JPH11123608A - 孔加工工具 - Google Patents

孔加工工具

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JPH11123608A
JPH11123608A JP29005797A JP29005797A JPH11123608A JP H11123608 A JPH11123608 A JP H11123608A JP 29005797 A JP29005797 A JP 29005797A JP 29005797 A JP29005797 A JP 29005797A JP H11123608 A JPH11123608 A JP H11123608A
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center
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shaft
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 センタードリルの着脱を容易にかつ安全にし
かも能率的に行なう。 【解決手段】 センタードリル2、中央軸部3及びシャ
ンク4が回転軸線に沿って一軸上に設けられている工具
中軸体5と、工具中軸体5のセンタードリル2を包囲す
る状態で中央軸部に保持される円筒状の孔加工筒6とか
らなる孔加工工具1において、センタードリル2の先端
部2Aに、ドリル抜出用棒を挿通するための貫通孔9
を、ドリル軸線と直交方向に設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば、建物の壁
面などにエアコンの配管に必要とされる大口径孔等の比
較的大きい孔を設ける場合に使用される孔加工工具に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種孔加工工具(通称コアード
リル)としては、図20に例示するものが使用されてい
る。この孔加工工具31は、センタードリル32、中央
軸部33及びシャンク34(回転ドリル等にチャッキン
グされる部分)を備えた工具中軸体35に、前記センタ
ードリル32を包囲する状態で、軸方向先端に多数の切
削刃36を備えた円筒状の孔加工筒37のボス部38が
着脱可能に外嵌保持されたものである。
【0003】前記中軸体35の中央軸部33は、外周に
雄ねじ部39を有し、該雄ねじ部39のシャンク34側
に、断面六角形の締付け回動工具嵌着部40を備えてお
り、中央軸部33の先端から前記工具嵌着部40の端部
にまで達するセンタードリル嵌着孔41が設けられ、前
記工具嵌着部40の外面から前記ドリル嵌着孔41まで
達するドリル固定ねじ42が螺着されている。
【0004】そして、孔加工筒37のボス部38軸孔に
は、雌ねじ部43が設けられ、前記軸部33が螺合され
るようになっている。上記孔加工工具31を用いて、モ
ルタル壁等に孔を明けた場合、ドーナツ状に切り取られ
た壁切除部即ち切削カス44が、図20に2点鎖線で示
すように、孔加工筒37内に入り込む。そこで、この切
削カス44は、前記固定ねじ42を緩めてセンタードリ
ル32と共に抜き出される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで上記従来技術
では、壁開穿後、センタードリル32を抜き出す際、切
削カス44が孔加工筒37内に入っているので、ドリル
固定ねじ42を外しただけでは簡単に抜き出すことがで
きず、したがってセンタードリル32を手で直接又は手
袋をはめたり布等を巻いて把持し引き出しているが、作
業が面倒で、相当多くの時間を要する。
【0006】また、センタードリル32の着脱には、ド
リル固定ねじ42の回動工具が不可欠で、作業性が悪
い。さらに、工具中軸体35と孔加工筒37の分解・組
立に際しても、スパナ等の回動工具を要し、作業能率が
悪いなどの問題がある。本発明は、上述のような実状に
鑑みてなされたもので、その目的とするところは、セン
タードリルの抜き出しを安全かつ容易にしかも能率的に
行なうことができ、また、孔加工筒内に入った切削カス
の抜き出しを簡単にかつ短時間で行なえ、さらに、セン
タードリル等の着脱作業の容易化を図りうる孔加工工具
を提供するにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明では、上記目的を
達成するために、次の技術的手段を講じた。即ち、請求
項1記載の発明は、センタードリル、中央軸部及びシャ
ンクが回転軸線に沿って一軸上に設けられている工具中
軸体と、工具中軸体のセンタードリルを包囲する状態で
前記中央軸部に保持される円筒状の先端に切削刃を有す
る孔加工筒とからなる孔加工工具において、前記センタ
ードリルの先端部に、ドリル抜出用棒を挿通するための
貫通孔が、ドリル軸線と直交方向に設けられていること
を特徴としている。
【0008】この場合、孔明け作業時には、センタード
リルの貫通孔からドリル抜出用棒を取外しておく。孔明
け完了後、センタードリルを取外すときは、前記貫通孔
にドリル抜出用棒を挿入し、該棒に手の指を掛けて引き
出すことにより、孔加工筒内に入っている切削カスがセ
ンタードリルと共に引き出される。したがって、手でセ
ンタードリルを確実に保持でき、作業性が良く、時間短
縮を図ることができる。
【0009】また、請求項2記載の発明は、センタード
リル、中央軸部及びシャンクが回転軸線に沿って一軸上
に設けられている工具中軸体と、工具中軸体のセンター
ドリルを包囲する状態で前記中央軸部に保持される円筒
状の先端に切削刃を有する孔加工筒とからなる孔加工工
具において、前記センタードリルの基端部にドリル軸線
と直交方向に係合部材が設けられ、前記中央軸部に係合
部材が係合するカギ形切欠部が先端側から設けられてい
ることを特徴としている。
【0010】したがって、工具中軸体の中央軸部にセン
タードリルを装着する場合、中央軸部のドリル嵌着孔に
センタードリルの基端側を挿入すると共に、係合部材
(例えばピン状突起)を、前記中央軸部のカギ形切欠部
にその先端側から挿入した後、センタードリルをその切
削回転方向と逆方向に若干回転させることにより、前記
係合部材がカギ形切欠部に係合し、簡単かつ短時間で能
率よく装着できる。
【0011】このように、係合部材がカギ形切欠部に係
合すると、センタードリルは軸方向にも係合されるの
で、これを引張っても抜け出さず、また、孔加工工具の
回転中も前記係合部材とカギ形切欠部の係合状態が保持
され、中央軸部からセンタードリルへ回転動力が確実に
伝達される。そして、孔明け作業の完了後に、切削カス
を取り出す際は、センタードリルをその切削回転方向に
若干回転させると軸方向の係合が解除されるので、これ
を引張ることにより係合部材がセンタードリルと共にド
リル装着孔から抜け出し、切削カスに当接する。そこ
で、センタードリルをさらに抜き出すことにより、前記
係合部材が切削カスを内側から押圧するので、切削カス
は係合部材により容易に押し出される。
【0012】この場合、センタードリルの中央軸部への
固定手段が、従来の固定ねじによるものではないので、
固定ねじ回動工具を要せず、容易にかつ短時間で能率よ
く着脱作業を行なうことができる。しかも、センタード
リルに設けた係合部材が、切削カスの押出し機能を発揮
して、切削カスの取り出しを能率よく短時間で行なうこ
とが可能である。
【0013】なお、センタードリルの先端部に、ドリル
抜出用棒を挿通する貫通孔を設けることにより、センタ
ードリルの着脱及び切削カス取出し作業をより簡単かつ
能率的に行なうことができる。さらに、請求項3記載の
発明は、前記工具中軸体の中央軸部に、軸部径外方向に
突出する伝動突部が設けられ、前記孔加工筒の中央軸部
が嵌合するボス部に、前記伝動突部が嵌入係合するカギ
形切欠部が基端側から設けられていることを特徴として
いる。
【0014】このため、前記中央軸部を孔加工筒のボス
部に嵌着する場合、該ボス部の軸孔に中央軸部を、その
伝動突部(ピン状突起)がカギ形切欠部に基端側から嵌
入するように挿入した後、中央軸部をその回転方向に若
干回すことにより、前記突部がカギ形切欠部に係合し
て、両者が軸方向に相互に係合されるので、これを引張
っても中央軸部が孔加工筒から抜け出さず、また、中央
軸部から孔加工筒へ回転動力を確実に伝達することがで
きる。
【0015】しかも、従来技術のように、中央軸部とボ
ス部軸孔が螺合構造ではないので、中央軸部の孔加工筒
への着脱を容易にかつ短時間で能率よく行なうことがで
き、しかも、回動工具が不要であり、作業性が大幅に向
上する。また、センタードリルの基端部外周面に係止凹
部を設け、工具中軸体の前記凹部が対応する位置に、径
内方向にばね等により付勢されたボールからなる係止手
段を設けることにより、センタードリルを工具中軸体に
対して回転したり抜けたりするのを防止できる。
【0016】さらに、工具中軸体の中央軸部外周面に係
止凹部を設け、孔加工筒のボス部の前記係止凹部が対応
する位置に、径内方向にばね等により付勢されたボール
からなる係止手段を設けることにより、工具中軸体に対
して孔加工筒が回転したり抜けたりするのを防止するこ
とができる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づき説明する。図1〜図8は、本発明の第一の実施
形態を示し、孔加工工具1は、センタードリル2、中央
軸部3及びシャンク4が回転軸線に沿って一軸上に設け
られている工具中軸体5と、前記中軸体5のセンタード
リル2を包囲する状態で中央軸部3に保持される円筒状
の孔加工筒6と、センタードリル2に設けられた係合部
材7とから成っている。
【0018】前記センタードリル2には、先端部2Aに
ドリル軸線と直交方向にドリル抜出棒8(図3参照)を
挿通する貫通孔9が、基端部(ストレートシャンク部)
2Bにドリル軸線と直交方向に貫通孔10が夫々設けら
れている。そして、基端部の貫通孔10には、パイプ状
の前記係合部材7が嵌着されている。該係合部材7は、
図4,図5に示すように中央軸部3のねじ部11外径寸
法よりも短かい長さでかつ貫通孔10径と同じか又は若
干大きい外径のパイプに、その周面に軸線に沿い全長に
わたって切溝12を設けたものである。
【0019】この係合部材7を貫通孔10に強制的に嵌
入すると、係合部材7の弾性によってその外径が縮小さ
れた状態で貫通状10に嵌まった後、係合部材7が貫通
孔10内面にその弾性力で押し付けられ、自然に抜け出
さなくなる。前記工具中軸体5の中央軸部3は、センタ
ードリル側の径小部即ち前記ねじ部11と、シャンク側
の径大部即ち六角断面をもつ回動工具装着部13とを備
えた段付構造とされ、軸中心部にドリルシャンク部2B
を嵌入するドリル嵌着孔14が設けられ、さらに、前記
ねじ部11には、前記係合部材7の嵌入係合するカギ形
切欠部15が、対称位置に2ヵ所先端側から設けられて
いる。
【0020】該両カギ形切欠部15は、ねじ部11先端
側が軸線と平行とされ、基端側が周方向と平行な係止部
15Aとなっている。したがって、中央軸部3の前記ド
リル装着孔14内に、センタードリル2のシャンク部2
Bを挿入し、係合部材7を前記切欠部15に嵌め合わ
せ、センタードリル2が挿入できなくなると、該ドリル
2を切削回転方向と逆方向に回すと、係止部材7がカギ
形切欠部15の係止部15Aに嵌入係合する。
【0021】係止部材7が前記係止部15Aに係合され
ると、センタードリル2の軸方向移動が拘束され、ドリ
ル嵌着孔14からセンタードリル2が抜き出せなくな
る。そして、工具中軸体5が回転すると、係合部材7は
中央軸部3のカギ形切欠部に係合した状態を保持し、回
転動力がセンタードリル2に確実に伝達される。なお、
係止部材7は、孔加工筒6内に入ったドーナツ形の切削
カス16の抜き出し工具の機能をもっている。
【0022】また、工具中軸体5のシャンク4には、そ
の外周面に、軸線と平行なキー溝状のロータリーハンマ
ードリルへの装着用トルク伝達溝17が2条180度間
隔でその略全長にわたって設けられ、該溝17間に夫々
平行にかつ等間隔で軸端寄りに工具ストローク規制溝1
8が設けられている。前記孔加工筒6は、軸方向基端側
に縮径されたボス部19を備え、軸孔にめねじ部20が
設けられ、該めねじ部20に前記中央軸部3の雄ねじ部
11が螺合されるようになっている。そして、孔加工筒
6の軸方向先端には多数の切削刃21が設けられてい
る。
【0023】上記第一実施形態において、孔加工工具1
によりモルタル壁にエアコン配管用の孔を明けた後、セ
ンタードリル2及び切削カス16を抜き出す場合、ドリ
ル抜出棒8をセンタードリル2の貫通孔9に挿通し、該
棒8を片手で持ち、他方の手で孔加工筒6を持って、セ
ンタードリル2をその切削回転方向に回すと、係合部材
7がカギ形切欠部15の係止部15Aから離れて拘束が
解かれる。
【0024】そこで、センタードリル2を軸方向に引張
ると、そのシャンク部2Bがドリル装着孔14から抜け
出し、続いて係合部材7の両外端部が切削カス16に引
掛るので、さらにセンタードリル2を引き出すと、切削
カス6が係合部材7により外部へ押し出される。このよ
うにして、センタードリル2はもとより切削カス6をも
容易にかつ短時間で能率よく抜き出すことができ、作業
性が大幅に向上する。しかも、ドリル2に抜出用棒8を
挿通することで、ドリル2を握る手が滑ることなく、確
実に握れ、手をセンタードリル2により傷つけることが
なく、安全に抜き出すことができ、中央軸部3へのセン
タードリル2の着脱を簡単にかつ短時間で行なうことが
でき、従来のようにドリル固定用ねじを要せずしかもそ
の回動工具が不要である。
【0025】図9〜図15は、本発明の第二の実施形態
を示している。第二実施形態が第一実施形態と異なると
ころは、工具中軸体5の中央軸部3の径小部3Aにねじ
部がなく、これに代えて伝動突部22が設けられ、孔加
工筒6のボス部19の軸孔19Aにめねじ部がなく、こ
れに代えて前記突部22が係合するカギ形切欠部23が
設けられている点であり、中央軸部3からの回転動力
が、伝動突部22及び切欠部23を介してボス部19に
伝達される。
【0026】したがって、工具中軸体5を孔加工筒6に
装着する際、スパナ等の回動工具を要せず、簡単にかつ
短時間で能率よく装着できる点で、第一実施形態に勝っ
ており、第一実施形態と同等の作用効果をも奏する。前
記中央軸部3の径小部3Aには、カギ形切欠部15のシ
ャンク4側に貫通孔24が対称的に設けられ、この孔2
4に前記係合部材7と同じ構成の切溝25を備えた細径
パイプからなる伝動突部22が、ドリル嵌着孔14内に
進入しないように、かつ抜けないように確実強固に嵌着
されている。
【0027】また、孔加工筒6のボス部19には、基端
側からカギ形切欠部23が、前記伝動突部22に対応し
て設けられている。該切欠部23は、基端側が軸線と平
行とされ、先端側が工具回転方向に屈曲されて係止部2
3Aとされている。上記第二実施形態において、工具中
軸体5を前記ボス部19に嵌着する場合、中央軸部3を
ボス部19の軸孔19Aに、伝動突部22が切欠部23
に嵌入するようにして挿入し、挿入停止したところで工
具回転方向に回すだけの簡単な作業により嵌着できる。
また、孔加工筒6をその回転方向と逆方向に回動させた
後、軸方向に引抜くことにより、簡単に抜き出すことが
できる。
【0028】図16〜図19は、本発明の第三実施形態
を示している。第三実施形態が第二実施形態と異なると
ころは、センタードリル2の基端部2B外周面及び中央
軸部3の外周面に、夫々球状凹面からなる浅い係止凹部
26,27が設けられ、工具中軸体5の径大部13A及
び孔加工筒ボス部19に、前記各凹部26,27に対応
する位置に係止手段28,29が設けられている点であ
り、センタードリル2と中央軸部3の相対回転を防止す
ると共にセンタードリル2が抜けるのを防止でき、ま
た、工具中軸体5と孔加工筒6の相対回転の防止及び孔
加工筒6が抜けるのを防止できる点で他の実施形態に勝
っている。
【0029】なお、前記係止手段28は、図17に示し
ているように、工具中軸体5の径大部13Aに、センタ
ードリル2をドリル装着孔14に装着した状態におい
て、前記係止凹部26に対応する位置に径方向に貫通状
に設けた横孔28Aと、該横孔28Aにドリル装着孔1
4に若干突出する程度に挿入された係止ボール28B及
び該ボール28Bの径外側に挿入された付勢ばね28C
とからなっている。
【0030】そして、横孔28Aは、径大部13Aの前
記ドリル装着孔14側端及び外周側端をカシメ加工等に
より縮径し、前記ボール28B及び付勢ばね28Cが抜
け出さないようにして、前記ボール28Bを付勢ばね2
8Cにより常時径内方向に付勢するようになっている。
また、前記係止手段29は、図18に示しているよう
に、中央軸部3の径小部3Aに孔加工筒6のボス部19
を嵌合させた状態において、前記ボス部19に、前記係
止凹部27に対応する位置に径方向に貫通状に設けた横
孔29Aと、該横孔29Aにボス部軸孔19Aに若干突
出する程度に挿入された係止ボール29B及び該ボール
29Bの径外側に挿入された付勢ばね29Cとからなっ
ている。
【0031】そして、前記横孔29Aは、ボス部19の
軸孔19A側端及び外周側端をカシメ加工等により縮径
して、前記ボール29B及び付勢ばね29Cが抜け出さ
ないようにして、前記ボール29Bを付勢ばね29Cに
より常時径内方向に付勢するようになっている。なお、
図18に示すように、孔加工筒6のボス部19の外周に
は、回転工具装着切欠部30が軸心に対して対称状に設
けられている。なお、第二実施形態と共通する構成部分
については図10〜図15と同符号を付し、詳細説明は
省略する。
【0032】上記第三実施形態によれば、工具中軸体5
のドリル装着孔14にセンタードリル2の基端部2Bを
挿入すると、係止ボール28Bがセンタードリル2によ
り付勢ばね28Cの弾発力に抗して押し込まれ、係止部
材7がカギ形切欠部15の係止部15Aに係合すると同
時に、係止ボール28Bがセンタードリル2の係止凹部
26に付勢ばね28Cの付勢力により突入し係止され
る。したがって、工具中軸体5に対してセンタードリル
2を、故意に取り外す方向に回転させない限り、センタ
ードリル2が自然に回って、係止部材7はカギ形切欠部
15から抜け出すことはない。
【0033】また、工具中軸体5の中央軸部径小部3A
に孔加工筒6のボス部軸孔19Aを嵌合させると、係止
ボール29Bが前記径小部3Aにより付勢ばね29Cの
弾発力に抗して押し込まれ、伝動突部22が前記ボス部
19の係止部23Aに係合すると同時に、係止ボール2
9Bが中央軸部3の係止凹部27に付勢ばね29Cの付
勢力により突入し係止される。したがって、工具中軸体
5に対して孔加工筒6を故意に取り外す方向に回転させ
ない限り、孔加工筒6が自然に回って伝動突部22がカ
ギ形切欠部23から抜け出すことはない。
【0034】なお、上記第三実施形態において、前記両
係止凹部26,27及び係止手段28,29は、軸対称
に設けられているが、夫々1個のみとすることができ
る。また、第一実施形態においても、図17に示すよう
に、センタードリル2基端部2Bに係止凹部を設け、工
具装着部13に係止手段を設けることができる。本発明
は、上記各実施形態に限定されるものではなく、例え
ば、センタードリル2の貫通孔9,10は、いずれか一
方のみとすることが可能であり、係合部材7及び伝動突
部22は中実棒体とし、圧入固着のほかねじ機構による
固着、溶接等とすることができる。さらに、第二実施形
態におけるボス部19の外周は円形とすることができ
る。
【0035】
【発明の効果】本発明によれば、センタードリルの抜き
出しを安全かつ容易にしかも能率的に行なうことがで
き、また、孔加工筒内に入った切削カスの抜き出しを簡
単にかつ短時間で行なえ、センタードリルの着脱作業の
容易化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一実施形態を示す中央縦断面図であ
る。
【図2】同実施形態におけるセンタードリルを示す正面
図である。
【図3】図2の上面図である。
【図4】図2のA部拡大図である。
【図5】図4のB−B線断面図である。
【図6】同実施形態における中央軸部及びシャンクの拡
大正面図である。
【図7】図6の上面図である。
【図8】図6のC−C線断面拡大図である。
【図9】本発明の第二実施形態を示す正面図である。
【図10】同第二実施形態における中央縦断側面図であ
る。
【図11】同孔加工筒のボス部拡大正面図である。
【図12】図11の上面図である。
【図13】同第二実施形態における中央軸部及びシャン
クの拡大側面図である。
【図14】図13の上面図である。
【図15】図13のD−D線断面拡大図である。
【図16】本発明の第三実施形態を示す一部破断正面図
である。
【図17】図16のE−E線断面図である。
【図18】図16のF−F線断面図である。
【図19】図16のG−G線断面図である。
【図20】従来例を示す中央縦断面図である。
【符号の説明】
1 孔加工工具 2 センタードリル 2A 先端部 2B 基端部 3 中央軸部 4 シャンク 5 工具中軸体 6 孔加工筒 7 係合部材 8 ドリル抜出用棒 9 貫通孔 10 貫通孔 15 カギ形切欠部 19 ボス部 21 切削刃 22 伝動突部 23 カギ形切欠部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 センタードリル、中央軸部及びシャンク
    が回転軸線に沿って一軸上に設けられている工具中軸体
    と、工具中軸体のセンタードリルを包囲する状態で前記
    中央軸部に保持される円筒状の先端に切削刃を有する孔
    加工筒とからなる孔加工工具において、 前記センタードリルの先端部に、ドリル抜出用棒を挿通
    するための貫通孔が、ドリル軸線と直交方向に設けられ
    ていることを特徴とする孔加工工具。
  2. 【請求項2】 センタードリル、中央軸部及びシャンク
    が回転軸線に沿って一軸上に設けられている工具中軸体
    と、工具中軸体のセンタードリルを包囲する状態で前記
    中央軸部に保持される円筒状の先端に切削刃を有する孔
    加工筒とからなる孔加工工具において、 前記センタードリルの基端部にドリル軸線と直交方向に
    係合部材が設けられ、前記中央軸部に係合部材が係合す
    るカギ形切欠部が先端側から設けられていることを特徴
    とする孔加工工具。
  3. 【請求項3】 前記工具中軸体の中央軸部に、軸部径外
    方向に突出する伝動突部が設けられ、前記孔加工筒の中
    央軸部が嵌合するボス部に、前記伝動突部が嵌入係合す
    るカギ形切欠部が基端側から設けられていることを特徴
    とする請求項1または2に記載の孔加工工具。
JP29005797A 1997-10-22 1997-10-22 孔加工工具 Expired - Fee Related JP3169572B2 (ja)

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