JP4213885B2 - 伸縮支柱 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、高さ調整可能な伸縮支柱のワイヤ断線時における伸縮支柱の落下防止装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の高さ調整が可能な伸縮支柱は、支柱の上端に照明灯やスピーカーなどを設け、使用時に所定の高さに調整して利用できるものが存在している。このような伸縮支柱には、何かの影響でワイヤが断線したときの支柱の落下を防止する落下防止装置が備えられている。
【0003】
従来の伸縮支柱は図6に示すように、台座等(図示せず)に立設された中空管である固定支柱60と、この固定支柱60の内に内嵌された中空管である可動支柱61を備えている。この可動支柱61には突出部分65が挿入可能な挿入孔70が上方から下方まで所定の間隔で多数設けられている。また、固定支柱60の側面には、ウィンチW6が設けられていて、このウィンチW6のハンドルH6を回し、ワイヤ68を巻き上げ及び繰り出すことで、可動支柱61を昇降させて所定の高さに調整することができるようになっている。
【0004】
また、ウィンチW6の上方には可動支柱61の落下防止装置が設けられている。この落下防止装置は、支持部材63、軸62、ストッパ64、ばね67から構成されており、固定支柱60の両端に固定された支持部材63があり、この支持部材63の端部には軸62が備えられ、その軸62を中心に回動自在に支持されたストッパ64と、このストッパ64の上端には(図6の上方)突出部分65が形成され、この突出部分65と軸62の間に滑車66が備えられている。
【0005】
さらに、突出部分65を固定支柱60方向に引き付ける付勢力を持つばね67の一端がストッパ64の滑車66の近傍に固定され、ばね67の他端は、固定支柱60の外壁に固定されている。また、ウィンチW6に巻着されたワイヤ68は、ストッパ64の滑車66等を介して第1可動支柱61の下端部に固定されている。さらに、ストッパ64の突出部分65は軸62を支点として挿入孔70に挿入可能である。
そして、ワイヤ68の切れていない通常時において突出部分65は、ワイヤ68の引張力がばね67の付勢力より強く、ワイヤ68の引張力によって可動支柱61から引き離されている。
【0006】
前記構成の従来の伸縮支柱では、可動支柱61の昇降中又は伸長して停止しているときに、ワイヤ68の劣化や腐食等が原因で断線すると、ストッパ64に設けられたばね67によって突出部分65が固定支柱60側に引き付けられ挿入孔70に挿入する。
その結果、可動支柱61の落下が停止され、支柱の上端に固定した装置の落下を防止することで、作業員の安全確保と照明灯等の装置の損傷を防止できるものである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、従来の伸縮支柱の落下防止装置では以下の問題が存在していた。突出部分65が可動支柱61に設けた挿入孔70に挿入して可動支柱61の落下を停止させるため、ワイヤ68がどの位置で切れた場合でも、落下を停止するために可動支柱61の上方から下方にかけて多数の挿入孔70が必要であった。また、多数の挿入孔70によって伸縮支柱の強度が弱くなり、さらに、製造工程においても加工数が多くなるという問題があった。
【0008】
そこで、本発明は、このような問題を解決するためになされたものであり、支柱の落下を確実に防止することができ、可動支柱の強度を維持するとともに、製造工程の加工数を低減することができる伸縮支柱を提供することを課題とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明は、前記課題を解決すべく構成されるものであり、台座に立設された中空管である固定支柱と、前記固定支柱の中空部に内嵌された可動支柱と、前記固定支柱の側面に固定された第1滑車及び第2滑車と、第1線材を捲回する捲回手段と、内部が複数の空間部に画設されている中空部材及び前記中空部材の周囲に密着渦巻状に捲装されている板状の定荷重付勢手段とを有し、前記台座内に設けられている定荷重付勢体と、前記台座内に枢軸を中心として回動自在であり、かつ、前記枢軸が上下方向に移動可能に軸支されているとともに、前記中空部材の回動軸と直交する方向に前記枢軸が位置するように設けられている第3滑車とを備え、前記第1線材が前記第3滑車及び前記第2滑車を介して前記可動支柱を支持し、かつ、前記定荷重付勢手段と結合した第2線材が前記第1滑車を介して前記可動支柱を支持している伸縮支柱であって、さらに、前記枢軸を下方に付勢する付勢手段と、前記中空部材の方向に向かう突出部及び前記中空部材の方向に向かう上向きの斜溝を有し、前記突出部が前記中空部材に対峙する位置に設けられているとともに、前記斜溝の内に挿設されている前記第3滑車の枢軸により水平方向の移動に変えさせられるスライダと、前記枢軸を支持し、前記スライダが中空間部に挿入される前記台座内部に設けられた支持枠とを備え、前記第1線材の切断時において、前記枢軸の下方への移動に伴い、前記斜溝の作用によって前記スライダが前記中空部材の方向に移動し、前記突出部が前記中空部材の前記空間部に突出することにより、前記中空部材の回動を停止させることを特徴とする伸縮支柱。
【0010】
ここで、定荷重付勢手段とは、伸縮量が増加又は減少しても常に一定の引張力を発生する付勢手段であり、密着渦巻状に中空部材に捲装された板状の定荷重ばねを利用することが好ましい。
【0011】
また、捲回手段の構成は限定されるものではなく、駆動方式も手動や電動など限定されるものではないが、線材を巻着する円筒状のドラムを有し、このドラムが回転することによって、小さな空間でワイヤを効率よく巻き込み又は繰り出しするドラム式ウィンチを用いることが好ましい。
【0012】
また、スライダは、定荷重付勢手段の中空部材の面に対峙しており、このスライダの形状は突出部を有し、突出部が中空部材の空間部に突出することにより回転を止めることができるものであれば特に限定するものではない。また、スライダには、斜溝が設けられているが斜溝の傾きは特に限定されるものではなく、枢軸が下方に移動した際に突出部が中空部材に進入し、回転を停止させることができる傾きがあればよい。
【0013】
この発明によれば、前記伸縮支柱の第1線材が腐食や劣化によって断線したときには、第3滑車が付勢手段によって下方に引き付けられ、第3滑車の枢軸は下方に移動することでスライダは斜溝によって、中空部材に挿入するよう移動する。これより、スライダが定荷重付勢手段の回転を制止し、定荷重付勢手段と結合している第2線材によって可動支柱の落下を防止できる。
【0014】
さらに、この発明によれば、可動支柱に多数の孔等の加工をする必要がないため、可動支柱の強度も維持でき、製造工程の加工数も減少させることができる。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照しながら本発明の実施形態について詳細に説明する。
【0016】
本発明の実施形態に係る伸縮支柱は、支柱の上端に固定された照明灯やスピーカー等の各種装置の高さ調節が可能なものであり、この実施形態では、支柱の上端に照明灯を固定し、工事現場の夜間照明となる投光機に利用した場合を例として説明する。
【0017】
図1(a)は、本発明の実施形態にかかる伸縮支柱を示した図で、(a)は側断面図、(b)は正面断面図である。図2は、本発明の実施形態に係る伸縮支柱の台座内部を拡大した正面断面図である。図3は、第2可動支柱まで伸びた伸縮支柱の正面断面図である。図4(a)は、本発明の作用を示す模式図であり、第1ワイヤの断線前を示し、(b)は、A−A断面図である。図5(a)は、本発明の作用を示す模式図であり、第1ワイヤの断線後を示し、(b)は、B−B断面図である。図6は従来の伸縮支柱を示す一部破断した側面図である。
【0018】
まず、本発明の実施の形態に係る伸縮支柱を用いた投光機の構成について説明する。なお、図1(b)に示す面を正面とする。
伸縮支柱1は、図1に示すように、台座9の上に立設された四角筒状の固定支柱2と、この固定支柱2の中空部に内嵌された四角筒状の第1可動支柱3と、この第1可動支柱3の中空部に内嵌された四角筒状の第2可動支柱4と、この第2可動支柱4の上端に設けられた照明灯(図示せず)と、固定支柱2の左側面に固定された第1滑車P1と第2滑車P2と、固定支柱2の正面の壁面に作業員が使用可能な高さに固定されたウィンチW(捲回手段)と、台座9内部に設置された第3滑車P3と、第1滑車P1の下方となる台座9内部に設置された2個の定荷重ばね10、10(定荷重付勢手段)と、この定荷重ばね10、10の正面に直交方向になるようにして、支軸方向が配置された第3滑車P3が設けられている。なお、伸縮支柱1の外部に露出した各滑車P1、P2及び各ワイヤR1、R2などを覆い、操作時の危険を防止するカバー部8を備えている。
【0019】
前記ウィンチWに巻着された第1ワイヤR1が第3滑車P3及び第2滑車P2を介して第1可動支柱3を支持し、また、2個の定荷重ばね10と第2ワイヤR2が第1可動支柱3を支持しており、ウィンチWの引張力及び2個の定荷重ばね10、10の下向きの付勢力によって各ワイヤR1、R2に引張力を加えることで、第1可動支柱3を固定支柱2に沿って上昇させるものである。
【0020】
さらに、伸縮支柱1は落下防止装置を備えており、この落下防止装置は、図2に示すように、コイルばね11(付勢手段)と、支持枠12と、この支持枠12の中空間部に挿入されたスライダ13と、2つの定荷重ばね10と、第3滑車P3を備え、第3滑車P3を支持する支軸14は前記定荷重ばね10のドラム10c(中空部材)の回動軸10a方向と直交して配置されている。
【0021】
次に、各構成要素について詳細に説明する。固定支柱2は、図1に示すように、左側面に長孔15を備え、この長孔15の上部の壁面には第1滑車P1及び第2滑車P2が固定されている。第1可動支柱3は、図1に示すように固定支柱2の中空部に昇降可能に内嵌さており、左側面の下端部に支持部材5が固設されている。この支持部材5は、水平面から下方に向けて垂直面が形成されたL字型のプレート部材であり、垂直面が第1可動支柱3の壁面に固定され、第1可動支柱3を固定支柱2に内嵌した際には、水平面が固定支柱2の長孔15から突出した状態で、この長孔15に沿って移動可能となっている。また、第1可動支柱3の中空部における底面の中心から上方に補助支柱6が突出しており、この補助支柱6の上端には第4滑車P4が固定されている。第2可動支柱4は、図1に示すように、第1可動支柱3の補助支柱6に外嵌した状態で、第1可動支柱3の中空部に移動可能に内嵌されている。
【0022】
ウィンチWは、図1に示すように、第1ワイヤR1を巻着する円筒状のドラムDを有し、このドラムDの側面に設けられたハンドルW1を手動で回転させることによって、小さな空間で第1ワイヤR1を効率良く巻き込み又は繰り出しするドラム式ウィンチである。
定荷重ばね10は、図1、図2に示すように、密着渦巻状に捲装された板状のばねであり、伸びが増加しても常に一定の付勢力を発生する。この定荷重ばね10は、台座9内部で正面に対して回動軸10a方向が直交するように回動自在に軸支されている円筒状のドラム10cに巻着されており、一端をドラム10c(中空部材)から上方に引き出すことができるものであり、台座9内部に回動軸10aの方向が平行になるようにして並列配置されている。
また、ドラム10cには回動軸10aを中心として仕切板10bにより放射線状に区画されており、中空部が形成されている。なお、この実施形態では、上方に引き出された2個の定荷重ばね10、10の端部を結合板7に固定することで結合し、さらに結合板7に第2ワイヤR2を結合している。
【0023】
第3滑車P3を支持している支軸14は、図2に示すように、長手方向の両端が台座9内部に支持されており、支軸14の一端は左側のドラム10c(中空部材)の正面に設けられた支持枠12によって支持され、この支持枠12の中空部には、スライダ13が水平方向に移動可能に挿入されている。また、この支持枠12には、支軸14を上下方向に移動可能にする鉛直方向のガイド溝12aが設けられている(図4、図5参照)。スライダ13は、図4に示すように、支軸14の上下方向の移動をスライダ13の水平方向の移動に変換する傾斜溝13aを壁面に備え、この傾斜溝13aは、ドラム10c側を上端として、斜め下に約45°傾斜している。これによって、第3滑車P3の支軸14の上下方向の移動がスライダ13の水平方向の移動に変換される。また、スライダ13のドラム10c側には、仕切板10bによって区切られたドラム10cの中空部に挿入可能な突出部13bが形成されている。コイルばね11は、コイル状に巻かれたばねで、図2に示すように、コイルばね11の一端は支軸14に固定され、他端は、台座9内部の最下端部に固定されている。
【0024】
次に、本発明の実施の形態に係る伸縮支柱における各ワイヤR1、R2、R3(線材)について、図1、図5を参照して説明する。
第1ワイヤR1は、一端がウィンチWのドラムDに巻着され、他端は第3滑車P3及び第2滑車P2を介して第1可動支柱3の支持部材5に固定されることで、第1可動支柱3を支持している。
第2ワイヤR2は、一端が結合板7に結合されることで定荷重ばね10と結合し、他端は第1滑車P1を介して第1可動支柱3の支持部材5に固定されることで、第1可動支柱3を支持している。
第3ワイヤR3は、一端が台座9内部に固定され、他端は第2可動支柱4内で補助支柱6の第4滑車P4を介して、第2可動支柱4の底面に固定されることで、第2可動支柱4を支持している。
なお、各ワイヤR1、R2、R3の形状、材料及び太さは限定されるものではない。さらに固定方法も限定されるものではないが、ボルト等によって確実に固定する必要がある。
【0025】
ここで、本発明の伸縮支柱1は、第2ワイヤR2に可動支柱の荷重の半分以上の部分(例えば、7割から8割)を分担させ、第1ワイヤR1に残りの荷重を分担させている。これにより、第1可動支柱3が静止した際に、この第1可動支柱3は下降しようとするが、ウィンチWに巻着された第1ワイヤR1の支持力によって第1可動支柱3の下降が制止される。また、第1可動支柱3の荷重をウィンチWと定荷重ばね10、10によって分担して支持し、引張力によって上昇させるために、ウィンチWが負担する引張力が低減され、小さな力で第1可動支柱3を上昇させることができる。
また、本発明の伸縮支柱1におけるウィンチWは、力を補助するものであるとともに、第1可動支柱3を安定した状態で静止させる役割を果たすものである。
【0026】
次に、本発明の実施形態に係る伸縮支柱1の作用について説明する。
まず、図1は、第1可動支柱3及び第2可動支柱4を固定支柱2の中空部に収納した状態、すなわち、伸縮支柱1を収縮した状態である。さらに、第2可動支柱4は、第1可動支柱3の補助支柱6に外嵌した状態で、第1可動支柱3の底面まで挿入される。このとき、2個の定荷重ばね10の一端は、第1滑車P1の近傍までドラム10cから上方に引き出された状態となっている。
【0027】
次に、図1、図3に示すように、ウィンチWのハンドルW1を手動で回転させ、第1ワイヤR1をドラムDに巻き取る。第1ワイヤR1はドラムDから第3滑車P3及び第2滑車P2を介して第1可動支柱3の支持部材5に固定されており、第1ワイヤR1が巻き取られることで、支持部材5が固定支柱2の長孔15に沿って引き上げられるため、第1可動支柱3と、第1可動支柱3に内嵌された第2可動支柱4とが固定支柱2に沿って上昇する。このとき、第1可動支柱3の支持部材5には第2ワイヤR2も固定されており、第2ワイヤR2は第1滑車P1を介して定荷重ばね10、10と結合しているため、定荷重ばね10、10の下向きの付勢力が第1可動支柱3及び第2可動支柱4の引き上げ力として作用する。ここで、定荷重ばね10、10による引張力は第1可動支柱3及び第2可動支柱4の全荷重の5割以上に設定してあるため、第1ワイヤR1を巻き取るウィンチWが負担する引張力は小さくなり、減速比の小さいウィンチWであっても、小さな力でウィンチWのハンドルW1を回転させて第1可動支柱3及び第2可動支柱4を上昇させることができる。
【0028】
また、図3に示すように、第1可動支柱3の上昇に伴って、第1可動支柱3に内嵌された第2可動支柱4も上昇する。このとき、第2可動支柱4を支持している第3ワイヤR3は第2可動支柱4の底面に固定されており、補助支柱6の上端に固定された第4滑車P4を介して台座9内部に固定されていることから、第3ワイヤR3によって第2可動支柱4に引き上げ力が作用し、第2可動支柱4は第1可動支柱3の補助支柱6に沿って上昇する。すなわち、この実施形態に係る伸縮支柱1では、第1可動支柱3が固定支柱2の底面から固定支柱2の側面の長孔15の上部に固定された第1滑車P1又は第2滑車P2までの距離を移動する段階と、第2可動支柱4が第1可動支柱3の底面から補助支柱6の上端に固定された第4滑車P4までの距離を移動する段階との2段階で同時に伸縮するものであり、各支柱2、3、4の内部空間を有効に利用して伸縮量を大きく確保している。
【0029】
次に、第2可動支柱4の上端に固定した照明灯(図示せず)を所定の高さまで上昇させ、ウィンチWの回転を停止して伸縮支柱1の伸長を停止する。このとき、第2ワイヤR2が結合している定荷重ばね10、10の下向きの付勢力は第1可動支柱3及び第2可動支柱4の全荷重よりも小さいので、第1可動支柱3及び第2可動支柱4は下降しようとする。しかし、第1可動支柱3を支持している第1ワイヤR1は、ウィンチWのドラムDに巻着していることから、第1ワイヤR1の支持力によって第1可動支柱3の下降が制止され、第1可動支柱3及び第2可動支柱4は安定した状態で静止するため、高さ調節した前記照明灯が工事現場の振動等によって移動してしまうことを確実に防止している。
【0030】
次に、伸縮支柱1を収縮する際には、図1に示すように、ウィンチWのハンドルW1を回転させて前記ドラムDから第1ワイヤR1を繰り出すことで、第1ワイヤR1の支持力がなくなり、第1可動支柱3は下降して固定支柱2の中空部に収納される。また、第1可動支柱3の下降に伴って、第3ワイヤR3の支持力もなくなり、第2可動支柱4が下降して第1可動支柱3の中空部に収納されるため、伸縮支柱1は収縮した状態となる。なお、第1可動支柱3及び第2可動支柱4は、自重によって下降するため、前記ドラムDから第1ワイヤR1を繰り出す際に、ウィンチWのハンドルW1を非常に小さな力で回転させることができる。
【0031】
前記図3に示したように、伸縮支柱1が上昇中又は所定の高さになったとき、図4(a)に示すように、支軸14は、第1ワイヤR1によってガイド溝12a及び傾斜溝13aも上端に位置している。支軸14が傾斜溝13aの上端に位置しているということは、スライダ13の突出部13bが放射線状に設けられた仕切板10bから離れた位置にある。また、支軸14を下方向に付勢するコイルばね11は、第1ワイヤR1の引張力が強いので伸びた状態で引張力を維持している。
【0032】
このような状態において、第1ワイヤR1が腐食や劣化などの原因で断線すると、図5(a)に示すように、第1ワイヤR1の引張力がなくなり第3滑車P3の支軸14は、コイルばね11によって支軸14が下方に引き付けられ、ガイド溝12aに沿って下方に移動する。
さらに、支軸14の下方向の移動にともない傾斜溝13aの作用によりスライダ13がドラム10cの側に移動する。
そして、支軸14がガイド溝12a及び傾斜溝13aの最下端部に達したときには、突出部分13bはドラム10cの放射線状に設けられた仕切板10bの間に挿入され、定荷重ばね10の回転を停止させ第2ワイヤR2によって第1可動支柱3の落下を防止する。
【0033】
なお、第1ワイヤR1以外の第2ワイヤR2又は第3ワイヤR3が切断された場合についてであるが、まず、第2ワイヤR2が切れた場合において、ウィンチWをロックすることによって第1ワイヤR1の繰り出しを止め、第1可動支柱3の落下を防止できる。第1可動支柱3の落下を防止することによって第3ワイヤR3の引張力を保持することができ、第2可動支柱4の落下も同時に防止できる。
【0034】
また、第3ワイヤR3が切れた場合は、第2可動支柱4は第1可動支柱3の内部まで下降するが、第1可動支柱3は定荷重ばね10とウィンチWの引張力によって支えられるため、第1可動支柱3が伸びた高さより下に落ちることがない。
【0035】
以上より、各ワイヤR1からR3が断線しても、伸縮支柱1の下で作業を行う作業員の安全確保や第2可動支柱4の上部に載せられた照明灯やスピーカー等の損傷を防止できる。特に、第1ワイヤR1が切断したときには、伸縮支柱1に備えられた落下防止装置によって、第1可動支柱3の落下を防止できる。
【0036】
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明は実施の形態に限定されるものではない。本発明の構成中において用いたワイヤの形状及び材質等は特に限定するものではなく、伸縮支柱1を昇降させることが可能なものであれば同様の効果を得ることができる。
【0037】
また、第3滑車P3の支軸14上のコイルばね11の配置は図2に示される配置に特に限定されるものではなく、支軸14を下方に付勢することができればどの位置に配置してもかまわない。また、コイルばね11を用いる本数は、1本でも複数でもかまわず、下方に付勢する引張力があれば同様の効果を得ることができる。
さらに、本発明の実施の形態において第3滑車P3を下方に付勢する手段としてコイルばねを用いたが、このコイルばねに限定されるものではなく、例えば、おもりで下方に付勢する手段としてもよい。ただし、おもりは、第1ワイヤR1の引張力より軽いものとし、第1ワイヤR1が断線したときには、第3滑車P3を下方に引き下げることができる必要がある。
【0038】
また、本発明の実施の形態では、定荷重ばね10のドラム10cの回動軸10aを中心として放射線状に仕切板10bを有した形状としたが、この形状に限定されるものではない。
【0039】
【発明の効果】
線材が何かの原因で断線した場合に、台座内部に設けてある定荷重付勢手段と、枢軸を下方に付勢する付勢手段と、第3滑車を支持する枢軸の上下方向を制限する支持枠に設けられたガイド溝と、上下方向の枢軸の動きをスライダの水平方向の移動に変える傾斜溝の作用によって、スライダに設けられた突出部が、定荷重付勢手段の中空部材の空間部に挿入され回転を強制的に確実に停止させることができる。そのため、従来の可動支柱のように側面に多数の孔を設けられる必要がないので支柱強度も維持でき、作業工程における加工数の減少もできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a) 本発明の実施形態にかかる伸縮支柱を示した図で、(a)は側断面図、(b)は正面断面図である。
【図2】 本発明の実施形態に係る伸縮支柱の台座内部を拡大した正面断面図である。
【図3】 第2可動支柱まで伸びた伸縮支柱の正面断面図である。
【図4】(a) 本発明の作用を示す模式図であり、第1ワイヤの断線前を示す。
(b) 図4(a)のA−A断面図である。
【図5】(a) 本発明の作用を示す模式図であり、第1ワイヤの断線後を示す。
(b) 図5(a)のB−B断面図である。
【図6】 従来の伸縮支柱を示す一部破断した側面図である。
【符号の説明】
1・・・伸縮支柱
2・・・固定支柱
3・・・第1可動支柱
4・・・第2可動支柱
5・・・支持部材
6・・・補助支柱
7・・・結合板
8・・・カバー部
9・・・台座
10・・・定荷重ばね
10a・・・回動軸
10b・・・仕切板
10c・・・ドラム
11・・・コイルばね
12・・・支持枠
12a・・・ガイド溝
13・・・スライダ
13a・・・傾斜溝
13b・・・突出部
14・・・支軸
15・・・長孔
P1・・・第1滑車
P2・・・第2滑車
P3・・・第3滑車
P4・・・第4滑車
R1・・・第1ワイヤ
R2・・・第2ワイヤ
R3・・・第3ワイヤ
W・・・ウィンチ
W1・・・ハンドル
D・・・ドラム(ウィンチ)

Claims (1)

  1. 台座に立設された中空管である固定支柱と、
    前記固定支柱の中空部に内嵌された可動支柱と、
    前記固定支柱の側面に固定された第1滑車及び第2滑車と、
    第1線材を捲回する捲回手段と、
    内部が複数の空間部に画設されている中空部材及び前記中空部材の周囲に密着渦巻状に捲装されている板状の定荷重付勢手段とを有し、前記台座内に設けられている定荷重付勢体と、
    前記台座内に枢軸を中心として回動自在であり、かつ、前記枢軸が上下方向に移動可能に軸支されているとともに、前記中空部材の回動軸と直交する方向に前記枢軸が位置するように設けられている第3滑車とを備え、
    前記第1線材が前記第3滑車及び前記第2滑車を介して前記可動支柱を支持し、かつ、前記定荷重付勢手段と結合した第2線材が前記第1滑車を介して前記可動支柱を支持している伸縮支柱であって、
    さらに、前記枢軸を下方に付勢する付勢手段と、
    前記中空部材の方向に向かう突出部及び前記中空部材の方向に向かう上向きの斜溝を有し、前記突出部が前記中空部材に対峙する位置に設けられているとともに、前記斜溝の内に挿設されている前記第3滑車の枢軸により水平方向の移動に変えさせられるスライダと、
    前記枢軸を支持し、前記スライダが中空間部に挿入される前記台座内部に設けられた支持枠とを備え、
    前記第1線材の切断時において、前記枢軸の下方への移動に伴い、前記斜溝の作用によって前記スライダが前記中空部材の方向に移動し、前記突出部が前記中空部材の前記空間部に突出することにより、前記中空部材の回動を停止させることを特徴とする伸縮支柱。
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