JP4216706B2 - 記録体の製版方法 - Google Patents
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Description
請求項2の発明によれば、塗布及び乾燥後に、親インキ性物質が大気中に露出しているため特別な処理をすることなくインキ付着が可能である。
請求項3の発明によれば、熱又は電磁波により構造変化することにより、これらを用いた画像情報の書き込みが可能であり、例えば印刷版としての応用が可能である。
請求項4の発明によれば、熱又は電磁波により構造変化することにより、これらを用いた画像情報の書き込みが可能であり、例えば印刷版としての応用が可能である。
請求項6の発明によれば、光熱変換部材を含有させることにより、例えばレーザーのような非接触、高解像度の書き込みが可能であり、高品位な記録が可能となる。
請求項7の発明によれば、撥インキ性部材にシロキサン骨格を有する有機化合物を使用することにより、高耐久性及び高耐刷性な記録体が可能となる。
請求項8の発明によれば、分子量4000以上の熱可塑性樹脂を含む微粒子により、塗布及び乾燥後にインキ付着が可能であり、熱及び電磁波により潜像形成可能となる。
請求項9の発明によれば、波長が400nm〜900nmに吸収があることにより汎用的なレーザーなどで記録可能であり、反射光吸光度が0.1以上により効率よく熱に変換することが可能であることにより低コスト化、高解像度化が可能となる。
請求項11の発明によれば、カバーフィルムにより、サーマルヘッドなどによる印字時のスティッキング防止、取り扱い性の向上、及び印字後の溶融した親インキ性部材又は親インキ性物質の脱離が同時に行え、装置の小型化、及び取り扱い性の向上が可能となる。
請求項12の発明によれば、熱及び電磁波による印字後の溶融した親インキ性部材又は親インキ性物質の脱離が簡便に行え、印字装置の小型化が可能となる。
請求項13の発明によれば、熱及び電磁波による印字後の溶融した親インキ性部材又は親インキ性物質の脱離が簡便に行え、装置の小型化が可能となる。
請求項14の発明によれば、電磁波による非接触な印字のため記録体への傷が防止でき、さらには高解像度な記録が可能となる。
本発明の画像形成材料(記録体)に用いられる基板(支持体)としては、公知のものを用いることができるが、ポリエステルフィルム、特に二軸延伸ポリエチレンテレフタレート(PET)フィルムが強度、水、熱に対する寸法安定性、経済性等の点で好ましい。支持体には上記ポリエステルフィルムの他、アセテートフィルム、ポリ塩化ビニルフィルム、ポリエチレンフィルム、ポリプロピレンフィルム等を用いることができる。さらに、砂目立てしたアルミ板、ガラス、木、紙など任意の材料を使用することができる。
支持体には、接着性を増すために下塗層を設けることができる。
シリコーンゴムとしては、下記一般式(I)で表される繰り返し単位を有し、分子量数千〜数十万の主鎖中または主鎖の末端に水酸基あるいは炭素一炭素不飽和結合(例えばビニル基、アリール基)を2個以上有する線状有機ポリシロキサンを主成分とするシリコーンゴム組成物を用いて形成されたものが好ましい。
上記線状有機ポリノシロキサンの具体例としては、α,ω−ジヒドロキシポリジメチルシロキサン、α,ω−ビス(ジメチルビニルシリル)ポリジメチルシロキサンなどが挙げられる。
上記インキ付着性を有する物質は単独で、或いは2種以上を組み合わせて使用することが出来る。
また、撥インキ性部材とは、撥インキ性物質を含む部材であり親インキ性物質を含んでいてもよい。ここでいう撥インキ性とは皮膜にした際、インキが付着しないことであり、静的な接触角では60度以上が望ましいが、これに限るものではない。
支持体、インキ反撥性物質、親インキ性物質は前記(1)の記録体についてでの説明と同様である。
上記インキ付着性を有する物質で構成される部材は、部材を構成する材料にワックス微粒子を使用し、融点以下で塗布、乾燥することにより形成することができる。また、層を構成する材料を溶媒に分散して塗布し乾燥することにより形成することもできる。使用する溶媒及び塗布方法としては、先に示した溶媒及び塗布方法が使用できる。
支持体、インキ反撥性物質、親インキ性物質は前記(1)の記録体での説明と同様である。
記録層は、撥インキ性部材及び熱又は電磁波照射により構造変化する親インキ性部材で構成されており、該親インキ性部材が熱又は電磁波で構造変化することを特徴とするものである。
上記熱又は電磁波により構造変化するとは、熱溶融性及び熱可塑性を有しているという意味であり、融点以上に加熱すると構造変化する物質である。例えば、粒子状からフィルム状へと変化するものがあるがこれに限るものではない。
支持体、インキ反撥性物質、親インキ性物質は前記(1)の記録体についてでの説明と同様である。
記録層は、撥インキ性部材及び熱又は電磁波照射により構造変化する親インキ性物質で構成されており、該親インキ性物質が熱又は電磁波で構造変化することを特徴とするものである。
上記熱又は電磁波により構造変化するとは、熱溶融性及び熱可塑性を有しているという意味であり、融点以上に加熱すると構造変化する物質である。例えば、粒子状からフィルム状へと変化するものがあるが、これに限るものではない。
支持体、インキ反撥性物質、親インキ性物質、光熱変換材料は前記(1)(3)の記録体での説明と同様である。
本発明に用いられるカバーフィルム中には、滑性有機フィラー微粒子(例えばシリコーン樹脂微粒子)を添加して、該カバーフィルム表面の摩擦係数を下げたり、カバーフィルム表面の粗さを所定の粗さ(1〜4μm)にすることが望ましい。本発明で形成されるカバーフィルムは、前記の点だけでなく、耐薬品性、耐水性、耐摩擦性の向上にも大きな効果を示し、高性能な画像形成材料の構成要素として不可欠である。
(1)PMMA系微粒子
綜研化学製のMPタイプ、MXタイプ、積水化成品工業製のテクノポリマーMBシリーズなどが挙げられる。
(2)シリコーン樹脂系微粒子
東レダウ・コーニングシリコーントレフィルシリーズ、東芝シリコーン製のトスパールシリーズなどが有機フィラーとして挙げられる。
カオリン、焼成カオリン、焼成クレー、タルク、炭酸カルシウム、酸化チタン、酸化亜鉛、シリカ、コロイダルシリカ、炭酸マグネシウム、酸化マグネシウム、水酸化アルミニウム、水酸化亜鉛が無機フィラーとして挙げられる。
このようなモノマーの具体例としては、トリメチロールプロパントリアクリレート、テトラメチロールメタンテトラアクリレート、ペンタエリスリトールトリアクリレート、ジペンタエリスリトールヘキサトリアクリレート等が挙げられる。
前記帯電防止層には低湿下でも表面抵抗値が108Ω/□以下となる制電性が必要としているため材料が限定され、導電性金属酸化物を添加することが一般的に挙げられる。導電性金属酸化物を用いた帯電防止剤は一般的に高価であるが、金属酸化物自体が導電性を持っているため、低付着量でも優れた制電性を示し、透明性も殆どおとすことがない。
支持体、インキ反撥性物質、親インキ性物質、カバーフィルムは前記(1)〜(5)の記録体についてでの説明と同様である。
支持体、インキ反撥性物質、親インキ性物質、高熱変換材料、カバーフィルムは前記(1)〜(6)の記録体についてでの説明と同様である。
ここでいう撥インキ性部材とは、シロキサン骨格を有する有機化合物であり、上記(5)の記録体の説明に記載のものや、アクリル系樹脂やウレタン系樹脂などグラフト化されたものも含むが、これに限るものではない。
シリコーングラフトアクリルポリマーは、アクリル系単量体の単独重合体からなる直鎖状の主鎖に、シロキサンから誘導される構造部分からなる側鎖がグラフト化したものである。上記シリコーングラフトアクリルポリマーは、特に限定はなく、例えば下記の一般式(IV)で表されるものが好ましい。
また上記一般式(IV)において、Yはアクリル系単量体から誘導される直鎖状の構造部分である。上記アクリル系単量体としては、前述と同様のものがあげられ、これらアクリル系単量体の1種が重合または2種以上が共重合することにより、アクリル系単量体から誘導される直鎖状の構造部分が構成される。
さらに上記一般式(IV)において、Zはアクリル系単量体から誘導される構造部分であって、シロキサンから誘導される構造部分を有するものである。
支持体、インキ反撥性物質、親インキ性物質、光熱変換材料、カバーフィルムは前記(1)〜(7)の記録体についてでの説明と同様である。
ここでいう分子量4000以上の熱可塑性樹脂を含む微粒子とは、熱可塑性樹脂のみで構成される微粒子や、マイクロカブセルのようなコアーシェル構造をもった微粒子でも構わなく、またこれらに限るものではない。
支持体、インキ反撥性物質、親インキ性物質、光熱変換材料、カバーフィルムは上記(1)〜(6)の記録体ついてでの説明と同様である。
ここでいう光熱変換部材は主にレーザーなどの書き込み時において、照射した光(波長400nm〜900nm)を熱に変化しうる性能を有している顔料及び染料のことである。また、含有されていればよく、分散又は溶解どちらでもよい。
さらに、記録体全体として反射光吸光度が0.1あればよく、0.25以上あるとより好ましく、記録体を構成しているどの層に含有することも可能である。
ここでは上記(1)〜(9)のいずれかの記録体が使用される。記録体に画像情報に応じて熱又は電磁波を印加し、露出している親インキ性部材又は物質を溶融させ、その後、加熱部分の溶融した親インキ性部材又は物質の一部を脱離することが特徴である。また、加熱部分で脱離後の皮膜表面は撥インキ性を示し、未加熱部分は親インキ性を示すことによりインキ付着性に差が生じ、ネガ型の画像パターンが得られる。
ここでは、上記(5)〜(9)のいずれかの、記録層上にカバーフィルムを設けた記録体が使用される。この記録体に画像情報に応じて熱又は電磁波を印加し親インキ性部材又は物質を溶融させる。
その後、カバーフィルムを脱離すると同時に、溶融した親インキ性部材又は物質をも同時に脱離させることができる。その結果、熱又は電磁波を印加した後処理が簡便となり、製版後の置き版などによる傷防止、更にはサーマルヘッドでの印加時におけるスティッキング防止にも効果がある。
この製版方法は、上記(10)の製版方法において、記録体に画像情報に応じて熱や電磁波を印加した後、粘着性部材(例えば粘着ローラー等)によって溶融した親インキ性部材又は物質の一部を脱離するものである。
粘着ローラー等による脱離によれば、製版後の簡便な処理、また装置の小型化が可能となる。
この製版方法は、上記(10)の製版方法において、記録体に画像情報に応じて熱や電磁波を印加した後、例えばローラーにインキを付着させ、記録層表面に接触させることにより、インキのタックにより溶融した親インキ性部材を脱離するものである。
インキを付着させることにより脱離することで、製版後の簡便な処理、また装置の小型化が可能となる。
この製版方法は、上記(10)〜(13)の製版方法において、記録体に画像情報に応じて波長450nmから850nmの範囲にある電磁波を印加して製版するものである。
波長450nmから850nmの範囲にある電磁波による製版の特徴は、比較的に入手が容易で、安定した出力の出力源を用いることができ、なおかつ、効率良く光熱変換材料が照射した電磁波を吸収し熱に変換され、その熱で親インキ性部材又は物質を溶融させ、これを脱離することが特徴である。
まず下記組成(1)を有するシリコーンゴム組成物を調合し、ワックス分散品(2)を用意する。
(1)シリコーンゴム組成物
ビニル基変性ポリジメチルシロキサン 14.12部
ポリメチルハイドロシロキサン 1.245部
白金−ジビニルテトラメチルジシロキサン錯体 0.079部
(以上旭化成ワッカーシリコーン社製、DEHEIVE953)
トルエン 30部
(2)ワックス分散品
ポリエチレン微粒子(融点=127℃、平均分子量=10000) 10部
トルエン(岐阜セラック製造所製、FA−341−7) 90部
上記(1)、(2)の組成物を以下の配合比で混合、分散を約15分間行う。
(2)ワックス分散品 8.55部
上記手順で作成した画像形成材料を、100μmポリエチレンテレフタレート(PET)基板上に、ワイヤーバー0.45mmを用い塗布し、110℃で10分間乾燥し、厚さ約10μmの記録層を形成し、記録体を作製した。
比較として、実施例1に記載のシリコーンゴム組成物単独を100μmPET上にワイヤーバー0.45mm用い塗布、乾燥し皮膜を得た。このときの乾燥温度は110℃とした。皮膜表面を光学顕微鏡で観察を行ったところ、非常に平滑であることが確認された。 また、静的な接触角を測定したところ120度と撥インキ性を示した。
実施例1と同様のシリコーンゴム組成物(1)を処方し、ワックス分散物(3)を用意する。
(1)シリコーンゴム組成物
実施1と同様の処方
(3)ワックス分散物
ポリプロピレン(融点=120℃、平均分子量=5000) 10部
トルエン(岐阜セラック製造所、T−10P−5) 90部
(1)シリコーンゴム細成物 4.5部
(3)ワックス分散物 7.12部
上記(1)と(3)の混合液を100μmPET上にワイヤーバー0.45mmを用い塗布、乾燥し厚さ10μmの記録層を形成して、記録体を得た。このときの乾燥温度は、ワックスの融点以下の105℃であった。
実施例3にて使用したワックス分散物を、100μmPET上にワイヤーバー0.45mmを用い塗布し、融点以下で乾燥させるこ上により親インキ性物質の皮膜を得た。このときの乾燥温度は105℃であり、融点は120℃である。これを、150℃に設定したホットプレートで加熱を行い、加熱及び未加熱部分を光学顕微鏡で観察をおこなったところ、未加熱部分は粒子状の物質が認められ、加熱部分は粒子状の物質は認められなく平滑となっていることが確認された。また、加熱部分は基板上から剥離しやすくなっており、フィルミング化していることが確認された。
すなわち、熱による構造変化が可能であることが実施例3と併せて確認できる。
実施例3同様の処方及び手順で記録層を作製した。また、カバーフィルムの処方は以下の通りである。
(カバーフィルム処方)
ウレタンアクリレート系紫外線硬化樹脂溶液[屈折率1.56、
大日本インキ化学工業社製ユニディックV9057固形分75%] 100部
シリコーンオイル[ビックケミーシジャパン製Byk−344] 1部
酢酸エチル 50部
実施例1に記載の(1)の組成物、(2)のワックス分散品を以下の配合比で混合、分散を約15分間行う。
(1)シリコーンゴム組成物 4部
(2)ワックス分散品 8.55部
(1)+(2)分散溶液 12.55部
ポリマーグラフトカーボンブラック 1.27部
乾燥後の皮膜表面にハンドローラーで水無し用インキを付着させたところ、全面にインキ付着が認められた。また、記録層表面の接触角を測定したところ約50度を示し、親インキ性を示していることが認められたことから、親インキ性部材の一部が大気中に露出していることが明らかになった。
まず下記組成(1)を有するシリコーンゴム組成物を調合し、ワックス分散品(2)を用意する。
(1)シリコーンゴム組成物
ビニル基変性ポリジメチルシロキサン 14.12部
ポリメチルハイドロシロキサン 1.245部
白金−ジビニルテトラメチルジシロキサン錯体 0.079部
(以上旭化成ワッカーシリコーン社製、DEHESIVE953)
トルエン 30部
(2)ワックス分散品
ポリエチレン微粒子 10部
トルエン(岐阜セラック製造所製、FA−341−7) 90部
(1)シリコーンゴム組成物 4部
(2)ワックス分散品 8.55部
上記(1)、(2)の分散溶液を分散後、アクリル系グラフトシリコーンを添加し約15分間分散を行った。
(1)+(2)分散液 12.55部
アクリル系グラフトシリコーン
(東亜合成化学、US−27、固形分=30%) 6.0部
乾燥後の皮膜表面にハンドローラーで水無し用インキを付着させたところ、全面にインキ付着が認められた。また、記録層表面の接触角を測定したところ約50度を示し、親インキ性を示していることが認められたことから、親インキ性部材の一部が大気中に露出していることが明らかになった。
シリコーンゴム細成物(1)と熱可塑性微粒子分散物(2)を以下の処方で用意する。
(1)シリコーンゴム組成物
ビニル基変性ポリジメチルシロキサン 14.12部
ポリメチルハイドロシロキサン 1.245部
白金−ジビニルテトラメチルジシロキサン錯体 0.079部
(以上旭化成ワッカーシリコーン社製、DEHESIVE953)
トルエン 30部
(2)熱可塑性微粒子分散物
ポリプロピレン微粒子(融点=135℃、平均分子量=4000) 25部
トルエン(岐阜セラック製造所製、7020) 75部
上記(1)、(2)の組成物を以下の配合比で混合、分散を約15分間行う。
(2)熱可塑性微粒子分散物 4.56部
上記手順で作成した画像形成材料を、100μmポリエチレンテレフタレート基板上に、ワイヤーバー0.45mmを用い塗布し、120℃で10分間乾燥し、厚さ約10μmの記録層を作製した。
乾燥後の皮膜表面にハンドローラーで水無し用インキを付着させたところ、全面にインキ付着が認められた。また、記録層表面の接触角を測定したところ約50度を示し、親インキ性を示していることが認められたことから、親インキ性部材の一部が大気中に露出していることが明らかになった。
シリコーンゴム組成物(1)と熱可塑性微粒子分散物(2)を以下の処方で用意する。
(1)シリコーンゴム組成物
ビニル基変性ポリジメチルシロキサン 14.12部
ポリメチルハイドロシロキサン 1.245部
白金−ジビニルテトラメチルジシロキサン錯体 0.079部
(以上旭化成ワッカーシリコーン社製、DEHESIVE953)
トルエン 30部
(2)熱可塑性微粒子分散物
ポリエチレン微粒子(融点=100℃、平均分子量=3000) 10部
トルエン(岐阜セラック製造所製、T−10P−3) 90部
(1)シリコーンゴム組成物 4.5部
(2)ワックス分散品 7.12部
上記手順で作成した画像形成材料を、100μmポリエチレンテレフタレート基板上に、ワイヤーバー0.45mmを用い塗布し、90℃で10分間乾燥し、厚さ約10μmの記録層を作製した。
乾燥後の皮膜表面にハンドローラーで水無し用インキを付着させたところ、インキ付着は認められなかった。また、記録層表面の接触角を測定したところ約120度を示し、撥インキ性を示していることが認められたことから、親インキ性部材の一部が大気中に露出してはいないことが明らかになった。
実施例6で作製した記録体の反射吸光度を測定したところ、0.5を示し、400nm〜900nmにおいてほぼフラットな吸収を示しており、効率良く光を熱に変換することが可能であることが確認できた。
実施例1に記載の(1)の組成物、(2)の分散品を以下の配合比で混合、分散を約15分間行う。
(1)シリコーンゴム組成物 4部
(2)ワックス分散品 8.55部
(1)+(2)分散溶液 12.55部
ポリマーグラフトカーポンブラック 1.27部
上記手順で作成した画像形成材料を、100μmポリエチレンテレフタレート基板上に、ワイヤーバー0.45mmを用い塗布し、110℃で10分間乾燥し、厚さ約10μmの記録層形成して、記録体を作製した。
その記録体をレーザー記録装置(試作品)のドラムに固定し、LD出力=90mW、ドラム回転速度=67rpm、LDビーム直径=約20μmの記録条件でレーザー記録を行った。このときの画像パターンは、PC上で作製しレーザー記録装置に画像データを転送する。
レーザー記録後の記録層表面に粘着性部材を接触させたところ、溶融した親インキ性物質が付着し、脱離されていることが確認できた。また、市販水無し用オフセットインキをローラーにて付着させ、紙に転写したところネガ型の画像パターンが転写された。
実施例1と同様に作製した記録層上に、以下の処方のカバーフィルムを塗布、硬化させ得る。
・カバーフィルム処方
ウレタンアクリレート系紫外線硬化樹脂溶液[屈折率1.56,
大日本インキ化学工業社製ユニディックV9057固形分75%] 100部
シリコーンオイル[ビックケミーシジャパン製Byk−344] 1部
酢酸エチルル 50部
上記処方のカバーフィルムを実施例1に記載した処方及び手順で作製した記録層表面にワイヤーバーを用いて、塗布・乾燥後80W/cmの紫外線ランブで硬化させ、約3.0μm厚の力バーフィルムを設け記録体を作製した。
サーマルヘッド記録後、カバーフィルムを脱離させたところ、溶融した親インキ性物質の一部も共に剥離した。これを、オフセット印刷機(ハマダ印刷機械、665CD)、市販水無し用オフセット、SOYインキ(大日本インキ製)を用い、500枚印刷を行ったところ、加熱部分が非画像部となるネガ型の印刷物、さらに地汚れが無く、鮮明な印刷物が得られた。
実施例1に記載の(1)の組成物、(2)のワックス分散品を以下の配合比で混合、分散を約15分間行う。
(1)シリコーンゴム組成物 9部
(2)ワックス分散品 4.82部
(1)+(2)分散溶液 13.82部
ポリマーグラフトカーボンブラック 1.27部
上記手順で作成した画像形成材料を、100μmポリエチレンテレフタレート基板上に、ワイヤーバー0.45mmを用い塗布し、110℃で10分間乾燥し、厚さ約10μmの記録層を形成して、記録体を作製した。
この記録体をレーザー記録装置(試作品)のドラムに固定し、LD出力=90mW、ドラム回転速度=67rpm、LDビーム直径=約20μmの記録条件でレーザー記録を行った。このときの画像パターンは、PC上で作製しレーザー記録装置に画像データを転送する。
脱離させた記録体に、市販水無しオフセット用インキ(大日本インキ製)をローラーにて付着させたところ、未加熱部分にインキが付着し、加熱部分にはインキが付着しなかった。
さらに、市販オフセット印刷機(ハマダ665CD)にて500枚印刷を行ったところ、地汚れのない印刷物が得られた。
実施例1に記載の(1)の組成物、(2)のワックス分散品を以下の配合比で混合、分散を約15分間行う。
(1)シリコーンゴム組成物 4部
(2)ワックス分散品 8.55部
(1)+(2)分散溶液 12.55部
ポリマーグラフトカーボンブラック 1.27部
上記手順で作成した画像形成材料を、100μmポリエチレンテレフタレート基板上に、ワイヤーバー0.45mmを用い塗布し、110℃で10分間乾燥し、厚さ約10μmの記録層を形成して、記録体を作製した。
その記録体をレーザー記録装置(試作品)のドラムに固定し、LD出力=90mW、トラム回転速度=67rpm、LDビーム直径=約20μmの記録条件でレーザ記録を行った。このときの画像パターンは、PC上で作製しレーザー記録装置に画像データを転送する。
脱離させた記録体に、市販水無しオフセット用インキ(大日本インキ製)をローラーにて付着させたところ、未加熱部分にインキが付着し、加熱部分にはインキが付着しなかった。
さらに、市販オフセット印刷機(ハマダ665CD)にて500枚印刷を行ったところ、地汚れのない印刷物が得られた。
実施例1に記載の(1)の組成物、(2)のワックス分散品を以下の配合比で混合、分散を約15分間行う。
(1)シリコーンゴム組成物 4部
(2)ワックス分散品 8.55部
(1)+(2)分散溶液 12.55部
ポリマーグラフトカーボンブラック 1.27部
上記手順で作成した画像形成材料を、100μmポリエチレンテレフタレート基板上に、ワイヤーバー0.45mmを用い塗布し、110℃で10分間乾燥し、厚さ約10μmの記録層を形成して、記録体を作製した。
その記録体をレーザー記録装置(試作品)のドラムに固定し、LD出力=90mW、ドラム回転速度=67rpm、LDビーム直径=約20μmの記録条件でレーザー記録を行った。このときの画像パターンは、PC上で作製しレーザー記録装置に画像データを転送する。
Claims (5)
- 基板と、該基板上に設けられた親インキ性部材及び撥インキ部材からなる記録層とで構成され、且つ、該記録層の表面近傍にて該親インキ性部材の一部が大気中に露出している記録体の製版方法であって、
画像情報に応じて熱又は電磁波を印加し、その後、記録層表面の親インキ性部材の溶融した一部を、記録層表面に粘着性部材を接触させることにより脱離することを特徴とする記録体の製版方法。 - 基板と、該基板上に設けられた親インキ性物質を含有した撥インキ性部材からなる記録層とで構成され、且つ、該記録層の表面近傍にて該親インキ性物質が大気中に露出している記録体の製版方法であって、
画像情報に応じて熱又は電磁波を印加し、その後、記録層表面の親インキ性物質の溶融した一部を、記録層表面に粘着性部材を接触させることにより脱離することを特徴とする製版方法。 - 基板と、該基板上に設けられた親インキ性部材及び撥インキ部材からなる記録層とで構成され、且つ、該記録層の表面近傍にて該親インキ性部材の一部が大気中に露出している記録体の製版方法であって、
画像情報に応じて熱又は電磁波を印加し、その後、記録層表面の親インキ性部材の溶融した一部を、記録層表面にインキを付着させることにより、該インキのタックにより脱離することを特徴とする記録体の製版方法。 - 基板と、該基板上に設けられた親インキ性物質を含有した撥インキ性部材からなる記録層とで構成され、且つ、該記録層の表面近傍にて該親インキ性物質が大気中に露出している記録体の製版方法であって、
画像情報に応じて熱又は電磁波を印加し、その後、記録層表面の親インキ性物質の溶融した一部を、記録層表面にインキを付着させることにより、該インキのタックにより脱離することを特徴とする記録体の製版方法。 - 電磁波の波長が450nmから850nmの範囲にあることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の製版方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
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