の処理中の前記分担処理の結果の信号が前記順序通りに受け渡されなかったことを検出し、前記順序チェック情報は複数のフラグを含み、前記所定の加工は、前記複数のフラグの所定の一部を所定の状態にすることである車両制御システムである。
また、請求項34に記載の発明は、複数のECU(11〜15)を備え、前記複数のECUのそれぞれは、車両を制御するために繰り返し行われる一連の処理の分担処理を行う分担処理手段を1つ以上備え、これら複数の分担処理手段は、その分担処理の結果を所定の順序で信号として受け渡し合うようになっており、また前記複数の分担処理手段のそれぞれは、前記受け渡しの前段の分担処理手段の出力信号に基づいて前記分担処理を行うようになっている車両制御システムであって、前記一連の処理中の前記分担処理の結果の信号が前記順序通りに受け渡されなかったことを検出する検出手段を備えたことを特徴とする車両制御システムであって、前記複数の分担処理手段は、前段の分担処理手段の出力信号に含まれる順序チェック情報を前記分担処理の結果に含めた信号を出力する出力手段(610〜660、705〜740)を備え、前記複数の分担処理手段の一部または全部の特定分担処理手段が備える前記出力手段は、前段の分担処理手段の出力信号に含まれる順序チェック情報に対して所定の加工を施したものを前記分担処理の結果に含めた信号を出力し、前記検出手段は、前記複数の分担処理手段のいずれか1つからの出力信号中の順序チェック情報に基づいて、前記一連の処理中の前記分担処理の結果の信号が前記順序通りに受け渡されなかったことを検出し、前記特定分担処理手段の有する前記出力手段は複数のグループに分かれ、当該グループ毎に前記所定の加工の内容が異なることを特徴とする車両制御システムである。
また、請求項35に記載の発明は、複数のECU(11〜15)を備え、前記複数のECUのそれぞれは、車両を制御するために繰り返し行われる一連の処理の分担処理を行う分担処理手段を1つ以上備え、これら複数の分担処理手段は、その分担処理の結果を所定の順序で信号として受け渡し合うようになっており、また前記複数の分担処理手段のそれぞれは、前記受け渡しの前段の分担処理手段の出力信号に基づいて前記分担処理を行うようになっている車両制御システムであって、前記一連の処理中の前記分担処理の結果の信号が前記順序通りに受け渡されなかったことを検出する検出手段を備えたことを特徴とする車両制御システムであって、前記所定の順序において最初に前記分担処理の結果の信号を出力する前記出力手段は、所定の前記順序チェック情報を前記分担処理の結果の信号に含めて出力する開始出力手段(610、630、650、660)を備え、前記開始出力手段は、前記出力の度に前記所定の順序チェック情報を変化させることを特徴とする車両制御システムである。
また、請求項36に記載の発明は、複数のECU(11〜15)を備え、前記複数のECUのそれぞれは、車両を制御するために繰り返し行われる一連の処理の分担処理を行う分担処理手段を1つ以上備え、これら複数の分担処理手段は、その分担処理の結果を所定の順序で信号として受け渡し合うようになっており、また前記複数の分担処理手段のそれぞれは、前記受け渡しの前段の分担処理手段の出力信号に基づいて前記分担処理を行うようになっている車両制御システムであって、前記一連の処理中の前記分担処理の結果の信号が前記順序通りに受け渡されなかったことを検出する検出手段を備えたことを特徴とする車両制御システムであって、前記検出手段は、前記所定の順序の最後となる分担処理手段を備えたECUが有していることを特徴とする車両制御システムである。
また、請求項37に記載の発明は、複数のECU(11〜15)を備え、前記複数のECUのそれぞれは、車両を制御するために繰り返し行われる一連の処理の分担処理を行う分担処理手段を1つ以上備え、これら複数の分担処理手段は、その分担処理の結果を所定の順序で信号として受け渡し合うようになっており、また前記複数の分担処理手段のそれぞれは、前記受け渡しの前段の分担処理手段の出力信号に基づいて前記分担処理を行うようになっている車両制御システムであって、前記一連の処理中の前記分担処理の結果の信号が前記順序通りに受け渡されなかったことを検出する検出手段を備えたことを特徴とする車両制御システムであって、前記複数の分担処理手段は、前段の分担処理手段の出力信号に含まれる順序チェック情報を前記分担処理の結果に含めた信号を出力する出力手段(610〜660、705〜740)を備え、前記複数の分担処理手段の一部または全部の特定分担処理手段が備える前記出力手段は、前段の分担処理手段の出力信号に含まれる順序チェック情報に対して所定の加工を施したものを前記分担処理の結果に含めた信号を出力し、前記検出手段は、前記複数の分担処理手段のいずれか1つからの出力信号中の順序チェック情報に基づいて、前記一連の処理中の前記分担処理の結果の信号が前記順序通りに受け渡されなかったことを検出し、前記特定分担処理手段は、前記車両を制御するための一連の処理の複数のうち、信頼性が求められる度合いが高い前記一連の処理の分担処理について、前段の分担処理手段の出力信号に含まれる順序チェック情報に対して所定の加工を施したものを前記分担処理の結果に含めた信号を出力することを特徴とする車両制御システムである。
また、請求項38に記載の発明は、複数のECU(11〜15)を備え、前記複数のECUのそれぞれは、車両を制御するために繰り返し行われる一連の処理の分担処理を行う分担処理手段を1つ以上備え、これら複数の分担処理手段は、その分担処理の結果を所定の順序で信号として受け渡し合うようになっており、また前記複数の分担処理手段のそれぞれは、前記受け渡しの前段の分担処理手段の出力信号に基づいて前記分担処理を行うようになっている車両制御システムであって、前記一連の処理中の前記分担処理の結果の信号が前記順序通りに受け渡されなかったことを検出する検出手段を備えたことを特徴とする車両制御システムであって、前記検出手段は、前記一連の処理中の前記分担処理の結果の信号が前記順序通りに受け渡されなかったことを検出した場合、その順序の異常の発生元の分担処理手段を備えたECUにおいて、他の分担処理手段も順序の異常の発生元となっている場合、当該ECUを異常であると判定することを特徴とする車両制御システムである。
また、請求項39に記載の発明は、前記開始出力手段が、新たな順序チェック情報を生成して記憶媒体の所定の領域に情報として保存する保存手段(650)と、前記記憶媒体の前記所定の領域に保存された情報を読み込む読込手段(610)と、前記読み込んだ情報を今回の出力に用いる順序チェック情報とする設定手段(630)と、を備え、前記分担処理は、前記保存手段、前記読込手段、前記設定手段の処理中で離れて実行されていることを特徴とする請求項23に記載の車両制御システムである。
なお、上記各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段、または具体的手段として下記の各ECU11〜15に搭載されたマイコン中のCPUを機能させるためのソフトウェアの処理との対応関係を示すものである。
図1に、本発明の一実施形態に係る車両制御システムの制御体系図を示す。この図は、車両のエンジン、変速機、クラッチ、スタータ、オルタネータ、ABS、作動装置、4WD(4輪駆動)等の車両の機能要素の制御の構成を機能別に分解し、階層化したものである。
車両の機能は、車両運動、パワートレイン、電気的制御の3つに大別され、これら3つの機能間の調整を車両コーディネータが行う(レベル0:車両ドメイン)。すなわち、車両コーディネータは車両運動、パワートレイン、電気的制御のそれぞれの機能についての情報を取得し、それら取得した情報にもとづいて車両全体の制御方針を決定し、この方針にもとづいて車両運動、パワートレイン、および電気的制御の機能に対して各種作動内容の指令を出力する。制御方針としては、例えば目標車軸トルク等がある。
上記した機能のそれぞれは、更に下位の機能に分割される。
電気的制御は、オルタネータ制御、ボディ系制御の2つの機能に分割され、電気的コーディネータがこれら2つの機能間の調整を行う(レイヤ1:電気ドメイン)。すなわち、電気的制御コーディネータはオルタネータ制御から供給電流量の情報を受信し、ボディ系制御からは各種ボディ系機器の作動の情報を受信し、車両コーディネータから上限電流値等の指令を受信し、これら受信した情報および指令にもとづいて、オルタネータ制御およびボディ系制御に動作の指令を送信する。なお、ボディ系制御とは、パワーウィンドウ、ワイパー、エアコン、ドアロック等の制御の総称である。
パワートレインはエンジン制御、AT制御、スタータ制御、推進力検知の4つの機能に分割され、パワートレインコーディネータがこれら4つの機能間の調整を行う(レイヤ1:パワートレインコーディネータ)。すなわち、パワートレインコーディネータは、推進力検知から車軸トルクの情報を受信し、また車両コーディネータから目標車軸トルク等の指令を受信し、これらの情報および受信にもとづいてエンジン制御、AT制御、スタータ制御に対してそれぞれ噴射・点火、変速、スタータオン/オフ等の指令を出力する。
車両運動は姿勢検知、車両安定制御の2つの機能に分割され、車両運動コーディネータがこれら2つの機能間の調整を行う(レイヤ1:車両運動ドメイン)。すなわち、車両運動コーディネータは、姿勢検知による車速、ヨーレート、直進加速、横加速等の情報を受信し、また車両コーディネータから指令を受信し、これにもとづいて車両安定制御の機能に目標タイヤフォース(タイヤにかかる力)の指令を出力する。
また、車両運動コーディネータ、パワートレインコーディネータ、および電気的コーディネータのレイヤ1のコーディネータは、各ドメイン内の情報を上位のコーディネータである車両コーディネータに出力する。
車両運動ドメインの車両安定制御の機能はさらに下位の機能に分割される。すなわち、車両安定制御は、ステアリング制御、4WD制御、ABS制御、差動装置制御の4つに分割され、車両安定制御コーディネータがこれら4つの機能間の調整を行う(レイヤ2:車両安定制御ドメイン)。すなわち、車両安定制御コーディネータは、車両運動コーディネータから指令を入力し、この指令にもとづいてこれら4つの機能のそれぞれに対して指令を出力する。なお、この機能分割による階層化は1つの分類手法であり、必ずしも実装段階においてこのように車両の機能を分割する必要はなく、例えばボディ系制御は電気的制御コーディネータの下位にあるのではなく、別に設けられたボディ系コーディネータの下位にあってもよい。
図2に、本実施形態において上記車両制御システムを実現するための車内通信ネットワークの構成を概略的に示す。この通信ネットワークは、シリアル通信線10、車両制御ECU11、スロットル制御ECU12、エンジンECU14、およびABSECU15を有している。各ECU11〜15は、シリアル通信線10を介して通信データの授受を行うことができる。このように、これらECU11〜15は、それぞれが1つのノードとして通信ネットワークに接続している。
なお、この通信ネットワーク内には、その他にもステアリングECU、4WDECU等の図示しないECUがそれぞれ1ノードとして接続している。
これらECU11〜15の基本的な構成は共通している。これらECUが共通して持つ構成を図3に示す。ECU11〜15は、ドライバ/レシーバIC、プロトコルIC、およびマイクロコンピュータ(以下マイコンと記す)を有している。
ドライバ/レシーバICは、シリアル通信線10に送出された信号のうち、所定のタイミングで送出されたものを、電気信号をECU内部で扱えるデジタルデータに変換してプロトコルICに出力する。またドライバ/レシーバICは、プロトコルICから入力された信号をシリアル通信線10の物理的特性に適合するように変換してシリアル通信線10に出力する。
プロトコルICは、RAMを有し、ドライバ/レシーバICから入力された信号を、デジタルデータに変換し、当該RAMの所定の領域に保存する。そしてプロトコルICは、マイコンから当該RAM中のデータの読み出し要求の信号を受信すると、当該RAMに保存されたデータをマイコンに出力する。
またプロトコルICは、マイコンから入力されたデータに、使用している通信プロトコルに適合するよう、IDやCRCを付加する等フレームフォーマットの加工を施した後、プロトコルICに出力する。なお、通信プロトコルとしてはTTP/C、FlexRay等の時分割多重通信を用いる。時分割多重通信においては、各ECUがデータをシリアル通信線10に出力することができるタイミングがあらかじめ決められており、プロトコルICは、このタイミングに従って送信のためのデータをドライバ/レシーバICに出力する。
マイコンは、図示しないCPU、書き換え可能な揮発性メモリであるRAM、書き換え可能な不揮発性メモリであるフラッシュメモリを有する。CPUは、フラッシュメモリに保存されているプログラムを読み出して実行することで各種処理を行う。またマイコンは、この処理の必要に応じて、RAMやフラッシュメモリに対してデータの書き込み/読み出しを行い、また、他のECUとの通信の必要があれば、プロトコルICからの入力、送信のためのデータの出力を行う。
マイコンのフラッシュメモリ中には、プログラムやプログラムの実行において用いるデータが保存されている。これらのプログラムは、所定のタイミングで実行が開始されるようになっている。なお、CPUはフラッシュメモリ中の複数のソフトウェアをそれぞれ別プロセスとして実行することができる。そして、それぞれのプログラムはプロセス間通信やフラッシュメモリへの書き込み、読み出しによって情報、制御の受け渡しを行うことができる。
以上がそれぞれのECUに共通する構成である。この共通の構成に加え、個々のECUはそれぞれの機能に基づいたプログラムをフラッシュメモリに保存し、またそれぞれの制御機能を実現するためのセンサ、アクチュエータといった機能要素と信号の授受を行う。
車両制御ECU11のマイコンのCPUが実行するプログラムとしては、上記した車両コーディネータの機能を実現するためのプログラムがある。
スロットル制御ECU12には、スロットルバルブの開度を検出するポジションセンサから検出信号を入力し、スロットルバルブの開度を制御するモータに制御信号を出力するようになっている。またこのスロットル制御ECU12のマイコンのCPUは、パワートレインコーディネータからの信号に基づいて、このモータを制御するための機能(モータ制御機能と記す)を実現するプログラムを実行する。
トランスミッション制御ECU13のマイコンのCPUは、トランスミッションを制御するためのプログラムを実行する。
エンジンECU14は、アクセル開度を検出するアクセルセンサから検出信号を入力し、また燃料噴射のためのインジェクタ、点火のためのプラグに制御信号を出力する。エンジンECU14のマイコンのCPUが実行するプログラムとしては、アクセルセンサからの検出信号を車両安定制御コーディネータに出力する機能(アクセル出力機能と記す)を実現するプログラム、パワートレインコーディネータからの指令の入力に基づいてインジェクタ、プラグの点火を制御する機能(エンジン制御機能と記す)を実現するプログラム、パワートレインコーディネータの機能を実現するためのプログラムがある。
ABSECU15のマイコンのCPUが実行するプログラムとしては、車両運動コーディネータの機能を実現するためのプログラム、車両安定制御コーディネータの機能を実現するためのプログラムがある。
なお、以下では、各マイコンのCPUがプログラムを実行することによって所定の機能を実現する動作を、その実現される機能自体の動作であると表現する。
上記のような車両制御システムにおいて、車両を制御するために繰り返し行われる一連の処理の1つとして、アクセルセンサからの検出信号等に基づいて車両全体の制御を決定し、その決定に従って上記モータ、インジェクタ、プラグの作動を制御する処理について、以下詳細に説明する。この一連の処理は、上記した各ECUの諸機能がその処理の一部を分担することによって実現される。
図4に、このような分担を行う各ECUの諸機能、すなわち分担処理機能(分担処理手段に相当する)、が行う分担処理の流れを視覚的に示す。各分担処理機能は、所定のタイミングで実行されるようになっており、また、その分担処理の結果を所定の順序で信号として受け渡し合うようになっている。
なお、異なるECUによって実現される機能間のデータの授受におけるデータの送信については、データを送る側の機能が自己のECUのプロトコルICに当該データを出力し、プロトコルICが当該入力されたデータを通信プロトコルに適合するように加工してドライバ/レシーバICに出力し、ドライバ/レシーバICが当該入力されたデータを所定のタイミングでシリアル通信線10に送出することで実現される。
また、異なるECUによって実現される機能間のデータの授受におけるデータの受信については、データを受信する側の機能を有するECUのドライバ/レシーバICが、所定のタイミングにシリアル通信線10に送出されたデータを受信してプロトコルICに出力し、プロトコルICは当該入力されたデータを自己のRAMの所定の領域に保存し、マイコンが適宜当該RAMに保存されたデータを、プロトコルICにデータを要求する信号を出力することで、取得することで実現される。
図4では、まず、エンジンECU14のアクセル出力機能は、アクセルセンサからの検出信号、すなわちA/D変換された電圧値を読み込み(図4の丸囲み数字1に対応する)、このデジタル変換された電圧値を必要な精度または、デジタル変換された値の確度に従って値を丸め、この丸めた値を分担処理の結果のデータとして、ABSECU15の車両運動コーディネータを宛先として、自己のプロトコルICに出力する。これによって、当該データはシリアル通信線10に送出される。
なお、丸めるとは、例えばA/D変換の精度が12bitで、確度が10bitの場合、読み込んだ12bitの下位2bitを切り捨てることをいう。
上記の通りシリアル通信線10に出力されたデータは、ABSECU15のドライバ/レシーバIC、プロトコルICを介して、車両安定制御コーディネータが受け取る(図4の丸囲み数字2に対応する)。車両安定制御コーディネータは、受け取ったデータを、そのまま分担処理の結果の信号として車両運動コーディネータに渡す。車両運動コーディネータは、車両安定制御コーディネータと同じマイコンによって実現されているので、これらの間の信号の受け渡しは、シリアル通信線10を介することはなく、上記した通り、プロセス間通信またはフラッシュメモリを用いることによって行われる。
当該データを受け取った車両運動コーディネータは、受け取ったデータを、そのまま分担処理の結果の信号として車両コーディネータに渡す。車両コーディネータは、ABSECU15のマイコンによって実現されているので、車両運動コーディネータは、車両制御ECU11の車両コーディネータを宛先として、当該データを自己のプロトコルICに出力する。これによって、当該データはシリアル通信線10に送出される。
シリアル通信線10に出力された当該データは、車両制御ECU11のドライバ/レシーバIC、プロトコルICを介して、車両コーディネータが受け取る(図4の丸囲み数字3に対応する)。
車両コーディネータは、受け取ったアクセルセンサの検出データや別途取得した他のセンサ(ブレーキセンサ、ステアリングセンサ等)による検出データ等から、車両全体としてどれだけのエンジントルクが必要であるかを演算し、演算した目標エンジントルク値のデータを、分担処理の結果の信号として、パワートレインコーディネータに出力する。パワートレインコーディネータは、エンジンECU14のマイコンによって実現されているので、車両コーディネータは、エンジンECU14のパワートレインコーディネータを宛先として、当該データを自己のプロトコルICに出力する。これによって、当該データはシリアル通信線10に送出される。
シリアル通信線10に送出された当該データは、エンジンECU14のドライバ/レシーバIC、プロトコルICを介して、パワートレインコーディネータが受け取る(図4の丸囲み数字4に対応する)。パワートレインコーディネータは、受け取った目標エンジントルク値に基づいて、インジェクタの噴射量、点火タイミング、目標空気量を演算する。そして、分担処理の結果の信号として、この目標空気量をスロットル制御ECU12のモータ制御機能宛としてプロトコルICに出力する。また、分担処理の結果の信号として、これらインジェクタの噴射量、点火タイミングを同じエンジンECU14内のエンジン制御へ渡す。
プロセス間通信またはフラッシュメモリを介してインジェクタの噴射量、点火タイミングのデータを受け取ったエンジン制御機能は、このデータの値に基づいて、インジェクタ、プラグに対して制御信号を出力する(図4の丸囲み数字6に対応する)。
スロットル制御ECU12のモータ制御機能は、シリアル通信線10を介して当該目標空気量のデータを受け取り(図4の丸囲み数字5に対応する)、この目標空気量のデータに基づいて、インジェクタやプラグの作動と同期するようにモータに制御信号を出力する(図4の丸囲み数字6に対応する)。
以上のような一連の処理によって、アクセルセンサからの検出信号等に基づいて目標エンジントルクが決定され、その目標エンジントルクを実現するためにモータ、インジェクタ、プラグが制御される。この場合、各分担処理の機能は、アクセル出力機能、車両安定制御コーディネータ、車両運動コーディネータ、車両コーディネータ、パワートレインコーディネータの順に実行され、分担処理の結果の信号は、この順序における前段の機能から後段機能へ受け渡される。ただし、共にパワートレインコーディネータの後段であるモータ制御機能、エンジン制御機能は、並列的に実行される。
なお、この一連の処理の流れをECU単位で示したものが、図1の丸囲み数字で示す通信の流れである。図1と図4において、同一の丸囲み数字によって表された矢印は、同一の信号の受け渡しを表している。
シリアル通信線10においては、上記した通り時分割多重通信によるECU間の通信が行われ、各ECUはあらかじめ割り当てられたタイミングでのみ他のECUに送信を行うことができるようになっている。図5に、このような時分割多重通信による信号の受け渡しのタイミングを示す。図5中、右方向が時間の向きであり、各長方形31〜42がECUの各機能による処理時間を示し、各矢印43〜50が各機能間のデータの送受信のタイミングを示している。
時分割多重通信では、各ECU11〜15がデータをシリアル通信線10に送出するタイミングが予め決められている。本実施形態においては、図5に示す様に、時間はサイクルという一定時間の単位に分割され、更に各サイクルはA、B、C、Dという4つの時間スロットに分割される。
そして、各サイクルにおいて、データをシリアル通信線10に送出することができるECUは、スロットAにおいては車両制御ECU11であり、スロットBにおいてはエンジンECU14であり、スロットCにおいてはABSECU15であり、スロットDにおいてはスロットル制御ECU12である。なお、各サイクルにおいて、更にスロットEを設け、この時間スロットにはトランスミッション制御ECU13がデータをシリアル通信線10に送出することができるようになっていてもよい。
また、各ECU11〜15のドライバ/レシーバIC、プロトコルICが、どのタイムスロットにおいて送出されたデータを受信するかは、各ECU毎にあらかじめ決められている。
したがって、図4に示した一連の処理においては、図5に示す通り、まずエンジンECUのアクセル出力機能が、長方形31の時間帯にアクセルセンサからデータを読み込んでプロトコルICに当該データを出力し、プロトコルICは、入力されたデータを、n番目(nは自然数)のサイクルにおけるスロットBのタイミングにおいて、ドライバ/レシーバICを介してシリアル通信線10に出力する(矢印43に対応する)。
その後、ABSECU15のプロトコルICは、スロットBにおいてシリアル通信線10に送出された当該データを受信して自己のRAMに保存する(矢印44に対応する)。また、当該マイコンの車両安定制御コーディネータは、このデータを取得して、同じマイコン内で動作する車両運動コーディネータに渡し、車両運動コーディネータは、プロトコルICに当該データを出力し(長方形33に対応する)、プロトコルICは、入力されたデータを、n+1番目のサイクルにおけるスロットCのタイミングにおいて、ドライバ/レシーバICを介してシリアル通信線10に出力する(矢印45に対応する)。
その後、車両制御ECU11のプロトコルICは、スロットCにおいてシリアル通信線10に送出された当該データを受信して自己のRAMに保存する(矢印46に対応する)。また、当該マイコンの車両コーディネータは、長方形35の時間帯に、当該データに基づいた目標トルク値のデータをプロトコルICに出力し、プロトコルICは、入力されたデータを、n+2番目のサイクルにおけるスロットAのタイミングにおいて、ドライバ/レシーバICを介してシリアル通信線10に出力する(矢印47に対応する)。
その後、エンジンECU14のプロトコルICは、スロットAにおいてシリアル通信線10に送出された当該データを受信して自己のRAMに保存する(矢印48に対応する)。また、当該マイコンのパワートレインコーディネータは、長方形38の時間帯に、当該データに基づいた目標空気量のデータをプロトコルICに出力し、プロトコルICは、入力されたデータを、n+3番目のサイクルにおけるスロットBのタイミングにおいて、ドライバ/レシーバICを介してシリアル通信線10に出力する(矢印49に対応する)。
その後、スロットル制御ECU12のプロトコルICは、スロットBにおいてシリアル通信線10に送出された当該データを受信して自己のRAMに保存する(矢印50に対応する)。また、当該マイコンのモータ制御機能は、長方形40の時間帯に、当該データに基づいてモータに制御信号を出力する。
また、エンジンECU14のマイコンのエンジン制御機能は、長方形42の時間帯に、当該インジェクタの噴射量、点火タイミングのデータをパワートレインコーディネータから受け取り、当該データに基づいてインジェクタ、プラグを制御する。
以上のようなタイミングで、分担処理の結果の信号を前段から後段へ順次受け渡す本実施形態の車両制御システムにおいては、分担処理の結果の信号に、更に数値データであるチェックコード(順序チェック情報に相当する)が付加されるようになっている。
図6、図7、および図8に、上記したような機能間のデータの受け渡しにおいて、当該データにチェックコードを付加するための、上記各機能のためのプログラムのフローチャートを示す。
図6は、一連の処理の分担処理機能のうち最初のもの、すなわちエンジンECU14のアクセル出力機能のプログラムを示すフローチャートである。このプログラムは所定のタイミング(例えば2サイクル毎の時間スロットA)で起動すると、まずステップ610でチェックコード初期値Nをマイコンのフラッシュメモリの所定の領域から読み出す。なお、エンジンECU14の電源投入時におけるNの値は、例えば5である。
次にステップ620で、アクセルセンサからの検出信号を取得する。
次にステップ630で、ステップ610で読み出したチェックコードを、RAM中の所定の領域に確保した変数Mに代入する。
次にステップ640で、ステップ620で取得したデータに対して補正、演算処理等を行う。具体的には、先述した入力データの丸め等を行う。
次にステップ650では、チェックコード初期値の更新を行う。具体的には、ステップ610で読み出したチェックコード初期値のための所定のフラッシュメモリの領域の値を、現在よりαだけ大きくするように書き換える。αとしては、例えば10である。
次にステップ660では、ステップ640で補正等を行ったデータに、変数Mの値から成るチェックコードを付加し、さらに当該データの宛先であるABSECU15の車両安定制御コーディネータの指定の情報を付加し、その結果のデータをエンジンECU14のプロトコルECUに出力し、そして処理は終了する。
このような処理によって、エンジンECU14からABSECU15を宛先としてシリアル通信線10に送出されるデータフレーム(一まとまりとなって送信されるデータの単位)のヘッダ部を除いた部分は、図9の様な形式となる。すなわち、データの先頭部に、送信データの識別子であるメッセージID45、メッセージID45に続いて、ステップ660で付加されたチェックコード46、チェックコード46に続いて、ステップ640で補正等を行ったデータ47という構成となっている。
以上の様に、一連の処理において最初に分担処理の結果の信号を出力する分担処理機能であるアクセル出力機能は、所定のチェックコードを分担処理の結果の信号に含めて出力するようになっており、そのチェックコードの値は出力の度に所定数αだけ加算される。
図7は、一連の処理の分担処理機能のうち最初のもの以外、すなわち、車両安定制御コーディネータ、車両運動コーディネータ、車両コーディネータ、パワートレインコーディネータ、モータ制御機能、エンジン制御機能のプログラムを示すフローチャートである。
このプログラムは所定のタイミングで起動すると、まずステップ705で、前段の分担処理機能が送信したデータを取得する。前段の分担処理機能が他のECU内にある場合は、プロトコルICから当該データを取得し、前段の分担処理機能が自らと同一のECU内にある場合は、フラッシュメモリまたはプロセス間通信を用いて当該データを取得する。
次にステップ710では、演算処理等を行う。この演算処理は、分担処理機能によって異なる。例えば、上記した例においては、車両安定制御コーディネータ、車両運動コーディネータは単に受信したデータを転送するためのデータのRAMへの一時保存等の処理を行い、車両コーディネータは、受信したデータに基づいて目標トルクを決定する処理を行う。
次にステップ720では、チェックコードMをステップ705で取得したデータのチェックコード46の部分から読み出す。
次にステップ730では、読み出したチェックコードの値に値βを加算したものを新たなチェックコードとする。値βは、例えば2である。
次にステップ740では、ステップ710で演算処理等を行った結果のデータに、ステップ730で更新されたチェックコードを付加し、さらに当該データを宛先に届くように出力する。宛先、すなわち後段の分担処理機能が他のECU内にある場合は、当該データに宛先のECU等を指定したデータを当該データに付加し、プロトコルICに出力する。後段の分担処理機能が自らと同一のECU内にある場合は、フラッシュメモリまたはプロセス間通信を用いて当該データを渡す。そして処理は終了する。
このような処理によって、前段から受けたデータのチェックコードに値βが加算されたチェックコードを有するデータが後段に渡されるようになる。
したがって、上記した図6および図7の処理によって、一連の処理の各分担処理の結果としての出力信号に含まれるチェックコードの値は、当該一連の処理が車両制御システムの電源投入後j回目(jは自然数)のものであり、当該分担処理が、当該一連の処理の最初の分担処理よりk段(kは自然数)後の分担処理であるならば、jα+kβとなる。ただし、車両制御システムの電源投入時のチェックコードNの初期値が0であると仮定している。
図10に、一連の処理において各分担処理が受け渡し合うデータ中のチェックコードの値の時系列的な変化を示す。図10の上部は、図5と同内容を示すものである。図10の下部に示す折れ線62は、長方形31、33、35、38、40、42で示される分担処理の間で受け渡されるデータ中のチェックコードの値に対応する。また、折れ線61は、長方形37、39、41で示される分担処理の間で受け渡されるデータ中のチェックコードの値に対応する。また、折れ線63は、長方形32、34、36で示される分担処理の間で受け渡されるデータ中のチェックコードMの値に対応する。
すなわち、繰り返し行われる一連の処理のうち、折れ線61は、折れ線62に対応する一連の処理の前の回の一連の処理におけるチェックコードに対応し、折れ線63は、折れ線62に対応する一連の処理の次の回の一連の処理におけるチェックコードに対応する。
折れ線62に対応する一連の処理が、車両制御システムの電源投入後j回目のものであるとすると、長方形31で示されるアクセル出力機能は、出力するチェックコードの値をjαとし、長方形33で示される車両安定制御コーディネータおよび車両運動コーディネータは、それぞれ出力するチェックコードの値を、受信したチェックコードよりβだけ大きくするので、ABSECU15から車両コーディネータへ出力されるチェックコードはjα+2βとなる。また、長方形35で示される車両コーディネータは、出力するチェックコードの値をjα+3βとし、長方形38で示されるパワートレインコーディネータは、出力するチェックコードの値をjα+4βとする。
またこの場合、折れ線61に対応する一連の処理が、車両制御システムの電源投入後j−1回目のものであるので、長方形37で示されるパワートレインコーディネータは、出力するチェックコードの値を(j−1)α+4βとする。
またこの場合、折れ線63に対応する一連の処理が、車両制御システムの電源投入後j+1回目のものであるので、長方形32で示されるアクセル出力機能は、出力するチェックコードの値を(j+1)αとし、長方形34で示される車両安定制御コーディネータおよび車両運動コーディネータは、それぞれ出力するチェックコードの値を、受信したチェックコードよりβだけ大きくするので、ABSECU15から車両コーディネータへ出力されるチェックコードは(j+1)α+2βとなる。また、長方形36で示される車両コーディネータは、出力するチェックコードの値を(j+1)α+3βとする。
このように、車両を制御するために繰り返し行われる一連の処理が分担処理機能によって分担処理され、その分担処理の結果が分担処理機能間で所定の順序でデータの信号として受け渡し合うようになっていれば、当該信号に含まれるチェックコードは上記した様な所定の変化過程を辿る。
しかし、1つの一連の処理中の分担処理の結果の信号が分担処理機能間で順序通りに受け渡されないような異常、すなわちシーケンスエラーがある場合には、チェックコードの変化過程が所定の通りにならない。例えば、上記折れ線62に対応する一連の処理において、長方形35に対応する車両コーディネータの処理が何らかの原因で高負荷となって遅延し、直後のスロットAのタイミングまでに目標トルク値を算出できなかった場合、車両コーディネータはトルク値のデータ、および更新されたチェックコードを、所定のタイミングでシリアル通信線10に送出することができない。したがって、後段のパワートレインコーディネータにおいては、プロトコルIC中のデータが更新されないので、チェックコードが前回の一連の処理にて受信した値から変化せず、結果としてチェックコードの変化過程が所定の通りにならない。
図8は、このようなチェックコードの変化過程が所定の通りであるかそうでないかを判定することによって、シーケンスエラーがあったか否かを判定するための、シーケンスチェック機能(検出手段に相当する)を実現するためのプログラムのフローチャートである。本実施形態においては、このシーケンスチェック機能は、スロットル制御ECU12のマイコンのCPUによって実行される。これは、スロットル制御ECU12は、最終的にアクチュエータを制御する分担処理機能であるモータ制御機能を搭載するので、もしシーケンスエラーがあった場合に、シリアル通信線10を介することなく、直ちにモータ制御機能を停止することができるからである。
このプログラムで表されるシーケンスチェック機能は、通常エンジンECU14がモータ制御機能宛のデータを受信する直後となる時期に周期的に動作するようになっている。具体的には、図10においては、長方形66、67の時期に動作する。シーケンスチェック機能は、起動すると、まずステップ810で、マイコンのRAMの所定の領域に記憶されている前回のチェックコード値Lを読み出す。なお、スロットル制御ECU12の電源投入直後にこのプログラムが起動した場合は、前回のチェックコードとしては、シーケンスエラーが現実に発生しなければ今回のチェックコードとなる値から、所定の値Kを引いた値とする。すなわち、シーケンスチェック機能が、間違ってシーケンスエラーが発生したと判定しないような値とする。
次にステップ820で、今回のチェックコード値Mを読み出す。これは、モータ制御機能が読み出した値を用いる。
次にステップ830で、今回のチェックコード値Mから前回のチェックコード値Lを減算した値が所定の定数Kであるか否かを判定する。当該減算値が定数Kであれば処理はステップ850に進み、定数Kでなければ処理はステップ840に進む。所定の定数Kは、本実施形態においては値αである。
ステップ840では、シーケンスエラーがあったとして、当該エラーに対処するための処理を行う。具体的なエラー処理としては、後に起動するモータ制御機能が、前回の起動時におけるステップ710の演算処理の結果を今回の演算処理の結果として用いるように設定する。このために、モータ制御機能は、毎回の演算処理の結果をフラッシュメモリ、RAM等に記憶するようになっており、また、ステップ710では、まずフラッシュメモリやRAM中の所定の領域のフラグを読み出して、前回の演算処理の結果を用いるか否かを判定し、その判定に基づいた処理を行うようになっている。そして、ステップ840の処理においては、当該所定のフラグを切り替えるようになっている。
また、エラー処理としては、モータ制御機能が、前回の演算処理の結果と今回の演算処理の結果が小さいなら、今回の演算処理の結果の値を使用するように設定してもよいし、また、モータ制御機能が、あらかじめ定められたデフォルト値を用いるようになっていてもよい。また、図8の処理の定期的な繰り返しにおいて、エラー処理が所定回数(例えば10回)以上連続したら、全ECU、または一部の異常なECUをリセットするようになっていてもよい。
また、シーケンスチェック機能は、シーケンスエラーを検出した場合、そのシーケンスエラーの発生元の分担処理機能を備えたECUにおいて、他の分担処理機能もシーケンスエラーの発生元となっていた場合、当該ECUを異常であると判定するようになっていてもよい。
ステップ850では、チェックコードを更新する。すなわち、ステップ810で参照した、前回のチェックコード値LのためのRAM中の所定の領域に、今回のチェックコードMを書き込む。そして処理は終了する。
以上のようなシーケンスチェック機能は、例えば図10の長方形67の時期に動作した場合は、図10における三角形64のタイミングにおけるチェックコードが前回のチェックコードLとなり、三角形65の示すタイミングにおけるシーケンスチェックが今回のチェックコードMとなる。
シーケンスエラーがない場合、図10に示す通り、これらの値の差は常に値αとなり、図8のシーケンスチェック機能のステップ830によって、シーケンスエラーがないとして処理される。そして、シーケンスエラーが長方形31、33、35、38のいずれかの段階で発生していた場合、この値はαより小さい値となり、機能のステップ830、840によって、シーケンスエラーがあるとして処理される。
このように、シーケンスチェック機能は、パワートレインコーディネータからの、一連の処理の前回の繰り返しにおける出力信号中のチェックコードと、当該パワートレインコーディネータからの、一連の処理の今回の繰り返しにおける出力信号中のチェックコードとの値の差が所定値αでないことに基づいて、シーケンスエラーがあったことを検出する。
以上のような車両制御システムの動作によって、各分担処理機能は、前段の分担処理機能から受けたチェックコードを分担処理結果と共に後段の分担処理機能に渡し、更に分担処理機能は、受けたチェックコードに対して所定の値を加算した後に後段の分担処理機能に渡すので、シーケンスエラーがなければ、分担処理の結果と共に、チェックコードが各分担処理機能によって加算されながら次々渡される。また、各分担処理機能においてシーケンスエラーあった場合は、所定の加算が為されないことになる。そして、シーケンスチェック機能が、このようなチェックコードに基づいて、シーケンスエラーを検出する。したがって、車両を制御するために繰り返し行われる一連の処理の分担処理の結果が所定の順序で信号として受け渡し合うようになっており、分担処理機能のそれぞれは、受け渡しの前段の分担処理の出力信号に基づいて分担処理を行うようになっている車両制御システムにおいて、一連の処理中の分担処理の結果の信号が分担処理機能間で所定の順序通りに受け渡されないような異常を検出することができる。
また、シーケンスチェック機能は、一連の処理中の所定の順序の最後となる分担処理機能のECUであるエンジンECU14が有している。これによって、シーケンスエラーの検出のカバー率、すなわちシーケンスエラーが起こることを検出できる対象の分担処理機能の、全体の分担処理機能に対する比率が高くなる。
また、各分担処理手段は、複数のグループに分かれ、当該グループ毎に所定の加算の値が異なる。具体的には、上記一連の処理の分担処理機能のうち、アクセル出力機能は、チェックコードにαを加算するようになっており、他の分担処理機能から成るグループは、チェックコードにβを加算するようになっている。これによって、シーケンスチェック機能において、どのグループにシーケンスエラーがあったかを特定することが可能となる。
また、チェックコードの付加のための、アクセル出力機能の図6のステップ610、630、650の各処理は、図6の処理中で離れて実行されている。すなわち、これらの処理の間に他の処理が挟まれることで、これらの処理が連続的に実行されないようになっている。このように、チェックコードのための処理を分担処理機能中に点在させることにより、局所的に発生するエラーの検出ができる可能性を高めることができる。
なお、上記した実施形態においては、シーケンスチェック機能は、パワートレインコーディネータからの、一連の処理の前回の繰り返しにおける出力信号中のチェックコードと、当該パワートレインコーディネータからの、一連の処理の今回の繰り返しにおける出力信号中のチェックコードとの値の差が所定値αでないことに基づいて、シーケンスエラーがあったことを検出するようになっているが、必ずしもこのようになっている必要はない。
例えば、シーケンスチェック機能は、所定の順序の最初となる分担処理機能(本実施形態においてはアクセル出力機能)からの出力信号中のチェックコードと、所定の順序の最後の1つ前となる分担処理機能(本実施形態においてはパワートレインコーディネータ)からの出力信号中のチェックコードの値の差が所定値でないことに基づいて、シーケンスエラーがあったことを検出するようになっていてもよい。
図11に、このような例を実現するシーケンスチェック機能の動作タイミングの図を示す。図11の上部は、図10と同内容を示すものである。図11の下部に示す折れ線61、62、63は図10の同じ符号を有する折れ線と同等の意味を有する。
このプログラムで表されるシーケンスチェック機能は、図10の場合と同様、通常エンジンECU14のマイコンのCPUによって実行されるようになっているが、動作時期は、図11の長方形72〜75に示す様な時期、すなわち、通常であればアクセル出力機能の動作の直後、およびパワートレインコーディネータからデータを受信する直後の時期に、周期的に実行される。
以上のようなタイミングで実行されるシーケンスチェック機能は、例えば図11の長方形75の時期に動作した場合は、図11における三角形68のタイミングにおけるチェックコードが前回のチェックコードLとなり、三角形71の示すタイミングにおけるシーケンスチェックが今回のチェックコードMとなる。
シーケンスエラーがない場合、図11に示す通り、このときの値の差は常に4βとなり、図8のシーケンスチェック機能において、Kを4βと設定しておくことで、ステップ830によって、シーケンスエラーがないとして処理される。そして、シーケンスエラーが長方形33、35、38のいずれかの段階で発生していた場合、この値は4βより小さい値となり、機能のステップ830、840によって、シーケンスエラーがあるとして処理される。
なお、この場合、ステップ830、ステップ840の処理を行うのは長方形73、75の様に、一連の処理の所定の順序の最後の1つ前となる分担処理機能からのチェックコードを今回のチェックコードとする場合のみとし、長方形72、74の様に、所定の順序の最初となる分担処理機能においては、これらの処理をスキップするようにする。
また、本実施形態においては、チェックコードは、順次所定の値αまたはβが加算されるようになっているが、必ずしもこのようになっている必要はない。例えば、チェックコードは、複数のフラグを含み、各分担処理機能においては、複数のフラグの所定の一部を所定の状態にするように当該チェックコードを加工するようになっていてもよい。
図12および図13に、このように複数のフラグを有するようなチェックコード46の例を示す。図12は、一連の処理の分担処理機能のそれぞれに、1ビットのフラグを割り当て、また、一連の処理の繰り返しにおける今回の回数の情報に複数ビットを割り当てたチェックコード46である。このようなチェックコード46を用いる場合、図6または図7の処理を行う各分担処理機能は、チェックコードに所定の値を加算する処理の代わりに、チェックコード中の自己に割り当てられた分担処理機能の部分を0から1に変化させる。また、一連の処理の最初の分担処理機能は、チェックコードの繰り返し番号の部分に、当該一連の処理の繰り返しにおいて、今回が何回目かの情報を含める。そして、一連の処理の最後において、シーケンスチェック機能が、それぞれのフラグが1になっているか否かで、シーケンスエラーがあったか否かを判定する。
図13は、一連の処理中の分担処理機能に関わらず、車両制御システム中の全て(または一部)の機能毎に1ビットのフラグが割り当てられているような場合を示す。この場合においては、当該一連の処理において用いられないようなECU内の機能についても、チェックコード内に1つのビットを割り宛てるようになっている。このようにすれば、下記の様に、車両制御システムが複数の一連の処理を行う場合には、それぞれの一連の処理毎にについて新たにチェックコードを割り当てる必要がない。
また、上記した実施形態においては、車両制御システムにおける一つの一連の処理機能の分担処理について説明したが、車両制御システムが、複数種類の一連の処理機能を有していてもよい。また、一連の処理機能において、センサからデータを読み込む分担処理機能が複数あり、それらのデータが車両コーディネータ等の上位のレイヤの分担処理機能において総合して処理されるようになっていてもよい。
例えば、図示しないステアリングECU中の分担処理機能が、ステアリングセンサの値を読み込み、この値のデータが車両コーディネータに送信され、車両コーディネータにおいては、アクセルセンサの読み込み値、およびこのステアリングセンサの読み込み値に基づいて目標トルクを決めるようになっているような、データの受け渡しの流れの合流があってもよい。
このような合流がある場合、複数のセンサ読み込みの制御機能のそれぞれが、別個のチェックコードを生成し、その複数のチェックコードは、データの受け渡しの流れが合流した分担処理機能の後段においては、1つのデータフレーム内に含まれる様になっていてもよい。図14に、チェックコードを2個含むデータフレームの一例を示す。データフレーム中に、チェックコード46、48が含まれ、それぞれの後に、それらに対応するデータ47、49が続くようになっている。このように複数のチェックコードを含む場合、それぞれのチェックコードについて別個のシーケンスチェック機能を車両制御システムが有していてもよい。
また、このような合流がある場合、複数の一連の処理のうち、信頼性が求められる度合いが最も高い一連の処理についてのチェックコードのみを、1つのデータフレームに残すようにしてもよい。図15に、信頼性が求められる度合いが最も高い一連の処理のみについてチェックコード含むデータフレームの一例を示す。データフレーム中に、チェックコード46が含まれ、その後に、信頼性が求められる度合いが最も高い一連の処理についてのデータ95、および信頼性が求められる度合いが低い一連の処理についてのデータ96が続くようになっている。
このようにすることで、2つ以上チェックコードを有する場合に比べて、1データフレーム中のチェックコードの量が少なくて済む。
また、一連の処理が複数あり、それら複数の処理において、同じセンサの値を取り込む分担処理機能がそれらの一連の処理の分担処理を担っている場合、当該分担処理機能が出力毎に加算させるチェックコードの値(上記した実施形態においては値α)は、各一連の処理毎に変化するようになっていてもよい。また、その場合、変化するチェックコードの初期値(上記した実施形態においては値N)も、各一連の処理毎に変化するようになっていてもよい。
また、一連の処理中の分担処理機能の全てが、チェックコードを増やす処理を行う必要は必ずしもない。それらの分担処理機能の一部の特定分担処理機能(特定分担処理手段)がそのようなチェックコードの加工の機能を有しているだけであってもよい。なお、本実施形態においては、一連の処理中の分担処理機能の全てが、この特定分担処理機能となっている。
また、シーケンスチェック機能は必ずしもスロットル制御ECU12にある必要はなく、ECU11〜15のどこにあってもよい。
また、車両制御システムは、シーケンスチェック機能を複数有し、これら複数のシーケンスチェック機能は、それぞれ異なる分担処理機能が有しているようにしてもよい。すなわち、シーケンスチェック機能を2重系としてもよい。これによって、1つのシーケンスチェック機能が何らかの原因で動作しなくとも、他のシーケンスチェック機能が動作するので、システムの堅牢性が高まる。
本発明の実施形態に係る車両制御システムの制御体系図である。 車両制御システムを実現するための車内通信ネットワークの構成を概略的に示す図である。 車両制御システム内の各ECUが共通して有する基本的な構成を示す図である。 車両制御システムが有する各ECUの諸機能が行う分担処理の流れを視覚的に示す図である。 本実施形態における時分割多重通信による信号の受け渡しのタイミングを示す図である。 エンジンECU14のアクセル出力機能のプログラムを示すフローチャートである。 車両安定制御コーディネータ、車両運動コーディネータ、車両コーディネータ、パワートレインコーディネータ、モータ制御機能、エンジン制御機能のプログラムを示すフローチャートである。 シーケンスチェック機能のためのプログラムのフローチャートである。 チェックコード46を含むデータフレームの構成を示す図である。 一連の処理において各分担処理が受け渡し合うデータ中のチェックコードの値の時系列的な変化を示す図である。 一連の処理において各分担処理が受け渡し合うデータ中のチェックコードの値の時系列的な変化を示す図である。 複数のフラグを有するチェックコード46の一例を示す図である。 複数のフラグを有するチェックコード46の一例を示す図である。 チェックコードを複数有するデータフレームの一例を示す図である。 信頼性の要求される度合いの高い一連の処理についてのチェックコードのみを有するデータフレームの一例を示す図である。 車両制御システムにおける、所定のセンサ入力の値に基づいてアクチュエータを制御する一連の処理の機能説明図である。 一連の処理の繰り返しにおける段階A、段階B、段階Cの実行タイミングを表すタイミング図である。
符号の説明
10…シリアル通信線、11…車両制御ECU、12…スロットル制御ECU、
13…トランスミッション制御ECU、14…エンジンECU、15…ABSECU、
45…メッセージID、46…チェックコード、47…データ、53…車内LAN、
54…センサ、55…メモリ、56…メモリ、57…アクチュエータ。

Claims (39)

  1. 複数のECU(11〜15)を備え、
    前記複数のECUのそれぞれは、車両を制御するために繰り返し行われる一連の処理の分担処理を行う分担処理手段を1つ以上備え、これら複数の分担処理手段は、その分担処理の結果を所定の順序で信号として受け渡し合うようになっており、
    また前記複数の分担処理手段のそれぞれは、前記受け渡しの前段の分担処理手段の出力信号に基づいて前記分担処理を行うようになっている車両制御システムであって、
    前記一連の処理中の前記分担処理の結果の信号が前記順序通りに受け渡されなかったことを検出する検出手段と、
    前記検出手段の検出に基づいて、前記一連の処理中の前記分担処理の結果の信号が前記順序通りに受け渡されなかったというエラーに対処するためのエラー処理を行うエラー処理手段と、を備え、
    前記検出手段は、前記所定の順序の最後となる分担処理手段を備えたECUが有していることを特徴とする車両制御システム。
  2. 前記検出手段は、前記一連の処理中の前記分担処理の結果の信号が前記順序通りに受け渡されなかったことを検出した場合、その順序の異常の発生元の分担処理手段を備えたECUにおいて、他の分担処理手段も順序の異常の発生元となっている場合、当該ECUを異常であると判定することを特徴とする請求項に記載の車両制御システム。
  3. 複数のECU(11〜15)を備え、
    前記複数のECUのそれぞれは、車両を制御するために繰り返し行われる一連の処理の分担処理を行う分担処理手段を1つ以上備え、これら複数の分担処理手段は、その分担処理の結果を所定の順序で信号として受け渡し合うようになっており、
    また前記複数の分担処理手段のそれぞれは、前記受け渡しの前段の分担処理手段の出力信号に基づいて前記分担処理を行うようになっている車両制御システムであって、
    前記一連の処理中の前記分担処理の結果の信号が前記順序通りに受け渡されなかったことを検出する検出手段と、
    前記検出手段の検出に基づいて、前記一連の処理中の前記分担処理の結果の信号が前記順序通りに受け渡されなかったというエラーに対処するためのエラー処理を行うエラー処理手段と、を備え、
    前記検出手段は、前記一連の処理中の前記分担処理の結果の信号が前記順序通りに受け渡されなかったことを検出した場合、その順序の異常の発生元の分担処理手段を備えたECUにおいて、他の分担処理手段も順序の異常の発生元となっている場合、当該ECUを異常であると判定することを特徴とする車両制御システム。
  4. 前記所定の順序において最初に前記分担処理の結果の信号を出力する前記出力手段は、所定の前記順序チェック情報を前記分担処理の結果の信号に含めて出力する開始出力手段(610、630、650、660)を備えたことを特徴とする請求項1ないしのいずれか1つに記載の車両制御システム。
  5. 前記開始出力手段は、前記出力の度に前記所定の順序チェック情報を変化させることを特徴とする請求項に記載の車両制御システム。
  6. 複数のECU(11〜15)を備え、
    前記複数のECUのそれぞれは、車両を制御するために繰り返し行われる一連の処理の分担処理を行う分担処理手段を1つ以上備え、これら複数の分担処理手段は、その分担処理の結果を所定の順序で信号として受け渡し合うようになっており、
    また前記複数の分担処理手段のそれぞれは、前記受け渡しの前段の分担処理手段の出力信号に基づいて前記分担処理を行うようになっている車両制御システムであって、
    前記一連の処理中の前記分担処理の結果の信号が前記順序通りに受け渡されなかったことを検出する検出手段と、
    前記検出手段の検出に基づいて、前記一連の処理中の前記分担処理の結果の信号が前記順序通りに受け渡されなかったというエラーに対処するためのエラー処理を行うエラー処理手段と、を備え、
    前記所定の順序において最初に前記分担処理の結果の信号を出力する前記出力手段は、所定の前記順序チェック情報を前記分担処理の結果の信号に含めて出力する開始出力手段(610、630、650、660)を備え、
    前記開始出力手段は、前記出力の度に前記所定の順序チェック情報を変化させることを特徴とする車両制御システム。
  7. 前記開始出力手段は、新たな順序チェック情報を生成して記憶媒体の所定の領域に情報として保存する保存手段(650)と、前記記憶媒体の前記所定の領域に保存された情報を読み込む読込手段(610)と、前記読み込んだ情報を今回の出力に用いる順序チェック情報とする設定手段(630)と、を備え、前記分担処理は、前記保存手段、前記読込手段、前記設定手段の処理中で離れて実行されていることを特徴とする請求項またはに記載の車両制御システム。
  8. 前記複数の分担処理手段は、前段の分担処理手段の出力信号に含まれる順序チェック情報を前記分担処理の結果に含めた信号を出力する出力手段(610〜660、705〜740)を備え、
    前記複数の分担処理手段の一部または全部の特定分担処理手段が備える前記出力手段は、前段の分担処理手段の出力信号に含まれる順序チェック情報に対して所定の加工を施したものを前記分担処理の結果に含めた信号を出力し、
    前記検出手段は、前記複数の分担処理手段のいずれか1つからの出力信号中の順序チェック情報に基づいて、前記一連の処理中の前記分担処理の結果の信号が前記順序通りに受け渡されなかったことを検出することを特徴とする請求項1ないし7のいずれか1つに記載の車両制御システム。
  9. 前記特定分担処理手段の有する前記出力手段は複数のグループに分かれ、当該グループ毎に前記所定の加工の内容が異なることを特徴とする請求項に記載の車両制御システム。
  10. 前記特定分担処理手段は、前記車両を制御するための一連の処理の複数のうち、信頼性が求められる度合いが高い前記一連の処理の分担処理について、前段の分担処理手段の出力信号に含まれる順序チェック情報に対して所定の加工を施したものを前記分担処理の結果に含めた信号を出力することを特徴とする請求項8または9に記載の車両制御システム。
  11. 前記順序チェック情報は数値データを含み、前記所定の加工は、前記数値データに所定の値を加算することである請求項8ないし10のいずれか1つに記載の車両制御システム。
  12. 前記検出手段は、前記複数の分担処理手段のいずれか1つからの、前記一連の処理の前回の繰り返しにおける出力信号中の前記順序チェック情報と、当該1つの分担処理手段からの、前記一連の処理の今回の繰り返しにおける出力信号中の前記順序チェック情報との値の差が所定値でないことに基づいて、前記一連の処理中の前記分担処理の結果の信号が前記順序通りに受け渡されなかったことを検出することを特徴とする請求項8ないし11のいずれか1つに記載の車両制御システム。
  13. 前記検出手段は、前記所定の順序の最初となる分担処理手段からの出力信号中の前記順序チェック情報と、前記所定の順序の最後の1つ前となる分担処理手段からの出力信号中の前記順序チェック情報の値の差が所定値でないことに基づいて、前記一連の処理中の前記分担処理の結果の信号が前記順序通りに受け渡されなかったことを検出することを特徴とする請求項8ないし11のいずれか1つに記載の車両制御システム。
  14. 前記順序チェック情報は複数のフラグを含み、前記所定の加工は、前記複数のフラグの所定の一部を所定の状態にすることである請求項8ないし10のいずれか1つに記載の車両制御システム。
  15. 複数のECU(11〜15)を備え、
    前記複数のECUのそれぞれは、車両を制御するために繰り返し行われる一連の処理の分担処理を行う分担処理手段を1つ以上備え、これら複数の分担処理手段は、その分担処理の結果を所定の順序で信号として受け渡し合うようになっており、
    また前記複数の分担処理手段のそれぞれは、前記受け渡しの前段の分担処理手段の出力信号に基づいて前記分担処理を行うようになっている車両制御システムであって、
    前記一連の処理中の前記分担処理の結果の信号が前記順序通りに受け渡されなかったことを検出する検出手段と、
    前記検出手段の検出に基づいて、前記一連の処理中の前記分担処理の結果の信号が前記順序通りに受け渡されなかったというエラーに対処するためのエラー処理を行うエラー処理手段と、を備え、
    前記複数の分担処理手段は、前段の分担処理手段の出力信号に含まれる順序チェック情報を前記分担処理の結果に含めた信号を出力する出力手段(610〜660、705〜740)を備え、
    前記複数の分担処理手段の一部または全部の特定分担処理手段が備える前記出力手段は、前段の分担処理手段の出力信号に含まれる順序チェック情報に対して所定の加工を施したものを前記分担処理の結果に含めた信号を出力し、
    前記検出手段は、前記複数の分担処理手段のいずれか1つからの出力信号中の順序チェック情報に基づいて、前記一連の処理中の前記分担処理の結果の信号が前記順序通りに受け渡されなかったことを検出し、
    前記特定分担処理手段の有する前記出力手段は複数のグループに分かれ、当該グループ毎に前記所定の加工の内容が異なることを特徴とする車両制御システム。
  16. 前記特定分担処理手段は、前記車両を制御するための一連の処理の複数のうち、信頼性が求められる度合いが高い前記一連の処理の分担処理について、前段の分担処理手段の出力信号に含まれる順序チェック情報に対して所定の加工を施したものを前記分担処理の結果に含めた信号を出力することを特徴とする請求項15に記載の車両制御システム。
  17. 複数のECU(11〜15)を備え、
    前記複数のECUのそれぞれは、車両を制御するために繰り返し行われる一連の処理の分担処理を行う分担処理手段を1つ以上備え、これら複数の分担処理手段は、その分担処理の結果を所定の順序で信号として受け渡し合うようになっており、
    また前記複数の分担処理手段のそれぞれは、前記受け渡しの前段の分担処理手段の出力信号に基づいて前記分担処理を行うようになっている車両制御システムであって、
    前記一連の処理中の前記分担処理の結果の信号が前記順序通りに受け渡されなかったことを検出する検出手段と、
    前記検出手段の検出に基づいて、前記一連の処理中の前記分担処理の結果の信号が前記順序通りに受け渡されなかったというエラーに対処するためのエラー処理を行うエラー処理手段と、を備え、
    前記複数の分担処理手段は、前段の分担処理手段の出力信号に含まれる順序チェック情報を前記分担処理の結果に含めた信号を出力する出力手段(610〜660、705〜740)を備え、
    前記複数の分担処理手段の一部または全部の特定分担処理手段が備える前記出力手段は、前段の分担処理手段の出力信号に含まれる順序チェック情報に対して所定の加工を施したものを前記分担処理の結果に含めた信号を出力し、
    前記検出手段は、前記複数の分担処理手段のいずれか1つからの出力信号中の順序チェック情報に基づいて、前記一連の処理中の前記分担処理の結果の信号が前記順序通りに受け渡されなかったことを検出し、
    前記特定分担処理手段は、前記車両を制御するための一連の処理の複数のうち、信頼性が求められる度合いが高い前記一連の処理の分担処理について、前段の分担処理手段の出力信号に含まれる順序チェック情報に対して所定の加工を施したものを前記分担処理の結果に含めた信号を出力することを特徴とする車両制御システム。
  18. 前記検出手段は、前記複数の分担処理手段のいずれか1つからの、前記一連の処理の前回の繰り返しにおける出力信号中の前記順序チェック情報と、当該1つの分担処理手段からの、前記一連の処理の今回の繰り返しにおける出力信号中の前記順序チェック情報との値の差が所定値でないことに基づいて、前記一連の処理中の前記分担処理の結果の信号が前記順序通りに受け渡されなかったことを検出することを特徴とする請求項15ないし17のいずれか1つに記載の車両制御システム。
  19. 前記検出手段は、前記所定の順序の最初となる分担処理手段からの出力信号中の前記順序チェック情報と、前記所定の順序の最後の1つ前となる分担処理手段からの出力信号中の前記順序チェック情報の値の差が所定値でないことに基づいて、前記一連の処理中の前記分担処理の結果の信号が前記順序通りに受け渡されなかったことを検出することを特徴とする請求項15ないし17のいずれか1つに記載の車両制御システム。
  20. 前記順序チェック情報は複数のフラグを含み、前記所定の加工は、前記複数のフラグの所定の一部を所定の状態にすることである請求項15ないし17のいずれか1つに記載の車両制御システム。
  21. 複数のECU(11〜15)を備え、
    前記複数のECUのそれぞれは、車両を制御するために繰り返し行われる一連の処理の分担処理を行う分担処理手段を1つ以上備え、これら複数の分担処理手段は、その分担処理の結果を所定の順序で信号として受け渡し合うようになっており、
    また前記複数の分担処理手段のそれぞれは、前記受け渡しの前段の分担処理手段の出力信号に基づいて前記分担処理を行うようになっている車両制御システムであって、
    前記一連の処理中の前記分担処理の結果の信号が前記順序通りに受け渡されなかったことを検出する検出手段と、
    前記検出手段の検出に基づいて、前記一連の処理中の前記分担処理の結果の信号が前記順序通りに受け渡されなかったというエラーに対処するためのエラー処理を行うエラー処理手段と、を備え、
    前記複数の分担処理手段は、前段の分担処理手段の出力信号に含まれる順序チェック情報を前記分担処理の結果に含めた信号を出力する出力手段(610〜660、705〜740)を備え、
    前記複数の分担処理手段の一部または全部の特定分担処理手段が備える前記出力手段は、前段の分担処理手段の出力信号に含まれる順序チェック情報に対して所定の加工を施したものを前記分担処理の結果に含めた信号を出力し、
    前記検出手段は、前記複数の分担処理手段のいずれか1つからの、前記一連の処理の前回の繰り返しにおける出力信号中の前記順序チェック情報と、当該1つの分担処理手段からの、前記一連の処理の今回の繰り返しにおける出力信号中の前記順序チェック情報との値の差が所定値でないことに基づいて、前記一連の処理中の前記分担処理の結果の信号が前記順序通りに受け渡されなかったことを検出することを特徴とする車両制御システム。
  22. 複数のECU(11〜15)を備え、
    前記複数のECUのそれぞれは、車両を制御するために繰り返し行われる一連の処理の分担処理を行う分担処理手段を1つ以上備え、これら複数の分担処理手段は、その分担処理の結果を所定の順序で信号として受け渡し合うようになっており、
    また前記複数の分担処理手段のそれぞれは、前記受け渡しの前段の分担処理手段の出力信号に基づいて前記分担処理を行うようになっている車両制御システムであって、
    前記一連の処理中の前記分担処理の結果の信号が前記順序通りに受け渡されなかったことを検出する検出手段と、
    前記検出手段の検出に基づいて、前記一連の処理中の前記分担処理の結果の信号が前記順序通りに受け渡されなかったというエラーに対処するためのエラー処理を行うエラー処理手段と、を備え、
    前記複数の分担処理手段は、前段の分担処理手段の出力信号に含まれる順序チェック情報を前記分担処理の結果に含めた信号を出力する出力手段(610〜660、705〜740)を備え、
    前記複数の分担処理手段の一部または全部の特定分担処理手段が備える前記出力手段は、前段の分担処理手段の出力信号に含まれる順序チェック情報に対して所定の加工を施したものを前記分担処理の結果に含めた信号を出力し、
    前記検出手段は、前記所定の順序の最初となる分担処理手段からの出力信号中の前記順序チェック情報と、前記所定の順序の最後の1つ前となる分担処理手段からの出力信号中の前記順序チェック情報の値の差が所定値でないことに基づいて、前記一連の処理中の前記分担処理の結果の信号が前記順序通りに受け渡されなかったことを検出することを特徴とする車両制御システム。
  23. 前記順序チェック情報は数値データを含み、前記所定の加工は、前記数値データに所定の値を加算することである請求項15ないし19、21、22のいずれか1つに記載の車両制御システム。
  24. 複数のECU(11〜15)を備え、
    前記複数のECUのそれぞれは、車両を制御するために繰り返し行われる一連の処理の分担処理を行う分担処理手段を1つ以上備え、これら複数の分担処理手段は、その分担処理の結果を所定の順序で信号として受け渡し合うようになっており、
    また前記複数の分担処理手段のそれぞれは、前記受け渡しの前段の分担処理手段の出力信号に基づいて前記分担処理を行うようになっている車両制御システムであって、
    前記一連の処理中の前記分担処理の結果の信号が前記順序通りに受け渡されなかったことを検出する検出手段と、
    前記検出手段の検出に基づいて、前記一連の処理中の前記分担処理の結果の信号が前記順序通りに受け渡されなかったというエラーに対処するためのエラー処理を行うエラー処理手段と、を備え、
    前記複数の分担処理手段は、前段の分担処理手段の出力信号に含まれる順序チェック情報を前記分担処理の結果に含めた信号を出力する出力手段(610〜660、705〜740)を備え、
    前記複数の分担処理手段の一部または全部の特定分担処理手段が備える前記出力手段は、前段の分担処理手段の出力信号に含まれる順序チェック情報に対して所定の加工を施したものを前記分担処理の結果に含めた信号を出力し、
    前記検出手段は、前記複数の分担処理手段のいずれか1つからの出力信号中の順序チェック情報に基づいて、前記一連の処理中の前記分担処理の結果の信号が前記順序通りに受け渡されなかったことを検出し、
    前記順序チェック情報は複数のフラグを含み、前記所定の加工は、前記複数のフラグの所定の一部を所定の状態にすることであることを特徴とする車両制御システム。
  25. 前記所定の順序において最初に前記分担処理の結果の信号を出力する前記出力手段は、所定の前記順序チェック情報を前記分担処理の結果の信号に含めて出力する開始出力手段(610、630、650、660)を備えたことを特徴とする請求項15ないし24のいずれか1つに記載の車両制御システム。
  26. 前記検出手段は、前記分担処理としてアクチュエータを制御する分担処理手段を備えたECUが有していることを特徴とする請求項1ないし25のいずれか1つに記載の車両制御システム。
  27. 前記検出手段を複数有し、これら複数の検出手段は、それぞれ異なる分担処理手段が有していることを特徴とする請求項1ないし26のいずれか1つ記載の車両制御システム。
  28. 前記エラー処理手段は、前記エラー処理において、前回の前記一連の処理中の分担処理の結果を、今回の前記一連の処理中の当該分担処理の結果として用いることを特徴とする請求項1ないし27のいずれか1つに記載の車両制御システム。
  29. 前記エラー処理手段は、前記エラー処理において、あらかじめ定められたデフォルト値を、今回の前記一連の処理中の分担処理の結果として用いることを特徴とする請求項1ないし28のいずれか1つに記載の車両制御システム。
  30. 前記検出手段による、前記一連の処理中の前記分担処理の結果の信号が前記順序通りに受け渡されなかったことの検出とは、前記一連の処理中において、前段の分担処理の結果の信号を前記順序通りに受けるべき分担処理が、当該前段の分担処理の結果の信号を受けなかったことの検出であることを特徴とする請求項1ないし29のいずれか1つに記載の車両制御システム。
  31. 複数のECU(11〜15)を備え、
    前記複数のECUのそれぞれは、車両を制御するために繰り返し行われる一連の処理の分担処理を行う分担処理手段を1つ以上備え、これら複数の分担処理手段は、その分担処理の結果を所定の順序で信号として受け渡し合うようになっており、
    また前記複数の分担処理手段のそれぞれは、前記受け渡しの前段の分担処理手段の出力信号に基づいて前記分担処理を行うようになっている車両制御システムであって、
    前記一連の処理中の前記分担処理の結果の信号が前記順序通りに受け渡されなかったことを検出する検出手段を備えたことを特徴とする車両制御システムであって、
    前記複数の分担処理手段は、前段の分担処理手段の出力信号に含まれる順序チェック情報を前記分担処理の結果に含めた信号を出力する出力手段(610〜660、705〜740)を備え、
    前記複数の分担処理手段の一部または全部の特定分担処理手段が備える前記出力手段は、前段の分担処理手段の出力信号に含まれる順序チェック情報に対して所定の加工を施したものを前記分担処理の結果に含めた信号を出力し、
    前記検出手段は、前記複数の分担処理手段のいずれか1つからの出力信号中の順序チェック情報に基づいて、前記一連の処理中の前記分担処理の結果の信号が前記順序通りに受け渡されなかったことを検出し、
    前記検出手段は、前記複数の分担処理手段のいずれか1つからの、前記一連の処理の前回の繰り返しにおける出力信号中の前記順序チェック情報と、当該1つの分担処理手段からの、前記一連の処理の今回の繰り返しにおける出力信号中の前記順序チェック情報との値の差が所定値でないことに基づいて、前記一連の処理中の前記分担処理の結果の信号が前記順序通りに受け渡されなかったことを検出することを特徴とする車両制御システム。
  32. 複数のECU(11〜15)を備え、
    前記複数のECUのそれぞれは、車両を制御するために繰り返し行われる一連の処理の分担処理を行う分担処理手段を1つ以上備え、これら複数の分担処理手段は、その分担処理の結果を所定の順序で信号として受け渡し合うようになっており、
    また前記複数の分担処理手段のそれぞれは、前記受け渡しの前段の分担処理手段の出力信号に基づいて前記分担処理を行うようになっている車両制御システムであって、
    前記一連の処理中の前記分担処理の結果の信号が前記順序通りに受け渡されなかったことを検出する検出手段を備えたことを特徴とする車両制御システムであって、
    前記複数の分担処理手段は、前段の分担処理手段の出力信号に含まれる順序チェック情報を前記分担処理の結果に含めた信号を出力する出力手段(610〜660、705〜740)を備え、
    前記複数の分担処理手段の一部または全部の特定分担処理手段が備える前記出力手段は、前段の分担処理手段の出力信号に含まれる順序チェック情報に対して所定の加工を施したものを前記分担処理の結果に含めた信号を出力し、
    前記検出手段は、前記複数の分担処理手段のいずれか1つからの出力信号中の順序チェック情報に基づいて、前記一連の処理中の前記分担処理の結果の信号が前記順序通りに受け渡されなかったことを検出し、
    前記検出手段は、前記所定の順序の最初となる分担処理手段からの出力信号中の前記順序チェック情報と、前記所定の順序の最後の1つ前となる分担処理手段からの出力信号中の前記順序チェック情報の値の差が所定値でないことに基づいて、前記一連の処理中の前記分担処理の結果の信号が前記順序通りに受け渡されなかったことを検出することを特徴とする車両制御システム。
  33. 複数のECU(11〜15)を備え、
    前記複数のECUのそれぞれは、車両を制御するために繰り返し行われる一連の処理の分担処理を行う分担処理手段を1つ以上備え、これら複数の分担処理手段は、その分担処理の結果を所定の順序で信号として受け渡し合うようになっており、
    また前記複数の分担処理手段のそれぞれは、前記受け渡しの前段の分担処理手段の出力信号に基づいて前記分担処理を行うようになっている車両制御システムであって、
    前記一連の処理中の前記分担処理の結果の信号が前記順序通りに受け渡されなかったことを検出する検出手段を備えたことを特徴とする車両制御システムであって、
    前記複数の分担処理手段は、前段の分担処理手段の出力信号に含まれる順序チェック情報を前記分担処理の結果に含めた信号を出力する出力手段(610〜660、705〜740)を備え、
    前記複数の分担処理手段の一部または全部の特定分担処理手段が備える前記出力手段は、前段の分担処理手段の出力信号に含まれる順序チェック情報に対して所定の加工を施したものを前記分担処理の結果に含めた信号を出力し、
    前記検出手段は、前記複数の分担処理手段のいずれか1つからの出力信号中の順序チェック情報に基づいて、前記一連の処理中の前記分担処理の結果の信号が前記順序通りに受け渡されなかったことを検出し、
    前記順序チェック情報は複数のフラグを含み、前記所定の加工は、前記複数のフラグの所定の一部を所定の状態にすることである車両制御システム。
  34. 複数のECU(11〜15)を備え、
    前記複数のECUのそれぞれは、車両を制御するために繰り返し行われる一連の処理の分担処理を行う分担処理手段を1つ以上備え、これら複数の分担処理手段は、その分担処理の結果を所定の順序で信号として受け渡し合うようになっており、
    また前記複数の分担処理手段のそれぞれは、前記受け渡しの前段の分担処理手段の出力信号に基づいて前記分担処理を行うようになっている車両制御システムであって、
    前記一連の処理中の前記分担処理の結果の信号が前記順序通りに受け渡されなかったことを検出する検出手段を備えたことを特徴とする車両制御システムであって、
    前記複数の分担処理手段は、前段の分担処理手段の出力信号に含まれる順序チェック情報を前記分担処理の結果に含めた信号を出力する出力手段(610〜660、705〜740)を備え、
    前記複数の分担処理手段の一部または全部の特定分担処理手段が備える前記出力手段は、前段の分担処理手段の出力信号に含まれる順序チェック情報に対して所定の加工を施したものを前記分担処理の結果に含めた信号を出力し、
    前記検出手段は、前記複数の分担処理手段のいずれか1つからの出力信号中の順序チェック情報に基づいて、前記一連の処理中の前記分担処理の結果の信号が前記順序通りに受け渡されなかったことを検出し、
    前記特定分担処理手段の有する前記出力手段は複数のグループに分かれ、当該グループ毎に前記所定の加工の内容が異なることを特徴とする車両制御システム。
  35. 複数のECU(11〜15)を備え、
    前記複数のECUのそれぞれは、車両を制御するために繰り返し行われる一連の処理の分担処理を行う分担処理手段を1つ以上備え、これら複数の分担処理手段は、その分担処理の結果を所定の順序で信号として受け渡し合うようになっており、
    また前記複数の分担処理手段のそれぞれは、前記受け渡しの前段の分担処理手段の出力信号に基づいて前記分担処理を行うようになっている車両制御システムであって、
    前記一連の処理中の前記分担処理の結果の信号が前記順序通りに受け渡されなかったことを検出する検出手段を備えたことを特徴とする車両制御システムであって、
    前記所定の順序において最初に前記分担処理の結果の信号を出力する前記出力手段は、所定の前記順序チェック情報を前記分担処理の結果の信号に含めて出力する開始出力手段(610、630、650、660)を備え、
    前記開始出力手段は、前記出力の度に前記所定の順序チェック情報を変化させることを特徴とする車両制御システム。
  36. 複数のECU(11〜15)を備え、
    前記複数のECUのそれぞれは、車両を制御するために繰り返し行われる一連の処理の分担処理を行う分担処理手段を1つ以上備え、これら複数の分担処理手段は、その分担処理の結果を所定の順序で信号として受け渡し合うようになっており、
    また前記複数の分担処理手段のそれぞれは、前記受け渡しの前段の分担処理手段の出力信号に基づいて前記分担処理を行うようになっている車両制御システムであって、
    前記一連の処理中の前記分担処理の結果の信号が前記順序通りに受け渡されなかったことを検出する検出手段を備えたことを特徴とする車両制御システムであって、
    前記検出手段は、前記所定の順序の最後となる分担処理手段を備えたECUが有していることを特徴とする車両制御システム。
  37. 複数のECU(11〜15)を備え、
    前記複数のECUのそれぞれは、車両を制御するために繰り返し行われる一連の処理の分担処理を行う分担処理手段を1つ以上備え、これら複数の分担処理手段は、その分担処理の結果を所定の順序で信号として受け渡し合うようになっており、
    また前記複数の分担処理手段のそれぞれは、前記受け渡しの前段の分担処理手段の出力信号に基づいて前記分担処理を行うようになっている車両制御システムであって、
    前記一連の処理中の前記分担処理の結果の信号が前記順序通りに受け渡されなかったことを検出する検出手段を備えたことを特徴とする車両制御システムであって、
    前記複数の分担処理手段は、前段の分担処理手段の出力信号に含まれる順序チェック情報を前記分担処理の結果に含めた信号を出力する出力手段(610〜660、705〜740)を備え、
    前記複数の分担処理手段の一部または全部の特定分担処理手段が備える前記出力手段は、前段の分担処理手段の出力信号に含まれる順序チェック情報に対して所定の加工を施したものを前記分担処理の結果に含めた信号を出力し、
    前記検出手段は、前記複数の分担処理手段のいずれか1つからの出力信号中の順序チェック情報に基づいて、前記一連の処理中の前記分担処理の結果の信号が前記順序通りに受け渡されなかったことを検出し、
    前記特定分担処理手段は、前記車両を制御するための一連の処理の複数のうち、信頼性が求められる度合いが高い前記一連の処理の分担処理について、前段の分担処理手段の出力信号に含まれる順序チェック情報に対して所定の加工を施したものを前記分担処理の結果に含めた信号を出力することを特徴とする車両制御システム。
  38. 複数のECU(11〜15)を備え、
    前記複数のECUのそれぞれは、車両を制御するために繰り返し行われる一連の処理の分担処理を行う分担処理手段を1つ以上備え、これら複数の分担処理手段は、その分担処理の結果を所定の順序で信号として受け渡し合うようになっており、
    また前記複数の分担処理手段のそれぞれは、前記受け渡しの前段の分担処理手段の出力信号に基づいて前記分担処理を行うようになっている車両制御システムであって、
    前記一連の処理中の前記分担処理の結果の信号が前記順序通りに受け渡されなかったことを検出する検出手段を備えたことを特徴とする車両制御システムであって、
    前記検出手段は、前記一連の処理中の前記分担処理の結果の信号が前記順序通りに受け渡されなかったことを検出した場合、その順序の異常の発生元の分担処理手段を備えたECUにおいて、他の分担処理手段も順序の異常の発生元となっている場合、当該ECUを異常であると判定することを特徴とする車両制御システム。
  39. 前記開始出力手段は、新たな順序チェック情報を生成して記憶媒体の所定の領域に情報として保存する保存手段(650)と、前記記憶媒体の前記所定の領域に保存された情報を読み込む読込手段(610)と、前記読み込んだ情報を今回の出力に用いる順序チェック情報とする設定手段(630)と、を備え、前記分担処理は、前記保存手段、前記読込手段、前記設定手段の処理中で離れて実行されていることを特徴とする請求項30に記載の車両制御システム。
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