JP4222104B2 - バルブ - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、流体の流路を開閉するバルブに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
流体の流れを制御するバルブとして、弁箱内の流体入口と流体出口の間に弁室が形成され、前記弁室内が弁座で前記流体入口と前記流体出口との間が仕切られ、前記弁座の弁孔が弁軸に支持された弁体で開閉されるようになっており、前記弁軸はその軸線方向に前後に開閉駆動手段で駆動され、前進して前記支持している弁体で弁孔を閉じ後退して開くようになっているバルブがある。
【0003】
従来、この種のバルブにあって、前記駆動手段としてパルスモータが使用され、パルスモータの回転力を直線運動に変換して弁軸を前進・後退させて弁孔を開閉するようにしたものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
【0004】
【特許文献1】
特許第2608579号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記の開閉駆動手段を備えたバルブによれば、弁体の開閉操作は、いずれもパルスモータを駆動して行わなければならず、そのため消費電力も大きく、また、例えば、バルブが開いた状態にあるとき停電が生じたような場合、バルブを閉じることができず、流体を使用する機器に障害を発生させてしまう場合もあるといった問題があった。
【0006】
本発明の目的は、消費電力の省力化が図れ、更には停電時には速やかに閉じられるバルブを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、弁箱内の流体入口と流体出口の間に弁室が形成され、前記弁室内が弁座で前記流体入口と前記流体出口との間が仕切られ、前記弁座の弁孔が弁軸に支持された弁体で開閉されるようになっており、前記弁軸はその軸線方向に前後に開閉駆動手段で駆動され、前進して前記支持している弁体で弁孔を閉じ後退して開くようになっているバルブであって、前記開閉駆動手段は、モータと、該モータの回転力を入切するクラッチと、前記クラッチが入り前記モータの回転力が伝達されたとき、この回転力による回転運動を直線運動に変換して前記弁軸を後退させる回転・直線運動変換機構と、前記クラッチが入って前記モータの回転力が伝達される際に蓄勢され、クラッチが切れると蓄勢された弾発力により前記弁軸を前進させるバネとを備えて構成されており、前記モータは、その出力軸とこの出力軸に回転力を与える部分との間が隔壁でシールされたキャンドモータで構成され、該隔壁は前記弁箱と一体となって前記回転・直線運動変換機構を収容する収容箱部の一部を構成し、前記キャンドモータは、パルスモータ部と、前記パルスモータ部のロータの回転で回転駆動される駆動マグネットと、該駆動マグネットに対向配置されて該駆動マグネットの回転に従動回転して前記出力軸を回転する従動マグネットと、前記駆動マグネットと前記従動マグネットと前記出力軸との間をシールする前記隔壁とを備えて構成され、前記回転・直線運動変換機構は、回転力が与えられると回転するナット部材と、前記弁軸に形成され前記ナット部材に螺合するネジ部と、前記弁軸を回り止めしてナット部材の回転で弁軸を直線運動させる回り止め手段とで構成されていることを特徴とする。
【0008】
かかる構成から、クラッチを入れた状態でモータを駆動し回転させると、回転・直線運動変換機構によってモータの回転力が直線運動に変換されて前記弁軸に伝達され、弁軸が後退して弁体が弁孔から離反し弁孔が開くとともに、前記バネは前記モータの回転力が加わる際に蓄勢される。そして、前記クラッチを切ると、前記蓄勢されているバネの弾発力により前記後退していた弁軸が前進方向に付勢されて前進し、弁体が弁孔に当接し弁孔を閉じる。従って、弁孔を閉じる際に、モータを駆動する必要が無く、前記バネの弾発力で弁孔の閉鎖状態を継続できるので、その分消費電力の省力化が図れ、更には、停電時に前記クラッチが切れるようにしておくことにより、弁孔が開いた状態における停電時に、前記クラッチが切れ前記バネの弾発力により弁軸を介して前記弁体が前進し、前記弁孔が速やかに閉じられるものとなる。
そして、前記モータが、その出力軸とこの出力軸に回転力を与える部分との間を隔壁でシールしたキャンドモータで構成されているので、モータの出力軸に回転力を与える部分からの流体漏れといった事態を確実に防止できる。
また、前記キャンドモータは、パルスモータ部と、前記パルスモータ部のロータの回転で回転駆動される駆動マグネットと、該駆動マグネットに対向配置されて該駆動マグネットの回転に従動回転して前記出力軸を回転する従動マグネットと、前記駆動マグネットと前記従動マグネットと前記出力軸との間をシールする前記隔壁とを備えて構成されているので、通常のパルスモータ部をそのまま用いてキャンドモータを構成することができる。
また、前記回転・直線運動変換機構は、回転力が与えられると回転するナット部材と、前記弁軸に形成され前記ナット部材に螺合するネジ部と、前記弁軸を回り止めしてナット部材の回転で弁軸を直線運動させる回り止め手段とで構成されているので、回転・直線運動変換機構により、モータの回転力による回転運動を直線運動に変換して弁体を操作することができ、更には構成が簡単なので製造が容易であり小型化が可能となる。
【0009】
請求項2に記載の発明は、弁箱内の流体入口と流体出口の間に弁室が形成され、前記弁室内が弁座で前記流体入口と前記流体出口との間が仕切られ、前記弁座の弁孔が弁軸に支持された弁体で開閉されるようになっており、前記弁軸はその軸線方向に前後に開閉駆動手段で駆動され、前進して前記支持している弁体で弁孔を閉じ後退して開くようになっているバルブであって、前記開閉駆動手段は、モータと、該モータの回転力を入切するクラッチと、前記クラッチが入り前記モータの回転力が伝達されたとき、この回転力による回転運動を直線運動に変換して前記弁軸を後退させる回転・直線運動変換機構と、前記クラッチが入って前記モータの回転力が伝達される際に蓄勢され、クラッチが切れると蓄勢された弾発力により前記弁軸を前進させるバネとを備えて構成されており、前記モータは、その出力軸とこの出力軸に回転力を与える部分との間が隔壁でシールされたキャンドモータで構成され、該隔壁は前記弁箱と一体となって前記回転・直線運動変換機構を収容する収容箱部の一部を構成し、前記キャンドモータは、ステータと、該ステータの励磁で回転するとともに前記出力軸を回転するロータと、前記ステータと前記ロータとの間をシールする隔壁とを備えたパルスモータ部で構成され、前記回転・直線運動変換機構は、回転力が与えられると回転するナット部材と、前記弁軸に形成され前記ナット部材に螺合するネジ部と、前記弁軸を回り止めしてナット部材の回転で弁軸を直線運動させる回り止め手段とで構成されていることを特徴とする。
【0010】
かかる構成から、クラッチを入れた状態でモータを駆動し回転させると、回転・直線運動変換機構によってモータの回転力が直線運動に変換されて前記弁軸に伝達され、弁軸が後退して弁体が弁孔から離反し弁孔が開くとともに、前記バネは前記モータの回転力が加わる際に蓄勢される。そして、前記クラッチを切ると、前記蓄勢されているバネの弾発力により前記後退していた弁軸が前進方向に付勢されて前進し、弁体が弁孔に当接し弁孔を閉じる。従って、弁孔を閉じる際に、モータを駆動する必要が無く、前記バネの弾発力で弁孔の閉鎖状態を継続できるので、その分消費電力の省力化が図れ、更には、停電時に前記クラッチが切れるようにしておくことにより、弁孔が開いた状態における停電時に、前記クラッチが切れ前記バネの弾発力により弁軸を介して前記弁体が前進し、前記弁孔が速やかに閉じられるものとなる。
そして、前記モータが、その出力軸とこの出力軸に回転力を与える部分との間を隔壁でシールしたキャンドモータで構成されているので、モータの出力軸に回転力を与える部分からの流体漏れといった事態を確実に防止できる。
また、前記キャンドモータは、ステータと、該ステータの励磁で回転するとともに前記出力軸を回転するロータと、前記ステータと前記ロータとの間をシールする隔壁とを備えたパルスモータ部で構成されているので、パルスモータの内部に隔壁を設けることにより、小型のキャンドモータを構成することができ、全体の小型化が図れる。
また、前記回転・直線運動変換機構は、回転力が与えられると回転するナット部材と、前記弁軸に形成され前記ナット部材に螺合するネジ部と、前記弁軸を回り止めしてナット部材の回転で弁軸を直線運動させる回り止め手段とで構成されているので、回転・直線運動変換機構により、モータの回転力による回転運動を直線運動に変換して弁体を操作することができ、更には構成が簡単なので製造が容易であり小型化が可能となる。
【0011】
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の、前記クラッチは、前記モータの前記出力軸で回転駆動される入力傘歯車と、前記ナット部材を回転する出力傘歯車と、前記入力傘歯車と前記出力傘歯車とに噛み合う状態と噛み合わない状態とを形成する断続傘歯車と、前記断続傘歯車を前記入力傘歯車と前記出力傘歯車とに噛み合う状態と噛み合わない状態とに操作する操作手段とで構成されており、前記断続傘歯車を操作する操作手段が電磁石であることを特徴とする。
【0012】
かかる構成から、モータの回転力を簡単な操作で容易に且つ確実に前記回転・直線運動変換機構のナット部材に伝達し、そしてまた回転力の伝達を解除することができる。更には構成が簡単なので製造が容易であり小型化が可能となる。また、前記断続傘歯車を操作する電磁石の電源をOFFにすることによりクラッチが切れて前記バネの弾発力により弁軸を介して前記弁体が前進し、前記弁孔が閉じられ、また、停電時には前記クラッチが自動的に切れるので、弁孔が開いた状態で停電となった時に、前記弁孔が速やかに閉じられるものとなる。
【0021】
請求項に記載の発明は、請求項1,2又は3に記載の、前記バネは、一端が前記収容箱部に固定され他端が前記ナット部材に固定された渦巻きバネで構成され、前記クラッチが入ると前記モータの回転力がナット部材に伝達される際に緊締蓄勢され、前記クラッチが切れると緊締が解かれ蓄勢された弾発力により前記ナット部材を反回転させ弁軸を前進させるようになっていることを特徴とする。
【0022】
かかる構成から、クラッチを入れた状態でモータを駆動し回転させると、回転・直線運動変換機構によってモータの回転力が直線運動に変換されて前記弁軸に伝達され、弁軸が後退して弁体が弁孔から離反し弁孔が開くとともに、前記渦巻きバネが前記モータの回転力が加わる際に回転するナット部材により巻き締められて蓄勢される。そして、前記クラッチを切ると、前記蓄勢されている渦巻きバネの弾発力によりナット部材が前記モータの回転力の伝達による前記回転の方向と反対方向に回転し、これにより前記後退していた弁軸が前進し、弁体が弁座に当接し弁孔を閉じるものとなる。
【0023】
請求項に記載の発明は、請求項1,2又は3に記載の、前記バネは、前記収容箱部を含む弁箱と弁軸に支持された弁体との間に介装されたコイルバネで構成され、前記クラッチが入ると前記モータの回転力がナット部材に伝達され前記弁軸が後退する際に圧縮蓄勢され、前記クラッチが切れると圧縮されたコイルバネの弾発力により前記弁軸を前進させるようになっていることを特徴とする。
【0024】
かかる構成から、クラッチを入れた状態でモータを駆動し回転させると、回転・直線運動変換機構によってモータの回転力が直線運動に変換されて前記弁軸に伝達され、弁軸が後退して弁体が弁孔から離反し弁孔が開くとともに、前記コイルバネが前記弁軸が後退する際に圧縮されて蓄勢される。そして、前記クラッチを切ると、前記蓄勢されているコイルバネの弾発力により前記後退していた弁軸が前進し、弁体が弁孔に当接し弁孔を閉じるものとなる。
【0025】
【発明の実施の形態】
図1乃至図3は本発明に係るバルブの実施の形態の第1例を示したもので、図1は本例のバルブで弁体が開いた状態の縦断面図、図2は図1のX−X線断面図、図3は本例のバルブで弁体が閉じた状態の縦断面図である。
【0026】
本例のバルブは、弁箱1を有し、この弁箱1には流体入口2と流体出口3が設けられていている。この弁箱1には、流体入口2と流体出口3の間に弁室4が形成されている。弁室4内は、仕切り壁5と弁座6で流体入口2と流体出口3との間が仕切られている。前記弁座6には流体入口2と流体出口3とを連通する弁孔7が開口しており、該弁孔7は流体入口2側に配置された弁体8で開閉されるようになっている。
【0027】
この弁体8は、金属等で形成される円盤状の剛弁体部9と、この剛弁体部9の上に重ねられたゴム等で形成される円盤状の弾性弁体部10と、この弾性弁体部10の上に重ねられ弾性弁体部10の変形を防止する金属板等で形成された円盤状の弁保持体部11とで構成されている。前記弾性弁体部10の外径は、剛弁体部9の外径より大きく形成されており、そして剛弁体部9の外径より外に張り出した弾性弁体部10の下面はテーパ面10aとなっている。
【0028】
前記弁座6には、前記剛弁体部9が当接する小径弁座面6aと弾性弁体部10のテーパ面10aが当接する大径弁座面6bが形成されており、前記弁体8の弁座6への当接時に、先ず弾性弁体部10のテーパ面10aが大径弁座面6bに当接し、弾性弁体部10のテーパ面10aの変形を経て剛弁体部9が小径弁座面6aに当接するように位置設定されている。
【0029】
前記弁体8は弁軸12の先端に連結支持されており、この弁軸12は、その軸線方向に前後に開閉駆動手段13で駆動され、前進して前記支持している弁体8を弁座6に当接させ弁孔を閉じ後退して開くようになっている。前記開閉駆動手段13は、モータ14と、該モータ14の回転力を入切するクラッチ15と、前記クラッチ15が入り前記モータ14の回転力が伝達されたとき、この回転力による回転運動を直線運動に変換して前記弁軸12を後退させる回転・直線運動変換機構16と、前記クラッチ15が入って前記モータ14の回転力が伝達される際に蓄勢され、クラッチ15が切れると蓄勢された弾発力により前記弁軸12を前進させるバネ17とを備えて構成されている。
【0030】
前記モータ14は、その出力軸18と、この出力軸18に回転力を与える部分との間が、非磁性材よりなる隔壁19でシールされたキャンドモータ14Aで構成されている。前記隔壁19は前記弁箱1と一体となって前記回転・直線運動変換機構16を収容する収容箱部20の一部を構成している。
【0031】
本例では、前記キャンドモータ14Aは、パルスモータ部21と、このパルスモータ部21のロータの回転軸22にホルダー23を介して取り付けられて回転駆動される駆動マグネット24で構成され、前記収容箱部20上に取り付けられている。
【0032】
前記収容箱部20の一部を構成している前記隔壁19は、有底筒状に形成されており、該有底筒状の隔壁19の外周に、前記収容箱部20上に取り付けられたキャンドモータ14Aの駆動マグネット24が配置されていて、パルスモータ部21の駆動により駆動マグネット24が有底筒状の隔壁19の外周を回転するようになっている。
【0033】
前記有底筒状の隔壁19内には、固定軸25が前記ロータの回転軸22と同心上に固定されており、この固定軸25の外周に軸受26,27を介して前記出力軸18が回転自在に嵌合している。この出力軸18には隔壁19を挟んで前記駆動マグネット24と対向するように配置された従動マグネット28が設けられており、前記駆動マグネット24の磁力の引力により、駆動マグネット24の回転に従動して従動マグネット28が回転し前記出力軸18を回転させるようになっている。
【0034】
前記キャンドモータ14Aは前記駆動マグネット24を内部に収容する筒状の取り付け部材29により前記収容箱部20に取り付けられている。
【0035】
また、前記回転・直線運動変換機構16は、回転力が与えられると回転するナット部材30と、前記弁軸12に形成され前記ナット部材30に螺合するネジ部12aと、前記弁軸12を回り止めしてナット部材30の回転で弁軸12を直線運動させる回り止め手段31とで構成されている。前記ナット部材30は、前記弁箱1と収容箱部20の間に介在して固定されている支持部材32に前記出力軸18の同心上に軸受33を介して回転自在に支持されている。また、前記回り止め手段31は、弁軸12にその軸線方向に形成された長孔34と、弁箱1に設けられて前記長孔34内に摺動自在に挿入された回り止めピン35とで構成されている。
【0036】
前記クラッチ15は、前記従動マグネット28の回転により回転する前記出力軸18に取り付けられ、前記出力軸18で回転駆動される入力傘歯車36と、前記ナット部材30に取り付けられた出力傘歯車37と、入力傘歯車36と出力傘歯車37との間に配置され、入力傘歯車36と出力傘歯車37に噛み合う状態と噛み合わない状態とを形成する断続傘歯車38と、この断続傘歯車38を入力傘歯車36と出力傘歯車37とに噛み合う状態と噛み合わない状態とに操作する操作手段39とで構成されている。
【0037】
操作手段39は、本例では電磁石40が用いられており、電磁石40に備えられた進退軸41の先端に前記断続傘歯車38が軸受42を介して回転自在に支持されており、電磁石40をONすると進退軸41が後退し断続傘歯車38が入力傘歯車36と出力傘歯車37に噛み合いクラッチ15が入った状態となり、電磁石40をOFFすると進退軸41が前進し断続傘歯車38が入力傘歯車36と出力傘歯車37から外れクラッチ15が切れた状態となる。前記クラッチ15の入力傘歯車36,出力傘歯車37,断続傘歯車38等は、前記収容箱部20内に収容されている。
【0038】
また、前記バネ17は、図2に示すように、渦巻きバネ17aが用いられ、その一端が前記収容箱部20に固定され他端が前記ナット部材30に固定ピン43,44に固定されており、前記クラッチ15が入った状態で前記モータ14の回転力がナット部材30に伝達される際に、前記渦巻きバネ17aが緊締蓄勢され、前記クラッチ15が切れると緊締が解かれ蓄勢された弾発力により前記ナット部材30を反回転させ弁軸12を前進させるようになっている。
【0039】
更に、本例では、前記バネ17として、コイルバネ17bを併用している。このコイルバネ17bは、前記弁箱1と収容箱部20の間に介在して固定されている支持部材32と弁軸12に支持された弁体8との間に介装されており、前記クラッチ15が入った状態で前記モータ14の回転力がナット部材30に伝達され前記弁軸12が後退する際に圧縮蓄勢され、前記クラッチ15が切れると圧縮が解かれ蓄勢された弾発力により前記弁軸12を前進させるようになっている。
【0040】
このように構成された第1例では、バルブを開く場合、図1に示すように、電磁石40をONにして断続傘歯車38を入力傘歯車36と出力傘歯車37に噛み合わせてクラッチ15が入った状態とし、パルスモータ部21を駆動すると、パルスモータ部21のロータの回転軸22の回転で駆動マグネット24が回転し、隔壁19を挟んで前記駆動マグネット24と対向するように配置された従動マグネット28が前記駆動マグネット24の磁力の引力により、駆動マグネット24の回転に従動して従動マグネット28が回転し、出力軸18を回転させる。
【0041】
前記出力軸18が回転すると、前記クラッチ15を介して回転・直線運動変換機構16を構成するナット部材30に回転が伝達され、ナット部材30が回転すると、前記ナット部材30に螺合し且つ回り止め手段31で回り止めされている弁軸12が後退し、弁軸12の先端に支持されている弁体8が弁座6から離反し、弁孔7が開く。このときの弁体8の開度は前記パルスモータ部21の回転量(回転角度)を調整することにより、また開弁速度はパルスモータ部21の回転速度を調整することにより自由に設定することができる。
【0042】
そしてまた、前記モータ14の回転力がナット部材30に伝達され、ナット部材30が回転する際に、一端が前記収容箱部20に固定され他端が前記ナット部材30に固定ピン43,44に固定されている渦巻きバネ17aが巻き締められて蓄勢されるとともに、前記弁軸12が後退する際に、弁箱1と収容箱部20の間に介在して固定されている支持部材32と弁軸12に支持された弁体8との間に介装されているコイルバネ17bが圧縮蓄勢される。
【0043】
かかる状態から、バルブを閉じる場合、図3に示すように、前記電磁石40をOFFにし、断続傘歯車38を入力傘歯車36と出力傘歯車37から外しクラッチ15を切ると、前記ナット部材30が前記モータ14の回転力から解放され、巻き締められて蓄勢されている渦巻きバネ17aの弾発力により、前記ナット部材30を前記モータ14の回転力の伝達による前記回転の方向と反対方向に回転させ、これにより前記後退していた弁軸12が前進し、同時に、前記圧縮されて蓄勢されていたコイルバネ17bの弾発力により前記後退していた弁軸12が前進方向に付勢され、前記渦巻きバネ17a及びコイルバネ17bの弾発力により前記弁軸12が前進して弁体8が弁座6に当接し弁孔7を閉じる。
【0044】
なお、本例では、バネ17として渦巻きバネ17a及びコイルバネ17bを備えているが、渦巻きバネ17a或いはコイルバネ17bの一方のみであってもよい。
【0045】
図4は前述した本発明に係るバルブの実施の形態の第2例で用いるモータを示した縦断面図である。本例のバルブで用いるモータ14は、その出力軸18と、この出力軸18に回転力を与える部分との間が、非磁性材よりなる隔壁19でシールされたキャンドモータ14Bで構成されている。前記隔壁19は前記弁箱1と一体となって前記回転・直線運動変換機構16を収容する収容箱部20の一部を構成している。
【0046】
本例では、前記キャンドモータ14Bは、有底の筒状に形成された隔壁19の外周囲に配置されたステータ45と、前記筒状に形成された隔壁19内に回転自在に配置され、前記ステータ45の励磁で回転するロータ46とロータ46を間座47を介して支持する回転軸48で構成されている。前記回転軸48は、隔壁19と収容箱部20との間に介在されている支持部材49に、軸受50を介して回転自在に支持されて、パルスモータ部21が構成されている。そして、前記回転軸48に出力軸18が固定されており、前記ステータ45に通電し励磁することにより、パルスモータ部21が駆動し、即ち、ロータ46が回転し、ロータ46の回転により回転軸48が回転し、出力軸18を回転させるようになっている。
【0047】
その他の構成は、前述した実施の形態の第1例と同様の構成になっているので、その他の構成の図示及び説明は省略する。
【0048】
本例のようなキャンドモータ14Bを用いることにより、パルスモータ部21の内部に隔壁19が設けられ、ロータ46が隔壁19内に入り、ロータ46の回転軸48と出力軸18を一体に固定することができるので、部品点数が少なく、構成が簡単となり、モータ14の小型化による全体の小型化が図れるとともにコストダウンをも図ることができるものとなる。
【0049】
【発明の効果】
以上のように本発明に係るバルブによれば、弁箱内の流体入口と流体出口の間に弁室が形成され、前記弁室内が弁座で前記流体入口と前記流体出口との間が仕切られ、前記弁座の弁孔が弁軸に支持された弁体で開閉されるようになっており、前記弁軸はその軸線方向に前後に開閉駆動手段で駆動され、前進して前記支持している弁体で弁孔を閉じ後退して開くようになっているバルブであって、前記開閉駆動手段は、モータと、該モータの回転力を入切するクラッチと、前記クラッチが入り前記モータの回転力が伝達されたとき、この回転力による回転運動を直線運動に変換して前記弁軸を後退させる回転・直線運動変換機構と、前記クラッチが入って前記モータの回転力が伝達される際に蓄勢され、クラッチが切れると蓄勢された弾発力により前記弁軸を前進させるバネとを備えて構成されているので、クラッチを入れた状態でモータを駆動し回転させることにより、回転・直線運動変換機構によってモータの回転力が直線運動に変換されて前記弁軸に伝達され、弁軸が後退して弁体が弁孔から離反し弁孔を開くことができ、同時に、前記バネに前記モータの回転力が加わる際に蓄勢させることができ、そして、前記クラッチを切ることにより、前記蓄勢されているバネの弾発力により前記後退していた弁軸が前進方向に付勢されて前進し、これにより、弁体が弁孔に当接し弁孔を閉じることができる。従って、弁孔を閉じる際に、モータを駆動する必要が無く、前記バネの弾発力で弁孔の閉鎖状態を継続できるので、その分消費電力の省力化を図ることができ、更には、停電時に前記クラッチが切れるようにしておくことにより、弁孔が開いた状態における停電時に、前記クラッチが切れ前記バネの弾発力により弁軸を介して前記弁体が前進し、前記弁孔が速やかに閉じられるので、安全性を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るバルブの実施の形態の第1例でバルブで弁体が開いた状態を示す縦断面図。
【図2】図1のX−X線断面図。
【図3】第1例のバルブで弁体が閉じた状態を示す縦断面図。
【図4】本発明に係るバルブの実施の形態の第2例で用いるモータを示した縦断面図。
【符号の説明】
1 弁箱
2 流体入口
3 流体出口
4 弁室
5 仕切り壁
6 弁座
6a 小径弁座面
6b 大径弁座面
7 弁孔
8 弁体
9 剛弁体部
10 弾性弁体部
10a テーパ面
11 弁保持体部
12 弁軸
12a ネジ部
13 開閉駆動手段
14 モータ
14A,14B キャンドモータ
15 クラッチ
16 回転・直線運動変換機構
17 バネ
17a 渦巻きバネ
17b コイルバネ
18 出力軸
19 隔壁
20 収容箱部
21 パルスモータ部
22 回転軸
23 ホルダー
24 駆動マグネット
25 固定軸
26,27 軸受
28 従動マグネット
29 取り付け部材
30 ナット部材
31 回り止め手段
32 支持部材
33 軸受
34 長孔
35 回り止めピン
36 入力傘歯車
37 出力傘歯車
38 断続傘歯車
39 操作手段
40 電磁石
41 進退軸
42 軸受
43,44 固定ピン
45 ステータ
46 ロータ
47 間座
48 回転軸
49 支持部材
50 軸受

Claims (5)

  1. 弁箱内の流体入口と流体出口の間に弁室が形成され、前記弁室内が弁座で前記流体入口と前記流体出口との間が仕切られ、前記弁座の弁孔が弁軸に支持された弁体で開閉されるようになっており、前記弁軸はその軸線方向に前後に開閉駆動手段で駆動され、前進して前記支持している弁体で弁孔を閉じ後退して開くようになっているバルブであって、
    前記開閉駆動手段は、モータと、該モータの回転力を入切するクラッチと、前記クラッチが入り前記モータの回転力が伝達されたとき、この回転力による回転運動を直線運動に変換して前記弁軸を後退させる回転・直線運動変換機構と、前記クラッチが入って前記モータの回転力が伝達される際に蓄勢され、クラッチが切れると蓄勢された弾発力により前記弁軸を前進させるバネとを備えて構成されており、
    前記モータは、その出力軸とこの出力軸に回転力を与える部分との間が隔壁でシールされたキャンドモータで構成され、該隔壁は前記弁箱と一体となって前記回転・直線運動変換機構を収容する収容箱部の一部を構成し、
    前記キャンドモータは、パルスモータ部と、前記パルスモータ部のロータの回転で回転駆動される駆動マグネットと、該駆動マグネットに対向配置されて該駆動マグネットの回転に従動回転して前記出力軸を回転する従動マグネットと、前記駆動マグネットと前記従動マグネットと前記出力軸との間をシールする前記隔壁とを備えて構成され、
    前記回転・直線運動変換機構は、回転力が与えられると回転するナット部材と、前記弁軸に形成され前記ナット部材に螺合するネジ部と、前記弁軸を回り止めしてナット部材の回転で弁軸を直線運動させる回り止め手段とで構成されていることを特徴とするバルブ。
  2. 弁箱内の流体入口と流体出口の間に弁室が形成され、前記弁室内が弁座で前記流体入口と前記流体出口との間が仕切られ、前記弁座の弁孔が弁軸に支持された弁体で開閉されるようになっており、前記弁軸はその軸線方向に前後に開閉駆動手段で駆動され、前進して前記支持している弁体で弁孔を閉じ後退して開くようになっているバルブであって、
    前記開閉駆動手段は、モータと、該モータの回転力を入切するクラッチと、前記クラッチが入り前記モータの回転力が伝達されたとき、この回転力による回転運動を直線運動に変換して前記弁軸を後退させる回転・直線運動変換機構と、前記クラッチが入って前記モータの回転力が伝達される際に蓄勢され、クラッチが切れると蓄勢された弾発力により前記弁軸を前進させるバネとを備えて構成されており、
    前記モータは、その出力軸とこの出力軸に回転力を与える部分との間が隔壁でシールされたキャンドモータで構成され、該隔壁は前記弁箱と一体となって前記回転・直線運動変換機構を収容する収容箱部の一部を構成し、
    前記キャンドモータは、ステータと、該ステータの励磁で回転するとともに前記出力軸を回転するロータと、前記ステータと前記ロータとの間をシールする隔壁とを備えたパルスモータ部で構成され、
    前記回転・直線運動変換機構は、回転力が与えられると回転するナット部材と、前記弁軸に形成され前記ナット部材に螺合するネジ部と、前記弁軸を回り止めしてナット部材の回転で弁軸を直線運動させる回り止め手段とで構成されていることを特徴とするバルブ。
  3. 前記クラッチは、前記モータの前記出力軸で回転駆動される入力傘歯車と、前記ナット部材を回転する出力傘歯車と、前記入力傘歯車と前記出力傘歯車とに噛み合う状態と噛み合わない状態とを形成する断続傘歯車と、前記断続傘歯車を前記入力傘歯車と前記出力傘歯車とに噛み合う状態と噛み合わない状態とに操作する操作手段とで構成されており、
    前記断続傘歯車を操作する操作手段が電磁石であることを特徴とする請求項1又は2に記載のバルブ。
  4. 前記バネは、一端が前記収容箱部に固定され他端が前記ナット部材に固定された渦巻きバネで構成され、前記クラッチが入ると前記モータの回転力がナット部材に伝達される際に緊締蓄勢され、前記クラッチが切れると緊締が解かれ蓄勢された弾発 力により前記ナット部材を反回転させ弁軸を前進させるようになっていることを特徴とする請求項1,2又は3に記載のバルブ。
  5. 前記バネは、前記収容箱部を含む弁箱と弁軸に支持された弁体との間に介装されたコイルバネで構成され、前記クラッチが入ると前記モータの回転力がナット部材に伝達され前記弁軸が後退する際に圧縮蓄勢され、前記クラッチが切れると圧縮されたコイルバネの弾発力により前記弁軸を前進させるようになっていることを特徴とする請求項1,2又は3に記載のバルブ。
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