JP4203951B2 - クローラ形走行装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明はトラクタなどの走行部にクローラを用いて機体を走行させるクローラ形走行装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
クローラ内周面に転輪を転接させて、クローラに機体を支持する技術がある(例えば特許文献1参照)。
【0003】
【特許文献1】
特開平8−253177号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
エンドレス状のクローラには略等間隔に複数の芯金が埋設されていて、機体の走行中に芯金上に転輪が位置するときには、芯金で転輪の一定以上の沈み込みが規制されるが、芯金間(ピッチ)に転輪が位置するときには、一定以上に沈み込み状態となって機体に振動が発生する不都合がある。
【0005】
【発明が解決するための手段】
したがって本発明は、芯金を等間隔に埋設させるゴム製のクローラと、クローラ内周面を当接支持させる転輪とを備え、クローラの芯金間で転輪の通過するクローラ内周面の通過部に肉厚を大とさせる突起部を形成させると共に、クローラ中心部に対し左右通過部に配設する左右の突起部の前後位相を異ならせるに当たって、クローラ中心部に対し、左右一側に形成する突起部はクローラの芯金間に複数配設させると共に、他側に形成する突起部は一側の複数の突起部間に配設させたものであるから、走行路面が凹凸の有る走行に不安定な場所でも転輪の上下移動を最小に抑えて、機体に起生する振動を低減させ走行性を向上させることができる。
【0006】
また、クローラ中心部に対し、左右一側に形成する突起部はクローラの芯金間に複数配設させたものであるから、機体に起生する振動を一層微小低減化させると共に、複数の突起部間に形成される谷部で、クローラと突起部に入り込む異物などの排除を行って、クローラの走行性と耐久性を向上させることができる。
【0007】
さらに、クローラ中心部に対し、左右一側に形成する突起部はクローラの芯金間に複数配設させると共に、他側に形成する突起部は一側の複数の突起部間に配設させたものであるから、クローラ中心部に左右両側の何れかの突起部が常に転輪に当たる状態となって機体に発生する振動を抑制させ、左右両側の突起部を転輪通過時には一度は突起部以外の部分に転輪を接触させて転輪に付着する泥土の脱落排除を促進させると共に、突起部と転輪との接触するタイミングをクローラ中心部の左右両側で異ならせ、転輪の上下振動を微小平滑化させる状態とさせて、本機振動の抑制化と左右バランスの安定化を図ることができ る。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施例を図面に基づいて詳述する。図1はクローラ形トラクタの左側面図であり、左右一対のクローラフレーム1前部に前ミッションケース2を固定させ、前ミッションケース2の左右車軸3に左右駆動スプロケット4を軸支させると共に、前記クローラフレーム1後部にテンションフレーム5を介してテンションローラ6を設け、イコライザ転輪7及びアイドラ8を介して駆動スプロケット4とテンションローラ6間にゴム製の走行クローラ9を巻回し、機体の左右両側に左右一対の走行クローラ9を装設している。
【0009】
また、左右クローラフレーム1の間で前部上方にエンジン10を搭載し、エンジン10外側をボンネット11によって覆うと共に、左右クローラフレーム1の間で後部に後ミッションケース12を設け、リフトアーム13を備える油圧昇降シリンダ14とトップリンク15及びロワリンク16とを後ミッションケース12に設け、耕耘ロータリ作業機またはプラウなどの農作業機を前記リンク15・16に昇降及び着脱自在に装設させ、圃場の耕耘作業などを行わせる。
【0010】
さらに、前記ボンネット11後方で後ミッションケース12上方に運転席17を配置させ、運転席17前方に丸形操向ハンドル18を有するハンドルコラム19及びブレーキペダル20を載置させている。
【0011】
図2乃至図4に示す如く、左右クローラフレーム1の中間に左右軸受21をボルト22止め固定させ、左右軸受21に枢軸23を介し左右1対の揺動板24を回動自在に支持させ、揺動板24の前後端部に固設する軸ボス25に転輪軸26を回転自在に支持させ、軸ボス25より左右に突出させる転輪軸26両端に左右1対の転輪7をキー27及びナット28を介しそれぞれ取付固定するように構成している。
【0012】
また、前後の左右転輪7間に前後方向に長手で側面視山形状のクローラ脱落防止体29を配設させ、防止体29上面に固設する取付板30の上側中央を左右揺動板24間にボルト31止め固定させ、クローラ9の内周面中央に一定間隔を有して相対する2条列の係合突起32間に前記防止体29を臨ませて、クローラ9の脱落を防止するように構成している。
【0013】
図5、図6に示すものは第1の参考例であり、前記走行クローラ9は中央に駆動スプロケット4のスプロケット歯33に係合する係合孔34を等間隔(等ピッチ)で1列状に複数形成し、係合孔34間(ピッチ)に左右方向に長手の芯金35を埋設させ、クローラ9の内周面外側に芯金35の係合突起32を突出させると共に、芯金35位置に対応するクローラ9の外周面に接地ラグ36を突出形成させている。
【0014】
また、走行クローラ9の係合突起32より外側の内周面を左右転輪7の転接する転輪左右通過部37に形成し、外端内周面38より一定高さ内側に隆起させて左右通過部37の内外周面間の肉厚を大とさせるように構成している。
【0015】
さらに、芯金35間(ピッチ)の左右通過部37に一定高さH内側に突出させる平面視略4角状で側面視略円弧状の突起部39を形成させ、突起39を形成する左右通過部37の肉厚を他より大とさせて、芯金35間で左右転輪7が最大に沈み込み状態となるのを抑制するもので、同一形状に形成する左右突起部39の位相を前後方向に寸法E異ならせて、左右突起部39と左右転輪7の接触点を前後方向ズラ(オフセット)して、走行クローラ9に対する転輪7の沈み込みが小さく平滑化した転動を助長させて、機体の振動を低減させるように構成している。
【0016】
上記から明らかなように、芯金35を等間隔に埋設させるゴム製のクローラ9と、クローラ9内周面を当接支持させる転輪7とを備え、クローラ9の芯金35間で転輪7の通過するクローラ9内周面の通過部37に肉厚を大とさせる突起部39を形成させると共に、クローラ9中心部に対し左右通過部37に配設する左右の突起部39の前後位相を異ならせたことによって、走行路面が凹凸の有る走行に不安定な場所でも転輪7の上下移動を最小に抑えて、機体に起生する振動を低減させ走行性を向上させることができる。
【0017】
図7、図8に示すものは第2の参考例であり、芯金35間(ピッチ)の左右通過部37の前後方向に複数(該実施例では2つ)の突起部39a・39bをそれぞれ形成させ、前後の突起部39a・39b間に形成させる谷部40で、転輪7通過の際に通過部37との間に狭まる異物を外方に容易に抜出し可能とさせてゴム製クローラ9の耐久性を向上させるように構成している。
【0018】
図9、図10に示すものは本願発明の実施例であり、走行クローラ9における芯金35間(ピッチ)の左右通過部37に左右で異なる数の突起部39・39a・39bを設ける構成を示したもので、左通過部37に1つの突起部39を形成させると共に、右通過部37に前後2つの突起部39a・39aを形成させて、走行クローラ9を介し機体に伝わる振動を良好に低減させるように構成したものである。
【0019】
上記からも明らかなように、クローラ9中心部に対し、左右一側に形成する突起部39はクローラ9の芯金35間に複数配設させると共に、他側に形成する突起部39は一側の複数の突起部39間に配設させたことによって、クローラ中心部左右両側の何れかの突起部39が常に転輪7に当たる状態となって機体に発生する上下振動を抑制させ、左右両側の突起部39を転輪7通過時には一度は突起部39以外の部分に転輪7を接触させて転輪7に付着する泥土の脱落排除を促進させると共に、突起部39と転輪7との接触するタイミングをクローラ中心部の左右両側で異ならせ、転輪7の上下振動を微小平滑化させる状態とさせて、本機振動の抑制化と左右バランスの安定化を図ることができる。
【0020】
また、図11に示すものは、図9、図10の実施例にあって、設置数の少ない左通過部37側の突起部39cの前後長を大とさせて、例えば突起部39の設置数に応じて形状を異ならせるように設けて、振動を良好に低減させるように構成したものである。
【0021】
上記からも明らかなように、クローラ9の芯金35間に突起部39a・39bを複数形成させたことによって、機体に起生する振動を一層微小低減化させると共に、複数の突起部39間に形成される谷部で、クローラ9と突起部39に入り込む異物などの排除を行って、クローラ9の走行性と耐久性を向上させることができる。
【0022】
【発明の効果】
以上、実施例から明らかなように本発明は、芯金35を等間隔に埋設させるゴム製のクローラ9と、クローラ9内周面を当接支持させる転輪7とを備え、クローラ9の芯金35間で転輪7の通過するクローラ9内周面の通過部37に肉厚を大とさせる突起部39を形成させると共に、クローラ9中心部に対し左右通過部37に配設する左右の突起部39の前後位相を異ならせるに当たって、クローラ9中心部に対し、左右一側に形成する突起部39はクローラ9の芯金35間に複数配設させると共に、他側に形成する突起部39は一側の複数の突起部39間に配設させたものであるから、走行路面が凹凸の有る走行に不安定な場所でも転輪7の上下移動を最小に抑えて、機体に起生する振動を低減させ走行性を向上させることができるものである。
【0023】
また、クローラ9中心部に対し、左右一側に形成する突起部39はクローラ9の芯金35間に複数配設させたものであるから、機体に起生する振動を一層微小低減化させると共に、複数の突起部39間に形成される谷部で、クローラ9と突起部39に入り込む異物などの排除を行って、クローラ9の走行性と耐久性を向上させることができるものである。
【0024】
さらに、クローラ9中心部に対し、左右一側に形成する突起部39はクローラ9の芯金35間に複数配設させると共に、他側に形成する突起部39は一側の複数の突起部39間に配設させたものであるから、クローラ中心部左右両側の何れかの突起部39が常に転輪7に当たる状態となって機体に発生する上下振動を抑制させ、左右両側の突起部39を転輪7通過時には一度は突起部39以外の部分に転輪7を接触させて転輪7に付着する泥土の脱落排除を促進させると共に、突起部39と転輪7との接触するタイミングをクローラ中心部の左右両側で異ならせ、転輪7の上下振動を微小平滑化させる状態とさせて、本機振動の抑制化と左右バランスの安定化を図ることができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】クローラ形トラクタの側面図。
【図2】転輪部の側面説明図。
【図3】転輪部の断面説明図。
【図4】走行クローラの断面説明図。
【図5】第1の参考例における走行クローラの内周面部の説明図。
【図6】第1の参考例における突起部の断面説明図。
【図7】第2の参考例における複数の突起部の形成説明図。
【図8】第2の参考例における複数の突起部の断面説明図。
【図9】左右で設置数の異なる突起部の形成説明図。
【図10】左右で設置数の異なる突起部の断面説明図。
【図11】形状の異なる突起部の形成説明図。
【符号の説明】
7 転輪
9 クローラ
35 芯金
37 通過部
39・39a・39b 突起部
Claims (1)
- 芯金を等間隔に埋設させるゴム製のクローラと、クローラ内周面を当接支持させる転輪とを備え、クローラの芯金間で転輪の通過するクローラ内周面の通過部に肉厚を大とさせる突起部を形成させると共に、クローラ中心部に対し左右通過部に配設する左右の突起部の前後位相を異ならせるに当たって、クローラ中心部に対し、左右一側に形成する突起部はクローラの芯金間に複数配設させると共に、他側に形成する突起部は一側の複数の突起部間に配設させたことを特徴とするクローラ形走行装置。
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