JP4218168B2 - ディスクドライブ装置、ディスクフォーマット方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えばCD−RW(Compact Disc Rewritable)等、データの書換が可能とされたディスクに対してデータの記録及び再生を行うディスクドライブ装置、及びディスクに対するフォーマット方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
通常、大容量データを記録する記録媒体は、アドレス単位に論理的にフォーマットされる。例えば、コンピュータで用いられるディスク状記録媒体やテープ状記録媒体では、通常、いくつかの区画に分けられた番号付きセクタと、番号付きトラックを有する。
またこれらの記録媒体では、通常、エラー検出および訂正用の追加ビットと、読取りまたは書込み前のクロックの同期化のためのビットからなる同期パターンと、ドライブ間の可変速度に順応する未使用空間とを含むオーバヘッド情報を含む。そしてオーバヘッド情報(セクタのアドレス番号と、同期パターンと、未使用空間のギャップとを含む)はフォーマットと呼ばれるプロセスで別々に書き込まれる。
【0003】
一般にコンパクト・ディスクと呼ばれるCD方式のディスクは、ディスクの中心(内周)から始まり、ディスクの端(外周)で終わる単一の螺旋状のデータトラックを有する。CD−RやCD−RWなどの記録可能ディスクおよび書換型ディスクの場合は、螺旋状のデータトラックは物理的な溝(グルーブ)により形成される。一方、CD−DA、CD−ROMなどの再生専用ディスクの場合は、データトラックとしての物理的な溝はない。
【0004】
CD方式の信号フォーマットでは、バイトがフレーム単位に編成され、フレームがセクタ単位に編成され、セクタが最小のアドレス単位になっている。
1フレームは2352データバイトを有する。フレームアドレスは、時間およびフレームオフセットという単位で表す。すなわち、フレームアドレスは{M ,S ,F }として表し、Mは分、Sは秒、Fは1秒以内のフレームオフセットである。毎分60 秒に対し、毎秒75 フレームである。
このフレームアドレス(MSFアドレス)は絶対的(物理データ・トラックの先頭から測定する)な場合もあれば、相対的(現行の論理データ・トラックの先頭から測定する)な場合もある。
【0005】
また、フレームはパケット単位に編成することもできる。1つのパケットは、1つのリンクフレームと、4つのランインフレームと、実データフレームと、4つのランアウト・フレームとを有する。
そしてCD−Rは可変長パケットを有して構成される。CD−RWの場合、現行のフォーマット規格では、パケット当たり39個の合計フレーム(32個の実データフレームと7個のオーバヘッドフレーム)を備えた固定長のパケットでなければならない。
【0006】
CD−DAおよびCD−ROMのフォーマットでは、リードイン領域と呼ばれる物理データトラックの先頭付近の領域と、それに続くプログラム領域が必要である。プログラム領域は論理データトラック単位にフォーマットされる。最後に、このCD−DAおよびCD−ROMのフォーマットでは、リードアウト領域と呼ばれる最後の論理データトラックの末尾の領域が必要である。
CD−DAおよびCD−ROMに対応する再生装置では、特定の論理データトラック番号を探索することができる。即ちこの探索のために、リードイン領域はTOC情報(目次情報)を含み、TOC情報は論理データトラック用の絶対的MSFアドレス情報を含むようにされている。またリードイン領域はリードアウト領域を指すポインタも含む。
多くのドライブ装置では、半径方向のサーボ較正ができないため、リードイン領域はリードアウト領域の両方が存在しないとディスクを読みとることができない。
【0007】
上述したようにCD−R、CD−RWはデータが記録される物理的な溝を有するが、再生専用ディスク(CD−DAおよびCD−ROM)には物理的な溝がない。再生専用ディスクの場合、データピットとランドからなる螺旋状の経路が光学的に検出可能なトラックになる。
半径方向の移動の場合、多くの再生装置は、ピックアップが、ディスク上のピット列によるトラックを横切る回数をカウントするか、またはグルーブ(溝)を横切る回数をカウントする。
CD−R、CD−RW対応のドライブ装置は、グルーブの検出機能を備えているが、CD−DAおよびCD−ROMに対応するドライブ装置(再生専用装置)ではグルーブの検出機能を備えていない場合がある。
ドライブ装置によっては、螺旋状の物理データトラックを横切る半径方向の移動が、物理データトラックの横切る回数をカウントしないオープン・ループになる可能性がある。
オープンループの半径方向の移動を行うドライブ装置は、通常、ピックアップをリードイン領域からリードアウト領域ヘ移動して、半径方向のサーボ較正をする。したがってドライブ装置によっては、リードイン領域とリードアウト領域の間の、すべてのフレームをフォーマットしなければならない。
【0008】
CD−DAおよびCD−ROM用のフォーマットが開発された後で、記録可能(追記型ともいう)ディスク(CD−R)が導入された。データを部分的にディスクに記録し、後で新しいデータを付加できる能力は、CD−Rの記録にとって特に重要なものである。追記型ディスクでは、新しいデータを追加するときに元のリードイン領域を変更できないので、単一リードイン領域では不十分である。したがって、「セッション」という技法が導入され、物理データトラックが複数のセッションにフォーマットできるようにされた。この場合、各セッションは1つのリードイン領域と1つのリードアウト領域を有するようになる。そしてすべてのセッションに渡り、最高99個の論理データトラックを有することができる。 また最後のセッションを除く各リードイン領域は、次の(可能な)セッションのフレーム・アドレスを指すポインタを含む。
なおCD−ROMのフォーマットおよびその他のフォーマットは現在では物理データトラックを複数のセッションにフォーマットするマルチセッションにすることができる。
【0009】
さらにその後、書換型(消去可能)ディスク(CD−RW)が開発された。CD−RWの場合、磁気ディスクおよびテープと同様、一般化したランダム・アクセス記録が必要である。しかし、単一セッション(たとえば、CD−DA)およびマルチセッションのディスクフォーマットとの下位互換性を維持する必要がある。テープおよび磁気ディスクの場合、多くのデータ・トラックを同時にフォーマットし、通常のトラック速度より高速でフォーマットするために、特殊フォーマット用磁気ヘッドを製造することができる。しかし、CD−RWの場合、各ピットを書き込むには、熱と一定の冷却速度が必要であり、その速度は本質的に低速である。書換型媒体では、加熱してから一定の制御速度で冷却することによって、可逆的に結晶の状態変化が可能な透過性を有する相変化材料を使用する。加熱してから小さい領域を必要な一定の制御速度で冷却するためには、レーザを使用する。このため、媒体メーカが行うか、ドライブ内で行うかにかかわらず、CD−RWのディスク全体をフォーマットするには40〜80分を要する。その結果、フォーマット済みCD−RWは、顧客にとって極めて高価なものになる可能性がある。しかし、顧客がデータを直ちに記録する必要がある際に、ディスクをフォーマットするための40〜80分の間、顧客のドライブ装置が使用中の状態になることは、商業上、受け入れられないおそれがある。したがって、高速な初期状態のユーザビリティと追加のデータを記録するインクリメンタル記録に対応するために、ドライブ装置によってCD−RWを高速に部分フォーマットする必要性が一般的になっている。
【0010】
ところで、データを記録可能な追記型ディスク(CD−R)や、データを上書きで再記録可能な書換型ディスク(CD−RW)等の光ディスクのデータ記録方式には、トラックアットワンス方式とパケットライト方式とがある。
トラックアットワンス方式は、トラックを1パケットで一気に記録する方式であり、トラック中のユーザデータブロックは連続しており、ユーザデータブロック間にリンク用ブロックは存在しない。このトラックは、CD上に最大99個まで記録できる記録単位であり、その開始アドレスと終了アドレスなどの目次情報(TOC)はユーザデータを記録する領域とは別領域に記録する。
一方、パケットライト方式は、上記トラックを複数のパケットに分割し、そのパケット毎にデータを記録する方式である。そして、データの記録はパケット単位で行なうので、1トラック中のユーザデータブロックは離散的に存在し、各ユーザデータブロックの間にはリンク用ブロックが存在する。
【0011】
このパケットライト方式には、さらに固定長パケットライト方式と可変長パケットライト方式の2種類の方式がある。
固定長パケットライト方式は、パケット内のユーザデータブロック数を示すパケット長がトラック内で固定する方式であり、可変長パケットライト方式は、トラック内にさまざまなパケット長のパケットを混在させる方式である。この固定長パケットライト方式を利用したファイルシステムとして、ユニバーサルディスクフォーマット(Universal Disk Format :UDF )がある。UDF は、さまざまなデバイス上で使用され、それぞれのデバイスの特徴を生かした記録フォーマットを利用しているファイルシステムである。
【0012】
CD−R専用のドライブ装置では、CD−Rに対するデータの記録は全て追記であるので、パケットライト方式で記録する際も既記録パケットの後に繋げて記録するのみであった。そのため、UDF もシーケンシャルUDFと称する可変長パケットライト方式の追記のみであり、フォーマットについては考慮する必要がなかった。
一方、CD−RW対応のドライブ装置では、CD−RWに対するデータの上書きが可能なので、データ記録をパケット単位で行ない、データ再生をブロック単位で行なうランダムUDFを採用している。このランダムUDFでは、データをランダムに記録及び再生できるようにするために、CD−RWの記録領域の全面あるいは指定領域に対して予め固定長パケットを記録し、記録領域を固定長パケットで埋め尽くすフォーマットを行なう必要があった。このフォーマットを行なうことにより、CD−RWの記録領域に対してデータをランダムに記録及び再生することができる。
【0013】
一般にフォーマットは、可変データ(ユーザーデータ等)が書き込まれる前に完了しなければならないが、フォーマットは相当な時間を要する場合が多い。したがって、フレキシブルディスクやテープなどの記録媒体は、メーカー側で予めフォーマットしておく場合がある。
その一方で、フォーマットをユーザーサイドの機器、例えばディスクドライブ装置において実行する場合もある。そして特にユーザーサイドでフォーマットする場合は、そのフォーマットに要する時間が長時間となることは好ましいものではない。
【0014】
書換型のディスク記録媒体であるCD−RWは、ユーザーサイドのディスクドライブ装置でフォーマットされることが多い。
ここでディスクドライブ装置で実行されるCD−RWに対する従来のフォーマット動作例について図23及び図24,図25で説明する。
図23は、従来より実行されているフォーマット動作手順を示しており、説明上このフォーマット動作を「フルフォーマットプロセス」と呼ぶ。一方、図24,図25は、「フルフォーマットプロセス」よりは短時間化を実現するものであり、説明上、「UDFグロウフォーマットプロセス」と呼ぶ。
【0015】
まず図23のフルフォーマットプロセスについて説明する。
図に示すディスク全域とは、CD−RWとしてのディスク上におけるフォーマット動作対象となり得る記録再生可能領域の全体を示すものである。後述するが、レーザパワーの調整に用いるパワーキャリブレーション領域や、記録動作中の中間的な管理情報を記録する中間記録領域はここでいうディスク全域からは除いてある。(これらはリードイン領域よりディスク内周側に形成される。)
【0016】
フルフォーマットプロセスの際には、まず手順ST1として、ディスク全域にNull (=0)データを書きこむ。
続いて手順ST2として、ディスク全域のうちのディスク最内周側にリードイン領域を形成し、また最外周側にリードアウト領域を形成する。リードイン領域とは、一般にTOC(Table of Contents)といわれる管理情報を記録する部位である。リードアウト領域は、データ記録領域の終端を示す部位である。
【0017】
続いて手順ST3では、リードイン領域直後の部分及びリードアウト領域の直前の部分にUDFファイルシステムを記録する。UDF(ユニバーサル・ディスク・フォーマット)は、業界許容ファイル・システム規格であり、すなわちここでは、UDF仕様に基づいてシステム情報を記録する。
最後に手順ST4として、リードイン領域とリードアウト領域に挟まれた領域、即ちユーザーデータが記録されるプログラム領域について、ベリファイを行う。つまりベリファイデータとして、ディスクに記録された情報を読み出し、正しい状態、つまりこの場合は=Nullデータが読み込まれる状態にあるか否かを確認する。そして不適切なベリファイデータが読み出された場合は、そのデータが記録された部分(セクター)は何らかの欠陥があると判断して交替処理を行う。
交替処理とは、欠陥セクターを他の予備のセクターに置き換えて使用する用にするための処理であり、このために、欠陥セクターと交替セクターを対にして管理するスペアリングテーブルの書換を行うものとなる。
以上で、フルフォーマットプロセスとしてのフォーマットが完了する。
【0018】
次に、UDFグロウフォーマットプロセスは、図24,図25に示される。これは、UDFで規定されている“Growing”と呼ばれているフォーマット方法である。
【0019】
この場合、まず手順ST11として、ディスク全域に対して一部の領域にNull(=0)データを書きこむ。
続いて手順ST12として、Nullデータを書き込んだ領域の中のディスク最内周側にリードイン領域を形成し、また最外周側にリードアウト領域を形成する。
続いて手順ST13では、リードイン領域に続く部分及びリードアウト領域の直前にUDFファイルシステムを記録する。
手順ST14では、リードイン領域とリードアウト領域に挟まれたプログラム領域について、ベリファイを行う。そしてベリファイ結果に応じて交替処理を行う。即ちスペアリングテーブルの書換を行う。
ここまでで、ディスク全域に対して、一部の領域についてフォーマットが完了したものとなる。従って、このフォーマット済みの部分については、プログラム領域に対するユーザーデータの記録が可能となる。なお、図からわかるように、このフォーマット済み領域はリードイン領域と、プログラム領域と、リードアウト領域とを含む。
【0020】
ここで手順ST15として示すように、上記フォーマット済みの部分に対してデータ記録が行われていったとする。つまり矢印Recのように記録が進行していくことで、ある時点で、プログラム領域内でデータフルとなり、それ以上記録が続行できなくなったとする。
このような場合は、拡張的なフォーマットが実行される。
まず手順ST16として示すようにリードイン領域を消去する。
また図25に示す手順ST17としてリードアウト領域を消去する。
そして手順ST18として、データ記録済みの領域に続いて、拡張する範囲にNullデータを書き込んでいく。(このとき、データ記録済みの領域に続くUDFファイルシステムは上書き消去される)
そして手順ST19で拡張した部分に対するベリファイを行い、その結果に応じてスペアリングテーブルの書換を行う。
【0021】
この時点でデータが記録可能な状態となったので、手順ST20として、それまで記録されたデータパケットの直後に始まるデータパケットからの記録を実行する。
その後、手順ST21として適切なパーティションマップを調整する。また手順22で新しい記録可能領域を示すフリースペースマップを更新する。さらに手順ST23で、アンカーボリュームディスクリプションポインタ(Anchor Volume Description Point)を拡張に応じて移動させる。
その後手順ST24で、上記拡張を反映した新たなリードイン領域が形成され、また手順ST25でリードアウト領域が形成される。
【0022】
つまり、UDFグロウフォーマットプロセスでは、最初は一部の領域に対してフォーマットを行う。そしてデータ記録に伴って容量が足りなくなったら、手順ST16〜手順ST25によりフォーマット領域を拡張していく。
手順ST16〜手順ST25の拡張フォーマットについては、容量不足の際に逐次実行されていくことで、最終的には手順ST26として示すように、ディスク全域が用いられた状態となる。
【0023】
なお通常、以上のフォーマット処理、即ちフルフォーマットプロセスとしての手順ST1〜ST4、UDFグロウフォーマットプロセスにおける最初のフォーマットとしての手順ST11〜ST14、及び拡張フォーマットの手順ST16〜ST25の処理については、ディスクドライブ装置が、ホストコンピューターからの指示に基づいて実行するものとなる。
【0024】
【発明が解決しようとする課題】
従来CD−RW等の書換型ディスクについては以上のようなフルフォーマットプロセス又はUDFグロウフォーマットプロセスによるフォーマットが行われていたが、このフォーマット処理には非常に時間がかかるという問題があった。
【0025】
まずフルフォーマットプロセスの場合、書換型ディスク、例えばCD−RWのディスク全域に対してNullデータ等による固定長パケットを埋め尽くすことが行われるため、フォーマット処理に非常に長時間を要することになる。もちろんそのフォーマット処理中はユーザーデータの記録再生は行なえないため、ユーザーはフォーマット処理が終わるまで待たなければならない。
【0026】
またUDFグロウフォーマットプロセスによるフォーマット処理では、最初は部分的にフォーマットを行うため、ユーザーの待ち時間は上記フルフォーマットプロセスの場合よりも時間は短縮される。
しかしながらこの場合、上述した拡張フォーマットの際に、リードイン領域、リードアウト領域を書き換えるという処理が入ることになり、その点において十分な時間短縮化が実現できていないものであった。
【0027】
【課題を解決するための手段】
本発明はこのような問題点に鑑みて、書換型ディスクに対するフォーマット処理を迅速化することを目的とする。
【0028】
このため本発明では、ホストコンピュータと接続される、書換型ディスクに対して固定長パケットライト方式でデータを記録し、また記録されたデータを再生することのできるディスクドライブ装置において、前記ホストコンピュータは、ユーザが前記書換型ディスクを取り出そうとしている旨を検知して、互換性確保の必要性の有無のGUIを表示させると共に、ユーザに選択させる制御手段と、前記ユーザの選択に基づく要求を前記ディスクドライブ装置に送信する送信手段とを備え、前記ディスクドライブ装置は、前記書換型ディスクの記録可能領域全体に対する一部領域であって、かつリードイン領域及びリードアウト領域が形成される領域を除いた局所領域のみに対してフォーマット処理を実行させるフォーマット制御手段と、前記ホストコンピュータから送信されたユーザ選択に基づく要求を受信する受信手段と、前記フォーマット制御手段によりフォーマットされた領域に対して、データの記録動作を実行制御する記録制御手段と、を備え、前記記録制御手段は、前記書換型ディスクを排出する際に、前記局所領域の前後に、リードイン領域とリードアウト領域の形成処理を実行制御できるとともに、前記形成処理は、前記受信したユーザの選択に基づく要求に応じて、実行又は不実行を設定するようにする。
ここで、前記フォーマット制御手段は、記録要求されたデータ量に応じて、フォーマットを実行する上記局所領域の範囲を設定する。
又はフォーマット実行時に設定されている記録スピードに応じて、フォーマットを実行する上記局所領域の範囲を設定する。
また、フォーマットされた前記局所領域に対して、その局所領域の記録可能容量を越える記録要求があった際には、前記フォーマット制御手段は、前記記録要求が満たせる範囲まで、フォーマット済みとされる前記局所領域を拡張する拡張フォーマット処理を行い、前記記録制御手段は、前記拡張フォーマット処理で拡張された前記局所領域に対して、前記記録要求に応じた記録動作を実行制御するようにする。
また前記書換型ディスクにリードアウト領域が形成されている場合において、前記局所領域に対して、その局所領域の記録可能容量を越える追加記録要求があった際には、前記フォーマット制御手段は、前記リードアウト領域を消去した上で、前記記録要求が満たせる範囲まで、フォーマット済みとされる前記局所領域を拡張する拡張フォーマット処理を行い、前記記録制御手段は、前記拡張フォーマット処理で拡張された前記局所領域に対して、前記記録要求に応じた記録動作を実行制御する。
さらに前記フォーマット制御手段は、入力された指示に応じて、前記局所領域のみのフォーマット処理又は前記記録可能領域全体のフォーマット処理を、選択的に実行できるようにする。
【0029】
また本発明では、ホストコンピュータと接続される、書換型ディスクに対して固定長パケットライト方式でデータを記録し、また記録されたデータを再生することのできるディスクドライブ装置における固定長パケットライト方式でデータを記録する書換型ディスクに対するディスクフォーマット方法として、ホストコンピュータにおいて、ユーザが前記書換型ディスクを取り出そうとしている旨を検知して、互換性確保の必要性の有無のGUIを表示させると共に、ユーザに選択させる表示選択処理と、前記表示選択処理におけるユーザの選択に基づく要求を前記ディスクドライブ装置に送信する送信処理とが実行され、前記ディスクドライブ装置において、前記ホストコンピュータから送信されたユーザ選択に基づく要求を受信する受信処理と、前記書換型ディスクの記録可能領域全体に対する一部領域であって、かつリードイン領域及びリードアウト領域が形成される領域を除いた局所領域のみに対してフォーマット処理を実行させるとともに、前記書換型ディスクの排出要求があった際に、前記局所領域の前後にリードイン領域とリードアウト領域を形成する処理を、前記受信処理で受信されたユーザ選択に基づく要求に応じて実行し又は実行しないようにするディスクフォーマット方法を提供する。
またこの場合において、記録要求されたデータ量に応じて、フォーマットを実行する上記局所領域の範囲を設定する。
或いはフォーマット実行時に設定されている記録スピードに応じて、フォーマットを実行する上記局所領域の範囲を設定する。
また既にフォーマットされた前記局所領域に対して、その局所領域の記録可能容量を越える記録要求があった際には、前記記録要求が満たせる範囲まで、フォーマット済みとされる前記局所領域を拡張する拡張フォーマット処理を行なうようにする。
また書換型ディスクにリードアウト領域が形成されている場合において、前記局所領域に対して、その局所領域の記録可能容量を越える追加記録要求があった際には、前記リードアウト領域を消去した上で、前記記録要求が満たせる範囲まで、フォーマット済みとされる前記局所領域を拡張する拡張フォーマット処理を行なう。
さらに、入力された指示に応じて、前記局所領域のみのフォーマット処理又は前記記録可能領域全体のフォーマット処理を、選択的に実行できるようにする。
【0030】
即ち本発明では、フォーマットする領域をディスク全域では無く、必要最小限と考えられる局所領域にだけ行う。その際、局所領域とはリードイン領域とリードアウト領域も含まない領域としている。
これにより、固定長パケットを固定データで書き尽くすフォーマット処理を速やかに終了して、ユーザーの書き込み要求を速やかに受け入れられるようにするものである。
またこれにより、拡張的なフォーマットの際もリードイン領域とリードアウト領域の消去、再記録も行わないようになり、その分時間が短縮される。
さらに、従来、フォーマット処理中に含まれていたリードイン領域とリードアウト領域の記録を、ディスク取り出し要求時に、ユーザーが必要とした時(ユーザーの意志)のみに行うことで、リードイン領域とリードアウト領域の記録動作を必要最小限の機会のみとする。
【0031】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態としてCD−R、CD−RWに対応するディスクドライブ装置(記録再生装置)、及び実行されるフォーマット動作について説明する。説明は次の順序で行う。
1.ディスクドライブ装置の構成
2.CD方式の概要
2−1 CD方式の概要
2−2 信号フォーマット
2−3 書換型ディスク
2−4 ATIP
2−5 記録領域フォーマット
3.ディスクフォーマット動作
3−1 ファストフォーマットプロセス
3−2 フォーマット開始処理
3−3 ファストフォーマット処理
3−4 イジェクト処理
4.変形例
【0032】
1.ディスクドライブ装置の構成
CD−Rは、記録層に有機色素を用いたライトワンス型のメディアであり、CD−RWは、相変化技術を用いることでデータ書き換え可能なメディアである。
CD−R、CD−RW等のCD方式のディスクに対してデータの記録再生を行うことのできる本例のディスクドライブ装置の構成を図1で説明する。
図1において、ディスク90はCD−R又はCD−RWである。なお、CD−DA(CD-Digital Audio)やCD−ROMなども、ここでいうディスク90として再生可能である。
【0033】
ディスク90は、ターンテーブル7に積載され、記録/再生動作時においてスピンドルモータ1によって一定線速度(CLV)もしくは一定角速度(CAV)で回転駆動される。そして光学ピックアップ1によってディスク90上のピットデータ(相変化ピット、或いは有機色素変化(反射率変化)によるピット)の読み出しが行なわれる。なおCD−DAやCD−ROMなどの場合はピットとはエンボスピットのこととなる。
【0034】
ピックアップ1内には、レーザ光源となるレーザダイオード4や、反射光を検出するためのフォトディテクタ5、レーザ光の出力端となる対物レンズ2、レーザ光を対物レンズ2を介してディスク記録面に照射し、またその反射光をフォトディテクタ5に導く光学系(図示せず)が形成される。
またレーザダイオード4からの出力光の一部が受光されるモニタ用ディテクタ22も設けられる。
【0035】
対物レンズ2は二軸機構3によってトラッキング方向及びフォーカス方向に移動可能に保持されている。
またピックアップ1全体はスレッド機構8によりディスク半径方向に移動可能とされている。
またピックアップ1におけるレーザダイオード4はレーザドライバ18からのドライブ信号(ドライブ電流)によってレーザ発光駆動される。
【0036】
ディスク90からの反射光情報はフォトディテクタ5によって検出され、受光光量に応じた電気信号とされてRFアンプ9に供給される。
なお、ディスク90へのデータの記録前・記録後や、記録中などで、ディスク90からの反射光量はCD−ROMの場合より大きく変動するのと、更にCD−RWでは反射率自体がCD−ROM、CD−Rとは大きく異なるなどの事情から、RFアンプ9には一般的にAGC回路が搭載される。
【0037】
RFアンプ9には、フォトディテクタ5としての複数の受光素子からの出力電流に対応して電流電圧変換回路、マトリクス演算/増幅回路等を備え、マトリクス演算処理により必要な信号を生成する。例えば再生データであるRF信号、サーボ制御のためのフォーカスエラー信号FE、トラッキングエラー信号TEなどを生成する。
RFアンプ9から出力される再生RF信号は2値化回路11へ、フォーカスエラー信号FE、トラッキングエラー信号TEはサーボプロセッサ14へ供給される。
【0038】
また、CD−R、CD−RWとしてのディスク90上は、記録トラックのガイドとなるグルーブ(溝)が予め形成されており、しかもその溝はディスク上の絶対アドレスを示す時間情報がFM変調された信号によりウォブル(蛇行)されたものとなっている。従って記録動作時には、グルーブの情報からトラッキングサーボをかけることができるとともに、グルーブのウォブル情報から絶対アドレスを得ることができる。RFアンプ9はマトリクス演算処理によりウォブル情報WOBを抽出し、これをアドレスデコーダ23に供給する。
アドレスデコーダ23では、供給されたウォブル情報WOBを復調することで、絶対アドレス情報を得、システムコントローラ10に供給する。
またグルーブ情報をPLL回路に注入することで、スピンドルモータ6の回転速度情報を得、さらに基準速度情報と比較することで、スピンドルエラー信号SPEを生成し、出力する。
【0039】
RFアンプ9で得られた再生RF信号は2値化回路11で2値化されることでいわゆるEFM信号(8−14変調信号)とされ、エンコード/デコード部12に供給される。
エンコード/デコード部12は、再生時のデコーダとしての機能部位と、記録時のエンコーダとしての機能部位を備える。
再生時にはデコード処理として、EFM復調、CIRCエラー訂正、デインターリーブ、CD−ROMデコード等の処理を行い、CD−ROMフォーマットデータに変換された再生データを得る。
またエンコード/デコード部12は、ディスク90から読み出されてきたデータに対してサブコードの抽出処理も行い、サブコード(Qデータ)としてのTOCやアドレス情報等をシステムコントローラ10に供給する。
さらにエンコード/デコード部12は、PLL処理によりEFM信号に同期した再生クロックを発生させ、その再生クロックに基づいて上記デコード処理を実行することになるが、その再生クロックからスピンドルモータ6の回転速度情報を得、さらに基準速度情報と比較することで、スピンドルエラー信号SPEを生成し、出力できる。
【0040】
再生時には、エンコード/デコード部12は、上記のようにデコードしたデータをバッファメモリ20に蓄積していく。
このディスクドライブ装置からの再生出力としては、バッファメモリ20にバファリングされているデータが読み出されて転送出力されることになる。
【0041】
インターフェース部13は、外部のホストコンピュータ80と接続され、ホストコンピュータ80との間で記録データ、再生データや、各種コマンド等の通信を行う。実際にはSCSIやATAPIインターフェースなどが採用されている。そして再生時においては、デコードされバッファメモリ20に格納された再生データは、インターフェース部13を介してホストコンピュータ80に転送出力されることになる。
なお、ホストコンピュータ80からのリードコマンド、ライトコマンドその他の信号はインターフェース部13を介してシステムコントローラ10に供給される。
【0042】
一方、記録時には、ホストコンピュータ80から記録データ(オーディオデータやCD−ROMデータ)が転送されてくるが、その記録データはインターフェース部13からバッファメモリ20に送られてバッファリングされる。
この場合エンコード/デコード部12は、バファリングされた記録データのエンコード処理として、CD−ROMフォーマットデータをCDフォーマットデータにエンコードする処理(供給されたデータがCD−ROMデータの場合)、CIRCエンコード及びインターリーブ、サブコード付加、EFM変調などを実行する。
【0043】
エンコード/デコード部12でのエンコード処理により得られたEFM信号は、ライトストラテジー21で波形調整処理が行われた後、レーザドライブパルス(ライトデータWDATA)としてレーザードライバ18に送られる。
ライトストラテジー21では記録補償、すなわち記録層の特性、レーザー光のスポット形状、記録線速度等に対する最適記録パワーの微調整を行うことになる。
【0044】
レーザドライバ18ではライトデータWDATAとして供給されたレーザドライブパルスをレーザダイオード4に与え、レーザ発光駆動を行う。これによりディスク90にEFM信号に応じたピット(相変化ピットや色素変化ピット)が形成されることになる。
【0045】
APC回路(Auto Power Control)19は、モニタ用ディテクタ22の出力によりレーザ出力パワーをモニターしながらレーザーの出力が温度などによらず一定になるように制御する回路部である。レーザー出力の目標値はシステムコントローラ10から与えられ、レーザ出力レベルが、その目標値になるようにレーザドライバ18を制御する。
【0046】
サーボプロセッサ14は、RFアンプ9からのフォーカスエラー信号FE、トラッキングエラー信号TEや、エンコード/デコード部12もしくはアドレスデコーダ20からのスピンドルエラー信号SPE等から、フォーカス、トラッキング、スレッド、スピンドルの各種サーボドライブ信号を生成しサーボ動作を実行させる。
即ちフォーカスエラー信号FE、トラッキングエラー信号TEに応じてフォーカスドライブ信号FD、トラッキングドライブ信号TDを生成し、二軸ドライバ16に供給する。二軸ドライバ16はピックアップ1における二軸機構3のフォーカスコイル、トラッキングコイルを駆動することになる。これによってピックアップ1、RFアンプ9、サーボプロセッサ14、二軸ドライバ16、二軸機構3によるトラッキングサーボループ及びフォーカスサーボループが形成される。
【0047】
またシステムコントローラ10からのトラックジャンプ指令に応じて、トラッキングサーボループをオフとし、二軸ドライバ16に対してジャンプドライブ信号を出力することで、トラックジャンプ動作を実行させる。
【0048】
サーボプロセッサ14はさらに、スピンドルモータドライバ17に対してスピンドルエラー信号SPEに応じて生成したスピンドルドライブ信号を供給する。スピンドルモータドライバ17はスピンドルドライブ信号に応じて例えば3相駆動信号をスピンドルモータ6に印加し、スピンドルモータ6のCLV回転又はCAV回転を実行させる。またサーボプロセッサ14はシステムコントローラ10からのスピンドルキック/ブレーキ制御信号に応じてスピンドルドライブ信号を発生させ、スピンドルモータドライバ17によるスピンドルモータ6の起動、停止、加速、減速などの動作も実行させる。
【0049】
またサーボプロセッサ14は、例えばトラッキングエラー信号TEの低域成分として得られるスレッドエラー信号や、システムコントローラ10からのアクセス実行制御などに基づいてスレッドドライブ信号を生成し、スレッドドライバ15に供給する。スレッドドライバ15はスレッドドライブ信号に応じてスレッド機構8を駆動する。スレッド機構8には、図示しないが、ピックアップ1を保持するメインシャフト、スレッドモータ、伝達ギア等による機構を有し、スレッドドライバ15がスレッドドライブ信号に応じてスレッドモータ8を駆動することで、ピックアップ1の所要のスライド移動が行なわれる。
【0050】
以上のようなサーボ系及び記録再生系の各種動作はマイクロコンピュータによって形成されたシステムコントローラ10により制御される。
システムコントローラ10は、ホストコンピュータ80からのコマンドに応じて各種処理を実行する。
例えばホストコンピュータ80から、ディスク90に記録されている或るデータの転送を求めるリードコマンドが供給された場合は、まず指示されたアドレスを目的としてシーク動作制御を行う。即ちサーボプロセッサ14に指令を出し、シークコマンドにより指定されたアドレスをターゲットとするピックアップ1のアクセス動作を実行させる。
その後、その指示されたデータ区間のデータをホストコンピュータ80に転送するために必要な動作制御を行う。即ちディスク90からのデータ読出/デコード/バファリング等を行って、要求されたデータを転送する。
【0051】
またホストコンピュータ80から書込命令(ライトコマンド)が出されると、システムコントローラ10は、まず書き込むべきアドレスにピックアップ1を移動させる。そしてエンコード/デコード部12により、ホストコンピュータ80から転送されてきたデータについて上述したようにエンコード処理を実行させ、EFM信号とさせる。
そして上記のようにライトストラテジー21からのライトデータWDATAがレーザドライバ18に供給されることで、記録が実行される。
【0052】
2.CD方式の概要
2−1 CD方式の概要
ここで、CD−DA、CD−ROM、CD−R、CD−RWなどCD方式のディスクの信号処理形態、構造などについて説明しておく。
【0053】
まず図2、図3にCD方式の信号処理シーケンスを示す。
図2はステレオオーディオ信号がディスクに記録されるまでの信号処理の概要を示している。
左右(L-Ch,R-Ch)のオーディオ信号入力は44.1kHzの標本化周波数でサンプリングされ、その後、16ビットで直線量子化される。この16ビットを1ワードとし、8ビット毎に区分し、1シンボルとする。(1シンボル=8ビット=1/2ワード)
図2のC2エンコーダはエラーの検出と訂正の為のECC(Error Correcting Code;エラー訂正符号)を付加するエンコーダである。ここでは左右両チャンネルの6サンプル分、即ち16ビット×2チャネル×6サンプル=192ビット=24シンボルを取り込み、これに4シンボルのECC(Qパリティ)を付加し、28シンボルとする。このECCとして、CD方式ではリードソロモン(Read-Solomon code)を生成付加している。
【0054】
次にインターリーブは、光ディスク基板の連続する大欠陥(バースト状欠陥)に対処するものである。
インターリーブ原理は図4に示されるが、図4(a)に示す原信号列はインターリーブ(並び換え)されて図4(b)のような信号列で光ディスク盤面上に記録される。ここでディスク盤面上にバースト欠陥が生じていたとしても、復号時にはインターリーブとは逆のデインターリーブが行われて信号列が図4(c)のように戻される。このとき、斜線部として示すように、光ディスク基板のバースト欠陥の影響を受けるデータ部分は、復号時の信号列上では拡散されている事が分かる。
このようにバーストエラーが拡散されることで、エラー訂正対応可能な状態とし、データ再生能力を向上させるものである。
【0055】
図2において、インターリーブを行った後は、更にC1エンコーダーでリードソロモンコード(Read-Solomon code )4シンボルを生成付加(Pパリティ)して32シンボルとし、それに制御用の1シンボル(サブコード)を加え、EFM変調(Eight to Fourteen Modulation)を行う。EFM変調は8ビットを14ビットに拡大するものである。
【0056】
EFM変調は量子化された16ビットの信号を上位8ビット、下位8ビットに分け、この8ビットを信号の最小単位として8ビットを14ビットに変換し、この時最小連続ビットを3ビット、最大連続ビットを11ビットとして、“1”と“1”の間には“0”が2個以上、10個以下とする条件で変換する変調方式である。尚,変換後は“1”は符号反転(NRZ-I)を示す。
EFM変調による8ビットから14ビットへの変換の一部を図5に示す。図5に一部を示すように、「00000000」〜「11111111」までの全8ビットデータに対して対応する14ビット値が決められている。
【0057】
EFM変調の目的は、
(1) 記録する周波数範囲を狭くし、ディスクへの記録及び再生が容易な帯域に選定し、長時間記録を可能にする。 (“1”と“0”の反転回数が多くなると周波数が高くなる)
(2) クロック再生を容易にする。
(3) 直流成分を少なくする。
等の為である。
【0058】
EFM変換の様子を図6に示す。
即ちLチャンネル、Rチャンネルの各16ビットのデータは、それぞれ上位、下位の8ビットづつに分割され、各8ビットが図5のテーブルで14ビットに変換される。そして各14ビットが結合ビットを介して結合されることで記録データストリームが形成されるものとなる。
【0059】
このようにEFM変調では各シンボルを、14ビットから成るビットパターンに変換する。14ビットあればパターンは214個=16,384個作れる訳だが、元となるシンボルは8ビットであるから28=256個しか作れない。
従って16,384個のパターンから都合の良いもの256個を人為的に選定する事になる。
先の説明から“1”と“1”の間には“0”が2個以上、10個以下となるパターンは267個が可能となり、その中で256個を選定している。また各シンボル間でも“1”と“1”の間には“0”が2個以上入るという制限を成立させる為には最低2個(2ビット)の結合ビットが必要であり、CDでは各シンボル間で低い周波数成分を低減する為の自由度を持たせる為に3ビットの結合ビットを設けている。この3ビットの結合ビットにより、各シンボル間でも“1”が立つビット間の最低間隔Tmin = 3T(0.9nsec.)、最高間隔Tmax = 11T(3.3nsec.)となる3T〜11Tの9種類のビット長になる様になっている。
【0060】
なお図2に示すようにEFM変調されたデータ(フレーム)にはさらにフレーム同期信号や、サブコードを構成する制御信号が付加され、そのデータストリームがディスクに記録されることになる。フレーム同期信号及びサブコードについては後述する。
【0061】
図3には、以上のようにして記録されたデータ列を再生する際の経緯が示されているが、これは上記記録時とは逆の処理によりデータ復号が行われることになる。
即ちディスクから読み出されたデータ列に対してはEFM復調された後、C1デコード、デインターリーブ、C2デコードが行われ、さらにチャネル分離が行われる。そして量子化16ビット、44.1KHzサンプリングの状態のL、R各オーディオデータはD/A変換されることで、ステレオ音楽信号として出力される。
【0062】
2−2 信号フォーマット
上記CIRCはC1系列として、44.1kHzでサンプルしたL、Rの2チャンネルの各6サンプルのデータを32個のシンボルに変換している。この32個のシンボルを1まとめにして扱う必要が有り、1まとめにいている事が分かる様に頭にフレーム同期信号を付加している。
CD方式ではTmaxが2つ連続するパターンを用いている。即ち「1 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 1 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 1 0 」で示される24ビットのパターンがフレーム同期信号と決められている。
変調波形としては、“1”が反転を示すことになるため、図7のようになる。
【0063】
図8にCD方式のフレームフォーマットを示す。1フレームの中には、
・フレーム同期信号 24ビット
・サブコーディング 1シンボル=14ビット
・ディジタルオーディオのデータとパリティ 32シンボル=32×14ビット
・各シンボル間の結合ビット 3×34=102ビット
の合計588ビットで1フレームが構成される。
これが6サンプル区間に相当するので44.1kHz/6サンプル = 7.35kHzであり、この中に588ビット存在するから、再生クロックは、7.35kHz × 588 =4.3218 MHz となる。
【0064】
1つのフレームにおいては、フレーム同期信号に続いて14ビットのサブコードが付加される。
このサブコードは、98フレームからそれぞれ14ビットづつ取り出されることで、図9のような1つのサブコードフレームを構成する。
【0065】
このサブコードは例えば、
(1) 曲の頭出しや、あらかじめ設定された順序に従って再生するプログラム機能を実現
(2) TEXT情報等の付加情報を記録
等のために用いられる。
【0066】
サブコードブロックの先頭フレーム#0とフレーム#1にはS0、S1という同期パターンが入っており、このブロックの頭を識別できる様になっている。S0、S1はEFM変換表には現れないパターンのものが2つ用いられている。
またP1〜P96、Q1〜Q96は、絶対アドレス等の時間情報、トラックナンバ、その他ポインタなどとして用いられる。ディスクのリードインエリアでは、QデータによりTOC情報が形成されることになる。またプログラムエリアではQデータにより絶対時間やトラック内時間が示される。
R〜Wについては例えばテキストデータの記録などに利用可能である。
【0067】
2−3 書換型ディスク
CD−R/CD−RWの様な記録可能ディスクには、記録前は基板上にレーザー光ガイド用の案内溝だけが形成されている。これに高パワーでデータ変調されたレーザー光を当てる事により、記録膜の反射率変化が生じる様になっており、この原理でデータが記録が行われる。
CD−Rでは、1回だけ記録可能な記録膜が形成されている。その記録膜は有機色素で、高パワーレーザーによる穴あけ記録である。
多数回書換え可能な記録膜が形成されているCD−RWでは、記録方式は相変化(Phase Change)記録で、結晶状態と非結晶状態の反射率の違いとしてデータ記録を行う。
物理特性上、反射率は再生専用CD及びCD−Rが0.7以上であるのに対して、CD−RWは0.2程度であるので、反射率0.7以上を期待して設計された再生装置では、CD−RWはそのままでは再生できない。このため弱い信号を増幅するAGC(Auto Gain Control)機能を付加して再生される。
【0068】
CD−ROMではディスク内周のリードイン領域が半径46mmから50mmの範囲に渡って配置され、それよりも内周にはピットは存在しない。
CD−R及びCD−RWでは図10に示すように、リードイン領域よりも内周側にPMA(Program Memory Area)とPCA(Power Calibration Area)が設けられている。
【0069】
リードイン領域と、リードイン領域に続いて実データの記録に用いられるプログラム領域は、CD−R又はCD−RWに対応するドライブ装置により記録され、CD−DA等と同様に記録内容の再生に利用される。
PMAはトラックの記録毎に、記録信号のモード、開始及び終了の時間情報が一時的に記録される。予定された全てのトラックが記録された後、この情報に基づき、リードイン領域にTOC(Table of contents)が形成される。
PCAは記録時のレーザーパワーの最適値を得る為に、試し書きをする為のエリアである。
【0070】
CD−R、CD−RWでは記録位置やスピンドル回転制御の為に、データトラックを形成するグルーブ(案内溝)がウォブル(蛇行)されるように形成されている。
このウォブルは、絶対アドレス等の情報により変調された信号に基づいて形成されることで、絶対アドレス等の情報を内包するものとなっている。このようなウォブリングされたグルーブにより表現される絶対時間情報をATIP(Absolute Time In Pregroove)と呼ぶ。
ウォブリンググルーブは図11に示すようにわずかに正弦波状に蛇行(Wobble)しており、その中心周波数は22.05kHzで、蛇行量は約±0.03μm程度である。
【0071】
このウォブリングにはFM変調により次の様な情報がエンコードされている。
・時間軸情報
この時間軸信号はATIPと呼ばれ、プログラム領域の初めから、ディスク外周に向かって単純増加で記録され、記録時のアドレス制御に利用される。
・推奨記録レーザーパワー
メーカー側の推奨値であるが、実際にはいろいろな条件で最適パワーは変化するので、記録前に最適記録パワーを決定する為の工程が設けられている。これをOPC(Optimum Power Control)と呼ぶ。
・ディスクの使用目的
アプリケーションコードと呼ばれ、次の様に分類される。
Restricted Use
General Purpose .....一般業務用
Special Purpose .....特定用途(フォトCD カラオケCD等)
Unrestricted Use .....民生オーディオ用
【0072】
2−4 ATIP
CD−R/CD−RWのグルーブからプッシュプルチャンネルで検出したウォブル信号は、ディスクを標準速度で回転させた時、中心周波数が22.05kHzになる様にスピンドルモーター回転を制御すると、ちょうどCD方式で規定される線速1.2m/s〜1.4m/sで回転させられる。CD−ROMではサブコードQにエンコードされている絶対時間情報を頼れば良いが、記録前のディスク(ブランクディスク)では、この情報が得られないのでウォブル信号に含まれている絶対時間情報を頼りにしている。
【0073】
1ATIPセクターは記録後のメインチャネルの1データセクター(2352バイト)と一致しており、ATIPセクターとデータセクターの同期を取りながら書き込みが行われる。
ATIP情報は、そのままウォブル信号にエンコードされておらず、図12に示す様に、一度 バイフェーズ(Bi-Phase)変調がかけられてからFM変調される。これはウォブル信号を回転制御にも用いる為である。すなわちバイフェーズ変調によって所定周期毎に1と0が入れ替わり、かつ1と0の平均個数が1:1になる様にし、FM変調した時のウォブル信号の平均周波数が22.05kHzになる様にしている。尚、ATIPには時間情報以外にもスペシャルインフォメーションとして、記録レーザーパワー設定情報もエンコードされている。CD−RWディスクではスペシャルインフォメーションを拡張して、CD−RW用のパワー及び記録パルス情報をエンコードしてある。
ATIP情報の同期パターンは図13又は図14に示すように、先行するビットが「0」のときは「11101000」、先行するビットが「1」のときは「00010111」が用いられる。
【0074】
2−5 記録領域フォーマット
ディスクドライブ装置が、記録可能な光ディスクの記録領域にデータを記録する時のフォーマットを説明する。
図15は記録可能な光ディスクの記録領域のフォーマットを示す図であり、図16は図15で示したトラック内のフォーマットを示す図である。
【0075】
ディスクドライブ装置は、図15に示す様に、内周側からパワーキャリブレーションエリア(PCA)、中間記録領域(Program Memory Area: PMA)、リードイン領域、1または複数のトラック、リードアウト領域にフォーマットする。
そして図16に示す様にパケットライト方式によって各トラックを複数のパケットに分けてユーザーデータを記録する。
【0076】
図15に示すPCAはレーザー光の出力パワーの調整を行う為のテスト記録を行う領域である。
各トラックはユーザーデーターを記録する領域である。
リードイン領域とリードアウト領域はトラックの先頭アドレスと終了アドレス等の目次情報(Table Of Contens:TOC)と光ディスクに関する各種情報を記録する領域である。
PMAはトラックの目次情報を一時的に保持する為に記録する領域である。
各トラックはトラック情報を記録するプレギャップと、ユーザーデーターを記録するユーザーデータ領域からなる。
【0077】
図16に示す各パケットは1つ以上の再生可能なユーザーデーターブロックと、ユーザーデーターブロックの前に設けた一つのリンクブロックと4つのランインブロックとから成る5つのリンク用ブロックと、ユーザーデーターブロックの後に設けた2つのランアウト領域から成る2つのリンク用ブロックが有る。
リンクブロックは、パケット同士をつなげる為に必要なブロックである。
固定長パケットライト方式は、書換え型ディスクの記録領域に複数のトラックを形成し、各トラック内を複数のパケットに分割し、1トラック内の各パケットのユーザーデーターブロック数(ブロック長)を同数に固定し、各パケット毎にデータを一括して記録する方法である。
従って、固定長パケットライト方式では、光ディスクの記録領域では、1つのトラック内の、各パケットのパケット長を同じにし、各パケット内のユーザーデーターブロック数を同数にするフォーマットである。
【0078】
図17はディスクドライブ装置によってフォーマット処理が施された光ディスクの記録領域のフォーマットを示している。
フォーマット前の記録領域の全域又は指定領域に固定長パケットでフォーマット処理を行うと、その領域は固定長パケットで埋められる。
【0079】
3.ディスクフォーマット動作
3−1 ファストフォーマットプロセス
続いて本例のディスクフォーマット処理について説明していく。なお、説明上、本例のフォーマット処理を「ファストフォーマットプロセス(Fast Format Process)」と呼ぶこととし、図23、図24及び図25で説明した「フルフォーマットプロセス」「UDFグロウフォーマットプロセス」と区別する。
【0080】
本例のファストフォーマットプロセスを図18,図19で説明する。このファストフォーマットプロセスは図1に示したドライブ装置において、ホストコンピュータコントローラ80の指示に基づいて、システムコントローラ10が制御を実行することで実現される。
なお、図18,図19においてディスク全域とは、図23〜図25の場合と同様に、リードイン領域〜プログラム領域〜リードアウト領域を形成できる範囲としてのディスク上の記録可能範囲を示しており、PCA、PMAが記録される領域は除外してある。
【0081】
まず手順ST31として、プログラム領域を部分的に固定パケット方式でフォーマットする。即ちプログラム領域内で局所的に設定した領域のみに対してNullデータ(=0)を書き込む。説明上、フォーマットを実行する領域を「局所領域」と呼ぶこととする。
このフォーマットを行う局所領域にはリードイン領域やリードアウト領域は含んでいない。
【0082】
次に手順ST32で、UDFファイルシステムを記録する。
さらに手順ST33で、局所領域内でベリファイを行い、その結果に応じてスペアリングテーブルを更新する。
【0083】
以上の処理で、局所領域についてフォーマット処理が完了する。つまり局所領域に対してデータの記録が可能な状態となる。
ここまでの局所領域のみのフォーマット処理についてみてみると、上記フルフォーマットプロセスのようにディスク全域をフォーマットするよりも処理時間が短くなることは明らかである。
またリードイン領域、リードアウト領域も記録しないので、更に処理時間が短縮されている。
また上記UDFグロウフォーマットプロセスに比べると、同様に一部の領域だけをフォーマットしていることになるが、UDFグロウフォーマットプロセスではリードイン領域とリードアウト領域を含んだ領域をフォーマットしているのに対して、本件では、リードイン領域とリードアウト領域を含まない領域の部分フォーマットであり、その分、速やかな(高速な)フォーマット処理が出来る。
【0084】
ここで、局所領域として部分的にフォーマットした既存のプログラム領域の容量を超える新しいデータを追加する場合を説明する。つまりフォーマット範囲を拡張する必要が生じた場合である。
【0085】
手順ST34において示すように、上記フォーマット済みの部分に対して記録要求に応じて矢印Rec1で示すようにデータ記録が行われ、さらにその後、記録要求が発生して矢印Rec2で示すようにデータ記録が行われたとする。
そしてさらにその後、書込要求が発生した際に、それに応じて破線矢印のRec3を実行しようとしたところ、プログラム領域の不足となったとする。
このような場合は、拡張的なフォーマットが実行される。
即ちまず、追加フォーマット部分として示すように、UDFを上書きし、さらに必要領域まで、Nullデータを書き込む拡張フォーマットを開始する。
そして手順ST35で拡張した部分に対するベリファイを行い、その結果に応じてスペアリングテーブルの書換を行う。
【0086】
この時点でデータが記録可能な状態となったので、手順ST36として、それまで記録されたデータパケットの直後となるデータパケットから、矢印Rec3として示すように記録を実行する。
その後、手順ST37として適切なパーティションマップを調整する。また手順38で新しい記録可能領域を示すフリースペースマップを更新する。さらに手順ST39で、アンカーボリュームディスクリプションポインタ(Anchor Volume Description Point)を拡張に応じて移動させる。
以上でデータ記録要求に応じた拡張フォーマットを完了する。
【0087】
以上のような手順34〜手順39の拡張フォーマットは、手順34で説明したような容量不足の際に逐次実行されて、順次プログラム領域が拡張されていくことになる。最終的にはディスク全域のうちで、リードイン領域とリードアウト領域を形成できる部分を残すのみの状態になるまでプログラム領域を拡張可能となる。
なお、拡張フォーマットでプログラム領域を拡張する範囲(容量)は任意である。図18,図19に示した手順34〜手順39では、追加記録するデータが十分収容でき、かつ、あまり拡張フォーマット時間が長くならない様な任意の領域を追加フォーマットしている様子を示したが、既存のフォーマット済みのプログラム領域の容量を超えた分だけ、つまり追加したいデータが記録出来る最低限の範囲のみの拡張を行なうようにしてもよい。その場合は拡張フォーマットに要する時間は必要最小限となる。
【0088】
次にユーザーからディスク取り出し要求があった場合を説明する。
ディスクを取り出す際には、ホストコンピュータ80(或いはアプリケーション)はユーザーに「他の装置(再生専用装置)で、このディスクを再生させたいか否か」を問う。
ユーザーが他の再生専用装置でも、このディスクに記録されたデータを再生させたいとの意志を示したら(付加要求有り)、ホストコンピュータ80(或いはアプリケーション)がドライブ装置に対して、リードイン領域とリードアウト領域の付加を要求する。
ドライブ装置のシステムコントローラ10は、その旨の命令を受け取ったらリードイン領域とリードアウト領域を記録する。
これが手順ST40として示してある。
なお、このとき先にリードイン領域を記録するのか、それともリードアウト領域が先かは、任意である。
手順ST40としてリードイン領域とリードアウト領域の形成が完了したら、システムコントローラ10はディスク取り出し要求を実行する。つまりディスク90をイジェクトさせることになる。
【0089】
一方、ディスク取り出し要求時にユーザーがリードイン領域とリードアウト領域の付加要求をしなかった場合には、手順ST41として示すように、上記手順ST39のディスク状態のまま、ディスク取り出し要求に従って、ディスク90をドライブ装置からイジェクトさせることになる。
【0090】
つまり本例では、リードイン領域、リードアウト領域を形成することはユーザーの意志により必要に応じて実行するものとしている。
上述したようにCD−RWについて記録を行うことのできるディスクドライブ装置は、ウォブリンググルーブの情報を読みとることができ、従ってその情報に基づいて記録されたデータを再生させることができる。従って、他の機器との互換を考えなくてもよいのであれば、リードイン領域、リードアウト領域を形成する必要はない。
ところが再生専用装置の場合は、通常はウォブル情報を読みとる必要はないため、その機能が付加されていないものがある。そのような再生専用装置においてデータ再生を行いたい場合はリードイン領域、リードアウト領域が必要になるものである。
従って本例では、ユーザーの事情に応じてリードイン領域、リードアウト領域を形成するか否かを決めるようにしている。
形成しないのであれば、もちろんその分迅速な処理が可能となる。
【0091】
なお、既にリードアウト領域が形成されているディスク90に対して、本例のファストフォーマットでプログラム領域の拡張を行う場合は、リードアウト領域を消去した上で、記録要求が満たせる範囲まで、フォーマット済みとされる前記局所領域を拡張することになる。
これによって一旦リードイン領域、リードアウト領域が形成されたディスクであっても、ファストフォーマットにおける拡張フォーマットに対応できる。
【0092】
3−2 フォーマット開始処理
続いて、上記のファストフォーマットプロセスを実行できる本例のディスクドライブ装置とホストコンピュータ80の間の処理を図20、図21,図22で説明する。
まず図20は、フォーマット実行までの処理を示している。
【0093】
ステップF101として示すように、ユーザーが書換型ディスク90をドライブ装置に挿入し、データを書き込む意志が任意の方法で確認できたら、ホスト・コンピュータ80はディスク90のフォーマット処理が必要であると判断した時に、ディスク90のフォーマット方法をユーザーに選択させる為のグラフィカル・ユーザー・インターフェース(GUI)を起動する(ステップF102)。
そのGUIにより、ユーザーはホストコンピュータ80のディスプレイ上、又は任意の手段で、ディスク90のフォーマット処理が必要である事を知らされる。
そして、ユーザーはディスク90のフォーマット方法を選択する(ステップF103)。
本例ではフォーマット方法として、上記ファストフォーマットプロセスのみではなく、上述したフルフォーマットプロセス又はUDFグロウフォーマットプロセスが選択可能であるとし、各種フォーマットプロセスをユーザーの事情に応じて使用できるものとしている。
【0094】
ユーザーがマウスやキーボード等の入力装置を操作して選択したフォーマット方法の情報はホストコンピュータ80に伝えられる。
ホストコンピュータ80は、ユーザーが選択した方法がファストフォーマットプロセスであるか否かを判断して、ドライブ装置に発行するコマンドを設定する(ステップF104)。
もしファストフォーマットプロセスが選択されたのなら、ドライブ装置にファストフォーマットを行う様にコマンドを発行する(ステップF105)。一方、ファストフォーマットプロセスではなく、フルフォーマットプロセス又はUDFグロウフォーマットプロセスが選択されたのなら、そのフォーマット処理を行う様にドライブ装置にコマンドを発行する(ステップF106)。
【0095】
ドライブ装置は、ディスク90が挿入された後はアイドル状態(ステップF100〜F107)で待機しているが、ホストコンピュータ80からフォーマットコマンドを受け取ることに応じて、フォーマットを実行する状態へと遷移する(ステップF108)。
即ちコマンドに応じて、ファストフォーマット又はフルフォーマット(或いはUDFグロウフォーマット)が行われる状態となる。
【0096】
3−3 ファストフォーマット処理
上記図20でフォーマットが開始されるが、その際のホストコンピュータ80からのコマンドがファストフォーマットを指示するものであった場合は、ドライブ装置は上述したファストフォーマットを実行することになる。
この際の処理を図21に示す。
【0097】
アイドル状態にあるドライブ装置のシステムコントローラ10が(ステップF201)、ホストコンピュータ80からファストフォーマットのコマンドを受け取ると(ステップF200)、ファストフォーマットとしての処理を開始する。
まず、ステップF202としてシステムコントローラ10は、リードイン領域もリードアウト領域も付けない状態で限られたプログラム領域だけ、つまり上記図18に示した局所領域についてのフォーマットを実行する。これは図18の手順ST31〜ST33までの処理に相当する。
このような局所領域のフォーマット処理を終了すると、システムコントローラ10は再びアイドル状態へと遷移する(ステップF203)。
この状態になると、ホストコンピュータ80からの新たなコマンドを受け付ける事が出来る。
【0098】
ホストコンピュータ80がステップF204として新しいデータの書き込みのコマンドを発すると、システムコントローラ10は、フォーマット済みの領域内に、これから記録しようとするデータが収納できるか否かを判断する(ステップF205)。
ここでフォーマット済みの領域内に、新しいデータが記録出来ると判断した場合には、速やかにステップF206のデータの記録処理を実行して、次に発行されるであろうホストコマンドを受け入れる状態、つまりアイドル状態に遷移する(ステップF206→F203)。
【0099】
一方、書込コマンドが発生した際において、ステップF205の判断で、新しいデータが既存のフォーマット領域内に納まらないと判断した場合には、フォーマット済みプログラム領域の容量を超えるデータ書き込み指示とみなして、システムコントローラ10はステップF207に進む。
ここでは新しいフォーマット領域を開拓しようとして、既存のフォーマット領域をどこまで拡張したら良いかを判断する。
先ず今回の書込指示による書込が、ディスク90に記録出来る最大容量を超えるものとなるか否かを判定する。もし超えるのであれば、物理的にホストコンピュータ80からの要求は満たせないので、「ディスクの記録可能容量が不足している」旨をホストに伝える(ステップF208)。この場合、ホストコンピュータ80はユーザーに対してエラーメッセージを発し、記録を中止させることになる。
【0100】
ステップF207で、ディスク90の記録容量を超えなくて済むと判断されれば、ステップF209で、新しいデータが記録できる範囲、或いはそれ以上の範囲まで、フォーマット済み領域を拡張する。
即ち図18で手順ST34〜ST35として示したようにプログラム領域を拡張する。
そしてフォーマット済み領域の拡張を終えたら、ステップF206として、ホストコンピュータ80の要求通り、新しいデータを光ディスクに記録する。
このときには図19の手順ST36〜ST39までが行われることになる。
【0101】
このような拡張フォーマットを必要に応じて実行し、記録要求に従ってデータ記録を行う一連の処理は、フォーマット済み領域がプログラム領域として使用できる全域に達するまで続けられる。
拡張フォーマットする範囲は、新しいデータが記録出来る最小範囲から、ユーザーをフォーマット処理で待たせられるであろう許容時間内で出来る範囲(ドライブ装置のフォーマット処理スピードに依存)で任意である。ドライブ装置が行うフォーマット処理は、“0”データ、或いは任意のデータで記録される。
【0102】
3−4 イジェクト処理
次にディスク90をイジェクトする際の処理を図22で説明する。
上記図21のようにファストフォーマットが行われながらデータ記録が行われた場合は、リードイン領域、リードアウト領域は形成されていない。このようなディスク90を他の再生専用装置で再生させたい場合は、イジェクト時にリードイン領域及びリードアウト領域を記録する必要がある。換言すれば、再生専用装置との互換を考えなければ、リードイン領域及びリードアウト領域を記録する必要はない。
このような事情に応じて、図22の処理が行われる。
【0103】
ユーザーがディスク90を取り出す操作を行った時(ステップF300)には、ホストコンピュータ80はユーザーがディスク90を取り出そうとしている旨を任意の手段で検知して、ディスク取り出し処理を起動する(ステップF301)。そして、ユーザーに対して、ディスク90の取り出す時に、他の再生専用装置との互換性確保の為、リードイン領域とリードアウト領域を記録するか否かを尋ねるGUIを起動する(ステップF302)。
ユーザーはディスプレイ上に現れた選択画面に従って、再生専用装置との互換性確保が必要か否かを選択する(ステップF303)。
ホストコンピュータ80は再生専用装置との互換性確保が必要であるか否かのユーザーの意志を確認し(ステップF304)、互換性が必要でなかったら、ドライブ装置に対してディスク90のイジェクト要求を発行する(ステップF305)。
このときドライブ装置のシステムコントローラ10はホストコンピュータ80の要求(コマンド)に従って、ディスク90のイジェクト処理を行うことになる(ステップF306)。つまりリードイン領域及びリードアウト領域が形成されないままディスク90が排出される。
【0104】
一方、ユーザーの意志が再生専用装置との互換性確保を希望していると確認されたら、ホストコンピュータ80は、ドライブ装置に対して、ディスクにリードイン領域とリードアウト領域の記録を行う様にコマンドを発行する(ステップF307)。
ドライブ装置のシステムコントローラ10は、リードイン領域とリードアウト領域の記録を行う命令を受け、リードイン領域とリードアウト領域の記録を行う(ステップF308)。
ドライブ装置においてコマンド実行の終了、つまりリードイン領域とリードアウト領域の記録を終了し、アイドル状態になったことを検知したら、ホストコンピュータ80は、今度はユーザーのディスク取り出し要求を実行する為にイジェクトコマンドをドライブ装置に対して発行する(ステップF309)。
ドライブ装置のシステムコントローラ10はコマンドに従ってディスクの排出処理を行う(ステップF310)。
この場合、リードイン領域及びリードアウト領域が形成されたため、このディスク90は再生専用装置においても再生させることができる。
【0105】
4.変形例
以上、本発明の実施の形態を説明してきたが、以下のように各種の変形例が考えられる。
【0106】
まず、本発明のファストフォーマットの際のディスク盤面のプログラム領域記録範囲、つまり上述した局所領域は、ドライブ装置が指定されたスピード、又は現在の設定フォーマットスピードに応じて変える方法も有効である。
つまり短時間でできるだけ多くの領域がフォーマット出来る事が望ましいが、その反面、ユーザーの待ち時間を短くするためには、フォーマット範囲を狭くせざるを得ない。そのような事情があることから、フォーマットスピードに応じて局所領域の範囲を設定することは有効である。
例えばCD−RWの記録容量は歴史的経緯から時間表示され、1分≒9Mbytesとすると、74分のデータが記録可能で有り、TOC等を含めると2倍速で記録を行っても、約40分の記録時間が掛かる。
ドライブ装置が2倍速書き込み状態にある時には、フォーマット範囲を9Mbytesとしたら、ドライブ装置が4倍速状態時には、フォーマット範囲を18 Mbytesとし、同様に8倍速書き込み状態ならば36Mbytesのフォーマットを行う様にしても良い。
いずれにしてもユーザーから見れば、「フォーマット時間は1分」となる。
ここでは、例として1分を挙げたが、時間は任意である。ユーザーに不快感を与えない時間範囲で、出来るだけ多くの範囲をフォーマットできた方が望ましい。
【0107】
またリードイン領域やリードアウト領域の再記録時には“0”データ或いは任意のデータを上書きするか、一度消去してから“0”データ或いは任意のデータを上書きしても良い。
過去に形成されたリードアウト領域を上書きしてフォーマット領域を拡張する際にも同様で、一度古いリードアウト領域を消去してからフォーマットするか、そのままダイレクトに上書きしながらフォーマットするかは任意である。
【0108】
【発明の効果】
以上の説明から理解されるように、本発明によれば次のような効果が得られる。
発明によれば、書換型ディスクの記録可能領域全体に対する一部領域であって、かつリードイン領域及びリードアウト領域が形成される領域を除いた局所領域のみに対してフォーマット処理が実行される。つまいりプログラム領域の必要最小限の部分だけをフォーマットすることや、リードイン領域とリードアウト領域はフォーマットしないことにより、速やかにフォーマット動作を完了できる。これにより、従来のフォーマット処理、例えば上述したフルフォーマットプロセスやUDFグロウフォーマットプロセスによるフォーマット処理よりも迅速にフォーマット処理を完了することができ、ユーザーの待ち時間を短縮化できる。
【0109】
さらに、記録要求されたデータ量に応じて、フォーマットを実行する上記局所領域の範囲が設定されるため、フォーマット実行する局所領域の範囲は記録データ容量とフォーマット時間の点でもっとも適切な範囲となる。
【0110】
さらに、フォーマット実行時にディスクドライブ装置で設定されている記録スピードに応じて、フォーマットを実行する上記局所領域の範囲を設定する。即ちフォーマット能力(速度)に応じて、できるだけ広い範囲でフォーマットしたいという点と、できるだけフォーマット時間を短くしたいという点を勘案して、適切な範囲でフォーマットを実行できる。
【0111】
さらに、フォーマット済みの局所領域では容量が不足した際には、拡張的にフォーマットが実行されるため、必要に応じた段階的なフォーマットが実現され、記録動作に対して適切なものとなる。またこの際もリードイン領域とリードアウト領域については処理されないことから迅速に処理可能となる。
【0112】
さらに、リードイン領域とリードアウト領域の形成は、書換型ディスクを排出する際であって、かつ入力された指示に応じて必要であれば実行される。例えばユーザーが不要と考える場合は、無駄な書き込み時間を省くことができる。また、他の再生専用装置との互換性を確保したいときはリードイン領域とリードアウト領域を形成することで対応できる。
【0113】
さらに、書換型ディスクにリードアウト領域が形成されている場合において、拡張的なフォーマットを行いたい場合は、リードアウト領域を消去した上で、記録要求が満たせる範囲まで、フォーマット済みとされる前記局所領域を拡張する。従って、一旦リードイン領域、リードアウト領域が形成されたディスクであっても、拡張フォーマットに対応できる。
【0114】
さらに、入力された指示に応じて、局所領域のみのフォーマット処理と記録可能領域全体のフォーマット処理を選択的に実行できる。これによってユーザー側の事情などに応じてフレキシブルに対応できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態のディスクドライブ装置のブロック図である。
【図2】CD方式の信号記録処理の説明図である。
【図3】CD方式の信号再生処理の説明図である。
【図4】CD方式のインターリーブ原理の説明図である。
【図5】CD方式のEFM変換テーブルの説明図である。
【図6】CD方式のEFM変換動作の説明図である。
【図7】CD方式の同期信号パターンの説明図である。
【図8】CD方式のフレームフォーマットの説明図である。
【図9】CD方式のサブコードフレームフォーマットの説明図である。
【図10】ディスクレイアウトの説明図である。
【図11】ウォブリンググルーブの説明図である。
【図12】ATIPエンコーディングの説明図である。
【図13】ATIP波形の説明図である。
【図14】ATIP波形の説明図である。
【図15】記録領域フォーマットの説明図である。
【図16】トラックフォーマットの説明図である。
【図17】固定パケットでのディスクフォーマットの説明図である。
【図18】実施の形態のファストフォーマットプロセスの説明図である。
【図19】実施の形態のファストフォーマットプロセスの説明図である。
【図20】実施の形態のフォーマット開始処理のフローチャートである。
【図21】実施の形態のファストフォーマット処理のフローチャートである。
【図22】実施の形態のイジェクト処理のフローチャートである。
【図23】フルフォーマットプロセスの説明図である。
【図24】UDFグロウフォーマットプロセスの説明図である。
【図25】UDFグロウフォーマットプロセスの説明図である。
【符号の説明】
1 ピックアップ、2 対物レンズ、3 二軸機構、6 スピンドルモータ、10 システムコントローラ、12 エンコード/デコード部、14 サーボプロセッサ、80 ホストコンピュータ、90 ディスク

Claims (13)

  1. ホストコンピュータと接続される、書換型ディスクに対して固定長パケットライト方式でデータを記録し、また記録されたデータを再生することのできるディスクドライブ装置において、
    前記ホストコンピュータは、ユーザが前記書換型ディスクを取り出そうとしている旨を検知して、互換性確保の必要性の有無のGUIを表示させると共に、ユーザに選択させる制御手段と、
    前記ユーザの選択に基づく要求を前記ディスクドライブ装置に送信する送信手段とを備え、
    前記ディスクドライブ装置は、
    前記書換型ディスクの記録可能領域全体に対する一部領域であって、かつリードイン領域及びリードアウト領域が形成される領域を除いた局所領域のみに対してフォーマット処理を実行させるフォーマット制御手段と、
    前記ホストコンピュータから送信されたユーザ選択に基づく要求を受信する受信手段と、
    前記フォーマット制御手段によりフォーマットされた領域に対して、データの記録動作を実行制御する記録制御手段と、
    を備え
    前記記録制御手段は、前記書換型ディスクを排出する際に、前記局所領域の前後に、リードイン領域とリードアウト領域の形成処理を実行制御できるとともに、前記形成処理は、前記受信したユーザの選択に基づく要求に応じて、実行又は不実行を設定する
    ディスクドライブ装置。
  2. 前記フォーマット制御手段は、記録要求されたデータ量に応じて、フォーマットを実行する上記局所領域の範囲を設定することを特徴とする請求項1に記載のディスクドライブ装置。
  3. 前記フォーマット制御手段は、フォーマット実行時に設定されている記録スピードに応じて、フォーマットを実行する上記局所領域の範囲を設定することを特徴とする請求項1に記載のディスクドライブ装置。
  4. 前記フォーマット制御手段によりフォーマットされた前記局所領域に対して、その局所領域の記録可能容量を越える記録要求があった際に、 前記フォーマット制御手段は、前記記録要求が満たせる範囲まで、フォーマット済みとされる前記局所領域を拡張する拡張フォーマット処理を行い、
    前記記録制御手段は、前記拡張フォーマット処理で拡張された前記局所領域に対して、前記記録要求に応じた記録動作を実行制御することを特徴とする請求項1に記載のディスクドライブ装置。
  5. 前記ディスクの記録方式は、CLV記録方式であることを特徴とする請求項3に記載のディスクドライブ装置。
  6. 前記書換型ディスクにリードアウト領域が形成されている場合において、前記局所領域に対して、その局所領域の記録可能容量を越える追加記録要求があった際には、
    前記フォーマット制御手段は、前記リードアウト領域を消去した上で、前記記録要求が満たせる範囲まで、フォーマット済みとされる前記局所領域を拡張する拡張フォーマット処理を行い、
    前記記録制御手段は、前記拡張フォーマット処理で拡張された前記局所領域に対して、前記記録要求に応じた記録動作を実行制御することを特徴とする請求項1に記載のディスクドライブ装置。
  7. 前記フォーマット制御手段は、入力された指示に応じて、前記局所領域のみのフォーマット処理又は前記記録可能領域全体のフォーマット処理を、選択的に実行できることを特徴とする請求項1に記載のディスクドライブ装置。
  8. ホストコンピュータと接続される、書換型ディスクに対して固定長パ ケットライト方式でデータを記録し、また記録されたデータを再生することのできるディスクドライブ装置における固定長パケットライト方式でデータを記録する書換型ディスクに対するディスクフォーマット方法として、
    ホストコンピュータにおいて、
    ユーザが前記書換型ディスクを取り出そうとしている旨を検知して、互換性確保の必要性の有無のGUIを表示させると共に、ユーザに選択させる表示選択処理と、
    前記表示選択処理におけるユーザの選択に基づく要求を前記ディスクドライブ装置に送信する送信処理とが実行され、
    前記ディスクドライブ装置において、
    前記ホストコンピュータから送信されたユーザ選択に基づく要求を受信する受信処理と、
    前記書換型ディスクの記録可能領域全体に対する一部領域であって、かつリードイン領域及びリードアウト領域が形成される領域を除いた局所領域のみに対してフォーマット処理を実行させるとともに、
    前記書換型ディスクの排出要求があった際に、前記局所領域の前後にリードイン領域とリードアウト領域を形成する処理を、前記受信処理で受信されたユーザ選択に基づく要求に応じて実行し又は実行しないことを特徴とするディスクフォーマット方法。
  9. 前記フォーマット処理の際には、記録要求されたデータ量に応じて、フォーマットを実行する上記局所領域の範囲を設定することを特徴とする請求項8に記載のディスクフォーマット方法。
  10. 前記フォーマット処理の際には、フォーマット実行時に設定されている記録スピードに応じて、フォーマットを実行する上記局所領域の範囲を設定することを特徴とする請求項8に記載のディスクフォーマット方法。
  11. 既にフォーマットされた前記局所領域に対して、その局所領域の記録可能容量を越える記録要求があった際には、前記記録要求が満たせる範囲まで、フォーマット済みとされる前記局所領域を拡張する拡張フォーマット処理を行なうことを特徴とする請求項8に記載のディスクフォーマット方法。
  12. 前記書換型ディスクにリードアウト領域が形成されている場合において、前記局所領域に対して、その局所領域の記録可能容量を越える追加記録要求があった際には、
    前記リードアウト領域を消去した上で、前記記録要求が満たせる範囲まで、フォーマット済みとされる前記局所領域を拡張する拡張フォーマット処理を行なうことを特徴とする請求項8に記載のディスクフォーマット方法。
  13. 入力された指示に応じて、前記局所領域のみのフォーマット処理又は前記記録可能領域全体のフォーマット処理を、選択的に実行できることを特徴とする請求項8に記載のディスクフォーマット方法。
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