JP4203239B2 - フタロシアニン化合物及びこれを用いた光記録媒体 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、光記録用色素、カラーフィルター用色素、光電変換素子、電子写真感光体、有機半導体素子、触媒及びガスセンサーに利用可能で、中でも特に追記可能なコンパクトディスク(CD−R)用の色素として好適な新規なフタロシアニン化合物に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年の情報機器や通信環境の発達にともない、記録媒体としてのCD(コンパクトディスク)やCD−Rの需要は著しく増大している。CD−RはCDと互換性のある追記型光記録媒体であり、そのバイト単価の安さや操作の簡便さが受け入れられて市場が拡大する一方、使用頻度が増すに従い、記録速度の高速化がいっそう求められるようになってきている。ところが、これまでのCD−Rの材料としては有機色素では主としてシアニン色素が用いられてきたが、このタイプの色素は吸光係数が大きいという点で優れているが、耐光性が悪いという欠点があった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
これに対し、フタロシアニン色素がシアニン色素に代りうるものとして注目され、フタロシアニン色素を光記録用色素として利用することは、特公平7−56019号などにより広く知られている。しかし、これら従来の技術においては、記録速度を上げれば上げるほど記録マーク(ピット)間あるいはトラック(グルーブと呼ばれる案内溝)間の熱的干渉が増大し記録が困難になるという問題がある。CD−Rは記録層に含まれる有機色素を、光を使って熱分解することによって情報を記録するものであるが、高速記録用に高エネルギーのレーザー光を照射した場合、記録層の変形が過剰に起って、目的の場所以外の場所までが変形することになるからである。この問題を解決するためには、高速で熱応答性よく分解する色素が求められるが、有機色素でこのような特性を持つ色素は得にくいのが実状である。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明者らはすでに光記録用のフタロシアニン色素として、特開平10−45761号、特開平11−49773号等に示すようなフタロシアニン色素を提案しており、これらは有機溶剤への高い溶解性や、高感度な記録特性、高い光安定性など、CD−R用色素として好適な性質を有していた。本発明者らは、ここからさらに記録の高速化を実現するため検討を重ねた結果、本発明に到達したものである。
【0005】
本発明は、下記の一般式(1)で示される新規なフタロシアニン化合物に係るものである。
【化2】
(式中1〜16は周辺炭素原子位置を示すものであり、MはSi原子、Xは異種の環原子として窒素原子を2個以上含む複素環基を示す。なおXはそれぞれ2または3、6または7、10または11、14または15のいずれかの炭素原子に結合しているか、あるいは1または4、5または8、9または12、13または16のいずれかの炭素原子に結合しているものとする。またY、Zはそれぞれ独立に−O−CO−R(Rはヘテロ環芳香族化合物を構成する基、金属錯体化合物を構成する基を示す)又は−O−SOO−R(Rはアルキル基、アリール基、ヘテロ環芳香族化合物を構成する基、金属錯体化合物を構成する基を示す)で示される。)
【0006】
また本発明は、透明基板/記録層/反射層/保護層の構成からなり、該記録層を前記の一般式(1)で示されるフタロシアニンで形成したことを光記録媒体に係るものである。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下、本発明をさらに詳細に説明する。
本発明は前記一般式(1)で示されるフタロシアニン化合物である。この一般式(1)の化合物のXにおける複素環基にはピラゾリル基、イミダゾリル基、ピラジニル基などがあげられ、中でもピラゾリル基が好ましい。この複素環基は置換されていても良く、その置換基には、例えばフッ素原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子、メチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、t−ブチル基、イソブチル基、メトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基、ブトキシ基、ペンチルオキシ基、ベンジルオキシ基、トリフルオロメチル基、2,2,2−トリフルオロエトキシ基、2,2,3,3,3−ペンタフルオロプロポキシ基、メトキシエチル基、エトキシエチル基、エトキシプロピル基などがあげられる。Y、Zはそれぞれ独立にハロゲン原子(F、Cl、Br、I)、水酸基、もしくは−O−R、−O−CO−R、−O−SOO−Rで示される置換基(Rは、置換または未置換のアルキル基、置換または未置換のアリール基、置換または未置換のヘテロ環芳香族化合物を構成する基、金属錯体化合物を構成する基)である。アルキル基には炭素数1〜10のものがあげられ、アリール基にはフェニル、トリル、キシリル、ビフェニリル、ナフチル、アントリル、フェナントリルなどがあげられ、これらの置換基としては前記Xにおける複素環の置換基で例示したのと同様な置換基があげられる。ヘテロ環芳香族化合物を構成する基は無置換又はハロゲン原子(F、Cl、Br、In)あるいは低級アルキル基で置換されたチエニル基、チアゾリル基、ピリジル基、ピラジニル基、トリアジニル基、キノリル基、ベンズイミダゾリル基またはベンズチアゾリル基などであり、金属錯体化合物を構成する基はフエロセニル基である。
【0008】
本発明のフタロシアニン化合物は、環置換基として、窒素原子を2個以上含む複素環を有し、かつ中心金属Siにアルコキシ基、カルボン酸エステル基、スルホン酸エステル基などの置換基を有するものである。その効果により、色素が狭い温度範囲で瞬時に分解するため、これを使ってCD−Rを作ると、高速で記録しても良好な品質の信号が得られる。また光学的な特性も優れるため、光記録媒体において高反射率を実現できる。さらにいったん記録されたものは熱や湿度や光に対し安定であり、長期間保存しても信号が劣化することはない。
【0009】
一般式(1)のフタロシアニン化合物は、例えば次のようにして製造することができる。まず、一般式(a)で示されるフタロニトリル誘導体を、メタノール中ナトリウムアルキシド存在下、アンモニアガスを作用させることにより、一般式(b)で示される1,3−ジイミノイソインドリン誘導体を得る。この1,3−ジイミノイソインドリン誘導体(b)をキノリン中で四塩化ケイ素と加熱することにより一般式(c)で示されるフタロシアニン化合物を得る。続いて、このフタロシアニン化合物(c)とアルコール誘導体、カルボン酸誘導体、またはスルホン酸誘導体をトルエン、キシレン、メシチレン、クメン等の芳香族炭化水素系溶媒、あるいはクロロベンゼン、ジクロロベンゼン、トリクロロベンゼン等のハロゲン化芳香族炭化水素系溶媒中で加熱することにより得ることができる。
【0010】
【化3】
【0011】
上記のようにして得られた一般式(1)のフタロシアニン化合物は分解開始温度が100〜400℃の範囲、多くは300℃〜350℃の範囲内にあり、かつ狭い温度範囲で分解が完了している。これはCD−R用色素の熱分解温度、挙動として適切なものである。さらに屈折率が高く、光記録媒体に使用するには十分である。
【0012】
また、一般式(1)のフタロシアニン化合物はまた有機溶剤に対する溶解度も良いので、適当な有機溶媒にとかしスピンコートすることにより容易に薄膜化して記録層とすることができる。この記録層の吸収スペクトルは、通常のフタロシアニン化合物を用いた薄膜でみられるような可視部における吸収係数の低下がないので、特に光記録媒体としての用途に適している。吸収スペクトルにおけるこのような好ましい特性は色素の立体的な構造のためと推測される。
【0013】
また本発明のフタロシアニン化合物はこれを用いて光記録媒体を作製する際、単独で用いて記録層を形成してもかまわないし、2種以上混合して用いてもかまわない。あるいは本発明で示す以外の化合物たとえば、前記特開平10−45761号、特開平11−49773号に記載されているようなフタロシアニン化合物と混合して用いてもよい。
【0014】
本発明のフタロシアニン化合物を用いて光記録媒体を製造するには、透明基板上にフタロシアニン化合物0.5〜5重量%とバインダー樹脂20重量/フタロシアニン化合物以下(好ましくは0%)となるように溶媒に溶解し、スピンコート法などで塗布し、乾燥して300〜3000Å厚の記録層を形成した後、この上に金、銀、アルミニウム等からなる300〜3000Å厚の反射層を真空蒸着法、スパッタリング法などで形成し、さらにこの上に、例えば紫外線硬化性樹脂からなる1〜20μm厚の保護層をスピンコート法などで形成すればよい。
【0015】
基板としては、光学的に透明な樹脂であればよく、これには例えば、アクリル樹脂、ポリエチレン樹脂、塩化ビニル樹脂、塩化ビニリデン樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリエチレン樹脂、ポリオレフィン共重合樹脂、または、これら樹脂の異なるモノマーによる共重合樹脂などがあげられる。
【0016】
スピンコート法に用いる溶媒としては、例えば、ハロゲン化炭化水素(ジクロロメタン、クロロホルム、四塩化炭素、テトラクロロエチレン、ジクロロジフルオロエタンなど)、エーテル類(テトラヒドロフラン、ジエチルエーテルなど)、ケトン類(アセトン、メチルエチルケトンなど)、アルコール類(メタノール、エタノール、プロパノールなど)、セロソルブ類(メチルセロソルブ、エチルセロソルブなど)、炭化水素類(ヘキサン、シクロヘキサン、オクタン、ベンゼン、トルエン、キシレンなど)が好適に用いられる。
【0017】
【実施例】
以下、本発明を実施例により更に具体的に説明する。これらの実施例で得られた化合物の構造は後記表2に一覧表として示す。
なお以下の説明でフタロシアニンの置換基の位置を示すのに、「α」、「β」という表示を用いることがある。フタロシアニン骨格はテトラアザポルフィリン骨格の外側に4つのベンゼン環が縮合した形をしているが、各ベンゼン環部分に4ヶ所ずつ置換基が入りうる場所がある。このうちテトラアザポルフィリン骨格に近い位置2ヶ所をα位、遠い位置2ヶ所をβ位と呼ぶ。たとえば3位が置換されたフタロニトリル化合物を環化すると、α位に置換基のあるフタロシアニン化合物ができるが、それは下記表1のような4種の異性体の混合物となっている。以下で説明する操作ではそれらの異性体混合物を一括して取り扱っているが、必要に応じてそれぞれを分離して用いることも可能である。
【0018】
【表1】
【0019】
実施例1(ビス(フェロセンカルボニルオキシ)−α,α,α,α−テトラキス(4−クロロ−3,5−ジメチルピラゾール−1−イル)シリコンフタロシアニン(化合物No.1))
【0020】
1)3−(4−クロロ−3,5−ジメチルピラゾール−1−イル)フタロニトリル(化合物No.1の中間体)
冷却管、温度計、窒素導入管、及び撹拌機を取り付けた反応フラスコに4−クロロ−3,5−ジメチルピラゾール20.1g、無水炭酸カリウム45.4g、及びDMF140mlを仕込み、窒素気流下50℃で4時間撹拌した。加熱、攪拌を止め、室温まで放冷後、反応混合物を水1000ml中に排出した。析出した結晶を濾取、水洗、乾燥して31.3g(収率89%)の目的化合物を得た。この化合物のGC/MS分析を行った結果、分子イオンピークM+=256を確認した。
【0021】
2)1,3−ジイミノ−4−(4−クロロ−3,5−ジメチルピラゾール−1−イル)イソインドリン(化合物No.1の中間体)
冷却管、温度計、ガス導入管、及び撹拌機を取り付けた反応フラスコに上記1)で得たフタロニトリル誘導体10.1g、ナトリウムメトキシド0.99g、及びメタノール80mlを仕込み、この混合物にアンモニアガスを撹拌しながら30分導入した。次いで、アンモニアガスの導入を止め、50℃まで昇温し、この温度で2時間撹拌した。加熱、攪拌を止め、放冷後、析出物を濾取、メタノールで洗浄、乾燥して7.5g(収率70%)の目的化合物を得た。
【0022】
3)ジヒドロキシ−α,α,α,α−テトラキス(4−クロロ−3,5−ジメチルピラゾール−1−イル)シリコンフタロシアニン(化合物No.1の前駆体)冷却管、温度計、滴下ロート、及び撹拌機を取り付けた反応フラスコに上記2)で得たジイミノイソインドリン誘導体7.0gとキノリン40mlを仕込み、この混合物に四塩化ケイ素6.5gを室温で滴下した。その後、この混合物の温度を150℃まで上げ、この温度で3時間撹拌した。加熱、攪拌を止め、反応混合物を10%塩酸水1000ml中に排出した。析出した色素を濾取、水洗、乾燥して6.6g(収率95%)の目的色素を得た。この色素のクロロホルム中でのλmaxは688nmであった。
【0023】
4)化合物No.1
冷却管、温度計、及び撹拌機を取り付けた反応フラスコに上記3)で得たフタロシアニン化合物1.5g、フェロセンカルボン酸1.6g、及びクロロベンゼン15mlを仕込み、還流下で4時間撹拌した。加熱、攪拌を止め、放冷後、反応混合物をトルエン50mlと水50mlの混合液中に排出し、炭酸カリウム1.0gを加え、室温で1時間撹拌した。この混合物を濾過剤を通して濾過し、濾液より有機層を分取した。この有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥後、活性白土で処理した後、溶媒を留去して粗製の目的色素を得た。この粗製の色素をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル/トルエン:アセトン=9:1)で精製分離し、0.83g(収率40%)の精製色素を得た。このフタロシアニン化合物のクロロホルム中でのλmaxは710nmであった。またLC/MS分析を行った結果、分子イオンピークM+=1511を確認した。
元素分析値は以下の様であった。
実測値:C58.8%、H3.60%、N14.7%
計算値:C58.7%、H3.57%、N14.8%(C7454Cl4164Fe2Si=1512として計算)
TG分析により測定される補外減量開始温度は308℃であった。またDSC分析により測定される補外発熱開始温度は324℃であり、発熱量は460J/gであった。
【0024】
実施例2(ビス(フェロセンカルボニルオキシ)−α,α,α,α−テトラキス(4−ブロモ−3,5−ジメチルピラゾール−1−イル)シリコンフタロシアニン(化合物No.2))
【0025】
1)3−(4−ブロモ−3,5−ジメチルピラゾール−1−イル)フタロニトリル(化合物No.2の中間体)
冷却管、温度計、窒素導入管、及び撹拌機を取り付けた反応フラスコに4−ブロモ−3,5−ジメチルピラゾール5.5g、無水炭酸カリウム9.4g、及びDMF28mlを仕込み、窒素気流下50℃で7時間撹拌した。加熱、攪拌を止め、室温まで放冷後、反応混合物を水500ml中に排出した。析出した結晶を濾取、水洗、乾燥して6.4g(収率74%)の目的化合物を得た。この化合物のGC/MS分析を行った結果、分子イオンピークM+=301を確認した。
【0026】
2)1,3−ジイミノ−4−(4−クロロ−3,5−ジメチルピラゾール−1−イル)イソインドリン(化合物No.2の中間体)
冷却管、温度計、ガス導入管、及び撹拌機を取り付けた反応フラスコに上記1)で得たフタロニトリル誘導体6.4g、ナトリウムメトキシド0.5g、及びメタノール60mlを仕込み、この混合物にアンモニアガスを撹拌しながら30分導入した。次いで、アンモニアガスの導入を止め、50℃まで昇温し、この温度で3時間撹拌した。加熱、攪拌を止め、放冷後、析出物を濾取、メタノールで洗浄、乾燥して4.5g(収率66%)の目的化合物を得た。
【0027】
3)ジヒドロキシ−α,α,α,α−テトラキス(4−ブロモ−3,5−ジメチルピラゾール−1−イル)シリコンフタロシアニン(化合物No.2の前駆体)
冷却管、温度計、滴下ロート、及び撹拌機を取り付けた反応フラスコに上記2)で得たジイミノイソインドリン誘導体4.5gとキノリン30mlを仕込み、この混合物に四塩化ケイ素3.6gを室温で滴下した。その後、この混合物の温度を150℃まで上げ、この温度で4時間撹拌した。加熱、攪拌を止め、放冷後、反応混合物を10%塩酸水1000ml中に排出した。析出した色素を濾取、水洗、乾燥して4.2g(収率93%)の目的色素を得た。この色素のクロロホルム中でのλmaxは687nmであった。
【0028】
4)化合物No.2
冷却管、温度計、及び撹拌機を取り付けた反応フラスコに上記3)で得たフタロシアニン化合物2.3g、フェロセンカルボン酸2.1g、及びo−ジクロロベンゼン16mlを仕込み、還流下で4時間撹拌した。加熱、攪拌を止め、放冷後、反応混合物をトルエン50mlと水50mlの混合液中に排出し、炭酸カリウム1.2gを加え、室温で1時間撹拌した。この混合物を濾過剤を通して濾過し、濾液より有機層を分取した。この有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥後、活性白土で処理した後、溶媒を留去して粗製の目的色素を得た。この粗製の色素をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル/トルエン:アセトン=15:1)で精製分離し、1.5g(収率48%)の精製色素を得た。このフタロシアニン化合物のクロロホルム中でのλmaxは705nmであった。またLC/MS分析を行った結果、分子イオンピークM+=1689を確認した。
元素分析値は以下の様であった。
実測値:C52.6%、H3.19%、N13.1%
計算値:C52.5%、H3.20%、N13.3%(C7454Br4164Fe2Si=1689として計算)
TG分析により測定される補外減量開始温度は304℃であった。またDSC分析により測定される補外発熱開始温度は349℃であり、発熱量は281J/gであった。
【0029】
実施例3(ビス(フェロセンカルボニルオキシ)−α,α,α,α−テトラキス(3,5−ジメチルピラゾール−1−イル)シリコンフタロシアニン(化合物No.3))
【0030】
1)3−(3,5−ジメチルピラゾール−1−イル)フタロニトリル(化合物3の中間体)
冷却管、温度計、窒素導入管、及び撹拌機を取り付けた反応フラスコに3,5−ジメチルピラゾール9.9g、無水炭酸カリウム23.7g、及びDMSO80mlを仕込み、窒素気流下70℃で6時間撹拌した。加熱、攪拌を止め、室温まで放冷後、反応混合物を水1000ml中に排出した。析出した結晶を濾取、水洗、乾燥して10.7g(収率56%)の目的化合物を得た。この化合物のGC/MS分析を行った結果、分子イオンピークM+=222を確認した。
【0031】
2)1,3−ジイミノ−4−(3,5−ジメチルピラゾール−1−イル)イソインドリン(化合物No.3の中間体)
冷却管、温度計、ガス導入管、及び撹拌機を取り付けた反応フラスコに上記1)で得たフタロニトリル誘導体5.0g、ナトリウムメトキシド0.6g、及びメタノール60mlを仕込み、この混合物にアンモニアガスを撹拌しながら30分導入した。次いで、アンモニアガスの導入を止め、50℃まで昇温し、この温度で3時間撹拌した。加熱、攪拌を止め、放冷後、不溶物を濾別し、濾液よりメタノールを留去して4.0g(収率75%)の目的化合物を得た。
【0032】
3)ジヒドロキシ−α,α,α,α−テトラキス(3,5−ジメチルピラゾール−1−イル)シリコンフタロシアニン(化合物3の前駆体)
冷却管、温度計、滴下ロート、及び撹拌機を取り付けた反応フラスコに上記2)で得たジイミノイソインドリン誘導体4.0gとキノリン30mlを仕込み、この混合物に四塩化ケイ素4.3gを室温で滴下した。その後、この混合物の温度を150℃まで上げ、この温度で4時間撹拌した。加熱、攪拌を止め、放冷後、反応混合物を10%塩酸水1000ml中に排出した。析出した色素を濾取、水洗、乾燥して2.1g(収率53%)の目的色素を得た。この色素のクロロホルム中でのλmaxは692nmであった。
【0033】
4)化合物No.3
冷却管、温度計、及び撹拌機を取り付けた反応フラスコに上記3)で得たフタロシアニン化合物1.3g、フェロセンカルボン酸1.6g、及びm−キシレン14mlを仕込み、還流下で4時間撹拌した。加熱、攪拌を止め、放冷後、反応混合物をトルエン50mlと水50mlの混合液中に排出し、炭酸カリウム0.9gを加え、室温で1時間撹拌した。この混合物を濾過剤を通して濾過し、濾液より有機層を分取した。この有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥後、活性白土で処理した後、溶媒を留去して粗製の目的色素を得た。この粗製の色素をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル/トルエン:アセトン=3:1)で精製分離し、0.5g(収率26%)の精製色素を得た。このフタロシアニン化合物のクロロホルム中でのλmaxは706nmであった。またLC/MS分析を行った結果、分子イオンピークM+=1374を確認した。
元素分析値は以下の様であった。
実測値:C64.4%、H4.20%、N16.2%
計算値:C64.6%、H4.22%、N16.3%(C7458164Fe2Si=1374として計算)
TG分析により測定される補外減量開始温度は328℃であった。またDSC分析により測定される補外発熱開始温度は316℃であり、発熱量は57J/gであった。
【0034】
実施例4(ビス(2−チオフェンカルボニルオキシ)−α,α,α,α−テトラキス(4−クロロ−3,5−ジメチルピラゾール−1−イル)シリコンフタロシアニン(化合物No.4))
冷却管、温度計、及び撹拌機を取り付けた反応フラスコに実施例1の3)で得たフタロシアニン化合物1.0g、チオフェンカルボン酸0.6g、及びo−ジクロロベンゼン10mlを仕込み、還流下で6時間撹拌した。加熱、攪拌を止め、放冷後、反応混合物をトルエン50mlと水50mlの混合液中に排出し、炭酸カリウム0.6gを加え、室温で1時間撹拌した。この混合物を濾過剤を通して濾過し、濾液より有機層を分取した。この有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥後、活性白土で処理した後、溶媒を留去して粗製の目的色素を得た。この粗製の色素をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル/トルエン:アセトン=9:1)で精製分離し、0.6g(収率46%)の精製色素を得た。このフタロシアニン化合物のクロロホルム中でのλmaxは713nmであった。またLC/MS分析を行った結果、分子イオンピークM+=1308を確認した。
元素分析値は以下の様であった。
実測値:C57.0%、H3.23%、N17.3%
計算値:C56.9%、H3.21%、N17.1%(C6242Cl41642Si=1308として計算)
TG分析により測定される補外減量開始温度は298℃であった。またDSC分析により測定される補外吸熱開始温度は350℃であり、吸熱量は48J/gであった。
【0035】
実施例5(ビス(ピバロイルオキシ)−α,α,α,α−テトラキス(4−クロロ−3,5−ジメチルピラゾール−1−イル)シリコンフタロシアニン(化合物No.5))
冷却管、温度計、及び撹拌機を取り付けた反応フラスコに実施例1の3)で得たフタロシアニン化合物1.0g、ピバリン酸0.5g、及びo−ジクロロベンゼン10mlを仕込み、還流下4時間撹拌した。加熱、攪拌を止め、放冷後、反応混合物をトルエン50mlと水50mlの混合液中に排出し、炭酸カリウム0.6gを加え、室温で1時間撹拌した。この混合物を濾過剤を通して濾過し、濾液より有機層を分取した。この有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥後、活性白土で処理した後、溶媒を留去して粗製の目的色素を得た。この粗製の色素をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル/トルエン:アセトン=9:1)で精製分離し、0.4g(収率36%)の精製色素を得た。このフタロシアニン化合物のクロロホルム中でのλmaxは709nmであった。またLC/MS分析を行った結果、分子イオンピークM+=1256を確認した。
元素分析値は以下の様であった。
実測値:C57.0%、H3.23%、N17.3%
計算値:C56.9%、H3.21%、N17.1%(C6254Cl4164Si=1256として計算)
TG分析により測定される補外減量開始温度は293℃であった。またDSC分析により測定される補外吸熱開始温度は345℃であり、吸熱量は77J/gであった。
【0036】
実施例6(ビス(2−n−ブトキシ−5−tert−ブチルベンゼンスルホニルオキシ)−α,α,α,α−テトラキス(4−クロロ−3,5−ジメチルピラゾール−1−イル)シリコンフタロシアニン(化合物No.6))
冷却管、温度計、及び撹拌機を取り付けた反応フラスコに実施例1の3)で得たフタロシアニン化合物1.0g、2−n−ブトキシ−5−tert−ブチルベンゼンスルホン酸0.5g、及びo−ジクロロベンゼン10mlを仕込み、還流下4時間撹拌した。加熱、攪拌を止め、放冷後、実施例5と同様の操作により0.4g(収率25%)の目的色素を得た。このフタロシアニン化合物のクロロホルム中でのλmaxは726nmであった。またLC/MS分析を行った結果、分子イオンピークM+=1624を確認した。
元素分析値は以下の様であった。
実測値:C59.2%、H4.78%、N13.6%
計算値:C59.1%、H4.80%、N13.8%(C8078Cl41682Si=1624として計算)
TG分析により測定される補外減量開始温度は300℃であった。またDSC分析により測定される補外吸熱開始温度は299℃であり、吸熱量は73J/gであった。
【0037】
実施例7(ビス[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジルオキシ]−α,α,α,α−テトラキス(4−ブロモ−3,5−ジメチルピラゾール−1−イル)シリコンフタロシアニン(化合物No.7))
冷却管、温度計、及び撹拌機を取り付けた反応フラスコに実施例2の3)で得たフタロシアニン化合物2.0g、3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジルアルコール1.5g、及びo−ジクロロベンゼン14mlを仕込み、還流下5時間撹拌した。加熱、攪拌を止め、放冷後、実施例5と同様の操作により1.2g(収率45%)の目的色素を得た。このフタロシアニン化合物のクロロホルム中でのλmaxは700nmであった。またLC/MS分析を行った結果、分子イオンピークM+=1718を確認した。
元素分析値は以下の様であった。
実測値:C48.7%、H2.60%、N13.1%
計算値:C48.9%、H2.62%、N13.0%(C7046Br412162Si=1718として計算)
TG分析により測定される補外減量開始温度は265℃であった。またDSC分析により測定される補外発熱開始温度は308℃であり、発熱量は180J/gであった。
【0038】
実施例8(ビス(1−フェニル−2−トリフルオロメチルエトキシ)−α,α,α,α−テトラキス(4−ブロモ−3,5−ジメチルピラゾール−1−イル)シリコンフタロシアニン(化合物No.8))
冷却管、温度計、及び撹拌機を取り付けた反応フラスコに実施例2の3)で得たフタロシアニン化合物3.0g、1−フェニル−2−トリフルオロメチルエタノール1.7g、及びo−ジクロロベンゼン20mlを仕込み、還流下2時間撹拌した。加熱、攪拌を止め、放冷後、実施例5と同様の操作により1.8g(収率47%)の目的色素を得た。このフタロシアニン化合物のクロロホルム中でのλmaxは697nmであった。またLC/MS分析を行った結果、分子イオンピークM+=1582を確認した。
元素分析値は以下の様であった。
実測値:C51.7%、H3.04%、N14.0%
計算値:C51.6%、H3.03%、N14.2%(C6848Br46162Si=1582として計算)
TG分析により測定される補外減量開始温度は324℃であった。またDSC分析により測定される補外発熱開始温度は311℃であり、発熱量は187J/gであった。
【0039】
実施例9(ビス(2−チオフェンカルボニルオキシ)−α,α,α,α−テトラキス(3,5−ジメチルピラゾール−1−イル)シリコンフタロシアニン(化合物No.9))
冷却管、温度計、及び撹拌機を取り付けた反応フラスコに実施例3の3)で得たフタロシアニン化合物0.7g、2−チオフェンカルボン酸0.4g、及びo−ジクロロベンゼン10mlを仕込み、還流下4時間撹拌した。加熱、攪拌を止め、放冷後、実施例5と同様の操作により0.4g(収率45%)の目的色素を得た。このフタロシアニン化合物のクロロホルム中でのλmaxは706nmであった。またLC/MS分析を行った結果、分子イオンピークM+=1170を確認した。
元素分析値は以下の様であった。
実測値:C63.3%、H3.90%、N18.9%
計算値:C63.4%、H3.93%、N19.1%(C6246164Si=1170として計算)
TG分析により測定される補外減量開始温度は304℃であった。またDSC分析により測定される補外吸熱開始温度は323℃であり、吸熱量は69J/gであった。
【0040】
なお以上の実施例、比較例の化合物を分析するにあたっては下記の分析装置を使用した。
V300GC/MS:株式会社島津製作所製GCMS−QP2000GF
LC/MS:同社製LCMS−QP8000
IR:同社製FTIR−8000PC
DSC:同社製DSC−50
TGA:同社製TGA−50
NMR:日本電子株式会社製FT−NMRスペクトロメーター
【0041】
【表2】
【0042】
続いて、上述したフタロシアニン化合物を使用して光記録媒体を作製した。
【0043】
実施例10(CD−Rディスク1)
直径120mm、厚さ1.2mmのポリカーボネイト透明基板表面上に、深さ1700Åの案内溝を有する基板を用意した。表2中No.4に記載されているフタロシアニン化合物と、表1においてMがVO、Yが−O−C(CF32−C65であるフタロシアニン化合物(異性体構造の混合物)とを3:7の割合で重量混合し、テトラヒドロフラン、2−ブトキシエタノール、メチルシクロヘキサンからなる混合溶媒中に溶解させて色素塗布液を得た。当色素液をスピンコート方法により透明基板上に塗布し、記録層を得た。記録層の膜厚は約1500Åとした。記録層上に法により、銀反射膜を約1000Åの厚さで設け、反射層を得た。さらに反射層上に紫外線硬化樹脂(大日本インキ社製 SD−1700)からなる保護層をスピンコート法により、約5μmの厚さに設けて追記型コンパクトディスク(CD−R)を得た。
【0044】
実施例11(本発明のCD−Rディスク2)
直径120mm、厚さ1.2mmのポリカーボネイト透明基板表面上に、深さ1700Åの案内溝を有する基板を用意した。表2中No.1に記載されているフタロシアニン化合物と、表1においてMがVO、Yが−O−C(CF32−C65であるフタロシアニン化合物(異性体構造の混合物)とを3:7の重量割合で混合し、テトラヒドロフラン、2−ブトキシエタノール、メチルシクロヘキサンからなる混合溶媒中に溶解させて色素塗布液を得た。当色素液をスピンコート方法により透明基板上に塗布し、記録層を得た。記録層の膜厚は約1500Åとした。記録層上に法により、銀反射膜を約1000Åの厚さで設け、反射層を得た。さらに反射層上に紫外線硬化樹脂(大日本インキ社製 SD−1700)からなる保護層をスピンコート法により、約5μmの厚さに設けて追記型コンパクトディスク(CD−R)を得た。
【0045】
比較例1(CD−Rディスク1)
直径120mm、厚さ1.2mmのポリカーボネイト透明基板表面上に、深さ1700Åの案内溝を有する基板を用意した。表1においてMOがVO、Yが−O−CH(CF3)−C65であるフタロシアニン化合物をテトラヒドロフラン、2−ブトキシエタノール、メチルシクロヘキサンからなる混合溶媒中に溶解させて色素塗布液を得た。当色素液をスピンコート方法により透明基板上に塗布し、記録層を得た。記録層の膜厚は約1500Åとした。記録層上にスピンコート法により、銀反射膜を約1000Åの厚さで設け、光反射層を得た。さらに反射層上に紫外線硬化樹脂(大日本インキ社製 SD−1700)からなる保護層をスピンコート法により、約5μmの厚さに設けて追記型コンパクトディスク(CD−R)を得た。
【0046】
上記実施例10、11ならびに比較例1にあるCD−Rを、市販のCDライター(リコー社製、MP7200)で20倍速記録し、エラーレート、ジッター、再生テストをした結果を下記に記す。なお測定には下記装置を使用した。
(1)エラーレート測定プレーヤー;Audio Development社製(CD−CATS)
(2)ジッター測定プレーヤー;Pulstec社製(DDU−1000)
(3)再生テストプレーヤー(市販品);リコー社製(MP7080A、32倍速再生)
【0047】
本発明におけるフタロシアニン混合物を使用したCD−R(実施例10、11)では、20倍速記録時においてジッターが少なく、エラーレートも低い良好な記録が可能である。また再生互換性も良好である。(なおCD規格ではエラーレート<220 flame/sec、ジッター<35ns、反射率>65%である。)
【0048】
【発明の効果】
本発明のフタロシアニン化合物は、種々の有機溶媒に室温で容易に溶解するために、膜形成などの加工性にすぐれており、また形成された膜は高い吸光係数と熱応答性をもつもので、光記録材料等いろいろの用途の利用が期待できる。

Claims (5)

  1. 下記の一般式(1)で示されるフタロシアニン化合物。
    (式中1〜16は周辺炭素原子位置を示すものであり、MはSi原子、Xは異種の環原子として窒素原子を2個以上含む複素環基を示す。なおXはそれぞれ2または3、6または7、10または11、14または15のいずれかの炭素原子に結合しているか、あるいは1または4、5または8、9または12、13または16のいずれかの炭素原子に結合しているものとする。またY、Zはそれぞれ独立に−O−CO−R(Rはヘテロ環芳香族化合物を構成する基、金属錯体化合物を構成する基を示す)又は−O−SOO−R(Rはアルキル基、アリール基、ヘテロ環芳香族化合物を構成する基、金属錯体化合物を構成する基を示す)で示される。)
  2. Xの複素環基がハロゲン原子、炭素数1〜10の直鎖もしくは分岐アルキル基により置換されていることを特徴とする請求項1記載のフタロシアニン化合物。
  3. Y、Zが−CO−O−R(Rはチエニル基またはフエロセニル基を示す)であることを特徴とする請求項1または2記載のフタロシアニン化合物。
  4. 分解開始温度が300℃〜350℃である請求項1〜3のいずれかに記載のフタロシアニン化合物。
  5. 透明基板/記録層/反射層/保護層の構成からなる光記録媒体において、該記録層が請求項1〜4のいずれかに記載のフタロシアニン化合物を主成分とすることを特徴とする光記録媒体。
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