JP4210905B2 - 車椅子用の昇降機における組立構造 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明が属する技術分野】
本発明は、現地で組み立てる方式の車椅子用の昇降機において、組立作業を一層簡単なものとして、搬入及び設置における作業者の労力の軽減化を図った、昇降機における組立構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、高齢者の人口が増加してきており、家庭内においての介護、自宅療養の必要性がますます増大している。そのために屋内から屋外へ車椅子ででる場合に利用する車椅子用の昇降機を設置することは、介護、療養上当然のことといえる。かかる昇降機は、搬送上の観点から複数のユニットに分解可能とした構造の組立方式のものが好まれる。そして、これらのユニットを、搬入された現地において、容易に組み立てられる設計となっている。例えば、ベースフレームと、このベースフレーム上に立設される支柱と、該支柱に昇降自在に具備される昇降部材と、この昇降部材に取り付けられるテーブルとから主に構成されている。(例えば、特許文献1,2)
また、ベースフレームの左右両側に支柱を立設させ、該支中間にテーブル部を昇降可能に取り付けるものもあった。(例えば、特許文献3)
【0003】
【特許文献1】
特開平9−108265号公報
【特許文献2】
特開2000−288029号公報
【特許文献3】
特開平7−116200号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
例えば、特許文献1あるいは特許文献2により提案された昇降機においては、各ユニットの組立にネジ等をあまり使用しておらず、容易に組立できるものとなっているが、昇降機構を具備した支柱とテーブルとの連結部にがたが発生しやすい構造であり、車椅子使用者にとってはこのがたによる不安感が恐怖心となり昇降機本来の効果をだすことができない場合もある。
また、特許文献3による昇降機においては、組立にあたって、締め付け工具によるボルト締めが確実に行われる必要があり、このボルト締め作業は否応なしに確実に行われることが必要であった。また、ボルト締め作業は、作業者によってばらつくことがあり、組立を確実になされたかどうか懸念されるところである。この組立が確実に行われた場合には上記昇降機のようながたはなく、安心感をもって使用することができる。
本発明はかかる課題を改善するために提案されたものであって、現地で組み立てる方式の昇降機において、しっかりとした剛性を確保しつつ、組立作業を一層簡単なものとして、設置における労力の軽減化を図った昇降機における組立構造を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明では、昇降可能なテーブル部を有し、車椅子の進行方向に対して該テーブル部の前後端に上下回動自在に支承されるスロープ及びブリッジを備えてなる車椅子用の昇降機において、前記テーブル部テーブルフレームとテーブル板とから構成され、前記テーブルフレームは前後方向に離間させた一対の横パイプの両端上面に縦パイプを固着し平面視において矩形状に構成した枠フレームを備える一方、前記両縦パイプの前後端に側面視において略J字状のフックを固着し、前記テーブル板は両側片を上方へ折り曲げて上向きのコ字状に形成するとともに、該テーブル板の下面にはこのテーブル板の一方の側縁部から突出するように規制パイプを止着し、他方の側縁部には鉤状の案内プレートを止着して構成され、前記スロープ及びブリッジにはそれぞれ回動の基端となる回動軸が具備されており、該回動軸を前記フックにそれぞれ掛止した後、前記テーブル板から突出している規制パイプを一方の縦パイプの下方に挿通したうえで、該テーブル板を両縦パイプ間に嵌め込み、他方の縦パイプに水平回動自在に軸着したL字状の固定ハンドルを回動して該固定ハンドルと縦パイプとで前記案内プレートを挟持することによって、該テーブル板の前後端縁が前記フックを覆い、前記スロープ及びブリッジが回動自在かつ脱落防止されるよう構成したことを特徴とする。
【0006】
請求項1の発明では、車椅子の搭乗面となるテーブル部をテーブルフレームとテーブル板とからなるよう構成したことにより、各ユニットを一人でも扱うことができるようになった。また、このテーブル部にブリッジ及びスロープを組み付ける際に工具あるいはボルト等を使用することがないので、簡単かつ容易に組立できる。すなわち、テーブル部を構成するテーブルフレームに止着したフックにスロープ及びブリッジに設けた回動軸を掛止し、テーブル板に設けた規制パイプをテーブルフレームの縦パイプ下面に差し込み、他方の縦パイプに軸止した固定ハンドルによりこのテーブル板を固定することにより、テーブル板がスロープとブリッジのそれぞれの回動軸を上面より覆い、ブリッジ及びスロープを脱落することなく上下回動自在に支承できるよう構成することにより、工具が必要でなく、また各ユニットが軽量であるので一人で組立作業ができる。さらに、作業者による組立に差異がでにくい組立構造にすることができた。
【0007】
【発明の実施の形態】
つぎに、本発明の実施形態に係る車椅子用の昇降機を図面に基いて説明する。第1図は、本発明に係る車椅子用の昇降機を示す全体斜視図である。なお、第1図に示す車椅子の進行方向を基準として、前後左右とする。第2図は、その全体正面図である。第3図は、その全体側面図である。第4図は、その全体平面図である。第5図は、ベースフレームを示す全体斜視図である。第6図は、支柱を示す断面図である。第7図は、支柱を示す全体斜視図である。第8図は、テーブルフレームを示す全体斜視図である。第9図は、テーブル板を示す全体斜視図である。第10図は、ベースフレームと支柱とテーブル部及びスロープ、ブリッジの組立を説明する斜視図である。第11図は、ブリッジ操作手段及びガイドパイプの取り付けを説明する斜視図である。第12図は、スロープ及びブリッジの取付部を示す要部平面図である。第13図は、スロープ及びブリッジの取付部を示す要部側断面図である。第14図は、ブリッジの操作手段を示す要部説明図である。第15図は、ブリッジの操作手段の作用を説明する説明図である。第16図は、自動スロープの作用を示す説明図である。
【0008】
本発明における車椅子用の昇降機1は主として、設置部材となるベースフレーム2と、このベースフレーム2上に立設される支柱3と、該支柱3に掛止され車椅子Kの搭乗面となるテーブル部4と、このテーブル部4の前後端にそれぞれ上下回動自在に取り付けられ地面とテーブル部4間の橋渡しとなるスロープ5と段差上面とテーブル部4との橋渡しとなるブリッジ6と、前記支柱3に対向するように取り付けられるガイド部材7から構成され、前記支柱3には昇降機構8が具備されており前記テーブル部4を上下に昇降可能に構成している。
【0009】
まず、上記ベースフレーム2について説明する。このベースフレーム2は、支柱3が取り付けられる支持プレート9が固着された基部パイプ10aの両端に左右方向の横パイプ10b,10bをそれぞれ固着し、さらに該横パイプ10b,10bの端部に前後方向の縦パイプ10cを固着して平面視において矩形状に構成された枠フレーム10を備えている。そして、この枠フレーム10内には支持プレート9下面から対向する縦パイプ10cに向かって放射状に補強パイプ11,11が固着されている。また、この枠フレーム10の四隅にはプレート1212,・・・を固着し、該プレート12,12・・・にそれぞれ固着されたナット13,13にアジャスターボルト14,14,・・・を螺着して、安定して設置できるようにしている。なお、前記支持プレート9には上方に突出するピン9aと該ピン9aを挟むように空孔部9b,9bが穿たれており、該空孔部9b,9b下方にナット(図示省略)が固着されている。
【0010】
3は昇降機構8を備えた支柱であり、本実施形態では角柱としている。この支柱3は前記ベースフレーム2の支持プレート9に固定される正面視においてL字状の取付プレート15上に立設された枠体3aの外周部を摺動自在にライニング(図示省略)を介して摺動枠3bが取り付けられてなるもので、該枠体3a及び摺動枠3bに以下に説明する昇降機構8を設けている。なお、前記取付プレート15には前記支持プレート9の空孔部9b,9b及びピン9aに対応する空孔部15a,15a,15aが穿たれている。16は螺軸で、前記枠体3aの上端に止着された螺合体17に螺合されて、上端は摺動枠3bの上部に止着されたブラケット18により軸受けされるとともに、カップリング19が止着される。そして、この螺軸16の上方に固定されるモーター20の動力軸に取り付けられるカップリング21と前記カップリング19を噛み合わせ、モーター20の回転により前記螺軸16を回転させ、枠体3aに固定させている螺合体17に対して相対的に摺動枠3bが上下に摺動するよう構成されたものである。なお、前記モーター20の制御装置(図示省略)は摺動枠3bの一側面にとりつけられるカバー22の中に設置されている。そして、支柱3に掛止可能な操作スイッチ23により昇降操作可能に構成されている。
【0011】
上記の構成による支柱3は、上記ベースフレーム2の支持プレート9に固着されたピン9aが該枠体3a下端部の取付プレート15の空孔部15aに挿通するよう位置決めし、残る空孔部15a,15aにボルト(図示省略)を挿通し、支持プレート9の空孔部9b,9b下部に設けたナット(図示省略)に螺着することによりベースフレーム2上に該支柱3が立設した状態で固定するよう構成されている。
さらに、上記摺動枠3bの下部にはテーブル部4を取り付けるための取付部材24が固着されている。これは、コ字状に構成されたプレート24aの開口部を摺動枠3b側に向けて固着したもので、このプレート24aの上端にはU字状の切欠き溝24b,24bが穿設されるとともに、この切欠き溝24b,24bの下方に固定ネジ(図示省略)が螺着可能に空孔部24c,24cが穿たれ、さらにナット部材24d,24dが固着されている。なお、25はナットであり、ボルト部材(図示省略)を螺着し、後述するテーブルフレーム26にこのボルト部材(図示省略)を接当させることによりテーブル面の上半角を調節するものである。
【0012】
次に車椅子の搭乗面となるテーブル部4について説明する。このテーブル部4はテーブルフレーム26とテーブル板27とからなり、テーブルフレーム26は次のように構成されている。まず、左右方向の横パイプ28a,28aを一定間隔離間させた状態でこの横パイプ28a,28a両端上面に縦パイプ28b,28bを固着してなる平面視において矩形状に構成される枠フレーム28を有し、この枠フレーム28の内部には補強パイプ29,29,29が固着されている。そして、この枠フレーム28の一方の縦パイプ28bには水平面内で旋回可能にL字状の固定ハンドル3030が軸着されている。また、該枠フレーム28の他方側の縦パイプ28bには、この縦パイプ28bの中間部に位置するように逆U字状の基部パイプ31の先端部が固着され、この基部パイプ31と該縦パイプ28bとの中間部に上記支柱3に設けられた取付部材24に対応する取付プレート32が固着される。この取付プレート32は平面視において支柱3側が開口部となるコ字状に構成されており、上部には案内ピン32aが固着され、下部の前後面には円弧状の空孔部32b,32bが穿たれている。この案内ピン32aを上記取付部材24の切欠き溝24b,24bに掛止し、円弧状空孔部32b,32bにボルト(図示省略)を挿通し、ナット部材24d,24dに螺着固定してテーブル部4を固定する構成である。
そして、このテーブルフレーム26には両側片を上方へ折り曲げてなるコ字状のテーブル板27を載置する。なお、このテーブル板27にはテーブル幅よりも若干長いずれ止めの規制パイプ33,33を一端部はテーブル板27側面に合わせるとともに、鉤状に曲折した案内プレート34,34をそれぞれに固着し、他端部はテーブル板27側面から突出した状態でテーブル板27裏面に止着されている。
なお、前記規制パイプ33,33の少なくとも一部に接当し前後方向のずれを防止するガイド部材35,35がテーブルフレーム26側に固着されている。このガイド部材35,35は組立作業を容易にするものであるが、補強パイプ29,29をこのガイド部材35,35に兼ねる構成としたものでも何ら問題はない。
このように構成されたテーブルフレーム26とテーブル板27は、一方の縦パイプ28b下面に突出した規制パイプ3333が入り込むようにガイド部材35,35に沿って挿通させ、両縦パイプ28b,28b間にテーブル板27を嵌める。然る後、固定ハンドル30,30を旋回させ、該固定ハンドル3030と縦パイプ28bで案内プレート34,34を挟み込み固定する。このように構成されたテーブル部4は、テーブルフレーム26の両縦パイプ28b,28bによりテーブル板27の左右方向のずれやがたつきが規制されるとともに、規制パイプ33,33と縦パイプ28b,28b、案内プレート34,34と固定ハンドル30,30により上方へのがたつきが防止される構成である。
【0013】
次に、段差上面と上記テーブル部4との橋渡しとなるブリッジ6について説明する。
このブリッジ6は、脱輪防止のため両側部が上方に曲折されたブリッジ板36と、該ブリッジ板36を止着し、回動の基端となる回動軸37aを備えた取付部材37とからなる。
詳述すると、この取付部材37はブリッジ板36幅よりもやや長い基部パイプ37bの両端に取付プレート37c,37cを固着し、該取付プレート37c,37cにはそれぞれの回動軸37a,37aの軸心が同一直線上に位置するように固着されるされるとともに空孔部37d,37dが穿たれている。そして、基部パイプ37bにはプレート37e,37eが固着されており、該プレート37e,37eのそれぞれに設けられた空孔部37f,37f,・・・とブリッジ板36に設けた空孔部36a,36a,・・・とをネジ(図示省略)により止着してブリッジ6を構成している。なお、前記回動軸37a,37aには段付ローラー38,38を軸承している。
このように構成されたブリッジ6は、回動軸37a,37aに軸承された段付ローラー38,38の小径部38a,38aが上述したテーブルフレーム26の四隅に固着された側面視においてJ字状のフック28c,28c,・・・に掛合されるとともに、テーブル板27により段付ローラー38,38の大径部38b,38bを押さえ込むことにより、上下回動自在かつ脱落防止された構成となっている。
【0014】
そして、このように構成されたブリッジ6を上下回動する操作手段39は次のように構成されている。まず、テーブルフレーム26の基部パイプ31の肩部に固着された一対の軸受40,40に、一方に支軸41aを固着し、他方側にはボス41bを固着してなる一対のリンク片41,41の支軸41a,41aを軸着する。なお、このリンク片41,41の支軸41a,41aとボス41b,41b間にはそれぞれストッパピン41c,41cが固着されており、該ストッパピン41c,41cが前記基部パイプ31に接当することにより一定以上の回動を規制している。さらに、ボス41b,41b側近傍には空孔部41d,41dが穿たれている。そして、テーブル板27の長さと同等の把持部を有する操作レバー42に逆U字状のブラケット43,43を固着し、該ブラケット43,43に設けた空孔部43a,43a,・・・間に前記ボス41bを通し、ピン44,44により回動自在に取り付けている。そして、上記ブリッジ6の取付プレート37cの空孔部37dとリンク片41の空孔部41dにロッド45を挿通固定することにより、リンク片41,41及び操作レバー42からなる四節リンク機構の回動によってブリッジ6を上下に回動操作するものである。
なお、ロッド45はリンク片41に設けた空孔部41dに挿通しているが、ブラケット43あるいは操作レバー42に取り付ける構成としても、何ら問題はない。
さらに、上記操作レバー42はループ状に構成することによって、操作レバー42端部に指を掛けるようにして操作することも可能となり、より至便である。
また、ブリッジ6を上方回動させた状態で、該ブリッジ6端部からはみ出さないように操作レバー42の位置を設定しておくと、操作レバー42が段差に接触することを防止できる。
【0015】
さらに、上記テーブルフレーム26には四隅にフック28c,28c,・・・が固着されているので、前後何れ側でもこのブリッジ6を取り付けることが可能である。また、ブリッジ6の取付プレート37c,37cを左右対称状に構成しているので、ロッド45を掛止することもできる。すなわち、ブリッジ6の前後付け替えは、ブリッジ6を他方側のフック28c,28cに掛止し、テーブル板27を載置した後、ロッド45を他方のリンク片41とブリッジ6に取り付ければよく、非常に簡単に行えるものである。
【0016】
上述した昇降機1は、車椅子が搭乗するテーブル部4の左右いずれか一方側で昇降機構8を具備した支柱3に支持されている。また、当該昇降機1を分解・組立、さらに移動を容易に行うためにそれぞれの構成部材を軽量としており、支柱3もテーブル部4一側面全体を支持するものではなく、極めてコンパクトにされた角柱を用いている。そのために、この支柱3を中心としてのテーブルの揺れが生じやすい構成となっている。これを解消するために、次のようなガイド部材7を用い、テーブル部4の揺れを解消している。
まず、テーブルフレーム26の支柱3取付部側に対向する縦パイプ28bの両端近傍にプレート47,47を固着し、該プレート47,47上部に軸心が上下方向となるように摺動パイプ48,48が固着されている。
そして、この摺動パイプ48,48に挿通されるガイドパイプ46をベースフレーム2に止着している。
このように構成された昇降機1においては、支柱3を中心として円弧方向に発生する揺れをこのガイドパイプ46によって揺れ止めすることができ、非常に安定するので、車椅子での進入及び退出、そして昇降時など安心してこの昇降機1を使用することができる。
さらに、このガイドパイプ46を第1図に示すように門型形状とすることでよりガイドパイプ46の剛性が上がるとともに、このガイドパイプ46が側部への転倒防止の作用を奏することができる。
【0017】
次に地面とテーブル部4との橋渡しとなるスロープ5について説明する。
このスロープ5は、当該昇降機1のベースフレーム2よりも僅かに大きいピットを掘り、テーブル部4上面と地面との高さを同一とした状態で設置する場合には必要のないものであるが、そのような工事をしない場合にテーブル部4上面と地面との僅かな段差をスロープ5によって緩やかな角度にして車椅子の進入退出を容易に行うものである。
このスロープ5も上述したブリッジ6と同様の構成であるが、スロープ5については緩やかなスロープ角度を得るために長いスロープ板49を用いることが好ましい。
【0018】
そして、上記スロープ5は、上述したガイドパイプ46を利用することで、テーブル部4の昇降により、自動的に起立あるいは倒伏可能に作動させることができる。
まず、スロープ5はスロープ板49を取付部材37に止着し、該取付部材37の取付プレート37c,37cに固着されている回動軸37a,37aに段付ローラー38,38を軸承する。そして、この段付ローラー38,38の小径部38a,38aをフック28c,28cに掛止し、大径部38b,38bをテーブル板27で押さえるようにして、スロープ5を上下回動自在に支承している。
さらに、ガイドパイプ46取付側に位置する取付プレート37cには、クランク状のプレート50aの一端側に軸50bを固着し、該軸50bにはローラー51を軸承し、他端側に前記取付プレート37cに取り付けるための空孔部50c,50cが穿たれてなる作動片50をローラー51が回動軸37aに対してスロープ板49の反対側に位置するように取り付ける。
また、上記ガイドパイプ46は、ベースフレーム2に固着された逆L字状のプレート52,52を介して止着され、ガイドパイプ46下方に凹部空間が形成されるように構成されている。
このように構成されたガイドパイプ46及びスロープ5は、テーブル部4が最低位に位置しているときには、スロープ5先端が地面に接触するとともに、ローラー51がL字状のプレート52によって形成される凹部空間内に位置し、テーブル部4と地面とをスロープ5により緩やかな角度で橋渡しでき車椅子での進入退出が容易にできるように構成されている。
この状態からテーブル部4を上昇させるとL字状のプレート52の水平部にローラー51が接当し、スロープ5先端が徐々に起立する。さらに上昇させると、ガイドパイプ46にローラー51が接当した状態、すなわちスロープ5が起立した状態でテーブル部4が上昇する。スロープ5が起立した状態では、スロープ5が車止めとなり、仮に車椅子のブレーキを掛け忘れていても安全である。なお、テーブル部4の下降時には上述した上昇時の作用と逆の作用となり、テーブル部4が最低位に近づくと自動的にスロープ5が倒伏するものである。
【0019】
最後に本実施形態における昇降機1の組立方法について、説明する。まず、ベースフレーム2を設置場所に設置する。然る後、支柱3の取付プレート15に穿たれた空孔部15aをベースフレーム2の支持プレート9に固着されたピン9aに合わせ、立設した状態としボルト(図示省略)により固定する。このようにピン9aで位置決めすることによって容易にボルト(図示省略)を螺合することができる。
次に、テーブルフレーム26の取付プレート32上部の案内ピン32aを支柱3の取付部材24上部の切欠き溝24b,24bに掛止し、空孔部32b,32bにボルト(図示省略)を通し、取付部材24のナット部材24d,24dに螺合させる。
そして、テーブルフレーム26の四隅に固着されたフック28c,28c,・・・にブリッジ6とスロープ5をそれぞれ係止する。このとき、段差側にブリッジ6を掛止し、地面側にスロープ5を掛止する。そして、テーブル板27側面から突出した規制パイプ33,33がテーブルフレーム26の縦パイプ28b下面に入るようにガイド部材35,35にそって押し込み、左右の縦パイプ28b,28b間にテーブル板27を嵌める。そして、案内プレート34,34を固定ハンドル30,30で押さえ込むようにしてテーブル板27を固定する。テーブル板27の固定ができれば、テーブル板27前後端がスロープ5及びブリッジ6の回動軸37a,37a,・・・に軸承された段付ローラー38,38,・・・の大径部38b,38b,・・・に接当し、フック28c,28c,・・・からの脱落を防止している。
次に、テーブルフレーム26の基部パイプ31にブリッジ6の操作手段39を取り付ける。まず、リンク片41,41を基部パイプ31に固着の軸受40,40に軸着する。このリンク片41,41のボス41b,41bを挟み込むように操作レバー42に固着されたブラケット43,43を合わせ、ピン44,44にて軸着する。然る後、ブリッジ6側のリンク片41に穿たれた空孔部41dとブリッジ6の空孔部37dにロッド45を取り付ければよい。
そして、テーブルフレーム26に固着された摺動パイプ48,48にガイドパイプ46を挿通し、ベースフレーム2にネジ止めすればテーブルの揺れもなくなり、安心して使用できる。さらに、スロープ5のガイドパイプ46側に作動片50を止着すれば、テーブル部4の昇降動作に連動してスロープ5が起立あるいは倒伏する構成である。
このように、本発明に係る昇降機1は、それぞれのユニットをコンパクトかつ、各ユニットを一人で運べるように構成している。また、ベースフレームと支柱3及びテーブルフレーム26の固定にはボルトを使用するが、ボルトで螺着する前にピンあるいは案内ピンで位置決めできる構成としており、一人で組み立てることが可能である。さらに、テーブルフレーム26へのテーブル板27とブリッジ6及びスロープ5の取付では、ボルトや工具が不要であり、容易に組立可能である。そして、ガイドパイプ46をしっかりとネジ止めすることによってテーブル部4の揺れがなくなり、車椅子使用者が安心して使用できる昇降機1とすることができている。
すなわち、この昇降機を設置するためには一人の作業者による搬入、組立でよく、設置に要する効率を上げることができる。
【0020】
【発明の効果】
請求項1の発明では、車椅子の搭乗面となるテーブル部4をテーブルフレーム26とテーブル板27とからなるよう構成したことにより、各ユニットを一人でも扱うことができるようになった。また、このテーブル部4にブリッジ6及びスロープ5を組み付ける際に工具あるいはボルト等を使用することがないので、簡単かつ容易に組立できる。すなわち、テーブル部4を構成するテーブルフレーム26に止着したフック28c,28c,・・・にスロープ5及びブリッジ6に設けた回動軸37a,37a,・・・を掛止し、テーブル板27に設けた規制パイプ33,33をテーブルフレーム26の縦パイプ28b下面に差し込み、他方の縦パイプ28bに軸止した固定ハンドル30,30によりこのテーブル板27を固定することにより、テーブル板27がスロープ5とブリッジ6のそれぞれの回動軸37a,37a,・・・を上面より覆い、ブリッジ6及びスロープ5を脱落することなく上下回動自在に支承できるよう構成することにより、工具が必要でなく、また各ユニットが軽量であるので一人で組立作業ができる。さらに、作業者による組立に差異がでにくい組立構造にすることができた。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る車椅子用の昇降機を示す全体斜視図
【図2】その全体正面図
【図3】その全体側面図
【図4】その全体平面図
【図5】ベースフレームを示す全体斜視図
【図6】支柱を示す断面図
【図7】支柱を示す全体斜視図
【図8】テーブルフレームを示す全体斜視図
【図9】テーブル板を示す全体斜視図
【図10】ベースフレームと支柱とテーブル部及びスロープ、ブリッジの組立を説明する斜視図
【図11】ブリッジ操作手段及びテーブルガイドの取り付けを説明する斜視図
【図12】スロープ及びブリッジの取付部を示す要部平面図
【図13】スロープ及びブリッジの取付部を示す要部側断面図
【図14】ブリッジの操作手段を示す要部説明図
【図15】ブリッジの操作手段の作用を説明する説明図
【図16】自動スロープの作用を示す説明図
【符号の説明】
1 昇降機
2 ベースフレーム
3 支柱
4 テーブル部
5 スロープ
6 ブリッジ
7 ガイド部材
8 昇降機構
9 支持プレート
9a ピン
15 取付プレート
15a 空孔部
24 取付部材
24b 切欠き溝
26 テーブルフレーム
27 テーブル板
28b 縦パイプ
28c フック
30 固定ハンドル
32 取付プレート
32a 案内ピン
33 規制パイプ
37a 回動軸

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  1. 昇降可能なテーブル部を有し、車椅子の進行方向に対して該テーブル部の前後端に上下回動自在に支承されるスロープ及びブリッジを備えてなる車椅子用の昇降機において、前記テーブル部テーブルフレームとテーブル板とから構成され、前記テーブルフレームは前後方向に離間させた一対の横パイプの両端上面に縦パイプを固着し平面視において矩形状に構成した枠フレームを備える一方、前記両縦パイプの前後端に側面視において略J字状のフックを固着し、前記テーブル板は両側片を上方へ折り曲げて上向きのコ字状に形成するとともに、該テーブル板の下面にはこのテーブル板の一方の側縁部から突出するように規制パイプを止着し、他方の側縁部には鉤状の案内プレートを止着して構成され、前記スロープ及びブリッジにはそれぞれ回動の基端となる回動軸が具備されており、該回動軸を前記フックにそれぞれ掛止した後、前記テーブル板から突出している規制パイプを一方の縦パイプの下方に挿通したうえで、該テーブル板を両縦パイプ間に嵌め込み、他方の縦パイプに水平回動自在に軸着したL字状の固定ハンドルを回動して該固定ハンドルと縦パイプとで前記案内プレートを挟持することによって、該テーブル板の前後端縁が前記フックを覆い、前記スロープ及びブリッジが回動自在かつ脱落防止されるよう構成したことを特徴とする車椅子用の昇降機におけるテーブル部とスロープ及びブリッジの組立構造。
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