JP4208320B2 - 背面投写型表示装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、映像投影装置からの映像光をスクリーンの背面側に受け、スクリーンの正面側に位置する観察者に向けて映像光を発するようにした背面投写型表示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
図5は、従来の背面投写型表示装置を示した概略の構成図である。この背面投写型表示装置は、筐体101内に配置された映像投写装置102、投影レンズ103、反射ミラー104および透過型の拡散スクリーン105により構成されている。映像投写装置102から出射された投影映像光は、投写レンズユニット103によって拡大投影され、反射ミラー104により反射され、透過型の拡散スクリーン105の背面側に入射される。観察者は、拡散スクリーン105の正面位置で映像を見ることができる。この種の背面投写型表示装置は、ブラウン管を画面とする構造に比べて、大画面化が容易であるという利点を有している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の背面投写型表示装置は、投影表示によって大画面を得ることを主目的にして設計されており、装置を用いないときの収納状態について考慮はされていない。また、上記した背面投写型表示装置を公共機関や会社などで、コミュニケーション表示装置、情報表示端末に用いる場合には、かかる装置を会議室などに持ち運ぶ場合がある。このため、持ち運びが容易な背面投写型表示装置も望まれている。
【0004】
この発明は、上述した従来の問題点を解決するためになされたものにして、保管並びに持ち運びが容易な背面投写型表示装置を提供することをその目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
この発明は、本体ケースと、本体ケースの1方の面に設けられたスクリーンと、本体ケースの底部に、本体ケースに対して移動自在に取り付けられた映像投写装置と、本体ケースに回動自在に取り付けられ、映像投写装置からの映像光をスクリーンに反射させる反射ミラーと、スクリーンの前方で本体ケースに回動自在の取り付けられた第1の蓋部と、反射ミラーの後方で本体ケースに回動自在に取り付けられた第2の蓋部とを備え、収納時には、第1の蓋部でスクリーンを覆うと共に、第2の蓋部で反射ミラーを覆い、使用時には、第1及び第2の蓋部を本体ケースの下方部に回動移動させて脚部として用い、反射ミラーが本体ケース外に引き出し可能に構成されていると共に、映像投写装置が本体ケース外に移動自在に構成されていることを特徴とする。
【0009】
上記の構成すれば、背面投写型表示装置を使用するときは大きく、使用しない時には、コンパクトに収納でき保管、持ち運びに便利である。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の形態を図1乃至図4に基づいて説明する。
図1及び図2は背面投写型表示装置の使用時、図3及び図4は背面投写型表示装置の収納並びに携帯時を示している。
【0011】
図に示すように、この実施の形態の背面投写型表示装置は、本体ケース1と、本体ケース1内の底部に配置されるた映像投写装置2と、映像投写装置2から投写された映像光を全反射する全反射ミラー3と、この全反射ミラー3にて反射された映像光を背面側から受けて前面側に拡散出射する透過型の拡散スクリーン4と、を備える。
【0012】
前記拡散スクリーン4は本体ケース1の1方の面に固定され、また、他方の面には、上部の図示しない回転軸に全反射ミラー3が回動自在に取り付けられている。この全反射ミラー3は、収納位置と使用位置とにそれぞれ保持できるように、図示しないロック機構が設けられいる。そして、収納時には、図4に示すように、本体ケース1内に格納された状態でロックされ、使用時には、図2に示すように、本体ケース1内から引き出され、映像投写装置2からの投影光をスクリーン4側へ導く位置でロックされる。
【0013】
また、映像投写装置2は、支持部12により、本体ケース1に対して移動自在に取り付けられている。即ち、収納時には本体ケース1内に格納される状態で保持され、使用時には本体ケース1の底部から下にせり出す形で保持される。この実施の形態では、拡散スクリーン4が本体ケース1とほぼ同じ大きさに形成されているので、全反射ミラー3から拡散スクリーン4の全面に映像投写装置2からの映像光を拡大投影できるように、本体ケース1より下側に映像投写装置2が配置できるように構成して、その光路を確保している。
【0014】
前記映像投写装置2内には、メタルハライドランプなどの光源と、液晶表示パネルと、図示しない液晶表示パネルを制御する映像表示制御部が設けられている。
【0015】
本体ケース1の拡散スクリーン4の前方側及び全反射ミラー3の後方側には、扉状の蓋部5、6がそれぞれ回動自在に取り付けられている。この蓋部5、6には図示しないロック機構が取り付けられている。そして、収納時には本体ケース1と係合し、前面及び後面を蓋をした状態でロックされる。即ち、図3及び図4に示すように、鞄(トランク)のような形状で収納される。
【0016】
使用時には両蓋部5、6を拡散スクリーン4並びに全反射ミラー3を開放するように、図2の矢印方向に回動させ、所定の位置でロックして、その状態を保つ。この時、蓋部5、6は背面投写型表示装置の脚部としての機能を果たす。即ち、この蓋部5、6は鞄形状の外側の蓋と脚との機能を併せ持つ。
【0017】
また、本体ケース1の上部には持ち運びに便利なように取手11を設けている。
【0018】
この実施の形態の背面投写型表示装置は、図3及び図4に示すように、鞄形状の本体ケース1内に拡散スクリーン4、映像投写装置2及び全反射ミラー3が収納されている。このケース本体1の寸法はスクリーン4の大きさにより決定される。
【0019】
使用者20は、図3に示すように、取手11を持って容易に持ち運ぶことができる。また、保管は、装置が鞄の形状になっているので、容易である。
【0020】
使用時は、扉状の蓋5、6を開け、この蓋5、6を脚にして固定する。そして、全反射ミラー3を反射角度がとれるように起こしてセットする。映像投写装置2を本体ケースの下側に引き出して所定の位置でセットする。図1及び図2に示すように、使用者20は拡散スクリーン4の前方から映像を観察する。
【0021】
また、収納時には、この逆の動作を行い鞄形状のケースに収める。
【0022】
上記の構成であれば、背面投写型表示装置を使用するときは大きく、使用しない時には、全反射ミラー3及び映像投写装置2をケース本体1内に収納すればコンパクトに保管でき持ち運びに便利である。
【0023】
尚、上記した実施の形態においては、全反射ミラー3を引き出し可能に構成しているので、収納時の本体ケース1の幅を細くできる。勿論、全反射ミラー3を本体ケース1に固定して構成することもできるが、この時は、本体ケース1の幅がこの実施の形態より広くなる。
【0024】
また、この実施の形態では、映像投写装置2を本体ケース1に対して移動自在に支持部12により取り付けているが、本体ケース1の底部に映像投写装置2を固定してもよい。
【0025】
【発明の効果】
以上説明したように、この発明によれば、保管並びに持ち運びが容易な背面投写型表示装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の背面投写型表示装置の使用時の状態を示す斜視図である。
【図2】この発明の背面投写型表示装置の使用時の状態を示す断面図である。
【図3】この発明の背面投写型表示装置の収納時の状態を示す斜視図である。
【図4】この発明の背面投写型表示装置の収納時の状態を示す断面図である。
【図5】従来の背面投写型表示装置を示す概略断面図である。
【符号の説明】
1 本体ケース
2 映像投写装置
3 全反射ミラー
4 スクリーン
5 蓋部
6 蓋部
Claims (1)
- 本体ケースと、本体ケースの1方の面に設けられたスクリーンと、本体ケースの底部に、本体ケースに対して移動自在に取り付けられた映像投写装置と、本体ケースに回動自在に取り付けられ、映像投写装置からの映像光をスクリーンに反射させる反射ミラーと、スクリーンの前方で本体ケースに回動自在の取り付けられた第1の蓋部と、反射ミラーの後方で本体ケースに回動自在に取り付けられた第2の蓋部とを備え、収納時には、第1の蓋部でスクリーンを覆うと共に、第2の蓋部で反射ミラーを覆い、使用時には、第1及び第2の蓋部を本体ケースの下方部に回動移動させて脚部として用い、反射ミラーが本体ケース外に引き出し可能に構成されていると共に、映像投写装置が本体ケース外に移動自在に構成されていることを特徴とする背面投写型表示装置。
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- 1999-01-29 JP JP02096199A patent/JP4208320B2/ja not_active Expired - Fee Related
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