JP4204277B2 - 塗布具用の金属光沢を有する水性カラーインキ - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、紙面やガラス面等に塗布しても水圧や指で擦ることに容易に消去できる、塗布具用の金属光沢を有する水性カラーインキに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、筆跡に紙上耐水性を与える目的で種々の研究・開発が行われており、種々の水性カラーインキが提案されている。前記水性カラーインキは、筆跡が水により滲んだり紙面に付着したインキが流出して、筆跡が消去しないように紙上耐水性向上を狙ったものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
最近、世間では環境問題が取り沙汰されており、紙の再利用や無駄を省くということから、筆跡したものが簡単に消去できるインキが提案され始めている。中でも、消しゴム消去性インキを収容したボールペンが最近提供され、話題となっている。
【0004】
本発明者は、こうした世間動向に着目し、容易に消去可能な塗布具用の金属光沢を有する水性カラーインキを得ることを思いつき、本発明に到った。本発明は、紙面のみならずガラス面等に塗布(含む筆記)しても、水圧や指等で擦ることにより塗布面に影響を及ぼすことなく容易に消去できる塗布具用の金属光沢を有する水性カラーインキを得ることを目的とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明は、
「1.アルミニウム粉末の表面に二重結合を有する一種以上のカルボン酸を熱重合した、少なくとも1個の二重結合と2個のカルボシル基を有するカルボン酸を介して着色顔料を化学吸着させてなる一次着色アルミニウム粉末をさらにラジカル重合性不飽和カルボン酸およびラジカル重合性二重結合を3個以上有するモノマーよりなるポリマーによって被覆してなる二次着色した表面着色アルミニウム粉末と、水及びエチルアルコールとで全インキ組成を構成してなる水性カラーインキであって、前記表面着色アルミニウム粉末の粒子径分布が10〜50μmとし、前記エチルアルコールがインキ組成物全量に対して60重量%〜80重量%である、塗布面に塗布された水性カラーインキを擦ることで塗布面から消去可能としたことを特徴とする、塗布具用の金属光沢を有する水性カラーインキ。」
である。
【0006】
【発明の実施の形態】
本発明の特徴は、有色顔料を吸着させてなる粒子径分布が10〜50μmの表面着色アルミニウム粉末、水及びエチルアルコールからなる塗布具用の金属光沢を有する水性カラーインキとするものである。ところで、金属光沢を有する水性カラーインキは、アルミニウム粉末と補色剤として有色の顔料を用いることにより得られることは知られているが、こうしたものでは、インキの美麗性や光沢性に欠ける。したがって本発明では、色材として有色顔料を吸着させてなる表面着色アルミニウム粉末を用いる。
【0007】
表面着色アルミニウム粉末とは、アルミニウム粉末の表面に二重結合を有する一種以上のカルボン酸を熱重合した、少なくとも1個の二重結合と2個のカルボシル基を有するカルボン酸を介して着色顔料を化学吸着させてなる一次着色アルミニウム粉末、または前記一次着色アルミニウム粉末をさらにラジカル重合性不飽和カルボン酸およびラジカル重合性二重結合を3個以上有するモノマーよりなるポリマーによって被覆してなる二次着色アルミニウム粉末である。こうした表面着色アルミニウム粉末は、昭和アルミニウムパウダー株式会社から商品名:フレンドカラーとして販売されており、この表面着色アルミニウム粉末を用いた水性インキが、光輝性、色合い、美麗性において非常に優れていることは、本願出願人の先の出願であるWO98/40441号公報「金属光沢を有する直詰め水性ボールペン用インキ」で開示してある。
【0008】
表面着色アルミニウムの粒子径分布を10〜50μmとする理由は、粒子径が10μm未満では、塗布する面の素材の微細な凹凸な目に顔料粒子が入り込み消去を困難にする。粒子径が50μmを越えると、アルミニウムが鱗片状であるが故に表面同士が密接し堆積するため塗布具用水性インキとして機能しなくなる。また、粒子径が30μmを越えると、ボールペン用チップのような吐出口を有する塗布具においては吐出口が目詰まりを起こしやすくなるので、好ましくは、10〜30μmが良い。
【0009】
本発明における主体溶剤としてエチルアルコールを用いるが、その理由は、紙面やガラス面等に何度も塗布と消去を可能とするために、塗布面に対して化学的影響を生じるような有機溶剤は好ましくなく、その点でエチルアルコールが好適であるためである。また、塗布面の乾燥性についても慎重に検討すべき事象であるが、水とエチルアルコールを併用することでこうした課題を解消できた。エチルアルコール単独の塗布具用の金属光沢を有する水性カラーインキとすると、塗布面での乾燥は速いが、塗布具におけるインキ吐出口での乾燥性も高まり目詰まりを生じやすくなる。エチルアルコールの含有量は水性カラーインキの吐出量、吐出口の設計などにより好適範囲が決定されるので特に限定されないが、インキ組成物の全量に対して60重量%〜80重量%とすることが好適範囲である。
【0011】
【実施例】
本発明の実施例を説明する。
【0012】
実施例
水 20重量%
エチルアルコール 70重量%
粒子径10〜30μmの表面着色アルミニウム粉末(フンドカラーF500RG)
10重量%
水とエチルアルコールを均一に攪拌溶解し、攪拌を継続しながら粒子径10〜30μmに調整した昭和アルミニウムパウダー株式会社製フレンドカラーF500RGを徐々に添加して上記配合の速乾性ゴールドメタリックインキを得た。
【0013】
参考例
水 17重量%
エチルアルコール 70重量%
粒子径10〜30μmの表面着色アルミニウム粉末(フンドカラーF500RG)
10重量%
酢酸ビニル 3重量%
水とエチルアルコール混和物に粘着性樹脂として酢酸ビニルを添加した以外は実施例と同様にして速乾性ゴールドメタリックインキを得た。
【0014】
比較例1
水 20重量%
エチルアルコール 70重量%
粒子径55〜75μmの表面着色アルミニウム粉末(フンドカラーF103RG)
10重量%
表面着色アルミニウム粉末として、予め55〜75μmの粒子径に調整したフレンドカラーF103RGを用いた以外は実施例と同様にして速乾性ゴールドメタリックインキを得た。
【0015】
比較例2
水 20重量%
エチルアルコール 70重量%
粒子径10μm未満の表面着色アルミニウム粉末(フンドカラーF703RG)
10重量%
表面着色アルミニウム粉末として、予め10μm未満の粒子径に調整したフレンドカラーF703RGを用いた以外は実施例と同様にして速乾性ゴールドメタリックインキを得た。
【0016】
評価方法
実施例、参考例及び比較例1、2の各金属光沢を有する水性カラーインキを、ボールペン用チップのような吐出口を有した容器内に収容して塗布具を作製し、紙面に前記インキを塗布し、その塗布面を、水圧や指等で擦ってみた。
【0017】
評価結果
実施例の金属光沢を有する水性カラーインキは、水圧や指等で擦ることにより、紙面から容易に消去できた。
【0018】
比較例1の塗布具用の金属光沢を有する水性カラーインキは、色材である表面着色アルミニウム粉末の粒径が大きすぎて、表面同士で密着してしまったため巨大粒子を形成し、塗布具用の水性カラーインキとして機能しなかった。
【0019】
比較例2の金属光沢を有する水性カラーインキは、色材である表面着色アルミニウム粉末の粒子径が小さいため紙面に形成された素材(紙の繊維)による微細な凹凸な目に入り込み、紙面から完全に消去できなかった。
【0020】
【発明の効果】
本発明の塗布具用の金属光沢を有する水性カラーインキは前述したような構成なので、紙面やガラス面等に塗布(含み筆記)した後に塗布面を水圧や指等で擦ることにより、塗布面に影響を及ぼすことなく容易に消去できる。

Claims (1)

  1. アルミニウム粉末の表面に二重結合を有する一種以上のカルボン酸を熱重合した、少なくとも1個の二重結合と2個のカルボシル基を有するカルボン酸を介して着色顔料を化学吸着させてなる一次着色アルミニウム粉末をさらにラジカル重合性不飽和カルボン酸およびラジカル重合性二重結合を3個以上有するモノマーよりなるポリマーによって被覆してなる二次着色した表面着色アルミニウム粉末と、水及びエチルアルコールとで全インキ組成を構成してなる水性カラーインキであって、前記表面着色アルミニウム粉末の粒子径分布が10〜50μmとし、前記エチルアルコールがインキ組成物全量に対して60重量%〜80重量%である、塗布面に塗布された水性カラーインキを擦ることで塗布面から消去可能としたことを特徴とする、塗布具用の金属光沢を有する水性カラーインキ。
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