JP4211849B2 - 物理量検出装置、固体撮像装置及び撮像装置 - Google Patents

物理量検出装置、固体撮像装置及び撮像装置 Download PDF

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Description

本発明は、外部から与えられる物理量を検出する物理量検出装置、外部から与えられる光を検出する固体撮像装置、及び当該固体撮像装置を用いた撮像装置に関する。
外部から与えられる物理量を検出する物理量検出装置として、例えば、被写体を経た入射光の光強度を物理量として検出する固体撮像装置、あるいは一定期間に入射する微粒子の数をそれに相当する電気信号に変換して検出する粒子検出装置などが知られている。
物理量検出装置のうち、例えばMOS(Metal Oxide Semiconductor)型の固体撮像装置において、光電変換素子を含む画素が行列状に2次元配置され、この行列状の画素配列に対して画素列ごとに垂直信号線が配線されてなる画素アレイ部の各画素について、蓄積時間(露光時間)を異ならせることでその長短によって高感度の信号と低感度の信号を得て、この高感度の信号と低感度の信号を合成することによってダイナミックレンジの拡大を図る技術が広く知られている。
こうした従来技術の一つとして、画素アレイ部の画素列ごとに信号線を通して出力される画素の信号に対して所定の処理を施すカラム回路を1列につき2つ配置し、1つの画素から1本の信号線を通して出力される高感度の信号と低感度の信号を2つのカラム回路によって並列に処理する構成のものが知られている(例えば、非特許文献1参照)。
この従来技術の概念について図18を用いて説明する。図18において、(A)は画素アレイ部101と2つのカラム回路群102,103の物理配置を、(B)は画素アレイ部101の走査の概念をそれぞれ示している。ここでは、図面の簡略化のために、画素アレイ部101を18行×22列の画素配列としている。カラム回路群102,103の各カラム回路は、画素列ごとに配置されている。
画素アレイ部101の走査は、画素行の単位で行なわれる。また、走査としては、画素の光電変換素子に蓄積されている信号をリセットする(捨てる)ための電子シャッタ走査と、光電変換素子に蓄積されている信号を読み出すための読み出し走査がある。さらに、読み出し走査については、蓄積時間を変えて2回ずつ走査が行なわれる。
そして、電子シャッタ走査が行なわれる画素行(以下、「シャッタ行」という)を走査してから、当該シャッタ行を、1回目の読み出し走査が行なわれる画素行(以下、「読み出し行1」という)として走査するまでの時間が蓄積時間1となり、読み出し行1を走査してから、当該読み出し行1を、2回目の読み出し走査が行なわれる画素行(以下、「読み出し行2」という)として走査するまでの時間が蓄積時間2となる。これら蓄積時間1,2を異ならせることによって、感度が異なる2つの信号、すなわち低感度の信号と高感度の信号が得られる。
上記図18においては、蓄積時間1が4行走査する時間(4H)であり、蓄積時間2が8行走査する時間(8H)であるため、読み出し行2の各画素からは読み出し行1の各画素に対して2倍の感度の信号が得られる。そして、同一行の各画素について、感度が異なる2つの信号を後段の信号処理回路(図示せず)で合成することで、ダイナミックレンジの広い画像信号を得ることができる。
また、画素アレイ部101の垂直方向において、実際に電子シャッタ行又は読み出し行として走査される行が1行分ずれるまでの期間を、走査の単位期間(以下、「1H期間」という)とすると、この1H期間内では、図19(A)に示すように、シャッタ行のシャッタ動作(電子シャッタ動作)と、読み出し行1からカラム回路群102への信号の読み出し動作と、読み出し行2からカラム回路群103への信号の読み出し動作と、各々のカラム回路群102,103に読み出された信号の水平転送が、順に行なわれる。また、カラム回路群102,103がパイプライン型の場合は、カラム回路に信号を読み出した後、すぐに次段に信号を転送しておき、水平転送は次の1H期間に行なわれる。このため、カラム回路にパイプライン型を採用した場合は、図19(B)に示すように、1H期間内において、シャッタ行のシャッタ動作と、読み出し行1からの読み出し動作と、読み出し行2からの読み出し動作が順に行なわれ、それと並行して前の行の信号(データ)の水平転送が行なわれる。
Orly Yadid-Pecht and Eric R.Fossum,"Wide Intrascene Dynamic Range CMOS APS Using Dual Sampling,"IEEE TRANSACTIONS ON ELECTRON DEVICES,VOL.44,NO.10,pp1721-1723,OCTOBER 1997
ところで、固体撮像装置における信号の蓄積時間は、通常、走査の単位期間となる1H期間を1つの単位として計られる。このため、上記従来技術においては、蓄積時間1が4H期間に相当し、蓄積時間2が8H期間に相当するものとなる。このように蓄積時間1と蓄積時間2の比を整数倍の関係とすれば、蓄積時間の異なる複数の信号を合成してダイナミックレンジを拡大する場合に、例えば、短い方の蓄積時間1で読み出された信号の値を、長い方の蓄積時間2で読み出された信号に合わせて、2倍に拡大して処理することにより、上記複数の信号の間で蓄積時間の対応をとることができる。
しかしながら、1H期間内での動作タイミングをみると、図19(A)に示すように、シャッタ行のシャッタ動作と読み出し行1からの読み出し動作のタイミングにずれ1が生じており、読み出し行1からの読み出し動作と読み出し行2からの読み出し動作のタイミングにもずれ2が生じている。このため、シャッタ行から読み出し行1までの行間隔を4行間隔に設定しても、読み出し行1で信号を読み出すときの蓄積時間1はちょうど4Hとはならず、正確には4H+ずれ1の蓄積時間となる。また、読み出し行1で信号を読み出した後は、すぐに信号(光電子)の蓄積が開始されるため、読み出し行1から読み出し行2までの行間隔を8行間隔に設定しても、読み出し行2で信号を読み出すときの蓄積時間2はちょうど8Hとはならず、正確には8H+ずれ2の蓄積時間となる。
このため、蓄積時間1と蓄積時間2の比を1:2の関係とするには、ずれ1とずれ2の比も1:2の関係にする必要があるが、実際にこれを実現しようとすると、タイミングの制約が大きく、また読み出し行1と読み出し行2の間隔を、露光条件によって色々と変えるのに対応が難しいものとなる。また、従来多く見られる、水平転送期間が長く、当該水平転送期間が1H期間の大部分を占める場合には、上記タイミングのずれ量の割合は相対的に小さくなる。しかしながら、ずれ量の誤差は確実に存在し、これから増えるであろうパイプライン型のカラム回路を採用した場合は、1H期間が短くなるため、ずれ量の割合が大きくなる。また、上述のように蓄積時間を変えて複数系統の読み出し行を走査する方式では、各々の読み出し行における蓄積時間の比が非常に重要であり、これが正確でないと、ダイナミックレンジ拡大処理を正確に行なうことができなかったり、計算量が増大したりする問題がある。
本発明は、上記課題を解決するためになされたもので、その目的とするところは、信号の蓄積時間を変えて複数系統の読み出し行を走査する場合に、各系統の蓄積時間の比を正確に整数倍の関係にすることができる物理量検出装置、固体撮像装置及び撮像装置を提供することにある。
本発明に係る物理量検出装置は、外部から与えられる物理量を電気信号に変換して蓄積する画素が行列状に2次元配置された画素アレイ部と、この画素アレイ部の各々の画素に蓄積された信号の読み出しを行なう読み出し行を、信号の蓄積時間が異なるように複数系統にわたって走査するとともに、走査の単位期間となる1H期間内で、画素に蓄積された信号をリセットするための電子シャッタ走査を行なうシャッタ行のシャッタ動作を、複数系統の読み出し行のうち、対応する読み出し行の読み出し動作とタイミングを合わせて行なう走査手段とを備えるものである。
また、本発明に係る固体撮像装置は、外部からの入射光を電気信号に変換して蓄積する画素が行列状に2次元配置された画素アレイ部と、この画素アレイ部の各々の画素に蓄積された信号の読み出しを行なう読み出し行を、信号の蓄積時間が異なるように複数系統にわたって走査するとともに、走査の単位期間となる1H期間内で、画素に蓄積された信号をリセットするための電子シャッタ走査を行なうシャッタ行のシャッタ動作を、複数系統の読み出し行のうち、対応する読み出し行の読み出し動作とタイミングを合わせて行なう走査手段とを備えるものである。
さらに、本発明に係る撮像装置は、上記構成の固体撮像装置を撮像デバイスとして用いたものである。
本発明に係る物理量検出装置、固体撮像装置及び撮像装置においては、信号の蓄積時間を変えて複数系統の読み出し行を走査するにあたって、走査の単位期間となる1H期間内で、対応する読み出し行の読み出し動作とシャッタ行のシャッタ動作をタイミングを合わせて行なうことにより、各系統の蓄積時間の比を正確に整数倍の関係にすることが可能となる。
本発明によれば、信号の蓄積時間を変えて複数系統の読み出し行を走査する場合に、各系統の蓄積時間の比を正確に整数倍(好ましくは、2の累乗倍)の関係にすることができる。このため、ダイナミックレンジ拡大処理を少ない計算量で正確に行なうことが可能となる。
以下、本発明の具体的な実施の形態について図面を参照しつつ詳細に説明する。
ここでは、外部から与えられる物理量を検出する物理量検出装置として、例えば、被写体を経た入射光の光強度を検出する固体撮像装置を例に挙げて説明するものとする。また、本発明の実施形態においては、固体撮像装置として、例えばCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)イメージセンサを例に挙げて説明するものとする。
[第1実施形態の装置構成]
図1は本発明の第1実施形態に係る固体撮像装置の構成の概略を示すシステム構成図である。図示した固体撮像装置10は、外部の物理量を表す信号を出力する画素、例えば入射光をその光量に応じた電気信号(電荷量)に変換して蓄積する光電変換素子を含む画素20が行列状(マトリックス状)に多数2次元配置されてなる画素アレイ部11に加えて、垂直駆動回路(走査手段)12、カラム回路群13,14、水平駆動回路15,16、出力回路17,18及び制御回路19を有するシステム構成となっている。
このシステム構成において、制御回路19は、図示せぬインターフェースを介して本固体撮像装置10の動作モードなどを指令するデータを外部から受け取り、また本固体撮像装置10の情報を含むデータを外部に出力するとともに、垂直同期信号Vsync、水平同期信号Hsync及びマスタークロックMCKに基づいて、垂直駆動回路12、カラム回路群13,14及び水平駆動回路15,16などの動作の基準となるクロック信号や制御信号などを生成し、これら各回路に対して与える。
画素アレイ部11には、画素20が行列状に配置されるとともに、この行列状の画素配置に対して画素行ごとに画素駆動配線21が図の横方向(左右方向)に配線され、画素列ごとに垂直信号線22が図の縦方向(上下方向)に配線されている。
[画素の回路構成]
図2は画素20の回路構成の一例を示す回路図である。本回路例に係る画素20は、光電変換素子、例えばフォトダイオード23に加えて、例えば転送トランジスタ24、リセットトランジスタ25、増幅トランジスタ26及び選択トランジスタ27の4つのトランジスタを有する画素回路となっている。ここでは、これらトランジスタ24〜27として、例えばNチャネルのMOSトランジスタを用いている。この画素20に対して、画素駆動配線21として、転送配線211、リセット配線212及び選択配線213が同一行の画素に対して共通に配線されている。
フォトダイオード23は、受光した光をその光量に応じた電荷量の光電荷(ここでは、電子)に光電変換する。フォトダイオード23のカソードは、転送トランジスタ24を介して増幅トランジスタ26のゲートと電気的に接続されている。この増幅トランジスタ26のゲートと電気的に繋がったノードをFD(フローティングディフュージョン)部28と呼ぶ。このFD部28は、電荷を電圧に変換する作用をなす。
転送トランジスタ24は、フォトダイオード23のカソードとFD部28との間に接続され、ゲートに転送配線211を介して転送パルスφTRFが与えられることによってオン状態となり、フォトダイオード23で光電変換され、ここに蓄積された光電荷をFD部28に転送する。
リセットトランジスタ25は、ドレインが電源配線Vddに、ソースがFD部28にそれぞれ接続され、ゲートにリセット配線212を介してリセットパルスφRSTが与えられることによってオン状態となり、フォトダイオード23からFD部28への信号電荷の転送に先立って、FD部28の電荷を電源配線Vddに捨てることによって当該FD部28をリセットする。
増幅トランジスタ26は、ゲートがFD部28に、ドレインが電源配線Vddにそれぞれ接続され、リセットトランジスタ25によってリセットした後のFD部28の電位をリセットレベルとして出力し、さらに転送トランジスタ24によってフォトダイオード23から信号電荷を転送した後のFD部28の電位を信号レベルとして出力する。
選択トランジスタ27は、例えば、ドレインが増幅トランジスタ26のソースに、ソースが垂直信号線22にそれぞれ接続され、ゲートに選択配線213を介して選択パルスφSELが与えられることによってオン状態となり、画素20を選択状態として増幅トランジスタ26から出力される信号を垂直信号線22に中継する。
なお、この選択トランジスタ27については、電源配線Vddと増幅トランジスタ26のドレインとの間に接続した回路構成を採ることも可能である。
また、画素20としては、上記構成の4トランジスタ構成のものに限られるものではなく、増幅トランジスタ26と選択トランジスタ27を兼用した3トランジスタ構成のものなどであってもよい。
図1に戻って、垂直駆動回路12は、シフトレジスタあるいはデコーダなどによって構成され、画素アレイ部11の各画素20を行単位で順次選択走査し、その選択行の各画素に対して画素駆動配線21を通して必要な駆動パルス(制御パルス)を供給する。
ここでは、図示を省略するが、垂直駆動回路12は、画素20を行単位で順に選択して当該選択行の各画素20の信号を読み出す読み出し動作を行なうための読み出し走査系と、当該読み出し走査系による読み出し動作よりもシャッタ速度に対応した時間分だけ前に同じ行の画素20のフォトダイオード23にそれまでに蓄積された信号電荷を捨てる(リセットする)電子シャッタ動作を行なうための電子シャッタ走査系を有する構成となっている。
そして、基本的には、電子シャッタ走査系によるシャッタ動作によってフォトダイオード23の不要な信号電荷がリセットされたタイミングから、読み出し走査系による読み出し動作によって画素20の信号が読み出されるタイミングまでの期間が、画素20における信号電荷の蓄積時間(露光時間)となる。すなわち、電子シャッタ動作とは、フォトダイオード23に蓄積された信号電荷をリセットし、新たに信号電荷の蓄積を開始する動作である。本発明の実施形態に係る走査方式は、垂直駆動回路12の選択走査によって実現されるものである。
選択行の各画素20から出力される信号は、垂直信号線22の各々を通してカラム回路群13又はカラム回路群14に供給される。カラム回路群13,14は、画素アレイ部11の例えば画素列ごとに、即ち画素列に対して1対1の対応関係をもって各カラム回路が画素アレイ部11の上下にそれぞれ配置され、1行分の各画素20から出力される信号を画素列ごとに受けて、その信号に対して画素固有の固定パターンノイズを除去するためのCDS(Correlated Double Sampling;相関二重サンプリング)や信号増幅などの信号処理を行なう。カラム回路群13,14の各カラム回路に、A/D(アナログ/デジタル)変換機能を持たせた構成を採ることも可能である。
水平駆動回路15,16は、カラム回路群13,14に対応して設けられている。水平駆動回路15は、水平走査回路151、水平選択スイッチ群152及び水平信号線153によって構成されている。水平走査回路151は、シフトレジスタなどによって構成され、水平選択スイッチ群152の各スイッチを順に選択することにより、カラム回路群13の各カラム回路で信号処理後の1行分の信号を水平信号線153に順番に出力させる。
水平駆動回路16も、水平駆動回路15と同様に、水平走査回路161、水平選択スイッチ群162及び水平信号線163によって構成され、水平走査回路161による水平走査によって水平選択スイッチ群162の各スイッチを順に選択することにより、カラム回路群14の各カラム回路で信号処理後の1行分の信号を水平信号線163に順番に出力させる。
出力回路17,18は、カラム回路群13,14の各カラム回路から水平選択スイッチ群152,162及び水平信号線153,163を通して順に供給される信号に対して種々の信号処理を施して出力信号OUT1,OUT2として出力する。これら出力回路17,18での具体的な信号処理としては、例えば、バッファリングだけを行なう場合もあるし、あるいはバッファリングの前に黒レベル調整、列ごとのばらつきの補正、信号増幅、色関係処理などを行なうこともある。
[第1実施形態の第1の走査方式]
図3は本発明の第1実施形態に係る固体撮像装置10を用いて画素行を走査する場合に適用可能な第1の走査方式を説明するもので、(A)は画素アレイ部11と2つのカラム回路群13,14の物理配置を、(B)は画素アレイ部11の走査の概念をそれぞれ示している。ここでは、画素アレイ部11の垂直方向において、垂直駆動回路12が選択走査する行が1行分ずれるまでの期間を、走査の単位期間、すなわち「1H期間」と定義する。
図から分かるように、本発明の第1実施形態に係る第1の走査方式においては、シャッタ行が1行(1系統)と読み出し行が2行(2系統)走査されるようになっている。垂直駆動回路12による選択走査が、図中矢印で示すように垂直方向において下方から上方に1行ずつ順に進むものとすると、電子シャッタ走査が行なわれる画素行(以下、「シャッタ行1」)を先頭にして、それぞれ読み出し走査が行なわれる2つの画素行までの行間隔が次のように設定されている。すなわち、シャッタ行1から、走査方向の下流側(前段側)で読み出し走査が行なわれる画素行(以下、「読み出し行1」)までの行間隔は、4行間隔で設定されている。これに対して、読み出し行1から、走査方向の上流側(後段側)で読み出し走査が行なわれる画素行(以下、「読み出し行2」)までの行間隔は、8行間隔に設定されている。
また、シャッタ行1から読み出し行1までの行間隔は、信号電荷の蓄積時間(露光時間)1に相当するものとなり、読み出し行1から読み出し行2までの行間隔も、信号電荷の蓄積時間(露光時間)2に相当するものとなる。このため、蓄積時間1は、シャッタ行1から読み出し行1までの行間隔が4行間隔であることから4H期間相当の時間となり、蓄積時間2は、読み出し行1から読み出し行2までの行間隔が8行間隔であることから8H期間相当の時間となる。
このように蓄積時間1を4H相当、蓄積時間2を8H相当と異ならせることにより、読み出し行1とした画素行の画素から読み出した信号は、相対的に感度の低い信号となり、読み出し行2とした画素行の画素から読み出した信号は、相対的に感度の高い信号となる。また、蓄積時間1と蓄積時間2の比は整数倍(1:2)の関係となっているため、読み出し行2からは、読み出し行1の2倍の感度の信号が出力される。これにより、画素アレイ部11の各画素20ごとに、感度(蓄積時間)の異なる2つの信号(高感度信号、低感度信号)が得られるため、当該2つの信号を後段の信号処理回路(不図示)で合成することにより、ダイナミックレンジの広い画像信号を得ることができる。
図4は本発明の第1実施形態に係る固体撮像装置10における1H期間の動作を説明するタイミングチャートである。1H期間は大きく3つ(第1の期間、第2の期間、第3の期間)に分けられる。第1の期間では、シャッタ行1のシャッタ動作と、シャッタ行1に対応する読み出し行1からの読み出し動作をタイミングを合わせて行なう。次に、第2の期間では、読み出し行1をシャッタ行2としたシャッタ動作と、シャッタ行2に対応する読み出し行2からの読み出し動作をタイミングを合わせて行なう。次いで、第3の期間では、水平駆動回路15,16による信号の水平転送を行なう。
[第1の期間の詳細]
読み出し行1においては、選択パルスφSELを立ち上げて(高レベルにして)選択トランジスタ27をオンし、この状態でリセットパルスφRSTを立ち上げてリセットトランジスタ25をオンすることにより、FD部28をリセットする。そして、リセットパルスφRST後のFD部28の電位(リセットレベル)を、垂直信号線22を通してカラム回路群13のカラム回路に入力する。
その後、読み出し行1の転送パルスφTRFを立ち上げて転送トランジスタ24をオンすることにより、フォトダイオード23の光電子をFD部28に転送する。そして、転送パルスφTRF後のFD部28の電位(信号レベル)を、垂直信号線22を通してカラム回路群13のカラム回路に入力する。カラム回路群13のカラム回路は、リセットレベルと信号レベルの差を取って、その後の処理に進む。
一方、シャッタ行1においては、選択トランジスタ27をオフしたまま(選択パルスφSELを立ち下げたまま)、読み出し行1の転送パルスφTRFと同じタイミングで、リセットパルスφRSTと転送パルスφTRFをそれぞれ立ち上げて、リセットトランジスタ25と転送トランジスタ24を同時にオンすることにより、フォトダイオード23をリセットする。
[第2の期間の詳細]
読み出し行2においては、選択パルスφSELを立ち上げて選択トランジスタ27をオンし、この状態でリセットパルスφRSTを立ち上げてリセットトランジスタ25をオンすることにより、FD部28をリセットする。そして、リセットパルスφRST後のFD部28の電位(リセットレベル)を、垂直信号線22を通してカラム回路群14のカラム回路に入力する。
その後、読み出し行2の転送パルスφTRFを立ち上げて転送トランジスタ24をオンすることにより、フォトダイオード23の光電子をFD部28に転送する。そして、転送パルスφTRF後のFD部28の電位(信号レベル)を、垂直信号線22を通してカラム回路群14のカラム回路に入力する。カラム回路群14のカラム回路は、リセットレベルと信号レベルの差を取って、その後の処理に進む。
一方、読み出し行1は、読み出し行2の一つ前の読み出し行となる。そこで、この読み出し行1を読み出し行2に対応するシャッタ行2として、次のようにシャッタ動作させる。すなわち、読み出し行1(シャッタ行2)においては、選択トランジスタ27をオフしたまま(選択パルスφSELを立ち下げたまま)、読み出し行2の転送パルスφTRFと同じタイミングで、リセットパルスφRSTと転送パルスφTRFをそれぞれ立ち上げて、リセットトランジスタ25と転送トランジスタ24を同時にオンすることにより、フォトダイオード23をリセットする。
なお、第1の期間における読み出し行1、シャッタ行2及びカラム回路群13の動作と、第2の期間における読み出し行2、読み出し行1(シャッタ行2)及びカラム回路群14の動作は、基本的に同様である。
[第3の期間の詳細]
第3の期間は、カラム回路群13,14の各カラム回路からの出力を、それぞれに対応する水平信号線153,163を通して出力回路17,18に転送する水平転送期間となる。本形態例では、水平転送期間が終わると、垂直駆動回路12による走査が1行進み、次の行でも上記同様の動作が繰り返される。
以上の動作において、読み出し行1で蓄積時間が終了するタイミングは、読み出し行1の転送パルスφTRFを立ち下げたタイミングによって決まる。これに対して、シャッタ行1では、当該シャッタ行1に対応する読み出し行1の転送パルスφTRFと同じタイミングで、転送パルスφTRFとリセットパルスφRSTを立ち下げてフォトダイオード23をリセットしている。このように第1の期間で読み出し行1とシャッタ行1の各転送パルスφTRFを同じタイミングで立ち下げることにより、読み出し行1の蓄積時間1は、ちょうど4Hとなる。
同様に、読み出し行2で蓄積時間が終了するタイミングは、読み出し行2の転送パルスφTRFを立ち下げたタイミングによって決まる。これに対して、読み出し行1をシャッタ行2としたシャッタ動作では、読み出し行2の転送パルスφTRFと同じタイミングで、転送パルスφTRFとリセットパルスφRSTを立ち下げてフォトダイオード23をリセットしている。このように第2の期間で読み出し行2とこれに対応するシャッタ行2の各転送パルスφTRFを同じタイミングで立ち下げることにより、読み出し行2の蓄積時間2は、ちょうど8Hとなる。したがって、蓄積時間1と蓄積時間2の比は、正確に整数倍(1:2)の関係となる。
また、読み出し行1の蓄積時間1と読み出し行2の蓄積時間2の比が1:2の関係、すなわち2の累乗(1,2,4,8,16,…)倍の関係となっているため、後段の画像処理回路でダイナミックレンジを拡大するための信号処理(合成処理)が簡単になる。具体的には、各々の画素からアナログで読み出した信号をA/D(アナログ/デジタル)変換した後、デジタルの信号をビットずらしをするだけで、蓄積時間の対応をとることができる。例えば、上述のように蓄積時間1が4Hで、蓄積時間2が8Hである場合は、蓄積時間1の条件で読み出したデジタル信号を1ビット分だけずらすことにより、その信号値を2倍に拡大し、蓄積時間2の条件で読み出したデジタル信号に対応する信号値に変換することができる。このため、ダイナミックレンジ拡大処理を少ない計算量で正確に行なうことができる。
ちなみに、従来においては、シャッタ行1に対応する読み出し行1を、読み出し行2に対応するシャッタ行2としてシャッタ動作させないため、読み出し行2の蓄積時間は、上記第1の期間で読み出し行1の転送パルスφTRFによりフォトダイオード23をリセットしてから、8行走査後に上記第2の期間で読み出し行2の転送パルスφTRFでフォトダイオード23の信号を読み出すまでの時間となる。この蓄積時間は、1H期間内での動作タイミングのずれを含んだものとなるため、読み出し行1から読み出し行2までの行間隔を8行間隔に設定しても、読み出し行2の蓄積時間はちょうど8Hにはならない。こうした時間的な誤差は、1H期間内に占める水平転送期間(第3の期間)が長ければ、相対的に小さくなるものの、イメージセンサが高精度化されると問題となるレベルである。
また、処理の高速化のために、例えば、カラム回路群13,14の各カラム回路が、垂直信号線22から信号を取り込みつつその取り込んだ信号を水平駆動回路15,16に順次出力するパイプライン型の構成を採用した場合は、図5に示すように、1H期間が、上記第1の期間(シャッタ行1のシャッタ動作と、読み出し行1からの読み出し動作を行なう期間)と第2の期間(読み出し行1をシャッタ行2としたシャッタ動作と、読み出し行2からの読み出し動作を行なう期間)に分かれ、1H期間に、現在の行の読み出しを行ないつつ、前の行の信号を水平転送することになる。このため、シャッタ行1に対応する読み出し行1を、読み出し行2に対応するシャッタ行2としてシャッタ動作させない場合は、上記時間的な誤差の影響が1H期間に対して大きくなり、問題が顕在化する。
また、シャッタ行1のシャッタ動作と、読み出し行1をシャッタ行2としたシャッタ動作で、それぞれリセットパルスφRSTと転送パルスφTRFを重ねているのは、シャッタ行1,2ではフォトダイオード23のリセットを確実に行なうためである。その場合、選択トランジスタ27をオンしないため、信号読み出し時と画素内のポテンシャルが微妙に異なる。よって、転送パルスφTRFによるフォトダイオード23のリセットのされ方も微妙に異なるが、光電変換素子としてのフォトダイオード23を完全転送可能な埋め込み型フォトダイオードで構成することにより、フォトダイオード23の光電子が0の、ばらつきの無い状態にリセットし、画質の向上を図っている。
また、第1の期間でシャッタ行1と読み出し行1の双方には、元が同一の転送パルスφTRFを通すことがリーズナブルであり、第2の期間で読み出し行1(シャッタ行2)と読み出し行2の双方にも、元が同一の転送パルスφTRFを通すことがリーズナブルである。ただし、必ずしもそうでなくてもよい。
また、第1の期間におけるシャッタ行1と読み出し行1の関係において、シャッタ行1の転送パルスφTRFと読み出し行1の転送パルスφTRFは、パルスの立ち上がりや立ち下がりのタイミングが、必ずしも同じタイミングである必要はない。その理由は、信号電荷の蓄積時間は、転送パルスφTRFの立ち上がりではなく、立ち下がりのタイミングで決まるため、シャッタ行1と読み出し行1で転送パルスφTRFの立ち下がりのタイミングを合わせることが重要となるためである。
また、シャッタ行1と読み出し行1で転送パルスφTRFの立ち下がりのタイミングを合わせる際の精度は、固体撮像装置10の用途により実用上誤差として許容される範囲内に抑えればよく、例えばマスタークロックMCKで10クロック程度ずれていても実用上問題がない場合もある。同様に、第2の期間におけるシャッタ行2と読み出し行2の関係においても、シャッタ行2の転送パルスφTRFと読み出し行2の転送パルスφTRFは、パルスの立ち上がりや立ち下がりのタイミングが、必ずしも同じタイミングである必要はない。さらに、ここでは1つの画素列につきカラム回路を2個ずつ設け、並行して読み出される読み出し行の行数を2行とした場合を例に挙げて説明したが、これに限らず、1列あたりのカラム回路数を増やすなどして、並行して読み出される読み出し行の行数を3行以上とする場合は、上記読み出し行1と同様に、上記読み出し行2を読み出し動作させた後、次の読み出し行の読み出し動作に合わせて上記読み出し行2をシャッタ動作させればよい。
[第1実施形態の第2の走査方式]
図6は本発明の第1実施形態に係る固体撮像装置10を用いて画素行を走査する場合に適用可能な第2の走査方式を説明するもので、(A)は画素アレイ部11と2つのカラム回路群13,14の物理配置を、(B)は画素アレイ部11の走査の概念をそれぞれ示している。
図から分かるように、本発明の第1実施形態に係る第2の走査方式においては、シャッター行と読み出し行がそれぞれ2行(2系統)ずつ走査されるようになっている。垂直駆動回路12による選択走査が、図中矢印で示すように垂直方向において下方から上方に1行ずつ順に進むものとすると、走査方向の下流側(前段側)で電子シャッタ走査が行なわれる画素行(以下、「シャッタ行1」)から、同じく走査方向の下流側(前段側)で読み出し走査が行なわれる画素行(以下、「読み出し行1」)までの行間隔は、4行間隔で設定されている。これに対して、走査方向の上流側(後段側)で電子シャッタ走査が行なわれる画素行(以下、「シャッタ行2」)から、同じく走査方向の上流側(後段側)で読み出し走査が行なわれる画素行(以下、「読み出し行2」)までの行間隔は、8行間隔に設定されている。
また、画素アレイ部11の垂直方向においては、読み出し行1に隣接する次の行がシャッタ行2になっている。このため、前述したように、画素アレイ部11の垂直方向において、垂直駆動回路12が選択走査する行が1行分ずれるまでの期間を、走査の単位期間、すなわち「1H期間」と定義すると、ある1H期間で読み出し行1となった画素行は、次の1H期間でシャッタ行2となる。また、シャッタ行1から読み出し行1までの行間隔は、ある1つの画素行をシャッタ行1としてシャッタ動作(電子シャッタ動作)してから、当該画素行を読み出し行1として読み出し動作するまでの時間、すなわち信号電荷の蓄積時間(露光時間)に相当するものとなる。同様に、シャッタ行2から読み出し行2までの行間隔は、ある1つの画素行をシャッタ行2としてシャッタ動作してから、当該画素行を読み出し行2として読み出し動作するまでの時間、すなわち信号電荷の蓄積時間(露光時間)に相当するものとなる。このため、シャッタ行1と当該シャッタ行1に対応する読み出し行1を第1系統とし、これに続くシャッタ行2と当該シャッタ行2に対応する読み出し行2を第2系統とすると、第1系統の蓄積時間1は、シャッタ行1から読み出し行1までの行間隔が4行間隔であることから4H期間相当の時間となり、第2系統の蓄積時間2は、シャッタ行2から読み出し行2までの行間隔が8行間隔であることから8H期間相当の時間となる。
このように蓄積時間1を4H相当、蓄積時間2を8H相当と異ならせることにより、読み出し行1とした画素行の画素から読み出した信号は、相対的に感度の低い信号となり、読み出し行2とした画素行の画素から読み出した信号は、相対的に感度の高い信号となる。また、蓄積時間1と蓄積時間2の比は整数倍(1:2)の関係となっているため、読み出し行2からは、読み出し行1の2倍の感度の信号が出力される。これにより、画素アレイ部11の各画素20ごとに、感度(蓄積時間)の異なる2つの信号(高感度信号、低感度信号)が得られるため、当該2つの信号を後段の信号処理回路(不図示)で合成することにより、ダイナミックレンジの広い画像信号を得ることができる。
図7は本発明の第1実施形態に係る固体撮像装置10における1H期間の動作を説明するタイミングチャートである。1H期間は大きく3つ(第1の期間、第2の期間、第3の期間)に分けられる。第1の期間では、シャッタ行1のシャッタ動作とこれに対応する読み出し行1からの読み出し動作をタイミングを合わせて行なう。次に、第2の期間では、シャッタ行2のシャッタ動作とこれに対応する読み出し行2からの読み出し動作をタイミングを合わせて行なう。次いで、第3の期間では、水平駆動回路15,16による信号の水平転送を行なう。
[第1の期間の詳細]
読み出し行1においては、選択パルスφSELを立ち上げて(高レベルにして)選択トランジスタ27をオンし、この状態でリセットパルスφRSTを立ち上げてリセットトランジスタ25をオンすることにより、FD部28をリセットする。そして、リセットパルスφRST後のFD部28の電位(リセットレベル)を、垂直信号線22を通してカラム回路群13のカラム回路に入力する。
その後、読み出し行1の転送パルスφTRFを立ち上げて転送トランジスタ24をオンすることにより、フォトダイオード23の光電子をFD部28に転送する。そして、転送パルスφTRF後のFD部28の電位(信号レベル)を、垂直信号線22を通してカラム回路群13のカラム回路に入力する。カラム回路群13のカラム回路は、リセットレベルと信号レベルの差を取って、その後の処理に進む。
一方、シャッタ行1においては、選択トランジスタ27をオフしたまま(選択パルスφSELを立ち下げたまま)、読み出し行1の転送パルスφTRFと同じタイミングで、リセットパルスφRSTと転送パルスφTRFをそれぞれ立ち上げて、リセットトランジスタ25と転送トランジスタ24を同時にオンすることにより、フォトダイオード23をリセットする。
[第2の期間の詳細]
読み出し行2においては、選択パルスφSELを立ち上げて選択トランジスタ27をオンし、この状態でリセットパルスφRSTを立ち上げてリセットトランジスタ25をオンすることにより、FD部28をリセットする。そして、リセットパルスφRST後のFD部28の電位(リセットレベル)を、垂直信号線22を通してカラム回路群14のカラム回路に入力する。
その後、読み出し行2の転送パルスφTRFを立ち上げて転送トランジスタ24をオンすることにより、フォトダイオード23の光電子をFD部28に転送する。そして、転送パルスφTRF後のFD部28の電位(信号レベル)を、垂直信号線22を通してカラム回路群14のカラム回路に入力する。カラム回路群14のカラム回路は、リセットレベルと信号レベルの差を取って、その後の処理に進む。
一方、シャッタ行2においては、選択トランジスタ27をオフしたまま(選択パルスφSELを立ち下げたまま)、読み出し行2の転送パルスφTRFと同じタイミングで、リセットパルスφRSTと転送パルスφTRFをそれぞれ立ち上げて、リセットトランジスタ25と転送トランジスタ24を同時にオンすることにより、フォトダイオード23をリセットする。
なお、第1の期間における読み出し行1、シャッタ行2及びカラム回路群13の動作と、第2の期間における読み出し行2、シャッタ行2及びカラム回路群14の動作は、基本的に同様である。
[第3の期間の詳細]
第3の期間は、カラム回路群13,14の各カラム回路からの出力を、それぞれに対応する水平信号線153,163を通して出力回路17,18に転送する水平転送期間となる。本形態例では、水平転送期間が終わると、垂直駆動回路12による走査が1行進み、次の行でも上記同様の動作が繰り返される。
以上の動作において、読み出し行1で蓄積時間が終了するタイミングは、読み出し行1の転送パルスφTRFを立ち下げたタイミングによって決まる。これに対して、シャッタ行1では、読み出し行1の転送パルスφTRFと同じタイミングで、転送パルスφTRFとリセットパルスφRSTを立ち下げてフォトダイオード23をリセットしている。このように第1の期間で読み出し行1とシャッタ行1の各転送パルスφTRFを同じタイミングで立ち下げることにより、第1系統の読み出し行1の蓄積時間1は、ちょうど4Hとなる。
同様に、読み出し行2で蓄積時間が終了するタイミングは、読み出し行2の転送パルスφTRFを立ち下げたタイミングによって決まる。これに対して、シャッタ行2では、読み出し行2の転送パルスφTRFと同じタイミングで、転送パルスφTRFとリセットパルスφRSTを立ち下げてフォトダイオード23をリセットしている。このように第2の期間で読み出し行2とシャッタ行2の各転送パルスφTRFを同じタイミングで立ち下げることにより、第2系統の読み出し行2の蓄積時間2は、ちょうど8Hとなる。したがって、蓄積時間1と蓄積時間2の比は、正確に整数倍(1:2)の関係となる。
また、読み出し行1の蓄積時間1と読み出し行2の蓄積時間2の比が1:2の関係、すなわち2の累乗(1,2,4,8,16,…)倍の関係となっているため、前述と同様に後段の画像処理回路でダイナミックレンジを拡大するための信号処理(合成処理)が簡単になる。
ちなみに、従来においては、シャッタ行2が無いため、読み出し行2の蓄積時間は、読み出し行1の転送パルスφTRFでフォトダイオード23をリセットしてから、8行走査後に読み出し行2の転送パルスφTRFでフォトダイオード23の信号を読み出すまでの時間となる。この蓄積時間は、1H期間内での動作タイミングのずれを含んだものとなるため、読み出し行1から読み出し行2までの行間隔を8行間隔に設定しても、読み出し行2の蓄積時間はちょうど8Hにはならない。こうした時間的な誤差は、1H期間内に占める水平転送期間(第3の期間)が長ければ、相対的に小さくなるものの、イメージセンサが高精度化されると問題となるレベルである。
また、処理の高速化のために、例えば、カラム回路群13,14の各カラム回路が、垂直信号線22から信号を取り込みつつその取り込んだ信号を水平駆動回路15,16に順次出力するパイプライン型の構成を採用した場合は、図8に示すように、1H期間が、上記第1の期間(シャッタ行1のシャッタ動作と、読み出し行1からの読み出し動作を行なう期間)と第2の期間(シャッタ行2のシャッタ動作と、読み出し行2からの読み出し動作を行なう期間)に分かれ、1H期間に、現在の行の読み出しを行ないつつ、前の行の信号を水平転送することになる。このため、シャッタ行2が無いと、上記時間的な誤差の影響が1H期間に対して大きくなり、問題が顕在化する。
また、シャッタ行1,2でリセットパルスφRSTと転送パルスφTRFを重ねているのは、フォトダイオード23のリセットを確実に行なうためである。その場合、選択トランジスタ27をオンしないため、信号読み出し時と画素内のポテンシャルが微妙に異なる。よって、転送パルスφTRFによるフォトダイオード23のリセットのされ方も微妙に異なるが、光電変換素子としてのフォトダイオード23を完全転送可能な埋め込み型フォトダイオードで構成することにより、フォトダイオード23の光電子が0の、ばらつきの無い状態にリセットし、画質の向上を図っている。
また、シャッタ行2を読み出し行1の次の行としているのは、蓄積時間を無駄にしないためである。それほど高い感度が要求されない場合は、読み出し行1の2行以上後の行をシャッタ行2に設定してもかまわない。
また、シャッタ行1と読み出し行1の双方には、元が同一の転送パルスφTRFを通すことがリーズナブルであり、シャッタ行2と読み出し行2の双方にも、元が同一の転送パルスφTRFを通すことがリーズナブルである。ただし、必ずしもそうでなくてもよい。
また、シャッタ行1と読み出し行1の関係において、シャッタ行1の転送パルスφTRFと読み出し行1の転送パルスφTRFは、パルスの立ち上がりや立ち下がりのタイミングが、必ずしも同じタイミングである必要はない。その理由は、信号電荷の蓄積時間は、転送パルスφTRFの立ち上がりではなく、立ち下がりのタイミングで決まるため、シャッタ行1と読み出し行1で転送パルスφTRFの立ち下がりのタイミングを合わせることが重要となるためである。
また、シャッタ行1と読み出し行1で転送パルスφTRFの立ち下がりのタイミングを合わせる際の精度は、固体撮像装置10の用途により実用上誤差として許容される範囲内に抑えればよく、例えばマスタークロックMCKで10クロック程度ずれていても実用上問題がない場合もある。同様に、シャッタ行2と読み出し行2の関係においても、シャッタ行2の転送パルスφTRFと読み出し行2の転送パルスφTRFは、パルスの立ち上がりや立ち下がりのタイミングが、必ずしも同じタイミングである必要はない。
[第2実施形態の装置構成]
図9は本発明の第2実施形態に係る固体撮像装置の構成の概略を示すシステム構成図である。図示した固体撮像装置10は、上記第1実施形態のシステム構成と比較して、カラム回路13、水平駆動回路15及び出力回路17を備えておらず、それ以外は上記第1実施形態と同様の構成要素を備えている。この場合は、垂直信号線22の一方側だけしかカラム回路群14が設けられていないため、1列にカラム回路が1つしか存在しない。
[第2実施形態の第1の走査方式]
図10は本発明の第2実施形態に係る固体撮像装置10を用いて画素行を走査する場合に適用可能な第1の走査方式を説明する図である。図中上段の1,2,3,4,5,6,7,8,…の数字は、経時的な走査の順番を示している。まず、読み出し行は1H期間に1行しか選択されず、2H期間をかけて走査が1行ずつ進むようになっている。また、シャッタ行と読み出し行は2系統ずつ走査されるようになっている。ここでは、シャッタ行及び読み出し行の各系統において、先頭を走る系統を第1系統、その次を走る系統を第2系統とする。図例のように、第1系統の読み出し行が偶数(2,4,6,…)番目に動作される場合、第2系統の読み出し行は奇数(7,9,11,…)番目に動作されることになる。
ちなみに、シャッタ行が最初の1系統しか走査されない読み出し方式では、2系統の読み出し行が同じ1H期間で動作されないように、第1系統の読み出し行から第2系統の読み出し行までの間隔を設定すると、第1系統の読み出し行の蓄積時間1を例えば2H期間とした場合に、第2系統の読み出し行の蓄積時間2が必然的に1H期間の奇数倍相当の期間となる。このため、蓄積時間1と蓄積時間2の比を、2の累乗倍の関係とすることができない。また、これを拡張して、3系統以上の読み出し行を並行して走査する場合も、同様の理由により、蓄積時間とその比が制約され、撮影条件に合わせて都合の良い値をとろうとしても制約が多く、悪い条件で撮影せざるを得ない場合が多く、制御が複雑だったり画質が落ちたりする問題が生じる。
そこで、本第2実施形態に係る第1の走査方式においては、第1系統の読み出し行の後(次の行)に、第2系統のシャッタ行の走査を入れることにより、蓄積時間の比を2の累乗倍の関係とするものである。具体的には、第1系統のシャッタ行と読み出し行の行間隔を1行間隔とし、第2系統のシャッタ行と読み出し行の行間隔を4行間隔として、第1系統の読み出し行の次の行を第2系統のシャッタ行としている。つまり、最終系統となる第2系統の読み出し行以外の読み出し行(本例では第1系統の読み出し行)は、次の行を次の系統(本例では第2系統の)のシャッタ行としている。このため、最終系統以外の読み出し行は、次の1H期間で次の系統のシャッタ行となる。
また、第1の走査方式においては、1番目の期間では第1系統のシャッタ行を動作し、2番目の期間では第1系統の読み出し行を動作し、3番目の期間では第1系統のシャッタ行と第2系統のシャッタ行を動作し、4番目の期間では第1系統の読み出し行を動作する。次に、5番目の期間では第1系統のシャッタ行と第2系統のシャッタ行を動作し、6番目の期間では第1系統の読み出し行を動作し、7番目の期間では第1系統のシャッタ行と第2系統のシャッタ行と第2系統の読み出し行を動作する。これ以降は、偶数番目の期間では第1系統の読み出し行を動作し、奇数番目の期間では第1系統のシャッタ行と第2系統のシャッタ行と第2系統の読み出し行を動作する。
以上の走査方式において、第1系統では、シャッタ行を走査してから読み出しを走査するまでの期間(蓄積時間1)が1H期間となっており、第2系統では、シャッタ行を走査してから読み出し行を走査するまでの期間(蓄積時間2)が1Hの4倍となる4H期間となっている。このため、第1系統の蓄積時間1と第2系統の蓄積時間2の比が1:4の関係、すなわち2の累乗倍の関係となる。
[第2実施形態の第2の走査方式]
図11は本発明の第2実施形態に係る固体撮像装置10を用いて画素行を走査する場合に適用可能な第2の走査方式を説明する図である。図示した第2の走査方式においては、第1系統のシャッタ行と読み出し行の行間隔を2行間隔とし、第2系統のシャッタ行と読み出し行の行間隔を8行間隔として、第1系統の読み出し行の次の行を第2系統のシャッタ行としている。つまり、最終系統となる第2系統の読み出し行以外の読み出し行(本例では第1系統の読み出し行)は、次の行を次の系統(本例では第2系統の)のシャッタ行としている。このため、最終系統以外の読み出し行は、次の1H期間で次の系統のシャッタ行となる。
また、第2の走査方式においては、1番目の期間では第1系統のシャッタ行を動作し、2番目の期間では何も動作せず、3番目の期間では第1系統のシャッタ行と第1系統の読み出し行を動作し、4番目の期間では第2系統のシャッタ行を動作する。次に、5番目の期間では第1系統のシャッタ行と第1系統の読み出し行を動作し、6番目の期間では第2系統のシャッタ行を動作し、7番目の期間では第1系統のシャッタ行と第1系統の読み出し行を動作する。
次に、8番目の期間では第2系統のシャッタ行を動作し、9番目の期間では第1系統のシャッタ行と第1系統の読み出し行を動作する。次に、10番目の期間では第2系統のシャッタ行を動作し、11番目の期間では第1系統のシャッタ行と第1系統の読み出し行を動作する。次に、12番目の期間では第2系統のシャッタ行と第2系統の読み出し行を動作し、13番目の期間では第1系統のシャッタ行と第1系統の読み出し行を動作する。これ以降は、偶数番目の期間では第2系統のシャッタ行と第2系統の読み出し行を動作査し、奇数番目の期間では第1系統のシャッタ行と第1系統の読み出し行を動作する。
以上の走査方式において、第1系統では、シャッタ行を走査してから読み出し行を走査するまでの期間(蓄積時間1)が1Hの2倍となる2H期間となっており、第2系統では、シャッタ行を走査してから読み出し行を走査するまでの期間(蓄積時間2)が1Hの8倍となる8H期間となっている。このため、第1系統の蓄積時間1と第2系統の蓄積時間2の比でみると、上記同様に1:4の関係、すなわち2の累乗倍の関係となる。
また、上記第1の走査方式(図10)及び第2の走査方式(図11)においては、いずれの走査方式を適用した場合でも、1H期間の動作では、第1系統でも第2系統でも、シャッタ行と読み出し行の動作タイミングが、図12のように設定されている。すなわち、1H期間を2つの期間(第1の期間、第2の期間)に分けると、第1の期間では、シャッタ行のシャッタ動作と読み出し行からの読み出し動作をタイミングを合わせて行ない、第2の期間では、水平駆動回路16による水平転送を行なう。
[第1の期間の詳細]
読み出し行においては、選択パルスφSELを立ち上げて(高レベルにして)選択トランジスタ27をオンし、この状態でリセットパルスφRSTを立ち上げてリセットトランジスタ25をオンすることにより、FD部28をリセットする。そして、リセットパルスφRST後のFD部28の電位(リセットレベル)を、垂直信号線22を通してカラム回路群14のカラム回路に入力する。
その後、読み出し行の転送パルスφTRFを立ち上げて転送トランジスタ24をオンすることにより、フォトダイオード23の光電子をFD部28に転送する。そして、転送パルスφTRF後のFD部28の電位(信号レベル)を、垂直信号線22を通してカラム回路群14のカラム回路に入力する。カラム回路群14のカラム回路は、リセットレベルと信号レベルの差を取って、その後の処理に進む。
一方、シャッタ行においては、選択トランジスタ27をオフしたまま(選択パルスφSELを立ち下げたまま)、読み出し行の転送パルスφTRFと同じタイミングで、リセットパルスφRSTと転送パルスφTRFをそれぞれ立ち上げて、リセットトランジスタ25と転送トランジスタ24を同時にオンすることにより、フォトダイオード23をリセットする。
[第2の期間の詳細]
第2の期間は、カラム回路群14の各カラム回路からの出力を、水平信号線163を通して出力回路18に転送する水平転送期間となる。
以上の動作においては、第1の期間でシャッタ行と読み出し行の各転送パルスφTRFを同じタイミングで立ち下げているため、シャッタ行のシャッタ動作を、当該シャッタ行の次に来る読み出し行の読み出し動作とタイミングを合わせて行なうことになる。このため、第1の走査方式(図10)を採用した場合は、第1系統の読み出し行の蓄積時間1がちょうど1Hとなり、第2系統の読み出し行の蓄積時間2がちょうど4Hとなる。また、第2の走査方式(図11)を採用した場合は、第1系統の読み出し行の蓄積時間1がちょうど2Hとなり、第2系統の読み出し行の蓄積時間2がちょうど8Hとなる。したがって、いずれの走査方式を採用した場合も、蓄積時間1と蓄積時間2の比は、正確に整数倍の関係となる。
ちなみに、カラム回路群14のカラム回路にパイプライン型の構成を採用した場合は、図13に示すような動作となる。いずれの場合も、シャッタ行のシャッタ動作と、読み出し行からの読み出し動作を、同じ期間にタイミングを合わせて行なうことにより、蓄積時間1と蓄積時間2の比が正確に整数倍の関係となる。
また、上記図10に示す第1の走査方式を採用した場合は、走査における順番が3番目以降の期間で、2つのシャッタ行(第1系統のシャッタ行と第2系統のシャッタ行)を動作するときと、シャッタ行をまったく動作しないときが、交互に繰り返される。例えば、3番目の期間では、2つのシャッタ行を動作するが、次の4番目の期間では、読み出し行の動作を行なうだけで、シャッタ行の動作が行なわない。そうした場合、2つのシャッタ行を動作するときは、上記図12に示す動作タイミングに基づいて、第1系統のシャッタ行と第2系統のシャッタ行を同じタイミングで動作させる。また、走査における順番の違いによって電源などに対する負荷が変わらないように、ダミー行を用意しておき、2つのシャッタ行を動作するときは、ダミー行を動作させず、シャッタ行を動作しないときは、ダミー行を動作させることが望ましい。これにより、例えば電源が弱い場合などに発生する横筋を抑えることができる。
[第2実施形態の第3の走査方式]
図14は本発明の第2実施形態に係る固体撮像装置を用いて画素行を走査する場合に適用可能な第3の走査方式を説明する図である。まず、読み出し行は1H期間に1行しか選択されず、4H期間をかけて走査が1行ずつ進むようになっている。また、シャッタ行と読み出し行は4系統ずつ走査されるようになっている。ここでは、シャッタ行及び読み出し行の各系統において、先頭を走る系統を第1系統、その次を走る系統を第2系統、その次を走る系統を第3系統、最後尾を走る系統を第4系統とする。
そうした場合、本第2実施形態に係る第3の走査方式においては、第1系統のシャッタ行と読み出し行の行間隔を1行間隔とし、第2系統のシャッタ行と読み出し行の行間隔を4行間隔とし、第3系統のシャッタ行と読み出し行の行間隔を8行間隔とし、第4系統のシャッタ行と読み出し行の行間隔を16行間隔として、第1系統の読み出し行の次の行を第2系統のシャッタ行とし、第2系統の読み出し行の次の行を第3系統のシャッタ行とし、第3系統の読み出し行の次の行を第4系統のシャッタ行としている。つまり、最終系統となる第4系統の読み出し行以外の読み出し行(第1系統〜第3系統の読み出し行)は、次の行を次の系統のシャッタ行としている。このため、最終系統以外の読み出し行は、次の1H期間で次の系統のシャッタ行となる。
また、第3の走査方式においては、上述した4系統の読み出し行のうち、2系統以上の読み出し行が同じ1H期間で動作されないように、次のような手順で各系統のシャッタ行と読み出し行を走査する。すなわち、1番目の期間では第1系統のシャッタ行を動作し、2番目の期間では第1系統の読み出し行を動作し、3番目の期間では第2系統のシャッタ行を動作し、4番目の期間では何も動作しない。次に、5番目の期間では第1系統のシャッタ行を動作し、6番目の期間では第1系統の読み出し行を動作査し、7番目の期間では第2系統のシャッタ行と第2系統の読み出し行を動作し、8番目の期間では第3系統のシャッタ行を動作する。
次に、9番目の期間では第1系統のシャッタ行を動作し、10番目の期間では第1系統の読み出し行を動作し、11番目の期間では第2系統のシャッタ行と第2系統の読み出し行を動作し、12番目の期間では第3系統のシャッタ行を動作する。次に、13番目の期間では第1系統のシャッタ行を動作し、14番目の期間では第1系統の読み出し行を動作し、15番目の期間では第2系統のシャッタ行と第2系統の読み出し行を動作し、16番目の期間では、第3系統のシャッタ行と第3系統の読み出し行を動作する。
次に、17番目の期間では第1系統のシャッタ行と第4系統のシャッタ行を動作し、18番目の期間では第1系統の読み出し行を動作し、19番目の期間では第2系統のシャッタ行と第2系統の読み出し行を動作し、20番目の期間では第3系統のシャッタ行と第3系統の読み出し行を動作する。次に、21番目の期間では第1系統のシャッタ行と第4系統のシャッタ行を動作し、22番目の期間では第1系統の読み出し行を動作し、23番目の期間では第2系統のシャッタ行と第2系統の読み出し行を動作し、24番目の期間では第3系統のシャッタ行と第3系統の読み出し行を動作する。
次に、25番目の期間では第1系統のシャッタ行と第4系統のシャッタ行を動作し、26番目の期間では第1系統の読み出し行を動作し、27番目の期間では第2系統のシャッタ行と第2系統の読み出し行を動作し、28番目の期間では第3系統のシャッタ行と第3系統の読み出し行を動作する。次に、29番目の期間では第1系統のシャッタ行と第4系統のシャッタ行を動作し、30番目の期間では第1系統の読み出し行を動作し、31番目の期間では第2系統のシャッタ行と第2系統の読み出し行を動作し、32番目の期間では第3系統のシャッタ行と第3系統の読み出し行を動作する。
次に、33番目の期間では第1系統のシャッタ行と第4系統のシャッタ行と第4系統の読み出し行を動作し、34番目の期間では第1系統の読み出し行を動作し、35番目の期間では第2系統のシャッタ行と第2系統の読み出し行を動作し、36番目の期間査では第3系統のシャッタ行と第3系統の読み出し行を動作する。これ以降は、4H期間を1つの周期として、33番目〜36番目までの期間と同様の走査が繰り返される。
以上の走査方式において、第1系統では、第1系統のシャッタ行を走査してから第1系統の読み出し行を走査するまでの期間(蓄積時間1)が1H期間となっており、第2系統では、第2系統のシャッタ行を走査してから第2系統の読み出し行を走査するまでの期間(蓄積時間2)が1Hの4倍となる4H期間となっている。また、第3系統では、第3系統のシャッタ行を走査してから第3系統の読み出し行を走査するまでの期間(蓄積時間3)が1Hの8倍となる8H期間となっており、第4系統では、第4系統のシャッタ行を走査してから第4系統の読み出し行を走査するまでの期間(蓄積時間4)が1Hの16倍となる16H期間となっている。このため、第1系統の蓄積時間1、第2系統の蓄積時間2、第3系統の蓄積時間3、第4系統の蓄積時間4の比でみると、1:4:8:16の関係、すなわち2の累乗倍の関係となる。
また、1H期間の動作では、第1系統〜第4系統のいずれにおいても、シャッタ行と読み出し行の動作タイミング(パルスの立ち上がりと立ち下がりのタイミング)が、上記図12のように設定されている。このため、第1系統の読み出し行の蓄積時間1はちょうど1Hとなり、第2系統の読み出し行の蓄積時間2はちょうど4Hとなる。また、第3系統の読み出し行の蓄積時間3はちょうど8Hとなり、第4系統の読み出し行の蓄積時間4はちょうど16Hとなる。したがって、蓄積時間1、蓄積時間2、蓄積時間3及び蓄積時間4の比は、正確に整数倍の関係となる。
これまでは読み出し行の系統数が2の累乗である場合(上記の例では2系統の場合と4系統の場合)について説明したが、ここからは読み出し行の系統数が2の累乗でない場合、例えば読み出し行の系統数が3系統である場合について説明する。読み出し行の系統数を3系統にすると、系統ごとに蓄積時間を変化させるときに(例えば、1H、4H、8Hから2H、8H、16Hと変化させるときに)、シャッタ行の入れ方が変わったりするため、例えば動作などでは微妙な影響が出ることも考えられる。
そこで、本発明の実施形態においては、3系統の読み出し行を、各系統の読み出し行を動作する順番が3の互いに異なる剰余類に属する順番(n,m,pを整数として、3n、3m+1、3p+2番目となる順番)で走査されるように設定している。このことは、2以上のその他の整数に対しても、同様に適用される。例えば、読み出し行の系統数を2系統にした場合、上記図10に示す走査方式では、第1系統の読み出し行を動作する順番が、2番、4番、6番、8番、…(つまり、2の剰余が0となる順番)になっていて、第2系統の読み出し行を動作する順番が、7番、9番、11番、13番、…(つまり、2の剰余が1となる順番)になっている。また、上記図11に示す走査方式では、第1系統の読み出し行を動作する順番が、3番、5番、7番、9番、…(つまり、2の剰余が1となる順番)になっていて、第2系統の読み出し行を動作する順番が、12番、14番、16番、18番、…(つまり、2の剰余が0となる順番)になっている。
また、上記図14に示す走査方式では、第1系統の読み出し行を動作する順番が、2番、6番、10番、14番、…(つまり、4の剰余が2となる順番)になっていて、第2系統の読み出し行を動作する順番が、7番、11番、15番、19番、…(つまり、4の剰余が3となる順番)になっている。さらに、第3系統の読み出し行を動作する順番が、16番、20番、24番、28番、…(つまり、4の剰余が0となる順番)になっていて、第4系統の読み出し行を動作する順番が、33番、37番、41番、45番、…(つまり、4の剰余が1となる順番)になっている。
要するに、本発明においては、「q(qは2以上の整数)系統の読み出し行に対して、各系統の読み出し行がqの互いに異なる剰余類に属する順番で動作するように走査され、かつ所望の蓄積時間となるように、第1系統の読み出し行から最終系統の読み出し行までの間に最大q系統のシャッタ行を適宜挿入する」ことにより、所望の蓄積時間(各系統の蓄積時間の比が2の累乗倍の関係になる)を実現している。特に、読み出し行の系統数qが2の累乗となる整数の場合は、シャッタ行と読み出し行が1:1の関係で対応するようにシャッタ行をq系統(読み出し行と同数の系統)とし、最終系統(最後尾の系統)以外の読み出し行は、次の1H期間でシャッタ行とする、という一定の法則を適用して、画素行の選択走査を行なうことが、蓄積時間を無駄にしないという点で望ましい。
[第2実施形態の第4の走査方式]
図15は本発明の第2実施形態に係る固体撮像装置を用いて画素行を走査する場合に適用可能な第4の走査方式を説明する図である。まず、読み出し行は1H期間に1行しか選択されず、3H期間をかけて走査が1行ずつ進むようになっている。また、シャッタ行は2系統で走査され、読み出し行はシャッタ行の系統数よりも多い3系統で走査されるようになっている。ここでは、シャッタ行及び読み出し行の各系統において、先頭を走る系統を第1系統、その次を走る系統を第2系統、その次を走る系統を第3系統とする。
そうした場合、本第2実施形態に係る第4の走査方式においては、第1系統のシャッタ行と読み出し行の行間隔を1行間隔とし、第2系統のシャッタ行と読み出し行の行間隔を4行間隔とし、第2系統の読み出し行と第3系統の読み出し行の行間隔を8行間隔として、第1系統の読み出し行の次の行を第2系統のシャッタ行としている。
また、第4の走査方式においては、上述した3系統の読み出し行のうち、2系統以上の読み出し行が同じ1H期間で動作されないように、次のような手順で各系統のシャッタ行と読み出し行を走査する。すなわち、1番目の期間では第1系統のシャッタ行を動作し、2番目の期間では第1系統の読み出し行を動作し、3番目の期間では第2系統のシャッタ行を動作する。次に、4番目の期間では第1系統のシャッタ行を動作し、5番目の期間では第1系統の読み出し行を動作し、6番目の期間では第2系統のシャッタ行を動作する。
次に、7番目の期間では第1系統のシャッタ行と第2系統の読み出し行を動作し、8番目の期間では第1系統の読み出し行を動作し、9番目の期間では第2系統のシャッタ行を動作する。次に、10番目の期間では第1系統のシャッタ行と第2系統の読み出し行を動作し、11番目の期間では第1系統の読み出し行を動作し、12番目の期間では第2系統のシャッタ行を動作する。
次に、13番目の期間では第1系統のシャッタ行と第2系統の読み出し行を動作し、14番目の期間では第1系統の読み出し行を動作し、15番目の期間では第2系統のシャッタ行と第3系統の読み出し行を動作する。これ以降は、3H期間を1つの周期として、13番目〜15番目までの期間と同様の走査が繰り返される。
以上の走査方式において、第1系統では、第1系統のシャッタ行を走査してから第1系統の読み出し行を走査するまでの期間(蓄積時間1)が1H期間となっており、第2系統では、第2系統のシャッタ行を走査してから第2系統の読み出し行を走査するまでの期間(蓄積時間2)が1Hの4倍となる4H期間となっている。また、第3系統では、第2系統の読み出し行を走査してから第3系統の読み出し行を走査するまでの期間(蓄積時間3)が1Hの8倍となる8H期間となっている。このため、第1系統の蓄積時間1、第2系統の蓄積時間2、第3系統の蓄積時間3の比でみると、1:4:8の関係、すなわち2の累乗倍の関係となる。
また、1H期間の動作では、第1系統〜第3系統のいずれにおいても、シャッタ行と読み出し行の動作タイミング(パルスの立ち上がりと立ち下がりのタイミング)が、上記図12のように設定されている。このため、第1系統の読み出し行の蓄積時間1はちょうど1Hとなり、第2系統の読み出し行の蓄積時間2はちょうど4Hとなる。また、第3系統の読み出し行の蓄積時間3はちょうど8Hとなる。したがって、蓄積時間1、蓄積時間2及び蓄積時間3の比は、正確に整数倍の関係となる。
また、この走査方式では、第1系統の読み出し行が動作される順番が、2番、5番、8番、11番、…(つまり、3の剰余が2となる順番)になっていて、第2系統の読み出し行が動作される順番が、7番、10番、13番、16番、…(つまり、3の剰余が1となる順番)になっていて、第3系統の読み出し行が動作される順番が、15番、18番、21番、24番、…(つまり、3の剰余が0となる順番)になっている。
[第2実施形態の第5の走査方式]
図16は本発明の第2実施形態に係る固体撮像装置を用いて画素行を走査する場合に適用可能な第5の走査方式を説明する図である。まず、読み出し行は1H期間に1行しか選択されず、3H期間をかけて走査が1行ずつ進むようになっている。また、シャッタ行と読み出し行は3系統ずつ走査されるようになっている。ここでは、シャッタ行及び読み出し行の各系統において、先頭を走る系統を第1系統、その次を走る系統を第2系統、その次を走る系統を第3系統とする。
そうした場合、本第2実施形態に係る第5の走査方式においては、第1系統のシャッタ行と読み出し行の行間隔を1行間隔とし、第2系統のシャッタ行と読み出し行の行間隔を4行間隔とし、第3系統のシャッタ行と読み出し行の行間隔を8行間隔として、第1系統の読み出し行の次の行を第2系統のシャッタ行とし、第2系統の読み出し行から3行後の行を第3系統のシャッタ行としている。
また、第5の走査方式においては、上述した3系統の読み出し行のうち、2系統以上の読み出し行が同じ1H期間で動作されないように、次のような手順で各系統のシャッタ行と読み出し行を走査する。すなわち、1番目の期間では第1系統のシャッタ行を動作し、2番目の期間では第1系統の読み出し行を動作し、3番目の期間では第2系統のシャッタ行を動作する。次に、4番目の期間では第1系統のシャッタ行を動作し、5番目の期間では第1系統の読み出し行を動作し、6番目の期間では第2系統のシャッタ行を動作する。
次に、7番目の期間では第1系統のシャッタ行と第2系統の読み出し行を動作し、8番目の期間では第1系統の読み出し行を動作し、9番目の期間では第2系統のシャッタ行を動作する。次に、10番目の期間では第1系統のシャッタ行と第2系統の読み出し行と第3系統のシャッタ行を動作し、11番目の期間では第1系統の読み出し行を動作し、12番目の期間では第2系統のシャッタ行を動作する。
次に、13番目の期間では第1系統のシャッタ行と第2系統の読み出し行と第3系統のシャッタ行を動作し、14番目の期間では第1系統の読み出し行を動作し、15番目の期間では第2系統のシャッタ行を動作する。次に、16番目の期間では第1系統のシャッタ行と第2系統の読み出し行と第3系統のシャッタ行を動作し、17番目の期間では第1系統の読み出し行を動作し、18番目の期間では第2系統のシャッタ行と第3系統の読み出し行を動作する。これ以降は、3H期間を1つの周期として、16番目〜18番目までの期間と同様の走査が繰り返される。
以上の走査方式において、第1系統では、第1系統のシャッタ行を走査してから第1系統の読み出し行を走査するまでの期間(蓄積時間1)が1H期間となっており、第2系統では、第2系統のシャッタ行を走査してから第2系統の読み出し行を走査するまでの期間(蓄積時間2)が1Hの4倍となる4H期間となっている。また、第3系統では、第3系統のシャッタ行を走査してから第3系統の読み出し行を走査するまでの期間(蓄積時間3)が1Hの8倍となる8H期間となっている。このため、第1系統の蓄積時間1、第2系統の蓄積時間2、第3系統の蓄積時間3の比でみると、1:4:8の関係、すなわち2の累乗倍の関係となる。
また、1H期間の動作では、第1系統〜第3系統のいずれにおいても、シャッタ行と読み出し行の動作タイミング(パルスの立ち上がりと立ち下がりのタイミング)が、上記図12のように設定されている。このため、第1系統の読み出し行の蓄積時間1はちょうど1Hとなり、第2系統の読み出し行の蓄積時間2はちょうど4Hとなる。また、第3系統の読み出し行の蓄積時間3はちょうど8Hとなる。したがって、蓄積時間1、蓄積時間2及び蓄積時間3の比は、正確に整数倍の関係となる。
また、この走査方式では、第1系統の読み出し行が動作される順番が、2番、5番、8番、11番、…(つまり、3の剰余が2となる順番)になっていて、第2系統の読み出し行が動作される順番が、7番、10番、13番、16番、…(つまり、3の剰余が1となる順番)になっていて、第3系統の読み出し行が動作される順番が、18番、21番、24番、27、…(つまり、3の剰余が0となる順番)になっている。
なお、上記各実施形態においては、外部から与えられる物理量を検出する物理量検出装置として、被写体を経た入射光の光強度を検出する固体撮像装置を例に挙げたが、本発明は、固体撮像装置に限られるものではなく、外部から与えられる物理量として、可視光以外の電磁波や粒子、圧力や化学物質の分布などを時間に比例する信号として検出する画素が、行列状に2次元配置された物理量検出装置全般に適用可能である。
[適用例]
先述した実施形態に係る固体撮像装置10は、デジタルスチルカメラやビデオカメラ等の撮像装置において、その撮像デバイス(画像入力デバイス)として用いて好適なものである。
ここに、撮像装置とは、撮像デバイスとしての固体撮像装置、当該固体撮像装置の撮像面(受光面)上に被写体の像光を結像させるレンズ群等の光学系を含み、携帯電話等の電子機器に搭載されて用いられるカメラモジュールや、当該カメラモジュールを搭載したデジタルスチルカメラやビデオカメラ等のカメラシステムを言うものとする。
図17は本発明に係る撮像装置の構成の一例を示すブロック図である。本例に係る撮像装置は、レンズ群を含む光学系30、固体撮像装置10、DSP(Digital signal processor)からなる信号処理回路31、フレームメモリ32、表示装置33、記録装置34、操作系35、電源系36等を備えた構成となっている。このうち、信号処理回路31、フレームメモリ32、表示装置33、記録装置34、操作系35、電源系36は、共通のバスライン37に接続されている。
光学系30は、被写体からの像光(入射光)を固体撮像装置10の撮像面(画素アレイ部)に導くものである。固体撮像装置10は、光学系30によって撮像面に結像された像光を画素単位で電気信号に変換する。固体撮像装置10は、ワンチップとして形成された形態であってもよいし、信号処理回路31やフレームメモリ32とまとめてパッケージングされた撮像機能を有するモジュール状の形態であってもよい。
信号処理回路31は、固体撮像装置10から蓄積時間(感度)を変えた複数回の走査(画素信号の読み出し)によって出力される画像信号を合成することにより、ダイナミックレンジを拡大した画像信号を生成するものである。フレームメモリ32は、信号処理回路31で処理される画像信号を一時的に記憶するために使用されるメモリである。
表示装置33は、信号処理回路31の処理結果として出力された画像信号を表示するものである。記録装置34は、その画像信号を例えば磁気テープ、磁気ディスク等に記録するものである。操作系35は、撮像装置を操作するためのものである。電源系36は、撮像装置を駆動するための電力を供給するものである。
この撮像装置においては、複数系統の読み出し行の蓄積時間比を2の累乗倍の関係とすることにより、複数回の走査によって読み出された画像信号を用いて信号処理回路31がダイナミックレンジの拡大処理を行なう場合に、少ない計算量で正確な処理を行なえるため、画質と低消費電力を両立することが可能となる。
本発明の第1実施形態に係る固体撮像装置の構成の概略を示すシステム構成図である。 画素の回路構成の一例を示す回路図である。 本発明の第1実施形態に係る固体撮像装置10を用いて画素行を走査する場合に適用可能な第1の走査方式を説明する図である。 本発明の第1実施形態に係る固体撮像装置における1H期間の動作を説明するタイミングチャートである。 本発明の第1実施形態に係る固体撮像装置において、パイプライン型のカラム回路を採用した場合の1H期間の動作を説明する図である。 本発明の第1実施形態に係る固体撮像装置を用いて画素行を走査する場合に適用可能な第2の走査方式を説明する図である。 本発明の第1実施形態に係る固体撮像装置における1H期間の動作を説明するタイミングチャートである。 本発明の第1実施形態に係る固体撮像装置において、パイプライン型のカラム回路を採用した場合の1H期間の動作を説明する図である。 本発明の第2実施形態に係る固体撮像装置の構成の概略を示すシステム構成図である。 本発明の第2実施形態に係る固体撮像装置を用いて画素行を走査する場合に適用可能な第1の走査方式を説明する図である。 本発明の第2実施形態に係る固体撮像装置を用いて画素行を走査する場合に適用可能な第2の走査方式を説明する図である。 本発明の第2実施形態に係る固体撮像装置における1H期間の動作を説明するタイミングチャートである。 本発明の第2実施形態に係る固体撮像装置において、パイプライン型のカラム回路を採用した場合の1H期間の動作を説明する図である。 本発明の第2実施形態に係る固体撮像装置を用いて画素行を走査する場合に適用可能な第3の走査方式を説明する図である。 本発明の第2実施形態に係る固体撮像装置を用いて画素行を走査する場合に適用可能な第4の走査方式を説明する図である。 本発明の第2実施形態に係る固体撮像装置を用いて画素行を走査する場合に適用可能な第5の走査方式を説明する図である。 本発明に係る撮像装置の構成の一例を示すブロック図である。 従来の走査方式を説明する図である。 従来の走査方式における1H期間の動作を説明する図である。
符号の説明
10…固体撮像装置、11…画素アレイ部、12…垂直駆動回路、13,14…カラム回路群、15,16…水平走査回路、17,18…出力回路、19…制御回路、20…画素、30…光学系、31…信号処理回路

Claims (12)

  1. 外部から与えられる物理量を電気信号に変換して蓄積する画素が行列状に2次元配置された画素アレイ部と、
    前記画素アレイ部の各々の画素に蓄積された信号の読み出しを行なう読み出し行を、信号の蓄積時間が異なるように複数系統にわたって走査するとともに、走査の単位期間となる1H期間内で、画素に蓄積された信号をリセットするための電子シャッタ走査を行なうシャッタ行のシャッタ動作を、前記複数系統の読み出し行のうち、対応する読み出し行の読み出し動作とタイミングを合わせて行なう走査手段と
    を備えることを特徴とする物理量検出装置。
  2. 前記走査手段は、最初以外の読み出し行では、当該最初以外の読み出し行の1つ前の読み出し行を、対応するシャッタ行とする
    ことを特徴とする請求項1記載の物理量検出装置。
  3. 前記走査手段は、最初の読み出し行よりも後で且つ最後の読み出し行よりも前に、前記シャッタ行を少なくとも1系統走査する
    ことを特徴とする請求項1記載の物理量検出装置。
  4. 前記走査手段は、最初の読み出し行に対応するシャッタ行を、当該最初の読み出し行よりも前に走査するとともに、最初以外の読み出し行に対応するシャッタ行を、当該最初以外の読み出し行よりも前で且つ当該最初以外の読み出し行の1つ前の読み出し行よりも後に走査する
    ことを特徴とする請求項1記載の物理量検出装置。
  5. 前記最初以外の読み出し行では、当該最初以外の読み出し行の1つ前の読み出し行の次の行を、対応するシャッタ行とする
    ことを特徴とする請求項4記載の物理量検出装置。
  6. 前記走査手段は、前記複数系統となるq(qは2以上の整数)系統の読み出し行を、各系統の読み出し行を動作する順番がqの互いに異なる剰余類に属する順番となるように走査しながら、前記1H期間内に1行の読み出し行の信号を読み出す
    ことを特徴とする請求項1記載の物理量検出装置。
  7. 前記シャッタ行のシャッタ動作を、当該シャッタ行の次に来る読み出し行の読み出し動作とタイミングを合わせて行なう
    ことを特徴とする請求項6記載の物理量検出装置。
  8. qが2の累乗となる整数であり、シャッタ行と読み出し行が1:1の関係で対応するようにシャッタ行をq系統とし、最終系統以外の読み出し行は、次の1H期間でシャッタ行とする
    ことを特徴とする請求項6記載の物理量検出装置。
  9. 前記複数系統の読み出し行の蓄積時間の比が、2の累乗倍の関係にある
    ことを特徴とする請求項1記載の物理量検出装置。
  10. 外部からの入射光を電気信号に変換して蓄積する画素が行列状に2次元配置された画素アレイ部と、
    前記画素アレイ部の各々の画素に蓄積された信号の読み出しを行なう読み出し行を、信号の蓄積時間が異なるように複数系統にわたって走査するとともに、走査の単位期間となる1H期間内で、画素に蓄積された信号をリセットするための電子シャッタ走査を行なうシャッタ行のシャッタ動作を、前記複数系統の読み出し行のうち、対応する読み出し行の読み出し動作とタイミングを合わせて行なう走査手段と
    を備えることを特徴とする固体撮像装置。
  11. 前記画素は、埋め込み型フォトダイオードからなる光電変換素子を有する
    ことを特徴とする請求項10記載の固体撮像装置。
  12. 外部からの入射光を電気信号に変換して蓄積する画素が行列状に2次元配置された画素アレイ部と、
    被写体からの光を前記画素アレイ部に導く光学系と、
    前記画素アレイ部の各々の画素に蓄積された信号の読み出しを行なう読み出し行を、信号の蓄積時間が異なるように複数系統にわたって走査するとともに、走査の単位期間となる1H期間内で、画素に蓄積された信号をリセットするための電子シャッタ走査を行なうシャッタ行のシャッタ動作を、前記複数系統の読み出し行のうち、対応する読み出し行の読み出し動作とタイミングを合わせて行なう走査手段と、
    前記走査手段によって各々の画素から蓄積時間を変えて読み出された複数の信号を処理する信号処理手段と
    を備えることを特徴とする撮像装置。
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