JP4220267B2 - ファラデー回転子及びそれを用いた光部品 - Google Patents

ファラデー回転子及びそれを用いた光部品 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ビスマス置換希土類鉄ガーネット単結晶を用いて光の偏波面を可逆的に制御するファラデー回転子に関し、さらにそれを用いた光部品(光アイソレータ、光サーキュレータ、光スイッチ、光アッテネータ、偏波コントローラ等)に関する。
【0002】
【従来の技術】
液相エピタキシャル法(LPE法)で育成されたBi置換希土類鉄ガーネット単結晶膜から作製されるファラデー回転子は、光通信システムで用いられる光アイソレータ等に多用されている。さらに近年は、光アイソレータとは別の用途として磁気光学式の光アッテネータや光スイッチ、及び偏波コントローラ等にファラデー回転子が利用され、WDM(光波長多重通信)システムで利用されるようになってきている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
光アイソレータは、ファラデー回転子に外部磁界を印加したり、ファラデー回転子自体を永久磁石にしたりすることで、光の進行方向と磁気モーメントの方向をほぼ同一にして所定のファラデー回転角を発生させる。一方、ファラデー回転子を利用した磁気光学型光アッテネータなどの光部品では、ファラデー回転子に光の進行方向とは異なる方位の外部磁界を印加してファラデー回転角を可逆的に変化させるようにしている。
【0004】
液相エピタキシャル法で育成したBi置換希土類鉄ガーネット単結晶膜には膜成長方向に成長誘導磁気異方性が発生する。これによりガーネット単結晶膜の磁気モーメント方位はエピタキシャル成長方向と同一方向に固定される。一般に光アイソレータで使用されるファラデー回転子は、ガーネット単結晶膜のエピタキシャル成長方向と同方向に磁気モーメント方位を揃えて使用するため、このようなエピタキシャル成長によるガーネット単結晶膜に特有の磁気的特徴は使用上問題にはならない。
【0005】
しかし、可変光アッテネータのようにファラデー回転角を可変させる構成でのファラデー回転子には、ガーネット単結晶膜のエピタキシャル成長方向とは異なる方向に磁界を印加して、磁気モーメント方位をガーネット単結晶膜のエピタキシャル成長方向に対して斜めにする必要がある。その際、強い成長誘導磁気異方性は磁気モーメント方位を斜めに変化させるための阻害要因となる。そこで、Bi置換希土類鉄ガーネット単結晶膜を1000℃以上の高温で熱処理することにより成長誘導磁気異方性を弱めて、印加磁界の方向に磁気モーメント方位が向くように制御し、ファラデー回転角が変化可能なファラデー回転子を得るようにしている(例えば、特許文献2参照)。
【0006】
【特許文献1】
特開平6−51255号公報
【0007】
【特許文献2】
特開平10−1398号公報
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
熱処理によりガーネット単結晶膜の成長誘導磁気異方性を弱くすると、磁気モーメント方位はガーネット単結晶膜の膜成長方向以外に向き易くなるが、逆に膜成長方向には向き難くなる。そのため、ガーネット単結晶膜の膜成長方向の飽和磁界Hsは熱処理前より熱処理後の方が大きくなる。膜成長方向の印加磁界の強さを0から徐々に大きくしてファラデー回転角を測定し、ファラデー回転角が変化しなくなったときの印加磁界を飽和磁界Hsとする。図8は、飽和磁界Hsより小さい外部磁界H(不図示)をファラデー回転子1の光入射面にほぼ垂直に印加した状態を示している。図8に示すように、磁気モーメント2の一部は印加磁界の方向を向き、その他の部分は逆方向を向くのでガーネット単結晶膜は異なる磁区構造を持つ。
【0009】
飽和磁界Hsより小さな外部磁界Hを印加した状態でファラデー回転子1に特定の偏波面を持つ光Iiを入射させると、磁気モーメント2が正方向と逆方向の領域で異なる偏波面を持つ光となる。そのため、図8に示すように、光の回折が生じて回折光Irが散乱光として出力されてしまい、出力光Ioが減少して光損失が発生するためファラデー回転子1を使用した光部品の光損失が増大してしまう。
【0010】
従って、ガーネット単結晶膜の成長誘導磁気異方性を弱くするための熱処理は、磁気モーメント2の方位を外部磁界hの印加により容易に変化できるようにすると共に、飽和磁界Hsができる限り増加させない条件を選択して実施する必要がある。ところが、これを満足する条件で熱処理を施したファラデー回転子は、磁界を印加して磁気モーメント方位を印加磁界方向に揃えようとするときの磁気モーメント方位の再現性が低下してしまうため、所望範囲でファラデー回転角を正確に可変できないという問題が発生する。そのため、例えば磁気光学型光アッテネータで十分なアッテネーションが得られないといった問題が生じてしまう。
【0011】
本発明の目的は、Bi置換希土類鉄ガーネット単結晶膜を熱処理して成長誘導磁気異方性を弱めても、ファラデー回転角を安定して可変することができ、且つ可変角度が大きなファラデー回転子及びそれを用いた光部品を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上記目的は、ガーネット単結晶を有し、前記ガーネット単結晶の光入射面に対してほぼ垂直方向に飽和磁界Hsを印加したときの飽和回転角をFsとすると、前記飽和磁界Hsの0.9倍の強さの外部磁界Hを印加したときのファラデー回転角Fが、1>F/Fs≧0.96の関係を満たすことを特徴とするファラデー回転子によって達成される。
【0013】
上記本発明のファラデー回転子であって、前記ガーネット単結晶は、Bia3-aFe5-xx12(ここで、Aは、Y、Lu、Yb、Er、Ho、Dy、Tb、Gd、Eu、Sm、Nd、Pr、Ce、La、Pb、Caのうち1種類以上の元素であり、aは、0.6≦a≦2.0を満足する。Mは、Ga、Al、Sc、In、Si、Ge、Ti、Au、Ir、Ptのうち1種類以上の元素であり、xは、0≦x≦1.5を満足する。)で表されることを特徴とする。
【0014】
上記本発明のファラデー回転子であって、前記ガーネット単結晶は、Bibc3-b-cFe5-xx12(ここで、Aは、Y、Lu、Yb、Er、Ho、Eu、Sm、Nd、Pr、Ce、La、Pb、Caのうち1種類以上の元素であり、Bは、Tb、Gd、Dyのうち1種類以上の元素で、b及びcは、0.6<b≦2.0、0.6<b+c≦3.0を満足する。Mは、Ga、Al、Sc、In、Si、Ge、Ti、Au、Ir、Ptのうち1種類以上の元素であり、xは、0≦x≦1.5を満足する。)で表されることを特徴とする。
【0015】
上記本発明のファラデー回転子であって、前記外部磁界Hの大きさを制御して前記ファラデー回転角Fを変化させることを特徴とする。
【0016】
また、上記目的は、上記本発明のファラデー回転子と、前記外部磁界Hを前記ファラデー回転子に印加する磁気回路とを有することを特徴とする光部品によって達成される。
【0017】
【発明の実施の形態】
本発明の一実施の形態によるファラデー回転子及びそれを用いた光部品について図1乃至図7を用いて説明する。まず、本実施の形態によるファラデー回転子の動作原理について図1を用いて説明する。図1の横軸は熱処理時間を表し、縦軸は、下段が膜成長方向の飽和磁界Hsの強さ(Oe)を表し、中段はファラデー回転角(deg.)を表し、上段は飽和磁界Hsを印加したときの飽和回転角Fsに対して飽和磁界Hsの0.9倍の強さの磁界を印加したときのファラデー回転角Fの割合F/Fsを表している。
【0018】
成長誘導磁気異方性は、エピタキシャル成長時に生じる温度変動や融液の対流の変動を原因として膜成長方向に微小な周期的組成変動ができることにより発生する。エピタキシャル膜を熱処理すると、原子の再配列が起きて膜成長方向の周期的な組成変動が少なくなるため成長誘導磁気異方性は減少する。より高温で長時間の熱処理を行うほど成長誘導磁気異方性は小さくなる。磁性ガーネット単結晶の磁化容易軸は<111>の結晶方位である。通常、磁性ガーネット単結晶膜の育成に使用するCaMgZr置換GGG基板は(111)面が育成面に使用される。
【0019】
従って、ガーネット単結晶に複数存在する磁化容易軸<111>の一つはGGG基板の育成面に垂直な方位を向いており、成長誘導磁気異方性の方位と一致している。それらの方位が一致していることにより磁性ガーネット単結晶膜の磁気モーメント方位は成長方向に固定されている。熱処理で成長誘導磁気異方性が減少すると、磁気モーメント方位は膜成長方向以外の<111>の結晶方位にも向き易くなる。特に、ファラデー回転子は板状に育成した単結晶膜を加工して同様の板状の光学素子として形成するため、仮に成長誘導磁気異方性の影響がないとすれば、形状の効果により膜成長方向から斜めの<111>方位に磁気モーメントの方位は向くことになる。
【0020】
図1下段に示すように、膜成長方向の飽和磁界Hsは熱処理前より熱処理後の方が大きくなる。また、膜成長方向の飽和磁界Hsは熱処理時間が長いほど大きくなる。そこで従来は、既述の通り、成長誘導磁気異方性を弱くするための熱処理は、磁気モーメント方位を任意方向に可変できるようにするのと共に、飽和磁界Hsができる限り増加しない条件として、例えば図1中に示す「従来条件」の熱処理時間を選んで行われていた。
【0021】
ところが、図1中段に示すように、得られるファラデー回転角Fは、熱処理の開始と共に急激に小さくなり、「従来条件」の熱処理時間よりかなり長い熱処理時間にしないとその変動量は安定しない。
【0022】
従って、飽和磁界Hsをできるだけ増加させないことを第1条件とする「従来条件」の熱処理時間で熱処理を行うと、図1中段に示すように、熱処理時間が僅かに振れただけで得られるファラデー回転角が大きく変動してしまうという問題が発生する。このため、磁気光学型光アッテネータ等では正確で十分なアッテネーションが得られないという問題が生じる。
【0023】
次に、図2及び図3を用いて磁気モーメント2の方位と外部磁界Hの関係について説明する。図2は、熱処理を施していないファラデー回転子1を示している。また、ファラデー回転子1の光入射面は、ガーネット単結晶の結晶成長方向にほぼ直交している。
【0024】
図2(a)に示すように、熱処理を施していないファラデー回転子1を構成するガーネット単結晶は、結晶成長方向に磁化容易軸があるため、磁界無印加状態でのファラデー回転子1には、磁気モーメント2の一部が磁化容易軸の一方向を向き、それ以外は逆方向を向いている異なる磁区構造が形成されている。
【0025】
図2(b)に示すように、ガーネット単結晶の光入射面に対してほぼ垂直方向の成分が飽和磁界Hsより大きくなる外部磁界Hをファラデー回転子1に斜めに印加すると磁気モーメント2は全域で一方向を向き、磁区の構造は一様なものとなる。この状態で得られるファラデー回転子1のファラデー回転角を飽和回転角Fsとする。
【0026】
図3は、熱処理を施したファラデー回転子1の磁気モーメント2の方位と外部磁界Hの関係を示している。なお、ファラデー回転子1の光入射面は、ガーネット単結晶の結晶成長方向にほぼ直交している。
【0027】
図3(a)に示すように、熱処理を施したファラデー回転子1を構成するガーネット単結晶は、磁化容易軸が結晶成長方向から(100)結晶面に沿った方位に変化しているものの、磁界無印加状態でのファラデー回転子1内の磁気モーメント2は、一部が磁化容易軸の一方向を向き、それ以外は逆方向を向いて、異なる磁区構造が形成されている。
【0028】
図3(b)に示すように、熱処理を施したファラデー回転子1に光入射面に対してほぼ垂直方向の成分が飽和磁界Hsより大きくなる外部磁界Hを斜めに印加すると、熱処理を施さないファラデー回転子1の場合と同様に磁気モーメント2は全域で一方向を向き、磁区の構造は一様なものとなる。但し、基板面法線方向に斜めに磁化容易軸が存在し、磁気モーメント2の方位は外部磁界Hの方向に倣い基板面法線方向から斜めになるため、得られるファラデー回転角Fは飽和回転角Fsより小さくなる。
【0029】
磁性ガーネット単結晶膜は熱処理の時間が長くなると成長誘導磁気異方性は減少して、外部磁界Hの影響により容易に磁気モーメント2の方位は変化し得るようになる。図1に示した「従来条件」近傍での熱処理時間で熱処理を施すと、磁気モーメント方位の可変性は急激に増大するため、図1中段に示すようにファラデー回転角Fの変動率も大きくなる。さらに熱処理時間が長くなると外部磁界Hによる磁気モーメント方位の可変性はほぼ一定になる。これは成長誘導磁気異方性が弱くなったことにより、磁気モーメント方位の可変性が成長誘導磁気異方性の影響を受け難くなったことによる。このため、図1中段に示すように、ファラデー回転角Fの変動率は小さくなり安定する。
【0030】
また、図1下段に示すように、熱処理時間が長くなると飽和磁界Hsは急激に増加する。これは熱処理により磁気モーメント方位が膜成長方向以外に向き易くなった結果、逆に磁気モーメント方位を膜成長方向に向けさせるために、より強い外部磁界Hが必要になったことを示す。すでに説明したが、飽和磁界Hsより小さい磁界をファラデー回転子1に印加すると回折損失が生じて素子特性が劣化するため、従来は飽和磁界Hsができる限り増大しない「従来条件」で熱処理を施していた。ところがそのような熱処理条件は、熱処理時間の変動に依存して磁気モーメント方位の可変性が最も大きく変動する条件でもある。「従来条件」及びその近傍の熱処理時間では、熱処理時の炉の温度変動や試料の位置による温度の僅かな違いなど熱処理条件の差が磁気モーメント方位の変動量に大きく影響する。このため、図1中段に示すように、ファラデー回転角Fの回転角度のばらつきも大きくなってしまう結果となっていた。
【0031】
ところが、図1の「改善条件」に示すような、「従来条件」より長時間の熱処理を施すことにより、磁気モーメント方位の変動を小さくして熱処理時間によるファラデー回転角Fのばらつきを低減して、熱処理時間の変動に依存性ない安定したファラデー回転角Fを得ることが可能になる。
【0032】
図4は、熱処理を施していないファラデー回転子1に印加する外部磁界Hとファラデー回転角Fとの関係を示している。横軸は外部磁界H(Oe)を表し、縦軸はファラデー回転角(deg.)を表している。横軸の値Hsは、熱処理を施していないファラデー回転子1の飽和磁界Hsの大きさを示している。また、横軸の値0.9×Hsは、飽和磁界Hsのほぼ9割の大きさを示している。なお図4では、ファラデー回転子1を構成するガーネット単結晶の成長方向であって、光入射出方向に外部磁界Hを印加している。
【0033】
図5は、熱処理を施したファラデー回転子1に印加する外部磁界Hとファラデー回転角との関係を示している。横軸は外部磁界H(Oe)を表し、縦軸はファラデー回転角(deg.)を表している。横軸の値Hsは、熱処理を施したファラデー回転子1の飽和磁界Hsの大きさを示している。また、横軸の値0.9×Hsは、飽和磁界Hsのほぼ9割の大きさを示している。なお図5もファラデー回転子を構成するガーネット単結晶の成長方向であって、光入射出方向に外部磁界Hを印加している。
【0034】
図4と図5を比較しつつ説明すると、熱処理により飽和磁界Hsが増大したファラデー回転子1では、飽和磁界Hsに近い強度の外部磁界Hを印加したファラデー回転角Fは飽和回転角Fsに非常に近い値となる。たとえば、図4に示すような熱処理を施していないファラデー回転子1に飽和磁界Hsの0.9倍の外部磁界Hを印加した場合の、ファラデー回転角Fを飽和回転角Fsで割った値F/Fsは、図1の上段に示すように、0.94となる。それに対して「従来条件」の熱処理を施したファラデー回転子1に飽和磁界Hsの0.9倍の外部磁界Hを印加した場合のF/Fsは、図1上段に示すように、0.95となる。また、ファラデー回転角Fの熱処理時間に依存する変動を改善した「改善条件」での熱処理では、F/Fsは、図1上段に示すように、0.96以上となった。この図1上段に示すように、F/Fsは熱処理なしで0.94程度であり、「従来条件」の熱処理時間で0.95程度である。本実施の形態の「改善条件」による熱処理時間によれば、F/Fsは0.96以上となる。
【0035】
ファラデー回転角Fの熱処理時間に依存する変動を改善するために長時間の熱処理を行うと飽和磁界Hsは増加するが、より大きな外部磁界Hを印加できる外部磁気回路を使うことで回折損失は低減できる。また、図5に示すように、長時間の熱処理を行ったファラデー回転子1は、飽和磁界Hsより著しく小さい外部磁界Hを印加した場合を除き、例えば飽和磁界Hsの0.9倍以下の外部磁界Hでもファラデー回転角Fは飽和磁界Hsでの飽和回転角Fsの0.96倍以上が得られるため、回折損失をほとんど発生させない実使用に十分耐えることが分かった。
【0036】
このように、図4及び図5から明らかなように、外部磁界Hとファラデー回転角Fの関係には明確な関連があり、また、図1から明らかなように、ファラデー回転角Fの変動性には熱処理時間との明確な関連性がある。そして飽和磁界Hsの0.9倍の大きさの外部磁界Hを印加した場合のファラデー回転角Fを飽和回転角Fsで割った値F/Fsが0.96以上となるようなファラデー回転子1を熱処理により作製することで、ファラデー回転角Fの変動性を抑えて安定化させ、且つ可変回転角度の大きさを飽和磁界Hsを印加した場合に近い状態に維持することができる。
【0037】
本実施の形態のファラデー回転子1のガーネット単結晶は、Bia3-aFe5-xx12(ここで、Aは、Y、Lu、Yb、Er、Ho、Dy、Tb、Gd、Eu、Sm、Nd、Pr、Ce、La、Pb、Caのうち1種類以上の元素であり、aは、0.6≦a≦2.0を満足する。Mは、Ga、Al、Sc、In、Si、Ge、Ti、Au、Ir、Ptのうち1種類以上の元素であり、xは、0≦x≦1.5を満足する。)で表されることを特徴とする。
【0038】
また、本実施の形態のファラデー回転子1のガーネット単結晶は、Bibc3-b-cFe5-xx12(ここで、Aは、Y、Lu、Yb、Er、Ho、Eu、Sm、Nd、Pr、Ce、La、Pb、Caのうち1種類以上の元素であり、Bは、Tb、Gd、Dyのうち1種類以上の元素で、b及びcは、0.6<b≦2.0、0.6<b+c≦3.0を満足する。Mは、Ga、Al、Sc、In、Si、Ge、Ti、Au、Ir、Ptのうち1種類以上の元素であり、xは、0≦x≦1.5を満足する。)で表されることを特徴とする。
【0039】
磁性ガーネット単結晶の希土類の主組成にGd、TbやDyを使用すると、飽和磁界Hsを小さくすることができ、磁気回路の小型化や消費電力の低減に有効である。そして、その範囲を化学式において0<3−b−c≦2.4とすると特に効果がある。
【0040】
Bi量は化学式で0.6以下になるとファラデー回転係数(ファラデー回転角F/ファラデー回転子厚さT)が小さくなり、所定のファラデー回転角Fを得るにはファラデー回転子1を厚くする必要が生じるため単結晶膜の育成が困難になる。また、Bi量が化学式で2.0以上になると、単結晶膜のエピタキシャル成長時に育成条件が不安定になり、良好な品質の単結晶膜が得られなくなる。従って、Bi量は0.6から2.0の範囲が好ましい。
【0041】
MはFeに置換し得る元素であるが、それらの元素を添加することはファラデー回転子1の飽和磁界Hsを小さくすることに有効である。しかし、これらの元素が化学式で1.5以上の量がFeと置換すると磁性ガーネット単結晶のキュリー点が動作温度以下まで低下して、ファラデー回転子1として機能しなくなる。従って、Mの量は0から1.5までが好ましい。
【0042】
以下、具体的実施例を用いて説明する。
〔実施例1〕
組成がBi1.2Gd1.2Yb0.5Pb0.05Fe4.15Ga0.8Pt0.01Ge0.0412となる磁性ガーネット単結晶膜を液相エピタキシャル法により育成し、加工して板状の磁性ガーネット単結晶を作製した。その単結晶板面に対して垂直な方向に外部磁界Hを印加してファラデー回転角Fを測定することで、飽和磁界Hsを室温で評価したところ110Oeであり、飽和磁界Hsを印加した飽和回転角Fsは30deg.であった。飽和磁界Hsの0.9倍の外部磁界H=99Oeを印加したときのファラデー回転角Fは28.2deg.であった。ファラデー回転角F/飽和回転角Fsは0.94であった。
【0043】
このような単結晶10個を1100℃で15時間熱処理し、同様な方法で飽和磁界Hsを室温で評価したところ、いずれも150Oeであり、飽和磁界Hsを印加した飽和回転角Fsは30deg.であった。飽和磁界Hsの0.9倍の外部磁界H=135Oeを印加したときのファラデー回転角Fは28.8deg.であった。ファラデー回転角F/飽和回転角Fsは0.96であった。これらの単結晶からなるファラデー回転子1に光入射出面に垂直方向に135Oeの外部磁界H1を印加し、さらに横方向に300Oeの外部磁界H2を印加して、ファラデー回転角Fを測定した。10個のファラデー回転子1のファラデー回転角Fの変動量は2.2〜2.5deg.であり、可変回転角が26.3〜26.6deg.の安定したファラデー回転角特性が得られた。
【0044】
〔実施例2〕
組成がBi1.2Tb0.8Ho0.9Pb0.05Fe4.15Ga0.8Pt0.01Ge0.0412となる磁性ガーネット単結晶膜を液相エピタキシャル法により育成し、加工して板状の磁性ガーネット単結晶を作製した。その単結晶板面に対して垂直な方向に外部磁界Hを印加してファラデー回転角Fを測定することで、飽和磁界Hsを室温で評価したところ110Oeであり、飽和磁界Hsを印加した飽和回転角Fsは30deg.であった。飽和磁界Hsの0.9倍の外部磁界H=99Oeを印加したときのファラデー回転角Fは28.2deg.であった。ファラデー回転角F/飽和回転角Fsは0.94であった。
【0045】
このような単結晶10個を1100℃で30時間熱処理し、同様な方法で飽和磁界Hsを室温で評価したところ、いずれも300Oeであり、飽和磁界Hsを印加した飽和回転角Fsは30deg.であった。飽和磁界Hsの0.9倍の外部磁界H=270Oeを印加したときのファラデー回転角Fは29.7deg.であった。ファラデー回転角F/飽和回転角Fsは0.99であった。これらの単結晶からなるファラデー回転子1に光入射出面に垂直方向に150Oeの外部磁界H1を印加し、さらに横方向に350Oeの外部磁界H2を印加して、ファラデー回転角Fを測定した。10個のファラデー回転子1のファラデー回転角Fの変動量は2.0〜2.2deg.であり、可変回転角が27.5〜27.7deg.で安定したファラデー回転角特性が得られた。
【0046】
〔比較例1〕
組成がBi1.2Gd1.2Yb0.5Pb0.05Fe4.15Ga0.8Pt0.01Ge0.0412となる磁性ガーネット単結晶膜を液相エピタキシャル法により育成し、加工して板状の磁性ガーネット単結晶を作製した。その単結晶板面に対して垂直な方向に外部磁界Hを印加してファラデー回転角Fを測定することで、飽和磁界Hsを室温で評価したところ110Oeであり、飽和磁界Hsを印加した飽和回転角Fsは30deg.であった。飽和磁界Hsの0.9倍の外部磁界H=99Oeを印加したときのファラデー回転角Fは28.2deg.であった。ファラデー回転角F/飽和回転角Fsは0.94であった。
【0047】
このような単結晶10個を1100℃で10時間熱処理し、同様な方法で飽和磁界Hsを室温で評価したところ、いずれも120Oeであり、飽和磁界Hsを印加した飽和回転角Fsは30deg.であった。飽和磁界Hsの0.9倍の外部磁界H=108Oeを印加したときのファラデー回転角Fは28.5deg.であった。ファラデー回転角F/飽和回転角Fsは0.95であった。これらの単結晶からなるファラデー回転子1に光入射出面に垂直方向に120Oeの外部磁界H1を印加し、さらに横方向に300Oeの外部磁界H2を印加して、ファラデー回転角Fを測定した。10個のファラデー回転子1のファラデー回転角Fの変動量は4.8〜11.0deg.であり、可変回転角が19.0〜25.2deg.とばらつく不安定なファラデー回転角特性となった。
【0048】
以上説明したように、本実施の形態によれば、Bi置換希土類鉄ガーネット単結晶膜より作製したファラデー回転子を熱処理して、飽和磁界Hsの0.9倍の磁界を加えた場合のファラデー回転角Fを飽和回転角Fsで割った値F/Fsを0.96以上とすることにより、ファラデー回転角Fの変動量を抑制して安定させ、且つ可変角度が大きなファラデー回転子1及びそれを用いた光部品を得ることができる。
【0049】
次に、本実施の形態によるファラデー回転子を用いた光部品としての光アイソレータ100の概略の構成について図6を用いて説明する。図6は、本実施例に係る光アイソレータ100の概略構成を示している。図6において、光アイソレータ100は、本実施の形態によるファラデー回転子1を有している。ファラデー回転子1の光入射側には偏光子8が配置され、ファラデー回転子1の光射出側には検光子10が配置されている。
【0050】
ファラデー回転子1に飽和磁界を印加して所定のファラデー回転角を付与するために磁気回路が設けられている。磁気回路は、一組のリング型永久磁石3、4を有している。リング型永久磁石3、4はファラデー回転子1の入射光Iiの入射側と射出光Ioの射出側とに磁極を揃えて配置されている。リング型永久磁石3、4によりファラデー回転子1に対して光の入射出方向に飽和磁界が印加される。
【0051】
次に、本実施の形態によるファラデー回転子用いた光部品としての光アッテネータ110の概略の構成について図7を用いて説明する。図7は、本実施例に係る光アッテネータ110の概略構成を示している。図7において、光アッテネータ110は、本実施の形態によるファラデー回転子1を有している。ファラデー回転子1の光入射側には光の入射順に偏光子8と旋光子12が配置され、ファラデー回転子1の光射出側には検光子10が配置されている。ファラデー回転子1に飽和磁界を印加して所定のファラデー回転角を付与するために磁気回路が設けられている。磁気回路は、リング型永久磁石3、4を有しており、ファラデー回転子1の入射光Iiの入射側と射出光Ioの射出側に一組のリング型永久磁石3、4が磁極を揃えて配置されている。これらリング型永久磁石3、4により光の入射出方向に固定磁界が印加される。
【0052】
また、ファラデー回転子1に対して固定磁界の方向とほぼ直交する方向に可変磁界を印加する電磁石6が配置されている。可変磁界の強度は電磁石6のコイル(不図示)に流す電流を変化させることにより制御できる。可変磁界の強度を変化させることによりファラデー回転角を制御して射出光量の減衰率を制御することができる。
【0053】
【発明の効果】
以上の通り、本発明によれば、Bi置換希土類鉄ガーネット単結晶膜を熱処理して成長誘導磁気異方性を弱めても、ファラデー回転角の変動量を抑えて安定させ、且つ可変角度が大きなファラデー回転子及びそれを用いた光部品を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態によるファラデー回転子の動作原理について説明する図である。横軸は熱処理時間を表し、縦軸は下段が膜成長方向の飽和磁界Hsの強さ(Oe)を表し、中段はファラデー回転角(deg.)を表し、上段は飽和磁界Hsを印加したときの飽和回転角Fsに対する飽和磁界Hsの0.9倍の強さの磁界を印加したときのファラデー回転角Fの割合F/Fsを表している。
【図2】本発明の一実施の形態によるファラデー回転子の動作原理を説明するために、熱処理を施していないファラデー回転子の磁気モーメントの方向と外部磁界Hの関係を説明する図である。
【図3】本発明の一実施の形態によるファラデー回転子の動作原理を説明するために、熱処理を施したファラデー回転子の磁気モーメントの方向と外部磁界Hの関係を説明する図である。
【図4】本発明の一実施の形態によるファラデー回転子の動作原理を説明するために、熱処理を施していないファラデー回転子のファラデー回転角と外部磁界Hの関係を説明する図である。
【図5】本発明の一実施の形態によるファラデー回転子の動作原理を説明するために、熱処理を施したファラデー回転子のファラデー回転角と外部磁界Hの関係を説明する図である。
【図6】本発明の一実施の形態によるファラデー回転子及びそれを用いた光アイソレータの概略の構成を示す図である。
【図7】本発明の一実施の形態によるファラデー回転子及びそれを用いた光アッテネータの概略の構成を示す図である。
【図8】磁気モーメントの方位と回折光による光損失の関係を説明する図である。
【符号の説明】
1 ファラデー回転子
2 磁気モーメント
3、4 リング型永久磁石
6 電磁石
8 偏光子
10 検光子
12 旋光子
100 光アイソレータ
110 光アッテネータ
H、H1、H2 外部磁界
Hs 飽和磁界
Ii 入力(入射)光
Io 出力(射出)光
Ir 回折光

Claims (5)

  1. ガーネット単結晶を有し、
    前記ガーネット単結晶の光入射面に対してほぼ垂直方向に飽和磁界Hsを印加したときの飽和回転角をFsとすると、前記飽和磁界Hsの0.9倍の強さの外部磁界Hを印加したときのファラデー回転角Fが、1>F/Fs≧0.96の関係を満たすこと
    を特徴とするファラデー回転子。
  2. 請求項1記載のファラデー回転子であって、
    前記ガーネット単結晶は、
    Bia3-aFe5-xx12(ここで、Aは、Y、Lu、Yb、Er、Ho、Dy、Tb、Gd、Eu、Sm、Nd、Pr、Ce、La、Pb、Caのうち1種類以上の元素であり、aは、0.6≦a≦2.0を満足する。Mは、Ga、Al、Sc、In、Si、Ge、Ti、Au、Ir、Ptのうち1種類以上の元素であり、xは、0≦x≦1.5を満足する。)で表されること
    を特徴とするファラデー回転子。
  3. 請求項1記載のファラデー回転子であって、
    前記ガーネット単結晶は、
    Bibc3-b-cFe5-xx12(ここで、Aは、Y、Lu、Yb、Er、Ho、Eu、Sm、Nd、Pr、Ce、La、Pb、Caのうち1種類以上の元素であり、Bは、Tb、Gd、Dyのうち1種類以上の元素で、b及びcは、0.6<b≦2.0、0.6<b+c≦3.0を満足する。Mは、Ga、Al、Sc、In、Si、Ge、Ti、Au、Ir、Ptのうち1種類以上の元素であり、xは、0≦x≦1.5を満足する。)で表されること
    を特徴とするファラデー回転子。
  4. 請求項1乃至3のいずれか1項に記載のファラデー回転子であって、
    前記外部磁界Hの大きさを制御して前記ファラデー回転角Fを変化させること
    を特徴とするファラデー回転子。
  5. 請求項1乃至4のいずれか1項に記載のファラデー回転子と、
    前記外部磁界Hを前記ファラデー回転子に印加する磁気回路と
    を有することを特徴とする光部品。
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