JP4216275B2 - コアドリルの拡径穴穿設装置 - Google Patents
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Description
このように穿設した貫通穴が、前記配管を挿通するには径寸法が小さいときには、穿設しようとする壁等に既にセンタードリルより大径の貫通穴が穿設されていることから、もはやセンタードリルで位置決めをして既設のものよりさらに大径のコアドリルを用いて貫通穴を穿設することができない。従って、かかる場合には、他の刃物またはやすり等で穴径を拡大するような作業が強いられていた。
前記着脱装置の取着部にワンタッチ式に着脱可能な、前記センタードリルの基端に形成されている被取着部と同じ構成の被取着部を一端部に有するとともに、他端部に、前記着脱装置に取着すべく前記コアドリルの基端に形成されている被取着部に係合可能な、係合手段を具備したセンターシャフトを具備し、
前記コアドリルの被取着部が、円筒状の内周面と該内周面から内方に突出する突起によって構成されるとともに、
前記センターシャフトの係合手段が、前記コアドリルの前記内周面に等しい外径を有する外周面に、前記コアドリルの突起の通過を許容するべく、一端が外部に開放し軸方向に延びる挿入溝と、この挿入溝に連設され該挿入溝に対して交角を有するように形成された係止溝とを備えた係合溝によって構成されており、
前記センターシャフトの前記一端部を、所望する穴径に対応した径を有するコアドリルと同芯状に、前記着脱装置の取着部に取着するとともに、
前記センターシャフトの前記他端部に、前記所望する穴径より小さい既設貫通穴の穴径に対応した径を有するコアドリルを、該コアドリルの前記突起が前記センターシャフトの前記挿入溝を通過して係合溝に係合するように、取着したことを特徴とする。
前記センターシャフトあるいはセンタードリルの端面に接合し挿入方向に対して抗する弾性力を奏するバネが前記取着部の穴内に挿置されているとともに、
該穴にセンターシャフトの脱落を防止するための突起が内径方へ向けて突設されるとともに、該センターシャフトの被取着部に前記突起を通過するための通過凹部と該通過凹部に周方向に連続して該突起を軸方向に落下不能に収容する収容凹部とが形成されることによって、
構成されていると、実際上好ましい構成となる。
前記本発明にかかるコアドリルの拡径穴穿設装置において、前記ワンタッチ式が、
前記センターシャフトあるいはセンタードリルの端面に接合し挿入方向に対して抗する弾性力を奏するバネが前記取着部の穴内に挿置されており、且つ、
該センターシャフトの被取着部に、脱落を防止するための突起が外径方へ向けて突設されるとともに、該穴内周面に、前記突起を通過するための通過凹部と該通過凹部に周方向に連続して該突起を軸方向に落下不能に収容する収容凹部とが形成されることによって、
構成されていてもよい。
前記係合手段が、前記突起の通過を許容するべく、一端が外部に開放し軸方向に延びる挿入溝と、この挿入溝に連設され該挿入溝に対して交角を有するように形成された係止溝とを備えた係合溝によって構成されていると、突起と係合溝の係合によって、簡単にコアドリルをセンターシャフトの他端部に取着できる構成が実現できる。
以下、本参考実施例にかかるコアドリルの拡径穴穿設装置の実施例について図面を参照しながら具体的に説明する。
また、前記センターシャフト10の両端部には、前記センタードリル3の被取着部3Bと同じ構成の被取着部10Bをそれぞれ具備して、前記着脱装置2および同じ構成からなる別の着脱装置102とを、該センターシャフト10と同芯状に着脱自在に取り付けることができるよう構成されている。
そして、前記溝2d内には、その外周方に軸方向(図2の上下方向)に移動自在に配置された押圧爪14Cが配設され、上方から下方に向けてスプリング7によって、該押圧爪14C(スリーブ14)が押圧されている。また、この押圧爪14Cは、基端(上端)が円筒状になったスリーブ14の先端部(図2において下部)に、前記溝2dに対応して、つまり、この実施例では、120度毎に3箇所、周方向に互いに離間して、突設するよう形成されている。また、この押圧爪14Cの下端側部には、後述するコアドリル4側の突起4pの一部(この実施例では、上端および左側部の一部)を抱え込んで保持するための凹部14eが形成されている。
一方、コアドリル4の被取着部4Bの内周面から、内周方へ向けて突出し前記溝2d内を通過可能な半球状の突起4pが、前記溝2dに対応して周方向に120度間隔で3箇所に設けられている。また、この突起4pは、コアドリル4の基端(上端)から、少し先端(下端)方に偏位した位置に設けられている。
なお、前記センターシャフト10の取り外しは、前述したセンタードリル3の取り外しと同様に、取付時と逆の手順によって片手で簡単におこなうことができる。また、前記着脱装置2には、所望の径のコアドリル4が、前記要領ででワッタッチで取着される。
このような動作は、図3〜図5に図示する構成から容易に理解できるものである。
(実施例1)
図9は本発明の一実施例にかかるコアドリルの拡径穴穿設装置の全体の概略の構成を一部断面して示した全体側面図およびセンターシャフトの構成を示す図である。
(参考例)
前記実施例1,参考実施例と異なる構成にかかるコアドリルの拡径穴穿設装置の参考例について、図面(図10〜図13)を参照しながら、説明する。
そして、前記穴202Eを有する取着部202Cの下端部は円筒状に形成されており、該下端部には、半径方向に向かって延びる施錠部材収容穴202Rが周方向にこの参考例では3箇所形成されている。そして、前記施錠部材収納穴202Rには、それぞれ球状の施錠部材241が径方向に移動自在に配置されており、該施錠部材241は、内径側で前記コイルスプリング209によって係止され、また外径側で円筒状のスリーブ243の内面によって、それぞれ接合されることによって、該施錠部材収納穴202R内に保持されている。
そして、前記スリーブ243は、コイルスプリング245によって回転方向において時計回りに付勢されている。そして、このスリーブ243の内面の下部には、前記施錠部材241と接触するカム面243Cが形成されており、このカム面243Cは図14に示すように周方向において変化し、つまり、図13に図示する状態において、施錠部材241が外径方に最も後退し、図11に図示する状態において、施錠部材241が内径方に最も突出している状態を形成することが可能になっている。換言すれば、前記スリーブ243のカム面243Cの、この着脱装置2の軸芯O1からの距離が、周方向において連続的に変化して、前述のように、施錠部材241の径方向の位置を変化させるよう構成されている。このカム面243Cの構成を前記取着部202Cの下端部の構成と共に図示すると、図14の如くである。
一方、前記コアドリル204の被取着部204Bの上部の外周面には、図13に示す如く、前記施錠部材241の内径面が当接する凹部204eが該施錠部材241に対応して周方向に3箇所形成され、この凹部204eに前記施錠部材241が接合して、軸方向および周方向に係止されるよう構成されている。
また、前記凹部251aの入口端近傍に、図12等に図示するように、ゴム製のOリング252が配設されている。このOリング252は、自由状態、つまり外力が作用しない状態において、その内径が、前記センタードリル203の外径より少し小さい寸法に設定されている。
そして、参考実施例で説明したと同じように、前記位置決め用のコアドリル224を既に穿設した貫通穴に挿入して位置決めした状態で、前記着脱装置202のシャンク201Aを電動ドリル装置等で回転させれば、コアドリル204によって、既設の貫通穴と同芯状に、大径の穴を穿設することが可能となる。
2…着脱装置
3…センタードリル
3B…被取着部
4…コアドリル
10…センターシャフト
10B…被取着部
24…コアドリル
102…別の着脱装置
Claims (4)
- 一端にドリル装置の駆動軸側に取着するシャンクを有する他端に、コアドリルの基端とセンタードリルの基端を同芯状に着脱自在に取着することが可能な着脱装置を有する、コアドリルの拡径穴穿設装置において、
前記着脱装置の取着部にワンタッチ式に着脱可能な、前記センタードリルの基端に形成されている被取着部と同じ構成の被取着部を一端部に有するとともに、他端部に、前記着脱装置に取着すべく前記コアドリルの基端に形成されている被取着部に係合可能な、係合手段を具備したセンターシャフトを具備し、
前記コアドリルの被取着部が、円筒状の内周面と該内周面から内方に突出する突起によって構成されるとともに、
前記センターシャフトの係合手段が、前記コアドリルの前記内周面に等しい外径を有する外周面に、前記コアドリルの突起の通過を許容するべく、一端が外部に開放し軸方向に延びる挿入溝と、この挿入溝に連設され該挿入溝に対して交角を有するように形成された係止溝とを備えた係合溝によって構成されており、
前記センターシャフトの前記一端部を、所望する穴径に対応した径を有するコアドリルと同芯状に、前記着脱装置の取着部に取着するとともに、
前記センターシャフトの前記他端部に、前記所望する穴径より小さい既設貫通穴の穴径に対応した径を有するコアドリルを、該コアドリルの前記突起が前記センターシャフトの前記挿入溝を通過して係合溝に係合するように、取着したことを特徴とするコアドリルの拡径穴穿設装置。 - 前記ワンタッチ式が、
前記センターシャフトあるいはセンタードリルの端面に接合し挿入方向に対して抗する弾性力を奏するバネが前記取着部の穴内に挿置されているとともに、
該穴にセンターシャフトの脱落を防止するための突起が内径方へ向けて突設されるとともに、該センターシャフトの被取着部に前記突起を通過するための通過凹部と該通過凹部に周方向に連続して該突起を軸方向に落下不能に収容する収容凹部とが形成されることによって、
構成されていることを特徴とする請求項1記載のコアドリルの拡径穴穿設装置。 - 前記ワンタッチ式が、
前記センターシャフトあるいはセンタードリルの端面に接合し挿入方向に対して抗する弾性力を奏するバネが前記取着部の穴内に挿置されており、且つ、
該センターシャフトの被取着部に、脱落を防止するための突起が外径方へ向けて突設されるとともに、該穴内周面に、前記突起を通過するための通過凹部と該通過凹部に周方向に連続して該突起を軸方向に落下不能に収容する収容凹部とが形成されることによって、
構成されていることを特徴とする請求項1記載のコアドリルの拡径穴穿設装置。 - 前記交角が、約90度であることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1の項に記載のコアドリルの拡径穴穿設装置。
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JP2005225797A JP4216275B2 (ja) | 2005-08-03 | 2005-08-03 | コアドリルの拡径穴穿設装置 |
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JP2007038351A JP2007038351A (ja) | 2007-02-15 |
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2005
- 2005-08-03 JP JP2005225797A patent/JP4216275B2/ja active Active
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