JP4216148B2 - リターナブルケース - Google Patents

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この発明は、物品運搬用の組立式ケースであり、組立・分解を自在にすることにより繰り返し使用できるようにしたリターナブルケースに関する。
このようなリターナブルケースは公知であり、床部分となる略矩形状のスキッドと、この四辺へ取付けられるサイドフレームと、このサイドフレームのうち対向するものの各上部間を連結するトップフレームとを備え、不使用時にはサイドフレームとトップフレームを分解してスキッド上へ重ねて収納状態にするものが一般的である(一例として、特許部文献1参照)。
また、スキッドの一部を着脱式の別部材を取付けてスキッドの長さを可変とするものもある(特許文献2参照)。
特開平10−278930号公報 特開平9−301474号公報
ところで、このようなリターナブルケースは、予め想定される貨物のサイズに応じて設計される。したがって、それより大きな貨物を運ぶ場合は、より大きなリターナブルケースを作らなければならず、結局リターナブルケースを貨物のサイズに応じて複数種類のサイズのものを設ける必要があった。しかし、このように多種類のリターナブルケースを用意することは、保管スペースの増大や移動管理の複雑化を招いた。
しかも、あるサイズのリターナブルケースに使用が集中すると、一時的にそのサイズのリターナブルケースだけ多量に必要とし、他のサイズのリターナブルケースは滞留させておくことになり、リターナブルケース全体における使用効率が低くなるおそれがある。
また、あるサイズのものに対して一時的に使用が集中することにより、特定の場所にリターナブルケースが集中する結果、そのサイズのものについて他の部署では不足を招くことがある。しかし、このような局部集中を回避して全体の使用効率を平準化しようとすれば、移動管理における負担が増大した。
したがって、移動管理を容易にするためにはリターナブルケースの汎用化が望まれることになる。しかし、前記従来例のように、一部を着脱式の部材で延長する形式では、サイズ変更に手間がかかり、部品点数の増大を招き、かつ延長部は不使用時に取り外しておかなければならないがその保管場所に確保するための苦労があり、取扱が難しくなることがあるので、このような手間や不使用部を設けないことも望まれる。さらにサイズ変更しても補強構造を維持して所定の剛性を得るようにすることも望まれる。
そこで本願発明は、このような要請の実現を目的とする。
上記目的実現のため、本願発明に係るリターナブルケースは、略矩形状のスキッド、その四辺へ着脱自在に取付けられるサイドフレーム及び一対の対向するサイドフレームの上部間をつなぐトップフレームとを備え、これらを分解・組立自在としたリターナブルケースにおいて、
少なくとも、長さ方向、幅方向又は高さ方向のいずれかの全体サイズを伸縮自在としたことを特徴とする。
さらに、前記伸縮するサイドフレームへ、トラス構造をなすとともに一端を揺動端部として揺動するリンクアームを設け、前記揺動端部の結合位置を可変にしてもよい。
このとき、揺動端部は、伸縮部側及び非伸縮部側に設けられたいずれかの連結部と選択的に結合させることができる。
このとき、前記スキッドを伸縮自在とし、この伸縮方向と平行な一対のサイドフレームも同方向へ伸縮自在とすることができる。
また、トップフレームを前記スキッドの伸縮方向と平行に配置して同方向へ伸縮自在としてもよい。
前記リンクアームは、揺動端部を前記伸縮部側及び非伸縮部側の連結部に対して、スライド自在に結合することができる
リターナブルケースのサイズを、少なくとも、長さ方向、幅方向又は高さ方向のいずれかの全体サイズを伸縮自在としたので、一つのリターナブルケースでサイズの異なる多種類の貨物を運ぶことができる。したがって、リターナブルケースの汎用性が増し、サイズ毎に多数種類を設けなくても済むので、使用効率が向上し、移動管理も容易になる。
しかも、サイズ変更は一部でなく、少なくとも上記いずれかの方向における全体サイズを伸縮させるので、一部を着脱自在の別体部材で伸長させる場合と異なり、サイズ変更に手間がかからず、迅速かつ容易にサイズ変更できる。また、着脱自在の別体部材を要しないので、部品点数の増大を招かず、サイズ変更に伴う不使用部が存在しないので、取扱が容易になる。
なお、伸縮方向は、長さ方向、幅方向又は高さ方向のいずれか一方向もしくは複数方向の組み合わせが可能である。このとき、スキッドのみならず、サイドフレームを伸縮することによりリターナブルケース全体の容積を変化させることができる。しかも長さ方向又は幅方向を可変とするときはトップフレームも可変にすれば、スキッド、サイドフレーム及びトップフレームの3部材を同時に伸縮させることができるとともにリターナブルケースを高剛性に維持できる。
また、伸縮するサイドフレームに、トラス構造をなすとともに一端を揺動端部として揺動するリンクアームを設け、この揺動端部の結合位置を可変にすれば、リターナブルケースのサイズを伸縮変化させても、リンクアームのトラス構造による補強構造を維持するので、リターナブルケースを高剛性に維持でき、サイドフレームの伸縮と補強を両立させることができる。
このとき、リンクアームの揺動端部を、伸縮部側及び非伸縮部側に設けられたいずれかの連結部と選択的に結合させることにより、結合位置を可変にすることができる。そのうえ、伸縮部側又は非伸縮部側における結合位置をスライド自在にすれば、リンクアームとの結合を保ったままさらに多段に伸縮させることができる
以下、図面に基づいて実施形態を説明する。図1は、リターナブルケースの概略的な斜視図であり、略矩形状をなすスキッド1と、その四辺へ着脱自在に取付けられるサイドフレームを備える。
サイドフレームはスキッド1の対向する長辺へ取付けられる一対の第1サイドフレーム2と、スキッド1の対向する短辺へ取付けられる一対の第2サイドフレーム3とで構成される。対向する第2サイドフレーム3の各上部中間部間にはトップフレーム4が架け渡されている。
これらスキッド1,第1サイドフレーム2,第2サイドフレーム3及びトップフレーム4によって、立体的な略箱形の枠形状をなすリターナブルケースを構成し、その内部に種々の貨物を収容して運搬することができる。また、スキッド1に対して、第1サイドフレーム2及び第2サイドフレーム3はそれぞれ分解自在であり、トップフレーム4も第2サイドフレーム3に対して分解自在であるから、不使用時には第2サイドフレーム3の上へ第1サイドフレーム2及び第2サイドフレーム3を重ね、さらにその上にトップフレーム4を重ねれば、高さ方向が減少した折りたたみ状態となり、複数のリターナブルケースは積み上げてスペース効率よく使用場所へ搬送することができる。
このリターナブルケースを構成する各部材は、鉄等の適宜金属材料等からなる剛性材料からなり、伸縮部は内外二重に嵌合するパイプ部材である。なお、この例では、スキッド1の長辺方向を長さ方向、短辺方向を幅方向という。但し、正方形のように長・短が無い場合はいずれであってもよい
本実施形態のリターナブルケースは長さ方向へ伸縮自在であり、これに対応してスキッド1及び一対の第1サイドフレーム2並びにトップフレーム4がそれぞれ同方向へ伸縮自在になっている。また、第1サイドフレーム2には、トラス構造をなして補強するためのアーム部材が設けられている。このアーム部材は上端部側が揺動自在のリンクアーム5をなし、このリンクアーム5が回動自在となることにより、第1サイドフレーム2の伸縮を可能にしている。
図2はリターナブルケースの長さ調節を示し、Aは基準状態(長さL1)、Bは伸びの最小段階(長さL2)を示す。Bのようにスキッド1及び第1サイドフレーム2が長さ方向へ伸びてリターナブルケースが長くなる。このとき、図示しないが、スキッド1全体及び裏面側の第1サイドフレーム2、さらにはトップフレーム4も同様に伸びる。
リンクアーム5は、下部を第1サイドフレーム2の下部へ揺動自在に連結され、上端部は揺動端をなし、A状態にて伸縮アーム部6の突出端側へ設けられた第1連結部7へ連結され、B状態では隣り合う第2サイドフレーム3の上部に設けられた第2連結部8へ連結する。これにより、リンクアーム5の揺動角が変化するので、リンクアーム5を連結してトラス構造としても、リターナブルケースの長さ変化が可能になる。なお、第1連結部7は伸縮部側の連結部であり、第2連結部8は非伸縮部側の連結部である。
なお、符号9は第1サイドフレーム2を構成するアッパーフレームの中央部であり、これに対して伸縮アーム部6が伸縮自在になっている。伸縮アーム部6と中央部9にてアッパーフレームを構成する
図3は、図2のBに続くさらに多段の長さ調節を示し、Cは伸びの最大段階(長さL4)であり、同Dは伸びの中間段階(長さL3)を示す。図中L1〜L4は長さを示す(L1<L2<L3<L4)。
このリターナブルケースは長さ方向の中間部に対して、左右両端側が個々に伸縮自在である。したがって、Dに示すように、B段階から長さ方向の一方側のみ伸ばし(図では左側)、他側(図では右側)を伸ばさない中間段階の組み合わせがある。なお、図示しないが図2におけるAとBの間にも一方側のみを伸ばした中間段階の組み合わせがある。したがって、本実施例では、Aを含めて全部で5通りの長さ変化が可能になる。
図4はスキッド1を示し、Aに平面図、Bに左側面図、Cに正面図を併せて示す。この図において、スキッド1は長さ方向へ平行する一対の長辺パイプ10と、これらの中間に平行する中央パイプ11と、これら3つのパイプを横断方向へ連結する複数の補強部材12により、矩形のすのこ状に形成された本体部13を有する。本体部13における補強部材12の下方はフォークリフトのフォーク(図示省略)が差込可能な空間をなす。長辺パイプ10の長さ方向一部には連結プレート14が設けられ、拡大部に示すように嵌合凹部15が形成されている。
この本体部13の左右へスキッド可変部16が伸縮自在に一体化されている。図5に示すように、スキッド可変部16は長辺パイプ10及び中央パイプ11へ伸縮自在に嵌合する伸縮アーム17,18と、これらを連結する横バー19を備え、伸縮アーム17,伸縮アーム18が一体に伸縮移動するようになっている。
横バー19の中央には連結プレート20が設けられ、ここにも嵌合凹部21が設けられている(拡大部参照)。また、横バー19の長手方向両端にも、平面視で略コ字状に曲がる連結プレート22が設けられている。連結プレート22の側面にはボルト通し穴23が設けられている(B参照)。なお、図中のAは平面図、Bは左側面図、Cは正面図である。
図4のA,Cに示すように、仮想線はスキッド可変部16の伸び出し状態を示し、この伸縮量を調節するためのロック穴24が長辺パイプ10の側部に設けられている(C参照)。また、図5のCに示すように、伸縮アーム17の側面にも、通し穴25a,25b,25cが設けられている。スキッド可変部16の伸び出しはロック26により調節される。
図6は、長辺パイプ10と伸縮アーム17の位置調節構造を示す部分断面図であり、スキッド可変部16が基準状態へ後退しているとき、伸縮アーム17の通し穴25aが長辺パイプ10のロック穴24と一致する。
そこで、長辺パイプ10の外方からロック穴24へボルト26aを入れて通し穴25aを貫通し、長辺パイプ10の他側へ出して、ここに設けられているウェルドナット26bへ結合させれば、伸縮アーム17は長辺パイプ10に対して長さ方向不動に固定される。ボルト26aを取り外せば、伸縮アーム17が長辺パイプ10に対して移動自在になる。
ボルト26aとウェルドナット26bはロック26の一例であり、これ以外に種々のものが可能である。例えば、伸縮アーム17の位置固定手段は、単なるピンを差し込み、サークリップ等で抜け止めするようにしてもよい。
図7は、位置調節におけるロック穴24と伸縮アーム17の通し穴との関係を示す図であり、Aに示す状態は図2のAに一致し、長辺パイプ10と伸縮アーム17はロック穴24と通し穴25aで固定される。
Bに示す状態は図2のBに一致し、長辺パイプ10と伸縮アーム17はロック穴24と通し穴25bで固定される。
Cに示す状態は図3のCに一致し、長辺パイプ10と伸縮アーム17はロック穴24と通し穴25cで固定される。
図8は第1サイドフレーム2の正面図を示し、上下に平行する中央部9と下部30の中間部を中央バー31で上下に連結し、さらに中央部9と下部30の各長さ方向両端間を一対の縦バー32で上下に連結する。
各縦バー32の下端には差し込みプレート33を下方へ突出させてある。また、下部30の長さ方向両端と、中央バー31の下端との間に連結プレート34を一体化して設け、ここにリンクアーム5の下端を軸35により揺動自在に連結している。
リンクアーム5の上端は揺動端部をなし、伸縮アーム部6の突出端に設けられた第1連結部7へボルト等による結合部材36で着脱自在に取付けられる。第1連結部7は伸縮部の連結部である。図中の仮想線は伸縮アーム部6の伸び出し状態を示し、この位置は、中央部9に設けられたロック37により調節される。
図9は伸縮アーム部6と中央部9の長さ調節関係を示す部分断面図であり、図3の基準状態のとき、中央部9に設けられたロック穴38と伸縮アーム部6に設けた通し穴39aが一致するので、これに中央部9の外方からボルト37aを通し、他側のウェルドナット37bへ結合することにより固定する。ボルト37aとウェルドナット37bはロック37の一例であり、これ以外に種々のものが可能なことは前記ボルト26と同様である。
図10は、ロック穴38と通し穴39a,39b,39cとの関係を示す図であり、伸縮アーム部6には予め39a,39b,39cの3つの通し穴が設けられる。
図中のAがロック穴38と通し穴39aが一致し、図2のA状態になる。
図中のBがロック穴38と通し穴39bが一致し、図2のB状態になる。
図中のCがロック穴38と通し穴39cが一致し、図3のC状態になる。
なお、図9及び図10のAに示すように、第1連結部7は板状金属部材からなり、伸縮アーム部6の側面へ重ねて溶接され、下半部は下方へ延出し、かつ伸縮アーム部6の幅方向中央側へ入り込むように曲げられ、この部分に2つの穴7a、7bが設けられる。穴7aは第2サイドフレーム3との結合用であり、穴7bはリンクアーム7の上端(揺動端部)との結合用である。
図11は第2サイドフレーム3を示し、Aは正面図、部は右側面図、Cは底面図である。Aに示すように、第2サイドフレーム3はアッパーフレーム40と、その長さ方向両端から下方へ平行に延びる一対の縦バー41と、中央部から縦バー41と平行に延びる中央バー42を備える。中央バー42は上端をアッパーフレーム40の中央部に設けた補強プレート43を介してアッパーフレーム40と連結し、下端に差し込みプレート44を設けてある。
縦バー41の各下端には連結プレート45を設け、その上部にトラスアーム46の下端を連結し、下部に通し穴47を設けてある。トラスアーム46は斜め上方へ延びて補強プレート43へ連結されている。また、各縦バー41の上端部にも連結プレート48が設けられている。
図11のB及び図12に示すように、縦バー41の上部には連結プレート50及び第2連結部8が上下に設けられている。連結プレート50は伸縮アーム部6の第1連結部7と連結するためのものであり、第1連結部7の穴7aと穴51を重ねてボルトナット等で結合される。
また、伸縮アーム部6の先端上面に予めウェルドナット等を設けておき、これに第2サイドフレーム3の連結プレート48に重ねて、ボルト等により締結するようになっている。
第2連結部8には長穴52が設けられている。図12の拡大部に長穴52の長さ方向に沿う拡大断面を示すように、長穴52とリンクアーム5の揺動端部である上端53の穴54を合わせ、ここでボルト55及びナット56で固定する。固定位置は長穴52の長さ方向へ上下に可変である。
第2連結部8におけるリンクアーム5の取付け方を示す図13において、そのAに示すように、長穴52の上端部は図3のB状態でリンクアーム5の上端53の穴54が位置し、ここでボルト55で固定する。図13のBに示すように、長穴52の下端は図3のC位置に相当し、ボルト55を弛めてこの位置へ移動して固定し直す。
再び、図1に示すように、トップフレーム4は中央パイプ4aとその長さ方向端側へ伸縮自在に嵌合するアーム部4bとで着脱自在に連結される。
なお、トップフレーム4及び中央部9と伸縮アーム部6並びに本体部13とスキッド可変部16の伸縮構造は、いずれも角パイプ相互の嵌合構造になっている。しかし、丸パイプでも、さらには平部材をスライド自在に結合したもの等であってもよい。
次に、リターナブルケースの組立方を説明する。まず、連結プレート20の嵌合凹部21に第2サイドフレーム3の差し込みプレート44を嵌合し、連結プレート45を連結プレート22の内側へ重ねて、通し穴47をボルト通し穴23へ一致させ、ボルト・ナット等により結合する。これにより、左右の第2サイドフレーム3がスキッド1へ取付けられる。
続いて、スキッド1の連結プレート14に設けた嵌合凹部15へ第1サイドフレーム2の差し込みプレート33を嵌合し、伸縮アーム部6の先端上面と第2サイドフレーム3の連結プレート48を重ねてボルト等により締結し、さらに第1連結部7の穴7aと連結プレート50の穴50aを重ねてボルトナット等で連結する。また、伸縮部側の連結部である第1連結部7の穴7bとリンクアーム5の上端53とを連結部材36で結合する。
これにより第1サイドフレーム2と第2サイドフレーム3が結合され、かつ第1サイドフレーム2がスキッド1へ取付けられ、スキッド1の四辺を第1サイドフレーム2と第2サイドフレーム3で枠状に囲む箱形状になる。
その後、内部へ貨物を収容してから、トップフレーム4を対向する第2サイドフレーム3内へ架け渡し、アーム部4bの先端を第2サイドフレーム3のアッパーフレーム40中央部に対してボルト止め等により結合すれば、リターナブルケースが組み立てられる。なお、分解は逆手順にて行い、第1サイドフレーム2,第2サイドフレーム3,トップフレーム4をスキッド1上へ重ねて折りたたみ状態にできる。
次に、使用方法を説明する。図2のAにおいて、予め各ロック26、37を解除した状態で、スキッド可変部16を本体部13の中央側へ最も押し込む。このとき同時に第1サイドフレーム2及びトップフレーム4を押し込まれる。ここで第1サイドフレーム2とスキッド1をロックし、リンクアーム5を第1連結部7と結合すれば、スキッド1はAの基準状態となる。この状態では、リターナブルケースの長さがL1となり、最も短い貨物の運搬に適したものとなる。
また、各ロック26,37を解除し、さらにリンクアーム5の上端を第1連結部7から外して、スキッド可変部16を伸ばし、リンクアーム5の上端53を、非伸縮部側の連結部である第2連結部8へ付け替えて長穴52の上端部へボルト55とナット56で固定する。同時にスキッド可変部16と伸縮アーム6をそれぞれ図7及び図10の各B位置でロックすると、図2のBとなり、長さがL2と拡大される。
さらに、ロックを解除し、かつボルト55・ナット56を緩めてから、スキッド可変部16を最大まで引き出すと、図3のCとなり、上端53は長穴52の下端に位置し、スキッド可変部16と伸縮アーム6の各ロック穴は図7及び図10の各Cとなるので、この位置でボルト55とナット56を締め付け、かつロックすると、最大長さL4となる。
なお、図2のBから図3のCの段階で、いずれか一方のみを伸ばせば、図3のDとなり、BとCの中間の長さL3となる。また、図2のAとBの間でも同様に一方のみを伸ばすことができる。
このように、リターナブルケースを長さ方向にて、全体サイズを伸縮自在としたので、一つのリターナブルケースでサイズの異なる多種類の貨物を運ぶことができる。したがって、リターナブルケースの汎用性が増し、サイズ毎に多数種類を設けなくても済むので、使用効率が向上し、移動管理も容易になる。
しかも、サイズ変更は一部でなく、スキッド1や第1サイドフレーム2又は第2サイドフレーム3の全体サイズを伸縮させるので、スキッドの一部を着脱自在の別体部材で伸長させる場合と異なり、サイズ変更に手間がかからず、迅速かつ容易にサイズ変更できる。また、着脱自在の別体部材を要しないので、部品点数の増大を招かず、サイズ変更に伴う不使用部が存在しないので、その保管に困ることもなくなり、取扱が容易になる。
また、スキッド1のみならず、第1サイドフレーム2を同時に伸縮させることによりリターナブルケース全体の容積を変化させることができる。しかもトップフレーム4も同時に長さ可変であるから、スキッド1、第1サイドフレーム2及びトップフレーム4の3部材を同時に伸縮させることができるとともにリターナブルケースを高剛性に維持できる。
また、第1サイドフレーム2の上部に伸縮自在の伸縮アーム部6を設け、この伸縮アーム部6の突出部と第1サイドフレーム2の下部側である連結プレート34とを斜めにリンクアーム5で連結することにより、サイズを伸縮変化させても、リンクアーム5のトラス構造による補強構造を維持するので、リターナブルケースを高剛性に維持でき、第1サイドフレーム2の伸縮と補強を両立させることができる。
しかも、リンクアーム5の揺動端部である上端53が結合する相手を、第1サイドフレーム2の伸縮アーム部6に設けた伸縮部側の第1連結部7又は第2サイドフレーム3に設けた非伸縮部側の第2連結部8のいずれかに選択させれば、リンクアーム5の結合によるトラス構造の補強を維持しつつリターナブルケースをより多段に伸縮調整することができ、図2のA又はBにできる。
そのうえ、リンクアーム5の上端53が第2サイドフレーム3の第2連結部8へ長穴52で結合するので、この結合位置を上下方向へスライドさせて可変とすることにより、リターナブルケースの伸縮をさらに多段階に調節して、図3のC又はDに変化できる。
なお、本願発明は種々変形可能であり、非伸縮部側の連結部である第2連結部8に代えて、伸縮部側の連結部である伸縮アーム部6側の第1連結部7に伸縮方向と平行な長穴を設け、ここにリンクアーム5の揺動端部である上端53をスライド自在に結合させてもよい。また上端53の揺動軌跡に沿うアール状のガイド溝を設けてもよい
また、リンクアーム5は、下端部の揺動支点をスキッド1における長辺部10の中間部へ直接支持させてもよい。さらに上下を反転させて第1サイドフレーム2の中央部9からスキッド1のスキッド可変部16側を斜めに結んだものでもよい。
さらに、トップフレーム4は、一対の長尺部材を長さ方向で相対的に伸縮自在となるように重ね合わせて構成してもよい。この場合、例えば、略L字断面等をなす一対の長尺部材の各長さ方向反対側端部に鈎形等をなすアッパーフレーム40に対する係合部を設け、かつ一方の中間部にナット、他方にボルト穴をそれぞれ複数設け、長さ方向へずらしながらボルトナット結合することにより簡単な構造でトップフレーム4を構成できる。
そのうえ、リターナブルケースのサイズのうち、少なくとも、長さ方向、幅方向又は高さ方向のいずれかの全体サイズを伸縮自在であれば足りる。但しこれら3方向のうちいずれか2方向もしくはすべての方向の伸縮を可能にしてもよい。また、トップフレーム4を中央部9の中間部にて横断方向へ連結した場合は、非伸縮性にすることができる。
実施例に係る組立時のリターナブルケース斜視図 寸法変化を原理的に示す図 同上図 スキッドを示す図 スキッドの伸縮アーム部を示す図 スキッドにおける伸縮部の部分断面図 スキッドにおけるロック位置変化を示す図 第1サイドフレームを示す図 第1サイドフレームにおける伸縮部の部分断面図 第1サイドフレームにおけるロック位置変化を示す図 第2サイドフレームを示す図 第2サイドフレームの連結部構造を示す図 第2連結部における連結位置の変化を示す図
符号の説明
1:スキッド、2:第1サイドフレーム、3:第2サイドフレーム、4:トップフレーム、5:リンクアーム、6:伸縮アーム部、7:第1連結部、8:第2連結部、9:中央部、10:長辺パイプ、13:本体部、16:スキッド可変部、52:長穴


Claims (4)

  1. 略矩形状のスキッド、その四辺へ着脱自在に取付けられるサイドフレーム及び一対の対向するサイドフレームの上部間をつなぐトップフレームとを備え、これらを分解・組立自在としたリターナブルケースにおいて、
    少なくとも、長さ方向、幅方向又は高さ方向のいずれかの全体サイズを伸縮自在とし、
    前記伸縮するサイドフレームに、トラス構造をなすとともに一端を揺動端部として揺動するリンクアームを設け、前記揺動端部の結合位置を可変にし、
    さらに、前記リンクアームの揺動端部を、伸縮部側及び非伸縮部側に設けられたいずれかの連結部と選択的に結合させたことを特徴とするリターナブルケース。
  2. 前記スキッドを伸縮自在とし、この伸縮方向と平行な一対のサイドフレームも同方向へ伸縮自在としたことを特徴とする請求項1のリターナブルケース。
  3. 前記トップフレームを前記スキッドの伸縮方向と平行に配置して同方向へ伸縮自在としたことを特徴とする請求項2のリターナブルケース。
  4. 前記リンクアームの揺動端部を、前記伸縮部側又は非伸縮部側の連結部に対してスライド自在に結合したことを特徴とする請求項のリターナブルケース。
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