JP4205397B2 - 画像形成装置及び位置ずれ補正方法 - Google Patents

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【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、複数の光ビームを走査して主走査方向1ラインを像担持体に書き込み、書き込まれた画像を顕像化して出力するデジタル複写機、プリンタ、ファクシミリ、プロッタ等の画像形成装置及びこの画像形成装置の像担持体に書き込まれる主走査方向のラインの位置ずれを補正する位置ずれ補正方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
複写機やプリンタなどの画像形成装置において、A1版やA0版等の広幅用紙に対応した画像形成装置が提供されている。このような幅広用紙に対応した画像形成装置にあっては、複数の書込み光学系を主走査方向に繋ぎ合わせることにより、幅が広く、高解像度の書込み光学系を低コストで実現させる(分割走査光学系と称されている)ことが提案されている(例えば特許文献1ないし3参照)。
【0003】
これら従来技術、例えば特許文献2(特開2000−267027)においては、1つの偏向手段であるポリゴンミラーで、概ね中央部からビームを走査し主走査方向にビームを繋ぎあわせる方式を取っている。これによれば、同一の被走査面上で分割走査される2つの走査線が単一の偏向器で偏向走査されるため、複数の偏向器を使用した場合と比較して、偏向器事態の同期を取る必要がなく、副走査方向の2つの走査線の書き出しのタイミングを容易に揃えることができ、副走査方向の走査線の位置ずれを防止することができる。更に、副走査方向のビームの通過位置に一次元CCDのような検出手段を設け、温度変動によって生じる走査線の副走査方向へのずれ(ハウジングやレンズ系の熱膨張によって光路が微妙に変化するために生じる)を検出し、ずれを補正することが提案されている。これにより、副走査方向の位置ずれに対して良好な補正が行われ、繋ぎ目部での副走査ずれの低減が図られている。
【0004】
しかしながら、2つの走査線の繋ぎ目部では、主走査方向へのずれに対しても画像に悪影響を及ぼし、1/2ドット程度のずれでも、ハーフトーン画像では白スジとなってしまう。例えば600dpiの画像では、ドットピッチが42.3μmであるため、ドットずれの許容値としては、約21μmとなる。 さらに、2つの光学系がつながるため、それぞれの光学系でのずれ量は、さらに1/2の10μmのずれしか許されないことになる。
【0005】
一方、主走査方向にずれを発生させる要因として、
▲1▼ 同期検知センサの温度特性による信号遅延
▲2▼ 温度上昇によるレンズ系の倍率変動
▲3▼ 機械本体の温度上昇により感光体面との距離の変化
▲4▼ 像担持体である感光体の1回転によって発生する偏芯による感光体面との相対位置の変化
などが上げられ、それぞれ実測値で▲1▼が約60μm、▲2▼が約20μm、▲3▼が約10μmで、▲4▼が約70μmで合計で約160μmのずれが発生することが判明した。
【0006】
そこで、▲1▼〜▲3▼の要因に対する主走査ずれの対策(環境変動による主走査ずれと呼ぶ)として、例えば、同期検知手段から、画像書き出し位置までの間に任意のドットを点灯させ、そのドットの主走査位置を感光体面と距離的に等価な位置に、ビーム位置検出手段を配置し、検出されたビーム位置に応じて、ビームの書き出し位置を補正するようにすることもできる。
【0007】
しかしながら、ビーム位置検出手段を感光体面と距離的に等価な位置に配置した場合、検出するのは、実際の感光体面ではない。すなわち、本来、感光体に導かれるビームを反射ミラーを介して等価な距離に配置してあるビーム位置検出手段に導くと、熱変形による感光体との相対位置関係の変化と、反射ミラーによってビーム位置検出手段上に導かれた相対位置関係の変化とは必ずしも一致しないということが考えられる。
【0008】
このような現象が発生すると、ビーム位置補正手段によってビーム位置を補正しても実際の画像上では繋ぎ目ずれが発生してしまうことになり、著しく画像を劣化させる。上記の要因による主走査ずれは数10μm程度であるが、600dpi時の許容量である20μmに対して無視できる量ではない。
【0009】
さらに、▲4▼の感光体の1回転の偏芯に起因する主走査ずれ(以下、「偏芯に起因する主走査ずれ」と称す)に対しては、例えば、繋ぎ目部のオーバーラップ領域にモアレ縞パターンを生成し、モアレ縞のピッチずれから偏芯に起因する主走査ずれを検出し、感光体の1回転でのビーム書き出し位置の補正を行うようにすることもできる。
【0010】
【特許文献1】
特開平11−174355号公報
【0011】
【特許文献2】
特開2000−187171号公報
【0012】
【特許文献3】
特開2000−235155号公報
【0013】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記繋ぎ目部のオーバーラップ領域にモアレ縞パターンを生成する方法では、モアレパターン(斜め線)を発生させるための回路や、モアレ縞のピッチずれを演算する等の処理が必要となり、処理が複雑になる。
【0014】
本発明はこのような従来技術の実情に鑑みてなされたもので、その目的は、主走査方向の位置補正をモアレ縞の発生など複雑な処理を行うことなく補正でき、ビーム位置検出手段と感光体の位置が実際には等価な位置ではないことによる主走査ずれを発生させることなく、低コストで主走査方向の繋ぎ目位置補正を行うことができる画像形成装置及び書き込まれる光ビームの位置ずれを補正する補正方法を提供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】
前記第1の目的を達成するため、第1の手段は、同一構成の第1書込系及び第2書込系で形成された2つの光ビームを用いて像担持体上を個別に主走査方向の1ライン走査を行う画像形成装置において、前記主走査方向における前記像担持体のほぼ中央の前記第1書込系及び前記第2書込系の走査開始時の先頭ドットが繋ぎ合わされる部分に前記2つの光ビームの主走査方向の位置ずれを検出するための位置検出パターンを形成する位置検出パターン形成手段と、前記主走査方向における前記像担持体のほぼ中央部分に対向配置され、前記像担持体上の位置検出パターンから前記2つの光ビームの位置ずれ量を検出する位置ずれ検出手段と、前記像担持体に設けられた前記像担持体の回転基準位置を示す基準マークと、前記基準マークの到来を検出し、検出時に基準マーク信号を発生する基準マーク検出手段と、前記基準マーク検出手段が前記基準マーク信号を出力したときに前記基準マーク信号と同期して前記像担持体の1回転における前記2つの光ビームの位置ずれ量がゼロになるように1回転分の位置ずれ量の検出が終わるとデータを反転し、さらにデータを量子化誤差を無視できるレベルまで補間することにより前記2つの光ビームの走査位置を補正する位置ずれ補正手段とを備え、前記位置ずれ検出手段は、前記基準マーク信号の出力に同期して前記位置検出パターンから前記2つの光ビームの前記像担持体の1回転の偏芯に起因する主走査方向の位置ずれを検出し、前記位置ずれ検出手段は、前記像担持体上の位置検出パターンのビーム位置を検出する2次元のイメージセンサを有し、前記イメージセンサの画像データにおいて主走査方向の位置ずれを検出した際には前記イメージセンサ出力を副走査方向に合算し、副走査方向の位置ずれを検出した際には前記イメージセンサ出力を主走査方向に合算する手段とを有し、この合算する手段によって出力される1次元データ上でピーク位置を検出することを特徴とする。
【0018】
の手段は、第の手段において、前記位置ずれ検出手段は、前記像担持体を照明する光源と、前記光源からの光束と前記像担持体からの反射光束とを合成するプリズムと、前記プリズムからの合成光束を受光するセンサとを含んでなることを特徴とする。
【0019】
の手段は、第の手段において、前記光源、前記プリズム及び前記センサは同一構成部材内に組み込まれていることを特徴とする。
【0020】
の手段は、第1の手段において、前記位置ずれ検出手段と前記位置ずれ補正手段は、前記位置ずれ検出手段による位置ずれ検出と前記位置ずれ補正手段による位置ずれ補正とが並行して行われるものであることを特徴とする。
【0021】
の手段は、第1の手段において、前記位置検出パターンは、2つの光ビームの書込みにより形成されるもので、書込み形成されたパターンは副走査方向に位置が所定量ずれた2本の平行ラインで構成されていることを特徴とする。
【0024】
第1の手段によれば、基準マーク信号と同期して、偏芯に起因する主走査方向の位置ずれを補正することができる。
【0025】
第2の手段によれば、基準マーク信号と同期して主走査方向の位置ずれを検出するとともに前記位置ずれの補正を行うことにより、感光体偏芯による主走査ずれを防止することができる。加えて、偏芯に起因する主走査方向の位置ずれが常に一定の個所で検出されることから、偏芯による主走査方向の位置ずれの成分を除いた環境変動による経時的な主走査方向の位置ずれが検出され、経時的な位置ずれも補正することができる。
【0026】
第3の手段によれば、計算量を減らし、高速にビームの位置を求めることができる。すなわち、一般に2次元のイメージセンサを用いてビーム(ドット又はライン)の位置を計測する場合、基準(モデル)となる画像データを記憶しておき、その画像と最も一致する場所を計算する方法が取られる(パターンマッチング法)。そのためには、基準の画像データと計測して得られた画像との2次元的な相関関数を計算しなければならず、その計算量は、
(基準画像の画素数)×(計測画像の画素数)
の数の乗算をしなければならず膨大なものになる。このような膨大な数の乗算するということは、計算時間もかかり、演算手段の負荷も大きくなってしまうが、2次元データから1次元データに変換してピーク位置を検出するので、計算量が減り、高速でビーム位置を求めることができる。
【0027】
第4及び第5の手段によれば、部品点数を減らし低コスト化を図り、さらにコンパクト化を図ることができる。
【0028】
第6の手段によれば、環境変動に起因する主走査方向の位置ずれと、感光体偏芯に起因する主走査方向の位置ずれを同時に検出し、補正を行うので、ビーム検出手段の個数を減らし、処理を簡略化することができる。
【0029】
第7の手段によれば、像担持体の速度むらの影響を受けず、高精度な位置ずれ検出を行うことができる。
【0030】
第8の手段によれば、基準マーク信号と同期して主走査方向の位置ずれを検出するとともに主走査方向の位置ずれの補正を行うことにより、感光体偏芯による主走査方向の位置ずれを防止することができる。また、偏芯に起因する主走査方向のずれが常に一定の個所で検出されることから、偏芯による主走査方向の位置ずれの成分を除いた環境変動による経時的な主走査方向の位置ずれが検出され、経時的な位置ずれの補正も可能となる。
【0031】
第9の手段によれば、環境変動に起因する主走査方向の位置ずれと、感光体偏芯に起因する主走査方向の位置ずれを同時に検出し、補正を行うので、ビーム検出手段の個数を減らし、処理を簡略化することができる。
【0032】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照し、本発明の実施の形態について説明する。
【0033】
まず、本発明に係る光書込装置の一実施の形態として、図1ないし図9を参照して、2つの光ビームにより、被走査面上の走査領域を主走査方向に2分割して走査するように構成した光書込装置について説明する。
【0034】
この光走査装置は、図1に示すように、第1書込系と第2書込系とを有する。第1書込系では、光源としての半導体レーザ1−1からは画像信号に応じて強度変調されたレーザ光のビームが射出する。射出したビームはコリメートレンズ2−1のコリメート作用により平行ビームとされ、シリンダレンズ3−1により副走査方向にのみ収束傾向を与えられ、偏向手段としてのポリゴンミラー4の一つの偏向反射面近傍に、主走査方向に長い線像として結像する。ポリゴンミラー4の回転により等角速度的に偏向されたビームは結像手段としてのfθレンズを構成するレンズ5−1,6−1を通過し、ミラー7−1,8−1及び折り返しミラー9−1により順次反射され、ドラム状をした光導電性の感光体10の感光面(被走査面の実態をなす)上にビームスポットを形成し、感光体10の第1走査領域S1を等速的に走査する。
【0035】
第2書込系は、第1書込系をポリゴンミラー4の回転軸を中心に180度回転させた位置に配置されている。光源としての半導体レーザ1−2からは画像信号に応じて強度変調されたレーザ光のビームが射出し、コリメートレンズ2−2により平行とされ、シリンダレンズ3−2により副走査方向にのみ収束傾向を与えられてポリゴンミラー4の他の偏向反射面の近傍に主走査方向に長い線像として結像する。ポリゴンミラー4の回転により等角速度的に偏向されたビームは結像手段としてのfθレンズを構成するレンズ5−2,6−2を通過し、ミラー7−2,8−2及び折り返しミラー9−2により順次反射されて感光体10の感光面上にビームスポットを形成し、感光体10の第2走査領域S2を等速的に走査する。
【0036】
第1、第2書込系は光学的に等価であり、第1、第2書込系による書き込みは、図2に示すように、第1、第2走査領域S1,S2の接合部S0、すなわち、走査領域の中央部から両端部側へ向かって行われる。第1及び第2書込系はそれぞれ同期検知ユニット11−1,11−2を有する。各同期検知ユニット11−1,11−2は各走査ビームの画像形成領域外に設けられ、1走査毎に各走査ビームの走査開始のタイミングを決定する。なお、図2ないし4においては、図面上では同期検知ユニット11−1と11−2は、ポリゴンミラー4の回転軸を中心に180度回転させた位置に示している。図示しない書込制御回路によって決定されたタイミングにしたがい、書込開始位置(上述の全走査領域の中央部S0)から書込みを開始する。このように各走査ビームの書込開始位置が中央部S0と互いに共通で、同期検知ユニット11−1,11−2により良好に検知される各走査ビームの主走査方向のつぎ目部分を容易かつ良好に整合させることができる。
【0037】
第1、第2走査領域S1,S2は、互いに1本の直線として連結されるべきもので、設計的には「装置空間に固定的」に設計される。このように装置空間に固定的に設計された理想の走査線は、被走査面上の「2ビームにより同時に走査されるべき線」であり、「被走査面軸」でもある。すなわち、第1、第2走査領域S1,S2は理想的にはともに被走査面軸に合致し、中央部S0で互いに連結しあうべきものである。
【0038】
図3(a)は、図2に示す光走査装置をポリゴンミラー4の回転軸方向から見た状態を示している。前述のビーム偏向面は、図3(a)において、図面に平行な面である。
【0039】
図3(b)は、図3(a)の状態を、被走査面の実体をなす感光体10の軸方向から見た状態を示している。図3に示されていないが、光走査装置はほこり等の付着を防止するため光学箱内部に密閉され、精度良く固定、配置されている。図3(b)において、符号12−1,12−2は上記光学箱に形成されたビーム射出用開口を塞ぐ防塵ガラスを示している。
【0040】
図3(c)に示すように、第1書込系におけるミラー7−1,8−1は「空間的に副走査方向(図の上下方向)に重なりあう」ように配備される。ミラー7−1,8−1の「ビーム偏向面に対する傾き角」を図のように、角:α,β(ともにビーム偏向面から計り、時計回りを「正」、反時計回りを「負」とする)とすると、傾き角α,βは関係: α−β =90度を満足している。すなわち、ミラー7−1,8−1はいわゆる「ダハミラー」を構成し、ミラー7−1,8−1で順次に反射された偏向ビームを掃引する面は「ビーム偏向面と平行」になる。また、第2書込系におけるミラー7−2,8−2も同様に構成されている。
【0041】
第1及び第2書込系により共通の走査線(「被走査面線」)を等価に走査できるためには、一般に、第1、第2書込系の光軸が被走査面軸(感光体10の軸と平行である)に直角に設定され、各書込系の結像手段の光路長が等しい関係にある必要がある。このようになっていれば、ビームスポット径が均一で良好な走査を実現でき、良好な画像を得ることができる。上に説明した例では、結像手段はfθレンズで構成される。
【0042】
図4は光書込装置のfθレンズの光軸を説明するための図である。同図に示すように、レンズ5−1,6−1で構成されるfθレンズの光軸は、被走査面軸Sに対して傾き角:θ1を有し、レンズ5−2,6−2で構成されるfθレンズの光軸は、被走査面軸Sに対して傾き角:θ2を有する。そこで、これら各fθレンズの光軸を被走査面軸Sに直交させるために、2枚のミラー(第1書込系においてミラー7−1,8−1、第2書込系においてミラー7−2,8−2)が設けられている。
【0043】
第1書込系において、fθレンズの光軸がミラー7−1に対してビーム偏向面内でなす角:γ1と、上記光軸が被走査面軸Sに対してなす角:θ1は、
Figure 0004205397
の関係を満足する。
【0044】
同様に、第2書込系において、fθレンズの光軸がミラー7−2に対してビーム偏向面内でなす角:γ2と、上記光軸が被走査面軸Sに対してなす角:θ2は、
Figure 0004205397
の関係を満足する。
【0045】
このようにして、各fθレンズの光軸に合致するビームの主光線は、ミラー8−1あるいはミラー8−2に反射されたのち(ビーム偏向面に投影すると)ビーム偏向面に射影された被走査面軸に直交する。ミラー8−1,8−2で反射された各ビームを、折り返しミラー9−1,9−2で副走査方向に折り返して、最終的に各ビーム被走査面軸Sに直交させる。
【0046】
図4に示したのは、図2以下に即して説明している光学配置に関するものであり、θ1=θ2、γ1=γ2の場合である。第1及び第2書込系の配置は図4の場合に限らない。
【0047】
図5は光書込装置の光学配置の別の配置例を示している。図5の光学配置は、θ1≠θ2、γ1≠γ2とした例である。この場合、第1書込系と第2書込系の走査する長さは同一にならない。角:γ1、γ2はそれぞれ、角:θ1、θ2に応じて一義的に定まる。そして、角:θ1、角:θ2に応じて第1、第2書込系の走査長さが定まる。したがって、角:θ1、θ2最適な値に設定することにより、有効走査幅を最も広く取ることができる。
【0048】
上に説明したように「2ビームにより、被走査面上の走査領域を主走査方向に2分割して走査する光走査装置」では、2つの書込系の走査ビームを精度良く繋ぎ合わせて1つの走査線の走査を行う。
【0049】
すなわち、第1、第2書込系の走査ビームの走査線は理想的には、「被走査面軸に合致すべきもの」である。第1、第2書込系の光学配置は、組立て後、各書込系の走査ビームが被走査面軸に合致した状態となるように調整され、使用の初期には「この状態が保たれている」が、光走査装置を搭載した画像形成装置の機内温度上昇や制御手段の発熱などで、光学系ハウジングの熱膨張やそれに伴なうミラーや他の光学素子の姿勢変化などにより「各書込系の走査ビームの走査位置が、副走査方向にずれる現象」が発生する。そこで、このような「走査位置のずれ量」を検出し、自動的に補修することが必要となってくる。
【0050】
そこで、この実施の形態においては、図1に示すように、感光体10上に位置検出パターン16を形成し、これをパターン位置検出装置17により検出することにより走査位置のずれを検出するようにしている。以下、このずれ検出について説明する。
【0051】
上述したように、第1、第2書込系の半導体レーザ1−1,1−2からの発光ビームは、各々コリメートレンズ2−1,2−2によって平行光に変換され、シリンダレンズ3−1,3−2によって副走査方向のみに集光し、その後ポリゴンミラー4によって回転偏向走査され、fθレンズを構成するレンズ5−1,6−1,5−2,6−2、反射ミラー7−1,8−1,9−1,7−2,8−2,9−2などを介して感光体4の表面を走査する。第1、第2書込系の書き出しの先頭ドットは、感光体4のほぼ中央部で繋ぎ合わされる。走査ビームはまず、同期検知ユニット11−1,11−2に入射し、同期検知信号が発生する。これを基準として、画像クロックが生成される。
【0052】
一方、感光体4には、図1及び図6に示すように、基準マーク18が設けられ、感光体4の1回転につき1回これを検出するための光学センサ等で構成された基準マーク検出センサ19が設けられている。基準マーク18及び基準マーク検出センサ19は、この実施形態においては、感光体4の側面に配置しているが、側面でなくてもよく、基準位置出力信号のついたエンコ−ダ等で構成することもできる。
【0053】
図7は感光体10上に形成された位置検出パターン16を検出するパターン位置検出装置17の概略構成を示す図、図8はプリズムへの照明光の入射の様子を示す図である。このパターン位置検出装置17は2次元のイメージセンサ21を使用し、光源であるLEDで構成された照明光源23からの光束が遮光部材22によってイメージセンサ21に直接入らないようにされている。照明光源23からの光束は、三角プリズム24の全反射面24aから三角プリズム24の内部に侵入し、三角プリズム24の屈折率の影響で図7のように屈折し、感光体10の位置検出パターン16が形成されるパターン面25まで導かれる。パターン面25からの反射光は三角プリズム24の全反射面24aによって全反射し、結像レンズ26、三角プリズム27の反射面27aを介して照明光源23と同一部材に形成されたイメージセンサ21に導かれる。28は基板である。
【0054】
この状態を図8を参照して説明する。光源(LED)23の光束は、三角プリズム24の斜面からプリズム24の内部に侵入する。光源(LED)23からプリズム24の斜面への入射角をθ0、プリズム23の内部への侵入角をθ1、プリズム24の屈折率をn1とすると、スネルの法則より侵入角θ1は、
θ1=Sin−1(1/n1)sinθ0)
と表され、例えば、入射角θ0=60度の場合、θ1=35.3度となる。
【0055】
位置ずれ検出用のパターン面25はここでは、感光体10面としているが、顕像を保持しているものであれば良く、転写紙や、像担持体の搬送部材でも良い。プリズム24の底面24bはパターン面25にほぼ平行に配置されており、斜面25aは底面25bに対して45度の角度を持っているため、照明光はパターン面25に対して概ね垂直に当たることになる。実際には、プリズム24から出射する側でも屈折が起きるため、θ0が60度の場合はパターン面25への照射角は約13度となる。13度程度であれば、未定着トナ−像の影の影響によって発生する位置検出誤差を無視できるレベルにおさえることが出来る。また、複数の照明光源を必要としなくても良い為、低コスト化が図れる。
【0056】
次に、図7おいて、照明されたパターンの拡散光は、再度プリズム24内にほぼ垂直に入射し、三角プリズム24斜面25aの内面で全反射によって直角に反射される。このことにより、光軸はパターン面25と平行になるために高さ方向にむやむに大きくなることがない。直角に反射された光束は、結像レンズ26を通り、三角プリズム27の斜面27aで反射され、イメ−ジセンサ21上に結像される。三角プリズム27は、斜面27aにアルミ蒸着などの処理が施され、反射面となっている。
【0057】
三角プルズム27は反射面であれば良く、特に三角プリズムである必要はない。光軸を折り返さない場合、焦点距離が8mm程度のレンズ26を使用した場合、高さHは40mm以上必要となる、本方式では、半分以下の20mmの高さHまでサイズをコンパクトにすることができる。
【0058】
図9は光書込み装置の制御部を示すブロック図である。制御部はCPUで構成された位置補正量演算装置31、ビデオボードである画像制御回路32、第1及び第2の2つのディレイ回路33−1,33−2、同じく第1及び第2の2つの変調駆動回路34−1,34−2、ROM及びRAMで構成された主走査ずれ記憶装置35、位置ずれ・偏芯の測定パターンを生成し、記憶する測定パターン発生回路36、及び画像制御回路32に入力されるデータを前記測定パターン発生回路36からの位置ずれ測定用の画像データあるいは通常の画像データのいずれかを選択するスイッチ37を有している。パターン位置検出装置17と基準マーク検出センサ19は位置補正量演算装置31に接続され、第1及び第2の同期検知ユニット11−1,11−2はそれぞれ第1及び第2のディレイ回路33−1,33−2に接続され、第1及び第2の半導体レーザ1−1,1−2はそれぞれ第1及び第2の変調駆動回路34−1,34−2にそれぞれ接続されている。
【0059】
ここで、偏芯に起因する主走査ずれの検出について図6、図10、図11を参照し、さらに詳細に説明する。
【0060】
図6は、感光体10の周りの本発明に関連した部分の配置図の一例である。この例では、レーザビームLBは感光体10の真上から感光体10に照射されているが、特に真上でなくてもかなわない。レーザビームLBからの照射位置の感光体10の回転方向下流側には図示しない現像装置が配置されており、レーザビームLBによって書き込まれた潜像が顕像化され、さらにその下流にパターン位置検出装置17が配置されている。ここで、レーザビーム照射位置からパターン位置検出装置17までの到達時間をtpとする。さらに下流側には、感光体10の回転位置を検出するための基準マーク検出センサ19が配置されており、レーザビーム照射位置からここまでの到達時間をtmとする。
【0061】
図10は主走査方向ずれの検出及び補正を説明するためのタイミングチャートである。同図から分かるように感光体10の位置検出センサである基準マーク検出センサ19の出力(基準マーク信号)は、感光体10の1回転に合わせて1回出力される。第1と第2書込みの繋ぎ目部において、位置検出パターン16が出力され、図示しない顕像装置(現像装置)によって顕像化される。顕像化された位置検出パターン16は、感光体10の回転方向の下流側に配置されたパターン位置検出装置17によってずれ量が読み取られ、図示しないビーム位置制御手段によって位置の補正が行われる。
【0062】
基準マーク信号は、前述のように感光体10の1回転ごとに出力される。感光体10の1回転の時間をTrとした時、感光体10の基準マーク信号が検出されてから、Tr−tm時間後にレーザビームLBによる画像の書き出しが始まる。なお、ここではTr−tmとしたが、感光体10の回転位置と画像の出力が同期がとれていれば良いので、この時間でなくても良い。
【0063】
図11は偏芯による主走査方向ずれの検出パターン16の一例を説明するための図である。感光体10の偏芯に起因する主走査ずれの検出パターンの一例として、図11に示すような所定量ずらされた副走査方向に平行なラインが使用される。前記ずれ量は予め設定される。詳細は後述する。
【0064】
図10に示すように位置検出パターン16の画像の書き出しが始まってから、画像の先端が基準マーク検出装置19に到達するまでの時間tm中に位置検出パターン16をパターン位置検出装置17が経過した時点(tp)で、パターン位置検出装置17からの信号を位置補正量演算装置31が読み取る。この場合も、感光体10の回転位置と位置検出パターン16の検出の同期がとれていれば良いので、この時間でなくてもかまわない。
【0065】
この時点で取得された位置ずれ量を、環境変動による位置ずれ量ΔLkとする。さらに、位置補正量演算装置31は、図10の主走査位置検出タイミングに示すように任意のタイミングで、感光体10の1回転内で数点位置ずれ量をサンプリングすることによって感光体10の1回転内での偏芯に起因する主走査ずれF(t)(図10に示す主走査位置補正パターン)を計測する。単純な中心位置のずれによる偏芯では、主走査ずれは、サインカーブを描くが、感光体10の真円度、真直度、感光体10両端での中心位置のずれなどの要因を含まれるため、実際にはサインカーブとは完全には一致せず、複雑な波形となる。この波形をナイキスト条件を満たすようなサンプリング間隔でサンプリングする必要がある。実験によれば、1回転当たり5ポイントのサンプリングでは、完全に元の波形を再現出来なかったため、10ポイント以上のサンプリングが必要となる。
【0066】
測定された環境変動による主走査位置ずれ量ΔLkと偏芯に起因する主走査ずれ量F(t)(0<t>Tr)は、主走査ずれ記憶装置35に一旦記憶される。この時の偏芯に起因する主走査ずれの補正値としては、上記のF(t)を反転した−F(t)となる。そこで、この値を記憶しても良い。
【0067】
次に、図10の下部のタイミングチャートを参照し、偏芯に起因する主走査ずれの補正について詳しく説明する。
【0068】
主走査ずれの検出値は、1回転分の検出が終わるとデータを反転し、さらにスプライン補間法等によってデータを量子化誤差を無視できるレベルまで補間する(少なくとも1回転当たり50ポイント以上は必要となる)。この補間された値を主走査ずれ記憶装置35に記憶する。感光体10上の基準マーク18が検出されると、Tr−tm時間後に偏芯に起因する補正が開始される。主走査方向の位置補正の例として、図8の第1及び第2のディレイ回路33−1,33−2によって、同期検知信号自体の位相を変化させることで実現できる。
【0069】
位置補正演算装置31は、基準マーク信号を検出すると、Tr−tm時間後から、第1及び第2のディレイ回路33−1,33−2に補正値を転送開始し、
Tr/(1回転当たりの補間されたデータ数)
の時間間隔で順次データを転送する。2回転目からも同様に、基準マーク信号と同期して第1及び第2のディレイ回路33−1,33−2が駆動される。この補正を行うことによって偏芯に起因する主走査ずれを完全に除去することができる。
【0070】
図12は環境変動による主走査方向ずれの要因が入った場合の検出及び補正のタイミングを示すタイミングチャートである。同図を参照し、環境変動に起因する主走査ずれについて詳しく説明する。
【0071】
環境変動に起因する主走査ずれの要因が入った場合、図12に示すように、主走査位置ずれパターンの目標の線間隔:L0に対して、環境変動による主走査ずれ計測値ΔLkがずれてくることになる。本実施形態においては、図7に示されるようなイメージセンサ21を用いたパターン位置検出装置17で、絶対的な主走査位置ずれを測定しているため、環境変動による主走査位置ずれ量ΔLkと偏芯に起因する主走査ずれ量F(t)は同時に測定することが可能である。このような測定は、モアレ縞を用いて感光体10の1回転分の相対的な主走査ずれを測定し、環境変動による主走査ずれはビーム位置を直接イメージセンサやPSDで検出して測定することも考えられるが、このような測定装置では、ビーム位置検出センサが2個と、モアレ縞検出用のセンサの計3個のセンサが必要になってしまう。これに対して本実施形態においては、パターン検出センサ17を1個使用するだけですべて検知できるため、低コストで構成できる。
【0072】
本実施形態においては、環境に起因する主走査ずれ計測値ΔLkと偏芯に起因する主走査ずれF(t)を加算した−(ΔLk+F(t))の形で、補正カ−ブCが決定される。補正データのディレイに対する出力のタイミングは、図10の場合と同じである。これにより、環境に起因する主走査ずれと偏芯に起因する主走査ずれを同時に補正することができることになる。
【0073】
図11は前にも触れたが、偏芯による主走査方向ずれの検出パターンの一例を説明するためのもので、位置ずれの検出用のパターンをラインLN0,LN1で形成した例を示す。図11(a)は主走査方向のビームずれを検出するためのラインパターンの一例であり、図11(b)は副走査方向のビーム位置ずれを検出するためのラインパターンの一例である。主走査方向の例では、イメージセンサ21の読み取り範囲内で、お互いのラインが重ならないようにパターン面25(ここでは感光体10面)にパターンが書き込まれ、顕像化される。この時のライン間隔をL0とする。ラインLN0,LN1は主走査方向と垂直な方向に作成される。測定する場合には、まず、イメージセンサ21の出力を副走査方向に合算し、1次元のデータとし、そのラインのピーク(又は最小値)に間隔を測定して、ラインの間隔とする。この時、ずれがなければ、L0と測定されることになる。
【0074】
主走査方向にずれた場合は、L1の様に間隔が変化して測定されることになり、位置ずれ量として
ΔL=L1−L0
が求められる。ラインLN0,LN1は、副走査方向に平行に生成されているため、主走査側の測定で、副走査ずれ(感光体の速度むらや、光学的なずれによって生じる)の影響を受けることがないため、高精度な測定ができる。
【0075】
したがって、主走査方向のずれは前記ライン間隔がL0となるようにすれば、実際の画像の繋ぎ目部が正規に繋がることになる。
【0076】
なお、副走査方向のずれも補正する必要がある場合には、図11(b)に示すように、主走査方向と平行なラインLN0’,LN1’が、イメージセンサ21の読み取り範囲内で、お互いのラインLN0’,LN1’が重ならないように検出パターンを形成し、イメージセンサ21の出力を主走査方向に合算し、1次元のデータとし、そのラインLN0’,LN1’のピ−ク(又は最小値)に間隔を測定して、ラインの間隔とする。この時、ずれがなければ、L0’と測定されることになる。副走査方向にずれた場合は、L1’のように間隔が変化して測定されることになり、位置ずれ量として
ΔL’=L1’−L0’
が求められる。
【0077】
このような光書込装置が組み込まれる画像形成装置は、光導電性の感光体ドラム10を帯電し、感光体ドラム10に上述の光書込装置により静電潜像の書込みを行い、形成された静電潜像を現像して可視化し、この可視像を転写紙等の記録材に転写し、定着する構成の電子写真方式のものである。
【0078】
より詳しく説明すると、図示は省略するが、感光体ドラム10の周囲には、感光体ドラム10の表面である被走査面を均一に帯電する帯電装置、上述の実施の形態に示した2つのレーザビームを用いて感光体ドラム10の表面に静電潜像の書込みを行う光書込装置と、感光体ドラム10上に形成された静電潜像をトナーで現像して可視化する現像装置と、その可視像を記録材に転写する転写装置と、転写後の感光体ドラム10表面を清掃するクリーニング装置と、感光体ドラム10表面の残留電荷を除電する除電装置などが配置されている。また、転写装置の記録材搬送方向下流には、記録材に転写されたトナー像を定着する定着装置が設けられている。更に、転写装置の位置に記録材を給紙・搬送する給紙装置も設けられている。
【0079】
この画像形成装置では、上述の実施の形態に示したように、光ビームの主走査位置ずれ、副走査位置ずれを低減し、走査線の継ぎ目のずれがない良好な広幅の光ビーム走査を行うことができ、大画面で良好な記録画像を得ることができる。
【0080】
【発明の効果】
以上のように、本発明によれば、ビーム位置検出手段と感光体の位置が実際には等価な位置ではないことによる主走査方向の位置ずれを発生させることなく、低コストで主走査方向の繋ぎ目位置補正を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態における光書込装置の概略斜視図である。
【図2】図1の光書込装置の書込み動作を説明するための図である。
【図3】(a)は図2の光書込装置をポリゴンミラーの回転軸方向から見た状態を示す図、(b)は図2の光書込装置を感光体ドラムの軸方向から見た状態を示す図、(c)は図2の光書込装置における第1書込系を詳細に示す図である。
【図4】図2の光書込装置のfθレンズの光軸を説明するための図である。
【図5】図2に示す光書込装置の光学配置の別の例を説明するための図である。
【図6】感光体ドラムの回りの構成を説明するための図である。
【図7】図1に示すパターン位置検出装置の構造を概略的に示す図である。
【図8】図7に示すパターン位置検出装置のプリズムへの照明光の入射の様子を示す図である。
【図9】図1に示す光書込み装置の制御回路を示すブロック図である。
【図10】主走査方向ずれの検出及び補正を説明するためのタイミングチャートである。
【図11】偏芯による主走査方向ずれの検出パターンの一例を説明するための図である。
【図12】環境変動による主走査方向ずれの要因が入った場合の検出及び補正を説明するためのタイミングチャートである。
【符号の説明】
1−1,1−2 半導体レーザ
4 ポリゴンミラー
10 感光体
S1 第1走査領域
S2 第2走査領域
S0 接合部
11−1,11−2 同期検知ユニット
16 位置検出パターン
17 パターン位置検出装置
18 基準マーク
19 基準マーク検出センサ
21 イメージセンサ
23 照明光源
24,27 三角プリズム
31 位置補正量演算装置
32 画像制御回路
33−1,33−2 ディレイ回路
35 主走査ずれ記憶装置
36 測定パターン発生回路

Claims (5)

  1. 同一構成の第1書込系及び第2書込系で形成された2つの光ビームを用いて像担持体上を個別に主走査方向の1ライン走査を行う画像形成装置において、
    前記主走査方向における前記像担持体のほぼ中央の前記第1書込系及び前記第2書込系の走査開始時の先頭ドットが繋ぎ合わされる部分に前記2つの光ビームの主走査方向の位置ずれを検出するための位置検出パターンを形成する位置検出パターン形成手段と、
    前記主走査方向における前記像担持体のほぼ中央部分に対向配置され、前記像担持体上の位置検出パターンから前記2つの光ビームの位置ずれ量を検出する位置ずれ検出手段と、
    前記像担持体に設けられた前記像担持体の回転基準位置を示す基準マークと、
    前記基準マークの到来を検出し、検出時に基準マーク信号を発生する基準マーク検出手段と、
    前記基準マーク検出手段が前記基準マーク信号を出力したときに前記基準マーク信号と同期して前記像担持体の1回転における前記2つの光ビームの位置ずれ量がゼロになるように1回転分の位置ずれ量の検出が終わるとデータを反転し、さらにデータを量子化誤差を無視できるレベルまで補間することにより前記2つの光ビームの走査位置を補正する位置ずれ補正手段と
    を備え、
    前記位置ずれ検出手段は、前記基準マーク信号の出力に同期して前記位置検出パターンから前記2つの光ビームの前記像担持体の1回転の偏芯に起因する主走査方向の位置ずれを検出し、
    前記位置ずれ検出手段は、前記像担持体上の位置検出パターンのビーム位置を検出する2次元のイメージセンサを備え、前記イメージセンサの画像データにおいて主走査方向の位置ずれを検出した際には前記イメージセンサ出力を副走査方向に合算し、副走査方向の位置ずれを検出した際には前記イメージセンサ出力を主走査方向に合算する手段を有し、この合算する手段によって出力される1次元データ上でピーク位置を検出すること
    を特徴とする画像形成装置。
  2. 前記位置ずれ検出手段は、前記像担持体を照明する光源と、前記光源からの光束と前記像担持体からの反射光束とを合成するプリズムと、前記プリズムからの合成光束を受光するセンサとを含んでなることを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
  3. 前記光源、前記プリズム及び前記センサは同一構成部材内に組み込まれていることを特徴とする請求項2記載の画像形成装置。
  4. 前記位置ずれ検出手段と前記位置ずれ補正手段は、前記位置ずれ検出手段による位置ずれ検出と前記位置ずれ補正手段による位置ずれ補正とが並行して行われるものであることを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
  5. 前記位置検出パターンは、2つの光ビームの書込みにより形成されるもので、書込み形成されたパターンは副走査方向に位置が所定量ずれた2本の平行ラインで構成されていることを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
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