JP4219650B2 - 眼科用手術装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明はレーザ装置、特に光凝固装置等の眼科用手術装置に用いられるレーザ装置及び該レーザ装置を具備する眼科用手術装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年ではレーザビームの高いエネルギ密度を利用して、非接触で治療部位の光凝固、除去、切開等が行え、出血の防止、細菌の汚染の無い手術装置として眼科用手術装置が普及している。
【0003】
レーザビームを用いた眼科用手術装置では、人眼の瞳を通してレーザビームを治療部位に照射し、光凝固、除去、切開等を行っている。
【0004】
図4は光凝固装置の模式図であり、図中1はレーザ装置、2は集光レンズ、3はレーザビームを所要の位置迄導く光ファイバ、4は集光レンズ、5は人眼、6は瞳を示している。
【0005】
前記レーザ装置1から発せられた開き角θのレーザビーム10は前記集光レンズ2によって集光され、前記光ファイバ3に入射する。尚、開き角θは開口数NAに近似されるので、以下は開き角を開口数NAとして説明する。前記レーザビーム10は開口数NAiで前記光ファイバ3に入射し、該光ファイバ3から開口数NAe で射出し、更に前記集光レンズ4により集光され、前記人眼5に照射される。前記集光レンズ4で集光されたレーザビーム10のうち、前記瞳6が持つ開口数NAm に相当する部分が前記人眼5の眼底に照射され、患部の光凝固を行う。
【0006】
図5は前記光ファイバ3に入射するレーザビーム10の開口数NAi と射出する開口数NAe 及び前記光ファイバ3が持つ開口数NAf との関係を示すものであり、これらの開口数はNAi <NAe <NAf の関係を持っている。
【0007】
上記光凝固装置に於いて、前記光ファイバ3から射出されるレーザビーム10をそのまま前記人眼5に照射する場合は、前記瞳6の開口数はNAm ≦0.06であり、又前記レーザビーム10が射出される光ファイバ3の開口数はNAf =0.12である。従って、前記光ファイバ3に入射するレーザビーム10の開口数が大きい場合は、前記光ファイバ3から射出されるレーザビーム10の開口数も前記瞳6の開口数NAm に対して大きくなる。
【0008】
前記光ファイバ3から射出されるレーザビーム10が等倍若しくは縮小倍率で網膜に光ファイバ像を投影し、光凝固する場合、図4に見られる様に前記レーザビーム10の周辺部は前記瞳6に遮られ、前記レーザビーム10の中心部分の光束しか眼底に投影されず、光損失が著しく増加する。前記レーザ装置1から発せられるレーザビーム10が充分な光量を有している場合は支障ないが、前記レーザ装置1の光源が半導体レーザの様な場合は、眼底に到達するレーザビーム10の大きな光量を得ることが難しく、治療に充分な光量を得ることが難しくなる。
【0009】
又、前記光ファイバ3に入射するレーザビーム10の開口数NAi を小さくすると、射出されるレーザビーム10の開口数NAe も小さくなり、前記瞳6を通して眼底に照射されるレーザ光線の損失を低減することができる。従って、前記レーザ装置1から射出されるレーザビーム10の開口数NAi を小さくして前記光ファイバ3に入射させることも行われている。
【0010】
然し乍ら、前記レーザビーム10の開口数を小さくして前記光ファイバ3に入射させると、前記レーザビーム10が前記光ファイバ3内を透過する際に励起される伝播モード間の干渉により、照射点での光強度分布が不均一となる。干渉を起した状態のレーザビーム10の照射点での状態を図6(C)、図6(D)に示し、図6(A)、図6(B)では前記レーザビーム10の光強度が均一なトップハット状の光強度分布を示している。両者を比較すると、干渉を起したレーザビーム10では照射点に斑点が見られ、又光強度分布に大きなバラツキがあることが分る。光凝固の施術を行う場合は、照射点での斑点、レーザビーム10の光強度分布は治療効果に影響する。
【0011】
この為、例えば非特許文献1に示されている様に、光ファイバから射出されるレーザビームをマイクロレンズアレイ、アキシコンレンズ等の光学部材を用いて光強度を均一にしている。
【0012】
又、簡便な方法として網膜上に焦点を結ばず、デフォーカスの状態とし、光強度の不均一を平均化する方法がある。例えば、特許文献1に示される。
【0013】
【特許文献1】
特開平8−196561号公報
【0014】
【非特許文献1】
CLEO2001,Short Course Notes,SC117,Laser Beam Analysis,Propagation,and Shaping Techniques,著者 James R.Leger,2001年5月7日
【0015】
【発明が解決しようとする課題】
上記した従来のマイクロレンズアレイ、アキシコンレンズ等の光学部材を用いて光強度を均一にする方法では、部品点数が多くなると共にコストが増大する。又、デフォーカスの状態とし、光強度の不均一を平均化する方法では、デフォーカスの状態を維持するのが困難である等の問題を有していた。
【0016】
本発明は斯かる実情に鑑み、簡便な方法で而も光損失が少なく、照射点での光強度分布が均一であるレーザ装置を提供するものである。
【0017】
【課題を解決する為の手段】
本発明は、レーザビーム発光部が光共振部を具備し、射出されるレーザビームのビーム品質のパラメータM2 が8≦M2 ≦22となる様に、少なくとも前記光共振部を構成する共振器の共振器長、反射鏡の曲率の1つを決定したレーザ装置に係るものである。但し、M2 =πW・Θ/λ(W:レーザビームのビームウエスト、Θ:広がり角、λ:レーザビームの波長)
【0018】
又本発明は、ビーム品質のパラメータM2 が8≦M2 ≦22であるレーザビームを射出するレーザ装置を具備する眼科用手術装置に係るものである。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照しつつ本発明の実施の形態を説明する。
【0020】
図1は光凝固装置の概略を示しており、図中、図4中に示したものと同等のものには同符号を付してあり、1はレーザ装置、2は集光レンズ、3は光ファイバ、8はスリットランプを示している。前記光ファイバ3は、該光ファイバ3内を伝播するレーザビーム10の伝播モードを全て励起し、伝播モード間の干渉を防止し、均一な光強度分布とする為のループ部3aを具備している。
【0021】
上記した様に、前記レーザ装置1から発せられるレーザビーム10が前記光ファイバ3に入射した際の伝播、更に該光ファイバ3から前記スリットランプ8、人眼(図示せず)に効率良く前記レーザビーム10を伝播する為には、開き角θの小さいビーム品質が良いものでなければならない。然しビーム品質が良すぎると前記光ファイバ3内で励起された伝播モード間で干渉を生じる。この結果、出射される光強度分布に大きな強度ムラ、スペックルノイズが発生してしまい、治療効果を妨げる。
【0022】
一方、強度ムラを無くし均一にするには、モード競合が起きない多モードで伝播する様なビーム品質の悪いものが必要となる。然しビーム品質が悪いと前記スリットランプ8との光結合が悪く、光損失が増加する。
【0023】
本発明に係るレーザ装置では、光学系の光学部材間での結合時の光損失(伝送損失)、照射点での光強度分布はいずれもビーム品質に関係していることに着目し、均一な光強度分布を維持し、而も伝送損失を抑制できるビーム品質で前記レーザビーム10を射出する様にするものである。
【0024】
先ず、該レーザビーム10の品質を表すパラメータとして、M2 があり、該M2 は以下の如く定義される。
【0025】
ビームウエストW、広がり角Θとし、
【0026】
ここでω、θは、前記レーザビーム10の波長λに於ける基本モード(ガウスビーム)のビームウエスト、及び広がり角であり、前記レーザビーム10の基本モードからのズレをM2 (M)で表し、レンズ光学系の下では保存量となる。
【0027】
前記光ファイバ3を伝播するレーザビーム10に対しても同様に定義でき、前記光ファイバ3(コア径φ、開口数NAf )への集光ビーム径D、入射NAi とすれば、光ファイバ3ヘの結合結条件(D≦φ、NAi ≦NAf )を考慮して次式が求まる。 但しNAe は光ファイバ3からの出射NAである。
【0028】
【0029】
これより次式が求まる。
【0030】
M2 ≦(πφ/2λ)・NAe
【0031】
一般的に、多モードで前記光ファイバ3に入射したレーザビーム10のビームプロダクト(W・Θ)は保存せず、前記光ファイバ3の長さ、ループ部3aの曲率に依存し、ファイバ特性で決まる値(φ・NAf /2)迄ビーム品質が劣化する。然し乍ら、前記光ファイバ3の長さを数メートル、前記ループ部3aを大きな曲率で行う場合、劣化は少なく、前記レーザビーム10の光ファイバ3入射時の特性をかなり反映する。該光ファイバ3への入射NAの下限値は、射出されるレーザビーム10の断面強度分布の均一性から判断される。
【0032】
NAを小さくし、レーザビーム10の品質を上げ過ぎると、前記光ファイバ3内の伝播モードを励起し、伝播モード間でエネルギのやり取り(干渉)が発生する。この結果、出射光強度分布に大きな強度ムラ、スペックルノイズが発生してしまい、施術した場合に凝固ムラを起こして治療効果を妨げる。ビーム品質が良く、NAm より小さなNAで人眼5に入射できても、干渉ノイズが大きければ使えない。
【0033】
光強度分布の明確な規定は難しいが、前記光ファイバ3の屈折率分布(ステップインデックス)に類似したトップハット状の断面光強度分布が最適とされる。従って、平均値からの偏差をノイズと定義すれば、この偏差Δが許容値以内であることが求められる。レーザビーム10断面内の任意の点の光強度分布をI(x,y)、断面内の平均値を<I>とすれば、偏差Δは次式で定義できる。
【0034】
Δ=∫∫(I−<I>)2 dxdy/<I>2
@<I>=∫∫I(x,y)dxdy
【0035】
経験的に、前記光ファイバ3への入射NAがNAmin 以上の時、低ノイズと思われるΔmax 以下となるから、
【0036】
NAmin ≦NA≦NAe
【0037】
一方、スリットランプ8光学系ではビームプロダクト(W・Θ)が保存される為、等倍若しくは縮小倍率で網膜に光ファイバ像を投影し光凝固する場合、前記スリットランプ8からの治療光特性は瞳6のNAm により制限される。即ちNAm より大きな広がり角Θでスリットランプ8に入射しても治療に寄与せず、光損失になるだけである。これより光凝固装置として許容できる光ファイバ3からの最大出射NAmax は、NAm とNAf の間になる。
【0038】
NAm ≦NAmax ≦NAf
【0039】
従って前記光ファイバ3からの出射NAとして以下の条件が求まる。
【0040】
NAmin ≦NAe ≦NAmax
【0041】
これより許容ビーム品質パラメータM2 は
M2 min ≦M2 ≦M2 max である。
【0042】
図2は典型的な伝播効率及びノイズとM2 との関係を示しており、図中曲線Aが伝播効率、曲線Bがノイズを示している。
【0043】
光源から光ファイバ3の伝播効率は70%以上、光ファイバ3から角膜(眼底)への伝播を70%以上とすると、総合伝播効率は50%以上が期待できる。
ηmin ≧50%・・・(1)
【0044】
又、ノイズの許容レベルを平均値の±10%程度とすれば、
【0045】
Δmax ≦1(a.u.)・・・(2)
【0046】
式(1)、式(2)を同時に満たす条件として図2より
8≦M2 ≦22
を得る。
【0047】
この範囲のビーム品質のパラメータを有するレーザビーム10を用いた場合、スリットランプ8への伝播用の光ファイバとして一般的なコア径φ50μm(NAf =0.12)とφ75μm(NAf =0.12)が使える。前者の光ファイバを使う場合、8≦(πφ/2λ)・NAe ≦22より0.06≦NAe ≦NAf の範囲で総合伝播効率50%以上が期待できる。
【0048】
又、後者の光ファイバを使う場合、同様に0.06≦NAe ≦0.1で総合伝播効率50%以上を期待できる。勿論この範囲で断面光強度分布は均一である。ファイバ仕様が異なれば、光ファイバの出射許容範囲も異なるが、レーザビームのビーム特性の許容範囲は変らない。更にノイズ許容レベルは治療効果との相関が求められるが、明確な実験例は無く、ここでは典型値として求めた。
【0049】
図3は前記レーザ装置1が具備するLD固体励起レーザの一例を示しており、図3中、11は発光部、12は光共振部である。前記発光部11は励起光としてレーザビーム10を発するLD発光源(半導体レーザ)13、集光レンズ14を具備し、更に前記光共振部12は誘電体反射膜15が形成されたレーザ結晶(例えばNd:YVO4 )板16、誘電体反射膜17が形成された出力ミラー18であり、前記光共振部2に於いてレーザビーム10をポンピングし共振、増幅して出力している。
【0050】
レーザビーム10のビーム特性に大きな影響を持つものは、共振器長(L)、ミラー曲率(R)、活性媒質中での励起体積と発振モード体積の重なり等である。例えば、平面−凹面共振器に於ける基本モード(TEM00;M2 =1)のビームウエスト(ω0 )は、発振波長をλとして次式で与えられる。
【0051】
ω2 =(λ/π)(L(R−L))1/2
【0052】
一般的に発振(横)モードは、次式のフレンネル数(Fresnel number)による回折損失の影響を受け、低次数の発振モードから発振する。
【0053】
N=a2 /(λL)
【0054】
ここでaは共振器内の開口である。Nが大きい程回折損失が大きく、発振が阻害される。通常はLを大きくすることで、発振モード次数を下げ基本モードで発振させる。逆にLを小さくすれば、マルチモード(TEMmn;M2 >1)でも発振し易くなる。発振モード体積に対し励起体積が大きいと、マルチモードで発振し易い。通常は基本モードで発振させる為、励起光半径ωp はω0 に比べて小さめにする(ωp <ω0 )が、高出力LDを用いた励起系では(ωp >ω0 )とする。この場合、基本モード以外のマルチモード発振体積も励起する為、基本モードばかりでなく、高次モード(M2 >1)も発振する。
【0055】
結局、短共振器で且つ基本モードのビームウエストより大きな励起光半径で励起することにより、複数のマルチモードで発振する。実施例ではL〜25mm、R=100mm、ωp 〜0.4mmの条件で、M2 〜10である。勿論、レーザ媒質の熱レンズ効果、共振器内に挿入される波長変換結晶によっても横モードの発振は影響を受ける。この為、M2 を任意のある値に固定するのは困難であるが、所定の範囲内に制御するのは、それ程困難ではない。
【0056】
【発明の効果】
以上述べた如く本発明によれば、レーザビーム発光部が光共振部を具備し、射出されるレーザビームのビーム品質のパラメータM2 が8≦M2 ≦22となる様に、少なくとも前記光共振部を構成する共振器の共振器長、反射鏡の曲率の1つを決定したので、伝送損失を抑え、特別な光学系を用いなくてもスリットランプからのレーザ出射光強度分布が均一で治療効果の高い治療光を得ることができる。
【0057】
又、眼科用手術装置、例えば光凝固装置に最適なビ―ムパラメータを持つレーザを搭載することで、伝送損失を抑制してレーザ装置への制限を軽減する。又、簡単に均一な光強度を得ることが出来る為、複雑な光学系が不要となり、装置が簡略化できる。
【0058】
更に、光強度分布をトップハットにする様な均一なレーザビームが得られ、治療効果を高める等の優れた効果を発揮する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態を示す概略図である。
【図2】典型的な伝播効率及びノイズとM2 との関係を示す線図である。
【図3】LD固体励起レーザの一例を示す説明図である。
【図4】従来の光凝固装置の模式図である。
【図5】光ファイバに入射するレーザビームの開口数と光ファイバから射出するレーザビームの開口数との関係を示す説明図である。
【図6】レーザビームの照射点での斑点、光強度分布を示す説明図であり、(A)(B)はレーザビームの光強度分布が均一な場合、(C)(D)は光強度分布が不均一な場合を示している。
【符号の説明】
1 レーザ装置
2 集光レンズ
3 光ファイバ
4 集光レンズ
5 人眼
6 瞳
8 スリットランプ
10 レーザビーム
Claims (2)
- レーザビーム発光部が光共振部を具備し、該光共振部から発せられるレーザビームを光ファイバを経て射出するレーザ装置と、該レーザ装置から手術対象眼の瞳の開口数NA m 以上の開口数で射出されたレーザビームを網膜に投影するスリットランプとを有する眼科用手術装置であって、前記光共振部から発せられるレーザビームがマルチモードであり、前記光ファイバから射出されるレーザビームのビーム品質のパラメータM2 が8≦M2 ≦22となる様に、少なくとも前記光共振部を構成する共振器の共振器長、反射鏡の曲率の1つが決定されることによって、手術対象眼の光学系を介して照射されたレーザビームの照射点での光強度分布がトップハット状であり、伝送損失が抑制される様にしたことを特徴とする眼科用手術装置。
但し、M2 =πW・Θ/λ(W:レーザビームのビームウエスト、Θ:広がり角、λ:レーザビームの波長) - 前記光ファイバからの最大出射開口数NAmax は、手術対象眼の瞳の開口数NAm とレーザビームが射出される前記光ファイバの開口数NAf の間に設定されている請求項1の眼科用手術装置。
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