JP4204068B2 - 安定化されたヒドロキシルアミン溶液 - Google Patents

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Description

本発明は、安定化されたヒドロキシルアミン溶液に関する。
ヒドロキシルアミンは、殊に硫酸とのその塩の形で化学工業にとって重要な中間体であり、かつ化学合成において広く使用されている。ヒドロキシルアミンは、遊離塩基の溶液の形で使用されることがしばしば必要とされており、この場合この遊離塩基は、一般に例えばヒドロキシルアンモニウムスルフェートまたはヒドロキシルアンモニウムクロリドのようなヒドロキシルアンモニウム塩から、適当な塩基、例えばアンモニア、水酸化ナトリウム溶液またはアルコラートの作用によって遊離される。中性およびアルカリ性のヒドロキシルアミン溶液は、不安定であり、分解し、アンモニア、窒素、窒素酸化物および水を形成させ、したがってその運搬または貯蔵には、著しく問題がある。分解速度は、温度の上昇、pHの上昇および触媒活性不純物の濃度の上昇につれて増大する。
ヒドロキシルアミンの分解を回避するために、安定剤は溶液に添加される。ヒドロキシルアミンに対する数多くの安定剤は、既に公知である。提案されたものは、次の通りである:チオグリコール酸(特開昭58−69843号公報)、グリセロールモノエーテルおよびそのエチレンオキシド付加物(ドイツ特許出願公開第2919554号公報)、ヒドロキシアントラキノン(ドイツ特許出願公開第3343600号公報)、ヒドロキシキノリン(ドイツ特許出願公開第3345734号公報)、ポリヒドロキシヘキサノ−1,4−ラクトン(ドイツ特許出願公開第3345733号公報)、アントシアニン(ドイツ特許出願公開第3347260号公報)、ヒドロキシキナルジン、フラボン、ベンゾニトリル、N−フェニル−N−ヒドロキシチオ尿素(ドイツ特許出願公開第3601803号公報)、フラボン(ドイツ特許出願公開第3343599号公報)、チオスルフェート、メルカプトベンゾチアゾール、メルカプトアルカノール、メルカプトチアゾリン、チウラムジスルフィド、チオ尿素(欧州特許出願公開第516933号公報)、エチレンジアミン四酢酸の四ナトリウム塩、N−ヒドロキシエチルエチレンジアミントリ酢酸の三ナトリウム塩、ポリビニルピロリドンまたはポリ−N−ビニル−5−エチル−2−オキサゾリジノン(米国特許第3145082号明細書)、アミドオキシム(米国特許第3480391号明細書)、ヒドロキサム酸(米国特許第3480391号明細書)、ヒドロキシ尿素(米国特許第3544270号明細書)、ジピリジル化合物(特開昭58−69842号公報)、アミノキノリン(特開昭58−69844号公報)、フェナントロリン(特開昭58−69841号公報)およびポリヒドロキシフェノール(特開昭48−78099号公報)。
しかしながら、これまでに提案されているいずれの安定剤も、ヒドロキシルアミンが特に貯蔵中に、実質的には全く分解しない程、十分に安定なヒドロキシルアミン溶液を与えるものではない。
従って、本発明の目的は、ヒドロキシルアミン溶液を安定化する良好な手段を提供することである。
ところで、この目的は、意外なことに、遊離塩基の形のヒドロキシルアミンまたは少なくとも部分的に中和されたヒドロキシルアミン塩を有し、且つヒドロキシルアミンの分解に対して安定化されたヒドロキシルアミン溶液であって、
ヒドロキシルアミン溶液の全重量に対して1〜70重量%のヒドロキシルアミンを含み、そして
安定剤として、ヒドロキシルアミンの重量に対して0.001〜20重量%の下記式I:
12N−A−NR34(I)
〔式中、Aはアルキレン、アルケニレン、アルキニレン、シクロアルキレン、シクロアルケニレン、アリーレン、o−キシリレン、m−キシリレン、またはp−キシリレン、または窒素原子を有する5員または6員の飽和または不飽和複素環であり、この場合これらの基は、互いに独立にアルキル、アルコキシおよびヒドロキシルからの選択されている1、2または3個の置換基を有していてよく、或いは
Figure 0004204068
(BおよびXは−CH2CH2−または−CH2CH2CH2−であり、nは10〜50000であり、RはHであるか、OH、NH2、NHCOR5またはCOOHによって置換されたアルキル、エチレンまたはプロピレンであるか、CSSH、CH2CNまたはCH2PO32であるか、または別のポリエチレンイミンまたはポリプロピレンイミン鎖の窒素原子に対するブリッジであり、このブリッジは、
Figure 0004204068
によって形成されており、このoおよびpは互いに独立に1〜15であり、R5はH、C1〜C18−アルキルまたはCHR6COR6であり、このR6はC12〜C18−アルキルである)であり、R1、R2、R3およびR4は、互いに独立にH、CH2COOH、CH2PO32、アルキル、アシル、CH2CH2OH、CH2CH2NH2または
Figure 0004204068
であり、この場合R7はOH、SH、NH2、CN、COOH、アルキルまたはアルコキシである〕
で示される少なくとも1種類の化合物またはその塩のうち、エチレンジアミン四酢酸およびN−ヒドロキシエチレンジアミントリ酢酸ならびにその塩以外のものを有することを特徴とする安定化されたヒドロキシルアミン溶液、を使用することによって達成されることが見出された。
従って、本発明は、ヒドロキシルアミンおよび式Iの少なくとも1種類の化合物を有する安定化されたヒドロキシルアミン溶液を提供する。
新規の溶液は、遊離塩基の形のヒドロキシルアミンまたは少なくとも部分的に中和されたヒドロキシルアミン塩を有し;換言すれば、遊離ヒドロキシルアミンは、ヒドロキシルアミン塩と混合されている。
本発明により使用される安定剤は、全ての型のヒドロキシルアミン溶液を安定化するために使用されることができる。この安定剤は、有機溶剤、例えばメタノール、エタノール、n−プロパノール、イソプロパノール、アセトン、テトラヒドロフラン等中のヒドロキシルアミンの水溶液または溶液であることができるか、または水と有機溶剤との混合物であることができる。また、本発明により使用される安定剤は、ヒドロキシルアミンが可溶性である溶剤中でも可溶性である。必要に応じて、可溶性は、適当な基R1〜R4およびAの選択によって得ることができる。
ヒドロキシルアミン溶液は、一般にヒドロキシルアンモニウム塩、殊にヒドロキシルアンモニウムスルフェート、ヒドロキシルアンモニウムクロリドおよびヒドロキシルアンモニウムホスフェートを適当な塩基、例えばアンモニア、水酸化ナトリウム、水酸化カリウムまたは水酸化カルシウムと反応させることによって得られる。ヒドロキシルアンモニウム塩を完全に中和させた場合には、遊離ヒドロキシルアミンとヒドロキシルアンモニウム塩中に存在する塩基陽イオンおよび酸陰イオンから誘導された塩とから成る1つの溶液が得られる。この塩は、完全にかまたは部分的に分離されることができる。また、ヒドロキシルアンモニウム塩は、部分的にのみ塩基で中和されていてもよい。この場合には、遊離ヒドロキシルアミンと上記の塩とを有するだけでなく、未反応のヒドロキシルアンモニウム塩をも有する1つの溶液が得られる。これらの溶液の全ては、本発明によれば、安定化されていてもよく、この場合には、ヒドロキシルアンモニウム塩中の陰イオンの性質は、重要ではない。
本発明の記載内容において、アルキルは、好ましくは炭素原子数1〜18、特に炭素原子数1〜6、殊に炭素原子数1〜4の直鎖状または分岐状の基である。このことは、同様にアルコキシ中のアルキル基についても云えることである。
アルキレンは、好ましくは炭素原子数2〜6、特に炭素原子数2〜4の直鎖状または分岐状の二価基である。
アルケニレンおよびアルキニレンは、好ましくは炭素原子数3〜6、特に炭素原子数3または4の直鎖状または分鎖状の二価基である。
シクロアルキレンおよびシクロアルケニレンは、好ましくはシクロペンチレンもしくはシクロヘキシレンまたはそれぞれシクロペンテニレンもしくはシクロヘキセニレンである。
アリーレンは、好ましくは芳香族C6〜C10炭化水素基またはフェニレンである。
飽和または不飽和の複素環は、好ましくはピロリジニレン、ピペリジニレン、ピロリレンまたはピリジニレンである。複素環は、炭素原子によって式Iの2個の窒素原子に結合している。
アシルは、直鎖状または分岐状でありかつ1〜19個の炭素原子を有する。
Aは、好ましくはアルキレン、シクロアルキレン、アリーレンまたは
Figure 0004204068
であり、特にアルキレン、シクロアルキレンまたは
Figure 0004204068
である。この場合、基R1〜R4は、互いに独立に好ましくはCH2COOH、CH2CH2OH、CH2CH2NH2または
Figure 0004204068
であり、特にCH2COOHまたは
Figure 0004204068
である。
7は、オルト位にあり、かつ特にOH、COOHまたは分岐状(嵩高い)アルキル基、例えばイソプロピル、第三ブチル等である。
本発明による安定剤は、塩の形で使用されてもよい。特に好適な塩は、アルカリ金属塩、例えばナトリウム塩またはカリウム塩であるか、または酸官能基が存在する場合には、アンモニウム塩であり、かつ塩基官能基が存在する場合には、無機酸、例えばHF、HCl、HBr、H2SO4、H3PO4等との酸付加塩である。
更に、好ましい実施態様は、Aがアルキレンまたはシクロアルキレンであり、R1〜R4が互いに独立にCH2COOH、CH2CH2OHまたは
Figure 0004204068
(この場合、R7は上記に定義したものであり、特にOH、SHまたはNH2である)である場合の式Iの化合物を安定剤として有する安定化された溶液である。
Aが
Figure 0004204068
である場合、式Iの化合物は、ポリエチレンイミンまたはポリプロピレンイミンポリマーであり、これらは、一般に僅かに架橋されている。前記式の繰返単位は、同一でも異なっていてもよい。このことは、特に窒素原子上で置換されている単位が存在する場合、即ちRが少なくとも幾つかの単位内で水素以外のものである場合に適用される。選択される置換度は、広範な範囲内にあることができ、かつ一般に5〜98%の範囲内にある。ポリエチレンイミンおよびポリプロピレンイミンの製造を結果として生じる僅かな架橋は、ポリマー間のポリエーテルブリッジによって増大されうる。ポリエーテルブリッジは、幾つかの窒素原子をエピクロロヒドリンでアルキル化し、引続きエトキシル化することによって形成される。
ポリエチレンイミンまたはポリプロピレンイミンポリマーの場合には、基R1〜R4は、好ましくはHまたはアルキルである。
ポリマーの平均分子量は、広範な範囲内で選択されてもよく、かつ一般に800〜2000000の範囲内、特に1000〜1500000の範囲内にあり、かつ高度に架橋されたポリマーの場合には、50000〜2000000の範囲内にある。
更に、好ましい実施態様によれば、安定化されたヒドロキシルアミン溶液は、Aが
Figure 0004204068
であり、BおよびXがCH2CH2−であり、RがCH2COOH、CH2CH2COOH、CH2CH2OH、CH2CH2NH2、NHCOR5またはCSSHであるかまたは上記に定義されたようなブリッジであり、R5が上記に定義されたものであり、かつR1〜R4がHまたはアルキルである場合の式Iの少なくとも1種類の化合物を有している。
本明細書中で特に好ましい化合物は、次のものである:
1000〜2000000の範囲内の平均分子量を有する僅かに架橋されたポリエチレンイミン;
25〜98%の置換度および1500〜1500000の範囲内の平均分子量を有するカルボキシメチル化されたポリエチレンイミン;
5〜50%の置換度および1000〜1500000の範囲内の平均分子量を有するカルボキシエチル化されたポリエチレンイミン;
5〜50%の置換度および1000〜1500000の範囲内の平均分子量を有する特にアミド化されたポリエチレンイミン(基R1〜R4の1または2個は、C1〜C19−アシルである);
50000〜1500000の範囲内の平均分子量を有するポリエーテル架橋されたポリエチレンイミン;
1〜7%の置換度および1500〜1500000の範囲内の平均分子量を有する疎水性に変性されたポリエチレンイミン(R=−CH2CH2NHCOR5、この場合R5はCHR6COR6であり、かつR6はC12〜C18−アルキル、殊にヘキサデシルである)。このポリマーは、相応するエチレンイミン(R=CH2CH2NH2)を相応するアルキルジケトンと反応させることによって得ることができる;
80〜100%の置換度および1〜2000000の範囲内の平均分子量を有するヒドロキシエチル置換されたポリエチレンイミン;
30〜60%の置換度および2000〜1000000の平均分子量を有するポリエチレンイミンジチオカルバメート(R=CSSH)およびそのナトリウム塩。
上記のポリエチレンイミンの幾つかは、商業的に入手可能であり、かつ例えばBASF社によってルパソール(LUPASOL(登録商標))の名称で市販されている。
更に、好ましい実施態様によれば、安定化されたヒドロキシルアミン溶液は、Aがシクロヘキシレンまたは−CH2CH2−であり、かつR1〜R4がCH2COOHまたは
Figure 0004204068
(この場合、R7はOH、SH、NH2またはCOOHである)である場合の式Iの化合物を安定剤として有している。
特に好ましくは、前記化合物は、トランス−1,2−ジアミノシクロヘキサン−N,N,N′,N′−四酢酸および/またはN,N′−ジ(2−ヒドロキシベンジル)エチレンジアミン−N,N′−二酢酸およびその塩である。
式Iの化合物は、公知であり、かつ商業的に入手可能であるかまたは公知方法と同様にして製造することができる。
新規の安定化されたヒドロキシルアミン溶液は、安定化に十分な量で式Iの化合物を有している。この溶液は、好ましくは式Iの化合物をヒドロキシルアミン含量に対して0.001〜20重量%(10〜200000ppm)、特に0.001〜10重量%、特に好ましくは0.01〜5重量%、殊に好ましくは0.02〜2重量%含有している。ヒドロキシルアミンの濃度は、一般に溶液の全重量に対して1〜100重量%、特に1〜70重量%である。
安定剤は、ヒドロキシルアミンの中和前または中和後に添加されてもよいが、しかし、好ましいのは、中和前である。
式Iの化合物は、広範な温度範囲内で有効である。例えば、この化合物は、ヒドロキシルアミン溶液を−20℃〜130℃、好ましくは−10℃〜−100℃で安定化する。しかし、この化合物は、溶液の液化に必要とされる圧力下で著しく高い温度で安定剤としても適当である。
次の実施例は、本発明を詳説するものであるが、これに限定されるものではない。実施例中で実施されるヒドロキシルアミン濃度の測定は、酸化還元滴定によって行なわれる。
実施例:
濃度50%のヒドロキシルアミン水溶液20mlを50mlのガラス製丸底フラスコに装入し、ヒドロキシルアミンの質量に対して式Iの安定剤500ppm(m/m)をそのつど添加した。このフラスコを室温で維持するかまたは油浴で100℃に加熱し、この温度で維持した。室温および100℃での安定化されたヒドロキシルアミン含量を、一定の時間後に酸化還元滴定によって測定した。この目的のために、一定量の試料を溶液から取出し、硫酸中の過剰のアンモニウム鉄(III)塩溶液と一緒に5分間沸騰させ、形成された鉄(II)塩をセリウム(IV)塩溶液を用いて逆滴定した。最終点を電位差計により測定した。
第1表には、室温での結果が記載されており、他方、第2表には、100℃での結果が記載されている。ヒドロキシルアミン溶液に対する式Iの化合物の顕著な安定化作用を証明するために、安定化されていないヒドロキシルアミン溶液を用いての測定とエチレンジアミン四酢酸(EDTA)を使用して安定化されたヒドロキシルアミン溶液を用いての測定とが比較されて示されている。
Figure 0004204068
Figure 0004204068
安定化されていない試料のヒドロキシルアミン濃度は、著しく減少したことが明らかになる。実際に、公知の安定剤EDTAが添加された試料の濃度は安定化されていない試料の場合よりも極めて著しく減少した。これとは異なり、本発明により安定化された試料の濃度は、ごく僅かに減少した。

Claims (12)

  1. 遊離塩基の形のヒドロキシルアミンまたは少なくとも部分的に中和されたヒドロキシルアミン塩を有し、且つヒドロキシルアミンの分解に対して安定化されたヒドロキシルアミン溶液であって、
    ヒドロキシルアミン溶液の全重量に対して1〜70重量%のヒドロキシルアミンを含み、そして
    安定剤として、ヒドロキシルアミンの重量に対して0.001〜20重量%の下記式I:
    12N−A−NR34(I)
    〔式中、Aはアルキレン、アルケニレン、アルキニレン、シクロアルキレン、シクロアルケニレン、アリーレン、o−キシリレン、m−キシリレンまたはp−キシリレン、または窒素原子を有する5員または6員の飽和または不飽和複素環であり、この場合これらの基は、互いに独立にアルキル、アルコキシおよびヒドロキシルからの選択されている1、2または3個の置換基を有していてよく、或いは
    Figure 0004204068
    (BおよびXは−CH2CH2−または−CH2CH2CH2−であり、nは10〜50000であり、
    RはHであるか、OH、NH2、NHCOR5またはCOOHによって置換されたアルキル、エチレンまたはプロピレンであるか、CSSH、CH2CNまたはCH2PO32であるか、または別のポリエチレンイミンまたはポリプロピレンイミン鎖の窒素原子に対するブリッジであり、このブリッジは、
    Figure 0004204068
    によって形成されており、このoおよびpは互いに独立に1〜15であり、R5はH、C1〜C18−アルキルまたはCHR6COR6であり、このR6はC12〜C18−アルキルである)であり、
    1、R2、R3およびR4は、互いに独立にH、CH2COOH、CH2PO32、アルキル、アシル、CH2CH2OH、CH2CH2NH2または
    Figure 0004204068
    であり、この場合R7はOH、SH、NH2、CN、COOH、アルキルまたはアルコキシである〕
    で示される少なくとも1種類の化合物またはその塩のうち、エチレンジアミン四酢酸およびN−ヒドロキシエチレンジアミントリ酢酸ならびにその塩以外のものを有することを特徴とする、安定化されたヒドロキシルアミン溶液。
  2. 前記安定剤が、Aがアルキレン、アルケニレン、シクロアルキレン、アリーレンまたは
    Figure 0004204068
    を意味し、BおよびXが−CH2CH2−であり、かつn、RおよびR1〜R4が請求項1と同様の定義を有する、式Iで示される少なくとも1種類の化合物またはその塩であることを特徴とする、請求項1記載の安定化されたヒドロキシルアミン溶液。
  3. 前記安定剤が、Aがアルキレン、シクロアルキレンまたは
    Figure 0004204068
    を意味し、B、X、nおよびR1〜R4が請求項2と同様の定義を有する、式Iで示される少なくとも1種類の化合物またはその塩であることを特徴とする、請求項2記載の安定化されたヒドロキシルアミン溶液。
  4. 前記安定剤が、Aがアルキレンまたはシクロアルキレンを意味し、かつR1〜R4が互いに独立にCH2COOH、CH2PO32または
    Figure 0004204068
    (この場合、R7は請求項1に定義されたものである)を意味する、式Iで示される少なくとも1種類の化合物またはその塩であることを特徴とする、請求項1記載の安定化されたヒドロキシルアミン溶液。
  5. 前記安定剤が、Aがシクロヘキシレンまたは−CH2CH2−であり、かつR1〜R4が互いに独立にCH2COOHまたは
    Figure 0004204068
    (この場合、R7はOH、SH、NH2またはCOOHである)を意味する、式Iで示される少なくとも1種類の化合物またはその塩であることを特徴とする、請求項4記載の安定化されたヒドロキシルアミン溶液。
  6. 前記安定剤がトランス−1,2−ジアミノシクロヘキサン−N,N,N′,N′−四酢酸および/またはN,N′−ジ(2−ヒドロキシベンジル)エチレンジアミン−N,N′−二酢酸であることを特徴とする、請求項5記載の安定化されたヒドロキシルアミン溶液。
  7. 前記安定剤が、Aが
    Figure 0004204068
    であり、BおよびXが−CH2CH2−であり、nが10〜50000であり、RがCH2COOH、CH2CH2COOH、CH2CH2OH、CH2CH2NH2、NHCOR5またはCSSHであるかまたは別のポリエチレンイミンまたはポリプロピレンイミン鎖の窒素原子に対する請求項1に定義されたブリッジであり、R5が請求項1と同様の定義を有し、
    かつR1−R4が互いに独立にH、アルキルまたはC1〜C19−アシルを意味する式Iの少なくとも1種類の化合物またはその塩であること特徴とする、請求項1記載の安定化されたヒドロキシルアミン溶液。
  8. 酸性基を含む式Iの化合物のヒドロキシルアミン塩を安定剤として含むことを特徴とする、請求項1〜7のいずれか1項に記載の安定化されたヒドロキシルアミン溶液。
  9. 安定剤を、ヒドロキシルアミンに対して0.001〜10重量%含有することを特徴とする、請求項1〜8のいずれか1項に記載の安定化されたヒドロキシルアミン溶液。
  10. 請求項1〜8のいずれかで定義された式Iの化合物の少なくとも1種類を、安定剤としてヒドロキシルアミン溶液に添加することにより得られることを特徴とする安定化されたヒドロキシルアミン溶液。
  11. ヒドロキシルアミン溶液の安定化のための請求項1〜8のいずれか1項に記載の少なくとも1種類の化合物の使用法。
  12. 請求項1〜8のいずれか1項で定義された化合物の少なくとも1種類を、安定化されるべきヒドロキシルアミン溶液に添加することを特徴とする、ヒドロキシルアミン溶液の安定化方法。
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