JP4206561B2 - 車両盗難防止装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両盗難を判定する車両盗難防止装置に関し、特に、盗難防止プログラムの構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から車両用盗難防止装置が知られている。このような車両用盗難防止装置では、キーをキーシリンダに挿入し、イグニッションスイッチがオンされると、キー内の暗証コード(外部コード)と車両側の暗証コード(内部コード)とを照合し、上記照合結果に応じてエンジンの始動を許可または禁止する、というのが一般的な方法である。
【0003】
また、このような装置においては、車両組付時に車両内メモリに暗証コードを登録する、更には、車両ユーザーがキーを紛失した場合などを想定し、車両販売後に車両内の暗証コードを消去・追加する機能も有している。
【0004】
すなわち、盗難防止装置用プログラム(以下、イモビプログラムという)は、図14に示すように、キー内の暗証コードと車両側コードとを照合する照合処理モジュール、車両組立時(初期時)に車両内メモリに車両側コードを登録する工場登録処理モジュール、車両販売後に車両側コードを消去する市場消去処理モジュール、車両販売後に車両側コードを追加する市場登録処理モジュールなど各要求に対応した複数のプログラムモジュールを備えているのである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来のプログラムは、図14に示す如く、それぞれが独立したプログラム構造であるため、各処理モジュールが自分の処理を実行する条件であるかを個別に判別し、条件成立時に他の処理モジュールが実行されていないことを確認したうえで自分の処理を起動させていた。従って、全ての処理モジュールに、実行条件を判断するロジック、或いは他の処理が実行されてないことを判断するロジックを備える必要があり、プログラム全体が複雑となっていた。
【0006】
また、特にイモビプログラムの場合、ある処理モジュールと他の処理モジュールとの間で、類似した実行条件となっている場合が多く、このように、個別に実行条件を判断していると、複数の処理モジュールが同時に実行されてしまう、或いは、処理途中で別のモジュールの処理に移行してしまうといった不具合が生じやすい。
【0007】
さらに、図14の点線で示すように、何らかの理由で新規に処理モジュールを追加した場合には、既存の処理モジュール全てに新規モジュールが実行中でないかを判断するロジックを追加する必要があるため、プログラム変更に対し変更箇所が大規模となってしまう。また、既存の処理モジュールに対して、処理途中で新規モジュールに移行しないかを検証する必要もあるため、盗難防止システムおよびこのプログラムの全体を理解している熟練した技術者しかプログラム変更に対応できないなどの問題も生じていた。
【0008】
本発明は、こうした問題に鑑みなされたものであり、簡素なプログラムで且つプログラム変更も容易にできるプログラムの構造を備えた盗難防止装置を提供することを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段、及び発明の効果】
上記目的を達成するためになされた本発明の車両盗難防止装置は、請求項1に記載のように、車両盗難防止装置のプログラムの外部コードと前記内部コードとの照合処理を行う照合処理モジュールと、外部コードを内部コードとして登録する登録処理モジュールとの実行開始の判断を前記照合処理モジュール登録処理モジュールとは独立したモード判定モジュールにて行うようにしたので、前記照合処理モジュール登録処理モジュール内に実行条件を判断するロジックを備える必要がなく、プログラム全体を簡素化できる。また、モード判定モジュールでのみ実行条件を判断し、前記照合処理モジュール登録処理モジュールの実行を許可しているので、第1、第2処理モジュールが同時に実行されるという不具合を簡単に解決することができる。
【0010】
さらに、新規モジュールを追加する場合でも、新規モジュールの実行条件をモード判定モジュールに追加するのみでよく、既存モジュールを変更する必要はない。よって、このような変更に対しても容易に対応することができる。
【0011】
また、請求項2においては、モード判定モジュールの実行開始の判断処理における実行要求処理により、照合処理モジュールあるいは登録処理モジュールのいずれかの実行の要求を行うことが判断されたことに基づき、該当する処理モジュールが実行中である旨を示す内容に実行中情報を書き換える実行中情報処理を備える。また請求項3に示すように、モード判定モジュールは実行中の処理モジュールがその処理を完了させた旨の通知を受けると、実行中情報処理により、該当する処理モジュールが実行中ではない旨を示す内容に実行中情報を書き換える。
【0013】
請求項4によれば、モード判定モジュールに前記照合処理モジュールでの照合処理による一致または不一致を示す照合結果を車両内記憶装置に格納する格納処理を備え、前記モード判定モジュールは格納された照合結果に基づき前記登録処理モジュールを実行するか否かを判断するので、登録処理モジュール内に照合処理ロジックを組み入れる必要はなく、プログラムを簡素化できる。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の好適な実施形態を図面に基づいて説明する。
【0015】
図1は本実施形態の車両盗難防止装置の概略構成を示すブロック図である。この車両盗難防止装置は、複数の正規キーK1〜K4と、盗難防止機能を有するエンジンECU30と、アンプ回路21と、キーシリンダ22とから構成され、キーシリンダ22内にはアンテナ22aが設けられている。
【0016】
正規キーK1〜K4にはトランスポンダT1〜T4が内蔵されており、トランスポンダは暗証コードを記憶する機能と暗証コードを送信する機能とを有している。
【0017】
エンジンECU30は各種エンジンの制御を実行する第1CPU31と、各種制御プログラムが記憶された第1ROM32と、各種データを一時記憶する第1RAM33と、第1入出力バッファ34と、第1入出力回路35と、EEPROM39とを備えている。第1入出力回路35にはインジェクタ23の駆動回路36やイグナイタ24の駆動回路37が接続されており、第1CPU31は駆動回路36、37を制御することにより燃料噴射・点火のエンジン制御を実行している。また、EEPROM39には、各キーK1〜K4内に記憶されている暗証コード(外部コード)と等しいコード(内部コード)が記憶されている(図7)。
【0018】
さらに、エンジンECU30は第2CPU41と、第2ROM42と、第2RAM43と、第2入出力バッファ44と、第2入出力回路45とを備えている。第2入出力回路45にはアンプ回路21が接続されており、第2CPU41はこの第2入出力回路45を介してキーシリンダ22に差し込まれたキーからの暗証コードの受信を行う。第2CPU41にて受信した暗証コードは通信線50を介して第1CPU31に送信される。
【0019】
また、エンジンECU30には外部ツール55を接続する端子を備えており、車両販売後に暗証コードを消去・追加する場合には、外部ツール55を接続し、外部ツール55から所望の要求コマンドを出力することにより、エンジンECU30が市場登録処理などの特殊モードに切り替わって、暗証コードを消去・追加を実行することができるようになる。
【0020】
次に、暗証コードの照合手順を説明すると、まず、イグニッションがオンされ、エンジンECU30に電源供給されると、第2CPU41からアンプ回路21に対して励起開始信号が送出される。この開始信号を受け、アンプ回路21からはキーシリンダ22に励起信号(例えば、一定周波数のSIN波)が送出される。そして、キーK1〜K4はこの励起信号を受取り、このエネルギーを電源として暗証コードを送出し、暗証コードはアンプ回路21→第2入出力回路45→第2CPU41→通信線50の経路で第1CPU31に伝達される。
【0021】
そして、第1CPU31にてこの暗証コードとEEPROM39内のコードとが照合され、この結果が不一致ならインジェクタ23、イグナイタ24の駆動を停止してエンジンを停止させる。従って、正規キーを持たない者が、不正にエンジン始動を試みても、照合結果が不一致となるのでエンジンが停止し車両盗難を防ぐことができる。
【0022】
図2は、第1CPU31で実行されるイモビプログラム構造を示した図である。本実施形態のイモビプログラムには、キーからの暗証コードと車両側コードとを照合する照合処理モジュール61、車両組立時に車両内メモリに車両側コードを登録する工場登録処理モジュール62、車両販売後に車両側コードを消去する市場消去処理モジュール63、同じく車両販売後に車両側コードを追加する市場登録処理モジュール64が備えられている。この点は従来プログラムと同様であるが、本実施形態のイモビプログラムではモード判定モジュール65をさらに備えており、この点が本発明において最も特徴とするところである。
【0023】
このモード判定モジュール65は、照合処理モジュール61、工場登録処理モジュール62、市場消去処理モジュール63、市場登録処理モジュール64の各モジュールへの実行許可を集中管理する機能と、各モジュールで判断された情報(キー種別など)を受信して第1RAM33にて記憶管理する機能とを有している。すなわち、従来では各モジュールで個別に実行条件を判断していたが、本実施形態ではこのモード判定モジュール65にて一括して実行条件を判断し、各処理モジュールに対して処理要求を出す構造となっている。この構成により、従来とは異なり、照合処理モジュールと工場登録処理モジュールとの間で直接情報をやり取りしたり、他の処理モジュールに対して実行中であるかを問い合わせることはない。
【0024】
次に、図3〜図14を用いて、各処理モジュールで実行される処理について説明する。
【0025】
図3はモード判定モジュール65内での実行処理を示すフローチャートであり、この処理は16ms毎に実行される。
【0026】
まず、ステップ301からステップ304では、現在、工場登録処理モジュール62、市場消去処理モジュール63、市場登録処理モジュール64、照合処理モジュール61での各処理が実行途中であるか否かを判断する。ここで、実行中であるかは、第1RAM33に格納されている実行中フラグ(図8)を見て判断するが、実行中フラグの操作については後で詳述する。
【0027】
そして、最初はどの処理モジュールも実行状態にないので、ステップ301からステップ304の全ステップでNO判定され、ステップ305に進む。ステップ305からステップ308では各処理モジュールの実行条件をそれぞれ判断し、成立した実行条件に応じてステップ309からステップ312にて工場登録処理モジュール62、市場登録処理モジュール64、市場消去処理モジュール63、照合処理モジュール61の各モジュールに対して処理実行の要求を行う。
【0028】
次に、各モジュールでの処理について、工場登録処理(図4)、照合処理(図9)、市場消去処理(図12)、市場登録処理(図13)の順に説明する。
【0029】
まず、工場登録処理について説明する。図3において、ステップ305に進むと、ステップ305にてEEPROM39内に工場登録処理への移行を示す指示データがあるかを判断し、指示データが存在するならステップ309にて工場登録処理モジュール62に対して工場登録処理の実行を要求する。ここで、上記指示データは、車両組付時(初期時)にのみEEPROM39内に保持されるデータであり、このデータを検出することによりEEPROM39内に暗証コードが登録されていない状態であることを判断することができる。
【0030】
そして、ステップ309では工場登録処理モジュール62が実行中であることを示す実行中フラグをセットし(図8)、工場登録処理モジュール62での処理に移行して図4の処理が実行される。
【0031】
図4において、ステップ401では、現在、キーシリンダ22に挿入されているキーの暗証コードを読み込み、続く、ステップ402でこの暗証コードをEEPROM39内の所定メモリエリア(図7)に格納する。そして、ステップ403ではモード判定モジュール65に対して今回登録したキーの種別を通知する。本実施形態では、キーを挿入した順番にK1からK4のキー種別を示すデータが付与され、この情報がモード判定モジュール65に通知され、K1、K2がマスターキー、K3,K4がサブキーとしている。
【0032】
ステップ404では本ルーチンを実行した回数(EEPROMに登録した暗証コード数)をカウントし、ステップ405でこの回数が4回以上(キー4本分の暗証コードを登録完了したか)を判別する。1本目のキーを挿入した段階では、ステップ405でNO判定されて本ルーチンを終了する。そして、1本目のキーを抜き、2本目のキーを挿入すると、図3に示したモード判定処理が実行されるが、工場登録処理モジュール62の実行中フラグがセットされているので、ステップ301でYES判定されて、再び、図4の処理が実行される。
【0033】
なお、一般には、キーを抜く際にイグニッションがオフされ、エンジンECU30の電源が遮断されて、EEPROM39への登録処理中に電源が遮断される、或いは、第1RAM33内の実行中フラグがクリアされるなどの問題が発生する。この問題を解決するために、本実施形態ではモード判定モジュール65に図5で示すロジックが追加されている。
【0034】
図5において、この処理は16ms毎に実行される。まず、ステップ501で、図8の情報から工場登録処理モジュール62、市場登録処理モジュール64、市場消去処理モジュール63が実行中かを判別し、実行中のときには、ステップ502にてエンジンECU30への電源を制御するメインリレーをオンし続けるよう制御する。これにより、キーを抜いても、上記処理モジュールが実行中にあるときにはエンジンECU30への電源が供給が継続するようになっている。
【0035】
図4の処理に戻り、2本目以降も前述と同様の処理を繰り返し、4本目のキーの暗証コードの登録完了で、ステップ405にてYES判定されてステップ406に進む。
【0036】
ステップ406では、ステップ305にて工場登録処理への移行を指示した指示データを消去し、ステップ407で工場登録処理が完了したことをモード判定モジュール65に通知する。モード判定モジュール65は、この通知を受信すると、図6の処理が起動し、ステップ601で工場登録処理モジュール62の実行中フラグをリセットする。また、実行中フラグをリセットにより図5のステップ501でNO判定されてメインリレー制御もオフされる。
【0037】
以上説明したように、各処理モジュール61〜64はモード判定モジュール65により実行許可され(図3のステップ305〜308)、ステップ305にて工場登録処理への移行を判断すると実行中フラグ(図8)をセットし、この実行フラグを見て他の処理モジュールへの移行を禁止させるので、工場登録処理中に他の処理モジュールが実行開始されることはなく、各処理モジュール61〜64間での排他性を確保することができる。
【0038】
また、従来のプログラムでは各処理モジュール61〜64で、他のモジュールの実行状態を考慮してメインリレーをオンするかを指示するロジックを作成する必要があったが、本実施形態では図5に示す如く、モード判定モジュール65が実行中フラグを見て一括して指示することができ、プログラムを簡素化することができる。
【0039】
次に、照合処理について説明する。通常、照合処理はエンジン始動のタイミングで実行されて正規ユーザ(正規キー)でのエンジン始動であるかを判断する。
【0040】
図3(モード判定モジュール65)において、ステップ301からステップ307でNO判定されると、ステップ308にて未照合であるかを判断し、未照合であるならステップ312に進み、照合処理の実行中フラグ(図8)をセットすると共に、照合処理モジュール61に対して照合処理の実行を要求して図9の処理が実行される。なお、未照合であるかは、第1RAM33の保持データ(図10)に基づいて判別される。
【0041】
図9において、ステップ901では、現在、キーシリンダ22に挿入されているキーの暗証コードを読み込み、続くステップ902ではEEPROM39内に記憶保持されているコードをサーチする。そして、ステップ903にてキーの暗証コードと一致するコードがEEPROM39内に記憶されているかを判別し、不一致ならステップ904にてエンジン停止されるべく、燃料・点火のカット要求を行う。
【0042】
ステップ905では、コード一致、不一致の照合結果と一致したコードから今挿入されているキーがK1〜K4の何かを示すキー種別情報をモード判定モジュール65に通知する。そして、モード判定モジュール65は通知を受け、図10に示すように、照合結果とキー種別情報を第1RAM33に記憶保持する。
【0043】
ステップ906では照合完了かを判断し、照合完了であるならモード判定モジュール65に照合完了を通知し本ルーチンを終了する。
【0044】
モード判定モジュール65はこの通知を受けると、図6の処理が起動し、ステップ601で工場登録処理モジュール62の実行中フラグをリセットする。
【0045】
一方、図9のステップ904にて燃料・点火カット要求がされると、イモビプログラムとは別に設けられたエンジン制御プログラムにて、図11に示す処理が実行されて燃料・点火カットが行われる。
【0046】
図11の処理は16ms毎に実行され、ステップ1101にて燃料・点火カット要求の有無を判断し、要求ありならステップ1102にて燃料・点火カットを実行すべく駆動回路36,37への出力を停止する。
【0047】
次に、市場消去処理について説明する。これは車両ユーザがキーを紛失したとき、紛失したキーの暗証コードをEEPROM39から消去する場合などで実行される処理である。
【0048】
図3(モード判定モジュール65)において、ステップ301からステップ306でNO判定されると、ステップ307にてマスターキーでの照合一致で、かつ外部ツール55より消去要求があるかを判断する。ここで、YES判定ならステップ311に進み、市場消去処理の実行中フラグ(図8)をセットすると共に、市場消去処理モジュール63に対して市場消去処理の実行を要求し、図12の処理が実行される。すなわち、市場消去処理は照合処理モジュール61でキーシリンダ22に挿入されたキーがマスターキー(K1,K2)であることを判断した後に実行され、第1RAM33(図10)に保持されている情報に基づいてマスターキーでの照合一致かが判断される。
【0049】
従って、モード判定モジュール65が判定結果・キー種別を一括管理しているので、市場消去処理モジュール63に照合処理ロジックを設ける必要なく、プログラム構造を簡素化することができる。
【0050】
図12において、ステップ1201にて図10に保持されているキー種別情報を読み込み、ステップ1202ではステップ1201にて読み込んだキー種別以外のコードを全て消去する。ステップ1203では暗証コードを全て消去したかを判断する。NO判定であるなら本ルーチンを終了するが、実行中フラグがセットされてるので、図3のステップ303でYES判定されて再び図12のルーチンが実行される。そして、全消去したと判断されると、モード判定モジュール65に市場消去完了を通知し本ルーチンを終了する。
【0051】
モード判定モジュール65はこの通知を受けると、図6の処理が起動し、ステップ601で工場登録処理モジュール62の実行中フラグをリセットする。なお、市場消去実行中も図5の処理によりメインリレーが制御され電源遮断による不具合を回避することができる。
【0052】
次に、市場登録処理について説明する。これは車両ユーザがキーを紛失したときなど、新たに購入したキーの暗証コードをEEPROM39に登録する場合に実行される。
【0053】
図3(モード判定モジュール65)において、ステップ301からステップ305でNO判定されると、ステップ306にてマスターキーでの照合一致で、かつ外部ツール55より登録要求があるかを判断する。ここで、YES判定ならステップ310に進み、市場登録処理の実行中フラグ(図8)をセットすると共に、市場登録処理モジュール64に対して市場登録処理の実行を要求し、図13の処理が実行される。市場登録処理も市場消去処理と同様に照合処理モジュール61でキーシリンダ22に挿入されたキーがマスターキー(K1,K2)であることを判断した後に実行され、第1RAM33(図10)に保持されている情報に基づきマスターキーでの照合一致かが判断される。
【0054】
図13において、ステップ1301では現在、キーシリンダ22に挿入されているキーの暗証コードを読み込み、続く、ステップ1302でこの暗証コードをEEPROM39に登録する。ステップ1303でモード判定モジュール65に読み込んだキーのキー種別(K1〜K4)を通知し、ステップ1304では暗証コードを登録したかを判断する。NO判定であるなら本ルーチンを終了するが、実行中フラグがセットされているので、図3のステップ304でYES判定されて再び図13のルーチンが実行される。そして、登録完了したと判断されると、モード判定モジュール65に市場登録完了を通知し本ルーチンを終了する。
【0055】
モード判定モジュール65はこの通知を受けると、図6の処理が起動し、ステップ601で市場登録処理モジュール64の実行中フラグをリセットする。なお、市場登録実行中も図5の処理によりメインリレーが制御され電源遮断による不具合を回避することができる。
【0056】
以上説明したように、市場登録処理では、コード登録のために複数回キーを抜き差しする必要がある。そして、従来のプログラム構成ではキーを抜き差ししたタイミングで盗難判定のための照合処理を実行すべきかを照合処理モジュール内で判断する必要があったが、本実施形態ではモード判定モジュールで市場登録処理モジュール64以外の処理モジュールの実行を禁止しているので照合処理モジュール内にこのような判断ロジックを設ける必要はなく、プログラムを簡素化することができる。
【0057】
なお、本実施形態ではキーK1〜K4内に暗証コードが記憶されており、キーをキーシリンダに挿入することにより外部コードを車両に入力させているが、キーに限らず、携帯カードや車両ユーザーがキーボード操作することにより外部コードを入力してもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態の車両盗難防止装置の概略構成を表すブロック図である。
【図2】イモビプログラムの構造および状態遷移を示す図である。
【図3】モード判定モジュール65内での実行処理を示すフローチャートである。
【図4】工場登録処理モジュール62内での実行処理を示すフローチャートである。
【図5】モード判定モジュール65内で実行されるメインリレー制御処理を示すフローチャートである。
【図6】実行中フラグのリセット処理を示すフローチャートである。
【図7】暗証コードの格納状態を示すEEPROM39のブロック図である。
【図8】実行中フラグの格納状態を示す第1RAM33のブロック図である。
【図9】照合処理モジュール61内での実行処理を示すフローチャートである。
【図10】照合結果とキー種別の格納状態を示す第1RAM33のブロック図である。
【図11】エンジン制御プログラムで実行される燃料・点火カットの処理を示すフローチャートである。
【図12】市場消去処理モジュール63内での実行処理を示すフローチャートである。
【図13】市場登録処理モジュール64内での実行処理を示すフローチャートである。
【図14】従来の盗難防止プログラムの構造を示す図である。
【符号の説明】
K1〜K4…キー 30…エンジンECU 31…第1CPU
33…第1RAM 39…EEPROM 55…外部ツール
61…照合処理モジュール 62…工場登録処理モジュール
63…市場消去処理モジュール 64…市場登録処理モジュール
65…モード判定モジュール

Claims (4)

  1. 車両外部より入力された外部コードと車両内部に保持された内部コードとが不一致のとき車両制御を抑制する車両盗難防止装置において、
    前記車両盗難防止装置のプログラムは、
    第1の条件で実行され、前記外部コードと前記内部コードとの照合処理を行う照合処理モジュールと、
    前記第1の条件とは異なる第2の条件で実行され、前記外部コードを内部コードとして登録する登録処理モジュールと、
    前記照合処理モジュール、前記登録処理モジュールとは独立したモジュールであって、前記照合処理モジュールおよび前記登録処理モジュールの実行開始の判断処理を行うモード判定モジュールとを備え、
    該モード判定モジュールは、前記実行開始の判断処理において、
    前記照合処理モジュールあるいは登録処理モジュールが実行中か否かを示す実行中情報に基づき確認する確認処理と、
    該確認処理により、前記照合処理モジュールあるいは登録処理モジュールのうち一方が実行中でなければ他方の実行につきその実行の要求を判断する実行要求処理と
    を備えることを特徴とする車両盗難防止装置。
  2. 請求項1に記載の車両盗難防止装置において、前記モード判定モジュールの前記実行開始の判断処理は、さらに、前記実行要求処理により、前記照合処理モジュールあるいは登録処理モジュールのいずれかの実行の要求を行うことが判断されたことに基づき、前記実行中情報に対し、該当する処理モジュールが実行中である旨を示す内容に書き換える実行中情報処理を備えるものである車両盗難防止装置。
  3. 請求項2に記載の車両盗難防止装置において、前記実行中情報処理は、実行中の前記照合処理モジュールあるいは登録処理モジュールから、当該処理モジュールによる処理の完了通知を受けたことに基づき、前記実行中情報を実行中でない旨を示す内容に書き換えるものである車両盗難防止装置。
  4. 請求項に記載の車両盗難防止装置において、前記モード判定モジュール前記照合処理モジュールでの照合処理による一致または不一致を示す照合結果の通知を受けると該照合結果を車両内記憶装置に格納する格納処理を備え、前記モード判定モジュールは前記車両内記憶装置に格納された前記照合結果に基づき前記登録処理モジュールを実行するか否かを判断することを特徴とする車両盗難防止装置。
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