以下、本発明を実施するための最良の実施形態について、図面に基づいて説明する。
(第1実施形態)
先ず、図1等を参照して、本発明の第1実施形態に係る商品情報提供システムの構成及び機能について説明する。
図1は、第1実施形態に係る商品情報提供システムの全体構成例を示す図である。
図1に示すように、商品情報提供システムSX1は、店舗端末装置としての店舗端末1Tと、商品情報管理装置としての商品情報管理サーバ2と、店舗情報管理装置としての店舗情報管理サーバ3と、端末装置(ユーザ用端末装置)としての携帯端末1と、ユーザメモ管理装置としてのユーザメモ管理サーバ6と、を備えて構成されている。商品情報管理サーバ2、店舗情報管理サーバ3及びユーザメモ管理サーバ6は、夫々IP(Internet Protocol)アドレスが割り当てられ、移動体通信網(無線基地局、交換局等を含む)及びインターネット等により構築されたネットワークNTに接続されており、相互にデータ通信が可能になっている。携帯端末1は、商品情報管理サーバ2、店舗情報管理サーバ3及びユーザメモ管理サーバ6の例えばURL(Uniform Resource Locator)やIPアドレスを有しており、図示しない移動体通信網(無線基地局、交換局を含む)及びネットワークNTを介して商品情報管理サーバ2、店舗情報管理サーバ3又はユーザメモ管理サーバ6に接続可能になっている。また、店舗端末1Tは、例えばLAN(Local Area Network)等の専用回線7を介して商品情報管理サーバ2及び店舗情報管理サーバ3に接続されている。
店舗端末1Tは、商品を販売する店舗に設置されており、POS(Point Of Sale)機能を備えるコンピュータである。店舗端末1Tは、当該店舗で販売された商品の商品ID(商品に対して個別に割り当てられた商品識別情報)、商品の販売数等の情報を店舗情報管理サーバ3に対して専用回線7を介してリアルタイム又は定期的に送信するようになっている。
また、店舗端末1Tには、例えば公知のBluetoothに基づく近距離無線通信機能(例えば2.4GHz帯のISM(Industrial Scientific Medical)周波数帯域に帯域幅が1MHzのチャネルを79個設定し、1秒間に1600回チャネルを切り換える周波数ホッピング方式のスペクトラム拡散技術を採用して電子機器間で電波を送受信する機能)を有するBT(Bluetooth)通信機器が接続されるようになっており、当該BT通信機器は、例えば店舗に近づいてくる顧客(ユーザ)の携帯端末1との間で近距離無線通信が可能な位置に設置されるようになっている。
なお、図1の例では、店舗端末1Tは、1つのみ示されているが、実際には複数の店舗毎に設置されることになる。また、店舗端末1Tの記憶部には、各店舗に対して個別に割り当てられた店舗識別情報としての店舗IDが予め記憶されるようになっている。更に、店舗端末1Tには、GPS衛星から送信された電波を、アンテナを介して受信し、現在位置(緯度と経度)を検出して、店舗端末1Tに送信するGPS(Global Positioning System)受信機が接続されており、当該位置情報は、店舗端末1Tから店舗情報管理サーバ3に店舗ID等と共に送信され、店舗情報として登録されるようになっている。
商品情報管理サーバ2は、各店舗において販売される商品に関する商品情報(例えば、商品ID、商品名、商品のメーカ名、商品分類、つまり商品カテゴリ(例えば、帽子、洋服、ズボン、メガネ、カバン等の分類)、商品の仕様(例えば、サイズ、色等)、商品の画像など)、商品の価格を、商品(商品ID)毎に管理するコンピュータであり、CPU、RAM、ROMを備える制御部、上記商品情報を含む各種情報を記憶する記憶部(例えば、ハードディスク等)、ネットワークNT等を介して携帯端末1やユーザメモ管理サーバ6と通信、及び専用回線7を介して店舗端末1Tと通信を行うための通信部(例えば、通信機器、通信ポート等)を備えている。そして、制御部は、例えば、CPUが、ROMや記憶部に記憶されたプログラムを実行することにより、商品情報管理サーバ2における各構成要素を制御するようになっている。
店舗情報管理サーバ3は、商品を扱う(販売する)店舗の店舗情報(例えば、店舗ID、パスワード、店舗名、店舗の位置情報(経度、緯度)、店舗の地図画像、店舗の住所、更には、当該店舗で扱う商品の商品ID、その商品の販売価格、販売数及び在庫数等)を、店舗(店舗ID)毎に管理するコンピュータであり、CPU、RAM、ROMを備える制御部、上記商品情報を含む各種情報を記憶する記憶部(例えば、ハードディスク等)、ネットワークNT等を介して携帯端末1やユーザメモ管理サーバ6と通信、及び専用回線7を介して店舗端末1Tと通信を行うための通信部(例えば、通信機器、通信ポート等)を備えている。そして、制御部は、例えば、CPUが、ROMや記憶部に記憶されたプログラムを実行することにより、店舗情報管理サーバ3における各構成要素を制御するようになっている。
携帯端末1は、ユーザが利用する携帯型のコンピュータであり、例えば、携帯型のパーソナルコンピュータ(PC)、PDA(Personal Digital Assistant)、携帯電話機等を適用することができる。なお、本実施形態においては、携帯電話機を適用するものとする。
図2は、本実施形態に係る携帯端末1の概要構成例を示す図である。
図2に示すように、携帯端末1は、CPU、RAM、ROMを備える制御部11、各種情報を記憶する記憶部(例えば、不揮発性メモリ等)42、無線通信部13、近距離無線通信部14、GPS受信部15、情報読み取り部16、表示部17、及び操作部18等を含んで構成されている。これらの各構成要素はバス19を介して相互に接続されている。なお、携帯端末1は、図示を省略しているが、スピーカ及びマイクロフォンを備える。
制御部11は、例えば、CPUが、ROMや記憶部12に記憶されたプログラムを実行することにより、携帯端末1における各構成要素を制御すると共に、ブラウザ機能を有し、本発明のメモ情報取得手段、メモ情報表示手段、商品問合せ手段、現在位置情報取得手段、及び現在位置情報送信手段として機能するようになっている。なお、各手段の詳細については後述する。
無線通信部13は、制御部11の制御の下、アンテナ、移動体通信網及びネットワークNTを介して商品情報管理サーバ2、店舗情報管理サーバ3、又はユーザメモ管理サーバ6との間でデータ通信(送受信)を行うようになっている。
近距離無線通信部14は、例えば公知のBluetoothに基づく近距離無線通信機能を有し、例えば店舗端末1Tに接続されたBT通信機器との間で近距離無線通信が可能になっている。より具体的には、携帯端末1が、店舗端末1Tに接続されたBT通信機器の半径10m以内に入ると、例えば店舗端末1Tに接続されたBT通信機器が近距離無線通信部14を認識(検知)し、お互いのIDを交換して確認した後、無線通信が確立し、制御部11の制御の下、アンテナを介して、データの送受信が行われることになる。
GPS受信機15は、GPS衛星から送信された電波を、アンテナを介して受信し、現在位置(緯度と経度)を検出して、制御部11に対して出力するようになっている。これにより、制御部11は、現在位置情報取得手段として、自己の現在位置を示す現在位置情報を取得することになる。
情報読み取り部16は、例えば店舗内に陳列されている商品(例えば、洋服)に取り付けられたIC(Integrated Circuit)タグに近づくと、当該ICタグとの間で電波により交信し、ICタグ内に記憶されている商品ID及び店舗IDを読み取り、制御部11に対して出力するようになっている。これにより、制御部11は、商品ID及び店舗IDを取得することになる。
なお、商品ID及び店舗IDを取得する方法としては、この他にも、例えば、ユーザが、携帯端末1の操作部18を操作して直接商品ID及び店舗IDを入力するものであっても良い。また、情報読み取り部16は、商品の値札等にバーコードとして印刷された商品ID等を読み取って、制御部11に出力するように構成しても良い。また、情報読み取り部16は、店舗から発行された会員DM(ダイレクトメール)に記述されたQRコードや、折り込みチラシに記載されたQRコード等を撮影して、制御部11がそれに含まれる商品ID及び店舗IDを取得するようにしても良い。
また、情報読み取り部16は、現物の商品または、チラシ(折り込みチラシ)、雑誌、カタログに掲載されている商品を撮影するカメラであってもよい。この場合は以下のような仕組みで商品情報管理サーバ2から商品情報を取得できる。
例えば、ユーザが情報読み取り部16で、商品を撮影して、撮影した商品画像データを商品IDの代わりに、商品情報管理サーバ2に送信する。商品情報管理サーバ2の記憶部には、予め複数の商品画像データとその画像データのファイル名にひもづけられた商品情報を記憶して用意しておく。更に、商品情報管理サーバ2内に、ユーザが撮影した商品画像データに類似する画像データを検索する類似画像検索プログラムを用意しておき、商品情報管理サーバ2の制御部が類似画像検索プログラムを実行することにより、当該制御部は、ユーザが撮影した画像データが送信されてくると、類似する画像データの検索を行なう。そして、検索した結果、抽出された類似画像データにひもづけられた商品情報が、商品情報管理サーバ2から取得されてユーザメモ管理サーバ6に登録される。なお、撮影した商品画像データに類似する画像データを、商品情報管理サーバ2内から検索する手法としては、特に限定はないが、画像の特徴部分(色、形状等)を画像毎に画像インデックスとして商品情報管理サーバ2に予め用意しておき、ユーザが撮影した画像データが商品情報管理サーバ2に送信されてきたときに、撮影画像の特徴部分を算出して、画像インデックスと比較し、類似するものを選択する手法でもよい。
表示部17は、例えば液晶パネルを有しており、制御部11から指示された情報(例えば、後述するメモ情報)を表示するようになっている。
操作部18は、ユーザが各種情報や指示を入力するための操作ボタンを有しており、当該操作ボタンが押下された場合には、当該操作ボタンに対応する指示信号が制御部11に出力されるようになっている。
なお、図1の例では、携帯端末1は、1つのみ示されているが、実際には複数のユーザ毎に存在することになる。また、携帯端末1の記憶部12には、携帯端末1を利用するユーザに対して個別に割り当てられたユーザ識別情報としてのユーザIDが予め記憶されるようになっている。なお、本実施形態においては、ユーザID内に電子メールアドレスを含むように構成するか、或いは、ユーザIDに電子メールアドレスが付加されるように構成する。これにより、ユーザメモ管理サーバ6は、ユーザIDに基づき、携帯端末1に対して各種情報を送信することができる。
ユーザメモ管理サーバ6は、ユーザが携帯端末1により取得した商品情報等を含むメモ情報をユーザ(ユーザID)毎に管理するコンピュータであり、CPU、RAM、ROMを備える制御部、上記メモ情報を含む各種情報を記憶する記憶部(例えば、ハードディスク等)、ネットワークNTを介して商品情報管理サーバ2、店舗情報管理サーバ3、又は携帯端末1と通信を行うための通信部(例えば、通信機器、通信ポート等)を備えている。そして、制御部は、例えば、CPUが、ROMや記憶部に記憶されたプログラムを実行することにより、ユーザメモ管理サーバ6における各構成要素を制御すると共に、本発明の商品情報取得手段、商品情報記憶手段、現在位置情報受信手段、店舗検索手段、及び検索結果送信手段として機能するようになっている。なお、各手段の詳細については後述する。
次に、以上の構成を有する商品情報提供システムSにおける動作例について、実施例1〜実施例2に分けて説明する。
(実施例1)
実施例1では、図3乃至図6を参照して、携帯端末1を所持するユーザが、所望の商品に関する商品情報及び店舗情報をメモ情報としてユーザメモ管理サーバ6に登録し、登録されたメモ情報を利用する動作例について説明する。
図3は、実施例1に係る商品情報提供システムSにおける情報処理の流れの一例を示すシーケンス図である。
先ず、携帯端末1を所持するユーザが、所望の商品を例えば店舗等で発見し、当該携帯端末1を、その商品に取り付けられたIC(Integrated Circuit)タグに近づけると、その商品の商品ID及び当該店舗の店舗IDが、当該携帯端末1の情報読み取り部16により読み取られる(ステップS1)。
なお、商品カタログに記載されたバーコードから商品IDが読み取られるように構成しても良い。また、携帯端末1は、必ずしもユーザが所有する端末装置でなくても良く、店舗で所有する端末装置(携帯型であるか否かを問わない)であっても良い(この場合、ユーザは、当該店舗の端末装置からユーザIDを入力する必要がある)。
また、店舗IDは読み取られなくても良く、その場合には、商品IDが店舗情報管理サーバ3に送信され、当該商品IDに基づき、店舗情報が特定されることになる。
そして、携帯端末1は、読み取られた商品IDを、無線通信部13及びネットワークNT等を介して商品情報管理サーバ2に送信すると共に、読み取られた店舗IDを、無線通信部13及びネットワークNT等を介して店舗情報管理サーバ3に送信する(ステップS2)。
次に、商品情報管理サーバ2は、携帯端末1から送信されてきた商品IDを受信し、例えば記憶部に構築された商品情報データベースから、当該商品IDに対応する商品情報を検索、取得して、これらを、ネットワークNT等を介して携帯端末1に送信(返信)する(ステップS3)。
一方、店舗情報管理サーバ3は、携帯端末1から送信されてきた店舗IDを受信し、例えば記憶部に構築された店舗情報データベースから、当該店舗IDに対応する店舗情報を、検索、取得して、これらを、ネットワークNT等を介して携帯端末1に送信(返信)する(ステップS4)。
次に、携帯端末1は、商品情報管理サーバ2から送信されてきた商品情報と、店舗情報管理サーバ3から送信されてきた店舗情報を夫々受信し、商品情報及び店舗情報から表示すべき情報を抽出して、抽出された情報を表示部17の表示画面上に表示する(ステップS5)。
こうして、表示部17の表示画面上には、ユーザが所望する(商品IDに対応する)商品の名称、仕様、画像等の商品情報、及び、その商品を取り扱う店舗(店舗IDに対応する)の店舗名、店舗の住所、当該店舗で扱う上記商品(商品IDに対応する)の販売価格、在庫状況(在庫数)等の店舗情報が表示されることになり、ユーザが、当該商品の商品情報及び店舗情報をメモとして残したい場合、携帯端末1の操作部18を操作してメモ保存指示を入力すると、携帯端末1の制御部11は、これに応じ、上記商品ID及びこれに対応する商品情報と、上記店舗ID及びこれに対応する店舗情報と、当該携帯端末1の記憶部12に記憶されているユーザIDと、上記商品IDの取得媒体(例えば、ICタグ、カタログ、チラシ(折り込みチラシ、値札、会員DM(ダイレクトメール)等)を示す媒体情報と、をネットワークNT等を介してユーザメモ管理サーバ6に送信する(ステップS6)。なお、ユーザが携帯端末1の操作部18を操作してメモ保存指示を入力する際に、当該商品に対するユーザのコメント(例えば、この商品のデザインを気に入った等)を操作部18を入力して、上記商品情報に含めるように構成しても良い。
次に、ユーザメモ管理サーバ6は、携帯端末1から送信されてきた商品情報、店舗情報、ユーザID、及び媒体情報と受信、つまり、ユーザメモ管理サーバ6の制御部は、商品情報取得手段として、携帯端末1においてユーザにより指定された商品に関する商品情報と、店舗情報と、当該ユーザIDと、媒体情報と、を取得する(ステップS7)。そして、ユーザメモ管理サーバ6の制御部は、商品情報記憶手段として、上記取得された商品情報、店舗情報、及び媒体情報、並びにその時の日時等を、当該ユーザのメモ情報として、上記取得されたユーザIDに対応付けて記憶部に構築されたメモ情報データベースに記憶する(ステップS8)。
このように、ユーザは、多数の店舗において発見した商品の商品情報等を、携帯端末1を用いて、メモ情報としてユーザメモ管理サーバ6に登録していくことになる。
そして、ユーザは、登録されたメモ情報を後から携帯端末1から参照したい場合、操作部18を操作してメモ参照指示を入力すると、制御部11は、これに応じ、上記ユーザIDを含むメモ情報要求情報を、ネットワークNT等を介してユーザメモ管理サーバ6に送信する(ステップS9)。
次に、ユーザメモ管理サーバ6は、携帯端末1から送信されてきたメモ情報要求情報を受信すると、これに含まれるユーザIDに対応するメモ情報(商品情報及び店舗情報を含む)、メモ情報データベースから検索、取得して、これらをネットワークNT等を介して携帯端末1に送信(返信)する(ステップS10)。
次に、携帯端末1の制御部11は、ユーザメモ管理サーバ6から送信されてきたメモ情報を受信、メモ情報取得手段として取得し、メモ情報表示手段として、表示部17の表示画面上に例えば種々の形式で表示する(ステップS11)。
図4は、メモ情報に含まれる同種類の商品の商品情報がリスト形式で表示された例を示す図である。図4(A)の例では、様々な店舗において取得された複数の商品(ここでは、洋服)の名称リストとしてのメモリスト55が表示されている。このような表示状態において、ユーザが、操作部18を操作してメモリスト55中の何れかの商品を選択すると、その商品の商品情報及び店舗情報が、図4(B)に示すように表示されることになる。これにより、ユーザは、様々な店舗で取得した購入候補の商品の商品情報等を簡単に確認することができる。なお、このようなメモリストの基になるメモリストデータは、ユーザメモ管理サーバ6で生成されるように構成しても良いし、携帯端末1で生成されるように構成しても良い。
一方、図5及び図6は、メモ情報に含まれる同種類の商品の商品情報が比較可能に表示された例を示す図である。
図5(A)の例では、様々な店舗において取得された複数の商品の商品情報がサムネイル形式で表示されており、図5(B)の例では、様々な店舗において取得された複数の商品の商品情報がスライド形式で表示可能になっている(操作部18が操作される毎に商品情報が切り替わる)。これにより、ユーザは、様々な店舗で取得した購入候補の商品の商品情報に基づき、そのデザイン、価格、サイズ等を簡単に比較することができる。なお、上記サムネイル形式の表示データは、ユーザメモ管理サーバ6で生成されるように構成しても良いし、携帯端末1で生成されるように構成しても良い。
図6の例では、様々な店舗において取得された複数の商品の商品情報が、人の部位(人の頭部、胴部、脚部、足部)毎に区別されてモンタージュ形式で表示されており、各部位毎に、商品情報がスライド形式で表示可能になっている(操作部18で何れかの部位を選択して、操作部18が操作される毎に商品情報が切り替わる)。これにより、ユーザは、様々な店舗で取得した購入候補の商品の商品情報に基づき、人の部位毎に、そのデザイン、価格、サイズ等をより効果的に比較することができる。
なお、上記モンタージュ形式の表示データは、ユーザメモ管理サーバ6で生成されるように構成しても良いし、携帯端末1で生成されるように構成しても良い。
また、ユーザが洋服の特徴部分を携帯端末1等で見られるように構成してもよい。当該特徴部分は、洋服の襟、袖、ボタン等であり、ユーザがこの特徴部分を見ることによって、ユーザが自分の好みかを判断できる。ユーザが当該特徴部分を参照できるように、商品情報管理サーバ2に、洋服毎に特徴部分の画像データを格納してもよい。また、洋服の高精細画像データを格納しておけば、ユーザが、ユーザが使用している携帯端末1上で高精細画像を拡大して特徴部分を参照することができる。
また、ユーザが店舗で試着した姿も一緒にカメラで撮影して商品IDと共にユーザメモ管理サーバ6に送信し、当該サーバ5内に保存しておくことによって、ユーザが商品メモから商品を選択するときの参考とすることができる。
また、ユーザが、自己の携帯端末1で商品を確認する場合もあるが、店舗などで友人と商品を見比べてみたい場合もある。例として、デパート、喫茶店等の店舗のディスプレイ用端末を用意しておき、ユーザがそのディスプレイ用の端末から、ユーザメモ管理サーバ6にアクセスして、その端末で商品を上記のようなサムネイル形式で表示をしてもよい。
また、例えば、「通勤用」、「カジュアル用」、「勝負服用」、「フォーマル用」等に商品(例えば、洋服)のメモ情報を分類しておけば、ユーザは即座に必要な商品情報を引き出すことができる。
また、ユーザが既に購入している商品については、ユーザメモ管理サーバ6に記録されているユーザの商品のメモ情報に個人所有フラグを立てておけば、購入済みのもとのそうでないものを分類して記録しておくことができる。
なお、このように携帯端末1に表示された商品情報のうち、ユーザが操作部18を操作して購入する商品情報を指定する(購入ボタンを押す)と、携帯端末1は、当該商品の商品ID、ユーザID、及び店舗IDが含まれる商品購入要求情報を、ネットワークNT等を介して店舗情報管理サーバ3に送信する(ステップS12)。そして、店舗情報管理サーバ3は、受信した商品購入要求情報に含まれる店舗IDに対応する店舗を特定し、その店舗の店舗端末1Tに、上記商品購入要求情報を送信(転送)する(ステップS13)。これにより、ユーザは、容易に所望の商品をその店舗から購入することができる。また、このとき、携帯端末1は、モバイルサイトと連動して決済が可能となる。
このようにして商品が購入された(例えば、上記商品購入要求情報が送信された)場合には、当該商品に係る商品情報に対して、購入されたことを示す購入情報が付加される(或いは、ユーザの所持品リストに当該商品の商品情報が登録される)ことになる。そして、購入されたことを示す購入情報が付加された商品の商品情報を、未購入の商品の商品情報と共に比較可能に(例えば図5や図6に示すように)表示部17の表示画面上で表示するように構成しても良く、このように構成すれば、ユーザは、気になった商品(例えば、洋服)と、自宅にある商品(例えば、靴)との組み合わせを検討することが可能となる。
また、ユーザの自宅端末で動作するカレンダーソフトウエアを用意しておき、そのカレンダーソフトウエアと商品のメモ情報を連動させることによって、例えば、ユーザが着用した洋服を、カレンダーに登録しておけば、いつ何を着ていたかが把握できる。これによって、これまで着用していた洋服がわかり、コーディネートがし易くなる。
また、変形例として、例えば、複数の人の顔写真(例えば、お見合い写真)画像(データ)を商品情報として商品情報管理サーバ2の商品情報(顔写真画像)データベースに登録しておいても良い。この場合、ユーザが気に入った人の顔写真(実際の人、雑誌等)を例えば携帯端末1に備えられたカメラで撮影、取得して、当該顔写真画像(データ)及びユーザIDをネットワークNT等を介して商品情報管理サーバ2に送信する。そして、商品情報管理サーバ2は、携帯端末1から送信されてきた顔写真画像及びユーザIDを受信し、当該顔写真画像と、顔写真画像データベースに登録されている複数の顔写真画像とを比較し、ユーザにより撮影された顔写真画像と類似(例えば、公知の画像処理で特徴部分を抽出して一致度が所定範囲にある場合類似と判定)する複数の顔写真画像を、顔写真画像データベースから抽出して、ネットワークNT等を介して携帯端末1に送信(返信)する。そして、携帯端末1は、商品情報管理サーバ2から送信されてきた複数の顔写真画像を受信し、選択可能に表示部17の表示画面上に表示し、ユーザにより操作部18を介して選択された顔写真画像とユーザIDを、ネットワークNT等を介してユーザメモ管理サーバ6に送信する。そして、ユーザメモ管理サーバ6は、携帯端末1から送信されてきた顔写真画像とユーザIDを受信し、当該ユーザのメモ情報として、ユーザIDに対応付けて記憶部に構築されたメモ情報データベースに記憶する。これにより、ユーザは、お気に入りの顔写真画像を後から見ることができる。
(実施例2)
実施例2では、図7乃至図9等を参照して、ユーザメモ管理サーバ6に登録されたメモ情報が利用されて、ユーザの携帯端末1に、商品又は店舗のお知らせが通知される動作例について説明する。
図7乃至図9は、実施例2に係る商品情報提供システムSにおける情報処理の流れの一例を示すシーケンス図である。
先ず、図7の動作例について説明する。図7の例において、例えば携帯端末1を所持するユーザが、例えば商店街にある店舗に近づくと、その店舗に設置された店舗端末1Tに接続されたBT通信機器が携帯端末1を認識(検知)し、店舗端末1Tと携帯端末1との近距離無線通信が確立する(ステップS21)。
店舗端末1Tとの間で近距離無線通信が確立すると、携帯端末1は、当該携帯端末1の記憶部12に記憶されているユーザIDを含むメモ情報要求情報を、ネットワークNT等を介してユーザメモ管理サーバ6に送信する(ステップS22)。
次に、ユーザメモ管理サーバ6は、携帯端末1から送信されてきたメモ情報要求情報を受信すると、これに含まれるユーザIDに対応するメモ情報をメモ情報データベースから検索、取得して、これを、ネットワークNT等を介して携帯端末1に送信(返信)する(ステップS23)。なお、ユーザメモ管理サーバ6は、メモ情報に含まれる商品IDのみを携帯端末1に送信(返信)するように構成しても良い。
次に、携帯端末1は、ユーザメモ管理サーバ6から送信されてきたメモ情報を受信、取得し、当該メモ情報から商品IDを抽出して、制御部11が商品問合せ手段として、当該抽出された商品IDを含む商品問合せ情報を、近距離無線通信部14等を介して店舗端末1Tに近距離無線通信により送信する(ステップS24)。つまり、携帯端末1は、メモ情報として記憶されている商品情報に係る商品についての問い合わせを店舗端末1Tに対して行うのである。
次に、店舗端末1Tは、携帯端末1から送信されてきた商品問合せ情報を受信すると、制御部が商品検索手段として、携帯端末1からの問い合わせに係る商品を検索する(ステップS25)。より具体的には、店舗端末1Tは、商品問合せ情報に含まれる商品IDに対応する商品を扱っており、在庫があるか否かを検索する。当該検索に当たって、店舗端末1Tは、店舗情報管理サーバ3に対して当該商品の在庫数等を問い合わせるように構成しても良い。
そして、問い合わせに係る商品が検索された場合には、店舗端末1Tの制御部は、検索結果送信手段として、検索された商品の商品IDに対応する商品情報及び当該店舗に関する店舗情報を、近距離無線通信により携帯端末1に送信する(ステップS26)。
次に、携帯端末1は、店舗端末1Tから送信されてきた商品情報及び店舗情報を受信、取得し、これらの情報から表示すべき情報を抽出して、表示用の商品のお知らせデータを生成し、これを表示部17の表示画面上に表示する(ステップS27)。
図10(A)は、こうして携帯端末1上に表示された商品のお知らせ画面例を示す図である。図10(A)の例では、ユーザがメモした商品が販売されている旨、及びその商品の名称、価格、画像等の商品情報、更には、その商品を販売する店舗の名称、住所、電話番号等の店舗情報が表示されている。これにより、ユーザが、過去にメモした商品を販売している店舗を通りかかった際に、そのユーザが所持している携帯端末1にその商品のお知らせが通知されるので、ユーザにとっては極めて効率良く所望の商品を販売する店舗を把握することができ、店舗にとっては極めて効果的に商品の販売促進を行うことができる。
なお、ステップS27において、商品のお知らせ画面を表示すると共に、携帯端末1から音(例えば、着信メロディ)を発したり、携帯端末1を振動させるように構成しても良く、このように構成すれば、より一層、効果的にユーザに対して商品のお知らせを認識させることができる。
次に、図8の動作例について説明する。図8の例において、携帯端末1におけるGPS受信機15が現在位置(緯度と経度)を常時検出して、制御部11に出力することにより、当該制御部11は、現在位置情報取得手段として、自己の現在位置を示す現在位置情報を取得する(ステップS31)。
次に、携帯端末1の制御部11は、定期的に(例えば、数十秒毎に)、又は操作部18を介してユーザからの指示があった場合に、現在位置情報送信手段として、上記取得された現在位置情報、及びユーザIDを、ネットワークNT等を介してユーザメモ管理サーバ6に送信する(ステップS32)。
次に、ユーザメモ管理サーバ6の制御部は、現在位置情報受信手段として、携帯端末1から送信されてきた現在位置情報及びユーザIDを受信すると、当該ユーザIDに対応するメモ情報をメモ情報データベースから検索、取得し、店舗検索手段として、受信された現在位置情報にて示された現在位置を基準とする所定範囲(例えば、半径100mのエリア)内に、当該メモ情報に含まれる商品を扱う店舗が存在するか否かを、メモ情報に含まれる店舗の位置情報を参照することによって判別し、メモ情報として記憶された商品情報に係る商品を取り扱っている店舗を検索する(ステップS33)。なお、メモ情報データベースに商品情報がメモ情報として記憶されているが、店舗情報が記憶されていない場合には、ユーザメモ管理サーバ6は、店舗情報管理サーバ3からメモ情報として記憶された商品を取り扱う店舗の店舗情報を取得するように構成しても良い。
そして、商品を取り扱っている店舗が検索された場合には、ユーザメモ管理サーバ6の制御部は、検索結果送信手段として、検索された店舗の店舗情報及びそこで扱われる商品の商品情報を、ネットワークNT等を介して携帯端末1に送信する(ステップS34)。
次に、携帯端末1は、店舗端末1Tから送信されてきた店舗情報及び商品情報を受信、取得し、これらの情報から表示すべき情報を抽出して、表示用の商品のお知らせデータを生成し、これを表示部17の表示画面上に表示する(ステップS35)。
図10(B)は、こうして携帯端末1上に表示された商品のお知らせ画面例を示す図である。図10(B)の例では、ユーザがメモした商品を扱っている店舗が近くにある旨、及びその商品の名称、価格、画像等の商品情報、更には、その商品を販売する店舗の名称、住所、電話番号等の店舗情報が表示されている。これにより、ユーザが、過去にメモした商品を取り扱っている店舗の近く来た際に、そのユーザが所持している携帯端末1にその商品のお知らせが通知されるので、ユーザにとっては極めて効率良く所望の商品を販売する店舗を把握することができ、店舗にとっては極めて効果的に商品の販売促進を行うことができる。
なお、ステップS35において、商品のお知らせ画面を表示すると共に、携帯端末1から音(例えば、着信メロディ)を発したり、携帯端末1を振動させるように構成しても良く、このように構成すれば、より一層、効果的にユーザに対して商品のお知らせを認識させることができる。更に、例えば、ユーザが、図10(B)に示す地図案内61を操作部18を操作して選択すると、携帯端末1の制御部11が、これに応じ、上記店舗まで道案内する(例えば、例えばナビゲーション機能により現在位置から当該店舗の位置までの経路誘導を行う)ための表示若しくは音声出力するように構成しても良い。
次に、図9の動作例について説明する。その前提として、携帯端末1の記憶部12には、ユーザによって、お気に入りとして登録された店舗(以下、「お気に入り店舗(所望の店舗)」という)の店舗ID及び店舗の位置情報が記憶されている。なお、お気に入り店舗の店舗ID及び位置情報は、例えば、携帯端末1が店舗端末1Tと無線通信を行った際に取得して、ユーザによる操作部18の指示に従って記憶されることになる。
携帯端末1におけるGPS受信機15が現在位置(緯度と経度)を常時検出して、制御部11に出力することにより、当該制御部11は、自己の現在位置を示す現在位置情報を取得する(ステップS41)。
次に、携帯端末1は、記憶部12に記憶されたお気に入り店舗の位置情報に係る位置と、上記取得された現在位置情報に示された現在位置とを比較して(ステップS42)、携帯端末1と当該店舗との距離が所定距離(例えば、100m)内にある場合には、お気に入り店舗の店舗ID、及びユーザIDを、ネットワークNT等を介してユーザメモ管理サーバ6に送信する(ステップS43)。
次に、ユーザメモ管理サーバ6は、携帯端末1から送信されてきた店舗ID及びユーザIDを受信すると、当該ユーザIDに対応するメモ情報をメモ情報データベースから検索、取得し、受信された店舗IDがメモ情報に含まれているか否かを判別し、含まれている場合には、当該店舗IDに対応する店舗情報を取得して、これを、ネットワークNT等を介して携帯端末1に送信する(ステップS44)。
次に、携帯端末1は、店舗端末1Tから送信されてきた店舗情報を受信、取得し、これらの情報から表示すべき情報を抽出して、表示用の店舗のお知らせデータを生成し、これを表示部17の表示画面上に表示する(ステップS45)。
図10(C)は、こうして携帯端末1上に表示された店舗のお知らせ画面例を示す図である。図10(C)の例では、ユーザがメモした店舗が近くにある旨、及びその店舗の名称、住所、電話番号等の店舗情報が表示されている。これにより、ユーザが、過去にメモした店舗の近く来た際に、そのユーザが所持している携帯端末1にその店舗のお知らせが通知されるので、ユーザにとっては極めて効率良く所望の店舗を把握することができ、店舗にとっては極めて効果的に商品の販売促進を行うことができる。
なお、ステップS45おいて、店舗のお知らせ画面を表示すると共に、携帯端末1から音(例えば、着信メロディ)を発したり、携帯端末1を振動させるように構成しても良く、このように構成すれば、より一層、効果的にユーザに対して店舗のお知らせを認識させることができる。更に、例えば、ユーザが、図10(C)に示す地図表示62を操作部18を操作して選択すると、携帯端末1の制御部11が、これに応じ、上記店舗付近の地図表示をするように構成しても良い。
以上説明したように、上記第1実施形態によれば、携帯端末1等により取得された商品IDに対応する商品に関する商品情報、及びその商品を販売する店舗の店舗情報を、ユーザが憶えておく必要があるメモ情報としてユーザメモ管理サーバ6に記憶しておき、当該メモ情報を、ユーザが必要なときに、携帯端末1を通じて、より適切かつ効果的にユーザに対して提示するようにしたので、ユーザは、複数の店舗で発見した商品について、後から、詳細に比較検討し、最も気に入った商品を効率良く決めることができる。また、その際に、その商品を扱う店舗の場所や、当該商品の在庫の有無を確認することができる。
更に、ユーザメモ管理サーバ6に記憶しておいたメモ情報に含まれる商品情報に係る商品や店舗情報に係る店舗についてのお知らせが、ユーザの携帯端末1により効果的に通知されるので、ユーザにとっては極めて効率良く所望の商品や店舗を把握することができ、店舗にとっては極めて効果的に商品の販売促進を行うことができる。
消費者(ユーザ)が憶えておく必要がある商品に関する商品情報等を、より適切かつ効果的に当該消費者に対して提示することができる。
なお、ユーザメモ管理サーバ6に記憶しておいたメモ情報は、上記第1実施形態において説明した以外にも効果的に利用することが可能である。
例えば、ユーザメモ管理サーバ6には、複数のユーザのメモ情報が、ユーザIDに対応付けられて記憶されているが、ユーザメモ管理サーバ6は、あるユーザのメモ情報に含まれる商品情報に係る商品のお知らせ情報(例えば、入荷情報、関連商品の情報、割引情報など)を、当該ユーザの携帯端末1に対して送信するように構成しても良い。
また、ユーザメモ管理サーバ6は、例えば、あるユーザのメモ情報に含まれる商品情報に係る商品の種類(カテゴリ)別に統計をとり、メモ情報として最も多く登録されている商品(つまり、そのユーザが興味を持っている商品)の種類(例えば明るい色の洋服)に関する新商品の情報を、当該ユーザの携帯端末1に対して送信するように構成してもよい。このような構成によれば、ユーザにとって最も好ましい商品情報を提供することができる。商品の種類に関する新商品の情報を、ユーザの携帯端末1に対して提供することについての詳細は、第9実施形態において詳しく説明する。
また、ユーザメモ管理サーバ6は、夫々のユーザのメモ情報に含まれる商品情報に係る商品についての統計をとり、最も多く登録されている商品(つまり、複数のユーザが興味を持っている商品)の情報を、例えば登録された店舗端末に対して送信するように構成してもよい。このような構成によれば、各店舗は、どのような商品が人気が高いかを把握することができるので、人気が高い商品を、もっと目立つところに陳列するような対応を図ることができる。メモ情報に含まれる商品情報に係る商品についての統計をとり、最も多く登録されている商品の情報を、例えば店舗端末に対して提供することについての詳細は、第8実施形態において詳しく説明する。
また、商品を掲載した媒体を特定するための情報(紙媒体のチラシであれば、チラシ名、地域、年月日、雑誌であれば、雑誌名、発行日等、その商品を掲載した媒体を特定できる情報であれば特に限定しない。)を、商品IDに付加しておけば、ユーザが商品IDを取得したときに、商品IDと共に媒体情報を得ることが可能である。このような仕組みにすることによって、ユーザメモ管理サーバ6は、夫々のユーザのメモ情報に含まれる商品情報に係る商品の媒体情報についての統計をとり、最も多い媒体情報を、例えば登録された店舗端末に対して送信するように構成してもよい。このような構成によれば、各店舗は、どの取得媒体(例えば、ICタグ、カタログ、チラシ、値札等)から商品IDが取得されたかを把握することができるので、例えば、チラシから取得されていることが多ければ、週1回発行のチラシを週2回発行するという対応を図ることができる。
メモ情報に含まれる商品情報に係る商品の媒体情報についての統計をとり、最も多い媒体情報を、例えば店舗端末に対して提供することについての詳細は、第8実施形態において詳しく説明する。
また、例えば、百貨店やアウトレットモールのインフォメーションセンターの端末や売り場案内ボードに、ユーザが携帯端末1をかざすと、例えば、近距離無線通信が開始され、携帯端末1はメモ情報として登録された商品情報に係る商品の商品IDを上記端末に送信し、これに対して上記端末は商品IDに対応する商品の売り場までの案内情報を検索しこれを携帯端末1に送信して表示させるように構成しても良い。このような構成によれば、ユーザは、迅速に所望の商品の売り場まで行き着くことができる。
また、携帯端末1から例えば友人や家族などの携帯端末に対して、メモ情報に含まれる商品情報及びユーザIDをお勧めとして送信可能にし、当該お勧めされた商品が友人や家族によって購入された場合には、商品情報及びユーザIDが店舗の店舗端末に入力され、当該店舗端末からお勧めしたユーザの携帯端末1に対して報酬情報(例えば、割引ポイント)が送信されるように構成しても良い。
(第2実施形態)
次に、図11等を参照して、本発明の第2実施形態に係る商品情報提供システムの構成及び機能について説明する。
図11は、第2実施形態に係る商品情報提供システムの全体構成例を示す図である。
図11に示すように、第2実施形態に係る商品情報提供システムSX2は、商品情報管理サーバ2と、店舗情報管理サーバ3と、携帯端末1と、ユーザメモ管理サーバ6と、ユーザの自宅に設置された冷蔵庫に取り付けられた端末装置としての入力ボード装置8と、を備えて構成されている。なお、第2実施形態においては、入力ボード装置8が第1端末装置に対応し、携帯端末1は第2端末装置に対応する。
商品情報管理サーバ2、店舗情報管理サーバ3、ユーザメモ管理サーバ6及び入力ボード装置8は、夫々IPアドレスが割り当てられ、ネットワークNTに接続されており、相互にデータ通信が可能になっている。携帯端末1は、商品情報管理サーバ2、店舗情報管理サーバ3及びユーザメモ管理サーバ6の例えばURL(Uniform Resource Locator)やIPアドレスを有しており、ネットワークNTを介して商品情報管理サーバ2、店舗情報管理サーバ3及びユーザメモ管理サーバ6に接続可能になっている。
なお、第2実施形態において、上記第1実施形態と同様の構成部分については、同一の符号を付しており、重複する説明は省略するものとする。
入力ボード装置8は、例えばタブレットパソコン(薄型のペン入力式携帯コンピュータ)を主体として構成されており、CPU、RAM、ROMを備える制御部、各種情報を記憶する記憶部(例えば、ハードディスク等)、ネットワークNT等を介してユーザメモ管理サーバ6と通信を行うための通信部(例えば、通信機器、通信ポート等)、及びユーザが購入予定である商品に関する商品情報を入力するための複数の入力手段を備えている。
入力ボード装置8の制御部は、例えば、CPUが、ROMや記憶部に記憶されたプログラムを実行することにより、入力ボード装置8における各構成要素を制御するようになっている。
図12は、入力ボード装置8における各種入力手段を示す図である。図12に示すように、入力ボード装置8には、タッチパネル入力・表示部801、デジタルペン802、集音部803、画像撮影部804、及び情報読取部805等の入力手段が備えられている。
上記の構成によりユーザは、自宅に居ながら、紙媒体のチラシ、インターネットで掲載されている電子チラシから特売品を、入力ボード装置8を用いて、商品を入力することができる。
図12の例では、タッチパネル入力・表示部801上に、入力ボード装置8がネットワークNTを介して所定のサーバから取得したインターネットチラシが表示されており、ユーザがタッチパネル入力・表示部801に表示された当該インターネットチラシ上における商品情報(例えば、商品画像)を指定(選択)し、メモ登録エリア810に移動させる(例えば、ドラック&ドロップする)ことで商品情報を入力する。
また、デジタルペン802は、ユーザが記述することにより指定された商品情報に係る文字データを入力し、当該文字データを例えば公知のBluetoothに基づく近距離無線通信機能により入力ボード装置8に対して送信する。そして、入力ボード装置8は、デジタルペン802からの文字データを受信し、文字認識することになる。
また、集音部803は、例えばマイクロフォンが備えられており、ユーザが発話により指定された音声を集音することで商品情報を入力する。
また、画像撮影部804は、例えばカメラが備えられており、ユーザによって指定された画像を撮影することで商品情報を入力する。
また、情報読取部805は、ユーザにより指定された商品に付加されたICタグから商品IDを読み取ったり、或いは、バーコードとして印刷された商品IDを読み取ることで商品情報を入力する。
なお、商品情報の入力手段は、これらに限定するものではなく、赤外線、無線、画像の透かし情報の読取、OCR、その他の入力手段を用いるように構成してもよい。
以上の商品情報提供システムSX2の構成において以下の動作が行われる。
先ず、ユーザにより指定された商品であってユーザが購入予定である商品に関する商品情報(例えば、○月○日、牛乳)が入力手段を介して入力されると、入力ボード装置8の制御部は、入力された商品情報に対して入力日時を付加する。そして、入力ボード装置8の制御部は、ユーザから何れかの入力手段を通じてメモ登録指示を受け付けた場合には、当該商品情報、入力日時、及び入力ボード装置8に予め記憶されていたユーザIDを、ネットワークNT等を介してユーザメモ管理サーバ6に送信する。
次に、ユーザメモ管理サーバ6は、入力ボード装置8から送信されてきた商品情報、及びユーザID等を受信し、これらの情報を当該ユーザのメモ情報として、上記取得されたユーザIDに対応付けて記憶部に構築されたメモ情報データベースに記憶する。
ここで、ユーザメモ管理サーバ6は、商品情報に商品IDが含まれているか否かを判別し、含まれている場合には、商品情報管理サーバ2から当該商品IDに対応する商品情報を取得し、更に、当該商品情報に当該商品を扱う店舗の店舗IDが含まれているか否かを判別し、含まれている場合には、店舗情報管理サーバ3から当該店舗IDに対応する店舗情報を取得して、これらの情報を、当該ユーザIDに対応するメモ情報としてメモ情報データベースに記憶するように構成しても良い。
そして、ユーザは、登録されたメモ情報を、後から携帯端末1で参照したい場合、操作部18を操作してメモ参照指示を入力すると、第1実施形態におけるステップS9〜ステップS11と同様に処理が行われ、表示部17の表示画面上にメモ情報が表示される。例えば、当該表示画面上には、入力ボード装置8の入力手段により入力された購入予定である商品に関する商品情報(例えば、○月○日、牛乳)が表示される。
なお、入力ボード装置8の入力手段により商品コードが入力された場合には、商品情報管理サーバ2からその商品の商品情報を、店舗情報管理サーバ3からその商品を取り扱う店舗情報を、夫々取得できるので、例えば入力された商品コードに対応する商品がどの店舗で最も安いかを、携帯端末1のユーザは把握することができる。
また、ユーザメモ管理サーバ6に記憶されたメモ情報は、入力ボード装置8によりユーザIDを基に取得されて表示されるように構成しても良い。
図13は、入力ボード装置8のタッチパネル入力・表示部801に表示されたメモ情報の一例を示す図である。図13の例では、カレンダーと共にメモ情報が表示されており、メモ情報はそれが入力された日に対応するカレンダーの位置に表示されることになる。このようなカレンダーと共にメモ情報を表示することにより、ユーザはいつ商品情報を入力したかを一目で把握することができる。なお、携帯端末1上でも、このようなカレンダーと共にメモ情報を表示するように構成しても良い。
以上説明したように、上記第2実施形態によれば、入力ボード装置8から購入予定である商品に関する商品情報を入力し、メモ情報としてユーザメモ管理サーバ6に記憶しておき、後から、ユーザがそのメモ情報を携帯端末1で確認できるようにしたので、ユーザは、購入予定である商品を忘れずに購入することができる。
なお、ユーザがそのメモ情報を携帯端末1で確認する際に、メモ情報に含まれる商品情報に係る商品についてのメモリストを表示するように構成すれば、ユーザは、購入予定である商品を把握しやすくなる。更に、ユーザがメモリストに表示された商品を購入した場合、携帯端末1から購入済を示す情報を当該商品の商品情報に対応付けてメモ情報に記憶しておき、その後、例えば入力ボード装置8においてメモリストが表示される際に、購入済を示すマークと共に表示させるように構成すれば、例えば自宅にいる妻は自分がメモ(入力)した商品について夫が既に購入したか否かを確認することができる。
(第3実施形態)
次に、図14等を参照して、本発明の第3実施形態に係る商品情報提供システムの構成及び機能について説明する。
図14は、第3実施形態に係る商品情報提供システムの全体構成例を示す図である。
図14に示すように、第3実施形態に係る商品情報提供システムSX3は、POPを作成するためのコンピュータであるPOP作成端末9と、POPサーバ10と、携帯端末1と、を備えて構成されている。
携帯端末1は、POPサーバ10の例えばURL(Uniform Resource Locator)やIPアドレスを有しており、ネットワークNTを介してPOPサーバ10に接続可能になっている。
なお、第3実施形態において、上記第1実施形態と同様の構成部分については、同一の符号を付しており、重複する説明は省略するものとする。また、ここでのPOPデータとしては、例えば書店における、書籍の手書きPOPを具体例としてあげているが、POPで有ればこれに限定するものではなく、任意の商品の手書きPOPであっても良い。
POPサーバ10は、上述した商品情報管理サーバ2とユーザメモ管理サーバ6の機能し、POPに関する情報を管理するコンピュータであり、CPU、RAM、ROMを備える制御部、各種情報を記憶する記憶部(例えば、ハードディスク等)、ネットワークNT等を介して携帯端末1と通信、及び専用回線11を介してPOP作成端末9と通信を行うための通信部(例えば、通信機器、通信ポート等)を備えている。そして、制御部は、例えば、CPUが、ROMや記憶部に記憶されたプログラムを実行することにより、POPサーバ10における各構成要素を制御するようになっている。
POPサーバ10における記憶部には、POP素材データベース10a、POP管理データベース10b、及びメモ情報データベース10cが構築されている。
POP素材データベース10aには、POPデータを作成するための素材データ(POPのレイアウト画像、店舗のロゴ画像や店舗のキャラ画像など)が記憶されている。このような素材データは、例えばPOP作成端末9に接続されるスキャナにより取り込まれ、専用回線11を介してPOPサーバ10に入力される。
POP管理データベース10bは、POPデータと、当該POPデータに対応する商品に関する商品情報とが紐付けられて記憶されている。この商品情報は、上述した商品情報管理サーバ2に記憶された商品情報と同様である。POPデータは、POP作成端末9に接続されるタブレットにより、例えば素材データが編集され作成される。
メモ情報データベース10cには、ユーザが携帯端末1により取得した商品情報等を含むメモ情報が記憶されている。このメモ情報は、上述したユーザメモ管理サーバ6に記憶されたメモ情報と同様である。
なお、POP作成端末9に接続されたプリンタからは、商品IDを埋め込んだ(電子透かし)POPをプリントアウトすることができる。
以上の商品情報提供システムSX3の構成において以下の動作が行われる。
先ず、携帯端末1を所持するユーザが、所望の商品を例えば店舗等で発見し(例えば、書店内で本に関する手書きPOPを読んで、気に入った本があれば)、当該携帯端末1を、その商品の近傍に商品IDを埋め込んだ(電子透かし)POPに近づけると、その商品の商品IDが、当該携帯端末1の情報読み取り部16により読み取られる。そして、携帯端末1は、読み取られた商品IDを、無線通信部13及びネットワークNT等を介してPOPサーバ10に送信する。
次に、POPサーバ10は、携帯端末1から送信されてきた商品IDを受信し、POP管理データベース10bから、当該商品IDに対応する商品情報(本の題名、作者名、発行元、値段、POPの内容等)を検索、取得して、これらを、ネットワークNT等を介して携帯端末1に送信(返信)する。
次に、携帯端末1は、POPサーバ10から送信されてきた商品情報を受信し、商品情報から表示すべき情報を抽出して、抽出された情報を表示部17の表示画面上に表示する。
そして、ユーザが、当該商品の商品情報をメモとして残したい場合、携帯端末1の操作部18を操作してメモ保存指示を入力すると、携帯端末1の制御部11は、これに応じ、上記商品ID及びこれに対応する商品情報と、当該携帯端末1の記憶部12に記憶されているユーザIDと、上記商品IDの取得媒体(ここでは、POP)を示す媒体情報と、をネットワークNT等を介してPOPサーバ10に送信する。
次に、POPサーバ10は、携帯端末1から送信されてきた商品情報、ユーザID、及び媒体情報と受信し、これらの情報及びその時の日時等を、当該ユーザのメモ情報として、上記取得されたユーザIDに対応付けて記憶部に構築されたメモ情報データベース10cに記憶する。
そして、ユーザは、登録されたメモ情報を、後から携帯端末1で参照したい場合、操作部18を操作してメモ参照指示を入力すると、第1実施形態におけるステップS9〜ステップS11と同様に処理が行われ、表示部17の表示画面上にメモ情報が表示される。
以上説明したように、上記第3実施形態によれば、ユーザは、商品の近傍にあるPOPから当該商品の詳細情報を簡単に把握することができる。また、店舗側にとって、どのような商品のPOPが最もユーザに興味を持たれるかの情報をPOPサーバ10から得ることができる。
ところで、店舗の店員にはお勧めしたい商品が多数あるものの、それら全ての商品にPOPを貼り付けてしまうのはスペース的に無理があり、また、無理して多数の商品にPOPを貼り付けても、逆に商品が見づらくなってかえって販促効果が低下してしまうという問題がある。
そこで、例えば、夫々の商品又はその近傍に商品IDを埋め込んだICタグを貼り付けておき、携帯端末1を所持するユーザが、当該携帯端末1を、所望の商品のICタグの近傍に近づけると、当該携帯端末1の情報読み取り部16がICタグから商品IDを読み取り、POPサーバ10に無線通信部13及びネットワークNT等を介して送信するように構成し、POPサーバ10は、送信されてきた商品IDを受信し、それに対応するPOPデータをPOP管理データベース10bから取得して、当該携帯端末1に対して送信(返信)するように構成する。そして、携帯端末1が、POPサーバ10から送信されてきたPOPデータを受信し、それを表示部17の表示画面上に表示するように構成すれば、上記問題を解決し、POPを貼り付けるスペースが無くても、ユーザに対し商品のPOPを提示することが可能となる。
(第4実施形態)
次に、図15等を参照して、本発明の第4実施形態に係る商品情報提供システムの構成及び機能について説明する。
図15は、第4実施形態に係る商品情報提供システムの全体構成例を示す図である。
図15に示すように、商品情報提供システムSは、複数の携帯型端末装置としての携帯端末1と、商品情報データベースサーバ2aと、メモ情報データベースサーバ3aと、商品情報提供装置としての商品情報提供サーバ4と、書籍情報提供サーバ5と、を備えて構成されている。なお、図1の例では、説明の便宜上、1つの携帯端末1を示したが、実際にはこれより多くの携帯端末が存在することになる。
携帯端末1は、移動体通信網(無線基地局、交換局等を含む)及びインターネット等により構築されたネットワークNTを介してWEBサーバである商品情報提供サーバ4又は書籍情報提供サーバ5に接続して通信可能(例えば、通信プロトコルにTCP/IP(Transmission Control Protocol/Internet Protocol)を用いて、相互にデータの送受信が可能)になっている。携帯端末1としては、例えば、携帯電話機、PDA(Personal Digital Assistant)、及びPHS(Personal Handyphone System)等を適用することができるが、本実施形態においては、携帯電話機を適用した場合について説明するものとする。
また、携帯端末1のCPU(Central Processing Unit)は、WEBアプリケーション
プログラムを例えばROMから読み出して実行することにより、本発明の商品識別情報取得手段、ユーザ識別情報取得手段、識別情報送信手段、商品情報受信手段、商品情報表示手段、登録指示入力手段、登録要求情報送信手段、付加情報入力手段、及び付加情報送信手段等として機能するようになっている。なお、図示しないが、携帯端末1は、ユーザからの指示を受け付ける操作ボタン、各種情報が表示される表示パネル、及びカメラ等を有している。
商品情報データベースサーバ2a及びメモ情報データベースサーバ3aは、夫々、データベースを備え、例えばNAS(Network Attached Storage)として機能して、LANに接続された商品情報提供サーバ4の記憶装置として使用される。
商品情報データベースサーバ2aにおける商品情報データベース21aには、複数種類の商品毎の商品情報が、商品毎に個別に割り当てられた商品識別情報(商品ID)としての商品コード(例えば、JAN(Japanese Article Number)コード)に対応付けられて登録(記憶)されている。ここで、商品情報には、例えば、商品名、メーカ名(ブランド名)、商品スペック(色、素材等)、商品の画像(格納場所(パス),ファイル名)、定価等の情報が含まれる。この商品情報データベース21aに登録された商品情報は、各ユーザが携帯端末から共通に利用可能(取得可能)な共用データであり、例えば、商品情報提供サーバ4の運営者により登録される。
一方、メモ情報データベースサーバ3aにおけるメモ情報データベース31aは、各ユーザ毎に記憶領域が区分されており、各ユーザのメモ情報が、ユーザ毎に個別に割り当てられたユーザ識別情報(ユーザID)としてのユーザ識別コードに対応付けられて登録(記憶)されている(言い換えれば、商品クリップされている)。ここで、メモ情報には、例えば、上記商品情報、当該商品情報に対して付加する付加情報等が含まれる。付加情報としては、例えば、商品を分類するための分類カテゴリ名、商品に対する自己評価、商品の販売価格、商品を販売する店舗名やその場所等の情報が一例として挙げられ、ユーザにより携帯端末から入力されるものである。このメモ情報データベース31aに登録されたメモ情報は、各ユーザが自己の携帯端末から利用可能(取得可能)な固有データ(つまり、自己のメモ情報のみ利用可能)である。また、商品の画像は、ユーザにより携帯端末にて撮影してメモ情報として登録されるようにしても良い。
図16は、商品情報提供サーバ4の概要構成例を示す図である。
図16に示すように、商品情報提供サーバ4は、CPU、作業用のRAM(Random Access Memory)、データ及びプログラムを記憶するROM(Read Only Memory)等を備える制御部41、各種情報を記憶する記憶部(例えば、ハードディスクドライブ等からなる)42、ネットワークNTを介して他の装置との間で通信を行うための通信部(例えば、通信機器、通信ポート等)43等を備え、接続してきた端末(携帯端末1)を含む)に対してネットワークNTを介して商品情報等を提供するWEBサーバである。
制御部41は、例えば、CPUが、ROMや記憶部42に記憶されたプログラム(例えば、WEBアプリケーションプログラム)を例えばROMから読み出して実行することにより、本発明の識別情報受信手段、商品情報有無判別手段、商品情報取得手段、商品情報送信手段、登録要求情報受信手段、メモ情報登録手段、及び付加情報受信手段等として機能するようになっている。
また、書籍情報提供サーバ5は、書籍に関する書籍情報(例えば、書籍名、書籍の出版者(社)、書籍の概要、書籍の価格、書籍の著者)を書籍情報データベースにて管理し、接続してきた端末に対してネットワークNTを介して書籍情報等を提供するWEBサーバである。なお、本実施形態においては、書籍に関する書籍情報を書籍情報データベースにて管理する書籍情報提供サーバ5を挙げて説明しているが、該情報提供サーバ5として書籍以外の商品の情報を管理するサーバを適用しても構わない。
次に、図18乃至図25等を参照して、上記のように構成された商品情報提供システムSの動作例について説明する。
図18乃至図21は、携帯端末1の表示パネルにおける表示画面例を示す図である(紙面右側は概略表示画面例を、紙面左側は詳細(実際の)表示画面例を示す)。なお、図17に示すメニュー画面において、「商品コード読み取り」ボタン51が選択実行されると、図18(図18(A)又は図18(B)の何れか)に示す商品詳細&コメント入力画面に遷移し、「商品名 直接入力」ボタン52が選択実行されると、図19に示す直接入力画面に遷移し、「分類カテゴリ作成」ボタン54が選択実行されると、図20に示すカテゴリ作成画面に遷移し、「メモ確認」ボタン53が選択実行されると、図21に示す商品メモ一覧画面に遷移する。また、図22乃至図25は、商品情報提供システムSにおける処理の流れを示す図であり、図22は、図17に示すメニュー画面における「商品コード読み取り」ボタン51が選択実行された後に行われる処理の流れを示し、図23は、図17に示すメニュー画面における「商品名 直接入力」ボタン52が選択実行された後に行われる処理の流れを示し、図24は、図17に示すメニュー画面における「分類カテゴリ作成」ボタン54が選択実行された後に行われる処理の流れを示し、図25は、図17に示すメニュー画面における「メモ確認」ボタン53が選択実行された後に行われる処理の流れを示す。
例えば、携帯端末1を所持するユーザが、ショッピングモール等で所望の商品を発見し、当該携帯端末1の操作ボタンを操作してWEBアプリケーションプログラムを起動(アプリ起動)させると、表示パネル上に図17に示すメニュー画面が表示される。
このようなメニュー画面の表示状態において、ユーザが所望の商品の商品情報をメモ情報として登録したい場合、携帯端末1の操作ボタンを操作して「商品コード読み取り」ボタン51を選択実行すると、携帯端末1は、図22に示すように、バーコード読み取りモードでカメラを起動させる(図22の2.1)。そして、ユーザが商品に付与された商品コード(例えば、当該商品コードは、バーコード、或いは、QRコード(2次元バーコード)で表示されている)に携帯端末1のカメラを近づけ、操作ボタンを操作して読み取り指示を入力すると、携帯端末1は、当該商品コードを読み取り(図22の2.2)、一時RAMに記憶する。続いて、ユーザが操作ボタンを操作して検索指示を入力すると、携帯端末1は、商品情報提供サーバ4との接続を確立し、表示画面上に「ネットワーク接続中」との表示を行う(図22の2.3)。そして、携帯端末1は、上記RAMに記憶された商品コードを取得すると共に、例えば予め不揮発性メモリ等に記憶された当該ユーザのユーザ識別コードを取得し、当該取得された商品コード及びユーザ識別コードを含む商品検索依頼情報(商品情報の検索要求を示す)を、ネットワークNTを介して商品情報提供サーバ4に対して送信する(図22の2.4)。
これに対し、商品情報提供サーバ4(制御部41)は、携帯端末1から送信されてきた商品検索依頼情報を受信すると、商品検索依頼情報に含まれる商品コードを解析する(図22の2.4.1)。かかる商品コードの解析においては、桁数のチェックを行い、例えば、13桁のとき、商品コードの前3桁(プレフィックス)を見て、例えば、978又は979の値である場合には、書籍の商品コードであると認識する。
次いで、商品情報提供サーバ4は、メモ情報データベースサーバ3aに接続し、メモ情報データベース31aを検索して(図22の2.4.2)、上記受信されたユーザ識別コードに対応付けられたメモ情報中に、上記受信された商品コードに対応する商品の商品情報が含まれているか(つまり、当該商品情報が既に取得されているか)否かを判別する。そして、商品情報がメモ情報中に含まれていると判別された場合には、商品情報提供サーバ4は、当該メモ情報データベースサーバ3aから当該商品情報を取得し、当該取得した商品情報をネットワークNTを介して携帯端末1に対して送信する(図22の2.4.6)。
一方、上記商品情報がメモ情報中に含まれていないと判別された場合には、商品情報提供サーバ4は、当該商品コードに対応する商品が書籍であるか否かを判別し、書籍である場合(上記商品コードの解析において書籍の商品コードであると認識された場合)には、当該商品コードからISBN(International Standard Book Number)コードを生成(変換)する(図22の2.4.4)。ここで、ISBNコードとは、書籍の流通業務をコンピュータ処理するための国際標準図書番号であり、10桁の数字で国籍、出版者(社)、及び書名を表示する。そして、商品コード(JANコード)からISBNコードへの変換は、例えば以下ように行われる。
例えば、JANコードが、「9784839917364」であると仮定した場合、前4桁目から12桁目までの数値「483991736」を分解して、ISBNのチェック・デジットCHKDGTを計算する。
ここで、
CHKDGT=11−((X1*10+X2*9+X3*8+X4*7+X5*6+X6*5+X7*4+X8*3+X9*2)%11)とし
、「(…)%11」は、(…)を11で割った余りを示す。
この式のX1にJANコードの4桁目の値を、X2に5桁目の値を、X3に6桁目の値を、X4に7桁目の値を、X5に8桁目の値を、X6に9桁目の値を、X7に10桁目の値を、X8に11桁目の値を、X9に12桁目の値を、夫々代入すると、
CHKDGT=11−((4*10+8*9+3*8+9*7+9*6+1*5+7*4+3*3+6*2)%11)=1となる。
そして、CHKDGTが計算できたら、以下のように数値を並べ、ISBNコードを求める。
ISBNコード= X1−X2 X3 X4 X5−X6 X7 X8 X9−CHKDGT
=4−8399−1736−1
このように、求められた10桁の数値がISBNコードとなる。なお、現状、ISBNコードは、10桁であるが、13桁になった場合には、JANコードの前3桁(例えば、978)が先頭につくようになり、チェック・デジットの計算の桁も増えることになる。
例えば、CHKDGT=14−((9*13+7*12+8*11+4*10+8*9+3*8+9*7+9*6+1*5+7*4+3*3+6*2)%14)=6となり、ISBNコード= 978−4−8399−1736−6と
なる。
続いて、商品情報提供サーバ4は、書籍情報提供サーバ5に接続し、上記生成したISBNコードを含む書籍検索要求情報を、ネットワークNTを介して書籍情報提供サーバ5に対して送信する。これに対し、書籍情報提供サーバ5は、商品情報提供サーバ4から送信されてきた書籍検索要求情報を受信すると、書籍情報データベースを検索して(図22の2.4.5)、書籍検索要求情報に含まれるISBNコードに対応する書籍情報(例えば、書籍名、書籍の出版者(社)、書籍の概要、書籍の価格、書籍の著者)を取得し、これをネットワークNTを介して商品情報提供サーバ4に対して送信する。これに対し、商品情報提供サーバ4は、書籍情報提供サーバ5から送信されてきた書籍情報を受信すると、これをネットワークNTを介して携帯端末1に対して送信する(図22の2.4.6)。これにより、既存の書籍情報提供サーバ5を有効に活用することができる。
一方、上記において、商品コードに対応する商品が書籍でない場合には、商品情報提供サーバ4は、商品情報データベースサーバ2aに接続し、商品情報データベース21aを検索して(図22の2.4.3)、上記受信された商品コードに対応する商品の商品情報を取得し、これをネットワークNTを介して携帯端末1に対して送信する(図22の2.4.6)。
これに対し、携帯端末1は、商品情報提供サーバ4から送信されてきた商品情報(又は書籍情報)又はメモ情報を受信すると、図18(A)又は図18(B)に示す商品詳細&コメント入力画面に遷移され、当該商品詳細&コメント入力画面上に、受信された商品情報(又は書籍情報)又はメモ情報を商品詳細情報として表示する(図18の2.5)。
なお、図18(A)に示す商品詳細&コメント入力画面は、商品情報(又は書籍情報)が受信された場合に表示され、かかる画面によれば、当該商品情報(又は書籍情報)をメモ情報としてメモ情報データベース31aに登録することができる。一方、図18(B)に示す商品詳細&コメント入力画面は、メモ情報が受信された場合に表示され、かかる画面によれば、既にメモ情報として登録された商品情報の内容を変更、追加、又は削除することができる。
例えば、図18(A)に示す商品詳細&コメント入力画面の表示状態において、ユーザが携帯端末1の操作ボタンを操作して、表示された商品情報に対して付加するべき分類カテゴリ名、自己評価(例えば、商品に対するお気に入りランクやコメント、商品の印象等)価格、お店/売場等の付加情報を入力し、登録ボタン65を選択実行(登録指示を入力)すると、携帯端末1は、表示画面上に「ネットワーク接続中」との表示を行い(図22の4.1)、商品コード、ユーザ識別コード、及び入力された付加情報を含む登録依頼情報(商品情報の登録要求を示す)を、ネットワークNTを介して商品情報提供サーバ4に対して送信する(図22の4.2)。なお、分類カテゴリ名については、後述する分類カテゴリの作成にて登録されたものが商品詳細&コメント入力画面上でリスト形式に選択可能に表示(例えば、プルダウン表示)され、その中からユーザにより選択された分類カテゴリ名が付加情報として登録されることになる。
これに対し、商品情報提供サーバ4は、携帯端末1から送信されてきた登録依頼情報を受信すると、メモ情報データベースサーバ3aに接続し、受信された登録依頼情報に含まれる商品コードに対応する商品の商品情報及びその付加情報をメモ情報として上記受信されたユーザ識別コードに対応付けてメモ情報データベース31aに登録し(図22の4.2.1)、登録完了情報を携帯端末1に送信する。
これに対し、携帯端末1は、商品情報提供サーバ4から送信されてきた登録完了情報を受信すると、表示画面上にメモ登録成功ダイアログを表示し(図22の4.3)、当該処理を終了する。
このように図22に示す処理によれば、ユーザは、店頭で気になる商品の詳細な情報を商品コードを入力するだけで素早く取得し携帯端末1上に表示させて知ることができ、しかも、ユーザは所望の商品の商品情報を、外出先からも自分だけのメモ情報として後から閲覧可能にメモ情報データベース31aに登録することができる。さらに、ユーザは、その商品の商品情報に対して自己評価(この商品は良いとか、悪いとかのコメント)や、分類カテゴリ名(例えば、洋服、食料品)等の様々な付加情報を付加してメモ情報として登録することができるので、ユーザにとって極めて有益な情報となる。
また、商品検索依頼情報を受信した商品情報提供サーバ4が、先ずはメモ情報データベース31aを検索して、受信されたユーザ識別コードに対応付けられたメモ情報中に、受信された商品コードに対応する商品の商品情報が含まれているか否かを判別し、含まれていないと判別された場合には、商品情報データベース21aを検索して、受信された商品コードに対応する商品の商品情報を取得し、これを商品情報を携帯端末1に対して送信するようにしたので、より効率良く商品情報をユーザに対して提供することができる。
一方、図17に示すメニュー画面の表示状態において、ユーザが所望の商品の商品情報をメモ情報として登録したいが、その商品には商品コードが付与されていない場合、携帯端末1の操作ボタンを操作して「商品名 直接入力」ボタン52を選択実行すると、図19に示す直接入力画面に遷移される。
このような直接入力画面において、ユーザが携帯端末1の操作ボタンを操作して、図23に示すように、商品コード、商品名、メーカ名、商品スペック、分類カテゴリ、自己評価、価格、及びお店/売場等の情報を入力し、登録ボタン66を選択実行(登録指示を入力)すると、携帯端末1は、表示画面上に「ネットワーク接続中」との表示を行い(図23の4.1)、商品コード、商品情報(商品名、メーカ名、商品スペック)、付加情報(分類カテゴリ名、自己評価、価格、及びお店/売場等の情報等)、及びユーザ識別コードを含む登録依頼情報(商品情報の登録要求を示す)を、ネットワークNTを介して商品情報提供サーバ4に対して送信する(図23の4.2)。
これに対し、商品情報提供サーバ4は、携帯端末1から送信されてきた登録依頼情報を受信すると、メモ情報データベースサーバ3aに接続し、受信された登録依頼情報に含まれる商品コードに対応する商品の商品情報及びその付加情報をメモ情報として上記受信されたユーザ識別コードに対応付けてメモ情報データベース31aに登録し(図23の4.2.1)、登録完了情報を携帯端末1に送信する。
これに対し、携帯端末1は、商品情報提供サーバ4から送信されてきた登録完了情報を受信すると、表示画面上にメモ登録成功ダイアログを表示し(図23の4.3)、当該処理を終了する。
このように図23に示す処理によれば、その商品には商品コードが付与されていない場合であっても、ユーザは、携帯端末1を用いて商品情報及び付加情報をメモ情報としてメモ情報データベース31aに登録することができる。
一方、図17に示すメニュー画面の表示状態において、ユーザが、既に登録された分類カテゴリ名を変更又は削除したい又は新たな分類カテゴリ名を登録したい場合、携帯端末1の操作ボタンを操作して「分類カテゴリ作成」ボタン54を選択実行すると、図24に示すように、携帯端末1は、商品情報提供サーバ4との接続を確立し、表示画面上に「ネットワーク接続中」との表示を行う(図24の2.1)。そして、携帯端末1は、例えば予め不揮発性メモリ等に記憶された当該ユーザのユーザ識別コードを取得し、当該取得されたユーザ識別コードを含む分類カテゴリ一覧情報取得依頼情報(分類カテゴリ一覧情報の取得依頼を示す)を、ネットワークNTを介して商品情報提供サーバ4に対して送信する(図24の2.2)。
これに対し、商品情報提供サーバ4は、携帯端末1から送信されてきた分類カテゴリ一覧情報取得依頼情報を受信すると、メモ情報データベースサーバ3aに接続し、メモ情報データベース31aを検索して(図24の2.2.1)、分類カテゴリ一覧情報取得依頼情報に含まれるユーザ識別コードに対応する、複数の分類カテゴリ名と各分類カテゴリ名に対して一意に付与された分類カテゴリコードとを含む分類カテゴリ一覧情報を取得し、当該取得した分類カテゴリ一覧情報をネットワークNTを介して携帯端末1に対して送信する(図24の2.2.2)。
これに対し、携帯端末1は、商品情報提供サーバ4から送信されてきた分類カテゴリ一覧情報を受信すると、図20に示すカテゴリ作成画面に遷移される(図24の2.3)。このようなカテゴリ作成画面の表示状態において、ユーザが新たに分類カテゴリ名を登録したい場合、携帯端末1の操作ボタンを操作して、登録したい分類カテゴリ名を「新規/変更カテゴリ名」入力欄72に入力し、「登録/変更」ボタン73を選択実行すると、携帯
端末1は、表示画面上に「ネットワーク接続中」との表示を行い(図24の4.1)、「新規/変更カテゴリ名」入力欄72に入力、表示された分類カテゴリ名、及びユーザ識別コードを含む新規カテゴリ作成依頼情報(分類カテゴリ名の登録要求を示す)を、ネットワークNTを介して商品情報提供サーバ4に対して送信する(図24の4.2)。
また、ユーザが既に登録された分類カテゴリ名を変更又は削除したい場合、携帯端末1の操作ボタンを操作して「既存カテゴリ」のマーク71を指定すると、上記受信された分類カテゴリ一覧情報に含まれる複数の分類カテゴリ名が例えばプルダウン表示される。そして、ユーザが携帯端末1の操作ボタンを操作して、プルダウン表示された分類カテゴリ名の一覧から、変更又は削除したい分類カテゴリ名を選択すると、その分類カテゴリ名が「新規/変更カテゴリ名」入力欄72に表示される。こうして「新規/変更カテゴリ名」入力欄72に表示された分類カテゴリ名を変更したい場合、ユーザは、携帯端末1の操作ボタンを操作して、当該表示された分類カテゴリ名を変更し、「登録/変更」ボタン73を選択実行すると、携帯端末1は、表示画面上に「ネットワーク接続中」との表示を行い、「新規/変更カテゴリ名」入力欄72に表示された分類カテゴリ名及び分類カテゴリコード、及びユーザ識別コードを含むカテゴリ変更依頼情報(分類カテゴリ名の変更要求を示す)を、ネットワークNTを介して商品情報提供サーバ4に対して送信する。
一方、「新規/変更カテゴリ名」入力欄72に表示された分類カテゴリ名を削除したい
場合、ユーザは、携帯端末1の操作ボタンを操作して、「削除」ボタン74を選択実行すると、携帯端末1は、表示画面上に「ネットワーク接続中」との表示を行い、「新規/変更カテゴリ名」入力欄72に表示された分類カテゴリ名及び分類カテゴリコード、及びユーザ識別コードを含むカテゴリ削除依頼情報(分類カテゴリ名の削除要求を示す)を、ネットワークNTを介して商品情報提供サーバ4に対して送信する。
これに対し、商品情報提供サーバ4は、携帯端末1から送信されてきた新規カテゴリ作成依頼情報を受信すると、メモ情報データベースサーバ3aに接続し、受信された新規カテゴリ作成依頼情報に含まれるユーザ識別コードに対応付けて分類カテゴリ名及び分類カテゴリコード(新たに生成)をメモ情報データベース31aに登録し(図24の4.2.1)、その後再度、当該ユーザ識別コードに対応する新たな分類カテゴリ一覧情報(新たに登録された分類カテゴリ名を含む)を検索(図24の4.2.2)取得して、当該取得した新たな分類カテゴリ一覧情報をネットワークNTを介して携帯端末1に対して送信する(図24の4.2.3)。
一方、商品情報提供サーバ4は、携帯端末1から送信されてきたカテゴリ変更依頼情報を受信すると、メモ情報データベースサーバ3aに接続し、受信されたカテゴリ変更依頼情報に含まれるユーザ識別コードに対応する分類カテゴリ一覧情報をメモ情報データベース31aから取得し、上記カテゴリ変更依頼情報に含まれる分類カテゴリコードに対応する分類カテゴリ名をメモ情報データベース31aに変更登録し、その後再度、当該ユーザ識別コードに対応する新たな分類カテゴリ一覧情報(変更された分類カテゴリ名を含む)を検索取得して、当該取得した新たな分類カテゴリ一覧情報をネットワークNTを介して携帯端末1に対して送信する。
一方、商品情報提供サーバ4は、携帯端末1から送信されてきたカテゴリ削除依頼情報を受信すると、メモ情報データベースサーバ3aに接続し、受信されたカテゴリ削除依頼情報に含まれるユーザ識別コードに対応する分類カテゴリ一覧情報をメモ情報データベース31aから取得し、上記カテゴリ変更依頼情報に含まれる分類カテゴリコードに対応する分類カテゴリ名をメモ情報データベース31aから削除し、その後再度、当該ユーザ識別コードに対応する新たな分類カテゴリ一覧情報を検索取得して、当該取得した新たな分類カテゴリ一覧情報をネットワークNTを介して携帯端末1に対して送信する。
これに対し、携帯端末1は、商品情報提供サーバ4から送信されてきた新たな分類カテゴリ一覧情報を受信すると、その旨をカテゴリ作成画面上に表示する。こうして、「既存カテゴリ」のマーク71の指定によりプルダウン表示された分類カテゴリ名は、上記分類カテゴリの新たな追加、変更、削除が反映されることになる。
このように図24に示す処理によれば、ユーザは、メモ情報として登録された各商品の商品情報に付加可能な分類カテゴリを効率良く登録、変更、削除することができる。
一方、図17に示すメニュー画面の表示状態において、ユーザが、既に登録されたメモ情報を確認したい場合、携帯端末1の操作ボタンを操作して「メモ確認」ボタン53を選択実行すると、図25に示すように、携帯端末1は、商品情報提供サーバ4との接続を確立し、表示画面上に「ネットワーク接続中」との表示を行う(図25の2.1)。そして、携帯端末1は、ユーザ識別コードを含む商品一覧情報取得依頼情報(商品情報の一覧の取得要求を示す)を、ネットワークNTを介して商品情報提供サーバ4に対して送信する(図25の2.2)。
これに対し、商品情報提供サーバ4は、携帯端末1から送信されてきた商品一覧情報取得依頼情報を受信すると、メモ情報データベースサーバ3aに接続し、メモ情報データベース31aを検索して(図25の2.2.1)、商品一覧情報取得依頼情報に含まれるユーザ識別コードに対応する商品情報の一部(例えば、商品コード、商品名、メーカ名(ブランド名)、価格)及び分類カテゴリ一覧情報を取得し、これをメモ一覧情報としてネットワークNTを介して携帯端末1に対して送信する(図25の2.2.2)。
これに対し、携帯端末1は、商品情報提供サーバ4から送信されてきたメモ一覧情報及び分類カテゴリ一覧情報を受信すると、図21に示す商品メモ一覧画面に遷移される(図25の2.3)。
このような商品メモ一覧画面の商品メモ一覧82には、上記受信された各商品の商品コード、商品名、メーカ名(ブランド名)、及び価格がリスト形式で一覧表示されている。なお、ユーザが、携帯端末1の操作ボタンを操作して「カテゴリ絞り込み」のマーク81を指定すると、上記受信された分類カテゴリ一覧情報に含まれる複数の分類カテゴリ名が例えばプルダウン表示される。そして、ユーザが携帯端末1の操作ボタンを操作して、プルダウン表示された分類カテゴリ名の一覧から、所望の分類カテゴリ名を選択すると、その分類カテゴリ名に対応する商品の商品コード、商品名、メーカ名(ブランド名)、及び価格等が商品メモ一覧82に表示されることになる。なお、複数の商品がある場合において、商品メモ一覧82に表示される商品情報の順序は、登録順、商品名順、種類順又は店舗名順等で表示することができ、図示しないソートボタンにより、登録順、商品名順、種類順又は店舗名順等を切換可能である。
このような表示状態において、ユーザが、商品メモ一覧82において詳細を見たい所望の商品の例えば商品名を、携帯端末1の操作ボタンを操作して1又は複数指定した後、詳細確認ボタン83を選択実行すると、携帯端末1は、表示画面上に「ネットワーク接続中」との表示を行い(図25の3.1)、商品コード及びユーザ識別コードを含むメモ詳細情報取得依頼情報(メモ情報の詳細情報の取得要求を示す)を、ネットワークNTを介して商品情報提供サーバ4に対して送信する(図25の3.2)。
これに対し、商品情報提供サーバ4は、携帯端末1からメモ詳細情報取得依頼情報を受信すると、メモ情報データベースサーバ3aに接続し、メモ情報データベース31aを検索して(図25の3.2.1)、上記受信されたユーザ識別コードに対応付けられたメモ情報から、上記受信された商品コードに対応する商品の商品情報及び付加情報を取得し、当該取得した商品情報及び付加情報をメモ詳細情報としてネットワークNTを介して携帯端末1に対して送信する(図25の3.2.2)。
これに対し、携帯端末1は、商品情報提供サーバ4から送信されてきたメモ詳細情報を受信すると、図18(B)に示す商品詳細&コメント入力画面に遷移され、当該商品詳細&コメント入力画面上に、受信された商品情報及びメモ情報を表示する(図25の3.3)。こうして表示されたメモ情報の追加、変更又は削除を行うことができる。なお、商品情報提供サーバ4から送信されてきたメモ詳細情報に複数の商品の商品情報が含まれている場合には、例えば、ユーザにより携帯端末1の操作ボタンの操作によりスクロール表示される。
なお、ユーザは、携帯端末1の代わりに汎用のパーソナルコンピュータを用いて商品情報提供サーバ4に接続し、認証処理(パーソナルコンピュータにおいて入力されたユーザ識別コード及びパスワードにより)後、携帯端末1と同様に、図25に示す処理より、商品メモ一覧画面、商品詳細&コメント入力画面の表示及びメモ情報の追加、変更又は削除を行うことができる。
このように図25に示す処理によれば、メモ情報として登録された商品情報が多数あったとしても、ユーザは、一覧表示より容易に確認することができ、また、上記商品情報に付加された分類カテゴリ名により所望の商品を迅速に探し出し、その詳細を閲覧することができる。また、ユーザは外出先からも容易にメモ情報を閲覧することができる。
なお、上記実施形態における図22に示す処理において、ユーザは携帯端末1の表示パネル上に表示された商品詳細&コメント入力画面(図18(A))上で自己評価を入力可能としたが(図22の3)、ユーザの商品に対する印象をより入力し易いように、複数段階に分かれた印象度を予め設定しておき、これらの中から、ユーザが所望の印象度を選択可能に表示するように構成しても良い。
図26は、ユーザの印象度が選択可能にされた、携帯端末1の表示パネルにおける表示画面例を示す図である。図26の例では、3段階に印象度が分かれており(星印の数が多い印象度ほど、ユーザにとって高い印象を持っていることを表している)、ユーザが携帯端末1の操作ボタンを操作して、何れかの印象度を選択して保存ボタンを押下すると、携帯端末1は、選択された印象度を示す情報と共に、商品コード、ユーザ識別コードを含む登録依頼情報を、ネットワークNTを介して商品情報提供サーバ4に対して送信し、商品情報提供サーバ4は、メモ情報データベースサーバ3aに接続し、受信された登録依頼情報に含まれる印象度を示す情報を付加情報として上記受信されたユーザ識別コードに対応付けてメモ情報データベース31aに登録することになる。そして、印象度を示す情報を利用して、携帯端末1は、上述した商品メモ一覧画面の商品メモ一覧82を表示する場合、複数の商品情報の順序を、印象度の高い順に表示することができる。これにより、ユーザは、自己がメモした多くの商品の商品情報を印象度の高い順に見ることができる。
ところで、上記実施形態において、例えば商品情報提供サーバ4は、メモ情報データベース31aに登録された各ユーザ(ユーザ識別コードに対応する)の商品情報を定期的に取得し、例えば商品(商品コード)毎に、商品情報を登録したユーザの数を集計して、どの商品の商品情報がどのくらいのユーザによりメモ情報として登録されたかを示すランキング(順位)を決定して、そのランキング情報を、例えば、インターネット上の所定のサイトで公開したり、或いは、商品提供者(店舗、メーカ)等に対して提供するように構成しても良い。このような構成によれば、どの商品が消費者に人気があるか、どの商品が流行っているかの情報を商品提供者等に提供することができる。ランキング情報を、例えば、インターネット上の所定のサイトで公開したり、或いは、商品提供者(店舗、メーカ)等に対して提供することについての詳細は、第8実施形態において詳しく説明する。
また、メモ情報内に印象度を示す情報が含まれている場合、商品情報提供サーバ4は、ユーザによりメモ情報として登録された商品のうち、印象度が高い商品の登録数のランキングを決定して、そのランキング情報を、例えば、インターネット上の所定のサイトで公開したり、或いは、商品提供者(店舗、メーカ)等に対して提供するように構成しても良い。このような構成によれば、どの商品が消費者に人気があるか、どの商品が流行っているかの情報をより正確に商品提供者等に提供することができる。
(第5実施形態)
次に、上記実施形態における商品情報提供システムSの構成を前提とした第5実施形態について説明する。この第5実施形態は、ユーザがメモ情報として登録した商品のお勧め情報を、当該ユーザに対して提供する形態である。
この場合、商品情報提供サーバ4の制御部11は、本発明のお勧め情報取得手段及びお勧め情報送信手段として機能し、携帯端末1のCPUは、本発明のお勧め情報受信手段及びお勧め情報表示手段として機能するようになっている。
また、上記商品情報データベース21aには、商品毎に、商品コードに対応付けられて商品のお勧め情報(例えば、当該商品のPRやPOP情報、更には商品画像)が登録されており、このお勧め情報は、当該商品の提供者(例えば、当該商品を販売する店舗の店員、或いは、当該商品のメーカの担当者)により登録されるようになっている。例えば、店舗の店員は、店舗に設置された店舗端末からネットワークNTを介して商品情報提供サーバ4に接続し認証された(例えば、店員により入力された店舗ID及びパスワードが登録されていることにより)後、所定のフォーム画面上で、商品(商品コード)を選択して上記お勧め情報を入力する。こうして入力されたお勧め情報が、店舗端末からネットワークNTを介して商品情報提供サーバ4に送信されることにより商品情報データベース21aに登録される。
そして、例えば図21に示す商品メモ一覧画面上に、お勧めボタンを表示させるようにし、ユーザが、お勧め情報を見たい所望の商品の例えば商品名を携帯端末1の操作ボタンを操作して指定した(図21に示す商品メモ一覧82にて)後、上記お勧めボタンを選択実行すると、携帯端末1は、指定された商品の商品コード及びユーザ識別コードを含むお勧め情報取得依頼情報(お勧め情報の取得要求を示す)を、ネットワークNTを介して商品情報提供サーバ4に対して送信する。そして、商品情報提供サーバ4は、携帯端末1からお勧め情報取得依頼情報を受信すると、商品情報データベースサーバ2aに接続し、商品情報データベース21aを検索して、上記受信された商品コードに対応する商品のお勧め情報が登録されているか否かを判別し、登録されている場合には当該お勧め情報を取得し、当該取得したお勧め情報をネットワークNTを介して携帯端末1に対して送信し、携帯端末1は、商品情報提供サーバ4から送信されてきたお勧め情報を受信すると、これを表示する。
図27に、携帯端末1の表示パネルに表示されたお勧め情報の一例を示す。図27の例では、店舗の店員Aにより登録された商品をPRするための情報が表示されている。
このような構成によれば、ユーザは、メモ情報として登録しておいた商品についての例えば店舗からのお勧め情報を携帯端末1上で見ることができるので、ユーザにとって利便性が極めて高く、店舗側にとっても、例えばユーザがメモ情報として登録はしたが未だ購入を決定していない商品について購入意欲を喚起させることができるので、極めて高い販促効果を期待することができる。
また、上記商品のお勧め情報として、商品のお勧めコーディネート情報(例えば、当該商品に合う組合せ(例えば、ニットに合うパンツ(複数登録可能))に係る商品の商品コード、更にはそれらの商品画像等)を登録しておき、携帯端末1における上記お勧めボタンの選択実行により、当該商品のお勧めコーディネート情報が携帯端末1の表示パネル上に表示されるように構成しても良い。
図28は、携帯端末1の表示パネルに表示されたお勧めコーディネート情報の一例を示す。図28の例では、ユーザによりメモ情報として登録された商品(例えば、ニット)に合う組合せに係る複数の商品(ここでは、ニットに組み合わされた、スカート、パンツ、デニム)が選択可能に表示されている。このような表示状態において、ユーザにより携帯端末1の操作ボタンによって「上」ボタン91又は「下」ボタン92が選択実行されると、組合せに係る商品情報上に表示されたカーソルが上又は下に移動することになり、「決定ボタン」93が選択実行されると、カーソルが表示された商品の商品詳細画面(例えば、図18(A)に示すような画面)が表示されることになる。
このような構成によれば、ユーザは、メモ情報として登録しておいた商品についての例えば店舗からのお勧めコーディネート情報を見て、好きなコーディネートに係る商品を携帯端末1上で選ぶことができるので、ユーザにとって利便性が極めて高く、店舗側にとっても、ユーザがメモ情報として登録した商品のお勧めコーディネートを提供できるので、極めて高い販促効果を期待することができる。
(第6実施形態)
次に、上記実施形態における商品情報提供システムSの構成を前提とした第6実施形態2について説明する。この第6実施形態は、ユーザがメモ情報として登録した商品の口コミ情報を、当該ユーザに対して提供する形態である。
この場合、商品情報提供サーバ4の制御部11は、本発明の口コミ情報取得手段及び口コミ情報送信手段として機能し、携帯端末1のCPUは、本発明の口コミ情報受信手段及び口コミ情報表示手段として機能するようになっている。
また、商品情報提供システムSには、ある商品に関して例えばインターネット上における掲示板やメーリングリスト等のサイトにおいて多くの人により書き込まれた商品についての評価等の情報(口コミ情報)を公知の検索エンジン等により検索(いわゆるネットサーフィン)する口コミ情報検索サーバが備えられている。口コミ情報検索サーバは、例えば、商品情報提供サーバ4からの口コミ情報検索のための商品に関するキーワードを含む口コミ情報検索要求を受けて、当該キーワードにより口コミ情報を検索し、ネットワークNTを介して商品情報提供サーバ4に提供するようになっている。
そして、例えば図21に示す商品メモ一覧画面上に、口コミボタンを表示させるようにし、ユーザが、口コミ情報を見たい所望の商品の例えば商品名を携帯端末1の操作ボタンを操作して指定した(図21に示す商品メモ一覧82にて)後、上記口コミボタンを選択実行すると、携帯端末1は、指定された商品の商品コード及びユーザ識別コードを含む口コミ情報取得依頼情報(口コミ情報の取得要求を示す)を、ネットワークNTを介して商品情報提供サーバ4に対して送信する。そして、商品情報提供サーバ4は、携帯端末1から口コミ情報取得依頼情報を受信すると、口コミ情報検索サーバに接続し、当該商品の商品コードに対応する例えば商品名等のキーワードを含む口コミ情報検索要求を行い、口コミ情報検索サーバは、商品情報提供サーバ4からのキーワードに対応する口コミ情報を検索、取得して、商品情報提供サーバ4に提供する。こうして、商品情報提供サーバ4は、取得した口コミ情報をネットワークNTを介して携帯端末1に対して送信し、携帯端末1は、商品情報提供サーバ4から送信されてきた口コミ情報を受信すると、これを表示する。
図29に、携帯端末1の表示パネルに表示された口コミ情報の一例を示す。図29の例では、お酒Zの口コミ情報を示している。
このような構成によれば、ユーザは、メモ情報として登録しておいた商品についての多くの人の口コミ情報を見て、当該商品を購入するか否かを決めることができるので、ユーザにとって利便性が極めて高い。
なお、口コミ情報を検索するためのキーワードとは別の例として、口コミ情報検索サーバは、例えば商品の画像データを用いて公知の類似画像検索を実行することにより、上記口コミ情報取得依頼情報に含まれる商品コードに対応する商品の画像と類似する画像(例えば、双方の画像の輪郭、色等が予め設定された範囲内にある)を検索し、当該検索した商品の画像に付随する口コミ情報を取得して商品情報提供サーバ4に提供するように構成しても良い。
(第7実施形態)
次に、上記実施形態における商品情報提供システムSの構成を前提とした第7実施形態3について説明する。この第7実施形態は、商品の画像を、ユーザにより携帯端末1から撮影してメモ情報に登録する形態である。
この場合、例えば、図17に示すメニュー画面上に、商品撮影ボタンを表示させるようにし、ユーザが、携帯端末1の操作ボタンを操作して上記商品撮影ボタンを選択実行すると、カメラが起動され、図30に示すような商品撮影画面が携帯端末1の表示パネル上に表示される。このような商品撮影画面の表示状態において、店舗に陳列された所望の商品に携帯端末1のカメラを近づけ、カメラボタン100を選択実行すると、携帯端末1は、当該商品を撮影して、その画像データを読み取り、一時RAMに記憶する。続いて、ユーザが操作ボタンを操作して保存ボタン101を選択実行すると、例えば、上述した図5に示す直接入力画面に遷移される。
このような直接入力画面において、ユーザが携帯端末1の操作ボタンを操作して、ユーザが撮影した商品についての商品コード、商品名、メーカ名、商品スペック、分類カテゴリ、自己評価、価格、及びお店/売場等の情報を、当該ユーザの知り得る範囲で入力し、登録ボタン66を選択実行(登録指示を入力)すると、携帯端末1は、上記RAMに記憶された商品の画像データを取得すると共に、入力された商品コード、商品情報、付加情報等、及びユーザ識別コードを含む商品画像登録依頼情報(商品画像の登録要求を示す)を、ネットワークNTを介して商品情報提供サーバ4に対して送信する。
これに対し、商品情報提供サーバ4(制御部41)は、携帯端末1から送信されてきた商品画像登録依頼情報を受信すると、メモ情報データベースサーバ3aに接続し、受信された商品画像登録依頼情報に含まれる商品画像データをメモ情報として上記受信されたユーザ識別コードに対応付けてメモ情報データベース31aに登録する。こうして、登録された商品画像は、その他の情報と共に後から例えば図18(B)に示す商品詳細&コメント入力画面等に表示するように構成する。
或いは、例えば図21に示す商品メモ一覧画面上に、商品画像表示ボタンを表示させるようにし、ユーザが、画像を見たい所望の商品の例えば商品名を携帯端末1の操作ボタンを操作して指定した後、上記商品画像表示ボタンを選択実行すると、携帯端末1は、指定された商品の商品コード及びユーザ識別コードを含む商品画像取得依頼情報(商品画像の取得要求を示す)を、ネットワークNTを介して商品情報提供サーバ4に対して送信する。そして、商品情報提供サーバ4は、携帯端末1から商品画像取得依頼情報を受信すると、メモ情報データベースサーバ3aに接続し、メモ情報データベース31aを検索して、上記受信されたユーザ識別コードに対応付けられたメモ情報から、上記受信された商品コードに対応する商品画像データを取得し、当該取得した商品画像データをネットワークNTを介して携帯端末1に対して送信し、携帯端末1は、商品情報提供サーバ4から送信されてきた商品画像データを受信すると、これを表示するように構成する。
このように構成すれば、ユーザは店舗等で気に入った商品の画像を撮影して商品情報等と共に登録しておくことができ、後からその商品を携帯端末1上で見ることができるので、よりその商品の印象を把握することができる。
(第8実施形態)
次に、上記実施形態における商品情報提供システムSX1又は商品情報提供システムSの構成を前提とした第8実施形態について説明する。この第8実施形態は、上記のように登録されたメモ情報を基に、提供者側(例えば、店舗側)に対して有益な情報を提供する形態である。
例えば、商品の提供者側である店舗の責任者が、商品の提供者が利用する提供者用端末装置(店舗端末1Tでも良いし、PC等の端末でも良い、以下、「提供者用端末」という)の操作部を操作してブラウザを起動させ、商品情報提供システムSX1におけるユーザメモ管理サーバ6(本発明の情報提供装置の一例)のURL(Uniform Resource Locator)を指定すると、当該提供者用端末がネットワークNTを介してユーザメモ管理サーバ6に接続され、これに応じてユーザメモ管理サーバ6からログイン画面データが当該提供者用端末に送信され、当該提供者用端末の表示部にログイン画面(図示せず)が表示される。このようにログイン画面が表示された状態において、店舗の責任者が当該提供者用端末の操作部を操作して自己の店舗ID及びパスワードを入力(当該店舗ID及びパスワードを記憶保存しておけば、当該入力を省略することもできる)して実行ボタンを押下すると、当該店舗ID及びパスワードがユーザメモ管理サーバ6に送信される。これに対し、ユーザメモ管理サーバ6は、ネットワークークNTを介して店舗情報管理サーバ3に対して、認証処理を実行し、受信した店舗ID及びパスワードが登録されているか否かを問い合わせる情報を送信する。そして、ユーザメモ管理サーバ6は、店舗情報管理サーバ3から上記店舗ID及びパスワードが登録されていることを示す情報を受信した場合には、認証有効とし、上記提供者用端末に対してメニュー画面データを送信する。
こうして、提供者用端末の表示部に表示されたメニュー画面の一例を図31に示す。図31に示すように、メニュー画面151には、例えば、商品ランキング情報ボタン151a、ユーザ別メモ情報ボタン151b、商品別ユーザ評価情報ボタン151c、及びユーザ動線情報ボタン151dが設けられている。
以下、夫々のボタンに応じた情報が店舗の責任者に対して提供される実施形態について説明する。
(商品ランキング情報の提供)
図31に示すメニュー画面151の表示状態において、店舗の責任者が当該提供者用端末の操作部を操作して、商品人気ランキングボタン151aを押下(例えば、マウスでクリック)すると、当該提供者用端末は、ランキング集計要求情報を、ネットワークNTを介して、ユーザメモ管理サーバ6に送信する。これに対し、ユーザメモ管理サーバ6は、当該ランキング集計情報を受信すると、メモ情報データベースに記憶されているメモ情報のうち、上記認証有効となった店舗IDに対応付けられたメモ情報であって、且つ、所定の集計期間(例えば、現在から過去1週間前までの期間が初期設定されている)及び集計範囲(例えば、全商品カテゴリ、全価格帯、全時間帯、全メーカ、全媒体が初期設定されている)を満たすメモ情報を取得し、かかるメモ情報に含まれる同じ商品ID(つまり、同じ商品)毎にその数(つまり、メモ情報に含まれる商品ID毎の登録数(以下、「クリップ数」という))を集計(積算)し、クリップ数(集計数)の順位を示すクリップランキングをランキング決定手段により決定する。
また、ユーザメモ管理サーバ6は、上記認証有効となった店舗IDに対応する商品情報であって、且つ、第1実施形態における上記ステップS5において表示された全ての商品の商品情報のうち、所定の集計期間及び集計範囲を満たす商品情報を取得し、同じ商品ID(つまり、同じ商品)毎にその数(第1実施形態における上記ステップS6においてメモ保存指示を入力されたかどうかに関わらず、携帯端末1で商品情報が表示された(つまり、商品IDが読み取られた(スキャンされた)数(以下、「スキャン数」という)))を集計(積算)し、スキャン数(集計数)の順位を示すスキャンランキングを決定する。なお、第1実施形態における上記ステップS5において、商品情報が携帯端末1上に表示されると、携帯端末1のユーザ(消費者)のユーザID、その商品情報、媒体情報、日時、及び店舗ID等の情報がユーザメモ管理サーバ6に送信され、当該ユーザID、商品情報、媒体情報、日時、及び店舗ID等が含まれるスキャン情報が、メモ情報とは区別されて記憶されることになる。
次いで、ユーザメモ管理サーバ6は、上記決定されたクリップランキングを示す情報、当該クリップランキングに含まれる各商品のクリップ数、商品画像、及び商品名、並びに、上記決定されたスキャンランキングを示す情報、当該スキャンランキングに含まれる各商品のスキャン数、商品画像、及び商品名等が含まれる商品ランキング画面データをネットワークNTを介して、上記提供者用端末に対して送信する。そして、当該提供者用端末は、送信されてきた商品ランキング画面データを受信すると、その商品ランキング画面をブラウザにより表示部に表示する。
こうして、提供者用端末の表示部に表示された商品ランキング画面の一例を図32に示す。図32に示すように、商品ランキング画面152には、ランキングのための集計条件(ここでは、集計期間や、集計範囲(例えば、商品カテゴリ別、価格帯別、時間帯別、メーカ別、媒体別等)の条件)等を設定するためのランキング集計設定部152aと、上記集計条件によって決定されたランキング(スキャンランキング及びクリップランキング)等を表示するためのランキング集計結果表示部152bとが設けられている。このランキング集計結果表示部152bにおけるスキャンランキング1528には、スキャン数が多い商品順にその商品画像及びスキャン数が表示され、クリップランキング1529には、クリップ数が多い商品順にその商品画像及びクリップ数が表示されている(なお、商品画像と共に商品名を表示しても良い)。
これにより、店舗の責任者等は、当該店舗において、どの商品に人気が集中しているか(どの商品がどの程度興味を持たれているか)、また、人気のない商品がどれか等を、消費者の購入検討過程においても把握することができる。また、店舗の責任者等は、店舗端末1TにおけるPOSデータと比較することで、人気は高いけれど買われていない商品などを把握することができる。しかも、店舗の責任者等は、スキャンランキングにより情報参照レベルの商品(購入候補とはならないが、多少興味がある商品)のランキングを把握することができ、クリップランキングにより購入候補レベルの商品(言い換えれば、消費者(顧客)が欲しい商品)のランキングを把握することができるので、より正確な情報を把握することができる。更に、スキャンランキング及びクリップランキングは、商品カテゴリ別、価格帯別、時間帯別、媒体別、メーカ別等に区別して表示可能であるので、店舗の責任者等は、目的等に応じて、人気商品の把握をすることができる。従って、店舗の責任者等に対して、人気商品の選択や、売り場作り等、適切な商品販売戦略を立てること等を支援することができる。
そして、店舗の責任者が、提供者用端末の操作部を操作して、ランキング集計設定部152aにおける集計期間入力部1520にて、所望の期間を入力することができ、同設定部152aにおける商品カテゴリ選択部1521にて、所望の商品カテゴリ(例えば、洋服)を選択(例えば、プルダウン表示中から選択、以下同じ)することができ、同設定部152aにおける価格帯選択部1522にて、所望の価格帯(例えば、1,000円から5,000円の価格)を選択することができ、同設定部152aにおける時間帯選択部1523にて、所望の時間帯(例えば、午前10時から午後2時までの時間帯)を選択することができ、同設定部152aにおけるメーカ選択部1524にて、所望のメーカを選択することができ、同設定部152aにおける媒体選択部1525にて、所望の媒体(商品IDの取得媒体(例えば、店頭のICタグ、カタログ、チラシ(折り込みチラシ)、値札、会員DM(ダイレクトメール)等)を選択することができ、同設定部152aにおける媒体一覧有無選択部1526にて、媒体一覧の表示有無を選択することができる。そして、店舗の責任者が、提供者用端末の操作部を操作して、集計ボタン1527を押下すると、上記ランキング集計設定部152aにおいて設定された集計条件及び媒体一覧表示有無情報を含むランキング集計要求情報が、ネットワークNTを介してユーザメモ管理サーバ6に送信されることになる。
ユーザメモ管理サーバ6は、当該ランキング集計要求情報を受信すると、メモ情報データベースに記憶されているメモ情報(店舗IDに対応するメモ情報)のうち、ランキング集計要求情報に含まれる集計条件を満たすメモ情報を取得し、かかるメモ情報に含まれる同じ商品ID毎にクリップ数を集計しクリップランキングを決定すると共に、上述したユーザメモ管理サーバ6に記憶されたスキャン情報(店舗IDに対応するスキャン情報)のうち、ランキング集計要求情報に含まれる集計条件を満たすスキャン情報を取得し、同じ商品ID毎にスキャン数を集計し、スキャンランキングを決定する。また、ユーザメモ管理サーバ6は、ランキング集計要求情報に含まれる媒体(商品IDを保持する媒体)一覧表示有無情報が「有」であった場合には、上記集計条件を満たすメモ情報に含まれる媒体情報毎にクリップ数を集計(算出)し、上記集計条件を満たすスキャン情報に含まれる媒体情報毎にクリップ数を集計(算出)する。
そして、ユーザメモ管理サーバ6は、上記決定されたクリップランキングを示す情報、各商品のクリップ数、商品画像、及び商品名、並びに、上記決定されたスキャンランキングを示す情報、各商品のスキャン数、商品画像、及び商品名、さらに媒体情報毎のクリップ数及びスキャン数等が含まれる商品ランキング画面データをネットワークNTを介して、上記提供者用端末に対して送信(提供手段として提供)する。そして、当該提供者用端末は、送信されてきた商品ランキング画面データを受信すると、その商品ランキング画面をブラウザにより表示部に表示する。
こうして、提供者用端末の表示部に表示された商品ランキング画面の一例を図33に示す。図33に示すように、商品ランキング画面153には、上記媒体情報毎のクリップ数及びスキャン数の一覧を表示するための媒体一覧表示部153aと、上記受信されたランキング集計要求情報に含まれる集計条件によって決定されたランキング(スキャンランキング及びクリップランキング)を表示するためのランキング集計結果表示部153bとが設けられている。図33に示す媒体一覧表示部153aには、各媒体(ここでは、会員DMと折り込みチラシ)毎、且つ、日毎のクリップ数及びスキャン数、並びに当該媒体の発行数が表示されている。なお、媒体一覧表示部153aは、媒体一覧表示有無情報が「無」であった場合には表示されず、代わりにランキング集計設定部152aが表示される。また、媒体一覧表示部153aに設けられた設定ボタン1530が押下されると、ランキング集計設定部152aが表示される。
これにより、店舗の責任者等は、販促媒体(メディア)の効果、つまり、どの媒体が消費者に多く見られたかを把握することができるので、振るわない例えば折り込みチラシの配布を廃止してその分、会員DMに投資する等の判断が可能となり、より効果の高い媒体に投資を集中することができる。
また、図33に示す商品ランキング画面153におけるランキング集計結果表示部153bには、例えば、集計期間が「2005年5月15日の全時間」、集計範囲における商品カテゴリが「洋服」、価格帯が「全価格帯」、時間帯が「全時間帯(1日中)」、メーカが「全メーカ」、媒体が「会員DM」というように設定された集計条件によって決定されたスキャンランキング及びクリップランキング等が表示されている。
これにより、媒体上に掲載した商品がどの程度興味を持たれたかを把握することができる。
(ユーザ別メモ情報の提供)
次に、図31に示すメニュー画面151の表示状態において、店舗の責任者が当該提供者用端末の操作部を操作して、ユーザ別メモ情報ボタン151bを押下すると、当該提供者用端末は、ユーザ別メモ情報要求情報を、ネットワークNTを介して、ユーザメモ管理サーバ6に送信する。これに対し、ユーザメモ管理サーバ6は、当該ユーザ別メモ情報要求情報を受信すると、上記認証有効となった店舗IDに対応付けられた全てのユーザIDと、これに対応するメモ情報及びスキャン情報を取得する。かかるメモ情報及びスキャン情報中には、例えば、第4実施形態における図18(A)に示す商品詳細&コメント入力画面において入力されるような自己評価(例えば、商品に対するお気に入りランクやコメント、商品の印象等)や、図26に示す画面において入力されるような印象度を示す情報等の付加情報が含まれている。
そして、ユーザメモ管理サーバ6は、上記取得した全てのユーザID、及び夫々のユーザIDに対応するメモ情報及びスキャン情報の全部又は一部(例えば、登録(記憶)日時、媒体情報及び付加情報)等が含まれるユーザ別メモ情報画面データをネットワークNTを介して、上記提供者用端末に対して送信(提供手段として提供)する。そして、当該提供者用端末は、送信されてきたユーザ別メモ情報画面データを受信すると、そのユーザ別メモ情報画面をブラウザにより表示部に表示する。
こうして、提供者用端末の表示部に表示されたユーザ別メモ情報画面の一例を図34に示す。図34に示すように、ユーザ別メモ情報画面154には、各ユーザ(消費者)のユーザIDが選択可能に表示されるユーザ選択部154aと、ユーザ選択部154aにて選択されたユーザIDに対応するメモ情報及びスキャン情報が表示される詳細情報表示部154bとが設けられている。店舗の責任者が、提供者用端末の操作部を操作して、ユーザ選択部154aにおける所望のユーザIDを選択(例えば、マウスでクリック)すると、そのユーザIDに対応するメモ情報及びスキャン情報が詳細情報表示部154bに表示されることになる(なお、ユーザIDが選択される度に、そのユーザIDに対応するメモ情報及びスキャン情報がユーザメモ管理サーバ6から送信されるように構成しても良い)。また、図34に示す詳細情報表示部154bには、スキャンされた商品と、メモ(クリップ)された商品とに区別されて、商品画像、媒体情報、登録日時、商品に対する印象度(星印)、及び商品に対する評価(コメント)が表示されている。
これにより、店舗の責任者等は、消費者毎に嗜好や傾向(テイスト)を把握することができ、更には、商品に対する評価(コメント)から商品の課題(どのように改善すれば、商品を買ってもらえるか等)を把握することができるので、当該消費者に応じた効果的な販促を行うことができる。
(商品別ユーザ評価情報の提供)
次に、図31に示すメニュー画面151の表示状態において、店舗の責任者が当該提供者用端末の操作部を操作して、商品別ユーザ評価情報151cを押下すると、当該提供者用端末は、商品別ユーザ評価情報要求情報を、ネットワークNTを介して、ユーザメモ管理サーバ6に送信する。これに対し、ユーザメモ管理サーバ6は、当該商品別ユーザ評価情報要求情報を受信すると、上記認証有効となった店舗IDに対応付けられた全てのユーザIDに対応するメモ情報又はスキャン情報に含まれる所定の商品(例えば、初期設定された特定のメーカ及び商品カテゴリに対応する商品)の商品IDを含む商品情報、当該商品IDに対する印象度(星印)、及び商品に対する評価(コメント)を示す情報等を取得する。
そして、ユーザメモ管理サーバ6は、上記取得した商品情報、商品に対する印象度(星印)、及び商品に対する評価(コメント)を示す情報等が含まれる商品別ユーザ評価情報画面データをネットワークNTを介して、上記提供者用端末に対して送信する。そして、当該提供者用端末は、送信されてきた商品別ユーザ評価情報画面データを受信すると、そのユーザ別メモ情報画面をブラウザにより表示部に表示する。
こうして、提供者用端末の表示部に表示された商品別ユーザ評価情報画面の一例を図35に示す。図35に示すように、商品別ユーザ評価情報画面155には、評価一覧を表示するべき商品の条件を設定するための評価商品設定部155aと、ある商品の評価を表示するための商品評価一覧表示部155bとが設けられている。図35に示す商品評価一覧表示部155bには、商品IDが「XX−XXXX3」の商品についての評価一覧1555(つまり、商品に対する印象度(星印)、及び商品に対する評価(コメント)を示す情報の一覧)が表示されている。また、図35に示す評価商品設定部155aにおける商品一覧1554には、メーカ選択部1551にて選択されたメーカ、及び商品カテゴリ選択部1552にて選択された商品カテゴリの条件を満たす商品の商品IDが選択可能に表示されている。店舗の責任者が、提供者用端末の操作部を操作して、評価商品設定部155aの商品一覧1554における所望の商品IDを選択(例えば、マウスでクリック)すると、その商品IDの商品についての評価一覧1555が表示されることになる。
また、店舗の責任者が、提供者用端末の操作部を操作して、評価商品設定部155aにおけるメーカ選択部1551にて所望のメーカを選択し、商品カテゴリ選択部1552にて所望の商品カテゴリを選択して、取得ボタン1553を押下すると、その条件を示す情報を含む商品別ユーザ評価情報要求情報がユーザメモ管理サーバ6に送信され、当該条件を満たす商品の商品IDを含む商品情報、当該商品IDに対する印象度(星印)、及び商品に対する評価(コメント)を示す情報等が再取得され、提供者用端末に送信されることになる。
これにより、店舗の責任者等は、商品毎に消費者の評価及び購買の障害になっている課題を把握することができる。従って、店舗の責任者等に対して、人気商品の選択や、売り場作り等、適切な商品販売戦略を立てること等を支援することができる。
(ユーザ動線情報の提供)
次に、図31に示すメニュー画面151の表示状態において、店舗の責任者が当該提供者用端末の操作部を操作して、ユーザ動線情報ボタン151dを押下すると、当該提供者用端末は、ユーザ動線情報要求情報を、ネットワークNTを介して、ユーザメモ管理サーバ6に送信する。これに対し、ユーザメモ管理サーバ6は、当該ユーザ動線情報要求情報を受信すると、上記認証有効となった店舗IDに対応付けられた全てのユーザIDと、これに対応するメモ情報及びスキャン情報であって、且つ、所定日(例えば、昨日が初期設定されている)におけるメモ情報及びスキャン情報を取得する。
ここで、メモ情報及びスキャン情報に含まれる商品IDが読み取られた(第1実施形態において携帯端末1の情報読み取り部16により読み取られた)媒体が、当該店舗内にある場合(つまり、店舗内で商品IDが読み取られた場合)、その媒体の店舗内における位置を示す位置情報も、当該商品IDに対応付けられてメモ情報中に登録されているものとする。かかる位置情報(例えば、後述する店舗のレイアウト画像上における位置座標(X,Y)、複数階を有する店舗の場合、階数とその階における位置座標)は、例えば、店舗内における媒体(例えば、ICタグ)固有の媒体IDに対応付けられて予め記憶されているものであり、携帯端末1の情報読み取り部16により当該媒体から商品IDが読み取られる際に、その媒体の媒体IDも読み取られ、当該媒体IDに対応する位置情報が商品IDに対応付けられて登録される。
ユーザメモ管理サーバ6は、各ユーザID毎に、各ユーザIDに対応する上記取得したメモ情報及びスキャン情報の中から、上記位置情報が対応付けられた商品ID、当該商品IDに対応する商品画像及び商品名、当該商品IDに対応付けられた位置情報、及び登録日時等の情報を動線情報として抽出し(位置情報が対応付けられていない商品IDは抽出対象外となる)、上記全てのユーザIDと、夫々のユーザIDに対応する動線情報が含まれたユーザ動線情報画面データをネットワークNTを介して、上記提供者用端末に対して送信(提供手段として提供)する。そして、当該提供者用端末は、送信されてきたユーザ動線情報画面データを受信すると、そのユーザ動線情報画面をブラウザにより表示部に表示する。
こうして、提供者用端末の表示部に表示されたユーザ動線情報画面の一例を図36に示す。図36に示すように、ユーザ動線情報画面156には、各ユーザのユーザIDが選択可能に表示されるユーザ選択部156aと、ユーザ選択部156aにて選択されたユーザIDに対応する動線情報が表示される動線情報表示部156bとが設けられている。
ここで、動線情報とは、ユーザが店舗内において商品IDを読み取った位置を時系列的に示す情報(言い換えれば、店舗内におけるユーザの動きを示す情報)をいう。
図36に示す動線情報表示部156bには、店舗のレイアウト(商品陳列棚及びその間の歩行者通路を含む)を示すレイアウト画像1561が表示されており、かかるレイアウト画像1561上には、2005年9月3日にユーザID「0000005」に対応するユーザによってスキャン又はメモ(クリップ)された商品の位置を示すマーク(例えば、丸印)とシーケンス番号(例えば、1,2,3・・・)が表示されている。
なお、店舗のレイアウト画像1561は、全面に座標(X,Y)情報を有しており、夫々の商品に対応するマーク及びシーケンス番号は、夫々の位置情報に応じた位置に表示されることになる。また、かかるシーケンス番号は、登録日時順(言い換えれば、スキャン又はメモ(クリップ)された順)に付与されており、若い番号ほどより過去のものとなる。また、図36に示す動線情報表示部156bにおけるスキャン・クリップ履歴1562には、レイアウト画像1561上に表示された夫々のシーケンス番号と、これに対応する商品の商品画像、登録日時及びスキャン・クリップの別が表示されている。
これにより、店舗の責任者等は、消費者毎に、その動線(言い換えれば、店舗内における回遊軌跡)を把握することができ、どの箇所の商品に興味があるかを把握することができる。従って、店舗の責任者等に対して、人気商品の選択や、売り場作り等、適切な商品販売戦略を立てること等を支援することができる。
このような表示状態において、店舗の責任者が、提供者用端末の操作部を操作して、ユーザ選択部156aにおける所望のユーザIDを選択(例えば、マウスでクリック)すると、そのユーザIDに対応する動線情報が動線情報表示部156bに表示されることになる(なお、ユーザIDが選択される度に、そのユーザIDに対応する動線情報がユーザメモ管理サーバ6から送信されるように構成しても良い)。
また、店舗の責任者が、提供者用端末の操作部を操作して、図36に示す動線情報表示部156bにおける年月日入力欄1563に所望の年月日を入力し、表示ボタン1564を押下すると、当該年月日を示す情報を含むユーザ動線情報要求情報が、ユーザメモ管理サーバ6に送信される。そして、ユーザメモ管理サーバ6は、ユーザ動線情報要求情報を受信すると、上記認証有効となった店舗IDに対応付けられた全てのユーザIDと、これに対応するメモ情報及びスキャン情報であって、且つ、上記入力された年月日におけるメモ情報及びスキャン情報を取得し、更に、これから動線情報を抽出し、上記と同様、当該動線情報が含まれたユーザ動線情報画面データを、提供者用端末に送信することになる。
更に、店舗の責任者が、提供者用端末の操作部を操作して、全ユーザボタン1565を押下すると、提供者用端末は、ユーザ別ではなく全てのユーザIDに対応するユーザ(消費者)によってスキャン又はメモ(クリップ)された商品の位置を示すマークをレイアウト画像1561上に表示する。こうして表示されたマークの数は、非常に多くなり、重なって表示される場合が考えられる。このため、一定区間に表示されるべきマークの数を積算してその数に応じた高さの棒グラフをレイアウト画像1561上に表示しても良い。
これにより、店舗の責任者等は、全消費者の動線を把握することができ、店舗内におけるどの位置の商品に人気が集中しているか等を把握することができるので、どのように商品を陳列すれば、消費者が人気のない商品の前を通過し、目にとめてもらえるか等を判断することができる。従って、店舗の責任者等に対して、人気商品の選択や、売り場作り等、適切な商品販売戦略を立てること等を支援することができる。
また、店舗がデパート、スーパー、或いは百貨店等のように複数階有する場合、動線情報表示部156bに階数選択部を設けさせ、かかる階数選択部にて選択された階数におけるユーザの動線情報が表示されるように構成しても良い。
これにより、複数の店舗間を横断した消費者の動線を把握し、分析することができる。
なお、上記店舗がショッピングモールであっても良く、この場合、提供者用端末は、当該ショッピングモールの運営者や管理者等によって使用され、当該ショッピングモールにおける商品ランキング情報、ユーザ別メモ情報、商品別ユーザ評価情報、及びユーザ動線情報が提供者用端末を通じて当該ショッピングモールの運営者や管理者等に対して提供(例えば、レイアウト画像1561は、複数店舗とその間の歩行者等の通路を示すショッピングモールのレイアウト画像となる)されることになる。
以上説明したように、第8実施形態によれば、商品の提供者側に商品販売戦略上、極めて有益な情報が提供されることになり、当該情報によって提供者側は商品販売戦略を立てることができる。
(第9実施形態)
次に、上記実施形態における商品情報提供システムSX1又は商品情報提供システムSの構成を前提とした第9実施形態について説明する。この第9実施形態は、商品情報をメモ情報中に登録したユーザに対して、新しい商品の情報を提供する形態である。
第9実施形態では、第8実施形態と同様、例えば、提供者用端末からユーザメモ管理サーバ6に接続し、認証処理が行われた後、当該提供者用端末に対して上記メニュー画面データに代えて、上記認証有効となった店舗IDに対応付けられたユーザIDに対応するユーザによりメモ(クリップ)又はスキャンされた商品情報の全部又は一部を含む新商品登録・紐付け画面データを送信される。
こうして、提供者用端末の表示部に表示された新商品登録・紐付け画面の一例を図37に示す。図37に示すように、新商品登録・紐付け画面157には、例えば、既に販売されている商品の商品画像を選択可能に表示する旧商品画像表示部157aと、これから販売予定の新しい商品画像を表示する新商品画像表示部157bとが設けられている。旧商品画像表示部157aにおける商品画像は、上下にスクロール可能に表示されるようになっており、複数のユーザによって当該店舗でメモ(クリップ)又はスキャンされた全ての商品の商品画像を表示可能になっている。
店舗の責任者が、提供者用端末の操作部を操作して、新商品画像取込部1571にて新しい商品の商品画像の格納場所(パス)及びファイル名を指定すると、その新しい商品画像が新商品画像表示部157bに表示される。そして、店舗の責任者が、提供者用端末の操作部を操作して、新しい商品の商品画像に紐付けるべき、旧商品画像表示部157aにおける商品の商品画像を1又は複数選択(例えば、新しい商品と印象や傾向が似ている商品(例えば、デザインが似ている商品)の商品画像を選択)し、登録ボタン1572を押下すると、当該新しい商品画像が含まれる商品情報と、これに紐付けられた(上記選択された)商品画像に対応する商品ID等を含む新商品提供要求情報が、ユーザメモ管理サーバ6に送信される。ユーザメモ管理サーバ6は、当該新商品提供要求情報を受信すると、当該新商品提供要求情報に含まれる新しい商品画像に紐付けられた商品の商品IDをメモ情報又はスキャン情報中に登録しているユーザのユーザIDを特定し、特定されたユーザIDに対応するユーザの電子メールアドレス(例えば、予めユーザIDに対応付けてメモ情報中に登録しておく)を取得し、上記新しい商品の商品画像を含む商品情報を記述又は添付された電子メールであって、取得した電子メールアドレスを宛先とする電子メールを送信する。
このように第9実施形態によれば、店舗の責任者等は、消費者に対して、より効果的に新しい商品の販促を行うことができる。
なお、上記第8実施形態及び第9実施形態においては、本発明の情報提供装置として商品情報提供システムSX1におけるユーザメモ管理サーバ6を適用した場合の例を示したが、これに限定されるものではなく、商品情報提供システムSにおける商品情報提供サーバ4に対して適用しても良い。