JP4217236B2 - 動力出力装置およびこれを搭載する車両並びに駆動装置,動力出力装置の制御方法 - Google Patents

動力出力装置およびこれを搭載する車両並びに駆動装置,動力出力装置の制御方法 Download PDF

Info

Publication number
JP4217236B2
JP4217236B2 JP2005300623A JP2005300623A JP4217236B2 JP 4217236 B2 JP4217236 B2 JP 4217236B2 JP 2005300623 A JP2005300623 A JP 2005300623A JP 2005300623 A JP2005300623 A JP 2005300623A JP 4217236 B2 JP4217236 B2 JP 4217236B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
power
internal combustion
combustion engine
cranking
motor
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2005300623A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2007106313A (ja
Inventor
章弘 山中
健介 上地
雅哉 山本
陽一 田島
和臣 岡坂
剛志 青木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Aisin AW Co Ltd
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Aisin AW Co Ltd
Toyota Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Aisin AW Co Ltd, Toyota Motor Corp filed Critical Aisin AW Co Ltd
Priority to JP2005300623A priority Critical patent/JP4217236B2/ja
Publication of JP2007106313A publication Critical patent/JP2007106313A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4217236B2 publication Critical patent/JP4217236B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T10/00Road transport of goods or passengers
    • Y02T10/60Other road transportation technologies with climate change mitigation effect
    • Y02T10/62Hybrid vehicles

Landscapes

  • Hybrid Electric Vehicles (AREA)
  • Control Of Vehicle Engines Or Engines For Specific Uses (AREA)
  • Combined Controls Of Internal Combustion Engines (AREA)
  • Electric Propulsion And Braking For Vehicles (AREA)

Description

本発明は、駆動軸に動力を出力する動力出力装置およびこれを搭載し車軸が前記駆動軸に接続されて走行する車両並びに内燃機関と共に車両に搭載され前記内燃機関の出力軸と車軸に連結された駆動軸とに接続された駆動装置,動力出力装置の制御方法に関する。
従来、この種の動力出力装置としては、プラネタリギヤのサンギヤ,キャリア,リングギヤにそれぞれ第1のモータジェネレータ,エンジン,駆動軸が接続されると共に変速機を介して駆動軸に第2のモータジェネレータが接続されたハイブリッド車に搭載されたものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2002−225578号公報
ところで、上述したタイプの動力出力装置において、エンジンの筒内の圧力をコンプレッションテスターにより測定して圧力漏れが生じているか否かを検査するコンプレッションチェックを行なう際には、第1のモータジェネレータによってエンジンを必要回転数までクランキングする必要があるが、これに伴ってプラネタリギヤを介して駆動軸側に動力が出力されるため、これを第2モータジェネレータからの動力により打ち消すことが望ましい。しかし、第2のモータジェネレータは変速機を介して駆動軸に接続されているから、変速機の状態によってはエンジンのクランキングに伴って駆動軸に出力される動力を第2のモータジェネレータからの動力によって打ち消すことができずに、コンプレッションチェックの最中に車両にショックが生じたり車両が移動したりする場合がある。
本発明の動力出力装置およびこれを搭載する車両並びに駆動装置,動力出力装置の制御方法は、内燃機関のコンプレッションチェックをより適正に行なえるようにすることを目的の一つとする。また、本発明の動力出力装置および動力出力装置の制御方法は、内燃機関のコンプレッションチェックに伴って駆動軸に動力が作用するのを抑制することを目的の一つとする。さらに、本発明の車両および駆動装置は、内燃機関のコンプレッションチェックに伴う車両のショックや移動を防止することを目的の一つとする。
本発明の動力出力装置およびこれを搭載する車両並びに駆動装置,動力出力装置の制御方法は、上述の目的の少なくとも一部を達成するために以下の手段を採った。
本発明の動力出力装置は、
駆動軸に動力を出力する動力出力装置であって、
内燃機関と、
前記駆動軸側の反力を用いて前記内燃機関をクランキング可能なクランキング手段と、
動力を入出力可能な電動機と、
前記電動機の回転軸と前記駆動軸との間の動力の伝達を行なう動力伝達手段と、
前記内燃機関のコンプレッションチェックに伴って前記内燃機関のクランキングが要求されたとき、前記動力伝達手段が正常に動力を伝達できる通常状態にあるときには前記電動機によって前記反力を受け持つと共に前記内燃機関がクランキングされるよう前記電動機と前記クランキング手段とを制御し、前記動力伝達手段が正常に動力を伝達できない非通常状態にあるときには前記クランキングの要求に拘わらず前記内燃機関のクランキングを行なわないコンプレッションチェック時制御手段と、
を備えることを要旨とする。
この本発明の動力出力装置では、内燃機関のコンプレッションチェックに伴って内燃機関のクランキングが要求されたとき、電動機の回転軸と駆動軸との間の動力の伝達を行なう動力伝達手段が正常に動力を伝達できる通常状態にあるときには電動機によって反力を受け持つと共に内燃機関がクランキングされるよう電動機とクランキング手段とを制御し、動力伝達手段が正常に動力を伝達できない非通常状態にあるときにはクランキングの要求に拘わらず内燃機関のクランキングを行なわない。したがって、内燃機関のコンプレッションチェックの際に内燃機関のクランキングに伴って駆動軸側に動力が作用するのを防止することができる。この結果、内燃機関のコンプレッションチェックをより適正に行なうことができる。
こうした本発明の動力出力装置において、前記動力伝達手段は、電力の供給を受けて作動流体を圧送する電動圧送手段を備え、該電動圧送手段により圧送された作動流体により作動するクラッチを介して前記電動機の回転軸と前記駆動軸との間の動力の伝達を行なう手段であり、前記コンプレッションチェック時制御手段は、前記クラッチが係合されるよう前記動力伝達手段を制御すると共に前記クラッチを係合させた後に前記電動機によって前記反力を受け持つと共に前記内燃機関がクランキングされるよう前記電動機と前記クランキング手段とを制御する手段であるものとすることもできる。ここで、「クラッチ」には、2つの回転系を接続する通常のクラッチが含まれる他、一つの回転系をケースなどの非回転系に固定するブレーキも含まれる。この態様の本発明の動力出力装置において、前記電動圧送手段により圧送された作動流体の圧力を検出する圧力検出手段を備え、前記コンプレッションチェック時制御手段は、前記クラッチが係合されるよう前記動力伝達手段を制御し、前記圧力検出手段により検出される作動流体の圧力が所定圧力状態に至っていないときには前記非通常状態として前記内燃機関のクランキングを行なわない手段であるものとすることもできる。こうすれば、非通常状態をより適切に判定することができる。これらの態様の本発明の動力出力装置において、前記コンプレッションチェック時制御手段は、前記電動圧送手段に異常が生じているときに前記非通常状態として前記内燃機関のクランキングを行なわない手段であるものとすることもできる。こうすれば、非通常状態をより適切に判定することができる。また、これらの態様の本発明の動力出力装置において、前記コンプレッションチェック時制御手段は、前記作動流体の温度が適正温度範囲内にないときに前記非通常状態として前記内燃機関のクランキングを行なわない手段であるものとすることもできる。こうすれば、非通常状態をより適切に判定することができる。
また、本発明の動力出力装置において、前記コンプレッションチェック時制御手段は、所定の上限駆動力の範囲内で前記電動機によって前記反力を受け持つよう前記電動機を制御する手段であるものとすることもできる。所定の上限駆動力として動力伝達手段による伝達容量に応じた駆動力を定めることにより、電動機の回転の吹き上がりや動力伝達手段における動力の伝達不良に伴う不具合(クラッチの焼き付きなどの不具合)の発生を抑制することができる。
さらに、本発明の動力出力装置において、前記クランキング手段は、前記内燃機関の出力軸と前記駆動軸とに接続され、電力の入出力を伴って前記内燃機関の出力軸への動力の入出力と前記駆動軸への動力の入出力とを行なう手段であり、前記コンプレッションチェック時制御手段は、前記クランキング手段による前記内燃機関のクランキングに伴って前記駆動軸へ出力される動力が前記電動機からの動力により打ち消されるよう前記電動機を制御する手段であるものとすることもできる。この場合、前記クランキング手段は、前記内燃機関の出力軸と前記駆動軸と回転軸との3軸に接続され該3軸のうちのいずれか2軸に入出力される動力に基づいて残余の軸に動力を入出力する3軸式動力入出力手段と、前記回転軸に動力を入出力可能な発電機と、を備える手段であるものとすることもできるし、前記クランキング手段は、前記内燃機関の出力軸に接続された第1の回転子と前記駆動軸に接続された第2の回転子とを有し該第1の回転子と該第2の回転子との相対的な回転により回転する対回転子電動機であるものとすることもできる。
本発明の車両は、
上述した各態様のいずれかの本発明の動力出力装置、即ち、基本的には、駆動軸に動力を出力する動力出力装置であって、内燃機関と、前記駆動軸側の反力を用いて前記内燃機関をクランキング可能なクランキング手段と、動力を入出力可能な電動機と、前記電動機の回転軸と前記駆動軸との間の動力の伝達を行なう動力伝達手段と、前記内燃機関のコンプレッションチェックに伴って前記内燃機関のクランキングが要求されたとき、前記動力伝達手段が正常に動力を伝達できる通常状態にあるときには前記電動機によって前記反力を受け持つと共に前記内燃機関がクランキングされるよう前記電動機と前記クランキング手段とを制御し、前記動力伝達手段が正常に動力を伝達できない非通常状態にあるときには前記クランキングの要求に拘わらず前記内燃機関のクランキングを行なわないコンプレッションチェック時制御手段と、を備える動力出力装置を搭載し、車軸が前記駆動軸に接続されて走行する
ことを要旨とする。
この本発明の車両では、上述した各態様のいずれかの本発明の動力出力装置を搭載するから、本発明の動力出力装置が奏する効果と同様の効果、例えば、内燃機関のコンプレッションチェックに伴う車両のショックや移動を防止することができる効果や内燃機関のコンプレッションチェックをより適正に行なうことができる効果などを奏することができる。
本発明の駆動装置は、
内燃機関と共に車両に搭載され、前記内燃機関の出力軸と駆動軸とに接続された駆動装置であって、
前記駆動軸側の反力を用いて前記内燃機関をクランキング可能なクランキング手段と、
動力を入出力可能な電動機と、
前記電動機の回転軸と前記駆動軸との間の動力の伝達を行なう動力伝達手段と、
前記内燃機関のコンプレッションチェックに伴って前記内燃機関のクランキングが要求されたとき、前記動力伝達手段が正常に動力を伝達できる通常状態にあるときには前記電動機によって前記反力を受け持つと共に前記内燃機関がクランキングされるよう前記電動機と前記クランキング手段とを制御し、前記動力伝達手段が正常に動力を伝達できない非通常状態にあるときには前記クランキングの要求に拘わらず前記内燃機関のクランキングを行なわないコンプレッションチェック時制御手段と、
を備えることを要旨とする。
この本発明の駆動装置では、内燃機関のコンプレッションチェックに伴って内燃機関のクランキングが要求されたとき、電動機の回転軸と駆動軸との間の動力の伝達を行なう動力伝達手段が正常に動力を伝達できる通常状態にあるときには電動機によって反力を受け持つと共に内燃機関がクランキングされるよう電動機とクランキング手段とを制御し、動力伝達手段が正常に動力を伝達できない非通常状態にあるときにはクランキングの要求に拘わらず内燃機関のクランキングを行なわない。したがって、内燃機関のコンプレッションチェックの際に内燃機関のクランキングに伴って車両にショックが生じたり車両が移動したりするのを防止することができる。この結果、内燃機関のコンプレッションチェックをより適正に行なうことができる。
本発明の動力出力装置の制御方法は、
内燃機関と、駆動軸側の反力を用いて前記内燃機関をクランキング可能なクランキング手段と、動力を入出力可能な電動機と、前記電動機の回転軸と前記駆動軸との間の動力の伝達を行なう動力伝達手段と、を備える動力出力装置の制御方法であって、
前記内燃機関のコンプレッションチェックに伴って前記内燃機関のクランキングが要求されたとき、前記動力伝達手段が正常に動力を伝達できる通常状態にあるときには前記電動機によって前記反力を受け持つと共に前記内燃機関がクランキングされるよう前記電動機と前記クランキング手段とを制御し、前記動力伝達手段が正常に動力を伝達できない非通常状態にあるときには前記クランキングの要求に拘わらず前記内燃機関のクランキングを行なわないことを特徴とする。
この本発明の動力出力装置の制御方法によれば、内燃機関のコンプレッションチェックに伴って内燃機関のクランキングが要求されたとき、電動機の回転軸と駆動軸との間の動力の伝達を行なう動力伝達手段が正常に動力を伝達できる通常状態にあるときには電動機によって反力を受け持つと共に内燃機関がクランキングされるよう電動機とクランキング手段とを制御し、動力伝達手段が正常に動力を伝達できない非通常状態にあるときにはクランキングの要求に拘わらず内燃機関のクランキングを行なわない。したがって、内燃機関のコンプレッションチェックの際に内燃機関のクランキングに伴って駆動軸側に動力が作用するのを防止することができる。この結果、内燃機関のコンプレッションチェックをより適正に行なうことができる。
次に、本発明を実施するための最良の形態を実施例を用いて説明する。
図1は、本発明の一実施例である動力出力装置を搭載したハイブリッド自動車20の構成の概略を示す構成図である。実施例のハイブリッド自動車20は、図示するように、エンジン22と、エンジン22の出力軸としてのクランクシャフト26にダンパ28を介してピニオンギヤ33を自転および公転させるキャリア34が接続された遊星歯車機構30と、遊星歯車機構30のサンギヤ31に接続された発電可能なモータMG1と、遊星歯車機構30のリングギヤ32に接続された駆動軸としてのリングギヤ軸32aに変速機60を介して接続されたモータMG2と、車両の駆動系全体をコントロールするハイブリッド用電子制御ユニット70とを備える。なお、駆動軸としてのリングギヤ軸32aはギヤ機構37とデファレンシャルギヤ38とを介して駆動輪39a,39bに接続されており、リングギヤ軸32aに出力された動力は走行用の動力として用いられる。
エンジン22は、ガソリンまたは軽油などの炭化水素系の燃料により動力を出力する内燃機関であり、エンジン22の運転状態を検出する各種センサから信号を入力するエンジン用電子制御ユニット(以下、エンジンECUという)24により燃料噴射制御や点火制御,吸入空気量調節制御などの運転制御を受けている。エンジンECU24は、ハイブリッド用電子制御ユニット70と通信しており、ハイブリッド用電子制御ユニット70からの制御信号によりエンジン22を運転制御すると共に必要に応じてエンジン22の運転状態に関するデータをハイブリッド用電子制御ユニット70に出力する。また、エンジン22は、気筒毎に配置された点火プラグ23を外してコンプレッションテスター90を取り付けた状態でエンジン22をクランキングすることにより筒内圧力の漏れ(ピストンリングの破損やガスケット抜けなど)を検査するコンプレッションチェックを行なうことができるようになっている。
モータMG1およびモータMG2は、いずれも発電機として駆動することができると共に電動機として駆動できる周知の同期発電電動機として構成されており、インバータ41,42を介してバッテリ50と電力のやりとりを行なう。インバータ41,42とバッテリ50とを接続する電力ライン54は、各インバータ41,42が共用する正極母線および負極母線として構成されており、モータMG1,MG2のいずれかで発電される電力を他のモータで消費することができるようになっている。したがって、バッテリ50は、モータMG1,MG2のいずれかから生じた電力や不足する電力により充放電されることになる。なお、モータMG1,MG2により電力収支のバランスをとるものとすれば、バッテリ50は充放電されない。モータMG1,MG2は、いずれもモータ用電子制御ユニット(以下、モータECUという)40により駆動制御されている。モータECU40には、モータMG1,MG2を駆動制御するために必要な信号、例えばモータMG1,MG2の回転子の回転位置を検出する回転位置検出センサ43,44からの信号や図示しない電流センサにより検出されるモータMG1,MG2に印加される相電流などが入力されており、モータECU40からは、インバータ41,42へのスイッチング制御信号が出力されている。モータECU40は、ハイブリッド用電子制御ユニット70と通信しており、ハイブリッド用電子制御ユニット70からの制御信号によってモータMG1,MG2を駆動制御すると共に必要に応じてモータMG1,MG2の運転状態に関するデータをハイブリッド用電子制御ユニット70に出力する。
変速機60は、モータMG2の回転軸48とリングギヤ軸32aとの接続および接続の解除を行なうと共に両軸の接続をモータMG2の回転軸48の回転数を2段に減速してリングギヤ軸32aに伝達可能に構成されている。変速機60の構成の一例を図2に示す。この図2に示す変速機60は、ダブルピニオンの遊星歯車機構60aとシングルピニオンの遊星歯車機構60bと二つのブレーキB1,B2とにより構成されている。ダブルピニオンの遊星歯車機構60aは、外歯歯車のサンギヤ61と、このサンギヤ61と同心円上に配置された内歯歯車のリングギヤ62と、サンギヤ61に噛合する複数の第1ピニオンギヤ63aと、この第1ピニオンギヤ63aに噛合すると共にリングギヤ62に噛合する複数の第2ピニオンギヤ63bと、複数の第1ピニオンギヤ63aおよび複数の第2ピニオンギヤ63bを連結して自転かつ公転自在に保持するキャリア64とを備えており、サンギヤ61はブレーキB1のオンオフによりその回転を自由にまたは停止できるようになっている。シングルピニオンの遊星歯車機構60bは、外歯歯車のサンギヤ65と、このサンギヤ65と同心円上に配置された内歯歯車のリングギヤ66と、サンギヤ65に噛合すると共にリングギヤ66に噛合する複数のピニオンギヤ67と、複数のピニオンギヤ67を自転かつ公転自在に保持するキャリア68とを備えており、サンギヤ65はモータMG2の回転軸48に、キャリア68はリングギヤ軸32aにそれぞれ連結されていると共にリングギヤ66はブレーキB2のオンオフによりその回転が自由にまたは停止できるようになっている。ダブルピニオンの遊星歯車機構60aとシングルピニオンの遊星歯車機構60bとは、リングギヤ62とリングギヤ66、キャリア64とキャリア68とによりそれぞれ連結されている。変速機60は、ブレーキB1,B2を共にオフとすることによりモータMG2の回転軸48をリングギヤ軸32aから切り離すことができ、ブレーキB1をオフとすると共にブレーキB2をオンとしてモータMG2の回転軸48の回転を比較的大きな減速比で減速してリングギヤ軸32aに伝達し(以下、この状態をLoギヤの状態という)、ブレーキB1をオンとすると共にブレーキB2をオフとしてモータMG2の回転軸48の回転を比較的小さな減速比で減速してリングギヤ軸32aに伝達する(以下、この状態をHiギヤの状態という)。なお、ブレーキB1,B2を共にオンとする状態は回転軸48やリングギヤ軸32aの回転を禁止するものとなる。
ブレーキB1,B2は、図3に例示する油圧回路100からの油圧によりオンオフされる。油圧回路100は、図示するように、エンジン22からの動力によりオイルを圧送する機械式ポンプ102と、内蔵されたモータ104aからの動力によりオイルを圧送する電動ポンプ104と、機械式ポンプ102と電動ポンプ104のいずれか又は両方から圧送されたオイルの圧力(ライン圧)の高低を切替可能な3ウェイソレノイド105およびプレッシャーコントロールバルブ106と、ライン圧を調節可能な圧力をもってブレーキB1,B2側に個別に供給可能なリニアソレノイド108,109およびコントロールバルブ110,111と、ライン圧を降圧して3ウェイソレノイド105やリニアソレノイド108,109の入力ポートに供給するモジュレータバルブ112と、ブレーキB1,B2の油路に設けられたアキュムレータ114,115と、を備える。
バッテリ50は、バッテリ用電子制御ユニット(以下、バッテリECUという)52によって管理されている。バッテリECU52には、バッテリ50を管理するのに必要な信号、例えば,バッテリ50の端子間に設置された図示しない電圧センサからの端子間電圧,バッテリ50の出力端子に接続された電力ライン54に取り付けられた図示しない電流センサからの充放電電流,バッテリ50に取り付けられた図示しない温度センサからの電池温度などが入力されており、必要に応じてバッテリ50の状態に関するデータを通信によりハイブリッド用電子制御ユニット70に出力する。なお、バッテリECU52では、バッテリ50を管理するために電流センサにより検出された充放電電流の積算値に基づいて残容量(SOC)も演算している。
ハイブリッド用電子制御ユニット70は、CPU72を中心とするマイクロプロセッサとして構成されており、CPU72の他に処理プログラムを記憶するROM74と、データを一時的に記憶するRAM76と、図示しない入出力ポートおよび通信ポートとを備える。ハイブリッド用電子制御ユニット70には、イグニッションスイッチとして用いられると共にコンプレッションチェックモード時にエンジン22のクランキングを要求するスイッチとしても用いられるスタートスイッチ80からのスタートスイッチ信号ST,シフトレバー81の操作位置を検出するシフトポジションセンサ82からのシフトポジションSP,アクセルペダル83の踏み込み量を検出するアクセルペダルポジションセンサ84からのアクセル開度Acc,ブレーキペダル85の踏み込み量を検出するブレーキペダルポジションセンサ86からのブレーキペダルポジションBP,車速センサ88からの車速V,ライン圧を検出する油圧スイッチ116からの油圧スイッチ信号Psw,プレッシャコントロールバルブ106とコントロールバルブ110,111との間の油路に取り付けられた温度センサ117からの油温To,ブレーキB1,B2に作用している油圧を検出する油圧スイッチ118,119からの油圧スイッチ信号などが入力ポートを介して入力されている。なお、油圧スイッチ116,118,119は、油圧が各々で定められている閾値を上回ったときにON信号を出力し、油圧が閾値を下回ったときにOFF信号を出力するセンサである。また、ハイブリッド用電子制御ユニット70からは、変速機60のブレーキB1,B2のアクチュエータ(モータ104aや3ウェイソレノイド105,リニアソレノイド108,109など)への駆動信号などが出力されている。なお、ハイブリッド用電子制御ユニット70は、前述したように、エンジンECU24やモータECU40,バッテリECU52と通信ポートを介して接続されており、エンジンECU24やモータECU40,バッテリECU52と各種制御信号やデータのやりとりを行なっている。
こうして構成された実施例のハイブリッド自動車20は、運転者によるアクセルペダル83の踏み込み量に対応するアクセル開度Accと車速Vとに基づいて駆動軸としてのリングギヤ軸32aに出力すべき要求トルクを計算し、この要求トルクに対応する要求動力がリングギヤ軸32aに出力されるように、エンジン22とモータMG1とモータMG2とが運転制御される。エンジン22とモータMG1とモータMG2の運転制御としては、要求動力に見合う動力がエンジン22から出力されるようにエンジン22を運転制御すると共にエンジン22から出力される動力のすべてが遊星歯車機構30とモータMG1とモータMG2とによってトルク変換されてリングギヤ軸32aに出力されるようモータMG1およびモータMG2を駆動制御するトルク変換運転モードや要求動力とバッテリ50の充放電に必要な電力との和に見合う動力がエンジン22から出力されるようにエンジン22を運転制御すると共にバッテリ50の充放電を伴ってエンジン22から出力される動力の全部またはその一部が遊星歯車機構30とモータMG1とモータMG2とによるトルク変換を伴って要求動力がリングギヤ軸32aに出力されるようモータMG1およびモータMG2を駆動制御する充放電運転モード、エンジン22の運転を停止してモータMG2からの要求動力に見合う動力をリングギヤ軸32aに出力するよう運転制御するモータ運転モードなどがある。
次に、実施例のハイブリッド自動車20の動作、特に、エンジン22のコンプレッションチェックを行なう際の動作について説明する。図4は、実施例のハイブリッド用電子制御ユニット70により実行されるコンプレッションチェックモード時制御ルーチンの一例を示すフローチャートである。このルーチンは、外部ツール92が接続されると共に外部ツール92を介してコンプレッションチェックモードが要求されたときに所定時間毎(例えば数msec毎)に繰り返し実行される。
コンプレッションチェックモード時制御ルーチンが実行されると、ハイブリッド用電子制御ユニット70のCPU72は、まず、スタートスイッチ80からのスタートスイッチ信号STや温度センサ117からの油圧回路100内の油温To,異常判定フラグFなどの制御に必要なデータを入力する処理を行なう(ステップS100)。ここで、異常判定フラグFは、電動ポンプ104(モータ104a)の異常の有無を値として持つフラグであり、図示しない異常判定ルーチンの実行により電動ポンプ104の異常判定を行なうと共に異常判定の結果として電動ポンプ104が正常のときには値0が電動ポンプ104が異常のときには値1が設定されてRAM76の所定領域に書き込まれたものを読み込むことにより入力するものとした。
こうしてデータを入力すると、スタートスイッチ信号STがONされているか否か、油温Toが上限TH(例えば100℃)と下限TL(例えば0℃)とによって定まる適正温度範囲内にあるか否か、異常判定フラグFが値0(電動ポンプ104が正常)であるか否か、他の条件が成立しているか否かをそれぞれ判定する(ステップS110〜S140)。なお、他の条件が成立しているか否かの判定としては、シフトポジションセンサ82からのシフトポジションSPがパーキングポジションにあるか否かの判定や車速センサ88からの車速Vが値0近傍すなわち停車しているか否かの判定、バッテリ50の出力端子に取り付けられた図示しないリレーがONされてから所定時間以上が経過したか否かの判定、バッテリ50の状態(残容量SOCや電池温度など)が良好であるか否かの判定などを挙げることができる。ステップ110〜S140のいずれもが肯定的な判定のときには、電動ポンプ104を駆動してブレーキB1がオフでブレーキB2がオンの状態すなわち変速機60のギヤの状態がLoギヤの状態となるようモータ104aや3ウェイソレノイド105,リニアソレノイド108,109などの変速機60のアクチュエータを駆動制御する(ステップS150)。なお、実施例では、変速機60をブレーキB1がオフでブレーキB2がオンの状態としたが、ブレーキB1がオンでブレーキB2がオフの状態すなわちHiギヤの状態とするものとしてもよい。また、ライン圧は、例えば、低圧の状態となるよう3ウェイソレノイド105を駆動制御することができる。そして、油圧スイッチ116からの油圧スイッチ信号(ライン圧)Pswを入力して(ステップS160)、入力した油圧スイッチ信号PswがONであるか否かを判定する(ステップS180)。油圧スイッチ信号PswがONでないと判定されると、まだ変速機60によってモータMG2からの動力をリングギヤ軸32aに伝達できる状態にはないとしてモータMG1のトルク指令Tm1*に値0を設定すると共にモータMG2のトルク指令Tm2*に値0を設定する(ステップS190)。
一方、油圧スイッチ信号PswがONと判定されると、変速機60によってモータMG2からの動力をリングギヤ軸32aに伝達できる状態にあると判断して、エンジン22の目標回転数Ne*にコンプレッションチェック用回転数(例えば200rpmや250rpmなど)Ncompを設定し(ステップS200)、設定した目標回転数Ne*とリングギヤ軸32aの回転数Nrと遊星歯車機構30のギヤ比ρとを用いて次式(1)によりモータMG1の目標回転数Nm1*を計算すると共に計算した目標回転数Nm1*と現在の回転数Nm1とに基づいて式(2)によりモータMG1のトルク指令Tm1*を計算する(ステップS210)。ここで、式(1)は、遊星歯車機構30の回転要素に対する力学的な関係式である。遊星歯車機構30の回転要素における回転数とトルクとの力学的な関係を示す共線図を図5に示す。図中、左のS軸はモータMG1の回転数Nm1であるサンギヤ31の回転数を示し、C軸はエンジン22の回転数Neであるキャリア34の回転数を示し、R軸はモータMG2の回転数Nm2を変速機60のギヤ比Grで除したリングギヤ32の回転数Nrを示す。式(1)は、この共線図を用いれば容易に導くことができる。また、式(2)は、モータMG1を目標回転数Nm1*で回転させるためのフィードバック制御における関係式であり、式(2)中、右辺第2項の「k1」は比例項のゲインであり、右辺第3項の「k2」は積分項のゲインである。したがって、こうして計算したトルク指令Tm1*に基づいてモータMG1を制御することにより、コンプレッションチェック用回転数Ncompでエンジン22をクランキングすることができる。なお、図5中、R軸上の下向き矢印は、モータMG1によるエンジン22のクランキングに伴ってリングギヤ軸32aに出力されるトルクを示し、R軸上の上向き矢印は、モータMG2から変速機60を介してリングギヤ軸32aに出力されるトルクを示す。
Nm1*=Ne*・(1+ρ)/ρ-Nm2/(Gr・ρ) (1)
Tm1*=前回Tm1*+k1(Nm1*-Nm1)+k2∫(Nm1*-Nm1)dt (2)
モータMG1の目標回転数Nm1*とトルク指令Tm1*とを計算すると、計算したトルク指令Tm1*と遊星歯車機構30のギヤ比ρと現在の変速機60のギヤ比Grとを用いて次式(3)によりモータMG2から出力すべきトルクとしての仮モータトルクTm2tmpを計算し(ステップS220)、計算した仮モータトルクTm2tmpとコンプレッションチェックモード時にモータMG2から出力してもよいトルクの上限としての上限トルクTmaxとのうち小さい方をモータMG2のトルク指令Tm2*に設定する(ステップS230)。仮モータトルクTm2tmpは、前述した図5の共線図に示すように、トルク指令Tm1*でモータMG1よりエンジン22をクランキングすると、これに伴ってリングギヤ軸32aにトルク(−Tm1*/ρ)が出力されるから、これをキャンセルするトルクとして計算される。これにより、モータMG1によりエンジン22をクランキングしているときであってもリングギヤ軸32aには何らのトルクを作用させないようにすることができる。また、上限トルクTmaxは、電動ポンプ104の駆動によって変速機60が伝達することのできるトルクの上限またはそれよりも若干小さなトルクとして定められている。
Tm2tmp=(Tm*/ρ)/Gr (3)
こうしてモータMG1のトルク指令Tm1*とモータMG2のトルク指令Tm2*とを設定すると、設定したトルク指令Tm1*,Tm2*をモータECU40に送信して(ステップS240)、本ルーチンを終了する。これにより、トルク指令Tm1*,Tm2*を受信したモータECU40は、トルク指令Tm1*,Tm2*に見合うトルクがモータMG1,MG2からそれぞれ出力されるようインバータ41,42のスイッチング素子のスイッチング制御を行なう。
ステップS110〜S140のいずれかで否定的な判定がなされると、即ち、スタートスイッチ信号STがOFFと判定されたり、油圧回路100の油温Toが適正温度範囲内にないと判定されたり、異常判定フラグFが値1(電動ポンプ104が異常)と判定されたり、上述した他の条件のいずれかが不成立と判定されると、電動ポンプ104を停止すると共に(ステップS170)、モータMG1のトルク指令Tm1*とモータMG2のトルク指令Tm2*とにそれぞれ値0を設定し(ステップS190)、設定したトルク指令Tm1*,Tm2*をモータECU40に送信して(ステップS240)、本ルーチンを終了する。このように、油温Toが適正温度範囲内にないときや異常判定フラグFが値1のときにエンジン22をクランキングしないのは、ブレーキ(実施例ではブレーキB2)に十分な油圧を作用させることができずに変速機60がモータMG2からの動力を適正に伝達することができないから、この状態でモータMG1によりエンジン22をクランキングすると、エンジン22のクランキングに伴ってリングギヤ軸32aに出力されるトルク(Tm1*/ρ)をモータMG2でキャンセルすることができずに車両にショックが生じたり車両を移動させたりする場合があることに基づいている。
以上説明した実施例のハイブリッド自動車20によれば、コンプレッションチェックモードが設定されてエンジン22のクランキングが要求されたとき、変速機60の油圧回路100の油温Toが適正温度範囲内にないときや電動ポンプ104の異常が生じたとき,油圧回路100のライン圧を検出する油圧スイッチ116からの油圧スイッチ信号PswがOFFのときなどの変速機60が正常にモータMG2からの動力を伝達することができないときにはモータMG1によるエンジン22のクランキングを行なわないから、エンジン22のクランキングに伴ってリングギヤ軸32aに出力されるトルクをモータMG2でキャンセルできずに車両にショックが生じたり車両を移動させたりするのを防止することができる。もとより、変速機60が正常にモータMG2からの動力を伝達することができるときには、モータMG1によってコンプレッションチェック用回転数Ncompでエンジン22をクランキングすると共にこれに伴ってリングギヤ軸32aに出力されるトルクをモータMG2でキャンセルするから、車両にショックが生じたり車両を移動させたりすることなく適正にコンプレッションチェックを行なうことができる。また、モータMG2のトルク指令Tm2*を上限トルクTmaxを上限として設定するから、モータMG2の回転数Nm2に吹き上がりが生じたり変速機60のブレーキに焼き付きが生じたりするのを抑制することができる。
実施例のハイブリッド自動車20では、図4のステップS120の油温Toが適正温度範囲内にあるか否かの判定やステップS130の異常判定フラグFが値0(電動ポンプ104が正常)であるか否かの判定、ステップS140の他の条件が成立しているか否かの判定、油圧スイッチ信号PswがONであるか否かの判定によってコンプレッションチェックモード時にエンジン22をクランキングするか否かの判定とするものとしたが、場合によってはこれらの判定のうちの一部を省略するものとしてもよいし、更に別の判定を加えるものとしてもよい。
実施例のハイブリッド自動車20では、油圧回路100のライン圧を検出する油圧スイッチ116からの油圧スイッチ信号Pswに基づいてエンジン22をクランキングしたりクランキングを停止したりするものとしたが、ブレーキB1,B2に作用する油圧を検出する油圧スイッチ118,119からの油圧スイッチ信号に基づいてエンジン22をクランキングしたりクランキングを停止したりするものとしてもよい。
実施例のハイブリッド自動車20では、モータMG2の回転軸48とリングギヤ軸32aとをHiギヤとLoギヤの2段の変速が可能な変速機60を介して接続するものとしたが、3段以上の変速が可能な変速機を介して接続するものとしてもよいし、こうした変速機を介して接続するものに限られず、モータMG2の回転軸48とリングギヤ軸32aとを通常のクラッチを介して接続するものとしてもよい。
実施例のハイブリッド自動車20では、モータMG2の動力を変速機60により変速してリングギヤ軸32aに出力するものとしたが、図6の変形例のハイブリッド自動車120に例示するように、モータMG2の動力をリングギヤ軸32aが接続された車軸(駆動輪39a,39bが接続された車軸)とは異なる車軸(図6における車輪39c,39dに接続された車軸)に接続するものとしてもよい。
実施例のハイブリッド自動車20では、エンジン22の動力を遊星歯車機構30を介して駆動輪39a,39bに接続された駆動軸としてのリングギヤ軸32aに出力するものとしたが、図7の変形例のハイブリッド自動車220に例示するように、エンジン22のクランクシャフト26に接続されたインナーロータ232と駆動輪39a,39bに動力を出力する駆動軸に接続されたアウターロータ234とを有し、エンジン22の動力の一部を駆動軸に伝達すると共に残余の動力を電力に変換する対ロータ電動機230を備えるものとしてもよい。
以上、本発明を実施するための最良の形態について実施例を用いて説明したが、本発明はこうした実施例に何等限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、種々なる形態で実施し得ることは勿論である。
本発明は、自動車産業や動力出力装置の製造産業に利用可能である。
本発明の一実施例としてのハイブリッド自動車20の構成の概略を示す構成図である。 変速機60の構成の概略を示す構成図である。 油圧回路100の構成の概略を示す構成図である。 実施例のハイブリッド自動車20のハイブリッド用電子制御ユニット70により実行されるコンプレッションチェックモード時制御ルーチンの一例を示すフローチャートである。 遊星歯車機構30の回転数とトルクの力学的な関係を示す共線図である。 変形例のハイブリッド自動車120の構成の概略を示す構成図である。 変形例のハイブリッド自動車220の構成の概略を示す構成図である。
符号の説明
20,120,220 ハイブリッド自動車、22 エンジン、24 エンジン用電子制御ユニット(エンジンECU)、26 クランクシャフト、28 ダンパ、30 遊星歯車機構、31 サンギヤ、32 リングギヤ、32a リングギヤ軸、33 ピニオンギヤ、34 キャリア、37 ギヤ機構、38 デファレンシャルギヤ、39a,39b 駆動輪、39c,39d 車輪、40 モータ用電子制御ユニット(モータECU)、41,42 インバータ、43,44 回転位置検出センサ、48 回転軸、50 バッテリ、52 バッテリ用電子制御ユニット(バッテリECU)、54 電力ライン、60 変速機、60a ダブルピニオンの遊星歯車機構、60b シングルピニオンの遊星歯車機構、61 サンギヤ、62 リングギヤ、63a 第1ピニオンギヤ、63b 第2ピニオンギヤ、64 キャリア、65 サンギヤ、66 リングギヤ、67 ピニオンギヤ、68 キャリア、70 ハイブリッド用電子制御ユニット、72 CPU、74 ROM、76 RAM、80 スタートスイッチ、81 シフトレバー、82 シフトポジションセンサ、83 アクセルペダル、84 アクセルペダルポジションセンサ、85 ブレーキペダル、86 ブレーキペダルポジションセンサ、88 車速センサ、92 外部ツール、100 油圧回路、102 機械式ポンプ、104 電動ポンプ、104a モータ、105 3ウェイソレノイド、106 プレッシャーコントロールバルブ、108,109 リニアソレノイド、110,111 コントロールバルブ、112 モジュレータバルブ、114,115 アキュムレータ、116,118,119 油圧スイッチ、117 温度センサ、230 対ロータ電動機、232 インナーロータ、 234 アウターロータ、MG1,MG2 モータ、B1,B2 ブレーキ。

Claims (11)

  1. 駆動軸に動力を出力する動力出力装置であって、
    内燃機関と、
    前記駆動軸側の反力を用いて前記内燃機関をクランキング可能なクランキング手段と、
    動力を入出力可能な電動機と、
    前記電動機の回転軸と前記駆動軸との間の動力の伝達を行なう動力伝達手段と、
    前記内燃機関のコンプレッションチェックに伴って前記内燃機関のクランキングが要求されたとき、前記動力伝達手段が正常に動力を伝達できる通常状態にあるときには前記電動機によって前記反力を受け持つと共に前記内燃機関がクランキングされるよう前記電動機と前記クランキング手段とを制御し、前記動力伝達手段が正常に動力を伝達できない非通常状態にあるときには前記クランキングの要求に拘わらず前記内燃機関のクランキングを行なわないコンプレッションチェック時制御手段と、
    を備える動力出力装置。
  2. 請求項1記載の動力出力装置であって、
    前記動力伝達手段は、電力の供給を受けて作動流体を圧送する電動圧送手段を備え、該電動圧送手段により圧送された作動流体により作動するクラッチを介して前記電動機の回転軸と前記駆動軸との間の動力の伝達を行なう手段であり、
    前記コンプレッションチェック時制御手段は、前記クラッチが係合されるよう前記動力伝達手段を制御すると共に前記クラッチを係合させた後に前記電動機によって前記反力を受け持つと共に前記内燃機関がクランキングされるよう前記電動機と前記クランキング手段とを制御する手段である
    動力出力装置。
  3. 請求項2記載の動力出力装置であって、
    前記電動圧送手段により圧送された作動流体の圧力を検出する圧力検出手段を備え、
    前記コンプレッションチェック時制御手段は、前記クラッチが係合されるよう前記動力伝達手段を制御し、前記圧力検出手段により検出される作動流体の圧力が所定圧力状態に至っていないときには前記非通常状態として前記内燃機関のクランキングを行なわない手段である
    動力出力装置。
  4. 前記コンプレッションチェック時制御手段は、前記電動圧送手段に異常が生じているときに前記非通常状態として前記内燃機関のクランキングを行なわない手段である請求項2または3記載の動力出力装置。
  5. 前記コンプレッションチェック時制御手段は、前記作動流体の温度が適正温度範囲内にないときに前記非通常状態として前記内燃機関のクランキングを行なわない手段である請求項2ないし4いずれか記載の動力出力装置。
  6. 前記コンプレッションチェック時制御手段は、所定の上限駆動力の範囲内で前記電動機によって前記反力を受け持つよう前記電動機を制御する手段である請求項1ないし5いずれか記載の動力出力装置。
  7. 請求項1ないし6いずれか記載の動力出力装置であって、
    前記クランキング手段は、前記内燃機関の出力軸と前記駆動軸とに接続され、電力の入出力を伴って前記内燃機関の出力軸への動力の入出力と前記駆動軸への動力の入出力とを行なう手段であり、
    前記コンプレッションチェック時制御手段は、前記クランキング手段による前記内燃機
    関のクランキングに伴って前記駆動軸へ出力される動力が前記電動機からの動力により打ち消されるよう前記電動機を制御する手段である
    動力出力装置。
  8. 前記クランキング手段は、前記内燃機関の出力軸と前記駆動軸と回転軸との3軸に接続され該3軸のうちのいずれか2軸に入出力される動力に基づいて残余の軸に動力を入出力する3軸式動力入出力手段と、前記回転軸に動力を入出力可能な発電機と、を備える手段である請求項7記載の動力出力装置。
  9. 前記クランキング手段は、前記内燃機関の出力軸に接続された第1の回転子と前記駆動軸に接続された第2の回転子とを有し該第1の回転子と該第2の回転子との相対的な回転により回転する対回転子電動機である請求項7記載の動力出力装置。
  10. 請求項1ないし9いずれか記載の動力出力装置を搭載し、車軸が前記駆動軸に接続されて走行する車両。
  11. 内燃機関と共に車両に搭載され、前記内燃機関の出力軸と車軸に連結された駆動軸とに接続された駆動装置であって、
    前記駆動軸側の反力を用いて前記内燃機関をクランキング可能なクランキング手段と、
    動力を入出力可能な電動機と、
    前記電動機の回転軸と前記駆動軸との間の動力の伝達を行なう動力伝達手段と、
    前記内燃機関のコンプレッションチェックに伴って前記内燃機関のクランキングが要求されたとき、前記動力伝達手段が正常に動力を伝達できる通常状態にあるときには前記電動機によって前記反力を受け持つと共に前記内燃機関がクランキングされるよう前記電動機と前記クランキング手段とを制御し、前記動力伝達手段が正常に動力を伝達できない非通常状態にあるときには前記クランキングの要求に拘わらず前記内燃機関のクランキングを行なわないコンプレッションチェック時制御手段と、
    を備える駆動装置。
JP2005300623A 2005-10-14 2005-10-14 動力出力装置およびこれを搭載する車両並びに駆動装置,動力出力装置の制御方法 Expired - Fee Related JP4217236B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005300623A JP4217236B2 (ja) 2005-10-14 2005-10-14 動力出力装置およびこれを搭載する車両並びに駆動装置,動力出力装置の制御方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005300623A JP4217236B2 (ja) 2005-10-14 2005-10-14 動力出力装置およびこれを搭載する車両並びに駆動装置,動力出力装置の制御方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2007106313A JP2007106313A (ja) 2007-04-26
JP4217236B2 true JP4217236B2 (ja) 2009-01-28

Family

ID=38032513

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005300623A Expired - Fee Related JP4217236B2 (ja) 2005-10-14 2005-10-14 動力出力装置およびこれを搭載する車両並びに駆動装置,動力出力装置の制御方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4217236B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6196475B2 (ja) * 2013-05-31 2017-09-13 株式会社Subaru 車両制御装置
JP7230700B2 (ja) * 2019-06-12 2023-03-01 トヨタ自動車株式会社 ハイブリッド車両

Also Published As

Publication number Publication date
JP2007106313A (ja) 2007-04-26

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4680075B2 (ja) 動力出力装置およびこれを搭載する車両並びに動力出力装置の制御装置、動力出力装置の制御方法
JP4276660B2 (ja) 動力出力装置およびこれを搭載する車両並びに動力出力装置の制御装置、動力出力装置の制御方法
JP4038214B2 (ja) 駆動装置およびこれを搭載する動力出力装置並びにこれを搭載する自動車,駆動装置の制御方法
JP4227998B2 (ja) 車両および駆動装置並びにこれらの制御方法
JP4039416B2 (ja) ハイブリッド車およびその制御方法
JP2006161778A (ja) 動力出力装置およびこれを搭載する自動車並びに動力出力装置の制御装置,動力出力装置の制御方法
JP4217238B2 (ja) 動力出力装置およびこれを搭載する車両並びに駆動装置,動力出力装置の制御方法
JP4217234B2 (ja) 動力出力装置およびこれを搭載する自動車並びに駆動装置,動力出力装置の制御方法
JP2008143316A (ja) 動力出力装置およびその制御方法並びに車両
JP4063285B2 (ja) 動力出力装置およびこれを搭載する自動車並びに状態検出装置,動力出力装置の制御方法
US8880322B2 (en) Vehicle, abnormality determination method for internal combustion engine, and abnormality determination device for internal combustion engine
JP4217236B2 (ja) 動力出力装置およびこれを搭載する車両並びに駆動装置,動力出力装置の制御方法
JP2006306213A (ja) 動力出力装置およびこれを搭載する自動車並びに動力出力装置の制御方法
JP2007099086A (ja) 動力出力装置およびこれを搭載する車両並びに動力出力装置の制御方法
JP2006304389A (ja) 車両およびその制御方法
JP4314239B2 (ja) 動力出力装置およびその制御方法並びに駆動装置,車両
JP2008049825A (ja) 車両および駆動装置並びにこれらの制御方法
JP2005319894A (ja) 動力出力システムおよびこれを搭載する自動車
JP4215030B2 (ja) 動力出力装置およびこれを搭載する自動車並びに動力出力装置の制御方法
JP4201000B2 (ja) 動力出力装置およびこれを搭載する車両並びに動力出力装置の制御方法
JP2006063820A (ja) 動力出力装置およびこれを搭載する自動車並びに動力出力装置の制御方法,駆動装置
JP4429263B2 (ja) 動力出力装置およびこれを搭載する自動車並びに動力出力装置の制御装置,動力出力装置の制御方法
JP4222372B2 (ja) 動力出力装置およびこれを搭載する車両並びに動力出力装置の制御方法
JP2006014387A (ja) 動力出力装置およびこれを搭載する自動車並びに動力出力装置の制御方法
JP2007210502A (ja) 動力出力装置およびその制御方法や駆動装置並びに車両

Legal Events

Date Code Title Description
A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711

Effective date: 20070705

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080205

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080729

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080924

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20081021

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20081107

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 4217236

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111114

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121114

Year of fee payment: 4

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121114

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131114

Year of fee payment: 5

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees