JP2020016016A - 延伸ベルトコンベヤ - Google Patents

延伸ベルトコンベヤ Download PDF

Info

Publication number
JP2020016016A
JP2020016016A JP2018137387A JP2018137387A JP2020016016A JP 2020016016 A JP2020016016 A JP 2020016016A JP 2018137387 A JP2018137387 A JP 2018137387A JP 2018137387 A JP2018137387 A JP 2018137387A JP 2020016016 A JP2020016016 A JP 2020016016A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
width direction
conveyor belt
lower frame
belt
conveyor
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2018137387A
Other languages
English (en)
Inventor
良介 添田
Ryosuke Soeda
良介 添田
服部 修
Osamu Hattori
修 服部
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nikken Lease Kogyo Co Ltd
Original Assignee
Nikken Lease Kogyo Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nikken Lease Kogyo Co Ltd filed Critical Nikken Lease Kogyo Co Ltd
Priority to JP2018137387A priority Critical patent/JP2020016016A/ja
Publication of JP2020016016A publication Critical patent/JP2020016016A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Excavating Of Shafts Or Tunnels (AREA)

Abstract

【課題】トンネル内において、地盤からの立ち上げ固定、天井部又は側壁部からの吊り下げ固定の両方に対応できる延伸ベルトコンベヤを提供する。【解決手段】ヘッドプーリ及びテールプーリに掛け渡された無端状のコンベヤベルト4と、コンベヤベルト4を保持するローラ11,12,21と、コンベヤベルト4の長手方向へ伸びる複数の長手方向部材44とそれらを幅方向へ結ぶ幅方向部材41とを有しローラ11,12,21を支持する上部フレームとを備え、幅方向部材41は、互いに幅方向へスライド自在の内方部材47と外方部材48とで構成され、外方部材48は、地盤から立ち上がる下部フレーム30への接続部である下部フレーム接続部Xと、上方からの吊り部材への接続部である吊り部材接続部Yと、コンベヤベルト4の幅方向側方に位置する壁部への接続部である側壁固定部Zとを備える延伸ベルトコンベヤとした。【選択図】図1

Description

この発明は、ベルトコンベヤに関し、特に、トンネル工事等において土砂を運搬するために、随時、その設置延長を変更できる延伸式のベルトコンベヤに関するものである。
トンネルの掘削工事において、掘削で生じた土砂等を搬出するために、大型のダンプトラックの使用が一般的である。また、そのダンプトラックのトンネル内での走行をなるべく抑えるため、トンネル内の一部区間又は全区間にベルトコンベヤを用いる場合もある。特に、長大トンネルの掘削工事では、掘削の進捗に応じて長さを延伸できる、いわゆる延伸ベルトコンベヤを使用する機会が増えている。
延伸ベルトコンベヤの技術として、例えば、特許文献1に記載されたものがある。特許文献1に記載の延伸ベルトコンベヤは、駆動側であるヘッドプーリを備えたヘッド部と、従動側であるテールプーリを備えたテール部との間に、多段ローラを備えたストレージ部を配置し、それらの間に無端状のコンベヤベルトを掛け渡している。テール部は、掘削の最先端である切羽側に配置され、移動自在のテール移動台車に載せられている。ヘッド部は、土砂等の搬出先である坑口に近い側、あるいは、坑口の外部に配置される。
掘削の進捗に伴い、テール部を切羽側へ移動させるとともに、コンベヤベルトをストレージ部から繰り出して、ストレージ部とテール部の間の距離を延伸する。このとき、ストレージ部では、多段ローラを構成する複数のローラ間の距離が縮小して、コンベヤベルトの繰り出しに対応している。
ストレージ部とテール部との間では、仮設足場用の金属管材を結合して組み立てられるフレームを、切羽側へ順次延長して延伸部を構築する。延伸部のフレームには、搬送面側のコンベヤベルトを保持するキャリヤローラを備えたキャリヤベッド、及び、リターン側のコンベヤベルトを保持するリターンローラを備えたリターンベッドを、それぞれ取り付けている。
なお、特許文献1の延伸部では、フレームを構成する仮設足場用の金属管材として、上下方向に立つ2本の柱部の上部を、コンベヤの幅方向(以下、単に幅方向と称する)へ伸びる梁部で連結した建枠を使用し、複数の建枠をコンベヤベルトの長手方向へ並列して配置して、隣り合う建枠同士を斜め方向の筋交で連結し、さらに、隣り合う建枠同士を長手方向の単管で連結している。キャリヤベッド及びリターンベッドは、この長手方向に伸びる単管に固定されている。
特開2017−075496号公報
上記の延伸ベルトコンベヤの技術では、延伸部を構築する際に、フレームの組み立て作業が繁雑である。
例えば、特許文献1のフレームは、上下方向に立つ2本の柱部を結ぶ幅方向の梁部は、それぞれ汎用のクランプ部材で結合されて建枠を構成している。柱部に対するクランプ部材の位置、梁部に対するクランプ部材の位置は、それぞれ部材同士をスライドさせて所定の位置まで調整する必要がある。また、隣り合う建枠同士を長手方向に連結する単管についても同様に、建枠に対するクランプ部材の位置、単管に対するクランプ部材の位置を、それぞれ部材同士をスライドさせて所定の位置まで調整する必要がある。単管に用いられる汎用のクランプ部材は、部材を手で支えながら締め付け作業を行う必要があるので、多数の箇所の締め付け作業を行うのは手間と時間を要するものである。
特に、延伸ベルトコンベヤでは、建枠の幅、すなわち2本の柱部同士の間隔や、あるいは、コンベヤベルトの長手方向に隣り合う建枠同士の間隔は、延伸ベルトコンベヤの仕様や作業現場の状態によってその都度異なるので、このような煩雑な調整作業が必要となっている。
さらに、延伸ベルトコンベヤがトンネル内で用いられる場合には、キャリヤベッド及びリターンベッドを支えるフレームが、トンネルの側壁部や天井部に吊して固定される場合もある。このような吊り下げ型の延伸ベルトコンベヤでは、フレームの幅方向一方の端部をトンネルの側壁部に固定するとともに、フレームの幅方向他方の端部あるいは幅方向中程を、トンネルの側壁部や天井部から、ワイヤ等の吊り部材で吊り下げるのが一般的である。
ところで、トンネル内では、地盤から立ち上がるフレームで延伸ベルトコンベヤを構築して、トンネルの掘削の進行とともに徐々にその設置長さを延伸しながら仮設的にコンベヤを稼働させつつ、その設置長さがある程度まとまった長さになった段階で、それらの区間の延伸ベルトコンベヤを、本設的な吊り下げ固定に移行させることが有効である。このようにできれば、コンベヤの稼働を停止する回数を減らすことができ、また、トンネル内壁へのアンカーの打ち込み等の施工を広い範囲に亘って一度にできるので、作業の効率面やコスト面で有利である。
しかし、延伸ベルトコンベヤの通る位置や高さ、すなわち、延伸ベルトコンベヤのトンネルの側壁部からの横方向距離や天井部からの上下方向距離は、トンネルの線形や前後の障害物等によって、場所に応じて異なる状態となる。このため、フレームは、いずれの場所においても幅方向一方の端部がトンネルの側壁部に固定できるように、場所に応じて幅方向への長さが調整できるものが求められる。
ここで、上記特許文献1のような地盤からの立ち上げ固定を前提としたフレーム、すなわち、建枠と単管とからなる仮設的なフレームでは、吊り下げ固定に容易に対応できないという問題がある。上下方向の柱部とそれらを結ぶ幅方向の梁部とからなる建枠、及び、隣り合う建枠同士を長手方向に連結する単管からなるフレームは、コンベヤの幅方向への長さを調整することが事実上困難又は非常に煩雑であり、そのフレームをトンネル内壁に容易に固定できないからである。
そこで、この発明の課題は、トンネル内で用いられる延伸ベルトコンベヤを、地盤からの立ち上げ固定、天井部又は側壁部からの吊り下げ固定の両方に対応できるようにすることである。
上記の課題を解決するために、この発明は、ヘッドプーリ及びテールプーリと、前記ヘッドプーリ及び前記テールプーリとの間に掛け渡された無端状のコンベヤベルトと、前記ヘッドプーリ及び前記テールプーリとの間で前記コンベヤベルトを保持するローラと、前記コンベヤベルトの長手方向へ伸びる複数の長手方向部材と前記長手方向部材同士を前記コンベヤベルトの幅方向へ結ぶ幅方向部材とを有し前記ローラを支持する上部フレームとを備え、前記幅方向部材は、互いに前記幅方向へスライド自在の第一部材と第二部材とで構成され、前記第二部材は、地盤から立ち上がる下部フレームへの接続部である下部フレーム接続部と、上方からの吊り部材への接続部である吊り部材接続部とを備え、前記第一部材は、前記コンベヤベルトの幅方向側方に位置する側壁部への接続部である側壁固定部を備える延伸ベルトコンベヤを採用した。
ここで、前記第一部材は内方部材であり、前記第二部材は前記内方部材の外側に配置される外方部材である構成を採用することができる。
また、前記下部フレーム接続部は、前記第二部材から前記コンベヤベルトの長手方向へ向かって突出して設けられる構成を採用することができる。
これらの各態様において、前記下部フレーム接続部には接続手段を介して前記下部フレームが接続され、前記下部フレーム接続部又は前記接続手段に、前記下部フレームと前記幅方向部材との前記コンベヤベルトの幅方向に対する相対位置を可変とする第一の位置調整手段を備える構成を採用することができる。
また、前記幅方向部材と前記長手方向部材との前記幅方向に対する相対位置を可変とする第二の位置調整手段を備える構成を採用することができる。
これらの各態様において、前記下部フレームは、前記地盤上に上下方向に立つ複数の柱部と、前記柱部同士を前記幅方向へ結ぶ梁部と、を備えた仮設足場用部材であり、前記下部フレーム接続部は、前記柱部の上端に接続される構成を採用することができる。
ここで、前記第一の位置調整手段は、前記幅方向部材が有する長手状又は複数の孔と、前記接続手段に設けられ前記孔に挿通される軸部材と、前記軸部材に取り付けられ前記軸部材を前記幅方向部材に固定する締付部材とで構成することができる。
また、第二の位置調整手段は、前記幅方向部材が有する長手状又は複数の第一挿通孔と、前記長手方向部材に取り付けられる連結部材と、前記連結部材が有する第二挿通孔と、前記第一挿通孔及び前記第二挿通孔に挿通される挿通軸部材と、前記挿通軸部材に取り付けられ前記挿通軸部材を前記幅方向部材に固定する締付部材とで構成することができる。
第二の位置調整手段は、前記長手方向部材に取り付けられる連結部材と、前記連結部材に設けられる前記幅方向部材への係止部と、前記係止部を前記長手方向部材側へ引き寄せる締付部材とで構成することができる。
前記長手方向部材の水平方向に対する角度を可変とする角度調整手段を備える構成を採用することができる。
この発明は、トンネル内で用いられる延伸ベルトコンベヤを、地盤からの立ち上げ固定、天井部又は側壁部からの吊り下げ固定の両方に対応できるようになる。
この発明の実施形態を示す正面図 同実施形態の地盤からの立ち上げ固定の状態を示し、延伸ベルトコンベヤが搬送方向に沿って水平な場合を示す側面図 同実施形態の斜視図 図3の要部拡大図 上部フレームの幅方向部材と下部フレームとの接続手段の分解斜視図 他の実施形態を示し、延伸ベルトコンベヤが搬送方向に沿って傾斜している場合を示す側面図 (a)は延伸ベルトコンベヤが搬送方向に沿って水平な状態、(b)は延伸ベルトコンベヤが搬送方向に沿って傾斜している状態を示す要部拡大図 (a)(b)は、同実施形態の地盤からの立ち上げ固定状態を示す断面図 (a)(b)は、同実施形態の吊り下げ固定状態を示す断面図
以下、この発明の実施形態の延伸ベルトコンベヤ1を、図面に基づいて説明する。
この実施形態の延伸ベルトコンベヤ1は、トンネルの掘削工事における掘削の最先端部において、切羽によって地山を削ることによって生じた土砂等を、坑口外へ搬出するために用いられることを想定している。また、この延伸ベルトコンベヤ1は、地盤Gからの立ち上げ固定、天井部C又は側壁部Wからの吊り下げ固定の両方に対応できるようになっている。
延伸ベルトコンベヤ1の構成は、図1及び図2に示すように、坑口側に位置するヘッドプーリ2と、切羽側に位置するテールプーリ3と、キャリヤベッド10とを備えている。ヘッドプーリ2及びテールプーリ3との間には、無端状のコンベヤベルト4が掛け渡される。コンベヤベルト4には、所定幅を有する帯状のゴム素材が用いられ、その内部には繊維や金属等からなる補強部材が埋め込まれて、ローラ外周の円筒面に馴染む所定の可撓性と、搬送物の荷重に耐え得る所定の強度が確保されている。
ヘッドプーリ2には、駆動用モータ等の駆動源Mから駆動力が入力され、その駆動力によってヘッドプーリ2が回転すると、上面側に位置する搬送側4aのコンベヤベルト4が下面側に位置するリターン側4bへと送り出されて、無端状のコンベヤベルト4が走行する。このとき、テールプーリ3は、コンベヤベルト4の走行に伴って従動して回転し、コンベヤベルト4をリターン側4bから搬送側4aへとスムーズに送り出す。
また、ヘッドプーリ2及びテールプーリ3との間には、コンベヤベルト4を保持する各種のローラ11,12,21が配置されている。搬送側4aには、コンベヤベルト4を保持するキャリヤローラ11,12を備えたキャリヤベッド10が、コンベヤベルト4の長手方向に沿って複数配置される。リターン側4bには、コンベヤベルト4を保持するリターンローラ21を備えたリターンベッド20が、コンベヤベルト4の長手方向に沿って複数配置される。図中の符号5は、ヘッドプーリ2及びテールプーリ3の近傍のリターン側4bにおいて、コンベヤベルト4を安定させて保持する案内ローラである。
図1〜図8は、地盤Gからの立ち上げ固定の状態の延伸ベルトコンベヤ1を示している。図9は、トンネルの天井部Cや側壁部Wからの吊り下げ固定の状態の延伸ベルトコンベヤ1を示している。
地盤Gからの立ち上げ固定の状態では、図2に示すように、ヘッドプーリ2は、地盤Gに不動に設置された基礎B上に固定された端部フレームFに、回転軸回りに回転自在となるように設置される。テールプーリ3は、地盤G上に走行可能に配置されたテール移動台車C上の端部フレームFに、回転軸回りに回転自在となるように設置される。テール移動台車Cの切羽側には、掘削により生じた土石等を破砕するクラッシャ、及び、その破砕物をコンベヤベルト4上に載せる移送装置(小型コンベヤ)を備えた牽引車Dが配置される。テール移動台車Cは移動する牽引車Dに牽引されて、掘削の進捗に合わせて切羽側へ移動する。
キャリヤベッド10やリターンベッド20は、延伸ベルトコンベヤ1の長手方向、すなわち、コンベヤベルト4の長手方向へ伸びる梯子状の上部フレーム40に取り付けられる。上部フレーム40は、コンベヤベルト4の長手方向に沿って複数配置された下部フレーム30によって、地盤Gに支持される。また、下部フレーム30と上部フレーム40とは、接続手段50によって接続される。
上部フレーム40は、図3に示すように、コンベヤベルト4の長手方向へ伸びる複数の長手方向部材44と、長手方向部材44同士をコンベヤベルト4の幅方向へ結ぶ幅方向部材41を、長手方向に沿って複数有している。この実施形態では、長手方向部材44は2本1組で用いられている。
また、長手方向部材44は所定の長さを有しており、延伸ベルトコンベヤ1の設置長さに応じて、コンベヤベルト4の長手方向に沿って必要本数だけ連結されて用いられる。このため、長手方向部材44の長手方向両端には、隣り合う長手方向部材44の長手方向端部との連結の際に、ボルトを挿通する孔が設けられ、突き合わされた長手方向部材44の端部同士がボルト及びナットで締め付けられて連結されるようになっている。長手方向部材44に設定される所定の長さは、例えば、5mのものを1種類だけ用意しておいてもよいし、あるいは、5mのものの他に2.5mのものを用意するなど、複数種類の長さのものを用意しておいてもよい。
キャリヤベッド10やリターンベッド20は、図2及び図3に示すように、上部フレーム40の長手方向部材44に固定される。
キャリヤベッド10のキャリヤローラ11,12は、延伸ベルトコンベヤ1の幅方向、すなわち、コンベヤベルト4の幅方向中央を保持する第一のキャリヤローラ11と、コンベヤベルト4の幅方向両端を保持する第二のキャリヤローラ12とからなる。第一のキャリヤローラ11は水平に配置され、第二のキャリヤローラ12は幅方向外側に向かって上方へ向かうように傾斜して配置される。これにより、搬送側4aのコンベヤベルト4は、幅方向両端部が幅方向中央よりも上方へ持ち上がった形状、すなわち、正面視V字状に保持される。
2本の長手方向部材44の互いに対向する位置に、取付部材45が設けられている。キャリヤベッド10は、幅方向へ対向する取付部材45間を掛け渡すように固定された支持梁15、及び、その支持梁15の端部固定具16に取り付けられている。
第一のキャリヤローラ11の回転軸11aの両端は、それぞれ支持梁15に設けられた対の支持片13によって軸回り回転可能に支持されている。第二のキャリヤローラ12の回転軸12aの両端のうち一方は、支持梁15に設けられた支持片17によって軸回り回転可能に支持され、他方は、端部固定具16から上方へ立ち上がるように設けた支持片14によって、軸回り回転可能に支持されている。図中の符号13a,14a,17aは、それぞれ回転軸11a,12aを支える溝状の支持部を示している。
なお、この実施形態では、取付部材45を、長手方向部材44から上方へ立ち上がる2つの支え部45aと、その支え部45aの上端同士を結ぶ連結片45bとで構成しているが、コンベヤベルト4の保持形状、保持位置に合わせて、他の形態からなる取付部材45としてもよい。
また、2本の長手方向部材44の互いに対向する位置には、取付部材23が設けられている。リターンベッド20のリターンローラ21の回転軸21aの両端は、幅方向へ対向する取付部材23によって、軸回り回転可能に支持されている。図中の符号23aは、回転軸21aを支える溝状の支持部を示している。
下部フレーム30は、図3及び図4に示すように、地盤G上に上下方向に立つ複数の柱部31と、柱部31同士を、コンベヤベルト4の幅方向へ結ぶ梁部34とを備えた仮設足場用部材である。この実施形態では、図3に示すように、2本の柱部31とその柱部31の上端同士を結ぶ梁部34とで門型の建枠を構成している。建枠は、コンベヤベルト4の長手方向に沿って所定の間隔で複数配置される。
また、この実施形態では、建枠をさらに補強するために、柱部31の中途部分と梁部34の中途部分とを結ぶ縦補強部35、その縦補強部35と柱部31とを結ぶ横補強部36を設けている。さらに、梁部34の下方において、縦補強部35同士を結ぶ第二の横補強部37を設けている。
柱部31、梁部34、縦補強部35、横補強部36、第二の横補強部37等を構成する各部材は、断面円形の中空の金属部材で構成されているが、これらの部材の断面形状は、円形以外の形状であってもよい。例えば、断面四角形であってもよい。また、所定の強度を有するものであれば、金属以外の素材であってもよい。さらに、中空でない中実の軸状の部材を用いてもよい。
柱部31の下部には、地盤Gに載置される支持板32が設けられ、その支持板32の柱部31下端からの突出高さを調整できる高さ調整手段33が設けられている。この実施形態の高さ調整手段33はネジ機構で構成されているが、それ以外にも、所定の突出高さで柱部31の下部に支持板32を固定できる周知の機構を採用できる。なお、コンベヤベルト4の長手方向に隣り合う建枠同士を、斜め方向に結ぶ筋交を設けて、建枠の固定構造をさらに強固にしてもよい。
接続手段50は、図1及び図4に示すように、下部フレーム30に接続される第一接続部51と、上部フレーム40の幅方向部材41に接続される第二接続部52とを備えている。
第一接続部51は、柱部31の上端に接続されるようになっている。第一接続部51は、下方に位置する下部筒部51aと、上方に位置する上部筒部51bとが、下部筒部51a及び上部筒部51bよりもやや大径の中央筒部51cで連結された構成となっている。下部筒部51aと上部筒部51bとは、同一の軸心上に位置している。下部筒部51aは、柱部31の上端の開口部31a内に挿入され、中央筒部51cが柱部31の上縁に当たることでそれ以上の挿入が規制され、両者の位置決めが成される。
第二接続部52は、第一接続部51の上端に接続されるようになっている。第二接続部52は、下方に位置する下部接続筒部52aと、上方に位置する上部接続部52bとが、連結された構成となっている。下部接続筒部52aは、第一接続部51の上部筒部51bの外周に嵌められて、中央筒部51cが下部接続筒部52aの下縁に当たることで、両者の位置決めが成される。
図4に示す符号53は、抜け止め軸である。抜け止め軸53の一端が、第一接続部51の孔51e及び第二接続部52の孔52eに挿通されることで、両者の抜け止めが成される。また、抜け止め軸53の他端が、第一接続部51の孔51dに挿通されることで、抜け止め軸53の回り止めが成されている。
さらに、上部接続部52bには、横方向のボルト52h及びそれにねじ込まれるナット52iによって、軸部材52dが接続されている。軸部材52dは、上部接続部52bを構成する2枚の支持板に挟まれて、ボルト52hの軸心を揺動中心として、コンベヤベルト4の長手方向に沿って揺動自在である。なお、軸部材52dは、ナット52iの締め付けによって、任意の揺動角度で固定可能である。
軸部材52dには、雄ネジ部が設けられている。軸部材52dの雄ネジ部に、第一ナット52f、第二ナット52gの二つのナットがねじ込まれている。第一ナット52f及び第二ナット52gは、締付部材52f、52gとして機能する。
第一接続部51の各部や第二接続部52の下部接続筒部52aは、下部フレーム30と同様に断面円形の中空の金属部材で構成されているが、これらの部材の断面形状は、円形以外の形状であってもよい。例えば、断面四角形であってもよい。また、所定の強度を有するものであれば、金属以外の素材であってもよい。さらに、中空でない中実の軸状の部材を用いてもよい。
ここで、幅方向部材41は、互いにコンベヤベルト4の幅方向へスライドしながら相対移動する第一部材と第二部材とを備えている。第一部材と第二部材はそれぞれコンベヤベルト4の幅方向へ向く長手形状の部材で構成されており、それらが互いに噛み合いながらスライドして、コンベヤベルト4の幅方向へ相対移動する。この相対移動により、第一部材と第二部材との重なり部分の長さが変化するので、幅方向部材41の全長が可変である。また、第二部材に設けられた雌ネジ部48bに、雄ネジ部材48aをねじ込むことにより、雄ネジ部材48aで第一部材を締め付けて、第一部材と第二部材とを任意の位置に固定することができる。この実施形態では、雌ネジ部48bは、第二部材に溶接等により固定されたナットであり、雄ネジ部材48aにはボルトを採用している。
また、この実施形態では、図5に示すように、第一部材として、コンベヤベルト4の幅方向へ向く長手形状の内方部材47を採用し、第二部材として、内方部材47の外側に配置される外方部材48を採用している。内方部材47及び外方部材48は筒状部材で構成され、内方部材47は、外方部材48の内部にあって、その外方部材48に対して筒軸方向へスライド可能である。
この実施形態では、内方部材47及び外方部材48をそれぞれ断面矩形の筒状部材としているが、内方部材47及び外方部材48の断面形状は、両者が互いにコンベヤベルト4の幅方向へスライド自在であれば自由に設定できる。例えば、内方部材47及び外方部材48の断面形状を、断面円形等の矩形以外の断面からなる筒状部材としてもよいし、断面コの字状、断面C字状等からなる長手形状の部材としてもよい。また、両者を内外の位置関係となる配置とはせず、例えば、基部から突出する対の突出部を有する断面コ字状の長手状部材を用い、それらの対の突出部同士を対面させるように対向配置し、その突出部同士を互いにスライド自在に噛み合わせた態様からなる第一部材と第二部材とで幅方向部材41を構成してもよい。
外方部材(第二部材)48は、地盤Gから立ち上がる下部フレーム30への接続部である下部フレーム接続部Xを備えている。この実施形態では、下部フレーム接続部Xは、外方部材48からコンベヤベルト4の長手方向へ向かって突出して設けられる張出部材49によって構成されている。この張出部材49からなる下部フレーム接続部Xに対して、接続手段50を介して下部フレーム30が接続される。
この実施形態では、張出部材49は、外方部材48の側面に溶接等によって固定された断面コ字型部材で構成される。張出部材49の外方部材48の側面に沿って固定される基板部49aと、その基板部49aの上端からコンベヤベルト4の長手方向へ向かって突出する上フランジ49bと、基板部49aの下端からコンベヤベルト4の長手方向へ向かって突出する下フランジ49cとを有する。なお、張出部材49は、断面コ字型部材以外にも、外方部材48の側面から張り出す部分を有する部材であれば、種々の形状の部材で構成できる。例えば、張出部材49を、断面L字型部材で構成することができる。
この延伸ベルトコンベヤ1は、下部フレーム30と、上部フレーム40の幅方向部材41との間における、コンベヤベルト4の幅方向に対する相対位置を可変とする第一の位置調整手段A1を備えている。第一の位置調整手段A1は、下部フレーム接続部X及び接続手段50、または、そのいずれかに設けられる。
また、延伸ベルトコンベヤ1は、上部フレーム40の幅方向部材41と、上部フレーム40の長手方向部材44との間における、コンベヤベルト4の幅方向に対する相対位置を可変とする第二の位置調整手段A2を備えている。
第一の位置調整手段A1は、図4に示すように、上部フレーム40の幅方向部材41が有する長手状の孔41aと、接続手段50に設けられその孔41aに挿通される軸部材52dと、軸部材52dに取り付けられ軸部材52dを幅方向部材41に固定する締付部材52f、52gとで構成されている。この実施形態の締付部材52f、52gは、前述の第一ナット52f及び第二ナット52gである。接続手段50の軸部材52dが挿通される長手状の孔41aは、下部フレーム接続部Xを構成する張出部材49の下フランジ49cに設けられる。
孔41aに軸部材52dを挿通する際に、第一ナット52fの上面が下フランジ49cの下面(孔41aの縁近傍の下面)に当接するようにし、第二ナット52gは、上フランジ49bと下フランジ49cとの間の空間に入り込むようにする。予め第二ナット52gを軸部材52dに対して所定のねじ込み量に設定しておき、第二ナット52gを張出部材49に対してスライドさせて、希望の幅方向位置(孔41aの長手方向に沿って希望する位置)で停止させる。その後、第一ナット52fを第二ナット52g側へ締め付ければ、接続部材50と幅方向部材41とは一体に固定される。このとき、第二ナット52gを締め付ける際に、第一ナット52fを回り止めすることを防止する手段を下部フレーム接続部X側に設けておけば、さらに作業が容易である。
このように、第一の位置調整手段A1によって、部材同士のスライドによって両者を位置合わせすることができ、その位置での部材の固定もナットの締め付けで可能であるので、接続部材50と上部フレーム40との間における、コンベヤベルト4の幅方向に対する位置決め作業が容易であり、またその固定作業も容易である。
下部フレーム接続部Xとしては、張出部材49に設けられる長手状の孔41aに代えて、張出部材49に設けられコンベヤベルト4の幅方向に沿って並列する複数の孔41aを採用してもよい。孔41aが長手状の長孔であれば、幅方向への無段階で連続的な位置調整が可能であるが、複数の孔41aであれば、軸部材52dを挿通する孔41aを選択することで、予め決められた幅方向位置への段階的な位置調整が可能である。
第二の位置調整手段A2は、図4に示すように、幅方向部材41が有する長手状の第一挿通孔41fと、長手方向部材44に取り付けられる連結部材42と、連結部材42が有する第二挿通孔42aと、第一挿通孔41f及び第二挿通孔42aに挿通される挿通軸部材43aと、挿通軸部材43aに取り付けられ挿通軸部材43aを幅方向部材41に固定する締付部材43bとで構成されている。この実施形態では、幅方向部材41が有する複数の第一挿通孔41fは、張出部材49の上フランジ49bに設けられている。
連結部材42は、互いに平行な面方向を有する対のフラット面を、傾斜面で連結した形状の部材である。上方に位置するフラット面は、長手方向部材44の上面に溶接等により固定される。なお、これをボルト固定等の他の固定方法としてもよい。下方に位置するフラット面には、前述の第二挿通孔42aが設けられている。長孔からなる第一挿通孔41f内において希望する固定位置を決定し、その決定した第一挿通孔41f内の位置に第二挿通孔42aを位置合わせし、さらに、ワッシャ43cを介して挿通軸部材43aを挿通し、ナットからなる締付部材43bを締め付けることにより、連結部材42と幅方向部材41とが固定される。
このように、第二の位置調整手段A2によって、幅方向部材41と長手方向部材44とを位置合わせすることができ、その位置での部材の固定もナットの締め付けで可能である。このため、幅方向部材41と長手方向部材44との間における、コンベヤベルト4の幅方向に対する位置決め作業が容易であり、その固定作業も容易である。
また、幅方向部材41に設けられる長手状の第一挿通孔41fに代えて、コンベヤベルト4の幅方向に沿って並列する複数の孔からなる第一挿通孔41fを採用してもよい。第一挿通孔41fが長手状の長孔であれば、幅方向への無段階で連続的な位置調整が可能である。これに対して、第一挿通孔41fが複数の孔であれば、挿通軸部材43aを挿通する孔を選択することで、予め決められた幅方向位置への段階的な位置調整が可能である。
さらに、延伸ベルトコンベヤ1は、上部フレーム40の長手方向部材44の水平方向に対する角度を可変とする角度調整手段A3を備えている。角度調整手段A3は、接続手段50に備えられている。長手方向部材44の水平方向に対する角度とは、すなわち、延伸ベルトコンベヤ1が上り勾配であるとした場合の仰角、下り勾配とした場合の俯角であり、直線状に伸びる長手方向部材44の軸方向が水平方向に対して成す角度である。
延伸ベルトコンベヤ1を設置する場所は、必ずしも水平区間とは限らないので、設置箇所の勾配状況に応じて、例えば、図6に示すように、鉛直方向に建てた下部フレーム30に対して、下部フレーム30の柱部31と上部フレーム40の長手方向部材44とが、互いに直角とはならない状況(図中の水平方向に対する角度α参照)において、角度調整手段A3の機能で対応する。下部フレーム30の柱部31は、できる限り鉛直方向に建てることが望ましいからである。
この実施形態では、角度調整手段A3は、接続手段50の第二接続部52に設けられた前述の上部接続部52b、軸部材52d、ボルト52h及びナット52i等で構成されている。軸部材52dがボルト52hの軸心を揺動中心として、コンベヤベルト4の長手方向に沿って揺動自在であり、軸部材52dは、ナット52iの締め付けによって任意の揺動角度で固定可能であるから、下部フレーム30の柱部31と上部フレーム40の長手方向部材44との固定角度を調整可能である。
例えば、図7(a)は、下部フレーム30の柱部31と上部フレーム40の長手方向部材44との固定角度を直角とした場合の側面図である。これに対して、図7(b)は、長手方向部材44の軸方向の水平方向に対する仰角をα(0度<α<90度)とし、これに対応して、下部フレーム30の柱部31の軸方向と、接続手段50の軸部材52dの軸方向との間に、同じ大きさの角度αの交差角を設定したものである。
延伸ベルトコンベヤ1を使用してトンネルを施工する際には、図8(a)(b)に示すように、延伸ベルトコンベヤ1を地盤Gからの立ち上げ固定の状態に設置する。トンネルの掘削の先端側において、切羽による掘削で生じた土石等を、牽引車Dのクラッシャに投入し、その破砕物を延伸ベルトコンベヤ1のコンベヤベルト4に移載する。搬送物は、コンベヤベルト4の走行に伴い坑口側へ搬送される。
掘削の進行に伴い、切羽は前進する。それに合わせてテール移動台車7を牽引車Dで牽引して、テールプーリ3を切羽側へ移動させつつ、コンベヤベルト4をストレージ部から繰り出して、ストレージ部とテールプーリ3の間の延伸した区間において、延伸用のフレームを構築する。この延伸用のフレームは、既に設置されている上部フレーム40、下部フレーム30や接続手段50と同様の部材で構成される。
具体的には、延伸用に繰り出されたコンベヤベルト4に合わせ、必要な本数の下部フレーム30を地盤G上に立ち上げ、接続手段50を介して上部フレーム40を取り付ける。新しく設置する上部フレーム40は、既設の上部フレーム40の端部に接続していく。そして、上部フレーム40にキャリヤベッド10及びリターンベッド20を取り付けて、そのローラ11,12,21によりコンベヤベルト4を保持させ、再び稼働を開始する。
下部フレーム30に用いられている仮設足場用の金属製管材は、各種建設現場で広く使用されているため、新規に製作する必要がなく、既存の種々の部材を組み合わせることで容易に構築できる。また、広く流通している部材であるため、運送費も抑制できる。
なお、この実施形態では、ヘッドプーリ2を備えたヘッド部と、テールプーリ3を備えたテール部との間には、多段ローラを備えたストレージ部(図示せず)が配置されている。ストレージ部は、コンベヤベルト4の長手方向に対向する対のローラが多段に配置されており、この多段のローラにコンベヤベルト4が掛け回されている。対向するローラ同士を接近させると、搬送部分を構成するコンベヤベルト4に余長が生じるので、テール移動台車Cをテールプーリ3とともに切羽側へ移動させて、延伸ベルトコンベヤ1の設置距離を延長することができる。このストレージ部として周知の構成を採用してよいが、例えば、特許文献1のものを採用してもよい。なお、ストレージ部等のコンベヤベルト4の繰り出し装置を用いない場合は、延伸後の延伸ベルトコンベヤ1の設置長さに応じた別のコンベヤベルト4を用意すればよい。
つぎに、トンネルの天井部Cや側壁部Wからの吊り下げ固定の設置構造を、図9(a)(b)に示す。
延伸ベルトコンベヤ1は、一旦、地盤Gからの立ち上げ固定の状態で設置された後、工事の進捗とともに、その設置延長がある程度の長さになった段階で、図8(a)に示す状態から図9(a)へ示す状態へ、また、図8(b)に示す状態から図9(b)へ示す状態へと、すなわち、地盤Gからの立ち上げ固定の状態から、天井部C及び側壁部Wからの吊り下げ固定の状態へと、その設置構造が変更されていく。
このように、延伸ベルトコンベヤ1の設置構造を途中で変更するのは、特にトンネルの掘削工事において、地盤Gから立ち上がるフレームで延伸ベルトコンベヤ1を構築し、トンネル掘削の切羽の進行とともに、徐々にその設置長さを切羽の進行に応じて延伸しながら仮設的にコンベヤを稼働させつつ、その設置長さがある程度まとまった長さになった際に、それらの区間の延伸ベルトコンベヤ1を、本設的な吊り下げ固定の状態に移行させるのが有効だからである。これにより、設置構造の変更に伴うコンベヤの稼働停止回数を減らすことができ、また、トンネル内壁へのアンカーの打ち込み等の施工を広い範囲に亘って一度にできるので、作業効率が向上しコストも低減できる。
このような吊り下げ固定の設置構造に対応して、上部フレーム40の一部を構成する幅方向部材41は、天井部C等に支持された上方からの吊り部材73への接続部である吊り部材接続部Yと、コンベヤベルト4の幅方向側方に位置する側壁部Wへの接続部である側壁固定部Zとを備えている。幅方向部材41は、コンベヤベルト4の幅方向一方の端部が、トンネルの内壁のうち距離が近い側の側壁部Wの方へ向いており、コンベヤベルト4の幅方向他方の端部が、トンネルの幅員の中央の方を向いて配置されている。
吊り部材接続部Yは、幅方向部材41の幅方向他方の端部あるいは幅方向中程を、トンネルの内壁を構成する側壁部Wや天井部Cから、ワイヤ等の吊り部材73で吊り下げるためのものである。
この実施形態では、円弧状を成すトンネルの内壁のうち比較的上方寄りの部分である天井部Cに、板状部材等で構成されるプレート部72が、アンカーボルト等で構成されるアンカー部71によって固定されて、トンネルの内壁と一体の天井固定部70を構成している。吊り部材73は、この天井固定部70と吊り部材接続部Yとの間に繋がれて、幅方向部材41を支えている。
吊り部材73と天井固定部70との接続構造、吊り部材73と吊り部材接続部Yとの接続構造としては、例えば、それぞれフック等の係止手段を採用できる。この実施形態では、吊り部材73の両端にカギ状のフックを備え、天井固定部70や吊り部材接続部Yに、そのカギ状のフックが係止できる孔付きの突出部材を備えた構成とされている。なお、天井固定部70や吊り部材接続部Yとして、そのような孔付きの突出部材に代えて、吊り部材73に係止できるカギ状のフック等で構成してもよい。
側壁固定部Zは、幅方向部材41の幅方向一方の端部に設けられる。側壁固定部Zは、幅方向部材41の幅方向一方の端部を、円弧状を成すトンネルの内壁のうち比較的側方寄りの部分である側壁部Wに固定するためのものである。
この実施形態では、側壁固定部Zは、図1及び図5、図9に示すように、円弧状を成すトンネルの内壁のうち比較的側方寄りの部分である側壁部Cに宛がわれる板状部材等で構成され、アンカー挿通孔62aを有するプレート部62、そのプレート部62を側壁部Cに固定するアンカーボルト等で構成されるアンカー部61、プレート部62を回動自在に支持するヒンジ部60で構成されている。ヒンジ部60を介して、プレート部62は上下方向に首振り自在であるので、そのプレート部62の板面を側壁部Cに面接触させやすい。
側壁固定部Zは、幅方向部材41を構成する部材のうち、内方部材(第一部材)47に設けられる。外方部材(第二部材)48が下部フレーム30によって地盤G上に固定された状態において、その外方部材48に対する内方部材47の突出量を増大させることで、すなわち、側壁部W側への突出長さを増大させることで、端部に設けた側壁固定部Zを側壁部Wに当接できるようにしている。
なお、吊り部材接続部Yは、吊り部材73に対向できるように、幅方向部材41に対して上向きに設けられることが望ましい。また、吊り部材接続部Yを内方部材47に設けることも可能ではあるが、吊り部材接続部Yは、側壁部Wから遠い側に位置する外方部材48に設けられることが望ましい。
地盤Gからの立ち上げ固定の状態の延伸ベルトコンベヤ1を、上方からの吊り下げ固定の状態に変更する際には、下部フレーム30による地盤G上の支持状態のまま、幅方向部材41の内方部材47を側壁部W側へ突出させ、側壁固定部Zを側壁部Wに固定する。また、吊り部材接続部Yに吊り部材73を固定する。吊り部材接続部Yへの吊り部材73の固定は、側壁固定部Zの側壁部Wへの固定前に行ってもよい。その後、接続手段50による上部フレーム40と下部フレーム30とを切り離す作業を行う。最後に下部フレーム30を撤去する。
仮に、上方からの吊り下げ固定の状態の延伸ベルトコンベヤ1を、地盤Gからの立ち上げ固定の状態へと変更する必要が生じた場合には、上記と逆の手順で作業を行うこととなる。
この実施形態の延伸ベルトコンベヤ1は、トンネルの掘削工事において、掘削の最先端で生じた土砂等を搬出するために用いられることを想定しているが、トンネルの掘削工事以外の他の用途、例えば、明かり区間での土砂等の搬送においても、地盤Gからの立ち上げ固定の状態と、上方からの吊り下げ固定の状態の両方の設置構造を必要とする現場において、特に、土砂等の搬送物の発生場所が、時間の経過とともに移動する現場において有効である。また、延伸ベルトコンベヤ1の設置長さの調節が容易であるので、搬送距離が異なる種々の現場において、共通の部材を用いて延伸ベルトコンベヤ1の設置が可能である。この場合、ストレージ部は必ずしも必要なく、設置長さに応じたコンベヤベルト4を用意すればよい。
1 延伸ベルトコンベヤ
2 ヘッドプーリ
3 テールプーリ
4 コンベヤベルト
5 案内ローラ
10 キャリヤベッド
11,12 キャリヤローラ
20 リターンベッド
21 リターンローラ
30 下部フレーム
31 柱部
34 梁部
40 上部フレーム
41 幅方向部材
41a 孔
41f 第一挿通孔
42 連結部材
42a 第二挿通孔
43a 挿通軸部材
43b 締付部材
44 長手方向部材
47 内方部材(第一部材)
48 外方部材(第二部材)
49 張出部材
49a 基板部
49b 上フランジ
49c 下フランジ
50 接続手段
51 第一接続部
52 第二接続部
52d 軸部材
52f,52g 締付部材
60 ヒンジ部
61 アンカー部
62 プレート部
70 天井固定部
71 アンカー部
72 プレート部
73 吊り部材
A1 第一の位置調整手段
A2 第二の位置調整手段
A3 角度調整手段
G 地盤
X 下部フレーム接続部
Y 吊り部材接続部
Z 側壁固定部

Claims (7)

  1. ヘッドプーリ(2)及びテールプーリ(3)と、
    前記ヘッドプーリ(2)及び前記テールプーリ(3)との間に掛け渡された無端状のコンベヤベルト(4)と、
    前記ヘッドプーリ(2)及び前記テールプーリ(3)との間で前記コンベヤベルト(4)を保持するローラ(11,12,21)と、
    前記コンベヤベルト(4)の長手方向へ伸びる複数の長手方向部材(44)と前記長手方向部材(44)同士を前記コンベヤベルト(4)の幅方向へ結ぶ幅方向部材(41)とを有し前記ローラ(11,12,21)を支持する上部フレーム(40)と、
    を備え、
    前記幅方向部材(41)は、互いに前記幅方向へスライド自在の第一部材と第二部材とで構成され、
    前記第二部材は、地盤から立ち上がる下部フレーム(30)への接続部である下部フレーム接続部(X)と、上方からの吊り部材(73)への接続部である吊り部材接続部(Y)とを備え、
    前記第一部材は、前記コンベヤベルト(4)の幅方向側方に位置する側壁部への接続部である側壁固定部(Z)を備える延伸ベルトコンベヤ。
  2. 前記第一部材は内方部材(47)であり、前記第二部材は前記内方部材(47)の外側に配置される外方部材(48)である
    請求項1に記載の延伸ベルトコンベヤ。
  3. 前記下部フレーム接続部(X)は、前記第二部材から前記コンベヤベルト(4)の長手方向へ向かって突出して設けられる請求項1又は2に記載の延伸ベルトコンベヤ。
  4. 前記下部フレーム接続部(X)には接続手段(50)を介して前記下部フレーム(30)が接続され、
    前記下部フレーム接続部(X)又は前記接続手段(50)に、前記下部フレーム(30)と前記幅方向部材(41)との前記コンベヤベルト(4)の幅方向に対する相対位置を可変とする第一の位置調整手段(A1)を備える請求項1から3のいずれか一つに記載の延伸ベルトコンベヤ。
  5. 前記幅方向部材(41)と前記長手方向部材(44)との前記幅方向に対する相対位置を可変とする第二の位置調整手段(A2)
    を備える請求項1から4のいずれか一つに記載の延伸ベルトコンベヤ。
  6. 前記下部フレーム(30)は、
    前記地盤(G)上に上下方向に立つ複数の柱部(31)と、
    前記柱部(31)同士を前記幅方向へ結ぶ梁部(34)と、
    を備えた仮設足場用部材であり、
    前記下部フレーム接続部(X)は、前記柱部(31)の上端に接続される
    請求項1から5のいずれか一つに記載の延伸ベルトコンベヤ。
  7. 前記長手方向部材(44)の水平方向に対する角度を可変とする角度調整手段(A3)を備える請求項1から6のいずれか一つに記載の延伸ベルトコンベヤ。
JP2018137387A 2018-07-23 2018-07-23 延伸ベルトコンベヤ Pending JP2020016016A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018137387A JP2020016016A (ja) 2018-07-23 2018-07-23 延伸ベルトコンベヤ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018137387A JP2020016016A (ja) 2018-07-23 2018-07-23 延伸ベルトコンベヤ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2020016016A true JP2020016016A (ja) 2020-01-30

Family

ID=69581324

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018137387A Pending JP2020016016A (ja) 2018-07-23 2018-07-23 延伸ベルトコンベヤ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2020016016A (ja)

Citations (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS49145432U (ja) * 1973-04-12 1974-12-16
JPS5288210U (ja) * 1975-12-23 1977-07-01
JPS5295212U (ja) * 1976-01-14 1977-07-16
JPS56132214U (ja) * 1980-03-10 1981-10-07
JPS60117322U (ja) * 1984-01-13 1985-08-08 日本鋼管株式会社 ベルトコンベヤのキヤリヤロ−ラ取替装置
JP2003065000A (ja) * 2001-08-29 2003-03-05 Ohbayashi Corp 連続ベルトコンベアの移動装置
JP2003267538A (ja) * 2002-03-19 2003-09-25 Taguchi Kogyo Kk 長いコンクリート壁面に沿って配設する長距離搬送ベルトコンベヤの搬送物落下防止方法
JP2006306575A (ja) * 2005-04-28 2006-11-09 Okura Yusoki Co Ltd コンベヤ装置
JP2010159125A (ja) * 2009-01-08 2010-07-22 Taguchi Kogyo Kk ベルトコンベヤ装置
JP2016199343A (ja) * 2015-04-09 2016-12-01 Ihi運搬機械株式会社 ベルトコンベヤの支持構造
JP2017075496A (ja) * 2015-10-15 2017-04-20 日本コンベヤ株式会社 延伸ベルトコンベヤによるトンネル掘削土の搬送方法

Patent Citations (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS49145432U (ja) * 1973-04-12 1974-12-16
JPS5288210U (ja) * 1975-12-23 1977-07-01
JPS5295212U (ja) * 1976-01-14 1977-07-16
JPS56132214U (ja) * 1980-03-10 1981-10-07
JPS60117322U (ja) * 1984-01-13 1985-08-08 日本鋼管株式会社 ベルトコンベヤのキヤリヤロ−ラ取替装置
JP2003065000A (ja) * 2001-08-29 2003-03-05 Ohbayashi Corp 連続ベルトコンベアの移動装置
JP2003267538A (ja) * 2002-03-19 2003-09-25 Taguchi Kogyo Kk 長いコンクリート壁面に沿って配設する長距離搬送ベルトコンベヤの搬送物落下防止方法
JP2006306575A (ja) * 2005-04-28 2006-11-09 Okura Yusoki Co Ltd コンベヤ装置
JP2010159125A (ja) * 2009-01-08 2010-07-22 Taguchi Kogyo Kk ベルトコンベヤ装置
JP2016199343A (ja) * 2015-04-09 2016-12-01 Ihi運搬機械株式会社 ベルトコンベヤの支持構造
JP2017075496A (ja) * 2015-10-15 2017-04-20 日本コンベヤ株式会社 延伸ベルトコンベヤによるトンネル掘削土の搬送方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2020016015A (ja) 延伸ベルトコンベヤ
JP2017186882A (ja) トンネル覆工コンクリート成形用の型枠支持装置の組み立て方法及びネット支持具
JP2017075496A (ja) 延伸ベルトコンベヤによるトンネル掘削土の搬送方法
JP6138580B2 (ja) 圃場内利用ローラコンベア搬送装置
JP2020016016A (ja) 延伸ベルトコンベヤ
JP2020139334A (ja) セントルにおける車輪ユニットの取り付け方法及びセントルの車輪ユニット案内装置
US11242750B2 (en) Adjustable lattice girder
JP2017166312A (ja) トンネル覆工コンクリート成形用の型枠支持装置の組み立て方法及び型枠支持装置用の脚部連結装置
RU178233U1 (ru) Разборная эстакада для прокладки коммуникаций
JP7265259B2 (ja) 門形親綱支柱
US3104009A (en) Portable belt conveyor mechanisms
KR101565598B1 (ko) 철근 콘크리트 구조물의 시공을 위한 철근 운반 브래킷 및 이를 이용한 철근 배근 방법
JP3152426U (ja) 船艙またはバラストタンクの足場用ブラケットの構造
CN210392523U (zh) 输送机机头固定装置
CN209413302U (zh) 带有施工平台的可移动式侧墙模板支撑系统
CN210950215U (zh) 一种跨越道路的水管支撑架
JP2006214213A (ja) 伸縮式仮設通路
JP4216148B2 (ja) リターナブルケース
CN110485936A (zh) 一种能移动的边坡钻孔平台
CN211648193U (zh) 一种暗挖隧道初支支护拱架单元和拱架
CN104627608B (zh) 矿用皮带输送机局部升高装置
KR20080097804A (ko) 광폭화물 운송차량의 평판형 적재프레임 및 그 가변장치
JP4402563B2 (ja) 橋構築方法
JPH102133A (ja) 工事用仮設フェンスの支持装置
CN116557007B (zh) 一种隧道拱架安装装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20210726

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20220412

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20220419

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20221011