JP4213541B2 - 変位測定器 - Google Patents

変位測定器 Download PDF

Info

Publication number
JP4213541B2
JP4213541B2 JP2003296040A JP2003296040A JP4213541B2 JP 4213541 B2 JP4213541 B2 JP 4213541B2 JP 2003296040 A JP2003296040 A JP 2003296040A JP 2003296040 A JP2003296040 A JP 2003296040A JP 4213541 B2 JP4213541 B2 JP 4213541B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
displacement measuring
signal
sensor
calculation
effective value
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2003296040A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2005062123A (ja
Inventor
修 川床
年洋 長谷川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitutoyo Corp
Original Assignee
Mitutoyo Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitutoyo Corp filed Critical Mitutoyo Corp
Priority to JP2003296040A priority Critical patent/JP4213541B2/ja
Publication of JP2005062123A publication Critical patent/JP2005062123A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4213541B2 publication Critical patent/JP4213541B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Transmission And Conversion Of Sensor Element Output (AREA)

Description

本発明は、変位測定器に係り、特に3相信号に基づいて変位を測定する、電磁誘導式デジタルのハンドツール、ノギス及びマイクロメータ、光電式デジタルのハンドツール、ノギス、マイクロメータ及びスケール、磁気式デジタルのハンドツール、ノギス及びマイクロメータ、静電容量式デジタルのハンドツール、ノギス及びマイクロメータ等に適用して好適な変位測定器に関する。
光電式の変位測定器は、例えば特許文献1に開示されている。又、変位測定器としては、光電式以外にも、電磁誘導方式や磁気式、静電容量式のデジタルハンドツール等があり、これらの変位測定器には、センサから出力される3相信号に基づいて変位測定を行なうものがある。このような変位測定器では、アナログ系のゲイン設定を行なう際や、センサの欠陥検出等に使用するために、信号強度を検出し、その実効値の演算を行なっている。
通常、正弦波の実効値(信号強度)は、(最大振幅/√2)で算出するが、図4にイメージを示すような120°位相差信号を使った変位測定器では、センサから出力される3相信号の実効値を算出する際に、
{2(a2+b2+c2)/3}1/2 …(1)
に、各信号の信号レベルa、b、cを代入して演算する処理をコンピュータで行なっている。
特開平6−194163号公報
しかしながら、掛算命令を持たないコンピュータで、上記(1)式に基づいて実効値の2乗計算を行なうには、乗数の全データビット(bit)が1の場合、120°位相差信号のデータbitを、1bitずつシフトさせて計算し、その全部を加算する必要がある。
これを、理解し易くするために4bitの場合を例に説明する。いま、10進数で7(=A)×7(=B)を、2進数の加算で行なう場合を考えると、次のようにBの2桁目以上に1がある毎に、1桁目からの桁数のビット数分だけAをシフト(矢印で示す)させて加算する処理を繰り返すことにより、C=49を求めることができる。
Figure 0004213541
従って、掛算命令を持たないコンピュータが実効値の計算に必要とする命令数は、最大で
{(データbit数−1)×2(bitシフト回数・加算回数)}
×3(2乗計算回数) …(2)
となるため、2乗計算が多い場合には、命令数が増加し、演算に時間がかかることになり、結果として消費電力が大きくなるという問題が存在した。
本発明は、前記従来の問題点を解決するべくなされたもので、掛算命令を持たないコンピュータを備えている場合でも、振幅計算を行なう際の2乗計算の回数を低減させ、実効値の演算時間を短縮することができ、その結果消費電力を低減させることができる変位測定器を提供することを課題とする。
本発明は、センサから出力される120°位相差の3相信号に基づいて変位を測定する変位測定器において、信号レベルがそれぞれa、b、cの3相信号の実効値を、次式
{3(c−b)2+(2a−b−c)21/2/3 …(3)
に基づいて計算する演算機能を備えたことにより、前記課題を解決したものである。
即ち、本発明においては、120°位相差の3相信号の実効値を演算する際、振幅計算を2乗計算の少ないアルゴリズムを使用して演算できるようにしたことにより、プログラムの命令数を削減して、演算時間を短縮することができ、結果として消費電力を低減することができる。
本発明は、又、前記実効値に基づいて、計算を行い、(一定の振幅が得られるように)アナログ系のゲイン設定を行なうようにする場合には、ゲイン設定を迅速に行なうことが可能となる。
本発明は、又、前記実効値に基づいて、センサの欠陥検出を行なうようにする場合には、欠陥検出の処理を迅速に行なうことが可能となる。
本発明によれば、変位測定器が掛算命令を持たないコンピュータを備えている場合でも、振幅計算を行なう際の2乗計算の回数を低減させ、実効値の演算時間を短縮することができる。
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態について詳細に説明する。
図1には、本発明に係る一実施形態の変位測定器の概要を示す。本実施形態の変位測定器は、120°位相差の3相信号を出力する位置検出用センサ10と、該センサ10から出力されるアナログ信号をデジタル信号に変換するAD変換器(IC)12と、デジタル値に変換された3相の検出信号に基づいて対象までの変位を計算する位置計算用コンピュータ14と、該コンピュータ14により演算された計算結果(変位量)を表示する位置表示器16とを備えている。
本実施形態の変位測定器では、位置計算用コンピュータ14において、センサ10からそれぞれa、b、cの信号レベルで出力される120°位相差の3相信号について、前記(3)式に基づいて、実効値の演算を行なっている。
そこで、前記(3)式により、各信号の位相差が120°である場合には、前記(1)式と同じ計算結果が得られることを説明する。
まず、前記(3)式を展開すると、
[4{(a2+b2+c2)−(ab+bc+ca)}/9]1/2 …(4)
となる。
ここで、a、b、c各信号の最大レベルが等しいとすると、各信号は
a=sinθ
b=sin(θ−120°)=sinθcos120°−cosθsin120°
=−(sinθ+√3cosθ)/2
c=sin(θ−240°)=sinθcos240°−cosθsin240°
=−(sinθ−√3cosθ)/2
で表すことができる。
従って、
2=sin2θ
2=(sin2θ+3cos2θ+2√3sinθcosθ)/4
2=(sin2θ+3cos2θ−2√3sinθcosθ)/4
ab=−(sin2θ+√3cosθsinθ)
bc= (sin2θ+3cos2θ)/4)
ca=−(sin2θ−√3cosθsinθ)
となる。
これらの各式を、前記(4)式を2乗した式に代入すると、最終的に
4{6(sin2θ+cos2θ)/4+3(sin2θ+cos2θ)/4}/9=1
となる。
一方、前記(1)を2乗した式に、同様に該当する式を代入すると、最終的に
2{6(sin2θ+cos2θ)/4}/3=1
となる。
以上のように、前記(3)式は、各信号の位相差が120°である場合には、前記(1)式と同じ結果が得られる。本発明は、この知見に基づいてなされたものである。
比較のために、前記(1)式による従来方法の場合について、演算の種類と個数について説明すると、2乗計算:3個、加減算:2個、定数の掛算:1個、定数の割算:1個である。
従って、本発明で採用するアルゴリズムの(3)式と、従来の(1)式について、演算の種類と個数を対比させると、次表
Figure 0004213541
即ち、命令数を比較すると、加減算・掛算の増加によって、3命令増加するが、2乗計算が1回減ることから、最大で(bit数−1)×2命令数が減るため、12bitコンピュータの場合であれば、命令数の合計は従来式の約2/3となり、その分だけ演算時間が短縮され、結果として消費電力を低減することができる。
従って、本実施形態によれば、120°位相差の3相信号を出力するセンサ10を用いて、位置情報の検出を行なう際に、信号強度を短時間で算出することができ、その際の消費電力を低減することができる。
図2には、本発明を適用してアナログ系のゲイン設定(調整)を行なう回路の具体例を示す。この実施例1は、センサ10から出力される3相のアナログ信号について、ゲインを調整する可変増幅器20がそれぞれ設置され、各可変増幅器20から信号レベルがa、b、cに調整されて出力される3相信号が、AD変換器(ADC)12によりAD変換された後、前記図1の場合と同様に、位置検出用コンピュータ14に入力される。
そして、このコンピュータ14が備えている振幅演算部22により、前記(3)式により振幅(実効値)を演算し、その結果が比較器24に入力されると、予め設定されている基準振幅と比較され、比較結果が前記可変増幅器20にフィードバックされ、ゲイン調整・設定が行なわれるようになっている。
この実施例1によれば、120°位相差の3相信号を出力するセンサ10を用いて、位置情報の検出を行なった際に、信号強度を算出し、信号振幅を調整するプログラムを実行する場合において、演算時間を短縮し、結果として消費電力を低減できる。
図3には、本発明を適用してセンサの欠陥検出を行なう回路の具体例を示す。この実施例2は、センサ10から出力される3相の検出信号が、それぞれAD変換器12によりデジタル信号に変換された後、位置検出用コンピュータ14に入力されると、前記実施例1の場合と同様に、該コンピュータ14内の振幅演算部22により、前記(3)式の演算が実行され、その演算結果が比較器24に入力され、予め設定されている閾値と比較され、閾値から所定範囲以上外れている場合にエラー信号が出力されるようになっている。
この実施例2によれば、120°位相差の3相信号を出力するセンサを用いて、位置情報の検出を行なった際に、信号強度を算出し、例えば信号強度が閾値より10%低下したスケール(センサ)の欠陥を検出するプログラムを実行する場合において、演算時間を短縮することが可能となり、消費電力を削減できる。
なお、本発明は、センサから120°位相差の3相信号が出力されるものであれば、電磁誘導式デジタルのハンドツール、ノギス及びマイクロメータ、光電式デジタルのハンドツール、ノギス、マイクロメータ及びスケール、磁気式デジタルのハンドツール、ノギス及びマイクロメータ等の任意の変位測定器に適用可能である。
以上説明したとおり、本発明によれば、変位測定器が掛算命令を持たないコンピュータを備えている場合でも、振幅計算を行なう際の2乗計算の回数を低減させ、実効値の演算時間を短縮することができ、その結果消費電力を低減させることができる。
本発明に係る一実施形態の変位測定器の概要を示すブロック図 本発明をアナログ系のゲイン調整に適用する場合の具体例を示す回路図 本発明をセンサの欠陥検出に適用する場合の具体例を示す回路図 本発明に適用される3相信号の特徴を示す線図
符号の説明
10…センサ
12…AD変換器
14…コンピュータ
16…位置表示器
20…可変増幅器
22…振幅演算部
24…比較器

Claims (3)

  1. センサから出力される120°位相差の3相信号に基づいて変位を測定する変位測定器において、
    信号レベルがそれぞれa、b、cの3相信号の実効値を、次式
    {3(c−b)2+(2a−b−c)21/2/3
    に基づいて計算する演算機能を備えたことを特徴とする変位測定器。
  2. 前記実効値に基づいて、アナログ系のゲイン設定を行なうことを特徴とする請求項1に記載の変位測定器。
  3. 前記実効値に基づいて、センサの欠陥検出を行なうことを特徴とする請求項1に記載の変位測定器。
JP2003296040A 2003-08-20 2003-08-20 変位測定器 Expired - Fee Related JP4213541B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003296040A JP4213541B2 (ja) 2003-08-20 2003-08-20 変位測定器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003296040A JP4213541B2 (ja) 2003-08-20 2003-08-20 変位測定器

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2005062123A JP2005062123A (ja) 2005-03-10
JP4213541B2 true JP4213541B2 (ja) 2009-01-21

Family

ID=34372076

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003296040A Expired - Fee Related JP4213541B2 (ja) 2003-08-20 2003-08-20 変位測定器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4213541B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2022148472A (ja) 2021-03-24 2022-10-06 株式会社ミツトヨ フロントエンド回路及びエンコーダ
JP2022148473A (ja) 2021-03-24 2022-10-06 株式会社ミツトヨ フロントエンド回路及びエンコーダ

Also Published As

Publication number Publication date
JP2005062123A (ja) 2005-03-10

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3225157B2 (ja) 位置検出装置及び方法
JP4664837B2 (ja) 電圧等の実効値演算回路および測定器
CN1869615A (zh) 电子信号的温度补偿装置
JPS6238062A (ja) 2値信号検出方法及び装置
JPS6343005B2 (ja)
JP5176208B2 (ja) 回転角度検出方法および回転角度センサ
JP4213541B2 (ja) 変位測定器
JP3208933B2 (ja) 位置測定装置
US7460979B2 (en) Method and system for enhanced resolution, automatically-calibrated position sensor
JPH0496130A (ja) 位置信号の校正装置
JPS62218813A (ja) 圧力検出装置
US5477471A (en) Method of compensating for power supply variation in a sensor output
EP3705902B1 (en) Method of determining an absolute angle of a magnetic field
RU2533305C1 (ru) Цифровой преобразователь угла
JP2006300637A (ja) ひずみ及び温度の測定装置
KR102514249B1 (ko) 정전기 센서 및 그 센서의 측정방법
JPS60148228A (ja) アナログ・デイジタル変換装置
Dolgikh et al. Correction of Systematic Errors of Ratiometric Measurement Transducers
JPH01212921A (ja) A/d変換回路
JPS58172502A (ja) 渦流式距離測定方法
JP3452556B2 (ja) エンコーダ信号処理装置及び方法
JPS58198709A (ja) 位置検出装置
US20190227128A1 (en) Measuring apparatus, method, and storage medium
SU661407A1 (ru) Преобразователь составл ющих комплексной величины в электрические сигналы
CN117589221A (zh) 编码器校准方法、装置、上位机和存储介质

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20060710

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20081020

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20081028

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20081030

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111107

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Ref document number: 4213541

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20141107

Year of fee payment: 6

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees