JP4208137B2 - 炊飯器 - Google Patents

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Description

本発明は、炊飯器に関する。
一般的な家庭用の炊飯器においては、鍋底部に配置した、鍋内の米と水を加熱するための鍋加熱手段が主な加熱手段である。ご飯をおいしく炊くためには、米の澱粉を十分に糊化させることが重要である。特に、追い炊き時に高温で米を加熱することで澱粉の糊化が進み、ご飯の甘み及び香りが増す。しかし、追い炊き時には水がほぼ無くなった状態であるため、鍋加熱手段による追い炊き加熱を継続すると、鍋底付近のご飯が焦げてしまうため、加熱を弱めざるを得なかった。
特開2003−144308号公報に開示された従来例の炊飯器は、鍋加熱手段による加熱に加えて、鍋上方から高温の蒸気を鍋内に噴射し米飯及び水の加熱を行う。図5を用いて、従来例の炊飯器を説明する。図5は従来例の炊飯器の断面図である。図5において、901は炊飯器本体、902は本体901に着脱自在に内装される鍋、903は鍋902の上面を開閉自在に覆う蓋である。904は鍋を加熱する鍋加熱手段である。938は本901に内装される蒸気発生手段であり、水タンク906と水タンク加熱手段907とを有する。水タンク906内の水は水タンク加熱手段907によって加熱され、沸騰する。水タンク906で発生した水蒸気は、蒸気管908を通って蒸気孔909から鍋902に供給される。従来例の炊飯器は、上層のご飯を乾燥させることなく、鍋902内に温度の高い蒸気を炊きあげ終了後すぐに供給して糊化を促進させるので、鍋内全体にわたってご飯の食味を向上することができる。
特開2003−144308号公報
本発明は、追い炊き時に蒸気を供給してご飯の糊化を促進させ、鍋全体のご飯を美味に炊き上げる炊飯器を提供することを目的とする。
従来例の炊飯器は、大気圧の蒸気を鍋内に投入するため、ご飯全体に蒸気が行き渡らず、炊きむらが生じることがあった。本発明は、大気圧以上の蒸気を鍋内に投入し、おいしいご飯を炊くことができる炊飯器を提供することを目的とする。
水タンク及び水タンク加熱手段を鍋と別個に設け、水タンクで発生させた高温蒸気を鍋内に投入する炊飯器は、本体が大型化し、消費電力が大きくなるという問題があった。本発明は、鍋内に高温蒸気を投入することができる、消費電力が小さくコンパクトな炊飯器を提供することを目的とする。
本発明は、追い炊き時に蒸気を供給してご飯の糊化を促進させ、鍋全体のご飯をやわらかく且つ美味に炊き上げる圧力炊飯器を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため本発明は以下の構成を有する。請求項に記載の発明は、上面が開口した本体と、前記本体内に着脱自在に収納される鍋と、前記本体を開閉自在に覆う蓋と、前記鍋を加熱する加熱手段と、蒸気を発生する蒸気発生手段と、前記蒸気発生手段が発生した蒸気の圧力を上げ、前記鍋内に投入する蒸気圧上昇手段とを有し、蒸気発生手段が、前記鍋の開口部を覆うように前記蓋に配設され水を入れる加熱板兼水タンクと、前記加熱板兼水タンクを加熱する加熱板兼水タンク加熱手段とを有し、前記蒸気圧上昇手段が、前記加熱板兼水タンク内の蒸気圧が所定値より低い時には前記加熱板兼水タンクを密封し、前記加熱板兼水タンク内の蒸気圧が前記所定値以上の時には蒸気を前記鍋内に投入する調圧弁であることを特徴とする炊飯器である。本発明の炊飯器は、圧力を上げて昇温した蒸気を鍋内に投入するので、米の糊化を促進し、甘みが増したおいしいご飯を炊くことができる。また、大気圧よりも圧力が高い蒸気を鍋内に勢いよく投入するので、蒸気が鍋全体に拡散し、炊きむらを防ぐことができる。さらに、加熱板が水タンクを兼ねるので、炊飯器を小型化することができ、且つ高温蒸気を鍋内に投入する機能を有さない一般の炊飯器と、ほとんどの部品を共用化することが出来る。
請求項に記載の発明は、前記蒸気圧上昇手段が、出力する蒸気の圧力を調整可能であることを特徴とする請求項1記載の炊飯器である。蒸気の圧力を調節することで、蒸気の温度を制御できる。本発明の炊飯器は、米の性質に合わせて蒸気の温度を変更し、最適な炊飯を行える。蒸気圧上昇手段が蒸気の圧力を調整する方法は任意である。例えば、高圧の蒸気が鍋内に入る経路を導通又は遮断する(実施の形態1)。又は、蒸気圧上昇手段が、異なる圧力の蒸気を出力できても良い。
請求項に記載の発明は、前記蓋が、前記鍋内の気圧を調節する圧力調整弁を有し、前記鍋内を外気圧より高圧に保持可能であることを特徴とする請求項1記載の炊飯器である。本発明は、蒸気を鍋内に投入して米の糊化を促進し、柔らかく甘みが増したおいしいご飯を炊く圧力炊飯器を実現する。高圧の蒸気が鍋全体のご飯に浸透して、炊きむらを生じることなくご飯を炊くことができる。
請求項に記載の発明は、前記水タンクが着脱自在であることを特徴とする請求項1記載の炊飯器である。使用者が容易に水タンクに水を入れたり、水タンクを洗ったりすることができる。本発明は、使い易い炊飯器を実現する。
請求項に記載の発明は、前記鍋内の前記蒸気を撹拌する蒸気撹拌手段を更に有することを特徴とする請求項1記載の炊飯器である。ご飯全体に蒸気が当たり、炊きむらを防ぐことができる。
本発明によれば、追い炊き時に蒸気を供給してご飯の糊化を促進させ、鍋全体のご飯を美味に炊き上げる炊飯器を実現できるという有利な効果が得られる。
本発明によれば、大気圧以上の蒸気を鍋内に投入し、おいしいご飯を炊くことができる炊飯器を実現できるという有利な効果が得られる。
本発明によれば、鍋内に高温蒸気を投入することができる、消費電力が小さくコンパクトな炊飯器を実現できるという有利な効果が得られる。
本発明によれば、追い炊き時に蒸気を供給してご飯の糊化を促進させ、鍋全体のご飯をやわらかく且つ美味に炊き上げる圧力炊飯器を実現できるという有利な効果が得られる。
以下本発明の実施をするための最良の形態を具体的に示した実施の形態について、図面とともに記載する。
《実施の形態1》
図1を用いて本発明の実施の形態1の炊飯器を説明する。図1は、本発明の実施の形態1の炊飯器の断面図である。実施の形態1の炊飯器は、大気圧でご飯を炊く炊飯器である。図1において、1は炊飯器の本体を示し、着脱自在の鍋2を内装する。本体1には、その上面を覆う蓋3が開閉自在に設置されている。
本体1は、鍋2を誘導加熱する鍋加熱手段4(誘導加熱コイルである)、鍋2の温度を検知する鍋温度検知手段5、蒸気を発生する蒸気発生手段91及び制御手段50を有する。
蓋3は、蓋カバー32、蒸気発生手段91が発生した蒸気を鍋2の内部に供給するための蒸気経路8、加熱板13、加熱板加熱手段11、加熱板温度検知手段12、蒸気筒10及び蒸気撹拌手段85を有する。加熱板13は、蓋3の下面を構成する蓋カバー32に着脱可能に取り付けられる。蓋3を閉めた状態において、鍋2と加熱板13との隙間は、加熱板13に取り付けられたループ状のパッキン31(第1のパッキン)で封止される。加熱板加熱手段11は、蓋カバー32に取り付けられ、加熱板13を誘導加熱する誘導加熱コイルである。加熱板温度検知手段12は、加熱板13の温度を検知する。蒸気筒10は、鍋2内の不要な蒸気を排出する。
蒸気発生手段91は、水タンク6と水タンク加熱手段7とを有する。水タンク加熱手段7は、水タンク6を誘導加熱する誘導加熱コイルである。水タンク6の外側に、水タンク6の温度を検知する水タンク温度検知手段9が圧接される。
蓋3を閉めた状態において、発生した蒸気を鍋2に供給する蒸気経路8が水タンク6の上方に位置する。蒸気経路8と水タンク6との間の隙間は、蒸気経路8に取り付けられているループ状のパッキン81(第2のパッキン)で封止されている。蒸気経路8の途中の蓋3の内部には、蒸気圧調整手段82、蒸気圧上昇手段83、蒸気圧調整手段84が、水タンク6に近い側からこの順番で配設される。蒸気圧調整手段82は、水タンク温度検知手段9によって検知される水温が所定の温度になった時(水タンク6内の水が沸騰した時)に開く。蒸気圧調整手段82は、低温の蒸気が鍋2内に供給されることを防ぐ。蒸気圧上昇手段83は、蒸気を昇圧する。従って、蒸気の温度は100℃以上に上がる。蒸気圧調整手段84は、蒸気圧発生手段83で昇圧及び昇温された蒸気の圧力を、米の種類又はユーザの好みに応じて調節する。蒸気は、蒸気経路8の出口(鍋内に設けられる)に取り付けられた蒸気撹拌手段85によって撹拌されながら、鍋2の中全体に投入される。蒸気撹拌手段85は、蒸気が供給されると自動的に回転するファンである。蓋を閉めた状態において水タンク6と鍋2とは蒸気経路8を通じてのみ連通する。水タンク6で発生した蒸気は、蒸気経路8を通って鍋2内に投入され、余分の蒸気は蒸気筒10を通じて外部に排出される。蒸気経路8を加熱する加熱手段(例えば誘導加熱コイル)を更に設けても良い。
制御手段50は、回路基板(図示しない)に搭載されたマイクロコンピュータを有する。制御手段50(マイクロコンピュータ)はソフトウエアにより、ユーザが操作パネル(図示しない)を介して入力する操作指令、鍋温度検知手段5、水タンク温度検知手段9及び加熱板温度検知手段12から入力される信号に基づき、あらかじめマイクロコンピュータに記憶された炊飯プログラムにより、鍋2、加熱板13、水タンク6の加熱制御を行う。制御手段50は、鍋加熱手段4、水タンク加熱手段7、加熱板加熱手段11の加熱量を、各加熱手段の通電率及び/又は通電量によって制御する。蒸気圧上昇手段83及び蒸気圧調整手段82、84の動作は、制御手段50によって制御される。
以上のように構成された本発明の実施の形態1の炊飯器の炊飯工程における動作を、蒸気発生手段91の動作に着目して説明する。ユーザが、炊飯を行う米とその米量に対応する水とを鍋2に入れ、本体1に内装する。更に、水タンク6に所定量の水を入れ、本体1に内装する。ユーザが炊飯開始スイッチ(図示しない)を操作すると炊飯工程が実施される。
炊飯工程は、時間順に前炊き、炊き上げ、沸騰維持、蒸らしに大分される。前炊き工程において、鍋2の温度が米の吸水に適した温度(50℃)になるように鍋加熱手段4を制御し、鍋内の米と水とを加熱する。次に、炊き上げ工程において、鍋2の温度が所定値(100℃)になるまで鍋加熱手段4によって鍋2を所定の熱量で加熱する。この時の温度上昇速度によって、炊飯量を判定する。沸騰維持工程において、鍋2の水が無くなり、鍋2の温度が100℃を超えた所定値になるまで、鍋加熱手段4及び加熱板加熱手段11に通電し、米と水を加熱する。最後に蒸らし工程において、一定時間の間に複数回、炊飯量に応じた鍋加熱手段4及び加熱板加熱手段11による加熱(追い炊き)と加熱の停止(休止)を繰り返す。蒸らし工程(追い炊き時と休止時)において、蒸気発生手段91から鍋2内へ高温蒸気を供給する。
前炊き工程では、炊き上げ工程及び沸騰維持工程に比べ各加熱手段への通電量が少なく、炊飯器全体の消費電力が小さい。実施の形態1の炊飯器は、前炊き工程において水タンク加熱手段7に通電し、水タンク6内の水を予熱する。
実施の形態1の炊飯器の、蒸らし工程における動作を説明する。
沸騰維持工程終了後、鍋加熱手段4及び加熱板加熱手段11による加熱を停止し、水タンク加熱手段7に通電する。水タンク6内の水は予熱されているので、速やかに沸騰する。水タンク温度検知手段による温度が100℃になると、制御手段50は蒸気圧調整手段82を開く。100℃の蒸気は蒸気圧上昇手段83で昇圧及び昇温される。蒸気圧調整手段84において、蒸気の温度が米の種類又はユーザの好みに応じて調節され、蒸気撹拌手段85で撹拌されながら鍋2内に供給される。蒸らし工程において加熱板加熱手段11への通電を継続しても良い。これにより、加熱板加熱手段11は加熱板13を加熱して、水タンク7が発生した蒸気の温度を100℃より高くすることができる。
ユーザは、炊飯開始前に炊飯器の操作パネル(図示しない)を操作し、炊飯する米の銘柄を制御手段50に指定できる。制御手段50は指定された銘柄が、柔らかく炊ける性質の米(魚沼産コシヒカリ、宮城産ササニシキなど)か、標準的な性質の米(一般のコシヒカリ、ササニシキ、夏場の魚沼産コシヒカリ、新米のきらら397など)か、硬く炊ける性質の米(きらら397、夏場のコシヒカリ、ササニシキなど)か判断し、蒸らし工程における高温蒸気の投入時間と温度とを制御する。高温蒸気の投入時間は、蒸気圧調整手段82の開閉によって制御される。高温蒸気の温度は、蒸気圧上昇手段83での昇圧後の圧力によって制御される。制御手段50は蒸らし工程において、米が、柔らかく炊ける性質の米の場合115℃の高温蒸気を3分間鍋2に供給し、標準的な性質の米の場合120℃の高温蒸気を5分間鍋2に供給し、硬く炊ける性質の米の場合130℃の高温蒸気を8分間鍋2に供給する。実施の形態1の炊飯器は、米の性質に合わせて最適な炊飯を行える。
蒸らし工程において、100℃以上の高温の蒸気は細かい粒子となって鍋2内の米の隙間を通り鍋2の下部まで行き渡り、米の一粒一粒を包み込む。従って、ご飯の温度が高温に保たれ糊化が進み、ご飯の甘み及び香りが増す。鍋内全体にわたってご飯の食味を完全にできる。高温蒸気を供給しながら、鍋加熱手段4及び加熱板加熱手段12による追い炊き加熱を行うので、ご飯の乾燥と焦げとを抑えることができる。
炊飯工程終了後は、保温工程に移行し、鍋内の温度を70℃に近づけるように鍋加熱手段4及び加熱板加熱手段12への通電を制御する。蒸気圧調整手段82は閉じている。ユーザが再加熱スイッチ(図示しない)を操作すると、制御手段50は水タンク加熱手段7を駆動し、蒸らし工程と同様に高温蒸気を発生させる。そして、高温蒸気が鍋2内に供給される。炊飯工程終了後、再加熱スイッチが操作されるまではご飯は乾燥していくが、高温蒸気による再加熱を行うことで、ご飯の水分量は炊飯工程終了時と同程度まで増加する。更に、保温中に発生する不快なにおいが高温蒸気による加熱で低減する。
実施の形態1の炊飯器は、大気圧の鍋内に大気圧以上の高温蒸気を投入するので、ご飯全体に高温蒸気が当たり、炊きむら防止できる。更に、大気圧の蒸気を鍋内に投入する従来の炊飯器に比べて、少ない蒸気量でご飯を加熱できる。
実施の形態1の炊飯器は、蒸らし工程及び保温工程において高温蒸気を鍋2内に供給したが、他の工程で高温蒸気を鍋2内に供給しても良い。前炊き工程及び炊き上げ工程において高温蒸気を鍋2内に供給すれば、鍋2内の温度を短時間で上げることができる。沸騰維持工程において高温蒸気を鍋2内に供給すれば、おねばに蒸気が当たるので、吹きこぼれを防止できる。
蒸気撹拌手段85によって鍋内の蒸気を撹拌するので、ご飯の炊きむらを防ぐことができる。蒸気撹拌手段85を、鍋内の他の場所に取り付けても良いが、蒸気経路の出口に取り付けることで撹拌効果を最大にすることができる。
水タンク6を、鍋2と一体に形成しても良い。水タンク6を鍋2と一体化した場合、使用者が手入れする部品の点数を低減できる。更に、鍋に米と水とを入れる時に同時に水タンクに給水できるので、ユーザの炊飯準備動作を簡略化できる。
《実施の形態2》
図2を用いて本発明の実施の形態2の炊飯器を説明する。図2は、本発明の実施の形態2の炊飯器の断面図である。実施の形態2の炊飯器は、実施の形態1の炊飯器の蒸気筒10内に圧力調整弁14を設け、蒸気圧調整手段82、84及び蒸気圧上昇手段83を取り除いた圧力炊飯器である。その他の構成は実施の形態1の炊飯器と同じであるので、共通の部分には同一の符号を用いその説明を省略する。
圧力調整弁14は、鍋2の中の圧力を大気圧以上の所定の圧力(1.3気圧程度)以下に制御するための弁である。実施の形態2の炊飯器は、実施の形態1の炊飯器と異なり、高圧下で炊飯を行う圧力炊飯器である。
蒸気経路8は、水タンク6と鍋2とを連通接続する。従って、蒸気経路8内の圧力は、鍋2内の圧力と等しい。実施の形態2の炊飯器は、沸騰維持工程において水タンク加熱手段7に通電し、水タンク6内の水を沸騰させ、高温の蒸気を鍋内に供給する。沸騰維持工程において、鍋2及び蒸気経路8内の圧力は、1.3気圧程度まで上昇しているため、蒸気の温度は100℃より高い。おねばに蒸気が当たるので、吹きこぼれを防止し、おいしいご飯を炊くことができる。
実施の形態2の炊飯器は、大気圧以上の鍋2と蒸気経路8とを連通接続するので、蒸気を100℃以上に加熱するための加熱手段又は加圧手段が必要ない。蒸気経路8に加熱手段又は加圧手段を設けても良い。
実施の形態2の炊飯器によれば、圧力炊飯器に、鍋2に連通した蒸気発生手段91を取り付けるだけで簡単に「高温蒸気投入機能」を実現できる。
水タンク6を、鍋2と一体に形成しても良い。水タンク6を鍋2と一体化した場合、使用者が手入れする部品の点数を低減できる。更に、鍋に米と水とを入れる時に同時に水タンクに給水できるので、使用者の炊飯準備動作を簡略化できる。
鍋2の内部に、蒸気を撹拌する蒸気撹拌手段を設けても良い。鍋内の蒸気を撹拌することで、ご飯の炊きむらを防ぐことができる。好ましくは、蒸気経路8の出口に蒸気撹拌手段を取り付ける。
実施の形態1の炊飯器の蒸気筒10に圧力調整弁14を設け、圧力炊飯器としても良い。この場合、鍋2内は所定の圧力(1.3気圧程度)になり、水タンク6内は大気圧(1気圧程度)になる。
《実施の形態3》
図3を用いて本発明の実施の形態3の炊飯器を説明する。図3は、本発明の実施の形態3の炊飯器の断面図である。実施の形態3の炊飯器は、実施の形態1の炊飯器の水タンク6を水タンク63に置き換え、水タンク加熱手段73を設けたものである。その他の構成は実施の形態1の炊飯器と同じであるので、共通の部分には同一の符号を用いその説明を省略する。実施の形態3の炊飯器は、大気圧でご飯を炊く炊飯器である。
水タンク63は、鍋2の開口部内側にフランジ64で着脱可能に装着される。水タンク63は、上部が開口し、外周側面が鍋2の上部内周と接する所定の幅及び所定の深さのリング状のタンクである。水タンク63は上部外周にフランジ64を有し、フランジ64により鍋2(又は本体1)の上部に懸架される。水タンク加熱手段73は、鍋2の上端外側に取り付けられる誘導加熱コイルである。水タンク63は、水タンク加熱手段73によって誘導加熱される。実施の形態3の炊飯器は、蒸らし工程(追い炊き時と休止時)において、水タンク63から鍋2内へ高温蒸気を供給する。実施の形態3において、水タンク加熱手段73は、鍋2の加熱手段を兼ねる。この場合、水タンク加熱手段73は、蒸らし工程以外の工程においても通電される。
実施の形態3の炊飯器の、蒸らし工程における動作を説明する。
沸騰維持工程終了後、制御手段50は、鍋加熱手段4及び加熱板加熱手段11による加熱を停止し、水タンク加熱手段73に通電し、水タンク63の温度を100℃以上に制御する。水タンク63内の水が沸騰し、蒸気が発生する。蒸らし工程において加熱板加熱手段11への通電を継続しても良い。これにより、加熱板加熱手段11は加熱板13を加熱して、水タンク63が発生した蒸気の温度を100℃より高くすることができる。
蒸らし工程において、100℃以上の高温の蒸気は細かい粒子となって鍋2内の米の隙間を通り鍋2の下部まで行き渡り、米の一粒一粒を包み込む。従って、ご飯の温度が高温に保たれ糊化が進み、ご飯の甘み及び香りが増す。鍋内全体にわたってご飯の食味を完全にできる。高温蒸気を供給しながら、鍋加熱手段4及び加熱板加熱手段12による追い炊き加熱を行うので、ご飯の乾燥と焦げとを抑え、甘みと香りを増すことができる。
実施の形態3の炊飯器によれば、鍋2の内側に水タンク63を設けるので、炊飯器を小型化することができ、且つ高温蒸気を鍋内に投入する機能を有さない一般の炊飯器と、ほとんどの部品を共用化することが出来る。水タンク加熱手段73は、鍋2の側面を加熱する鍋側面加熱手段と兼用しても良い。この場合、新たに専用の水タンク加熱手段を取り付ける必要がない。
水タンク63を、鍋2と一体に形成しても良い。水タンク63を鍋2と一体化した場合、使用者が手入れする部品の点数を低減できる。更に、鍋に米と水とを入れる時に同時に水タンクに給水できるので、使用者の炊飯準備動作を簡略化できる。
蒸気筒10に、実施の形態2の圧力調整弁14を取り付けても良い。
鍋2の内部に、蒸気を撹拌する蒸気撹拌手段を設けても良い。鍋内の蒸気を撹拌することで、ご飯の炊きむらを防ぐことができる。
実施の形態3の炊飯器において、蒸気筒10に圧力調整弁14を設けても良い。炊飯器は、鍋2内が所定の圧力(1.3気圧程度)になる圧力炊飯器である。
《実施の形態4》
図4を用いて本発明の実施の形態4の炊飯器を説明する。図4は、本発明の実施の形態4の炊飯器の断面図である。実施の形態4の炊飯器は、大気圧でご飯を炊く炊飯器である。実施の形態4の炊飯器において、実施の形態1の炊飯器(図1)と共通の部分には同一の符号を付し、説明を省略する。
炊飯器の本体1は、着脱自在の鍋2を内装する。本体1には、その上面を覆う蓋3が開閉自在に設置されている。本体1は、鍋2を誘導加熱する鍋加熱手段4(誘導加熱コイルである)、鍋2の温度を検知する鍋温度検知手段5及び制御手段50を有する。
蓋3は、蓋カバー32、加熱板兼水タンク20、加熱板兼水タンク加熱手段17、加熱板兼水タンク温度検知手段19及び蒸気筒10を有する。加熱板兼水タンク20と加熱板兼水タンク加熱手段17とは、蒸気発生手段を構成する。蒸気筒10は、鍋2内の不要な蒸気を排出する。
加熱板兼水タンク20は、蓋3の下面を構成する蓋カバー32に着脱可能に取り付けられる。蓋3を閉めた状態において、鍋2と加熱板兼水タンク20との隙間は、加熱板兼水タンク20に取り付けられたループ状のパッキン31で封止される。加熱板兼水タンク20の鍋2側の面に、水を入れる水タンク21が取り付けられている。水タンク21には、水タンク蓋22がネジ止めされる。水タンク蓋22は、調圧弁22a及び蒸気噴出孔22bを有する。調圧弁22aは、水タンク21内の水が沸騰し、蒸気が発生し蒸気圧が所定の圧力以上に上昇すると開く弁である。調圧弁22aは、水タンク内21内の蒸気圧が所定の圧力より低い時には前記加熱板兼水タンクを密封する。蒸気は、蒸気噴出孔22bから鍋2内に供給される。ユーザは炊飯開始前に、水タンク蓋22を水タンク21から取り外して水タンク21内に水を入れ、再び水タンク蓋22を取り付け、加熱板兼水タンク20を所定の位置に取り付ける。なお水タンク蓋22は、蓋3を閉じた状態ではその中に水がたまらないように、配設される。
加熱板兼水タンク加熱手段17は、蓋カバー32に取り付けられ、加熱板兼水タンク20を誘導加熱する誘導加熱コイルである。加熱板兼水タンク温度検知手段19は、加熱板兼水タンク20の温度を検知する。
制御手段50は、回路基板(図示しない)に搭載されたマイクロコンピュータを有する。制御手段50(マイクロコンピュータ)はソフトウエアにより、ユーザが操作パネル(図示しない)を介して入力する操作指令、鍋温度検知手段5及び加熱板兼水タンク温度検知手段19から入力される信号に基づき、あらかじめマイクロコンピュータに記憶された炊飯プログラムにより、鍋2及び加熱板兼水タンク20の加熱制御を行う。制御手段50は、鍋加熱手段4及び加熱板兼水タンク加熱手段17の加熱量を、各加熱手段の通電率及び/又は通電量によって制御する。
実施の形態4の炊飯器の、蒸らし工程における動作を説明する。
沸騰維持工程終了後、制御手段50は、鍋加熱手段4による加熱を停止し、加熱板兼水タンク加熱手段17に通電し、加熱板兼水タンク20の温度を100℃以上に制御する。水タンク21内の水が沸騰し、蒸気が発生する。水タンク21内の圧力が所定の圧力を超えると調圧弁22aが開き、蒸気噴出孔22bから鍋2内に高温の蒸気が供給される。加熱板兼水タンク20の温度が100℃以上に制御されるので、蒸気温度は100土井より高い。
蒸らし工程において、100℃以上の高温の蒸気は細かい粒子となって鍋2内の米の隙間を通り鍋2の下部まで行き渡り、米の一粒一粒を包み込む。従って、ご飯の温度が高温に保たれ糊化が進み、ご飯の甘み及び香りが増す。鍋内全体にわたってご飯の食味を完全にできる。高温蒸気を供給しながら、鍋加熱手段による追い炊き加熱を行うので、ご飯の乾燥と焦げとを抑え、甘みと香りを増すことができる。
実施の形態4の炊飯器は、大気圧の鍋内に大気圧以上の高温蒸気を投入するので、ご飯全体に高温蒸気が当たり、炊きむら防止できる。更に、大気圧の蒸気を鍋内に投入する従来の炊飯器に比べて、少ない蒸気量でご飯を加熱できる。
実施の形態4の炊飯器によれば、加熱板の鍋2側に水タンク21を設ける(加熱板兼水タンク20)ので、炊飯器を小型化することができ、且つ高温蒸気を鍋内に投入する機能を有さない一般の炊飯器と、ほとんどの部品を共用化することが出来る。
実施の形態4の炊飯器は、蒸らし工程及び保温工程において高温蒸気を鍋2内に供給したが、他の工程で高温蒸気を鍋2内に供給しても良い。前炊き工程及び炊き上げ工程において高温蒸気を鍋2内に供給すれば、鍋2内の温度を短時間で上げることができる。沸騰維持工程において高温蒸気を鍋2内に供給すれば、おねばに蒸気が当たるので、吹きこぼれを防止できる。
蒸気噴出孔22bに、鍋内の蒸気を撹拌する蒸気撹拌手段を設けても良い。これにより、ご飯の炊きむらを防ぐことができる。蒸気撹拌手段を、鍋内の他の場所に取り付けても良いが、蒸気の出口に取り付けることで撹拌効果を最大にすることができる。
調圧弁22aを、蒸気圧を調整できる圧力調整弁に置き換えても良い。
水タンク21を、加熱板兼水タンク20から着脱可能としても良い。
実施の形態4の炊飯器において、蒸気筒10に圧力調整弁を設けても良い。炊飯器は、鍋2内が所定の圧力(1.3気圧程度)になる圧力炊飯器である。
本発明の炊飯器は、家庭用又は業務用の炊飯器として有用である。
本発明の実施の形態1の炊飯器の断面図 本発明の実施の形態2の炊飯器の断面図 本発明の実施の形態3の炊飯器の断面図 本発明の実施の形態4の炊飯器の断面図 従来例の炊飯器の断面図
符号の説明
1 本体
2 鍋
3 蓋
4 鍋加熱手段
5 鍋温度検知手段
6、21、63 水タンク
7、73 水タンク加熱手段
8 蒸気経路
9 水タンク温度検知手段
10 蒸気筒
11 加熱板加熱手段
12 加熱板温度検知手段
13 加熱手段
14 圧力調整弁
17 加熱板兼水タンク加熱手段
19 加熱板兼水タンク温度検知手段
20 加熱板兼水タンク
21 水タンク蓋
21a 調圧弁
21b 蒸気噴出孔
31、81 パッキン
32 蓋カバー
64 フランジ
82、84 蒸気圧調整手段
83 蒸気圧上昇手段
91 蒸気発生手段

Claims (5)

  1. 上面が開口した本体と、
    前記本体内に着脱自在に収納される鍋と、
    前記本体を開閉自在に覆う蓋と、
    前記鍋を加熱する加熱手段と、
    蒸気を発生する蒸気発生手段と、
    前記蒸気発生手段が発生した蒸気の圧力を上げ、前記鍋内に投入する蒸気圧上昇手段とを有し、
    蒸気発生手段が、前記鍋の開口部を覆うように前記蓋に配設され水を入れる加熱板兼水タンクと、前記加熱板兼水タンクを加熱する加熱板兼水タンク加熱手段とを有し、
    前記蒸気圧上昇手段が、前記加熱板兼水タンク内の蒸気圧が所定値より低い時には前記加熱板兼水タンクを密封し、前記加熱板兼水タンク内の蒸気圧が前記所定値以上の時には蒸気を前記鍋内に投入する調圧弁であることを特徴とする炊飯器。
  2. 前記蒸気圧上昇手段が、出力する蒸気の圧力を調整可能であることを特徴とする請求項1記載の炊飯器。
  3. 前記蓋が、前記鍋内の気圧を調節する圧力調整弁を有し、前記鍋内を外気圧より高圧に保持可能であることを特徴とする請求項1記載の炊飯器。
  4. 前記水タンクが着脱自在であることを特徴とする請求項1記載の炊飯器。
  5. 前記鍋内の前記蒸気を撹拌する蒸気撹拌手段を更に有することを特徴とする請求項1記載の炊飯器。
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