JP4202405B2 - 可変減衰器及び集積回路 - Google Patents

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Description

本発明は、広帯域特性を有する可変減衰器、及びそれを用いた集積回路に関する。
高度情報社会の発展に伴い、マイクロ波帯の開拓が進められており、高性能なマイクロ波コンポーネンツに対する需要が増大している。その1つに、高周波領域で広い帯域を有するとともに減衰量を調整可能な広帯域可変減衰器がある。
例えば、マイクロ波帯で使用される広帯域可変減衰器としては、電界効果トランジスタ(FET)をT字状に接続して構成されるT型可変減衰器やπ字状に接続して構成されるπ型可変減衰器が知られている。さらには、FETのゲート電圧等を制御することでT型とπ型を切り替え可能にした可変減衰器が提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
広帯域可変減衰器は、良好な入出力特性及び大きな減衰量が要求される。しかしながら、従来の広帯域可変減衰器において、良好な入出力特性と大きな減衰量という2つの特性を同時に得ることは非常に困難であった。
図10は、従来の可変減衰器の回路構成を示す図である。可変減衰器100は、入力端子1と出力端子2との間に直列に接続された伝送線路3a、3b、3c、及び3dを有する。伝送線路3a〜3dは、その線路長が4分の1波長(λ/4)の伝送線路である。
また、可変減衰器100は、可変抵抗素子として機能し、可変減衰器100におけるインピーダンス(交流抵抗)、すなわち可変減衰器100による減衰量を調節するためのFET4a、4b、及び4cを有する。FET4a〜4cは、伝送線路の各相互接続点(3a−3b間、3b−3c間、及び3c−3d間)に対応するように設けられている。
FET4a、4cのドレインは、抵抗素子101、102を介して伝送線路3a−3b間、3c−3d間の相互接続点に接続され、FET4bのドレインは伝送線路3b−3c間の相互接続点に接続されている。また、FET4a〜4cのソースはグランドに接続され(接地され)、FET4a〜4cのゲートはそれぞれ抵抗素子5a〜5cを介して制御端子6に接続されている。
ここで、抵抗素子101、102は、可変減衰器100にて入出力反射特性を改善して良好な入出力特性を得るために挿入されたものであり、その抵抗値(インピーダンス)はZ0(例えばそれぞれ約50オーム)である。
図11は、図10に示した従来の可変減衰器100の最大減衰時における等価回路を示す図である。最大減衰時には、制御端子6を介して供給される制御電圧によりFET4a〜4cがオンされる(オン抵抗値をRONとする。)。
このとき、図11に示したように伝送線路3a〜3dで構成される信号線とグランドとの間にはFETのオン抵抗RONに加えて抵抗素子101、102の抵抗値Z0が加わる。そのため、信号線においてノードN11から見たインピーダンスは十分大きくなるが、ノードN12から見たインピーダンスは抵抗素子102の影響により大きくはならず、減衰量を十分に大きくすることができなかった。
すなわち、図10に示したように、良好な入出力特性を得るために信号線とグランドとの間に抵抗素子を直列に挿入して可変減衰器を構成すると、その挿入した抵抗素子が、信号線におけるインピーダンスの増加を抑制する。その結果、可変減衰器における減衰量(減衰性能)を悪化させ、大きな減衰量が得られなかった。
特開平6−112767号公報
本発明は、良好な入出力特性を有し、かつ最大減衰量を向上させた可変減衰器を提供することを目的とする。
本発明に係る可変減衰器は、入力端子と出力端子との間に直列接続された複数の4分の1波長伝送線路と、複数の伝送線路間の各相互接続点に対応して設けられたトランジスタと、入出力特性を改善するための第1及び第2の抵抗素子とを有する。トランジスタは、ドレインが伝送線路の相互接続点に接続され、ソースが接地され、ゲートに制御電圧が供給される。また、入力端子に接続される伝送線路に第1の抵抗素子が並列接続されるとともに、出力端子に接続される伝送線路に第2の抵抗素子が並列接続される。
本発明によれば、伝送線路に並列接続された第1及び第2の抵抗素子により入出力における反射を抑制して良好な入出力特性を得ることができるとともに、最大減衰時に第1及び第2の抵抗素子により抑制されることなく信号線におけるインピーダンスが増加し大きな減衰量が得られるようになる。
本発明によれば、入出力反射特性を改善するための抵抗素子を、入力端子、出力端子に接続される伝送線路に対して並列に接続する。これにより、可変減衰器における入出力特性を悪化させることなく、減衰量を従来と比較して大きくすることができ、良好な入出力特性を有しながらも最大減衰量を向上させることができる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本発明の実施形態による可変減衰器の回路構成例を示す図である。本実施形態による可変減衰器10は、高周波領域で広帯域な特性を有するとともに減衰量を調整可能な広帯域可変減衰器であり、図1に示すように、伝送線路3a、3b、3c、及び3dと、電界効果トランジスタ(FET)4a、4b、及び4cと、抵抗素子7、8とを有する。
複数の伝送線路3a〜3dは、信号が入力される入力端子(IN)1と、減衰された当該信号を出力する出力端子(OUT)2との間に直列接続される。伝送線路3a〜3dは、それぞれ4分の1波長(λ/4)の線路長(電気長)を有しており、各伝送線路3a〜3dにおいて、その入力端での反射と、伝送線路を伝送し出力端で反射され入力端に戻ってきたものとが打ち消しあい反射が見かけ上なくなるように構成されている。
また、FET4a〜4cは、伝送線路3a〜3dの各相互接続点に対応して設けられる。各FET4a〜4cは、そのドレイン、ソース間が伝送線路3a〜3dの相互接続点とグランド(接地)との間に直列接続される。
具体的には、FET4aのドレインが、伝送線路3a、3bの相互接続点に接続され、ソースがグランドに接続される(接地される)。同様に、FET4bのドレインが伝送線路3b、3cの相互接続点に接続され、FET4cのドレインが伝送線路3c、3dの相互接続点に接続され、FET4b、4cのソースがグランドに接続される。また、FET4a〜4cのゲートは、制御電圧が供給される制御端子(CONT)6に、それぞれ抵抗素子5a〜5cを介して接続される。この制御端子6より供給される制御電圧に応じて、FET4a〜4cの抵抗値が制御される。
言い換えれば、FET4a〜4cは、伝送線路3a〜3dの相互接続点とグランドとの間に直列接続され、可変減衰器10におけるインピーダンス、すなわち可変減衰器10による信号の減衰量を調節するための可変抵抗素子として機能する。なお、本実施形態では、可変減衰器10にて信号の減衰量を調節するための可変抵抗素子としてFETを用いた場合を一例として示しているが、抵抗値を電気的に調整可能な可変抵抗素子であれば良く、これに限定されるものではない。
抵抗素子7、8は、入出力の整合を取り、入出力反射特性を改善するためのものであり、その抵抗値(インピーダンス)はZ0(例えばそれぞれ約50オーム)である。抵抗素子7は、入力端子1に一端が接続された伝送線路3aに並列接続され、抵抗素子8は、出力端子2に一端が接続された伝送線路3dに並列接続される。
より詳細には、抵抗素子7は、その一端が入力端子1と伝送線路3aとの相互接続点に接続され、他端が伝送線路3aと3bの相互接続点に接続される。また、抵抗素子8は、その一端が伝送線路3cと3dの相互接続点に接続され、他端が伝送線路3dと出力端子2との相互接続点に接続される。
図1に示した可変減衰器10は、制御端子6より印加するFET4a〜4cのゲート電圧(制御電圧)を基にFET4a〜4cの抵抗値を制御することで、可変減衰器10における信号線のインピーダンスが調整される。つまり、可変減衰器10は、所望の減衰量で信号が減衰されるように、制御端子6から印加される制御電圧により可変減衰器10での減衰量が制御され、入力端子1から入力される信号を減衰して出力端子2より出力する。
次に、本実施形態による可変減衰器10の最大減衰時における回路機能について説明する。図2は、図1に示した可変減衰器10の最大減衰時における等価回路を示す図である。可変減衰器10は、最大減衰時には、制御端子6より印加される制御電圧によりFET4a〜4cがオンされ、その抵抗値(オン抵抗)がRONとなる。
この最大減衰時において、図10及び図11に示した従来の可変減衰器100とは異なり、本実施形態による可変減衰器10では、図2に示すように伝送線路3a〜3dで構成される信号線とグランドとの間におけるインピーダンスはFETのオン抵抗RONだけになる。
これにより、入出力特性を改善するために抵抗素子7、8を設けたことにより良好な入出力特性が得られるとともに、抵抗素子7、8にはかかわらず、信号線においてノードN1から見たインピーダンス及びノードN2から見たインピーダンスの両方とも十分大きくすることが可能となる。したがって、可変減衰器10は、入出力特性を悪化させることなく、従来よりも最大減衰量を向上させることができる。
次に、図1に示した本実施形態による可変減衰器の各特性について説明する。
まず、マイクロ波帯(周波数が例えば3GHz)における減衰特性(最大減衰量)について、図3A及び図3Bを参照して説明する。図3Aは、本実施形態による可変減衰器の特性(最大減衰量)を示す図であり、図3Bは、比較参照するための従来の可変減衰器の特性(最大減衰量)を示す図である。
図3A及び図3Bにおいて、横軸は信号の入力パワーであり、縦軸は信号の出力パワー及び減衰量(出力パワーと入力パワーとの差分)である。また、図3Aにおいて、OP1は入力パワーに応じた出力パワーを示しており、MA1は入力パワーに応じた最大減衰量を示している。同様に、図3Bにおいて、OP2及びMA2は、入力パワーに応じた出力パワー及び最大減衰量をそれぞれ示している。
図3A及び図3Bから明らかなように信号の入力パワーにかかわらず、本実施形態による可変減衰器の最大減衰量(−12dB程度)は、従来の可変減衰器の最大減衰量(−8dB程度)よりも大きく、可変減衰器の最大減衰量は向上している。
次に、本実施形態による可変減衰器の反射特性について、図4A及び図4Bを参照して説明する。図4A、図4Bは、本実施形態による可変減衰器の反射特性を示す図であり、図4Aに最小減衰時の場合を示し、図4Bに最大減衰時の場合を示している。
図4A、図4Bにおいて、横軸は信号の周波数であり、縦軸は反射量(右軸)及び損失量(左軸)である。また、図4A、図4Bにおいて、S11が反射量を示しており、S21が損失量を示している。
図4A及び図4Bに示されるように、本実施形態による可変減衰器は、最小減衰時及び最大減衰時とも反射量が少なく、良好な入出力特性が得られることがわかる。また、可変減衰器では、一般に反射量は(−10dB)以下が望ましいとされているが、本実施形態による可変減衰器は、マイクロ波帯(約3GHz以上)において反射量が(−10dB)以下であり、非常に良好な入出力特性を有する。
図5は、本実施形態による可変減衰器のレイアウト例を示す図である。
図5において、51は入力端子、52は出力端子、56は制御端子であり、それぞれ図1に示した入力端子1、出力端子2、制御端子6に相当する。また、53a〜53dは4分の1波長伝送線路であり、図1に示した伝送線路3a〜3dに相当する。
54a〜54cはFETであり、図1に示したFET4a〜4cに相当する。FET54a〜54cとしては、例えば窒化ガリウム(GaN)を用いた高電子移動度トランジスタ(HEMT:high electron mobility transistor)が適用される。また、後述するようにFET54a〜54cとして、ヘテロ接合バイポーラトランジスタ(HBT:hetero-junction bipolar transistor)を適用しても良い。
57及び58は50オームの抵抗値を有する抵抗であり、図1に示した抵抗素子7、8に相当する。なお、図5においては、FET54a〜54cのゲートと制御端子56との間の配線等については省略し図示していない。
ここで、上述した本実施形態による可変減衰器は、例えば図6に模式的な断面図を示すMMIC(microwave monolithic integrated circuit)のような、同一の半導体基板上に回路素子をモノリシックに集積したモノリシック集積回路として構成可能である。
図6は、本実施形態による可変減衰器を構成可能なMMICの一部の模式的な断面図を示す図である。図6においてはGaN HEMTを一例として示しており、61は基板(例えばSiC)、62は(高純度)チャネル層(例えばGaN)、64はキャリア供給層(動作層)、63は絶縁層(例えばSiO2)である。また、65はドレイン電極Dに接続される配線、66はソース電極Sに接続される配線(例えばグランド配線)、67は任意の配線である。図6においてはゲート電極Gに接続される配線については図示していない。
なお、図6においては、窒化ガリウムを用いたモノリシック集積回路を一例として示したが、これに限定されず、例えばインジウムリン(InP)、ガリウム砒素(GaAs)、珪素(Si)の何れかを用いたモノリシック集積回路としても本実施形態による可変減衰器は構成可能である。
また、本実施形態による可変減衰器は、GaN、InP、GaAs、Siなどを用いてFETなどの能動素子を半導体基板上に集積し、受動素子をアルミナ基板などの絶縁基板上に集積し、能動素子を集積した半導体基板と受動素子を集積した絶縁基板とを実装したマルチチップ集積回路としても構成可能である。
図7は、本実施形態による可変減衰器の他の回路構成例を示す図である。この図7において、図1に示した構成要素と同一の機能を有する構成要素には同一の符号を付し、重複する説明は省略する。
図7に示す可変減衰器70は、図1に示した可変減衰器10と同様に構成され、入出力の整合を取り入出力反射特性を改善するための抵抗素子として、抵抗素子7、8に替えて可変抵抗素子71、72を用いている。可変抵抗素子71、72は、例えばFETなどのトランジスタにより構成される。可変抵抗素子71は、入力端子1に一端が接続された伝送線路3aに並列接続され、可変抵抗素子72は、出力端子2に一端が接続された伝送線路3dに並列接続される。
なお、動作原理等については、図1に示した可変減衰器10と同様であるので説明は省略する。
図7に示した可変抵抗素子71、72や、図1及び図7に示した可変減衰器10、70において可変抵抗素子として機能するFET4a〜4cに適用可能なトランジスタの一例を図8に示している。図8において、例示したトランジスタに付してある記号は、丸、三角、バツの順に適性が低くなるものとする。
図9は、上述した本実施形態による可変減衰器を用いて構成したRFトランシーバー装置の構成例を示す図である。
図9において、81は高出力電圧制御発振器(VCO)、82はミキサ(アップコンバータ)、83はドライバ、84はバンドパスフィルタ(BPF)、85は可変減衰器、86は高出力増幅器(AMP)、87はアンテナである。また、88は低雑音増幅器(LNA)、89はバンドパスフィルタ(BPF)、90は可変減衰器、91はミキサ(ダウンコンバータ)、SW1及びSW2はSPDT(単極双投)スイッチである。ここで、可変減衰器85、90は、上述した本実施形態による可変減衰器が用いられる。
送信信号入力端子SSより入力される送信IF信号(中間周波信号)は、スイッチSW1を介して供給される高出力VCO81の発振信号を基に、アップコンバータ82にて送信RF信号(高周波信号)に変換される。アップコンバータ82から出力された送信RF信号は、ドライバ83を介してBPF84にてフィルタ処理が施され不要な周波数成分がカットされる。
そして、BPF84から出力された送信RF信号は、可変減衰器85にて所定の減衰量で減衰されて出力レベル調整され、さらにAMP86にて増幅される。AMP86で増幅された送信RF信号は、スイッチSW2を介してアンテナ87に供給され、アンテナ87より送信される。
ここで、図9に示すようなRFトランシーバー装置の出力を大きくするには、AMP86の出力を大きくすることが不可欠である。しかしながら、送信に要する出力は、そのときの天候や環境などによっても左右され、常に装置としての最大出力を要するとは限らない。そこで、上述した本実施形態による可変減衰器を送信側に設けることで、出力レベルの調整を行うことができる。
また、アンテナ87で受信された受信RF信号は、スイッチSW2を介してLNA88に供給され、LNA88にて増幅される。LNA88で増幅された受信RF信号は、BPF84にてフィルタ処理が施された後、ダウンコンバータ91に供給される。
ダウンコンバータ91に供給された受信RF信号は、高出力VCO81の発振信号に基づくローカル発振信号を基に、ダウンコンバータ91にて受信IF信号に変換され、受信信号出力端子RSより出力される。なお、ダウンコンバータ91に供給されるローカル発振信号は、高出力VCO81の発振信号を可変減衰器85にて所定の減衰量で減衰した信号である。
ここで、RFトランシーバー装置の出力を大きくするには、高出力のVCOを使用することも必要である。しかしながら、高出力VCO81の発振信号は、受信RF信号をダウンコンバータ91でダウンコンバートするためにも使用されるので出力が大きすぎると受信側処理で不都合が生じる場合がある。そこで、本実施形態による可変減衰器を高出力VCO81とダウンコンバータ91との間に設けることで、ダウンコンバータ91に供給するローカル発振信号のレベル調整を行うことができる。
なお、図9においては、送信側及び受信側の両方に本実施形態による可変減衰器を用いたRFトランシーバー装置を示しているが、送信側又は受信側の何れか一方に本実施形態による可変減衰器を適用するようにしても良い。
また、上記実施形態は、何れも本発明を実施するにあたっての具体化のほんの一例を示したものに過ぎず、これらによって本発明の技術的範囲が限定的に解釈されてはならないものである。すなわち、本発明はその技術思想、またはその主要な特徴から逸脱することなく、様々な形で実施することができる。
(付記1)入力端子と出力端子との間に直列接続された複数の4分の1波長伝送線路と、
上記複数の伝送線路間の各相互接続点に対応して設けられ、ドレインが上記伝送線路の相互接続点に接続され、ソースが接地され、ゲートに制御電圧が供給されるトランジスタと、
上記入力端子に接続された上記伝送線路に並列接続された第1の抵抗素子と、
上記出力端子に接続された上記伝送線路に並列接続された第2の抵抗素子とを備えることを特徴とする可変減衰器。
(付記2)上記第1の抵抗素子及び第2の抵抗素子の少なくとも一方が可変抵抗素子であることを特徴とする付記1記載の可変減衰器。
(付記3)上記可変抵抗素子は、トランジスタを用いて構成されることを特徴とする付記4記載の可変減衰器。
(付記4)上記可変抵抗素子は、HEMT(high electron mobility transistor)を用いて構成されていることを特徴とする付記4記載の可変減衰器。
(付記5)上記可変抵抗素子は、HBT(hetero-junction bipolar transistor)を用いて構成されていることを特徴とする付記4記載の可変減衰器。
(付記6)中間周波信号を高周波信号に変換する送信側ミキサと、
減衰量が調整可能であるとともに、上記送信側ミキサより出力された上記高周波信号を減衰し出力する送信側可変減衰器と、
上記送信側可変減衰器より出力された上記高周波信号を増幅しアンテナに出力する送信側増幅器とを備え、
上記送信側可変減衰器は、入力端子と出力端子との間に直列接続された複数の4分の1波長伝送線路と、上記複数の伝送線路間の各相互接続点に対応して設けられ、ドレインが上記伝送線路の相互接続点に接続され、ソースが接地され、ゲートに制御電圧が供給されるトランジスタと、上記入力端子に接続された上記伝送線路に並列接続された第1の抵抗素子と、上記出力端子に接続された上記伝送線路に並列接続された第2の抵抗素子とを有することを特徴とする集積回路。
(付記7)アンテナで受信した高周波信号が供給され、当該高周波信号を増幅して出力する受信側増幅器と、
減衰量が調整可能であるとともに、ローカル発振信号を減衰し出力する受信側可変減衰器と、
上記受信側可変減衰器より出力された上記ローカル発振信号を基に、上記受信側増幅器より出力された高周波信号を中間周波信号に変換する受信側ミキサとを備え、
上記受信側可変減衰器は、入力端子と出力端子との間に直列接続された複数の4分の1波長伝送線路と、上記複数の伝送線路間の各相互接続点に対応して設けられ、ドレインが上記伝送線路の相互接続点に接続され、ソースが接地され、ゲートに制御電圧が供給されるトランジスタと、上記入力端子に接続された上記伝送線路に並列接続された第1の抵抗素子と、上記出力端子に接続された上記伝送線路に並列接続された第2の抵抗素子とを有することを特徴とする付記6記載の集積回路。
(付記8)アンテナで受信した高周波信号が供給され、当該高周波信号を増幅して出力する受信側増幅器と、
減衰量が調整可能であるとともに、ローカル発振信号を減衰し出力する受信側可変減衰器と、
上記受信側可変減衰器より出力された上記ローカル発振信号を基に、上記受信側増幅器より出力された高周波信号を中間周波信号に変換する受信側ミキサとを備え、
上記受信側可変減衰器は、入力端子と出力端子との間に直列接続された複数の4分の1波長伝送線路と、上記複数の伝送線路間の各相互接続点に対応して設けられ、ドレインが上記伝送線路の相互接続点に接続され、ソースが接地され、ゲートに制御電圧が供給されるトランジスタと、上記入力端子に接続された上記伝送線路に並列接続された第1の抵抗素子と、上記出力端子に接続された上記伝送線路に並列接続された第2の抵抗素子とを有することを特徴とする集積回路。
(付記9)付記1記載の可変減衰器の能動素子を集積した半導体基板と当該可変減衰器の受動素子を集積した絶縁基板とを備えることを特徴とする集積回路。
(付記10)付記1記載の可変減衰器を構成する各回路素子を同一の半導体基板上にモノリシックに集積したことを特徴とする集積回路。
図1は、本発明の実施形態による可変減衰器の回路構成例を示す図である。 図2は、図1に示す可変減衰器の最大減衰時における等価回路図である。 図3Aは、本実施形態による可変減衰器の特性(最大減衰量)を示す図である。 図3Bは、従来の可変減衰器の特性(最大減衰量)を示す図である。 図4Aは、本実施形態による可変減衰器の反射特性(最小減衰時)を示す図である。 図4Bは、本実施形態による可変減衰器の反射特性(最大減衰時)を示す図である。 図5は、本実施形態による可変減衰器のレイアウト例を示す図である。 図6は、本実施形態による可変減衰器を構成可能な集積回路の構成例を模式的に示す断面図である。 図7は、本実施形態による可変減衰器の他の回路構成例を示す図である。 図8は、本実施形態による可変減衰器に適用可能なトランジスタの一例を示す図である。 図9は、本実施形態による可変減衰器を用いたトランシーバー装置の構成例を示す図である。 図10は、従来の可変減衰器の回路構成を示す図である。 図11は、図10に示す従来の可変減衰器の最大減衰時における等価回路図である。

Claims (8)

  1. 入力端子と出力端子との間に直列接続された複数の4分の1波長伝送線路と、
    上記複数の伝送線路間の各相互接続点に対応して設けられ、ドレインが上記伝送線路の相互接続点に接続され、ソースが接地され、ゲートに制御電圧が供給されるトランジスタと、
    上記入力端子に接続された上記伝送線路に並列接続された第1の抵抗素子と、
    上記出力端子に接続された上記伝送線路に並列接続された第2の抵抗素子とを備えることを特徴とする可変減衰器。
  2. 上記第1の抵抗素子及び第2の抵抗素子の少なくとも一方が可変抵抗素子であることを特徴とする請求項1記載の可変減衰器。
  3. 上記可変抵抗素子は、HEMT(high electron mobility transistor)を用いて構成されていることを特徴とする請求項2記載の可変減衰器。
  4. 中間周波信号を高周波信号に変換する送信側ミキサと、
    減衰量が調整可能であるとともに、上記送信側ミキサより出力された上記高周波信号を減衰し出力する送信側可変減衰器と、
    上記送信側可変減衰器より出力された上記高周波信号を増幅しアンテナに出力する送信側増幅器とを備え、
    上記送信側可変減衰器は、入力端子と出力端子との間に直列接続された複数の4分の1波長伝送線路と、上記複数の伝送線路間の各相互接続点に対応して設けられ、ドレインが上記伝送線路の相互接続点に接続され、ソースが接地され、ゲートに制御電圧が供給されるトランジスタと、上記入力端子に接続された上記伝送線路に並列接続された第1の抵抗素子と、上記出力端子に接続された上記伝送線路に並列接続された第2の抵抗素子とを有することを特徴とする集積回路。
  5. アンテナで受信した高周波信号が供給され、当該高周波信号を増幅して出力する受信側増幅器と、
    減衰量が調整可能であるとともに、ローカル発振信号を減衰し出力する受信側可変減衰器と、
    上記受信側可変減衰器より出力された上記ローカル発振信号を基に、上記受信側増幅器より出力された高周波信号を中間周波信号に変換する受信側ミキサとを備え、
    上記受信側可変減衰器は、入力端子と出力端子との間に直列接続された複数の4分の1波長伝送線路と、上記複数の伝送線路間の各相互接続点に対応して設けられ、ドレインが上記伝送線路の相互接続点に接続され、ソースが接地され、ゲートに制御電圧が供給されるトランジスタと、上記入力端子に接続された上記伝送線路に並列接続された第1の抵抗素子と、上記出力端子に接続された上記伝送線路に並列接続された第2の抵抗素子とを有することを特徴とする請求項4記載の集積回路。
  6. アンテナで受信した高周波信号が供給され、当該高周波信号を増幅して出力する受信側増幅器と、
    減衰量が調整可能であるとともに、ローカル発振信号を減衰し出力する受信側可変減衰器と、
    上記受信側可変減衰器より出力された上記ローカル発振信号を基に、上記受信側増幅器より出力された高周波信号を中間周波信号に変換する受信側ミキサとを備え、
    上記受信側可変減衰器は、入力端子と出力端子との間に直列接続された複数の4分の1波長伝送線路と、上記複数の伝送線路間の各相互接続点に対応して設けられ、ドレインが上記伝送線路の相互接続点に接続され、ソースが接地され、ゲートに制御電圧が供給されるトランジスタと、上記入力端子に接続された上記伝送線路に並列接続された第1の抵抗素子と、上記出力端子に接続された上記伝送線路に並列接続された第2の抵抗素子とを有することを特徴とする集積回路。
  7. 請求項1記載の可変減衰器の能動素子を集積した半導体基板と当該可変減衰器の受動素子を集積した絶縁基板とを備えることを特徴とする集積回路。
  8. 請求項1記載の可変減衰器を構成する各回路素子を同一の半導体基板上にモノリシックに集積したことを特徴とする集積回路。
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