JP2008209580A - 光走査装置および画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】経時劣化なくレジストずれを正確に検出でき、カラー画像形成の場合の色ずれを低減し、しかも装置全体の小型化を図る。
【解決手段】光検出手段5にてポリゴンミラー52で偏向された直後の光ビームBを受光し、走査レンズ6の光ビーム出射点(有効書込み幅の中心を通過する点)と、ポリゴンミラー52の回転軸2の中心点とのx軸方向の距離をL1とし、ポリゴンミラー52の回転軸2の中心点と光検出手段5の光ビーム到達点までのx軸方向の距離をL2とすると、L1<L2の関係が成り立つように光検出手段5を設置する。
【選択図】図3

Description

本発明は、複数の光源手段と、該光源からの各光ビームを偏向する偏向手段と、偏向された光ビームを受光して光ビームの主走査位置および副走査位置を検出する光検出手段とを備えた光走査装置、および画像形成部に光走査装置を搭載した画像形成装置に関するものである。
電子写真プロセスによる画像形成装置においては、像担持体としての感光体ドラムの回転にしたがって潜像形成,現像,転写が行われる。
各色に対応した複数の感光体ドラムを転写体の搬送方向に沿って配列し、各色の画像形成ステーションで形成したトナー像を重ねる多色画像形成装置においては、様々な要因で各色の色ずれが発生する。感光体ドラムの回転速度変動による潜像形成から転写までの時間や各色の感光体ドラム間隔の異なり、あるいは転写体、例えば転写ベルトや記録紙を搬送する搬送ベルトの速度変動によって、各トナー像のレジストずれにより色ずれや色変わりが生じて画像品質を劣化させる。
感光体ドラムに潜像を形成するため光ビームを入射させる光走査装置においても、感光体ドラム上の潜像形成位置を正確に合わせなければ、色ずれや色変わりを発生する要因となる。
従来、前記レジストずれは、特許文献1や特許文献2に示されるように、転写体に記録されたレジストパターンずれを検出用パターンにより検出し、副走査位置に関しては書き出しのタイミングを可変にすることで調整している。
特許文献3では、光源から結像光学系に至る光路中に光ビームの光軸を副走査方向に傾けるガルバノミラーを備えた構成が、また、特許文献4では、折返しミラーを平行移動することにより走査位置を補正する構成が開示されている。
光走査装置は、光源としての半導体レーザなどから出射された光ビームを、コリメートレンズ,シリンドリカルレンズなどで偏向器(ポリゴンスキャナ)に集光し、偏向面であるポリゴンミラーで反射して主走査を行い、fθレンズで等速に変換して感光体ドラムに潜像を形成する。
潜像を感光体ドラムに形成する場合、転写体である転写紙の書き出し位置が同じになるように、主走査の画像領域外に光検出手段(同期位置センサ)を設置する。光ビームが同期位置センサ上を通過した際に、光電変換で電気信号が出力されたり、特許文献5に記載されているように、主走査方向に垂直なフォトダイオードと非平行なフォトダイオードを有し、フォトダイオードのエッジを光ビームが通過した際に、同期検知信号または終端検知信号を発生し、フォトダイオード間を通過する時間差を計測して、光ビームの副走査位置のずれを検知する。
また、前記各光学素子は、特定の位置に設置できるように、ハウジングと呼ばれる部材に固定される。通常、ハウジングは、樹脂で製作されることが多く、アルミダイキャストなどで作るよりも安価に製作することができる。
特許第3049606号公報 特許第3078830号公報 特開平11−64769号公報 特許第2672313号公報 特開2004−114304号公報
上述したように、一般的な光走査装置では、偏向器によって光ビームが主走査方向に走査されている。従来の複数の画像形成ステーションを転写体の搬送方向に沿って配列し、色重ねを行う多色画像形成装置においては、初期の色合わせにより満足する画像が得られていても、経時で色ずれが発生することが多々ある。その最大の要因として、光書込み装置の照射位置ずれが挙げられる。この原因は、高速で等速回転する偏向器から発生する熱の影響でレンズを固定するハウジングが変形したり、レンズ自体が変形したりして、走査線の位置を変化させることである。
前記同期位置センサを設置する場合、ハウジングの状態によって位置が変動すると、感光体ドラムに作られる潜像がずれているのか、光検出手段が傾いているのか判断できなくなり、レジスト位置ずれを修正することができない。
また、光検出手段の設置部分には、検出精度を維持するために設置部分における機械強度が必要となり、さらに設置のためのスペースが必要であって、装置全体の高さが高くなり、小型化を図る上で課題となる。
本発明の目的は、前記従来の技術の課題を解消し、経時劣化なくレジストずれを正確に検出でき、カラー画像形成の場合の色ずれを低減することが可能で、しかも装置全体の小型化を図ることができる光走査装置、および画像形成部に光走査装置を搭載した画像形成装置を提供することにある。
前記目的を達成するため、請求項1に記載の発明は、複数の光源手段と、該光源手段からの各光ビームを偏向する偏向手段と、各光ビームを対応した像担持体にそれぞれ結像する1つ以上の結像手段と、前記偏向された光ビームを受光して光ビームの主走査位置および副走査位置を検出する1つ以上の光検出手段と、前記各手段を収納する樹脂製のハウジングとを備えた光走査装置において、前記光検出手段にて前記偏向器で偏向された直後の前記光ビームを受光し、前記偏向手段の軸中心から前記各結像手段の光ビーム出射点までの距離をL1とし、前記偏向手段の軸中心から前記光検出手段までの距離をL2として、L1<L2となるように前記光検出手段を配置したことを特徴とし、この構成によって、偏向手段の軸中心から各結像手段の光ビーム出射点までの距離よりも、偏向手段の軸中心から光検出手段までの距離の方が長くなるように光検出手段を配置することで、レジストずれをリアルタイムで、かつ正確に計測することができ、カラー画像形成の場合の色ずれを低減することが可能になり、長期にわたって初期状態と同等な高品位のカラー画像を形成できる。また光検出手段は、偏向手段で反射された直後の光ビームの走査面で受光するため、装置全体の高さ方向が低くなり、装置の小型化を図ることができる。
請求項2に記載の発明は、請求項1記載の光走査装置において、光検出手段に入射する光ビームの副走査方向の長さを1mm以下に設定したことを特徴とし、この構成によって、偏向手段の保持部分が変形しても、光検出手段の測定領域に対して十分な変動幅を確保でき、レジストずれをリアルタイムでかつ正確に計測することができる。
請求項3に記載の発明は、請求項1または2記載の光走査装置において、偏向手段の駆動により発生する風が光検出手段に直接当たらないように、光検出手段の前に光透過性を有する部材を設置したことを特徴とし、この構成によって、光検出手段が熱による影響を受けないため、レジストずれをリアルタイムでかつ正確に計測することができる。
請求項4に記載の発明は、請求項3記載の光走査装置において、光透過性を有する部材が偏向機能を有することを特徴とし、この構成によって、レイアウトの自由度が増えるため、レジストずれ量を正確に計測することができ、また、光検出手段の数を増やす必要がなく、コストダウンを図ることができる。
請求項5に記載の発明は、請求項3または4記載の光走査装置において、光透過性を有する部材の光ビーム入射面に反射防止処理を施したことを特徴とし、この構成によって、光検出手段に入射する光量の減衰がなくなり、光源の出力を上げる必要がなくなる。また、入射面でのフレア光を抑えることができるので、黒スジなどの異常画像の発生がなくなる。
請求項6に記載の発明は、請求項1,3〜5いずれか1項記載の光走査装置は、光透過性を有する部材の光ビーム入射面に光ビームを垂直に入射させないことを特徴とし、この構成によって、光ビームが垂直に入射していないため光透過性を有する部材の反射による光源手段への戻り光が抑えられ、光源手段の異常発光などの不具合がなくなる。
請求項7に記載の発明は、請求項1記載の光走査装置において、光検出手段と偏向器との光路上のハウジングに通孔を設けたことを特徴とし、この構成によって、樹脂ハウジングに孔を設けたことにより、偏向手段の発熱が伝導してハウジングが変形することを防ぐことができるため、光検出手段の設置高さが変化することによって測定データが正確に得られないという不具合がなくなる。
請求項8に記載の発明は、請求項7記載の光走査装置において、ハウジングにおける光検出手段の設置位置に剛性付与部を設けたことを特徴とし、この構成によって、通孔を設けたことによるハウジングの変形の心配がなくなる。
請求項9に記載の発明は、請求項1記載の光走査装置において、光検出手段を当該装置外部に設置する場合、偏向手段により偏向された各光ビームが光検出手段に直接入射するように構成したことを特徴とし、この構成によって、光ビームが折返しミラーなどの中間部材を介さずに光検出手段に直接到達することにより、中間部材の熱変形の影響をなくすことができる。
請求項10に記載の発明は、請求項9記載の光走査装置において、当該装置における光ビーム出口部分に透明な部材を設置したことを特徴とし、この構成によって、装置内部に塵芥が入ることがなくなり、光ビームを遮ることによる白スジなどの異常画像の発生をなくすことができる。
請求項11に記載の発明は、請求項1,2,3,7,8または9記載の光走査装置において、光検出手段を副走査方向に可動にしたことを特徴とし、この構成によって、色ずれを低減するように、初期の状態を適切な位置に調整することが可能になる。
請求項12に記載の発明は、請求項11記載の光走査装置において、光検出手段を副走査方向の検知幅の中心を外して設置したことを特徴とし、この構成によって、ハウジングの変化が大きくなっても測定幅に対応するような位置に移動させることが可能になる。
請求項13に記載の発明は、請求項12の光走査装置を搭載した画像形成装置であって、光ビームが光検出手段における検知幅内の所定の位置を通過するときに、制御手段に当該画像形成装置の動作を休止あるいは停止させる信号を出力することを特徴とし、この構成によって、検知できない位置を光ビームが通過して装置の動作部が異常停止するなどの不具合がなくなり、画像形成の生産性を低下させることがない。
請求項14に記載の発明は、請求項12の光走査装置を搭載した画像形成装置であって、光ビームが光検出手段における検知幅内の所定の位置を通過するときに、偏向手段の隣接する偏向面で連続して複数の通過が発生した場合、制御手段に当該画像形成装置の動作を休止あるいは停止させる信号を出力することを特徴とし、この構成によって、誤検知で装置の動作部が停止することがなく、検知できない位置を光ビームが通過して装置の動作部が異常停止するなどの不具合がなくなり、画像形成の生産性を低下させることがない。
本発明に係る光走査装置によれば、レジストずれをリアルタイムで、かつ正確に計測することができ、カラー画像形成の場合の色ずれを低減することが可能になり、長期にわたって初期状態と同等の高品位なカラー画像を形成できる。また光検出手段は、偏向手段で反射された直後の光ビームの走査面で受光するため、装置全体の高さ方向が低くなり、装置の小型化を図ることができる。
また、本発明に係る光走査装置を搭載した画像形成装置によれば、長期にわたって初期状態と同等の高品位なカラー画像を形成でき、しかも、検知できない位置を光ビームが通過して装置の動作部が異常停止するなどの不具合がなくなり、画像形成の生産性を低下させることがない。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1は本発明に係る画像形成装置の実施形態の概略構成図、図2は図1の画像形成装置における光走査装置を示す斜視図である。
本実施形態の画像形成装置は、4つの像担持体としての感光体ドラム51Y,51M,51C,51Bを、転写体としての転写ベルト55の移動方向に沿って配列し、順次異なる色のトナー像を転写することによってカラー画像を形成するタンデム型のカラープリンタである。
感光体ドラム51Yの周囲には、感光体ドラム51Y表面を高圧に帯電する帯電チャージャ102Yと、光走査装置100により形成された静電潜像に、帯電したトナー(イエロー)を転移して顕像化する現像ローラ103Yと、この現像ローラ103Yにトナーを補給するトナーカートリッジ104Yと、感光体ドラム51Yに残留するトナーを除去して回収するクリーニングケース105Yなどが配置されており、これらによりイエロー画像を形成するための画像ステーションが構成されている。
感光体ドラム51へは偏向手段のポリゴンミラー52の1面ごとの走査により複数ライン同時に画像記録が行われる。イエロー(Y),マゼンタ(M),シアン(C),ブラック(B)の各色の画像形成ステーションは、転写体としての転写ベルト55の移動方向に並列配置され、イエロー(Y),マゼンタ(M),シアン(C),ブラック(B)のトナー画像が転写ベルト55上にタイミングを合わせて順次転写され、重ね合わされてカラー画像が形成される。
前記各色の画像形成ステーションは、トナー色が異なるだけで、基本的には同一構成である。よって、各符号にM,C,Bを付記して構成の説明は省略する。ここでは帯電チャージャ102としているが帯電ローラを用いてもよい。
記録媒体としての記録紙が、給紙トレイ107から給紙コロ108により供給されて、レジストローラ対109により副走査方向の記録開始のタイミングに合わせて送り出され、転写ベルト55によりカラー画像が転写されて、定着ローラ110で定着されて排紙ローラ対112により排紙トレイ111へ排紙される。
図2を参照して、各感光体ドラム51と光走査装置100との関係構成を説明する。本実施形態では、4つの感光体ドラム51(51Y,51M,51C,51B)に対する各光走査装置を、1つの光走査装置100として一体的に構成し、単一の偏向手段としてのポリゴンミラー52により全ての光ビームを走査している。感光体ドラム51が2本の場合でも同様である。
光源手段としての光源ユニット57,58では、ポリゴンミラー52の同じ面で偏向する光ビームが射出される2つの半導体レーザが対として同一ユニット内に収容され、各光源ユニット57,58からの光ビームは、対向する方向からポリゴンミラー52に入射されて双方向に走査される。ここでは対向走査に付いて説明するが、もちろん片側走査であってもよい。
各光源ユニット57,58より出射した光ビームは、光軸可変手段としての可動ミラーモジュール61,62を介して、ポリゴンミラー52により対向する方向に偏向,走査される。各光源ユニット57,58からの光ビームは上下2段の共通のシリンドリカルレンズ59,60に、その中心軸から対称に偏心して入射され、ポリゴンミラー面へは平行に入射され偏向される。ここで光軸可変手段としての可動ミラーモジュール61,62は、搭載しなくとも光書込み装置としての機能は果たす。
走査された各光ビームは、共通のfθレンズ63,64を介して、例えば、感光体ドラム51Yには折返しミラー65,86により、また感光体ドラム51Mには折返しミラー66,67により導かれる。fθレンズ64,折り返しミラー,トロイダルレンズなどにより結像手段が構成されている。各光源ユニット57,58は、詳述しない複数の半導体レーザ,カップリングレンズを保持するホルダと、半導体レーザの駆動回路を実装するプリント基板を背面に取り付けた構成となっている。
各感光体ドラム51は、個別にモータ軸に直接連結されたり、数本まとめて駆動できるように連結され、共通の駆動周波数で図の矢印方向(右方向)に回転される。転写ベルト55は、駆動ローラ53と2本の従動ローラ54,56により所定の張力で保持され、駆動ローラ53に連結するモータ76により左回りに回転する。
各感光体ドラム51と転写ベルト55とが接触する各転写位置の間隔は、駆動ローラ53の周長の整数倍に設定されており、駆動ローラ53の偏心などで生じる周期的な速度変動の位相が合うように配慮してある。
また、駆動ローラ53に沿って転写ベルト55上に形成する各画像の基準位置を読み取るレジストずれ検出手段としての検知器79が、転写ベルト55の中央部と同ベルトの端部の3箇所に配置されている。ここでは3箇所としたが、それ以上設置してもよい。
各検知器79は、CCDエリアセンサ81と対物レンズ80とからなり、基準色(ブラック)およびその他の色(シアン,マゼンタ,イエロー)のトナー像を並列して形成した主走査,副走査方向に交差した十字ラインの検出パターン(図示せず)を読み取り、副走査ラインより副走査のレジストずれ量を検出すると同時に、転写ベルト55の端部2箇所の交差点位置の差により走査線の傾きを検出し、同ベルト端部2箇所の交差点位置の中点と同ベルト中央部の交差点位置の差より曲がりを検出する。
図3は本実施形態における光源ユニットとポリゴンミラーの周辺における各部材の設置構造を示す平面図であり、光源手段1は図2における光源ユニット57,58と同じ構成であって、複数の発光源(半導体レーザ)を備えている。図中矢印で示すように、光ビームBが進行している。光源手段1から出射された光ビームBは、コリメートレンズなどでビーム形状が成形され、シリンドリカルレンズ59で副走査方向に絞られ、偏向手段であるポリゴンミラー52に到達する。ポリゴンミラー52は、回転軸2を中心に時計方向に回転している。光源手段1は画像情報によって点滅を繰り返し、光ビームBがポリゴンミラー52で反射して図における上から下に向かって走査する。光検出手段5は、後述する図4に示すような構成であって、主走査開始前に位置させる。この光検出手段5は、各色の光ビームBごとに設置してもよいし、主走査開始後に追加で位置させるようにしてもよい。
走査レンズ6は、光ビームBが感光体ドラム51上を等速で走査できるように変換し、光ビームBを所定の大きさまで主走査方向と副走査方向に集光する光学素子である。ここでは走査レンズ6を1枚構成にしているが、複数枚で構成していてもよい。
光検出手段5に入射する光ビームBと、走査レンズ6に入射する光ビームBとによって作られる平面とは同一明面にあるようにしておく。走査レンズ6の光ビーム出射点(有効書込み幅の中心を通過する点)と、ポリゴンミラー52の回転軸2の中心点とのx軸方向の距離をL1とし、ポリゴンミラー52の回転軸2の中心点と光検出手段5の光ビーム到達点までのx軸方向の距離をL2とすると、L1<L2の関係が成り立つように光検出手段5を設置する。
ただし、ポリゴンミラー52と光検出手段5の受光面の間には光学的パワーを持つような光学素子を介在させない。
光検出手段5に入射する光ビームBと光検出手段5とがなす角θは、θ≠90°となるように若干傾けた方向に設置する。また、同じ光路途中における各部材を保持するハウジング30における光路途中に通孔3を設けて、ポリゴンミラー52、およびポリゴンモータなどからの熱が伝わりにくくしておく。通孔3の幅は、光検出手段5の光ビーム垂直方向幅より広めに設定しておく。また、光検出手段5を設置する部位にリブを設けたり、別部材を設けたりして、他の部位よりハウジング3の剛性,機械強度が大きくなるようにしておくとよい。各光学素子は樹脂製のハウジング30上に固定してある。
図3では、折返しミラーは記載していないが、図1,図2に示すように走査レンズ6の焦点距離に応じて複数枚使用することが考えられる。
図4は本実施形態における光検出手段の構成の説明図であり、光検出手段5において、フォトダイオード11で主走査方向の書き出しタイミングを図っている。主走査方向に垂直なフォトダイオード11と非平行なフォトダイオード12とを有し、フォトダイオード11のエッジを光ビームが通過した際に同期検知信号または終端検知信号を発生し、フォトダイオード11からフォトダイオード12に至る時間差Δtを計測して、光ビームの副走査位置のずれΔy(c)を検出する。
なお,Δyはフォトダイオード12の傾斜角γ,光ビームの走査速度Vを用いると、Δy=(V/tanγ)・Δtで表され、Δtが一定であれば副走査位置ずれが生じていないことになる。
ここで、光検出手段5に入射するまでに折返しミラーを使わないように設定する。光検出手段5に光ビームが到達するまでに光路が変化すると実際のレジストずれ量と一致しない場合があり、正確な測定ができなくなるためである。
図5に示すように、光走査装置100の外部に配設されたブラケット37に光検出手段5をセットする場合、ハウジング30に設けた光ビームBが通過する開口36を塞ぐように光透過部材35を設置する。また、ブラケット37の設置位置には、環境変動が発生しにくく、かつ振動などの動的変更を受けにくい箇所を選ぶ。光透過部材35は、樹脂でもガラスでも製作可能である。
図4において、光検出手段5に入射する光ビームBの副走査方向の高さbを1mm以下となるように光検出手段5の位置を決定する。
光検出手段5は基板34にハンダ付けなどにより固定されていて、基板34には3つの取付孔13,18,19が設けられている。基板34を保持するホルダ38より突出したボス14,17を基準ピンとして、図における上下方向に移動できるように2つの取付孔13,18を長穴にしておく。他の取付孔19にはネジ20が固定され、ホルダ38が基板34と一体となって、前記ハウジング30に締結できるようになっている。
フォトダイオード11の幅aの中心線21に対して、光ビームBの走査線16が環境変動によって走査線15の位置になったとすると、両走査線16,15の間隔cの中心線と光検出手段5の中心線21を一致させないようにしておく。図4に示す例では、走査線16,15の間隔cの中心線は、光検出手段5の中心線21より図における下方になるように設定してある。
図6は図3に示すハウジング30部分を垂直な方向の光路位置で切断して示す断面図であって、光透過性を有する透明部材4を、前記ポリゴンミラー52と光検出手段5との光路途中に設置している。透明部材4の大きさは、前記ポリゴンミラー52の風が光検出手段5に直接当たらない大きさに設定する。その材質はガラスでも樹脂でもよい。
例えば、図7に示すように、前記透明部材4をプリズム32のような形状で製作することが考えられる。プリズム32は、主走査方向と副走査方向とに光学的パワーを持たず、光路が屈折して光検出手段5に到達できるようにしておく。
また、図6,図7に示すように、光ビームBが光学素子4,32に入射する面33,40には反射防止膜を蒸着しておく。これらの入射面33,40とは反対側の面41,42にも反射防止膜を蒸着しても問題ない。
図8は本実施形態の画像形成装置におけるポリゴンミラーの制御に係る例を説明するためのフローチャートであり、電源が投入され(S1−1)、スタート信号が図示しない画像形成装置のCPUに入り(S1−2)、ポリゴンミラー52が始動し(S1−3)、定常回転に至る(S1−4)。この状態でポリゴンミラー52により偏向される光ビームBの走査線位置が確認される(S1−5)。
例えば、図4においてフォトダイオード11の幅aの上下方向80%(閾値)を走査線が通過した場合(S1−6のNO)、CPUに信号が送られ、画像形成処理中の記録紙を排紙した後(S1−7)、画像形成装置を一定時間休止あるいは停止させる(S1−8)。そして、所定の時間経過後に(S1−9)、ステップ(S1−3)に戻る。
ここで、閾値は何パーセントを設定してもよいが、即停止にならないように余裕を持って設定する。停止時間もまた、ポリゴンミラー52が回転再開してすぐに再停止しないように、余裕を持って設定する。
なお、ステップ(S1−6)において閾値内であれば(S1−6のYES)、ポリゴンミラー52の定常回転を続行し(S1−10)、記録紙を排紙した後(S1−11)、スタンバイ状態になる(S1−12)。
図9は本実施形態の画像形成装置におけるポリゴンミラーの制御に係る他の例を説明するためのフローチャートであり、電源が投入され(S2−1)、スタート信号が図示しない画像形成装置のCPUに入り(S2−2)、ポリゴンミラー52が始動し(S2−3)、定常回転に至る(S2−4)。この状態でポリゴンミラー52により偏向される光ビームBの走査線位置が確認される(S2−5)。
ここで前記の例と同様に閾値の判別が行われ(S2−6)、閾値外である場合(S2−6のNO)には、さらに、この状態がポリゴンミラー52の隣接する偏向面で連続して複数回発生した場合(S2−7のNG)、画像形成処理中の記録紙を排紙した後(S2−8)、該光走査装置を装着する画像形成装置を一定時間休止あるいは停止させる(S2−9)。すなわち、隣接しない面で閾値を超えても装置が停止しないよう設定されている。そして、所定の時間経過後に(S2−10)、ステップ(S2−3)に戻る。
なお、ステップ(S2−6)において閾値内であり(S2−6のYES)、ステップ(S2−7)において一面のみであると判断された場合(S2−7のOK)、ポリゴンミラー52の定常回転を続行し(S2−11)、記録紙を排紙した後(S2−12)、スタンバイ状態になる(S2−13)。
本発明は、複写機,プリンタ,ファクシミリなどの画像形成装置、特に複数色のトナー像を重ね合わせてカラー画像を形成する多色画像形成装置、および、これらの画像形成装置の書込み系に用いられる光走査装置に適用できる。
本発明に係る画像形成装置の実施形態の概略構成図 図1の画像形成装置における光走査装置を示す斜視図 本実施形態における光源ユニットとポリゴンミラーの周辺における各部材の設置構造を示す平面図 本実施形態における光検出手段の構成の説明図 本実施形態において光走査装置外部に光検出手段をセットした場合の構成図 図3に示すハウジング部分を垂直な方向の光路位置で切断して示す断面図 図6に示す透明部材をプリズムにした場合の構成図 本実施形態の画像形成装置におけるポリゴンミラーの制御に係る例を説明するためのフローチャート 本実施形態の画像形成装置におけるポリゴンミラーの制御に係る他の例を説明するためのフローチャート
符号の説明
1 光源手段
2 回転軸
3 通孔
4 透明部材
5 光検出手段
6 走査レンズ
11,12 フォトダイオード
30 ハウジング
51,51Y,51M,51C,51B 感光体ドラム
52 ポリゴンミラー
57,58 光源ユニット
59 シリンドリカルレンズ

Claims (14)

  1. 複数の光源手段と、該光源手段からの各光ビームを偏向する偏向手段と、各光ビームを対応した像担持体にそれぞれ結像する1つ以上の結像手段と、前記偏向された光ビームを受光して光ビームの主走査位置および副走査位置を検出する1つ以上の光検出手段と、前記各手段を収納する樹脂製のハウジングとを備えた光走査装置において、
    前記光検出手段にて前記偏向器で偏向された直後の前記光ビームを受光し、前記偏向手段の軸中心から前記各結像手段の光ビーム出射点までの距離をL1とし、前記偏向手段の軸中心から前記光検出手段までの距離をL2として、L1<L2となるように前記光検出手段を配置したことを特徴とする光走査装置。
  2. 前記光検出手段に入射する前記光ビームの副走査方向の長さを1mm以下に設定したことを特徴とする請求項1記載の光走査装置。
  3. 前記偏向手段の駆動により発生する風が前記光検出手段に直接当たらないように、前記光検出手段の前に光透過性を有する部材を設置したことを特徴とする請求項1または2記載の光走査装置。
  4. 前記光透過性を有する部材が偏向機能を有することを特徴とする請求項3記載の光走査装置。
  5. 前記光透過性を有する部材の光ビーム入射面に反射防止処理を施したことを特徴とする請求項3または4記載の光走査装置。
  6. 前記光透過性を有する部材の光ビーム入射面に前記光ビームを垂直に入射させないことを特徴とする請求項1,3〜5いずれか1項記載の光走査装置。
  7. 前記光検出手段と前記偏向器との光路上の前記ハウジングに通孔を設けたことを特徴とする請求項1記載の光走査装置。
  8. 前記ハウジングにおける前記光検出手段の設置位置に剛性付与部を設けたことを特徴とする請求項7記載の光走査装置。
  9. 前記光検出手段を当該装置外部に設置する場合、前記偏向手段により偏向された各光ビームが前記光検出手段に直接入射するように構成したことを特徴とする請求項1記載の光走査装置。
  10. 当該装置における光ビーム出口部分に透明な部材を設置したことを特徴とする請求項9記載の光走査装置。
  11. 前記光検出手段を副走査方向に可動にしたことを特徴とする請求項1,2,3,7,8または9記載の光走査装置。
  12. 前記光検出手段を副走査方向の検知幅の中心を外して設置したことを特徴とする請求項11記載の光走査装置。
  13. 請求項12の光走査装置を搭載した画像形成装置であって、光ビームが光検出手段における検知幅内の所定の位置を通過するときに、制御手段に当該画像形成装置の動作を休止あるいは停止させる信号を出力することを特徴とする画像形成装置。
  14. 請求項12の光走査装置を搭載した画像形成装置であって、光ビームが光検出手段における検知幅内の所定の位置を通過するときに、偏向手段の隣接する偏向面で連続して複数の通過が発生した場合、制御手段に当該画像形成装置の動作を休止あるいは停止させる信号を出力することを特徴とする画像形成装置。
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