JP3487185B2 - 格子状部材使用の物品収納具 - Google Patents

格子状部材使用の物品収納具

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JP3487185B2
JP3487185B2 JP21167098A JP21167098A JP3487185B2 JP 3487185 B2 JP3487185 B2 JP 3487185B2 JP 21167098 A JP21167098 A JP 21167098A JP 21167098 A JP21167098 A JP 21167098A JP 3487185 B2 JP3487185 B2 JP 3487185B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数本の棒状の部
材を互いに交差させて格子状に構成した格子状部材を使
用した物品収納具に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の格子状部材としては、例
えば図34,図35に示すように、複数本の棒状の第1
線材71(第1部材に相当)と第2線材72(第2部材
に相当)とが互いに直交して格子状に取付けられたもの
がある。上記第1線材71は、第2線材72の一側方に
位置しており、第2線材72の軸心方向へ一定ピッチP
おきに複数本並べられている。同様に、第2線材72も
第1線材71の軸心方向へ一定ピッチPおきに複数本並
べられている。また、第1線材71と第2線材72とは
同一の径で形成されている。
【0003】上記のような格子状部材73を使用した物
品収納具としては、例えば実開昭51−22941号公
報に示されるものが挙げられる。これによると、底板上
に前側壁と後側壁と左側壁と右側壁とが立設され、これ
ら各側壁に格子状部材73が使用されている。この際、
第1線材71と第2線材72とのいずれか一方が上下方
向となり、他方が水平方向となっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記格
子状部材73においては、第1線材71(または第2線
材72)の軸心方向に作用する力Fに対する強度を高め
る場合、第1線材71(または第2線材72)の本数を
増やすことによって上記軸心方向の強度をアップしてい
るが、これでは格子状部材73の重量が増加するといっ
た問題や、第1線材71と第2線材72との溶接箇所が
増加して製作に手間がかかるといった問題、あるいは格
子状部材73の製造コストが高くなるといった問題があ
った。
【0005】また、上記格子状部材73を使用した物品
収納具においては、図36に示すように、複数の物品収
納具74を組み立てた状態で上下に段積みする場合があ
る。このような段積み時においては、下段の物品収納具
74の側壁75に上下方向の荷重Fが作用するが、上記
側壁75に図34の格子状部材73を使用しているた
め、上下方向の荷重Fに対する側壁75の強度を高める
場合、上下方向の線材(図36では第1線材71)の本
数を増やすことによって上下方向の強度をアップしてい
る。しかしながら、これでは物品収納具74の重量が増
加するといった問題や、第1線材71と第2線材72と
の溶接箇所が増加して製作に手間がかかるといった問
題、あるいは物品収納具74の製造コストも高くなると
いった問題があった。
【0006】本発明は、強度がアップするとともに軽量
化およびコストダウンを実施し得る格子状部材使用の物
品収納具を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記問題を解決するため
本第1発明は、底体とこの底体上に立設された前後部
および左右側部格子状部材とによって物品収納空間が形
成され、上記左右両側部格子状部材上に他の物品収納具
を段積みすることが可能な物品収納具であって、上記各
格子状部材は複数本の棒状の第1部材と第2部材とが互
いに交差して格子状に構成され、上記第1部材は第2部
材を中心にして両側方へ振り分けられ、上記第2部材の
一側方に配された複数の一方の第1部材が、第2部材の
軸心方向へずれて、第2部材の他側方に配された複数の
他方の第1部材間に位置することによって、上記一方お
よび他方の第1部材が第2部材を挟んで千鳥状に配列さ
れ、上記左側部格子状部材と右側部格子状部材とはそれ
ぞれ第1部材が上下方向へ且つ第2部材が前後方向へ向
けられており、上記前部格子状部材と後部格子状部材と
はそれぞれ第1部材が左右方向へ且つ第2部材が上下方
向へ向けられているものである。
【0008】これによると、第1部材の軸心方向に作用
する力は一方の第1部材と他方の第1部材とによって第
2部材の両側方で受けられるため、第1部材の軸心方向
に作用する力に対する格子状部材の強度がアップする。
したがって、従来のように第1部材を増やして強度をア
ップするのではないため、従来に比べて第1部材の数を
少なくでき、以って、軽量化やコストダウンを実施し
得、第1部材と第2部材との溶接箇所も減少して製作の
手間が省ける。
【0009】すなわち、左側部格子状部材と右側部格子
状部材とでは、それぞれ、第1部材が上下方向へ且つ第
2部材が前後方向へ向けられているため、上下方向の強
度がアップする。これにより、左右両側部格子状部材上
に他の物品収納具を段積みした場合、下段の物品収納具
の左右両側部格子状部材は上段の物品収納具の荷重を強
度的に十分に支持し得る。
【0010】また、前部格子状部材と後部格子状部材と
では、それぞれ、第1部材が左右方向へ且つ第2部材が
上下方向へ向けられているため、左右方向の強度がアッ
プする。
【0011】本第2発明は、第1部材の径と第2部材の
径とが異なっているものである。これによると、第1部
材の径と第2部材の径とのいずれか一方を他方よりも細
くすることによって、一層の軽量化を図ることができ
る。
【0012】本第3発明は、底体に、他の物品収納具の
左右両側部格子状部材の上端に載置可能な脚体が設けら
れ、左右両側部格子状部材の第1部材間のピッチは、上
記脚体の上方に対応する部分がそれ以外の部分よりも狭
く形成されているものである。
【0013】これによると、下段の物品収納具の左右両
側部格子状部材の上端に上段の物品収納具の脚体を載置
して、複数の物品収納具を上下に段積みした場合、上段
の物品収納具の脚体の下方に荷重が集中して作用する
が、これに対して、第1部材間のピッチを狭くしたこと
により、左右両側部格子状部材は、脚体の上方に対応す
る部分の強度がそれ以外の部分の強度よりもアップす
る。したがって、部分的な補強部材を付加することな
く、左右両側部格子状部材の脚体の上方に対応する部分
を補強することができるため、段積み時、下段の物品収
納具の左右両側部格子状部材は上段の物品収納具の荷重
を強度的に十分に支持し得、さらに部分的な補強部材等
を取付ける手間やコストが省ける。
【0014】本第4発明は、格子状部材の上端を覆い体
で覆ったものである。これによると、第1部材の先端ま
たは第2部材の先端は覆い体で覆われているため、製作
時に第1部材の先端または第2部材の先端に発生するバ
リ等を二次加工して除去する必要が無くなり、このよう
な手間のかかるバリ除去加工が不要になるため、製作が
容易になる。
【0015】本第5発明は、一方の第1部材と他方の第
1部材とのうち、物品収納空間のある内側の第1部材の
上端を外側へずらして外側の第1部材の上端と同位置に
したものである。
【0016】これによると、物品収納空間内に物品を収
納した際、物品によって格子状部材の内から外へ向く内
圧が作用した場合、内側の第1部材は上記内圧によって
外側へ押し広げられる。これに対して、内側の第1部材
の上端は予め外側へずれて外側の第1部材の上端と同位
置に設けられているため、上記内圧によって内側の第1
部材は上端を中心として外側へ押し広げられ、内側の第
1部材の上端は外側へ変移せずにほぼ元の位置に留ま
る。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の第1の実施の形態
を図1〜図29に基づいて説明する。図21に示すよう
に、1は物品収納具であり、底部格子状部材2(底体の
一例)と前部格子状部材3と後部格子状部材4と左側部
格子状部材5と右側部格子状部材6とによって、上面が
開放された箱形状に構成されている。上記底部格子状部
材2の上方でかつ前後左右の各格子状部材3〜6の内方
には物品収納空間7が形成されている。また、上記底部
格子状部材2の両側部には脚体8が前後一対設けられて
いる。
【0018】以下に、上記各格子状部材2〜6の構成を
説明する。図1〜図3に示すように、上記左側部格子状
部材5は、複数本の棒状の第1線材9a,9b(第1部
材の一例)と第2線材10(第2部材の一例)とが互い
に直交して格子状に構成されており、上記各第1線材9
a,9bは上下方向に向き、第2線材10は前後方向に
向いている。上記各第1線材9a,9bは各第2線材1
0を中心にして内外両側方へ振り分けられ、各第2線材
10の外側方に配された複数の一方の第1線材9aは、
各第2線材10の軸心方向へずれて、各第2線材10の
内側方に配された複数の他方の第1線材9b間に位置し
ている。これにより、上記第1線材9a,9bは第2線
材10を挟んで交互に千鳥状に配列されている。尚、上
記第1線材9a,9bと第2線材10との交点は溶接で
接合されている。
【0019】また、上記脚体8の上方に対応する部分の
各第1線材9a,9bはピッチP1の間隔を有し、それ
以外の部分の各第1線材9a,9bはピッチP2の間隔
を有しており、P1<P2の関係に設定されている。ま
た、第1線材9a,9bと第2線材10とは同一直径に
設定されている。
【0020】さらに、図4,図5に示すように、物品収
納空間7のある内側に位置する他方の各第1線材9bの
上端部は、外側へ折り曲げられて傾斜し、一方の各第1
線材9aの上端部と同位置になっている。左側部格子状
部材5の上端部はアングル状のカバー11(覆い体の一
例)で覆われている。すなわち、上記カバー11は、各
第1線材9a,9bの上端に溶接で接合されており、一
辺11aが各第1線材9a,9bの上端上に位置し、他
辺11bが各第1線材9aの外側に位置して垂下してい
る。
【0021】また、図6に示すように、上記右側部格子
状部材6は、上記左側部格子状部材5と同一の構成を有
している。また、図7〜図10に示すように、上記前部
格子状部材3は、上位格子状部材14と下位格子状部材
15とを複数の連結体16によって、左右軸心17を中
心に回動自在に連結して構成されている。上記上位格子
状部材14は、複数本の棒状の第1線材9a,9b(第
1部材の一例)と第2線材10(第2部材の一例)とが
互いに直交して格子状に構成されており、上記各第1線
材9a,9bは左右方向に向き、第2線材10は上下方
向に向いている。上記各第1線材9a,9bは各第2線
材10を中心にして内外両側方へ振り分けられ、各第2
線材10の外側方に配された複数の一方の第1線材9a
は、各第2線材10の軸心方向へずれて、各第2線材1
0の内側方に配された複数の他方の第1線材9b間に位
置している。これにより、上記第1線材9a,9bは第
2線材10を挟んで交互に千鳥状に配列されているが、
後述する連結部材32を取付けるために、上部のみ交互
ではなく他方の第1線材9bが一本余分に設けられてい
る。尚、上記第1線材9a,9bと第2線材10との交
点は溶接で接合されている。
【0022】また、上記第1線材9a,9bの直径は第
2線材10の直径よりも小さく設定されている。さら
に、図9に示すように、上位格子状部材14の左右両側
部における第2線材10はピッチP3の間隔を有し、そ
れ以外の中間部の第2線材10はピッチP4の間隔を有
しており、P3<P4の関係に設定されている。
【0023】また、上記下位格子状部材15も、上位格
子状部材14とほぼ同様であり、左右方向の第1線材9
a,9b(第1部材の一例)と上下方向の第2線材10
(第2部材の一例)とが互いに直交して格子状に構成さ
れている。上記各第1線材9a,9bは各第2線材10
を中心にして内外両側方へ振り分けられ、各第2線材1
0の外側方に配された複数の一方の第1線材9aは、各
第2線材10の軸心方向へずれて、各第2線材10の内
側方に配された複数の他方の第1線材9b間に位置して
いる。
【0024】図10に示すように、上記連結体16は、
円筒状のパイプ部材であり、上位格子状部材14の下端
の一方の第1線材9aと下位格子状部材15の上端の一
方の第1線材9aとに外嵌されている。また、図7,図
8に示すように、上位格子状部材14の上端部はアング
ル状のカバー11(覆い体の一例)で覆われている。す
なわち、上記カバー11は、各第2線材10の上端に溶
接で接合されており、一辺11aが各第2線材10の上
端上に位置し、他辺11bが各第2線材10の外側に位
置して垂下している。
【0025】また、図11,図12に示すように、上記
後部格子状部材4は、複数本の棒状の第1線材9a,9
b(第1部材の一例)と第2線材10(第2部材の一
例)とが互いに直交して格子状に構成されており、上記
各第1線材9a,9bは左右方向に設けられ、第2線材
10は上下方向に設けられている。上記各第1線材9
a,9bは各第2線材10を中心にして内外両側方へ振
り分けられ、各第2線材10の外側方に配された複数の
一方の第1線材9aは、各第2線材10の軸心方向へず
れて、各第2線材10の内側方に配された複数の他方の
第1線材9b間に位置している。これにより、上記第1
線材9a,9bは第2線材10を挟んで交互に千鳥状に
配列されている。
【0026】また、上記第1線材9a,9bの直径は第
2線材10の直径よりも小さく設定されている。また、
後部格子状部材4の上端部はアングル状のカバー11
(覆い体の一例)で覆われている。すなわち、上記カバ
ー11は各第2線材10の上端に溶接で接合されてい
る。さらに、上記後部格子状部材4は、前部格子状部材
3に前後方向で対向する本体部4aと、この本体部4a
の下端に内側へ折り曲げて形成された屈曲部4bとでL
形状に形成されている。
【0027】また、図13〜図19に示すように、上記
底部格子状部材2は第1線材19aと第1部材19bと
第2線材20aと第2部材20bとが互いに直交して格
子状に構成されており、上記第1線材19aと第1部材
19bとは左右方向に向き、第2線材20aと第2部材
20bとは前後方向に向いている。上記各第1線材19
aと第1部材19bとは各第2線材20aを中心にして
上下両側方へ振り分けられ、各第2線材20aの下側に
配された複数の第1部材19bは、各第2線材20aの
軸心方向へずれて、各第2線材20aの上側に配された
複数の第1部材19a間に位置している。また、上記第
2部材20bは第1線材19aと第1部材19bとの各
両端に設けられている。尚、図14,図18に示すよう
に、上記第1部材19bと第2部材20bとにはそれぞ
れ、上下方向に長い長円状(楕円状)のパイプ材が使用
されている。
【0028】また、図15に示すように、第1線材19
aと第2線材20aとの交点はスポット溶接によって溶
接されており、この際、上記交点において第1線材19
aと第2線材20aとを互いに溶け込ませて上下の段差
を解消している。同様に、図16に示すように、第1部
材19bと第2線材20aとの交点はスポット溶接によ
って溶接されており、この際、上記交点において第2線
材20aを第1部材19bの上部に溶け込ませて上下の
段差を解消している。同様に、図17に示すように、第
1線材19aと第2部材20bとの交点はスポット溶接
によって溶接されており、この際、上記交点において第
1線材19aを第2部材20bの上部に溶け込ませて上
下の段差を解消している。このようにして上記第1線材
19aと第1部材19bと第2線材20aと第2部材2
0bとの上下の段差が解消され、底部格子状部材2の上
面が平坦化される。
【0029】次に、上記各格子状部材2〜6同士の連結
構成を説明する。図7,図23に示すように、上記前部
格子状部材3は前部連結具を介して底部格子状部材2の
上面側に回動して折り畳み可能に連結されている。すな
わち、上記前部連結具としては、上記底部格子状部材2
の前端に位置する第1線材19aと前部格子状部材3の
下端に位置する一方の第1線材9aとに外嵌された螺旋
状の前部ヒンジコイル27が用いられている。
【0030】また、図11に示すように、上記後部格子
状部材4は後部連結具を介して底部格子状部材2の上面
側に回動して折り畳み可能に連結されている。すなわ
ち、後部連結具としては、底部格子状部材2の後端部に
位置する第1線材19aと後部格子状部材4の屈曲部4
bの内端に位置する他方の第1線材9bとに外嵌された
螺旋状の後部ヒンジコイル28が用いられている。
【0031】また、図1,図12,図24に示すよう
に、上記左側部格子状部材5は左側部連結具を介して後
部格子状部材4の内面側に回動して折り畳み可能に連結
されている。すなわち、左側部連結具としては、左側部
格子状部材5の後端に位置する他方の第1線材9bと後
部格子状部材4の左端に位置する第2線材10とに外嵌
された螺旋状の左側部ヒンジコイル29が用いられてい
る。同様に、図6,図12,図24に示すように、右側
部格子状部材6は右側部連結具を介して後部格子状部材
4の内面側に回動して折り畳み可能に連結されており、
右側部連結具としては右側部ヒンジコイル30が用いら
れている。
【0032】尚、上記左側部ヒンジコイル29は図12
に示すように右巻きのものが使用されており、上記左側
部格子状部材5は図24に示すように平面視において上
記左側部ヒンジコイル29と同じ方向イに回転して後部
格子状部材4の内面側に折り畳まれる。また、上記右側
部ヒンジコイル30は図12に示すように左巻きのもの
が使用されており、右側部格子状部材6は図24に示す
ように平面視において上記右側部ヒンジコイル30と同
じ方向ロに回転して後部格子状部材4の内面側に折り畳
まれる。
【0033】また、図1,図7に示すように、前部格子
状部材3と左側部格子状部材5とは、組立状態におい
て、上下複数の連結部材32を介して着脱自在に連結さ
れる。上記連結部材32は、左側部格子状部材5の前端
部から前方に突出して設けられたU形状の被係止部材3
3と、上記前部格子状部材3の左側部に設けられた係止
杆34とで構成されている。上記係止杆34は、被係止
部材33の突端に形成された被係止孔35に挿通するロ
ック位置Aと、上記被係止孔35から脱抜されるロック
解除位置Bとの間を左右方向へ移動自在に構成されてい
る。
【0034】同様に、図6,図7に示すように、前部格
子状部材3と右側部格子状部材6とも、組立状態におい
て、上下複数の連結部材32を介して着脱自在に連結さ
れる。
【0035】次に、上記脚体8の構成について説明す
る。図18〜図20に示すように、上記脚体8は、底部
格子状部材2の第1部材19bの端部に設けられた前後
一対の縦板材37と、両縦板材37の下端に設けられた
底板材38とで構成されている。上記底板材38には、
第1係合用凹部39と、この第1係合用凹部39の外側
方でかつ下方に位置する半円形状の第2係合用凹部40
とが形成されている。複数の物品収納具1を組み立てた
状態で上下に段積みした際、上段の物品収納具1の第1
係合用凹部39が下段の物品収納具1の左右両側部格子
状部材5,6の各上端部に上方から係合して載置される
ように構成されている。
【0036】また、上記両縦板材37の外側部には半円
錐状の支持部材41が設けられている。上記支持部材4
1の上端には、平坦でかつ平面視でほぼ半円形状の支持
面42が形成されている。上記支持面42は底部格子状
部材2の上面よりも上方へ突出している。また、上記支
持部材41の下端は底板材38に固着されている。さら
に、複数の物品収納具1を折り畳んだ状態で上下に段積
みした際、上段の物品収納具1の第2係合用凹部40が
下段の物品収納具1の支持部材41の支持面42に上方
から係合して支持されるように構成されている。尚、上
記支持部材41の内側端は底部格子状部材2の第2部材
20bに固着されている。
【0037】以下に、上記構成における作用を説明す
る。組立てた状態の物品収納具1の各格子状部材3〜6
においては、第1線材9a,9bの軸心方向に作用する
力Fは一方の第1線材9aと他方の第1線材9bとによ
って第2線材10の内外両側方で受けられるため、第1
線材9a,9bの軸心方向に作用する力に対する各格子
状部材3〜6の強度がアップする。したがって、従来の
ように第1線材を増やして強度をアップするのではない
ため、必要な強度を保持しつつ第1線材9a,9bの数
を少なくし得、これにより、各格子状部材3〜6の軽量
化やコストダウンを実施でき、第1線材9a,9bと第
2線材10との溶接箇所も減少して製作の手間が省け
る。
【0038】さらに、物品収納空間7に収納された物品
によって、図9,図11に示すように、前部格子状部材
3および後部格子状部材4にそれぞれ内側から外側へ向
く内圧Cが作用した場合、左右方向の第1線材9a,9
bが千鳥状に配列されているため、前部格子状部材3お
よび後部格子状部材4の外側へのたわみに対する強度が
向上する。
【0039】また、図3に示すように、左右両側部格子
状部材5,6に内側から外側へ向く内圧Cが作用した場
合、左右両側部格子状部材5,6の内側の第1線材9b
は上記内圧Cによって外側へ押し広げられる。これに対
し、内側の第1線材9bの上端は予め外側へ傾斜して外
側の第1線材9aの上端に添っているため、上記内圧C
によって内側の第1線材9bは上端を中心として外側へ
押し広げられ、内側の第1線材9bの上端は外側へ変移
せずにほぼ元の位置に留まる。
【0040】また、図18,図22に示すように、複数
の物品収納具1を上下に段積みした場合、上段の物品収
納具1の脚体8の第1係合用凹部39が下段の物品収納
具1の左右両側部格子状部材5,6の各上端部に上方か
ら係合して載置されるため、下段の物品収納具1の左右
両側部格子状部材5,6には上段の物品収納具1の荷重
Fが上下方向に作用する。これに対し、図3に示すよう
に、左右両側部格子状部材5,6の第1線材9a,9b
の軸心は上下方向であるため、左右両側部格子状部材
5,6は上下方向の座屈強度がアップし、したがって、
下段の物品収納具1の左右両側部格子状部材5,6は上
段の物品収納具1の荷重を強度的に十分に支持し得る。
【0041】さらに、上記のように物品収納具1を上下
に段積みした場合、上段の物品収納具1の脚体8の下方
に荷重が集中して作用するが、これに対して、図2に示
すように、左右両側部格子状部材5,6の各第1線材9
a,9bのピッチをP1<P2と変化させることで、部
分的な補強部材を付加することなく、ピッチP1の部分
の強度がピッチP2の部分の強度よりもアップする。し
たがって、下段の物品収納具1のピッチP1の部分が上
段の物品収納具1の脚体8の下方に位置するため、段積
み時、下段の物品収納具1の左右両側部格子状部材5,
6は上段の物品収納具1の荷重に強度的に十分に耐え、
さらに部分的な補強部材を取付ける手間やコストが省け
る。
【0042】また、上記のように物品収納具1を上下に
段積みした場合、前部格子状部材3と後部格子状部材4
とにおいては、左右両側部格子状部材5,6ほどの荷重
は作用しないため、前部格子状部材3と後部格子状部材
4との強度がアップした分だけ第1線材9a,9bの直
径を第2線材10の直径より小さくしても十分な強度が
維持され、さらに一層の軽量化を図ることができる。
【0043】また、各格子状部材3〜6の上端はカバー
11で覆われているため、製作時に各格子状部材3〜6
の上端に発生するバリ等を二次加工して除去する必要が
無くなり、このような手間のかかるバリ除去加工が不要
になるため、製作が容易になる。
【0044】また、図15〜図17に示すように、底部
格子状部材2の第1線材19aと第1部材19bと第2
線材20aと第2部材20bとのそれぞれの上下の段差
はスポット溶接による溶かし込みによって解消され、そ
の結果、底部格子状部材2の上面が平坦化されるため、
物品収納空間7に収納された物品と底部格子状部材2と
の接触面積が増加し、したがって傷や凹み等の発生を抑
えることができる。また、図14,図18に示すよう
に、底部格子状部材2を構成する第1部材19bと第2
部材20bとに長円状のパイプ材を使用しているため、
底部格子状部材2の強度がアップし、これにより、上記
第1部材19bと第2部材20bとは、底部格子状部材
2を構成する構成部材のみならず、補強部材としての役
割も兼用する。
【0045】また、物品収納具1を使用しない場合は、
コンパクトに折り畳むことができる。すなわち、図7の
仮想線で示すように、各連結部材32の係止杆34をロ
ック位置Aからロック解除位置Bへ移動して被係止孔3
5から脱抜する。これにより、前部格子状部材3と左右
両側部格子状部材5,6との連結が解除され、図23の
実線で示すように、前部格子状部材3を回動して底部格
子状部材2の上面側に折り畳む。
【0046】さらに、図24の実線で示すように、左側
部格子状部材5を矢印イ方向へ回転させて後部格子状部
材4の内面側に折り畳むとともに、右側部格子状部材6
を矢印ロ方向へ回転させて後部格子状部材4の内面側に
折り畳む。この際、図12に示すように、左側部ヒンジ
コイル29は右巻きに構成されているため、上記左側部
格子状部材5を矢印イ方向へ回転させるにしたがって、
左側部格子状部材5が左側部ヒンジコイル29に支持案
内されながら上方へ移動する。これにより、図12の仮
想線で示すように、左側部格子状部材5の下端と底部格
子状部材2との間にわずかな隙間が形成され、左側部格
子状部材5は底部格子状部材2に接触することなくスム
ーズに後部格子状部材4の内面側へ回転して折り畳まれ
る。同様に、右側部ヒンジコイル30は左巻きに構成さ
れているため、右側部格子状部材6も底部格子状部材2
に接触することなくスムーズに後部格子状部材4の内面
側へ回転して折り畳まれる。
【0047】その後、図25に示すように、後部格子状
部材4を回動して底部格子状部材2の上面側に折り畳
む。この際、図11,図25に示すように、後部格子状
部材4の本体部4aが横倒姿勢となり屈曲部4bが起立
姿勢となり、上記本体部4aと底部格子状部材2との間
には上記屈曲部4bの高さGに相当するスペースが形成
され、このスペース内に前部格子状部材3と左側部格子
状部材5と右側部格子状部材6とを収納することができ
る。尚、上記屈曲部4bの高さGは折り畳み時の前部格
子状部材3と左側部格子状部材5と右側部格子状部材6
との各厚みを加えた寸法よりも大きく形成されている。
【0048】さらに、上記のようにして折り畳んだ物品
収納具1を図18,図26に示すように上下複数段に段
積みして保管することができる。すなわち、最下段の物
品収納具1は床面上に載置され、上端の物品収納具1の
各脚体8の第2係合用凹部40が下段の物品収納具1の
各脚体8の支持面42に上方から係合して支持される。
これにより、段積みされた物品収納具1の荷重は各脚体
8の支持部材41で支持され、直接に各格子状部材2〜
6にかかることはない。
【0049】さらに、図18に示すように、第2係合用
凹部40が支持部材41の支持面42に係合しているた
め、段積みされた物品収納具1が横方向へずれることを
防止し得る。また、図26に示すように、各物品収納具
1の上下間および最下段の物品収納具1と床面との上下
間にそれぞれフォーク挿入空間43を確保することがで
きるため、これらフォーク挿入空間43にフォークリフ
トのフォーク44を挿入して運搬することができる。
【0050】次に、上記前部格子状部材3の製作方法に
ついて説明する。先ず、図27に示すように、前部格子
状部材3を構成する第2線材10を複数本平行に配列
し、その後、上記各第2線材10の表側に、複数の一方
の第1線材9aを直交させて配列する。この際、前以っ
て、上位格子状部材14の下端に相当する第1線材9a
と下位格子状部材15の上端に相当する第1線材9aと
に、シームレスのパイプを短く切断した複数の連結体1
6を挿通しておく。その後、上記第2線材10と一方の
第1線材9aとの各交点を溶接で接合する。
【0051】さらに、上記各第2線材10の裏側に、複
数の他方の第1線材9bを直交させて配列し、これら第
2線材10と他方の第1線材9bとの各交点を溶接で接
合する。
【0052】その後、図28,図29に示すように、上
記上位格子状部材14の下端に相当する第1線材9aと
下位格子状部材15の上端に相当する第1線材9aとの
間の各第2線材10を切断除去する。これにより、複数
の連結体16で回動自在に連結された上位格子状部材1
4と下位格子状部材15とが形成される。
【0053】上記のように、連結体16にシームレスの
短管(パイプ)を用いることが可能なため、連結体16
の強度がアップし、さらに、ヒンジコイル等に比べて製
作の手間を省くことができる。
【0054】上記第1の実施の形態では、第1および第
2部材の一例としてそれぞれ第1線材9a,9bおよび
第2線材10を用いたが、線材に限ったものではなく、
パイプ材等を用いてもよく、さらには線材とパイプ材と
を組み合わせてもよい。
【0055】上記第1の実施の形態では、図7に示すよ
うに、前部格子状部材3を上位格子状部材14と下位格
子状部材15とに分割しているが、分割せずに一枚物と
してもよい。
【0056】上記第1の実施の形態では、左側部格子状
部材5および右側部格子状部材6の第1線材9a,9b
と第2線材10とは同一直径に設定されているが、異な
った直径にしてもよい。
【0057】上記第1の実施の形態では、底部格子状部
材2に前部格子状部材3と後部格子状部材4と左側部格
子状部材5と右側部格子状部材6とを設けているが、底
部格子状部材2の代りにパレットに上記各格子状部材3
〜6を設けてもよい。また、上記底部格子状部材2に複
数の車輪を設け、これら車輪を介して物品収納具1を移
動自在にしてもよい。
【0058】上記第1の実施の形態では、図21に示す
ように、脚体8を底部格子状部材2の両側部にそれぞれ
前後一対設けているが、第2の実施の形態として、図3
0に示すように、脚体8を底部格子状部材2の前後端部
にそれぞれ左右一対設けてもよい。
【0059】上記第1の実施の形態では、図4に示すよ
うに、カバー11をアングル状に形成しているが、第3
の実施の形態として、図31に示すように、カバー11
を下面側が開放されたチャンネル状に形成してもよい。
【0060】上記第1の実施の形態では、図2に示すよ
うに、一方の第1線材9aと他方の第1線材9bとは第
2線材10を挟んで千鳥状に配置されているが、第4の
実施の形態として、一方の第1線材9aと他方の第1線
材9bとの配列を第2線材10を挟んで多少変えてもよ
い。その一例としては、図32に示すように、一方の第
1線材9a(または他方の第1線材9b)をY箇所のみ
2本(または複数本)隣接させて設けたり、あるいは、
第2線材10を挟んで一方の第1線材9aと他方の第1
線材9bとをZ箇所のみ同じ位置に並べた構成でもよ
い。
【0061】上記第1の実施の形態では、図8,図11
に示すように、前部格子状部材3と後部格子状部材4と
はそれぞれ、第1線材9a,9bを左右方向に設けると
ともに第2線材10を上下方向に設けているが、第1線
材9a,9bを上下方向に設けるとともに第2線材10
を左右方向に設けて構成してもよい。特に、後部格子状
部材4については、第5の実施の形態として図33に示
すように、外側の第1線材9aの下端部を前方へ傾斜さ
せて、外側の第1線材9aにおける本体部4aと屈曲部
4bとのコーナー部の位置を内側の第1線材9bにおけ
る本体部4aと屈曲部4bとのコーナー部の位置に合わ
せてもよい。
【0062】
【発明の効果】以上のように本第1発明によれば、第1
部材の軸心方向に作用する力は一方の第1部材と他方の
第1部材とによって第2部材の両側方で受けられるた
め、第1部材の軸心方向に作用する力に対する格子状部
材の強度がアップする。したがって、従来のように第1
部材を増やして強度をアップするのではないため、従来
に比べて第1部材の数を少なくでき、以って、軽量化や
コストダウンを実施し得、さらに、第1部材と第2部材
との溶接箇所も減少して製作の手間が省ける。
【0063】すなわち、左側部格子状部材と右側部格子
状部材とでは、それぞれ、第1部材が上下方向へ且つ第
2部材が前後方向へ向けられているため、上下方向の強
度がアップする。これにより、左右両側部格子状部材上
に他の物品収納具を段積みした場合、下段の物品収納具
の左右両側部格子状部材は上段の物品収納具の荷重を強
度的に十分に支持し得る。
【0064】また、前部格子状部材と後部格子状部材と
では、それぞれ、第1部材が左右方向へ且つ第2部材が
上下方向へ向けられているため、左右方向の強度がアッ
プする。
【0065】また、本第2発明によれば、第1部材の径
と第2部材の径とのいずれか一方を他方よりも細くする
ことによって、一層の軽量化を図ることができる。ま
た、本第3発明によれば、下段の物品収納具の格子状部
材の上端に上段の物品収納具の脚体を載置して、複数の
物品収納具を上下に段積みした場合、上段の物品収納具
の脚体の下方に荷重が集中して作用するが、これに対し
て、第1部材間のピッチを狭くしたことにより、格子状
部材は、脚体の上方に対応する部分の強度がそれ以外の
部分の強度よりもアップする。したがって、部分的な補
強部材を付加することなく、格子状部材の脚体の上方に
対応する部分を補強することができるため、段積み時、
下段の物品収納具の格子状部材は上段の物品収納具の荷
重を強度的に十分に支持し得、さらに部分的な補強部材
等を取付ける手間やコストが省ける。
【0066】また、本第4発明によれば、第1部材の先
端または第2部材の先端は覆い体で覆われているため、
製作時に第1部材の先端または第2部材の先端に発生す
るバリ等を二次加工して除去する必要が無くなり、この
ような手間のかかるバリ除去加工が不要になるため、製
作が容易になる。
【0067】また、本第5発明によれば、物品収納空間
内に物品を収納した際、物品によって格子状部材の内か
ら外へ向く内圧が作用した場合、内側の第1部材は上記
内圧によって外側へ押し広げられる。これに対して、内
側の第1部材の上端は予め外側へずれて外側の第1部材
の上端に添って設けられているため、上記内圧によって
内側の第1部材は上端を中心として外側へ押し広げら
れ、内側の第1部材の上端は外側へ変移せずにほぼ元の
位置に留まる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態における物品収納具
の左側面図である。
【図2】同、物品収納具の左側部格子状部材の横断面図
である。
【図3】同、物品収納具の左側部格子状部材の縦断面図
である。
【図4】同、物品収納具の左側部格子状部材の上端部の
拡大縦断面図である。
【図5】同、図4におけるX−X矢視図である。
【図6】同、物品収納具の右側面図である。
【図7】同、物品収納具の正面図である。
【図8】同、物品収納具の前部格子状部材の縦断面図で
ある。
【図9】同、物品収納具の前部格子状部材の横断面図で
ある。
【図10】同、物品収納具の前部格子状部材の上位格子
状部材と下位格子状部材との連結構造を示す図である。
【図11】同、物品収納具の後部格子状部材の側面図で
ある。
【図12】同、物品収納具の後部格子状部材と左右両側
部格子状部材とを連結するヒンジコイルの正面図であ
る。
【図13】同、物品収納具の底部格子状部材の平面図で
ある。
【図14】同、物品収納具の底部格子状部材の側面図で
ある。
【図15】同、物品収納具の底部格子状部材の第1線材
と第2線材との交差部の拡大図である。
【図16】同、物品収納具の底部格子状部材の第1部材
と第2線材との交差部の拡大図である。
【図17】同、物品収納具の底部格子状部材の第1線材
と第2部材との交差部の拡大図である。
【図18】同、物品収納具の脚体の正面図である。
【図19】同、物品収納具の脚体の平面図である。
【図20】同、物品収納具の脚体の底面図である。
【図21】同、物品収納具の概略平面図である。
【図22】同、物品収納具を組立てた状態で複数台段積
みした正面図である。
【図23】同、物品収納具を折り畳む際の手順を示す概
略側面図であり、前部格子状部材を折り畳んだ状態を示
す。
【図24】同、物品収納具を折り畳む際の手順を示す概
略平面図であり、左右両側部格子状部材を折り畳んだ状
態を示す。
【図25】同、物品収納具を折り畳む際の手順を示す概
略側面図であり、後部格子状部材を折り畳んだ状態を示
す。
【図26】同、物品収納具を折り畳んだ状態で複数台段
積みした正面図である。
【図27】同、物品収納具の前部格子状部材の製作方法
を示す正面図である。
【図28】同、物品収納具の前部格子状部材の製作方法
を示す拡大図であり、上位格子状部材と下位格子状部材
とを分断する以前の状態を示す。
【図29】同、物品収納具の前部格子状部材の製作方法
を示す拡大図であり、上位格子状部材と下位格子状部材
とを分断した後の状態を示す。
【図30】本発明の第2の実施の形態における物品収納
具の平面図である。
【図31】本発明の第3の実施の形態における物品収納
具のカバーの断面図である。
【図32】本発明の第4の実施の形態における物品収納
具の第1線材と第2線材との配列を示す図である。
【図33】本発明の第5の実施の形態における物品収納
具の後部格子状部材の側面図である。
【図34】従来の格子状部材の正面図である。
【図35】従来の格子状部材の横断面図である。
【図36】従来の格子状部材を使用した物品収納具を複
数台段積みした正面図である。
【符号の説明】
1 物品収納具 2 底部格子状部材(底体) 3 前部格子状部材 4 後部格子状部材 4a 本体部 4b 屈曲部 5 左側部格子状部材 6 右側部格子状部材 7 物品収納空間 8 脚体 9a 一方の第1線材(一方の第1部材) 9b 他方の第1線材(他方の第1部材) 10 第2線材(第2部材) 11 カバー(覆い体) P1〜P4 ピッチ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B65D 19/12

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 底体とこの底体上に立設された前後部お
    よび左右側部格子状部材とによって物品収納空間が形成
    され、 上記左右両側部格子状部材上に他の物品収納具を段積み
    することが可能な物品収納具であって、 上記各格子状部材は複数本の棒状の第1部材と第2部材
    とが互いに交差して格子状に構成され、 上記第1部材は第2部材を中心にして両側方へ振り分け
    られ、 上記第2部材の一側方に配された複数の一方の第1部材
    が、第2部材の軸心方向へずれて、第2部材の他側方に
    配された複数の他方の第1部材間に位置することによっ
    て、上記一方および他方の第1部材が第2部材を挟んで
    千鳥状に配列され、 上記左側部格子状部材と右側部格子状部材とはそれぞれ
    第1部材が上下方向へ且つ第2部材が前後方向へ向けら
    れており、 上記前部格子状部材と後部格子状部材とはそれぞれ第1
    部材が左右方向へ且つ第2部材が上下方向へ向けられて
    いることを特徴とする格子状部材使用の物品収納具。
  2. 【請求項2】 第1部材の径と第2部材の径とが異なっ
    ていることを特徴とする請求項1記載の格子状部材使用
    の物品収納具。
  3. 【請求項3】 底体に、他の物品収納具の左右両側部格
    子状部材の上端に載置可能な脚体が設けられ、 左右両側部格子状部材の第1部材間のピッチは、上記脚
    体の上方に対応する部分がそれ以外の部分よりも狭く形
    成されていることを特徴とする請求項1又は請求項2に
    記載の格子状部材使用の物品収納具。
  4. 【請求項4】 格子状部材の上端を覆い体で覆ったこと
    を特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載の
    格子状部材使用の物品収納具。
  5. 【請求項5】 一方の第1部材と他方の第1部材とのう
    ち、物品収納空間のある内側の第1部材の上端を外側へ
    ずらして外側の第1部材の上端と同位置にしたことを特
    徴とする請求項4記載の格子状部材使用の物品収納具。
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