JP4220122B2 - マイクロチップ型電子ソースの製造方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、マイクロチップ、および、焦点合わせ用ゲート、ならびに、マイクロチップ高密度配置型電子ソースに関するものである。また、このような電子ソースを使用したフラットスクリーンに関するものである。
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】
仏国特許出願公開明細書第2 593 953号および仏国特許出願公開明細書第2 623 013号には、電界放出励起型陰極線発光式ディスプレイデバイスが開示されている。このようなデバイスは、マイクロチップ型陰極電子放出ソースを備えている。
【0003】
一例として、図1は、そのようなマイクロチップ型ディスプレイスクリーンを縦断面図で示している。単純化のために、いくつかの位置揃えされたマイクロチップだけが、図示されている。このスクリーンは、平板構造とされた陰極1と、対向する平板構造をなすよう配置された陽極2と、から構成されている。陰極1と陽極2とは、真空とされた空間の分だけ隔離されている。陰極1は、ガラス基板11を備えている。このガラス基板11上に、導電層12が成膜されていて、導電層12上には、電子放出チップ13が接触配置されている。導電層12は、例えばシリカからなるような絶縁層14によってコーティングされている。絶縁層14自身は、導電層15によってコーティングされている。直径が約1.3μmとされた孔18が、層14,15を貫通して、導電層12に到達するまで、形成されている。この孔18のところに、導電層12上へと、チップ13が形成されている。導電層15は、チップ13から放出される電子のための抽出ゲートとして使用される。陽極2は、透明基板21と、この透明基板21上にコーティングされた透明電極22と、この透明電極22上に成膜された発光蛍光体またはルミノフォア(luminophore)と、を備えている。
【0004】
このスクリーンの動作について、以下、説明する。陽極2は、チップ13に対して、数百Vの正電位とされる(典型的には200〜500V)。抽出ゲート15には、チップ13に対して数十Vの正電位(典型的には60〜100V)が印加される。電子は、チップ13から抽出され、陽極2へと引きつけられる。電子の経路は、チップ13の角度等といった様々なパラメータに応じて、円錐頂部開き角度の半分θ内に収まる。この角度は、電子ビーム31の焦点合わせを低下させ、陽極と陰極との間の距離を増大させてしまう。しかしながら、蛍光体の効率を増大させるための1つの方法は、ひいては、スクリーンの輝度を増大させるための1つの方法は、より大きな陽極−陰極間電圧(約1000〜10000V)を使用することである。このためには、陽極と陰極との間の距離をさらに増大させて、両電極間にわたっての電気アークの形成を防止する必要がある。
【0005】
陽極上における解像度を良好に維持するためには、電子ビームを、再度焦点合わせしなければならない。この再焦点合わせは、従来技術においては、陽極と陰極との間に配置したゲートを使用して、あるいは、陰極上に配置したゲートを使用して、得られる。
【0006】
図2は、焦点合わせ用ゲートを陰極上に配置した場合を示している。図2は、図1と同じ例を採用しているけれども、さらなる簡略化のために、ただ1つだけのマイクロチップを図示している。絶縁層16が、抽出ゲート15上に成膜されており、この絶縁層16は、焦点合わせ用ゲートとして使用される金属層17を支持している。適切な直径(典型的には8〜10mm)とされかつ孔18と同心配置とされた孔19が、層16,17を貫通して形成されている。絶縁層16は、抽出ゲート15と焦点合わせ用ゲート17とを電気的に絶縁するために使用されている。焦点合わせ用ゲート17は、陰極に対し、電子ビーム32を図2に示す形態とし得るような極性とされている。
【0007】
例えば図1に示すような、焦点合わせ用ゲートが設けられていないマイクロチップスクリーンの場合には、互いに隣接するマイクロチップどうしの間の間隔は、3μmの程度である。図2に示すような、焦点合わせ用ゲートが設けられているマイクロチップスクリーンの場合には、この間隔は、10〜12μmの程度である。この場合、マイクロチップの密度、すなわち、電子放出手段の密度は、9分の1から16分の1にまで下がってしまう。そのため、スクリーンの輝度が減少してしまうこととなる。
【0008】
フラットスクリーンにおいては、蛍光体は、順に赤−緑−青とされたような互いに平行なバンドの形態とされた陽極上に成膜される。貯蔵されるイメージ品質が良好なものであるためには、色どうしが混合してはならない。このために、所定カラーをなす画素によって放出されるすべての電子は、対応している蛍光体に向けて進まなければならず、隣接する蛍光体に向けて進んではならない。この結果は、焦点合わせ現象によって達成される。蛍光体のバンド構造が与えられたときには、色どうしの混合を防止するために、バンドに対して垂直な方向に焦点合わせを行うことが重要である。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明は、従来技術による焦点合わせ用ゲート方式電子ソースにおけるマイクロチップが低密度であるという問題点を解決することができる。これは、焦点合わせ用ゲートを、円形開口から、スリットへと置き換えることによって、得られる。
【0010】
本発明は、蛍光体がバンドの形態で配置されているフラットスクリーンに適用した場合に特に有効であることが、わかっている。本発明は、焦点合わせ用ゲート内において、マイクロチップに対してスリット主軸を位置合わせさせたスリットの形態とされた開口を、エッチングによって形成することを提案するものである。電子ソースのスリットに対して平行にかつ対応スリットの直上に位置したバンドの形態でもって蛍光体を陽極上に設置することにより、スリットを通してマイクロチップから放出された電子は、対向した蛍光体バンド上に集中することとなる。したがって、色の混合が起こらない。バンドの方向において焦点合わせが得られないときには、その方向における画素のわずかな広がりが発生し、これは、画質のごくわずかな低下をもたらす。
【0011】
したがって、本発明による焦点合わせ用ゲートは、単一方向において焦点合わせ機能を達成する。
【0012】
したがって、本発明は、マイクロチップ型電子ソースに関するものであって、−陰極導体に対して電気的に接続された複数のマイクロチップから構成された少なくとも1つの電子放出ゾーンと、
−マイクロチップから電子を抽出し得るよう、電子放出ゾーンを向いて配置されるとともに、マイクロチップを向いて配置された開口が孔開けされている、少なくとも1つのゲート電極と、
−ゲート電極を向いて配置されるとともに、マイクロチップを向いて配置された開口手段でありかつ互いに隣接した少なくとも2つのマイクロチップを向いて配置された少なくとも1つのスリットを有した開口手段を備えている、放出電子のための焦点合わせ用ゲートと、
を具備してなり、
焦点合わせ用ゲートが、焦点合わせ用ゲートを向いている抽出ゲート電極から、電気絶縁材料層によって隔離され、電気絶縁材料層が、焦点合わせ用ゲートのスリットに対して位置合わせされかつ焦点合わせ用ゲートスリットよりも小さな幅とされたスリットを備えている、あるいは、焦点合わせ用ゲートスリットに対して位置合わせされかつ焦点合わせ用ゲートスリットよりも小さな内径とされた一連の孔を備えていることを特徴とするマイクロチップ型電子ソースに関するものである。
【0013】
有利な構成においては、行列配置のマトリクスの形態で配置された複数の電子放出ゾーンを具備し、マイクロチップ型電子ソースに対してマトリクス的アクセスを行い得るよう、行列配置に対応した数の陰極導体とゲート電極とが付設されている。
【0014】
各電子放出ゾーンが、マイクロチップからなる複数の列を備えている場合には、マイクロチップからなる各列が、焦点合わせ用ゲート内において、1つまたは複数のスリットを有している。
【0015】
本発明は、また、互いに対向配置されているとともに、スペーサをなす手段を介することによって所定距離だけ離間して配置されている第1平板構造および第2平板構造を具備してなるデバイスに関するものであって、第1平板構造が、デバイスの内面側に、上述のようなマイクロチップ型電子ソースを備え、第2平板構造が、デバイスの内面側に、陽極をなす手段を備えているデバイスに関するものである。
【0016】
そのようなデバイスは、マイクロチップ型電子ソースと陽極をなす手段との間に配置された蛍光体を具備しているフラットディスプレイスクリーンを形成するために使用することができる。
【0017】
本発明は、また、互いに対向配置されているとともに、スペーサをなす手段を介することによって所定距離だけ離間して配置されている第1平板構造および第2平板構造を具備してなるフラットディスプレイスクリーンであって、第1平板構造が、デバイスの内面側に、上述のようなマイクロチップ型電子ソースを備え、この場合、各放出ゾーンがマイクロチップからなる複数の列を備えるとともに、マイクロチップからなる各列が、焦点合わせ用ゲート内において、1つまたは複数のスリットを有し、第2平板構造が、デバイスの内面側に、陽極をなす手段であるとともに、交互配置された赤色バンドと緑色バンドと青色バンドとを有した蛍光体を支持する手段を備え、各バンドは、一連の行列配置された電子放出ゾーンに対して平行にかつこれら電子放出ゾーンを向いて配置され、焦点合わせ用ゲートスリットの主軸が、蛍光体バンドの方向を向いているとともに、各電子放出ゾーンが、フラットディスプレイスクリーンの画素を形成しているフラットディスプレイスクリーンに関するものである。
【0018】
もちろん、本発明によるマイクロチップ型電子ソースは、特にフラットスクリーンに適用されるような陰極線チューブスクリーンのための従来構造も含めて、様々な構造の陽極に対して使用することができる。
【0019】
本発明は、また、焦点合わせ用ゲートを備えたタイプのマイクロチップ型電子ソースの製造方法であって、
−電気絶縁性基板の一面上に、陰極接続手段と、後に形成されるマイクロチップの高さに適合した厚さとされた第1電気絶縁層と、抽出ゲートをなすことを意図した第1導電層と、抽出ゲートと焦点合わせ用ゲートとの間の離間距離に対応した厚さとされた第2電気絶縁層とを、この順に成膜する成膜ステップと、
−第2電気絶縁層において、第1導電層のところにまで到達する孔であって、後に形成されるマイクロチップの軸に一致した軸を有しかつ後に形成されるマイクロチップのサイズに適合した内径を有した孔を孔開けする孔開けステップと、
−第1導電層を電極として機能させることによって、孔内に導電材料を電解成長させるステップであって、第1導電層を底として孔を充填するとともに第2電気絶縁層上にまで溢れ出すような電解成長体が形成され、この場合、電解成長体が、初期的には、マッシュルーム形状のうちのキャップ部が第2電気絶縁体層上に位置するようなマッシュルーム形状をなすようにして電解成長し、その後は、キャップ部どうしの合体のために、略半円柱形状の半円柱体を形成するようにして電解成長するような電解成長ステップと、
−焦点合わせ用ゲートをなすことを意図した第2導電層を、電解成長された導電材料とは異なる材質から成膜する成膜ステップと、
−電解成長体を除去することによって、第2導電層内に、半円柱体の抜け穴に対応しておりそのため孔に対して必然的に位置合わせされた主軸を有している1つのスリットを形成する除去ステップと、
−孔を陰極接続手段のところにまで掘り下げる孔掘下ステップと、
−第2電気絶縁層をエッチングすることによって、第1導電層を露出させるエッチングステップと、
−孔掘下ステップによって露出された陰極接続手段上に、マイクロチップを形成するマイクロチップ形成ステップと、
を具備する方法に関するものである。
【0020】
孔掘下ステップは、エッチングにより行うことができる。この孔掘下ステップと、第2電気絶縁層をエッチングするエッチングステップとは、同時に行うことができる。
【0021】
本発明は、また、焦点合わせ用ゲートを備えたタイプのマイクロチップ型電子ソースの製造方法に関するものであって、
−電気絶縁性基板の一面上に、陰極接続手段と、後に形成されるマイクロチップの高さに適合した厚さとされた第1電気絶縁層と、抽出ゲートをなすことを意図した第1導電層と、抽出ゲートと焦点合わせ用ゲートとの間の離間距離に対応した厚さとされた第2電気絶縁層と、マスク層とを、この順に成膜する成膜ステップと、
−マスク層と第2電気絶縁層と第1導電層とを貫通して、第1電気絶縁層のところにまで到達する孔であって、後に形成されるマイクロチップの軸に一致した軸を有しかつ後に形成されるマイクロチップのサイズに適合した内径を有した孔を孔開けする孔開けステップと、
−第1電気絶縁層において、陰極接続手段のところにまで、孔を掘り下げる孔掘下ステップと、
−既に孔開けされている孔の内径を第2電気絶縁層内において増大させるために横向きエッチングを行って、隣接する孔どうしを連接させる横向きエッチングステップと、
−マスク層を除去する除去ステップと、
−第1導電層を電極として機能させることによって、孔内に導電材料を電解成長させるステップであって、第1導電層を起点として孔を充填するとともに第2電気絶縁層上にまで溢れ出すような電解成長体が形成され、この場合、電解成長体が、初期的には、マッシュルーム形状のうちのキャップ部が第2電気絶縁体層上に位置するようなマッシュルーム形状をなすようにして電解成長し、その後は、キャップ部どうしの合体のために、略半円柱形状の半円柱体を形成するようにして電解成長するような電解成長ステップと、
−焦点合わせ用ゲートをなすことを意図した第2導電層を、電解成長された導電材料とは異なる材質から成膜する成膜ステップと、
−電解成長体を除去することによって、第2導電層内に、半円柱体の抜け穴に対応しておりそのため孔に対して必然的に位置合わせされた主軸を有している1つのスリットを形成する除去ステップと、
−第1導電層および第1電気絶縁層内に形成されている孔を通して、陰極接続手段上に、マイクロチップを形成するマイクロチップ形成ステップと、
を具備する方法に関するものである。
【0022】
第1電気絶縁層内における孔掘下ステップと、第2電気絶縁層の横向きエッチングステップとは、同時に行うことができる。
【0023】
実施される方法に無関係に、孔開けは、エッチングによって行うことができる。電解成長体の除去ステップは、化学的溶解によって行うことができる。陰極接続手段を、基板上への陰極導体の成膜によって形成することができ、その後、抵抗層を成膜することができる。
【0024】
【発明の実施の形態】
添付図面を参照した非制限的例示としての以下の説明により、本発明がより明瞭に理解され、他の利点や特定の特徴点が明瞭となるであろう。
【0025】
図1は、従来技術によるマイクロチップフラットスクリーンを示す断面図である。
図2は、従来技術による焦点合わせ用ゲートを備えたマイクロチップフラットスクリーンを示す断面図である。
図3は、本発明によるマイクロチップ型電子ソースの第1変形例を一部断面を交えて示す斜視図である。
図4は、本発明によるマイクロチップ型電子ソースの第2変形例を一部断面を交えて示す斜視図である。
図5A〜図5Dは、図3に示すタイプのマイクロチップ型電子ソースの製造方法を示す図である。
図6A〜図6Eは、図4に示すタイプのマイクロチップ型電子ソースの製造方法を示す図である。
図7は、本発明によるフラットディスプレイスクリーンのためのマイクロチップ電子ソースの第1実施形態を示す平面図であって、電子ソースのうちの、スクリーンの一画素に対応する部分だけが図示されている。
図8は、本発明によるフラットディスプレイスクリーンのためのマイクロチップ電子ソースの第2実施形態を示す平面図であって、電子ソースのうちの、スクリーンの一画素に対応する部分だけが図示されている。
【0026】
図3は、本発明によるマイクロチップ型電子ソースの一部を断面を交えて示す斜視図である。この電子ソースは、ガラス基板40を使用して形成されている。このガラス基板40上には、陰極接続手段をなす第1層41と、第1絶縁層42と、第1導電層43とが、この順に成膜されている。層42,43内には、孔44が、第1層41のところにまでエッチング形成されている。チップの形態とされた電子放出手段45は、孔44内において、第1層41に接触した状態で成膜されている。マイクロチップ45は、位置揃えされて配置されている。この電子ソースをフラット型カラーディス用陰極として使用するために、マイクロチップ配列は、スクリーンの陽極上に設けられた蛍光体バンドに対して平行とされている。
【0027】
導電層43は、電子抽出ゲートとして使用される。導電層43は、絶縁層46(第2絶縁層)によってコーティングされ、その上には、導電層47(第2導電層)がコーティングされる。スリット48が、層46,47内において、抽出ゲート43に到達するところにまで形成されている。スリット48の軸は、放出手段すなわちマイクロチップ45の配列軸に適合している。スリット48の幅は、8〜10μmとすることができる。スリットどうしの(スリットの主軸どうしの)間の間隔は、つまり結局は、放出手段の列どうしの間の間隔は、10〜12μmである。同じ列内において互いに隣接している放出手段どうしの間の間隔は、3μmの程度である。したがって、本発明によって提案された解決手段は、各放出手段の全周囲方向に関して焦点合わせを行うような場合(図2の場合)と比較して、放出手段密度を3〜4倍に高めることができる。
【0028】
図3に図示されたマイクロチップ型電子ソースは、概して、フラットディスプレイスクリーンの陰極として使用することを意図したものである。この場合のフラットスクリーンは、真空空間によって互いに隔離されかつ互いに対向配置された陰極構造と陽極構造とを備えて構成されるデバイスである。抽出ゲート43と焦点合わせ用ゲート47との間の隔離距離は、非常に短い。使用状況によっては、このことは、これら2つのゲート間における電気アーク発生というリスクを引き起こしかねない。
【0029】
この欠点を克服するための解決手段が、図4に示されている。図4においては、図3の場合と同じ構成要素については、同一参照符号が付されている。図4においては、スリット48は、焦点合わせ用ゲート47に相当する深さにだけ制限されている。絶縁層46のエッチングは、関連する放出手段列を中心としかつスリット48の幅よりも狭い幅とされたスリット49を形成するようにして、行われている。変形例としては、孔44と同中心とされた孔を、絶縁層46に形成することができる。このような同中心孔の直径、あるいは、スリット49の幅は、状況に応じて、孔44の直径の2〜3倍とすることができる。このように、抽出ゲート43上において絶縁層46を張り出すことにより、電気アークに対する保護が改良される。
【0030】
本発明による電子ソースの焦点合わせ用ゲートスリットに対応したマイクロチップから放出される電子は、スリット軸に対して垂直な方向に焦点合わせされる。電子は、スリット軸を通りかつソースに対して直交する平面から、ごくわずかだけ偏向するだけである。したがって、陰極に対して平行な平面上における電子衝撃箇所は、スリット軸に対して平行な狭いバンド幅内に位置する。ただし、スリット軸よりもわずかに長くなる。
【0031】
図3および図4に示すような電子ソースは、従来技術によって形成されるマイクロチップも含めて、従来のマイクロエレクトロニクス的成膜技術や光リソグラフィー技術やエッチング技術を使用して、製造することができる。しかしながら、模擬計算により、焦点合わせ品質が、放出手段軸に対しての焦点合わせ用ゲートの中心合わせに依存すること、および、このパラメータが非常に敏感であること、が示された。要求される精度は、高性能デバイスの使用を要求する。ただし、スクリーンが大きくなるほど、要求されるデバイスの性能は、低下する。
【0032】
この課題を克服するために、自動位置合わせ(自己位置合わせ)プロセスを使用した焦点合わせ用ゲートの作製を提案する。
【0033】
この方法の第1例は、図5A〜図5Dに示されている。この方法では、図3に示すタイプのマイクロチップ型電子ソースを得ることができる。
【0034】
図5Aに示すように、ガラスプレート50上に金属層が成膜され、この金属層がエッチングされて、行電極ライン51が形成されている。そして、抵抗層52が、平面を形成するようにして一様に成膜されている。抵抗層52上には、第1絶縁層53と、導電層54と、第2絶縁層55とが、この順に成膜されている。これら様々な層の厚さは、要求される構造に応じて適切なものとされる。絶縁層53,55は、シリカから形成することができる。電子抽出ゲートをなすことを意図した導電層54は、ニオブから形成することができる。
【0035】
その後、従来の光リソグラフィー技術およびエッチング技術を使用して、それぞれの中心が平行ラインをなすように位置合わせされた複数の孔56が、絶縁層55内にエッチングされる。孔56によって、導電層54が露出される。同じ列内において互いに隣接した孔どうしの間の間隔は、3μmの程度である。互いに隣接した列どうしの間の間隔は、10〜12μmの程度である。簡略化のために、図5Aにおいては、複数の孔がなすただ1つの列を含んだ微小部分だけが示されている。
【0036】
次なるステップ(図5B)においては、導電層54のうちの露出部分上に、導電材料(例えば鉄−ニッケル合金)を電解成長させる。すなわち、孔56の底部上に、導電材料(例えば鉄−ニッケル合金)を電解成長させる。電解成長物の厚さは、各孔に対して、底部が孔を充填しかつキャップ部が絶縁層55の外面上を覆うようなマッシュルーム形状物が得られるように調整される。電解成長は、キャップ部の直径が、焦点合わせ用ゲートスリットとして要求されている幅に到達するまで、続けられる。この幅が約10μmであることにより、マッシュルーム形状物どうしが合体して、要求されたスリット幅と同等の直径を有した半円柱体57が形成されることとなる。
【0037】
次に、成膜される材料のタイプに適合した真空成膜技術を使用することにより、焦点合わせ用ゲートをなす第2導電層が成膜される。この第2導電層(金属または他の抵抗材料によって形成されている)は、図5Bに示すように、半円柱体57どうしの間においては絶縁層55上に成膜されて膜58を形成し、また、半円柱体57上においては膜59を形成する。各半円柱体57は、焦点合わせ用ゲート開口のためのマスクとして機能する。各半円柱体の軸が複数の孔56の中心どうしを連結するラインに一致していることにより、得られる開口は、必然的に(あるいは、自動的に、あるいは、当然の帰結として)このライン上に位置している。
【0038】
それから、半円柱体57が化学的に溶解され、図5Cに示す構造が得られる。焦点合わせ用ゲート58内に形成された開口60は、複数の孔56を連結する軸上において中心合わせされている。
【0039】
その後、孔56を通して異方的にエッチングされ、この孔56が、第1絶縁層53の深さにまで掘り下げられる。異方性エッチングは、抵抗層52に到達するまで継続される。この例においては絶縁層53,55の双方がシリカ製であることにより、これら2つの層のエッチングは、同時に行うことができる。これにより、図5Dに示すように、導電層54および絶縁層53のそれぞれを貫通する孔61,64が(図5Cに示す孔56に引き続いて)形成される。スリットの形態をなす開口62は、スリット60を通しての異方性エッチングによって得られる。
【0040】
次に、孔61の底に、従来と同様にして、マイクロチップ63が形成される。したがって、マイクロチップと抽出ゲート孔と焦点合わせ用ゲートスリットとは、自己位置合わせされている。
【0041】
自己位置合わせ方法の第2例が、図6A〜図6Eに示されている。この方法では、図4に示すタイプのマイクロチップ型電子ソースを得ることができる。
【0042】
図6Aに示すように、第1例の場合と同様に、ガラスプレート70上には、陰極導体をなす行電極ライン71と、抵抗層72とが、成膜されている。抵抗層72上には、第1絶縁層73と、導電層74と、第1絶縁層73と同じタイプのものとされた第2絶縁層75とが、この順に成膜されている。最後に、樹脂層85が成膜されている。各層の厚さの選択、および、使用する材質の選択は、第1例の場合と同様とすることができる。
【0043】
その後、樹脂層85に、孔76が孔開けされる。この孔76は、絶縁層75と導電層74とのエッチングのためのマスクとして機能する。したがって、孔76は、第1絶縁層73に到達するまで掘り下げられる。
【0044】
その後、第1絶縁材料73の化学エッチングが行われ、抵抗層72のところにまで孔が拡張される。等方性エッチングを行うことにより、過度のエッチングが行われ、第1絶縁層内に形成された孔84は、図6Bに示すような(逆円錐台状の)形状を有することとなる。第2絶縁層75が第1絶縁層73と同じタイプ(の材質)であることにより、第2絶縁層75は、同様にエッチングされる。導電層74と樹脂層85との間において、孔76の内径が増大し、これにより、キャビティ82が形成される。この内径の増大量は、第1絶縁層73の厚さの少なくとも2倍に等しい。
【0045】
図6Cは、樹脂層の除去後に得られる構造を示している。第2絶縁層75は、導電層74の孔76と同一中心とされたかつ導電層74の孔76よりも大きな内径とされた孔82を備えている。これら孔82どうしは、第1絶縁層73の厚さによっては、また、同一の列をなす孔76どうしの間の間隔によっては、個別的なものともなり得るし、また、(図6Cのように)交差したものともなり得る。
【0046】
次なるステップにおいて、導電層74からの導電材料の電解成長が行われる。電解成長ステップは、焦点合わせ用ゲートスリットとして要求されている幅(例えば10μm)と同じ直径を有した半円柱体77が得られるようにして、行われる。このような半円柱体77は、図6Dに示されている。
【0047】
次に、第1例の場合と同様に、焦点合わせ用ゲートをなす第2導電層が成膜される。半円柱体77どうしの間においては、膜78が形成され、また、半円柱体77上においては、膜79が形成される。
【0048】
それから、半円柱体77が化学的に溶解され、図6Eに示すような形状を有した構造が得られる。焦点合わせ用ゲート78内に形成された開口80は、複数の孔76を連結する軸上において中心合わせされている。このゲート78は、絶縁層75上に配置されている。絶縁層75自身は、孔76どうしがなす列上に中心合わせされた開口(この開口は、隣接している孔82どうしの連接によって形成されている)を備えている。この場合、第2絶縁体75内の開口は、焦点合わせ用ゲート78よりも狭いものとなっている。
【0049】
次に、孔84の底に、従来と同様にして、マイクロチップ83が形成される。したがって、マイクロチップと抽出ゲート孔と焦点合わせ用ゲートスリットとは、自己位置合わせされている。
【0050】
上方から見ると、例えば自己位置合わせ方法の第1例を使用して得られたマイクロチップ型電子ソースは、図7や図8のように見えることとなる。これらの図は、電子ソースのうちの、スクリーン上の1つの画素に対応した部分だけを示している。底部上に電子放出手段がそれぞれ設置されている複数の抽出ゲート孔61は、焦点合わせ用ゲート58のスリット60内において位置合わせされている。スリットは、図7に示すように、1つの画素と同じ長さとすることができる。あるいは、スリットは、図8に示すように、複数の部分に分割することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 従来技術によるマイクロチップフラットスクリーンを示す断面図である。
【図2】 従来技術による焦点合わせ用ゲートを備えたマイクロチップフラットスクリーンを示す断面図である。
【図3】 本発明によるマイクロチップ型電子ソースの第1変形例を一部断面を交えて示す斜視図である。
【図4】 本発明によるマイクロチップ型電子ソースの第2変形例を一部断面を交えて示す斜視図である。
【図5】 図5A〜図5Dは、図3に示すタイプのマイクロチップ型電子ソースの製造方法を示す図である。
【図6】 図6A〜図6Eは、図4に示すタイプのマイクロチップ型電子ソースの製造方法を示す図である。
【図7】 本発明によるフラットディスプレイスクリーンのためのマイクロチップ電子ソースの第1実施形態を示す平面図であって、電子ソースのうちの、スクリーンの一画素に対応する部分だけが図示されている。
【図8】 本発明によるフラットディスプレイスクリーンのためのマイクロチップ電子ソースの第2実施形態を示す平面図であって、電子ソースのうちの、スクリーンの一画素に対応する部分だけが図示されている。
【符号の説明】
41 第1層(陰極導体)
43 第1導電層、抽出ゲート
45 マイクロチップ
47 第2導電層、焦点合わせ用ゲート
50 ガラスプレート(電気絶縁性基板)
51 行電極ライン(陰極導体)
52 抵抗層
53 第1電気絶縁層
54 導電層(第1導電層)
55 第2電気絶縁層
56 孔
57 半円柱体
58 第2導電層、焦点合わせ用ゲート
60 スリット
61 孔(開口)
63 マイクロチップ
70 ガラスプレート(電気絶縁性基板)
71 行電極ライン(陰極導体)
72 抵抗層
74 導電層(第1導電層)
75 電気絶縁材料層
77 半円柱体
78 第2導電層、焦点合わせ用ゲート
80 スリット
82 スリット
83 マイクロチップ
85 樹脂層(マスク層)
Claims (8)
- 焦点合わせ用ゲートを備えたタイプのマイクロチップ型電子ソースの製造方法であって、
−電気絶縁性基板(50)の一面上に、陰極接続手段(51,52)と、後に形成されるマイクロチップの高さに適合した厚さとされた第1電気絶縁層(53)と、抽出ゲートをなすことを意図した第1導電層(54)と、前記抽出ゲートと前記焦点合わせ用ゲートとの間の離間距離に対応した厚さとされた第2電気絶縁層(55)とを、この順に成膜する成膜ステップと、
−前記第2電気絶縁層(55)において、前記第1導電層(54)のところにまで到達する孔(56)であって、後に形成されるマイクロチップの軸に一致した軸を有しかつ後に形成されるマイクロチップのサイズに適合した内径を有した孔(56)を孔開けする孔開けステップと、
−前記第1導電層(54)を電極として機能させることによって、前記孔(56)内に導電材料を電解成長させるステップであって、前記第1導電層(54)を底として前記孔(56)を充填するとともに前記第2電気絶縁層(55)上にまで溢れ出すような電解成長体が形成され、この場合、該電解成長体が、当初は、マッシュルーム形状のうちのキャップ部が前記第2電気絶縁体層(55)上に位置するようなマッシュルーム形状をなすようにして電解成長し、その後は、前記キャップ部どうしの合体のために、略半円柱形状の半円柱体(57)を形成するようにして電解成長するような電解成長ステップと、
−前記焦点合わせ用ゲートをなすことを意図した第2導電層(58,59)を、
電解成長された前記導電材料とは異なる材質から成膜する成膜ステップと、
−前記電解成長体を除去することによって、前記第2導電層(58)内に、前記半円柱体の抜け穴に対応しておりそのため前記孔(56)に対して必然的に位置合わせされた主軸を有している1つのスリット(60)を形成する除去ステップと、
−前記孔(56)を前記陰極接続手段(51,52)のところにまで掘り下げる孔掘下ステップと、
−前記第2電気絶縁層(55)をエッチングすることによって、前記第1導電層(54)を露出させるエッチングステップと、
−前記孔掘下ステップによって露出された前記陰極接続手段(51,52)上に、マイクロチップ(63)を形成するマイクロチップ形成ステップと、
を具備することを特徴とする方法。 - 請求項1記載の方法において、
前記孔掘下ステップを、エッチングにより行うことを特徴とする方法。 - 請求項2記載の方法において、
前記孔掘下ステップと、前記第2電気絶縁層(55)をエッチングする前記エッチングステップとを、同時に行うことを特徴とする方法。 - 焦点合わせ用ゲートを備えたタイプのマイクロチップ型電子ソースの製造方法であって、
−電気絶縁性基板(70)の一面上に、陰極接続手段(71,72)と、後に形成されるマイクロチップの高さに適合した厚さとされた第1電気絶縁層(73)と、抽出ゲートをなすことを意図した第1導電層(74)と、前記抽出ゲートと前記焦点合わせ用ゲートとの間の離間距離に対応した厚さとされた第2電気絶縁層(75)と、マスク層(85)とを、この順に成膜する成膜ステップと、
−前記マスク層(85)と前記第2電気絶縁層(75)と前記第1導電層(74)とを貫通して、前記第1電気絶縁層(73)のところにまで到達する孔(76)であって、後に形成されるマイクロチップの軸に一致した軸を有しかつ後に形成されるマイクロチップのサイズに適合した内径を有した孔(76)を孔開けする孔開けステップと、
−前記第1電気絶縁層において、前記陰極接続手段(71,72)のところにまで、前記孔(76)を掘り下げる孔掘下ステップと、
−既に孔開けされている前記孔(76)の内径を前記第2電気絶縁層(75)内において増大させるために横向きエッチングを行って、隣接する孔どうしを連接させる横向きエッチングステップと、
−前記マスク層(85)を除去する除去ステップと、
−前記第1導電層(74)を電極として機能させることによって、前記孔(76)内に導電材料を電解成長させるステップであって、前記第1導電層(74)を起点として前記孔(76)を充填するとともに前記第2電気絶縁層(75)上にまで溢れ出すような電解成長体が形成され、この場合、該電解成長体が、当初は、マッシュルーム形状のうちのキャップ部が前記第2電気絶縁体層(75)上に位置するようなマッシュルーム形状をなすようにして電解成長し、その後は、前記キャップ部どうしの合体のために、略半円柱形状の半円柱体(77)を形成するようにして電解成長するような電解成長ステップと、
−前記焦点合わせ用ゲートをなすことを意図した第2導電層(78,79)を、
電解成長された前記導電材料とは異なる材質から成膜する成膜ステップと、
−前記電解成長体を除去することによって、前記第2導電層(78)内に、前記半円柱体(77)の抜け穴に対応しておりそのため前記孔(76)に対して必然的に位置合わせされた主軸を有している1つのスリット(80)を形成する除去ステップと、
−前記第1導電層(74)および前記第1電気絶縁層(73)内に形成されている孔(76)を通して、前記陰極接続手段(71,72)上に、マイクロチップ(83)を形成するマイクロチップ形成ステップと、
を具備することを特徴とする方法。 - 請求項4記載の方法において、
前記第1電気絶縁層(73)内における前記孔掘下ステップと、前記第2電気絶縁層(75)の前記横向きエッチングステップとを、同時に行うことを特徴とする方法。 - 請求項1〜5のいずれかに記載の方法において、
孔開けをエッチングによって行うことを特徴とする方法。 - 請求項1〜6のいずれかに記載の方法において、
前記電解成長体の前記除去ステップを、化学的溶解によって行うことを特徴とする方法。 - 請求項1〜7のいずれかに記載の方法において、
前記陰極接続手段(51,71)を、前記基板(50,70)上への陰極導体の成膜によって形成し、
その後、抵抗層(52,72)を成膜することを特徴とする方法。
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