JP4206822B2 - 複合酸化物から成る光触媒とその製造方法 - Google Patents

複合酸化物から成る光触媒とその製造方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は複合酸化物から成る光触媒に係り、特に、光触媒性能に優れかつ製造方法や使用条件が簡便である光触媒とその製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
【0003】
【特許文献1】
特開平7−24329号公報(請求項1、請求項4)
【特許文献2】
特開平10−244164号公報(段落番号0005)
【特許文献3】
特開平8−196912号公報(請求項1)
【特許文献4】
特開平11−139826号公報(段落番号0020)
【非特許文献1】
S. O-Y-Matsuo, et al,J. Solid state chem., 138, 47(1998)
【非特許文献2】
T. Omata, et al, J. Solid state chem., 147, 573(1999)
【0004】
近年、光触媒が発揮する高い酸化力と還元力を積極的に利用して、汚染大気・汚染水の清浄化などグローバルな環境浄化から、消臭・防汚・抗菌などの生活環境浄化に至るまで、さまざまな分野で光触媒の実用化に向けた研究開発が進められている。
【0005】
そして、光触媒作用を有する最も代表的な酸化物としては、例えば、アナターゼ型酸化チタンが知られており、脱臭・抗菌・防汚材として既に実用化されている。
【0006】
しかし、酸化チタンが光触媒としての性能を発揮するのは、太陽光線のうち4%程度にすぎない紫外線に対してのみである。このため、屋外における酸化チタンの高機能化・可視光域での応答性を目指してさまざまな改良が試みられている。例えば、酸化チタン上に色素を吸着させ可視光を吸収して生じた吸着色素の励起状態から酸化チタンへ電子を注入する方法、Cr、V、Mn、Fe、Niなどの金属イオンを化学的に注入する方法、プラズマ照射によって酸素欠陥を導入する方法、異種イオンを導入する方法などさまざまな試みが国内外で行われてきている。
【0007】
しかしながら、いずれの方法も均一分散が難しい、電子と正孔の再結合による光触媒性能が低下する、調整コストが高いなどの問題があるため、未だ工業化には至っていない。
【0008】
他方、高い触媒活性を有するとしてペロブスカイト型酸化物が最近注目されている。例えば、特許文献1においては、一般式A3+3+3で表されるLaFeO3および一般式A2+3+Oxで表されるSrMnOxなどが提案されているが、現実には高い触媒活性は得られていない。
【0009】
また、層状ペロブスカイト型酸化物の研究も盛んに行われている。例えば、特許文献2には層状ペロブスカイト型のABCO4が提案され、特許文献3にはKLaCa2Nb310系複合酸化物が提案され、また、特許文献4には、KCa2Nb310が提案されている。但し、これらの原理および製法は複雑であり、また、得られた複合酸化物の化学的安定性にも問題があるため未だ工業化には至っていない。
【0010】
更に、光触媒性能を有するこれ等酸化物の粒子表面で起きる光触媒反応を促進させるため、Pt、Rhなどの貴金属、および、NiO、RuO2等の遷移金属酸化物を助触媒として添加することも一般的に行われている。
【0011】
しかし、これ等助触媒は光触媒性能を有するわけではないため未だ光触媒性能は不十分であり、かつ、NiOの場合には還元、その後酸化して用いるなどその使用条件が複雑である問題を有している。
【0012】
このように上記アナターゼ型酸化チタンや従来の複合酸化物にて構成される光触媒は上述の問題を有しており、工業化に際しては未だ不十分であった。
【0013】
ところで、本発明者等は、非特許文献1と非特許文献2を参考にして新規化合物である立方晶系錫−タンタル複合酸化物を開発し、かつ、この複合酸化物は優れた光触媒性能を具備していることを発見している(特願2003−14876号明細書参照)。
【0014】
すなわち、上記非特許文献1には、図7(a)に示されるパイロクロア型構造のCe2Zr27+yを酸素雰囲気中において600℃で5時間酸化させると、図7(b)に示されるパイロクロア関連構造のCeZrO4(準安定相のκ−CeZrO4)が出現することが記載されている。
【0015】
また、上記非特許文献2には、このκ−CeZrO4が、パイロクロア型構造における陽イオンの規則配列を保ち、酸素の欠損部分に酸素が導入されたものであることが記載されている。そして、Ce3+→Ce4+のように陽イオンがより高い価数をとることができ、酸素が入ることのできるサイトがあれば他の系においても新規化合物を合成できる可能性が指摘されていた。
【0016】
この指摘を参考に非特許文献1〜2に示された技術的手法に従い、新規化合物の発見を目指して本発明者等が鋭意開発した結果、上述したように光触媒性能を具備する立方晶系錫−タンタル複合酸化物を開発するに至っている。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】
そこで、本発明の課題とするところは、本発明者等が発見した立方晶系錫−タンタル複合酸化物の種類を更に拡大し、光触媒性能に優れた新規な複合酸化物(すなわち、複合酸化物から成る光触媒)を提供すると共に、この光触媒の製造方法を提供することにある。
【0018】
【課題を解決するための手段】
すなわち、請求項1に係る発明は、
複合酸化物から成る光触媒を前提とし、
上記複合酸化物が、化学式ABO4+x(但し、−0.25≦x≦0.5、AイオンはSn元素、BイオンはNb,Taから選択された1種以上の元素)で表されると共に、蛍石型構造からみて酸素イオン欠損が規則的に存在しかつ陽イオンが規則配列したパイロクロア型構造の酸素欠損位置に酸素が充填されたパイロクロア関連構造、α−PbO2関連構造あるいはルチル関連構造のいずれかの構造を有することを特徴とする。
【0019】
また、請求項2に係る発明は、
請求項1記載の発明に係る光触媒の製造方法を前提とし、
パイロクロア型構造の複合酸化物A227(但し、AイオンはSn元素、BイオンはNb,Taから選択された1種以上の元素)を前駆体とし、この前駆体を酸素ガス中若しくは酸素ガスと不活性ガスの混合雰囲気中、300℃〜700℃で2〜120時間酸化処理することを特徴とするものである。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について詳細に説明する。
【0021】
まず、本発明に係る光触媒は複合酸化物から成り、この複合酸化物が、化学式ABO4+x(但し、−0.25≦x≦0.5、AイオンはSn元素、BイオンはNb,Taから選択された1種以上の元素)で表されると共に、蛍石型構造からみて酸素イオン欠損が規則的に存在しかつ陽イオンが規則配列したパイロクロア型構造の酸素欠損位置に酸素が充填されたパイロクロア関連構造、α−PbO2関連構造あるいはルチル関連構造のいずれかの構造を有することを特徴としている(請求項1)。
【0022】
そして、複合酸化物から成る上記光触媒は、パイロクロア型構造の複合酸化物A227を前駆体とし、この前駆体を酸素ガス中若しくは酸素ガスと不活性ガスの混合雰囲気中、300℃〜700℃で2〜120時間酸化処理することにより製造することができる(請求項2)。
【0023】
以下、本発明に係る光触媒の製造方法について詳細に説明する。
【0024】
まず、前駆体であるパイロクロア型構造の複合酸化物A227(但し、AイオンはSn元素、BイオンはNb,Taから選択された1種以上の元素)は、通常の固相法、すなわち、原料となる各金属成分の酸化物または炭酸塩や硝酸塩等の塩類を目的組成比で混合し焼成することで合成される。但し、これ以外の湿式法あるいは気相法で合成しても当然のことながらよい。具体的には、前駆体であるパイロクロア型構造の上記複合酸化物A227は以下のように製造される。
【0025】
まず、3N(すなわち純度99.9%)のA元素の酸化物と、B元素の酸化物を原料とし、原子比で1:1に秤量し、めのう乳鉢、ボールミル等で混合し、100MPa程度の圧力で5〜20mmφ程度の円盤状に圧粉成形する。その後、この成形体をガラスアンプルに投入し、1×10-4Pa以下に真空引きして封入し、かつ、約900〜1000℃、5〜20時間で焼成した後、室温まで冷却してパイロクロア型構造の複合酸化物A227が得られる。
【0026】
以下、上記A元素とB元素がそれぞれSnとTaの場合を例に挙げて具体的に説明すると、このパイロクロア型構造の複合酸化物Sn2Ta27は以下のように製造される。まず、SnO(3Nすなわち純度99.9%)とTa25を原料とし、モル比で2:1に秤量し、めのう乳鉢、ボールミル等で混合し、100MPa程度の圧力で5〜20mmφ程度の円盤状に圧粉成形する。その後、この成形体をガラスアンプルに投入し、1×10-4Pa以下に真空引きして封入し、かつ、約900〜1000℃、5〜20時間で焼成した後、室温まで冷却してパイロクロア型構造の複合酸化物が得られる。尚、焼成物中にはパイロクロア型構造の複合酸化物と共に微量のSn金属が含まれている場合があり、この金属Snを除去するため、硝酸で洗浄を行うことが好ましい。
【0027】
次に、前駆体であるパイロクロア型構造の上記複合酸化物A227をアルミナるつぼに投入し、シリカガラス管内に置くと共に加熱炉内に配置する。このとき、炉温度上昇中は酸化防止のため真空ポンプにより真空引きを行う。そして、炉温が300℃〜500℃に到達したとき、真空引きを止め、酸素ガスと不活性ガスの混合雰囲気中、2〜120時間かけて酸化処理する。
【0028】
この処理により、蛍石型構造からみて酸素イオン欠損が規則的に存在しかつ陽イオンが規則配列したパイロクロア型構造の酸素欠損位置に酸素が充填されたパイロクロア関連構造を有する立方晶系の複合酸化物ABO4+x(但し、−0.25≦x≦0.5、AイオンはSn元素、BイオンはNb,Taから選択された1種以上の元素)を得ることができる。但し、上記条件(300℃〜500℃)を外れて酸化温度が低いと、前駆体から酸化が進まないため、パイロクロア関連構造の複合酸化物ABO4+xを得ることができない。また、温度が上記条件(300℃〜500℃)より高く、かつ、以下に述べるルチル関連構造の複合酸化物を得るための温度条件よりも高いと、前駆体はA元素、B元素の酸化物に分解してしまう。
【0029】
尚、酸化処理の温度条件を上記条件(300℃〜500℃)よりある範囲で高く設定することにより、パイロクロア関連構造の複合酸化物ABO4+xに代えて以下に述べるα−PbO2関連構造あるいはルチル関連構造の複合酸化物を得ることができる。
【0030】
すなわち、前駆体であるパイロクロア型構造の複合酸化物A227が投入されたアルミナるつぼをシリカガラス管内に置くと共に加熱炉内に配置し、炉温度上昇中は酸化防止のため真空ポンプにより真空引きを行い、かつ、炉温が400℃〜500℃に到達したとき、真空引きを止め、酸素ガスと不活性ガスの混合雰囲気中あるいは酸素ガス雰囲気中、2〜120時間かけて酸化処理する。
【0031】
この処理により、蛍石型構造からみて酸素イオン欠損が規則的に存在しかつ陽イオンが規則配列したパイロクロア型構造の酸素欠損位置に酸素が充填されたα−PbO2関連構造を有する複合酸化物ABO4+xを得ることができる。
【0032】
尚、上記酸化処理の条件として、酸素ガスと不活性ガスの混合雰囲気より酸素ガス雰囲気中で行った方が比較的低温度でα−PbO2関連構造を有する複合酸化物ABO4+xを得ることができるので好ましい。但し、上記条件(400℃〜500℃)を外れて酸化温度が低く、かつ、上記パイロクロア関連構造の複合酸化物を得るための温度条件より低いと、前駆体から酸化が進まないため、α−PbO2関連構造の複合酸化物ABO4+xを得ることができない。また、温度が上記条件(400℃〜500℃)より高く、かつ、以下に述べるルチル関連構造の複合酸化物を得るための温度条件よりも高いと、前駆体はA元素、B元素の酸化物に分解してしまう。
【0033】
同様に、前駆体であるパイロクロア型構造の複合酸化物A227が投入されたアルミナるつぼをシリカガラス管内に置くと共に加熱炉内に配置し、炉温度上昇中は酸化防止のため真空ポンプにより真空引きを行い、かつ、炉温が500℃〜700℃に到達したとき、真空引きを止め、1〜5%酸素ガスと不活性ガスの混合雰囲気中、2〜120時間かけて酸化処理する。
【0034】
この処理により、蛍石型構造からみて酸素イオン欠損が規則的に存在しかつ陽イオンが規則配列したパイロクロア型構造の酸素欠損位置に酸素が充填されたルチル関連構造を有する複合酸化物ABO4+xを得ることができる。但し、上記条件(500℃〜700℃)を外れて酸化温度が低く、かつ、上記パイロクロア関連構造の複合酸化物を得るための温度条件より低いと、前駆体から酸化が進まないため、ルチル関連構造を有する複合酸化物ABO4+xを得ることができない。また、温度が上記条件(500℃〜700℃)より高いと、前駆体はA元素、B元素の酸化物に分解してしまう。
【0035】
尚、化学式ABO4+x(但し、−0.25≦x≦0.5、AイオンはSn元素、BイオンはNb,Taから選択された1種以上の元素)で表されると共に、蛍石型構造からみて酸素イオン欠損が規則的に存在しかつ陽イオンが規則配列したパイロクロア型構造の酸素欠損位置に酸素が充填されたパイロクロア関連構造、α−PbO2関連構造あるいはルチル関連構造のいずれかの構造を有する複合酸化物(本発明に係る光触媒)の粉末X線回折は、MACサイエンス社X線回折装置(グラファイトKβ線フィルターカバーを用いたCuKα線を使用)を用いて行われている。
【0036】
そして、本発明に係る光触媒を構成する上記複合酸化物においては、挿入される酸素イオンは動きやすく活性で、かつ、挿入する酸素イオン量を変化させることによりエネルギーバンドギャップと欠陥準位を変化させて光吸収特性を制御することができるため、上述した従来の複合酸化物で構成される光触媒と較べてより優れた光触媒性能を具備している。
【0037】
尚、本発明に係る光触媒の形状は、光を有効に利用させるために比表面積の大きい粒子からなることが望ましく、一般には各粒子の大きさは0.1〜10μm、より好ましくは0.1〜1μmが適当である。このような粒径からなる複合酸化物粉末を得る慣用的な手段としては、乳鉢を用いた手粉砕、あるいはボールミル、遊星回転ボールミルを用いた粉砕が例示される。
【0038】
【実施例】
次に、実施例を挙げて本発明をさらに詳細に説明する。但し、本発明はこの実施例に限定されるものではない。
【0039】
[実施例1]
試料調製
(原料)
SnO粉末(高純度科学研究所株式会社製、純度99.9%):1.9897g、
Nb25粉末(高純度科学研究所株式会社製、純度99.9%、ig.-loss0.261%):1.9682g
尚、上記「ig.-loss」は、水分、吸収物等によるロスを示している。
【0040】
(混合・圧粉成形処理)
1:秤量後の各粉末試料をめのう乳鉢を用い、1.5時間混合した。
【0041】
2:その後、9mmφ程度の円盤状に100MPa程度の圧力で圧粉成形した。
【0042】
(焼成処理)
その後、上記成形体をガラスアンプルに入れ、1×10-4Pa以下に真空引きして封入し、かつ、約900℃で5時間焼成した後、室温まで冷却してパイロクロア型構造の複合酸化物が得られた。
【0043】
(洗浄処理)
次に、上記パイロクロア型構造の複合酸化物を水中に投入し、0.1N硝酸溶液を滴下しながら撹拌し、固液分離し、酸化物を乾燥した。
【0044】
(酸化処理)
次に、前駆体である上記パイロクロア型構造の複合酸化物をアルミナるつぼに投入し、かつ、これをシリカガラス管内に置くと共に加熱炉内に配置した。このとき、炉温度上昇中は酸化防止のため真空ポンプにより真空引きを行った。
【0045】
次に、炉温が400℃に到達したとき、真空引きを止め、1%酸素とアルゴンガス雰囲気中、5時間かけて酸化した。
【0046】
そして、この酸化処理により、蛍石型構造からみて酸素イオン欠損が規則的に存在しかつ陽イオンが規則配列したパイロクロア型構造の酸素欠損位置に酸素が充填されたパイロクロア関連構造を有する複合酸化物SnNbO4+xが得られた。
【0047】
[実施例2]
上記炉温が400℃を超え500℃に到達したとき、真空引きを止め、1%酸素とアルゴンガス雰囲気中で、5時間かけて酸化処理した以外は実施例1と同様に行い、蛍石型構造からみて酸素イオン欠損が規則的に存在しかつ陽イオンが規則配列したパイロクロア型構造の酸素欠損位置に酸素が充填されたα−PbO2関連構造を有する複合酸化物SnNbO4+xが得られた。
【0048】
[実施例3]
上記炉温が400℃を超え600℃に到達したとき、真空引きを止め、1%酸素とアルゴンガス雰囲気中で、5時間かけて酸化処理した以外は実施例1と同様に行い、蛍石型構造からみて酸素イオン欠損が規則的に存在しかつ陽イオンが規則配列したパイロクロア型構造の酸素欠損位置に酸素が充填されたα−PbO2関連構造を有する複合酸化物SnNbO4+xが得られた。
【0049】
[実施例4]
上記炉温が400℃を超え700℃に到達したとき、真空引きを止め、1%酸素とアルゴンガス雰囲気中で、5時間かけて酸化処理した以外は実施例1と同様に行い、蛍石型構造からみて酸素イオン欠損が規則的に存在しかつ陽イオンが規則配列したパイロクロア型構造の酸素欠損位置に酸素が充填されたルチル関連構造を有する複合酸化物SnNbO4+xが得られた。
【0050】
『結晶構造の確認』
得られた実施例1〜4に係る複合酸化物SnNbO4+xにおける結晶構造の確認は、MACサイエンス社X線回折装置(グラファイトKβ線フィルターカバーを用いたCuKα線を使用)を用いて行った。
【0051】
すなわち、硝酸洗浄後におけるパイロクロア型構造の複合酸化物(前駆体)のX線回折測定結果に係るグラフ図を図1(a)に、また、この前駆体を酸化して得られた実施例1〜4に係る複合酸化物SnNbO4+xのX線回折測定結果に係るグラフ図を図1(b)〜(e)に示す。
【0052】
尚、図1中「*」はパイロクロア型構造の複合酸化物(前駆体)をX線回折測定して得られた特有のX線回折強度パターンを示し、「○」はパイロクロア関連構造を有する複合酸化物SnNbO4+xをX線回折測定して得られた特有のX線回折強度パターンを示し、「▽」はα−PbO2関連構造を有する複合酸化物SnNbO4+xをX線回折測定して得られた特有のX線回折強度パターンを示し、「□」はルチル関連構造を有する複合酸化物SnNbO4+xをX線回折測定して得られた特有のX線回折強度パターンを示している。また、図1中「黒○」はパイロクロア型構造の複合酸化物(前駆体)の分解成分であるNb25における特有のX線回折強度パターンを示し、また、「黒□」は上記パイロクロア型構造の複合酸化物(前駆体)の分解成分であるSnO2における特有のX線回折強度パターンを示している。
【0053】
[比較例1]
前駆体である上記パイロクロア型構造の複合酸化物を実施例1と同一の条件で調製した。
【0054】
(酸化処理)
次に、前駆体である上記パイロクロア型構造の複合酸化物をアルミナるつぼに投入し、かつ、これをシリカガラス管内に置くと共に加熱炉内に配置した。このとき、炉温度上昇中は酸化防止のため真空ポンプにより真空引きを行った。
【0055】
次に、炉温が290℃に到達したとき、真空引きを止め、1%酸素ガスとアルゴンガスの混合雰囲気中、5時間かけて酸化処理して生成物を得た。
【0056】
そして、この処理により得られた生成物をX線回折測定し、測定されたX線回折強度パターンを確認したところ、図2(b)に示されているように上記前駆体における特有のX線回折強度パターン「*」(図1a、図2a参照)と同一のX線回折強度パターンが得られ、酸化が進んでいないことが分かった。
【0057】
[比較例2]
上記炉温が290℃を超え950℃に到達したとき、真空引きを止め、1%酸素とアルゴンガス雰囲気中、5時間かけて酸化処理した以外は比較例1と同様に行った。
【0058】
そして、この処理により得られた生成物をX線回折測定し、測定されたX線回折強度パターンを確認したところ、図2(c)に示されているように上記前駆体の分解物であるNb25のX線回折強度パターン「黒○」およびSnO2のX線回折強度パターン「黒□」が得られ、上記前駆体が分解していることが分かった。
【0059】
[実施例5]
前駆体である上記パイロクロア型構造の複合酸化物を実施例1と同一の条件で調製した。
【0060】
(酸化処理)
次に、前駆体である上記パイロクロア型構造の複合酸化物をアルミナるつぼに投入し、かつ、これをシリカガラス管内に置くと共に加熱炉内に配置した。このとき、炉温度上昇中は酸化防止のため真空ポンプにより真空引きを行った。
【0061】
次に、炉温が400℃に到達したとき、真空引きを止め、酸素雰囲気中、5時間かけて酸化した。
【0062】
そして、この酸化処理により、蛍石型構造からみて酸素イオン欠損が規則的に存在しかつ陽イオンが規則配列したパイロクロア型構造の酸素欠損位置に酸素が充填されたα−PbO2関連構造を有する複合酸化物SnNbO4+xが得られた。
【0063】
[実施例6]
上記炉温が400℃を超え450℃に到達したとき、真空引きを止め、酸素雰囲気中、5時間かけて酸化処理した以外は実施例5と同様に行い、蛍石型構造からみて酸素イオン欠損が規則的に存在しかつ陽イオンが規則配列したパイロクロア型構造の酸素欠損位置に酸素が充填されたα−PbO2関連構造を有する複合酸化物SnNbO4+xが得られた。
【0064】
[結晶構造の確認]
得られた実施例5〜6に係る複合酸化物SnNbO4+xにおける結晶構造の確認は、MACサイエンス社X線回折装置(グラファイトKβ線フィルターカバーを用いたCuKα線を使用)を用いて行った。
【0065】
すなわち、硝酸洗浄後におけるパイロクロア型構造の複合酸化物(前駆体)のX線回折測定結果に係るグラフ図を図3(a)に、また、この前駆体を酸化して得られた実施例5〜6に係る複合酸化物SnNbO4+xのX線回折測定結果に係るグラフ図を図3(b)〜(c)に示す。
【0066】
[比較例3]
前駆体である上記パイロクロア型構造の複合酸化物を実施例1と同一の条件で調製した。
【0067】
(酸化処理)
次に、前駆体である上記パイロクロア型構造の複合酸化物をアルミナるつぼに投入し、かつ、これをシリカガラス管内に置くと共に加熱炉内に配置した。このとき、炉温度上昇中は酸化防止のため真空ポンプにより真空引きを行った。
【0068】
次に、炉温が350℃に到達したとき、真空引きを止め、酸素ガス雰囲気中、5時間かけて酸化処理して生成物を得た。
【0069】
そして、この処理により得られた生成物をX線回折測定し、測定されたX線回折強度パターンを確認したところ、図4(b)に示されているように上記前駆体における特有のX線回折強度パターン「*」(図1a、図2a参照)と同様のX線回折強度パターンが得られ、酸化が進んでいないことが分かった。
【0070】
[比較例4]
上記炉温が350℃を超え500℃に到達したとき、真空引きを止め、酸素雰囲気中、5時間かけて酸化処理した以外は比較例3と同様に行った。
【0071】
そして、この処理により得られた生成物をX線回折測定し、測定されたX線回折強度パターンを確認したところ、図4(c)に示されているように上記前駆体の分解物であるNb25のX線回折強度パターン「黒○」およびSnO2のX線回折強度パターン「黒□」が得られ、上記前駆体が分解していることが分かった。
【0072】
[光触媒として用いた場合の評価]
次に、実施例に係る複合酸化物を光触媒として用いた場合の触媒活性評価を、メチレンブルー水溶液の光ブリーチング法で行った。
【0073】
これは、メチレンブルー染料溶液に実施例に係る上記複合酸化物を投入したサンプルと、メチレンブルー染料溶液に上記複合酸化物を投入しないサンプルを用意し、これ等サンプルに光を照射し、光触媒効果によるメチレンブルーの分解の程度を分光光度計で調べる方法である。
【0074】
(メチレンブルー水溶液の調製)
メチレンブルー(関東化学株式会社製、試薬特級)
超純水(比抵抗18.2MΩcm以上)
上記メチレンブルー7.48mgを精秤し、メスフラスコを用いて1リットルの超純水に全量を溶解し、2.0×10-5mol/リットル(mol・dm-3)の水溶液を調製した。
【0075】
(光照射)
A 実験装置 装置概略は図6に示す。
【0076】
光源:下方照射型500WのXeランプ
分光光度計:日立製作所製、U4000分光光度計
B 試料溶液
実施例1に係るパイロクロア関連構造を有する複合酸化物SnNbO4+x(試料1)、実施例4に係るルチル関連構造を有する複合酸化物SnNbO4+x(試料2)、実施例6に係るα−PbO2関連構造を有する複合酸化物SnNbO4+x(試料3)、および、比較例1〜4に係る試料について、その0.20gを、メチレンブルー水溶液200cm3中にマグネチックスターラーを用いて各々分散させた。
【0077】
次に、試料が分散されたメチレンブルー溶液を石英セルに採取し、透過スペクトルを測定した。
【0078】
次に、測定した試料を元に戻し、攪拌と光照射を繰り返し、時間経過ごとに透過スペクトルを測定し、その吸光度を求めた。結果を図5に示す。
【0079】
尚、図5の「吸光度」は、上記Xeランプ全光を照射したときの波長600〜664nmにあるメチレンブルーの最大吸収の値を示している。
【0080】
そして、図5のグラフ図から理解されるように、実施例1、4、6に係る複合酸化物SnNbO4+x(試料1〜3)を投入した場合、これ等実施例と同様に測定したサンプル無投入に較べてその吸光度が徐々に減少している。
【0081】
このことから、各実施例に係る複合酸化物SnNbO4+xが優れた光触媒性能を有していることが確認される。
【0082】
尚、比較例1〜4に係る試料についても同様の測定を行ったが、サンプル無投入時とほぼ同様の減衰、あるいは、わずかに吸光度の減少が見られる程度であり、ほとんど光触媒性能を有していないことが確認された。
【0083】
また、図5に示すように、実施例1に係るパイロクロア関連構造を有する複合酸化物SnNbO4+x(試料1)では、点線で示している光未照射のときでも吸光度が減少している。すなわち、光未照射でも光触媒性能を示していることから、上記複合酸化物SnNbO4+x(試料1)は、光遮断時前に受光した光エネルギーで光触媒性能を示す「蓄光性」を具備していると思われる。
【0084】
【発明の効果】
請求項1記載の発明に係る光触媒によれば、
化学式ABO4+x(但し、−0.25≦x≦0.5、AイオンはSn元素、BイオンはNb,Taから選択された1種以上の元素)で表されると共に、蛍石型構造からみて酸素イオン欠損が規則的に存在しかつ陽イオンが規則配列したパイロクロア型構造の酸素欠損位置に酸素が充填されたパイロクロア関連構造、α−PbO2関連構造あるいはルチル関連構造のいずれかの構造を有する複合酸化物により構成され、この複合酸化物においては、挿入される酸素イオンは動きやすく活性で、かつ、挿入する酸素イオン量を変化させることによりエネルギーバンドギャップと欠陥準位を変化させて光吸収特性を制御することができるため、従来の光触媒と較べてより優れた光触媒性能を具備している。
【0085】
また、請求項2記載の発明に係る光触媒の製造方法によれば、
パイロクロア型構造の複合酸化物A227(但し、AイオンはSn元素、BイオンはNb,Taから選択された1種以上の元素)を前駆体とし、この前駆体を酸素ガス中若しくは酸素ガスと不活性ガスの混合雰囲気中、300℃〜700℃で2〜120時間酸化処理することにより、請求項1に係る光触媒を製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1(a)はパイロクロア型構造の複合酸化物(前駆体)におけるX線回折強度パターンを示すグラフ図、図1(b)はパイロクロア関連構造を有する複合酸化物SnNbO4+xにおけるX線回折強度パターンを示すグラフ図、図1(c)〜(d)はα−PbO2関連構造を有する複合酸化物SnNbO4+xにおけるX線回折強度パターンを示すグラフ図、図1(e)はルチル関連構造を有する複合酸化物SnNbO4+xにおけるX線回折強度パターンを示すグラフ図。
【図2】図2(a)〜(b)はパイロクロア型構造の複合酸化物(前駆体)におけるX線回折強度パターンを示すグラフ図、図2(c)はパイロクロア型構造の複合酸化物(前駆体)の分解成分であるNb25およびSnO2のX線回折強度パターンを示すグラフ図。
【図3】図3(a)はパイロクロア型構造の複合酸化物(前駆体)におけるX線回折強度パターンを示すグラフ図、図3(b)〜(c)はα−PbO2関連構造を有する複合酸化物SnNbO4+xにおけるX線回折強度パターンを示すグラフ図。
【図4】図4(a)〜(b)はパイロクロア型構造の複合酸化物(前駆体)におけるX線回折強度パターンを示すグラフ図、図4(c)はパイロクロア型構造の複合酸化物(前駆体)の分解成分であるNb25およびSnO2のX線回折強度パターンを示すグラフ図。
【図5】実施例1、4、6に係る複合酸化物SnNbO4+x(試料1〜3)が投入されたメチレンブルー水溶液と無投入のメチレンブルー水溶液における照射時間と吸光度変化との関係をそれぞれ示すグラフ図。
【図6】触媒活性評価を行うための光照射実験装置における構成説明図。
【図7】図7(a)〜(b)はパイロクロア型構造のCe2Zr27+y、および、パイロクロア関連構造のCeZrO4(準安定相のκ−CeZrO4)の結晶構造における単位格子の1/8をそれぞれ示す模式図。

Claims (2)

  1. 複合酸化物から成る光触媒において、
    上記複合酸化物が、化学式ABO4+x(但し、−0.25≦x≦0.5、AイオンはSn元素、BイオンはNb,Taから選択された1種以上の元素)で表されると共に、蛍石型構造からみて酸素イオン欠損が規則的に存在しかつ陽イオンが規則配列したパイロクロア型構造の酸素欠損位置に酸素が充填されたパイロクロア関連構造、α−PbO2関連構造あるいはルチル関連構造のいずれかの構造を有することを特徴とする光触媒。
  2. 請求項1記載の光触媒の製造方法において、
    パイロクロア型構造の複合酸化物A227(但し、AイオンはSn元素、BイオンはNb,Taから選択された1種以上の元素)を前駆体とし、この前駆体を酸素ガス中若しくは酸素ガスと不活性ガスの混合雰囲気中、300℃〜700℃で2〜120時間酸化処理することを特徴とする光触媒の製造方法。
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