JP4207441B2 - 有機el素子の製造方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、有機エレクトロルミネッセンス(Electro-Luminescence,EL)素子及びその製造方法、並びに表示装置に関し、特に、被照射体の前面側に配し、被照射体を透過して表示する用途に好適な有機EL素子及びその製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、反射型液晶パネルのような非発光型の表示装置のフロントライト(照明装置)として、有機EL素子を用いたものが注目されており、照明装置としてだけでなく、有機EL素子を自発発光型の表示装置として用いることも考えられている。有機EL素子の基本構成は、例えばガラス基板上に透明電極(陽極)、発光層、金属電極(陰極)が積層された構造であり、陽極には仕事関数の大きな材料が用いられ、陰極には仕事関数の小さな材料が用いられ、発光層に有機EL材料が用いられている。そして、双方の電極から発光層に注入される正孔と電子とが発光層で再結合することによって発光するようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、有機EL素子を表示用ディスプレイとして用いる場合には、基板上に陰極となる金属電極を形成し、発光層を挟んで陽極となる透明電極側から視認する構成とすることができる。この場合、陰極は基板上の全面にわたって形成すれば済み、パターニングは不要となる。これに対して、例えば表示装置のフロントライトとして用いる場合には、表示を視認するためには金属電極からなる陰極を全面にわたって形成するわけにはいかず、パターニングが必要になる。
このような構成の有機EL素子でフロントライトを構成する場合、陽極を構成する透明導電膜は全面に形成し、陰極を構成するCa等のアルカリ土類金属とAl等の金属からなる積層膜をドライエッチング等を用いてパターニングすることになるが、有機EL素子の発光部をパターニングするには、構成材料の異なる複数の層をエッチングするたために各層毎に異なるエッチャントを用いる必要があり、また、各エッチャントに対する各層の耐性も考慮する必要があることから、使用されるエッチャントの種類の増加に伴う装置及び工程の複雑化が避けられない。
【0004】
また、上記有機EL素子においては、陰極から発光層への電子注入効率を高め、陰極としての安定性を保ち、反射率を確保するために、仕事関数の小さいCa(カルシウム)、Mg(マグネシウム)等のアルカリ土類金属と、これよりも仕事関数の大きいAl(アルミニウム)、Ag(銀)等の金属からなる積層電極を陰極に用いられる場合が多くなってきている。そして、この陰極に含まれるCa等のアルカリ土類金属の活性が高いために、アルカリ土類金属層のパターニングが困難であるために、歩留まり良く有機EL素子を製造するのが困難であるという問題もあった。
【0005】
さらに、上記のようなパターニング工程の複雑さを低減するために、透光性材料で構成可能な陽極などを全面に形成することが成されているが、このような構成とすると、フロントライトとして用いる場合に透過率の低下が避けられない。
【0006】
本発明は、上記の課題を解決するためになされたものであって、光透過部分の透過率が高く、表示装置の照明手段に用いて好適な有機EL素子を提供することを目的の一つとする。
また本発明は、製造プロセスを複雑化することなく、表示装置の照明手段に用いて好適な有機EL素子を容易かつ、歩留まり良く製造することができる有機EL素子の製造方法を提供することを目的の一つとする。
さらに本発明は、上記本発明に係る有機EL素子を備え、表示が明るく、視認性に優れた表示装置を提供することを目的の一つとする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
(有機EL素子)
本発明に係る有機EL素子は、上記課題を解決するために、支持基板と、該支持基板上に設けられた素子部とを備え、前記素子部が、陽極と、有機EL材料を含む発光層と、陰極とを順に積層して含む有機EL素子であって、前記素子部に、当該有機EL素子の被照明体を透過して表示するために前記素子部を貫通して形成された開口部と、前記被照明体を照明する発光部とが設けられており、前記素子部の前記陰極上に部分的に樹脂層が形成されるとともに、前記陰極上の前記樹脂層の非形成領域に前記陰極と接続された導通電極が形成され、前記樹脂層と前記導通電極とにより前記陰極の前記支持基板と反対側の面が覆われていることを特徴とする。
前記素子部が、平面視略ストライプ状を成す第1の部位と、前記第1の部位の両端にそれぞれ接続された複数の第2の部位とを有しており、前記第2の部位から前記陽極及び前記陰極の端子がそれぞれ引き出されていることが好ましい。
前記素子部の前記支持基板と反対側に保護基板が設けられ、前記支持基板と前記保護基板との間に前記素子部を取り囲む封止材が設けられており、前記支持基板の前記素子部側に一対の実装端子が形成され、前記実装端子の一方が前記素子部の陽極に接続されており、前記陰極上の前記導通電極が、前記素子部側面の前記封止材を回り込んで他方の前記実装端子と接続されていることが好ましい。
前記素子部の前記支持基板と反対側に保護基板が設けられ、前記支持基板の内面側及び前記保護基板の内面側にそれぞれ実装端子が形成されており、前記支持基板内面側の前記実装端子と前記素子部の陽極とが接続される一方、前記保護基板内面側の前記実装端子と前記陰極上の前記導通電極とが接続されていることが好ましい。
上記構成を備えた本発明の有機EL素子は、基板上に形成された素子部に、この素子部を貫通する開口部が形成されており、この開口部以外の素子部のうち、照明光を発する部分が発光部とされた有機EL素子である。このように、素子部を貫通する開口部が設けられていることで、被照明体を透過して表示するための透過部における有機EL素子の透過率を高めることができる。従って、例えば有機EL素子を表示装置の前面側に配して照明手段として用いた場合に、有機EL素子による表示光の減衰が少なくなり、高輝度で鮮明な表示を得ることができる。
【0008】
次に、本発明に係る有機EL素子においては、前記開口部が、前記素子部をパターニングすることにより形成されたものであることが好ましい。
すなわち、上記構成の有機EL素子においては、その発光パターンが、素子部全体をパターニングすることで形成されているので、発光部の発光パターンの変更にも極めて容易に対応することができ、また、従来のように、発光パターンに従って特定層をパターニングして形成する場合に比して、発光部の不具合が生じにくく、信頼性に優れた有機EL素子を提供することができる。
【0009】
次に、本発明に係る有機EL素子においては、前記開口部の平面積が、当該有機EL素子の表示領域の80%以上とされることが好ましい。
上記構成によれば、十分な照明輝度が得られ、かつ高い開口率を有するとともに、発光部が使用者に視認されにくい有機EL素子とすることができるので、表示装置の前面側に配した場合に優れた視認性を得ることができる。尚、上記有機EL素子の表示領域とは、当該有機EL素子が表示装置の前面に配置された場合に、表示装置の表示領域と対応する基板面内の領域を指すものである。また、前記開口部の面積を過大に大きくすると、照明手段としての輝度が低下するので、前記開口部の実用的な上限は、発光部自体の輝度により異なるが、90%程度である。
【0010】
次に、本発明に係る有機EL素子においては、前記発光部の形状が、平面視略ストライプ状あるいは略格子状とされていることが好ましい。
上記構成によれば、被照明体を均一に照明することができ、かつこの有機EL素子を透過して前記被照明体を表示する場合に、発光部(開口部以外の部分)が視認されにくい有機EL素子を提供することができる。また、略格子状にすることにより形状は複雑になるが発光面積が拡大するため輝度と均一性とを高めることができる。
【0011】
次に、本発明に係る有機EL素子は、前記支持基板の素子部側に一対の実装端子が形成されており、前記実装端子の一方が、前記発光部の陽極に接続されており、前記実装端子の他方が、前記発光部の側面側に沿って設けられた導通電極を介して前記陰極に接続されている構成とすることができる。
上記構成の有機EL素子によれば、支持基板上に陽極側及び陰極側の実装端子が形成されているので、例えば、支持基板の反対側に発光部を保護するための保護基板や保護層を設ける場合にも、これらの保護基板や保護層側に実装端子を形成する必要が無く、素子部より上側の構成を簡素化して製造をより容易にすることができる。また、前記実装端子と、外部の駆動回路との接続も容易になる。
【0012】
また、本発明に係る有機EL素子は、前記素子部の前記支持基板と反対側に、保護基板が設けられており、前記支持基板の内面側、及び前記保護基板の内面側にそれぞれ実装端子が形成されており、前記支持基板内面側の実装端子と、前記発光部の陽極とが接続されており、前記保護基板内面側の実装端子と、前記陰極とが接続されている構成とすることもできる。
上記構成の有機EL素子によれば、前記素子部を支持基板と保護基板とで挟持するとともに、支持基板側に配置される陽極に支持基板上の実装端子を接続し、保護基板側に配置される陰極には、保護基板内面側の実装端子を接続する構成とされているので、陽極及び陰極と実装端子との導通を最も容易に行うことができる。
【0013】
あるいは、本発明に係る有機EL素子は、前記素子部の前記支持基板と反対側に、保護基板が設けられ、該保護基板の内面側に一対の実装端子が形成されており、前記実装端子の一方が、前記陰極に接続され、前記実装端子の他方が、前記発光部の側面に沿って設けられた導通電極を介して前記陽極に接続されている構成とすることもできる。
上記構成の有機EL素子によれば、支持基板側に実装端子が無いため、支持基板上への素子部の形成及び素子部のパターニングによる前記開口部の形成が容易になる。
【0014】
次に、上記構成の有機EL素子においては、前記発光部の陰極の外側に、導電性及び遮光性を有する樹脂層が形成されており、前記樹脂層を介して、前記陰極と前記支持基板又は保護基板の実装端子とが接続されている構成とすることもできる。
上記構成によれば、前記樹脂層が、実装端子と陰極との導通電極としての機能と、発光部の遮光機能とを兼ねる構成とすることができるので、構造が簡素化され、製造コストの低減と、製造の容易性の向上を実現することができる。
【0015】
次に、本発明に係る有機EL素子においては、前記開口部に透光性の樹脂材料が充填された構成とすることができる。
上記構成によれば、開口部に樹脂材料を充填することで、開口部に接する発光部の側端面を保護することができ、優れた信頼性を備えた有機EL素子を得ることができる。特に、発光部の陰極にアルカリ土類金属層が含まれている場合には、このアルカリ土類金属層のCa等が大気中の酸素や水分と反応して変成し、有機EL素子の寿命が短くなるという問題が生じる可能性があるが、上記構成では、前記樹脂材料により開口部が充填されるので、このようなアルカリ土類金属層の変成を抑制することができる。
【0016】
(有機EL素子の製造方法)
次に、本発明に係る有機EL素子の製造方法は、支持基板と、該支持基板上に設けられた素子部とを備え、前記素子部に、陽極と有機EL材料を含む発光層と陰極とを順に積層してなる発光部と、前記発光部を区画する開口部と、が設けられた有機EL素子の製造方法であって、支持基板上に、前記発光部の前記陰極と接続される実装端子を形成する工程と、前記支持基板上に前記陽極と前記発光層と前記陰極とを順に積層して積層膜を形成する工程と、前記陰極上に部分的に樹脂層を形成するとともに、前記樹脂層の非形成領域の前記陰極上であって前記実装端子側の端部に導通電極を形成する工程と、前記樹脂層を所定形状にパターニングした後、前記樹脂層及び前記導通電極をマスクとして用いて前記積層膜を貫通する所定形状の前記開口部と、前記開口部により区画された前記発光部とを形成する工程と、を有し、前記支持基板とともに前記素子部を挟持する保護基板の前記素子部側となる面の少なくとも前記樹脂層と対向する領域に透明な絶縁性の樹脂材料からなる封止材を配置するとともに、前記導通電極及び前記実装端子と対向する領域に固化可能な液体状の導通材を配置する工程と、前記導通電極と前記導通材とを対向させ、前記樹脂層と前記封止材とを対向させた状態で前記保護基板と前記支持基板とを貼り合わせる接合工程と、を有し、前記接合工程において、前記保護基板と前記支持基板とを接近させて前記導通材と前記導通電極とを接触させ、次いで、前記封止材を、前記発光部の外周を取り囲みかつ前記開口部に充填されるように変形させ、その後、前記導通材を、前記発光部を取り囲んだ前記封止材の外側を経由させて前記実装端子に接続することを特徴とする。
【0017】
上記本発明の有機EL素子の製造方法によれば、素子部を形成した後に、所定のパターン形状に前記開口部を一括に形成するので、工程に導入するエッチャントが一種類のみで良く、また著しい工数の増加も無いなど、製造プロセスを簡素化することができるので、製造の容易性を向上させることができ、これによる製造歩留まりの向上も見込める。従って、より簡素な製造工程により、透過率の高い開口部を有する有機EL素子を歩留まり良く製造することができる。
より詳細には、従来所定のパターン形状に発光する発光部を形成するためには、特定層のみをエッチングするために複数のエッチャントを用いる必要があり、他の層へのエッチャントの影響も考慮する必要があったが、本発明に係る製造方法では、選択的に特定層を加工するのではなく、素子部全体を一括に加工するため、導入するエッチャントとして、各層を一様に加工することができるエッチャントを一種類のみ用いればよいので、製造を容易に行うことができる。また、本発明に係る製造方法では、前記素子部を貫通するように開口部を形成するので、エッチングの程度を高精度に制御する必要が無く、製造が容易である。つまり、開口部底部に基板表面が露出した時点でエッチングを停止すればよく、また多少基板がエッチングされたとしても全く問題にならないため、プロセス制御が極めて容易になる。さらに、開口部を形成する工程より前の素子部形成工程においては、素子部を構成する各層を支持基板上に全面に積層形成すればよいので、この点においても製造工程の簡素化を実現することができる。
【0018】
次に、本発明に係る有機EL素子の製造方法は、支持基板と、該支持基板上に設けられた素子部とを備え、前記素子部が、陽極と、有機EL材料を含む発光層と、陰極とを順に積層して含む有機EL素子の製造方法であって、支持基板上に陽極と、発光層と、陰極とを積層して含む素子部を形成する工程と、前記素子部上にフォトレジストを塗布する工程と、前記素子部上に形成されたフォトレジストを所定形状にパターニングする工程と、前記レジストの形状に沿って、前記素子本体部をパターニングすることにより前記開口部を形成する工程と、を含むことを特徴とする。
上記工程を有する製造方法によれば、素子部(発光部)の発光パターンをフォトレジストによる露光、現像により形成しておき、このフォトレジスト側から一括してエッチング処理することで、フォトレジストの形状に沿って精度良くパターニングすることができ、フォトレジストと同一形状の発光部を容易に形成することができる。
尚、本構成の製造方法において、フォトレジストの厚さに特に制限はないが、エッチング時に開口部が完全に形成される前にフォトレジストが除去されてしまうと、本来残されるべき素子部の一部がエッチングされて不具合が生じるため、開口部の加工時間内で除去されない程度の厚さは必要である。また、フォトレジストを過大に厚く形成すると、製造された有機EL素子の厚さが大きくなる、また開口部の加工精度が低下する等の問題が生じる可能性がある。
【0019】
次に、本発明に係る有機EL素子の製造方法においては、前記フォトレジストを、導電性及び遮光性を有する感光性樹脂材料で形成してもよい。
この製造方法によれば、素子部の上側に設けたフォトレジストを、陰極と実装端子とを接続するための導通電極として利用することができ、より効率よく有機EL素子の製造を行うことができる。すなわち、本発明に係る製造方法では、所定パターンのフォトレジストを素子部上に形成しておき、素子部及びフォトレジストを一括にエッチングすることにより開口部を形成するが、この開口部の形成後に、フォトレジストは残された素子部(すなわち発光部)上に残るようになっている。この発光部上に残ったフォトレジストが導電性を有していれば、実装端子と陰極とを接続する導通電極としてフォトレジストを利用することができる。また、発光部上に残ったフォトレジストが遮光性を有していれば、通常陰極の一部又は陰極の上側(支持基板と反対側)に形成される遮光層をこのフォトレジストが兼ねる構成とすることができるので、有機EL素子の構造を簡素化することができ、製造をより容易に行うことができる。
【0020】
次に、本発明に係る有機EL素子の製造方法は、前記支持基板上に、実装端子を形成する工程を含み、前記支持基板上に形成された実装端子を部分的又は全体的に覆うように前記素子部を形成することもできる。
上記製造方法によれば、支持基板上に予め実装端子を形成しておき、その上に素子部を形成するので、実装端子と素子部とが接続された状態で素子部のパターニングを行うことができる。従って、素子部をパターン形成しても実装端子への配線の引き出しの問題が生じることが無い。この支持基板上に形成する実装端子は、素子部の支持基板側に配置される陽極と接続する実装端子に限らず、支持基板と反対側に配置される陰極と接続する実装端子を支持基板上に設けておいても良い。この場合には、素子部を支持基板の全面に形成すると、陰極と接続する実装端子が素子部に覆われてしまうが、その後のパターニング工程で陰極と接続される実装端子の上側を覆っている素子部(あるいはその一部)を除去して前記実装端子を露出させることで、陰極と実装端子との接続が可能になる。
【0021】
次に、本発明に係る有機EL素子の製造方法においては、前記素子部をパターニングする工程において、イオンミリング法により前記開口部を形成することが好ましい。
前記素子部のパターニングをイオンミリング法を用いて行うことで、極めて精度良く発光部全体のパターニングを行うことができる。イオンミリング法は、加速されたイオンを被加工物に衝突させて加工する方法であり、被加工物(基板上の素子部)へのイオンの入射角度に沿って加工を行うことができるので、例えば入射角度を0°(基板法線方向から入射)とすれば、基板に対して垂直な側端面を有する開口部を形成することができる。また、通常イオンミリング法で用いられるイオンはアルゴンであり、素子部(及び発光部)の構成部材が変成されることがないので、パターン加工による発光部の不具合は生じない。さらに、イオンミリング法によれば、比較的大型の基板上に形成された素子部のパターニングを行う場合でも、基板面内で均一にイオン照射を行うことができるので、製造効率が高く、工業的に有利な方法であるといえる。
【0022】
あるいは、本発明に係る有機EL素子の製造方法においては、前記素子部をパターニングする工程において、レーザーアブレーション法により前記開口部を形成することもできる。
本発明に係る製造方法では、素子部のパターニングにレーザーアブレーション法を用いることもできる。係る方法は、被加工物の表面にレーザーを照射し、被照射部の周辺を蒸発させて微細加工を行う方法である。従って、形成する開口部のパターンに沿って発光部上をレーザーで走査する、あるいは開口マスクを介してレーザー照射することにより、容易に素子部のパターニングを行うことができる。
【0023】
次に、本発明に係る表示装置は、先のいずれかに記載の有機EL素子を含む照明手段と、該照明手段から出射される光を反射表示に用いる表示手段と備えたことを特徴とする。
上記構成によれば、前記表示手段を高輝度で照明するとともに、表示手段からの反射光を高い透過率で透過させ、鮮明な表示が得られる照明手段を備えた表示装置を提供することができる。
【0024】
次に、本発明に係る表示装置としては、前記表示手段が、反射型液晶表示装置とされ、前記照明手段を成す前記有機EL素子の陰極が、前記反射型液晶表示装置の非開口領域に対応して配置されている表示装置とすることもできる。
上記構成によれば、有機EL素子を有する照明手段を前面側に備えた場合でも、液晶表示装置の開口率が低下することが無く、明るく鮮明な表示を得ることができる。
【0025】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。
(有機EL素子を備えた液晶表示装置)
本実施形態では、本発明に係る表示装置として、有機EL素子を前面側に備えた液晶表示装置を例に挙げて説明する。すなわち、本実施形態の液晶表示装置は、本発明の有機EL素子をフロントライト(照明手段)として備えている。また、本実施形態で励磁する液晶表示装置は、薄膜トランジスタ(Thin Film Transistor, TFT)をスイッチング素子として用いたアクティブマトリクス型の反射型液晶表示装置である。
【0026】
図1は、本実施形態の液晶表示装置の概略構成を示す斜視図、図2は図1のA−A’線に沿うフロントライトの部分断面図である。また、本明細書において参照する図面においては、各層や各構成要素を確認可能な程度の大きさとするため、各部の厚さや寸法などを適宜異ならせて図示している。
【0027】
本実施形態の液晶表示装置1は、図1に示すように、液晶セル(表示手段)2と、その前面側に配置されたフロントライト(照明手段)3とを備えて構成されている。
液晶セル2は、アクティブマトリクス型の反射型液晶セルであり、TFTが形成された側の素子基板4と、対向基板5とが対向配置され、これら基板4,5間に液晶層(図示せず)が封入されている。素子基板4の内面側には、多数のソース線6及びゲート線7が互いに交差するように格子状に形成されている。各ソース線6と各ゲート線7の交差点の近傍には、TFT8が形成されており、各TFT8を介して画素電極9がそれぞれ接続されている。すなわち、マトリクス状に配置された各画素10毎に一つのTFT8と画素電極9が設けられている。本実施形態に係る液晶セル2においては、この画素電極9は、光反射性の金属材料で構成され、反射電極として機能する。
一方、対向基板5の内面側全面には、多数の画素10がマトリクス状に配置された液晶セルの表示領域全体に渡って一つの共通電極11が形成されている。また、図示は省略したが、液晶セル2の内側には、各基板の内面側の各種配線や、配向膜などが形成されている。
【0028】
フロントライト3は、図1に示すように、ガラスや透明樹脂などからなる透明の支持基板16上に、平面視ストライプ状の複数の発光部21が形成され、これらの発光部21,21の間隙が開口部35とされており、これら発光部21と開口部35とにより本実施形態に係るフロントライトの素子部30が構成されている。そして、図2に示すように、前記素子部30を挟持するように、支持基板16と対向して配置されたガラスや透明樹脂などからなる透明の保護基板36が設けられている。また、上記開口部35は、封止材32により充填されている。
発光部21は、図2に示すように、支持基板16側から陽極22と、正孔輸送層23と、発光本体層24と、バッファ層25と、アルカリ土類金属層26と、反射層27と、遮光層28と、樹脂層29とを順に積層して構成されている。これら発光部21を構成する各層は、複数の発光部21においてそれぞれほぼ同一の厚さに形成されている。また、発光部21を構成する各層のうち、正孔輸送層23と、発光本体層24と、バッファ層25とが、本発明に係る発光層37を構成し、アルカリ土類金属層26と、反射層27とが本発明に係る陰極38を構成している。つまり、発光部21は、陽極22と、この陽極22上に形成された発光層37と、発光層37上に形成された陰極38と、陰極38上に形成された遮光層28及び樹脂層29とから構成されている。
尚、図示は省略したが、支持基板16の内面側には、金属材料からなる一対の実装電極が形成されており、それぞれ直接又はAgペーストや配線材などの導通材を介して陽極22、陰極38と電気的に接続されている。そして、これらの実装端子を介して、素子部30が外部又はフロントライト3の周辺部に形成された駆動回路などの周辺回路に接続されている。
【0029】
以下、発光部21を構成する各層についてより詳細に説明する。
まず、発光部21の陽極22は、ITO(インジウムスズ酸化物)やIZO(インジウム亜鉛酸化物)などの透明導電材料からなる透明電極である。
【0030】
次に、発光層37の正孔輸送層23は、陽極22から注入される正孔を発光本体層24に輸送する機能を成し、例えばポリエチレンジオキシチオフェン(導電性ポリマー)を主体として構成され、その層厚は0.05〜0.2μm程度とされている。
発光本体層24は、例えば高分子EL(エレクトロルミネセンス:有機電界発光物質)を主体とする電界発光材料にて構成され、その層厚は0.05〜0.2μm程度とされている。このような高分子ELにて構成した発光本体層24では、低電圧で発光が可能であるとともに、高い輝度の発光を実現できる。なお、高分子ELを構成する高分子材料としては、例えばフルオレン系高分子誘導体や、ポリパラフェニレンビニレン誘導体、ポリフェニレン誘導体、ポリフルオレン誘導体、ポリビニルカルバゾール、ポリチオフェン誘導体等を用いることができる。
バッファ層25は、陰極38から発光本体層24への電子の注入を促進するための緩衝層として機能し、例えば、LiFを主体とする材料で構成することができ、その膜厚は、0.5〜5nm程度とされる。
【0031】
次に、陰極38のアルカリ土類金属層26は、Ca又はMg等のアルカリ土類金属を主体として構成され、アルカリ土類金属層26上に形成された反射層27は、AlやAg若しくはこれらの合金などから構成され、発光層37で発光された光をこの反射層27で反射させることで、被照明体である液晶セル2が配置されている支持基板36側へ向かう光量を大きくするようになっている。この陰極38の層厚は、0.1〜0.5μm程度とされる。
【0032】
次に、陰極38上に形成された遮光層28は、金属層27による使用者側への反射光を遮断するために設けられている。本実施形態のフロントライト3では、この遮光層28は導電性を有する材料で構成することが好ましく、例えば樹脂ブラックや低反射クロムなどがその構成材料として好適である。
そして、遮光層28上に形成される樹脂層29は、後述する本発明に係る有機EL素子の製造方法により、本実施形態のフロントライト3を製造した場合に形成される層であり、本発明に係る有機EL素子に必須のものではないが、この樹脂層29が導電性及び遮光性を有する樹脂材料、例えばカーボン粒子を分散した黒色レジスト等で構成されている場合には、上記遮光層28を省略することができる。従って、本発明に係るフロントライト3においては、遮光層28及び樹脂層29のうち、少なくとも一方が設けられていればよい。
【0033】
封止材32は、上記発光部21と支持基板16、保護基板36に囲まれた開口部35に充填されており、透明の樹脂材料などで構成することができる。この封止材32は、可能な限り高い透過率を有する材料で構成することが好ましく、具体的には、エポキシ系の熱硬化樹脂等を好適な材料として例示することができる。
封止材32は、保護基板36と、素子部30と、支持基板16とを一体に保持する接合材としての機能に加え、発光部21を大気中の酸素や水分から保護する機能も兼ねている。特に、陰極38のアルカリ土類金属層26は、化学的な活性が高いため、大気や水分により変成し易いが、この封止材32を開口部35に充填することで、このような変成を防止し、フロントライトを長寿命化することができる。さらに、この封止材32は、支持基板16及び保護基板36の内面側における光の反射を防止する機能も有している。すなわち、封止材32を設けない場合には、開口部35に空気層が形成されるため、支持基板16及び保護基板36との屈折率差によりこれらの内面で光が反射されやすくなるが、封止材32を充填しておくことで、支持基板16、封止材32、保護基板36を通過する間の部材の屈折率の変化を小さくすることができるので、光の反射により液晶表示装置の視認性が低下するのを防止することができる。
【0034】
上記の構成を備えた本実施形態の液晶表示装置1の特徴的な点は、フロントライト3の素子部30を貫通して形成された開口部35を備えた点にある。本実施形態の液晶表示装置1は、フロントライト3の発光部21を発光させることにより液晶セル2を照明し、液晶セル2の画素電極9で反射され、フロントライト3の図示下面側から入射した光を、この開口部35を介して透過させ、表示を行うようになっているが、開口部35が素子部30を貫通して形成されているので、従来の有機EL素子のフロントライトに比して、光を透過させる部分の透過率を高くすることができる。従って、表示光である液晶セル2の反射光がフロントライト3内部を通過する間に減衰されにくくなり、その結果、表示光の光量を大きくすることができ、明るい表示が得られる液晶表示装置を実現することができる。
また、フロントライト3を点灯させず、外光を利用した反射表示を行う場合には、外光は開口部35を透過して液晶セル2に入射し、液晶セル2で反射され、再度開口部35を透過して表示されるので、液晶表示装置1に入射した外光が使用者に到達するまでに2回開口部35を通過することになる。従って、この開口部35が高い透過率を有していることによる効果はフロントライト3を点灯させない場合により顕著なものとなる。
【0035】
本実施形態に係るフロントライト3においては、開口部35の平面視における面積が、フロントライト3の表示領域の面積の80%以上とされることが好ましい。ここで、フロントライト3の表示領域とは、図1に示す液晶セル2の表示領域(画素電極9が配置された領域)の前面側に配置されたフロントライト3の平面領域を意味し、液晶表示装置1の表示領域と同一の領域である。このようなフロントライト3の表示領域において、開口部35の面積を80%以上とすることで、十分な照明輝度を得られるとともに、液晶セル2の表示を良好に透過させ、明るい表示を得ることができ、さらには発光部21が使用者に視認されにくくなる。
【0036】
発光部21をさらに視認されにくくするには、発光部21が平面視線状に形成されている場合には、その線幅を50μm以下とすればよい。50μmを越える線幅では、使用環境により発光部21が視認される場合があるが、50μm以下であれば、ほぼ全ての想定し得る使用状況において発光部21がほとんど視認されることはない。また、発光部21を視認されにくくする手法としては、上記線幅の微細化の他、液晶セル2の非表示領域に発光部21を配置する手法を採用しても良い。すなわち、液晶セル2に格子状に設けられたソース線6やゲート線7に沿うように、発光部21をストライプ状あるいは格子状に配置することで、液晶セル2において反射光が生じる画素電極9と、使用者との間に、発光部21が配置されないようにする手法である。この手法によれば、液晶表示装置1の開口率を低下させることなく液晶セル2を照明することができ、より明るい表示を得ることが可能となる。また、このように発光部21を配置すれば、液晶セル2には、ソース線6やゲート線7に沿って、格子状にブラックマトリクスが形成されているので、このブラックマトリクスと発光部21とが重なり、さらに発光部21が視認されにくくなる。
【0037】
(有機EL素子の製造方法)
次に、本発明に係る有機EL素子の製造方法の実施形態として、図1及び図2に示すフロントライト3を製造する場合を例に挙げ、図面を参照して以下に説明する。
図3ないし図5は、本実施形態のフロントライトの製造工程を示す構成図であり、図3A〜図3C、図4A〜図4C、及び図5A、図5Bは一連の製造工程を工程順に示している。また、これらの図において、特に断りの無い限り、図示左側に各工程における平面工程図を示し、図示右側には、図示左側に示す平面図の断面工程図を示すものとする。例えば、図3Aにおいて、図示左側は当該工程における平面工程図であり、図示右側は、前記平面工程図のB−B線に沿う断面工程図である。
【0038】
図2に示すフロントライト3を製造するには、まず、図3に示すガラスや透明樹脂などからなる透明の支持基板16を用意し、その支持基板16上に、AlやAu等からなる実装端子17a、17bを形成する。これらの実装端子17a、17bは、図3に示すように、それぞれ支持基板16の対向する2辺に沿って配置された長方形状とされる。
次に、図3Bに示すように、実装端子17a、17bが形成された支持基板16上に、透明導電材料からなる電極である陽極22を全面に形成する。次いで、図3Cに示すように、陽極22上に、順に正孔輸送層23、発光本体層24、バッファ層25、アルカリ土類金属層26、反射層27、遮光層28を全面に積層形成して素子部30を形成する。そして、遮光層28上にフォトレジストを塗布してマスク層29aを形成する。尚、上記素子部30を構成する各層は、図2に示す発光部21を構成する各層と同様の材料を用い、成膜することにより形成される。
【0039】
次に、マスク層29aをフォトリソグラフィ工程によりパターニングし、図4Aに示す形状のマスク層29aを形成する。このマスク層29aは、平面視矩形(ストライプ)状の外形を有するとともに、その内部に並設された平面視矩形状の複数のパターン部29bと開口部35aとを有している。また、図4Aに示す工程において、マスク層29aが設けられた以外の素子部30上面では、遮光層28が露出されている。
次に、図4Bに示すように、マスク層29aの図示右側側面に沿って、AuやAg等あるいはそれらを含むペーストからなる導通電極33を形成する。この導通電極33は、遮光層28と当接するように形成する。すなわち、導電性を有する遮光層28と、導通電極33とを電気的に接続することで、アルカリ土類金属層26及び反射層27からなる陰極と、導通電極33とが、導電性の遮光層28を介して電気的に接続されるようにする。
次に、イオンミリング法により、支持基板16の上方(素子部30側)からアルゴンイオンを照射することで、マスク層29a及び素子部30をエッチングすることで、素子部30を所定の形状にパターニングする。このパターニング工程により、図4Cに示すように、素子部30のうち、マスク層29aと導通電極33により覆われた部分が残されて発光部21を形成し、マスク層29aに覆われていない部分の素子部30は除去される。このようにして、発光部21内側に開口部35が形成されるとともに、素子部30に覆われていた実装端子17aの一部と、実装端子17bが発光部21の外周側に露出される。この図4Cに示す工程において、上記実装端子17aは、その一部が発光部21の外側に露出されるが、残部は発光部21に覆われた状態となっており、実装端子17aと、発光部21の陽極22とが電気的に接続された状態となっている。一方、実装端子17bは、後述する工程で導通電極33と接続するために、陽極22とは離間された状態となっている。また、マスク層29aの一部は遮光層28の上部に残り、樹脂層29として素子部を構成する各層とともに発光部21を構成する。この樹脂層29は、フロントライトの輝度や視認性に、ほとんど影響を与えないので、除去する必要はなく、むしろ除去するためには煩雑な工程を導入する必要があるため、発光部21の最上部に残しておくのがよい。但し、樹脂層29の層厚が大きすぎる場合には、フロントライトの厚さが大きくなるなどの不利が生じるため、樹脂層29の層厚は0.1〜0.5μm程度とするのがよく、そのためには、図3Cに示すマスク層29aの形成工程で予め適切な層厚に形成すればよい。
【0040】
上記イオンミリング法によるパターニングでは、基板16の上側から均一にアルゴンイオンを照射し、マスク層29aと素子部30とを一括的にエッチングして発光部21及び開口部35の形成と、実装端子17a、17bの露出を行うようになっている。従って、エッチング工程は、実装端子17a、17bが露出した時点で停止するように設定されるため、これらの実装端子17a、17bが露出する以前にマスク層29aが全て除去されると、遮光層28やその下側の反射層27がエッチングされ、発光部21の動作に不具合が生じるおそれがある。そのため、マスク層29aは、実装端子17a、17bが露出された時点で、遮光層28上に残る程度の層厚に、図3Cに示すマスク層29aの形成工程で形成しておく。
【0041】
次に、図5A右側の断面図に示すように、発光部21の上側(支持基板16と反対側)から接合するための保護基板36を用意する。この保護基板36の内面側(発光層21側)には、導通電極39と、封止材32とを設けておく。あるいは残留気泡防止のためにはこれらを発光層21上、さらには両方に設けておいても良い。また、図5A左側の平面図では、保護基板36及び封止材32は、図示を省略している。
導通電極39には、Agペーストなどの固化可能な液体状の導通材を用い、図5A左側の平面図に示すように、保護基板36を接合した状態で支持基板16側の導通電極33と、実装端子17bとの間に架設される位置に設けておく。封止材32は、図2に示す封止材32と同様の材料で構成され、保護基板36と発光層21及び支持基板16を一体に保持する接合材として機能し、絶縁性の熱硬化性樹脂や光硬化性樹脂を用いることができる。さらに、この封止材32は、接合材としての機能に加え、開口部35内部に充填されて、発光部21を保護する機能も有する。すなわち、発光部21の側面を大気と遮断することで、発光部21を構成する各層が大気中の酸素や水分により変性されるのを防止するようになっている。従って、封止材32としては、気密性が高く、水分を遮断できる安定な材料を用いることがより好ましい。
【0042】
次に、図5B右側の断面図に示すように、保護基板36を発光部21の上側から接合する。この接合工程においては、まず、保護基板36側の導通電極39と、支持基板16側の導通電極33とが導通電極33の上面中央部で当接され、次いで、封止材32が、発光部21を取り囲み、かつ発光部21内部の開口部35内を充填するように変形される。その後、導通電極39が、発光部21の側面部に回り込んだ封止材32の外側を経由して実装端子17bの中央部に接合される。尚、図5B左側の平面図では、保護基板36は図示を省略している。
このようにして、支持基板16及び発光部21と、保護基板36とが、封止材32により一体に接合されて本発明に係るフロントライトを得ることができる。図5Bに示すフロントライトにおいて、実装端子17aは、発光部21の陽極22と当接するとともに電気的に接続されており、実装端子17bは、導通電極39及び導通電極33を介して発光部21の遮光層28に接続され、発光部21の陰極を構成するアルカリ土類金属層26及び反射層27と電気的に接続されている。
【0043】
以上の工程により得られるフロントライトは、発光部21が所定のパターン形状を有して形成されるとともに、保護基板36から封止材32を経由して支持基板16に到る開口部35を有しており、発光部21をパターン形状に沿って発光させることで、被照明体を照明できるとともに、前記開口部35を介して被照明体を透過表示させることができる。そして、開口部35には封止材32のみが充填されているので、この開口部35は極めて高い透過率で光を透過させることができ、明るく、かつ鮮明な表示を得ることができる。
【0044】
尚、本実施形態では、実装端子17a、17bを支持基板16の対向する2辺に沿ってそれぞれ配置する場合について説明したが、これらの実装端子17a、17bの位置は、図3〜図5に示す位置に限定されず、フロントライト3の設計に応じて適宜変更することができる。例えば、支持基板16上に両方の実装端子を形成する場合でも、隣接する2辺に沿うように平面視略L型に配置することもでき、陽極22と接続される実装端子17aを支持基板16上に形成し、陰極38(遮光層28)に接続される実装端子17bを保護基板36の内面側に形成しても良い。あるいは、両方の実装端子17a、17bを保護基板の内面側に形成し、それぞれを陽極22及び陰極38に接続するようにしてもよい。
【0045】
また、発光部21の最上部に配置される樹脂層29(マスク層29a)は、導電性を有するフォトレジストで形成することができる。このような構成とすれば、導電性の遮光層28を設けなくとも、導通電極33と、反射層27及びアルカリ土類金属層26からなる陰極とを電気的に接続することができるので、工数を削減することができ、製造コストの低減を図ることができる。
【0046】
また、本実施形態では、素子部30のパターニングを、イオンミリング法により行う場合について説明したが、この素子部30のパターニングは、素子部30を構成する各層を一括に加工することができる加工方法であれば問題なく適用することができ、例えば、レーザーアブレーション法により素子部30のパターニングを行っても良く、その場合には、図3及び図4に示すマスク層29aは必ずしも設けなくとも良い。尚、イオンミリング法とレーザーアブレーション法のいずれにより素子部30のパターニングを行うかは、形成するパターン形状により最適な加工方法を選択すればよい。具体的には、加工精度の点ではイオンミリング法が優れるので、極めて微細なパターン形状を形成する場合には、イオンミリング法を用いるのがよい。
【0047】
【発明の効果】
以上、詳細に説明したように、本発明に係る有機EL素子は、支持基板と、該支持基板上に設けられた素子部とを備え、前記素子部が、陽極と、有機EL材料を含む発光層と、陰極とを順に積層して含む有機EL素子であって、前記素子部に、当該有機EL素子の被照明体を透過して表示するために前記素子部を貫通して形成された開口部と、前記被照明体を照明する発光部とが備えられた構成としたことで、素子部を貫通する開口部が設けられていることで、被照明体を透過して表示するための透過部における有機EL素子の透過率を高めることができる。従って、例えば有機EL素子を表示装置の前面側に配して照明手段として用いた場合に、有機EL素子による表示光の減衰が少なくなり、高輝度で鮮明な表示を得ることができる。
【0048】
また本発明に係る製造方法によれば、支持基板と、該支持基板上に設けられた素子部とを備え、前記素子部が、陽極と、有機EL材料を含む発光層と、陰極とを順に積層して含む有機EL素子の製造方法において、支持基板上に前記素子部を形成する工程と、前記素子部をパターニングすることで、前記素子部を貫通する所定形状の開口部を形成する工程と、を含む構成としたことで、パターニング工程に導入するエッチャントが一種類のみで良く、また著しい工数の増加も無いなど、製造プロセスを簡素化することができるので、製造の容易性を向上させることができ、これによる製造歩留まりの向上も見込める。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は、本発明の一実施の形態である液晶表示装置の斜視構成図である。
【図2】 図2は、図1に示すフロントライトの部分断面構成図である。
【図3】 図3A〜Cは、本発明に係る製造方法の実施形態による工程図である。
【図4】 図4A〜Cは、本発明に係る製造方法の実施形態による工程図である。
【図5】 図5A、図5Bは、本発明に係る製造方法の実施形態による工程図である。
【符号の説明】
1 液晶表示装置(表示装置)
2 液晶セル(表示手段)
3 フロントライト(照明手段)
16 支持基板
36 保護基板
30 素子部
21 発光部
35 開口部
22 陽極
23 正孔輸送層(発光層)
24 発光本体層(発光層)
25 バッファ層(発光層)
26 アルカリ土類金属層(陰極)
27 反射層(陰極)
28 遮光層
29 樹脂層
32 封止材(透光性の樹脂材料)

Claims (5)

  1. 支持基板と、該支持基板上に設けられた素子部とを備え、前記素子部、陽極と有機EL材料を含む発光層と陰極とを順に積層してなる発光部と、前記発光部を区画する開口部と、が設けられた有機EL素子の製造方法であって、
    支持基板上に、前記発光部の前記陰極と接続される実装端子を形成する工程と、前記支持基板上に前記陽極と前記発光層と前記陰極とを順に積層して積層膜を形成する工程と、前記陰極上に部分的に樹脂層を形成するとともに、前記樹脂層の非形成領域の前記陰極上であって前記実装端子側の端部に導通電極を形成する工程と、前記樹脂層を所定形状にパターニングした後、前記樹脂層及び前記導通電極をマスクとして用いて前記積層膜を貫通する所定形状の前記開口部と、前記開口部により区画された前記発光部とを形成する工程と、を有し、
    前記支持基板とともに前記素子部を挟持する保護基板の前記素子部側となる面の少なくとも前記樹脂層と対向する領域に透明な絶縁性の樹脂材料からなる封止材を配置するとともに、前記導通電極及び前記実装端子と対向する領域に固化可能な液体状の導通材を配置する工程と、
    前記導通電極と前記導通材とを対向させ、前記樹脂層と前記封止材とを対向させた状態で前記保護基板と前記支持基板とを貼り合わせる接合工程と、を有し、
    前記接合工程において、
    前記保護基板と前記支持基板とを接近させて前記導通材と前記導通電極とを接触させ、
    次いで、前記封止材を、前記発光部の外周を取り囲みかつ前記開口部に充填されるように変形させ、
    その後、前記導通材を、前記発光部を取り囲んだ前記封止材の外側を経由させて前記実装端子に接続することを特徴とする有機EL素子の製造方法。
  2. 前記支持基板上に前記実装端子を形成する工程において、前記支持基板上に一対の前記実装端子を形成し、
    前記積層膜を形成する工程において、一方の前記実装端子上に前記陽極が重なるように前記積層膜を形成することを特徴とする請求項1に記載の有機EL素子の製造方法。
  3. 前記樹脂層を、導電性及び遮光性を有する感光性樹脂材料で形成することを特徴とする請求項1又は2に記載の有機EL素子の製造方法。
  4. オンミリング法により前記開口部を形成することを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1項に記載の有機EL素子の製造方法。
  5. ーザーアブレーション法により前記開口部を形成することを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1項に記載の有機EL素子の製造方法。
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