JP4201834B2 - Phaに対する制限付き非溶媒の使用により容易化されたバイオマスからのポリヒドロキシアルカノエートの溶媒抽出 - Google Patents

Phaに対する制限付き非溶媒の使用により容易化されたバイオマスからのポリヒドロキシアルカノエートの溶媒抽出 Download PDF

Info

Publication number
JP4201834B2
JP4201834B2 JP50948897A JP50948897A JP4201834B2 JP 4201834 B2 JP4201834 B2 JP 4201834B2 JP 50948897 A JP50948897 A JP 50948897A JP 50948897 A JP50948897 A JP 50948897A JP 4201834 B2 JP4201834 B2 JP 4201834B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pha
solvent
polyhydroxyalkanoate
biomass
restricted non
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP50948897A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2000516801A (ja
Inventor
イサオ ノダ、
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Meredian Inc
Original Assignee
Meredian Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Meredian Inc filed Critical Meredian Inc
Publication of JP2000516801A publication Critical patent/JP2000516801A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4201834B2 publication Critical patent/JP4201834B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08GMACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED OTHERWISE THAN BY REACTIONS ONLY INVOLVING UNSATURATED CARBON-TO-CARBON BONDS
    • C08G63/00Macromolecular compounds obtained by reactions forming a carboxylic ester link in the main chain of the macromolecule
    • C08G63/88Post-polymerisation treatment
    • C08G63/89Recovery of the polymer
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C12BIOCHEMISTRY; BEER; SPIRITS; WINE; VINEGAR; MICROBIOLOGY; ENZYMOLOGY; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING
    • C12PFERMENTATION OR ENZYME-USING PROCESSES TO SYNTHESISE A DESIRED CHEMICAL COMPOUND OR COMPOSITION OR TO SEPARATE OPTICAL ISOMERS FROM A RACEMIC MIXTURE
    • C12P7/00Preparation of oxygen-containing organic compounds
    • C12P7/62Carboxylic acid esters
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C12BIOCHEMISTRY; BEER; SPIRITS; WINE; VINEGAR; MICROBIOLOGY; ENZYMOLOGY; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING
    • C12PFERMENTATION OR ENZYME-USING PROCESSES TO SYNTHESISE A DESIRED CHEMICAL COMPOUND OR COMPOSITION OR TO SEPARATE OPTICAL ISOMERS FROM A RACEMIC MIXTURE
    • C12P7/00Preparation of oxygen-containing organic compounds
    • C12P7/62Carboxylic acid esters
    • C12P7/625Polyesters of hydroxy carboxylic acids

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Zoology (AREA)
  • Wood Science & Technology (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Medicinal Chemistry (AREA)
  • Microbiology (AREA)
  • Bioinformatics & Cheminformatics (AREA)
  • Polymers & Plastics (AREA)
  • Biochemistry (AREA)
  • Biotechnology (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Genetics & Genomics (AREA)
  • Preparation Of Compounds By Using Micro-Organisms (AREA)
  • Polyesters Or Polycarbonates (AREA)
  • Biological Depolymerization Polymers (AREA)
  • Epoxy Compounds (AREA)
  • Fats And Perfumes (AREA)
  • Extraction Or Liquid Replacement (AREA)
  • Compounds Of Unknown Constitution (AREA)

Description

技術分野
本発明は、特定の成分を他のバイオマス成分から抽出する方法に関する。より詳細には、本発明は、植物またはバクテリアのような生物学的システムから溶媒を用いる抽出であって、その抽出プロセスがPHAに対する制限付き非溶媒の使用により容易化されたものであるポリヒドロキシアルカノエートの抽出に関する。
背景技術
穀類ポリマー(commodity polymer)は、典型的には、周知の合成手段により石油化学資源から生産される。しかしながら、最近の技術の進歩により、穀類ポリマーの新しい資源が期待されている。特に期待されているのは、遺伝子操作されたバクテリアおよび作物植物であって、ポリヒドロキシアルカノエート(PHA)のようなポリマーを生産するように設計されたものを含む、生存する有機体を用いるプラスチック樹脂(「バイオプラスチック」)の生産である。PHAを本来的に生産する多くのバクテリアも期待されるPHA資源である。(例えば、「トランスジェニック植物において生産された生分解性熱可塑性物質であるポリヒドロキシブチレート」、Science,256巻,520〜523頁(1992);1995年2月23日に公開された世界特許出願公開第95/05472号;1993年2月4日に公開された世界特許出願公開第93/02187号;新規な生分解性微生物ポリマー、E.A.Dawes編、NATO ASIシリーズ、シリーズE:応用科学、186巻、Kluwer Academic Publishers(1990)を参照されたい。)例えば農業生産のような大規模生産において、バイオマスくずからのそのようなバイオプラスチックを収穫および精製する工程は、そのような技術の実用可能性を決定するための重要な工程である。
農業作物のような大規模な生物学的資源から、PHAのようなポリマー脂質を分離することは、些細なことではない。低分子量脂質の抽出において広範囲に用いられる従来の分離方法は、樹脂分離プロセスにおいて用いるために実用的ではない。例えば、単純な機械的圧縮は非実用的である。なぜならば、脂肪種子からの植物油の分離とは異なり、固形プラスチックは機械的圧縮により圧搾回収され得ないからである。
沈降方法によるPHAの分離は、原理的には可能であろう。しかしながら、PHAに対する制限付き液体非溶媒中における通常重力(1−G力)沈降は、実際には非現実的である。沈降速度が極端に遅い。更に、そのような遅い沈降は、微細PHA粒子の周囲にある懸濁流体分子の熱変動によりもたらされる微細PHA粒子のブラウン運動により容易に乱される。また、極めて微細なPHA粒子を沈降させるために必要とされる延長された期間により、バクテリア汚染の問題およびそれに引き続く粒子サスペンジョンの生分解がもたらされる。
既知の溶媒抽出方法もまた、バイオマスからのPHAの大規模分離に制限されている。バクテリアからPHAを抽出するために通常用いられる溶媒は、クロロホルムである。ジクロロメタン、ジクロロエタンおよびクロロプロパンのような他のハロゲン化炭化水素溶媒も使用されると記載されている(1985年12月31日に発行されたStagemanの米国特許第4,562,245号;1982年4月13日に発行されたSenior,WrightおよびAldersonの米国特許第4,324,907号;1982年1月12日に発行されたVanlautemおよびGilainの米国特許第4,310,684号;1987年11月10日に発行されたVanlautemおよびGilainの米国特許第4,705,604号;1981年9月3日に公開されたHolmesおよびWrightの欧州特許出願036 699;1986年1月10日に公開されたSchmidt,Schmiechen,RehmおよびTrennertの独国特許出願239 609等を参照されたい。)。溶媒を除去するプロセスにおいて、濃縮されたPHA溶液は、しばしば非常に高い粘度流体を形成するか、または時々ゲルさえも形成する。これらは、処理することが極端に困難であり得る。更に、そのような溶媒は、もしPHAから完全に除去されなければ、健康及び環境に対して潜在的に有害である。従って、高粘度溶液またはゲルの生成を生むそのような溶媒の特に、収穫現場の近くにおける大量使用は、望ましくないであろう。
上記事情に鑑みて、大規模な生物学的資源からバイオプラスチックを回収するための単純かつ経済的なプロセスが必要とされている。そのようなプロセスは、好ましくは、標準の発酵に基づくバクテリアPHAの生産において使用するために容易に適合させ得るであろう。そのようなプロセスは、好ましくは、例えば脂肪種子の場合における油(oil)およびあらびき粉(meal)のような、関連する穀類の農業生産の不可欠部分としても容易に適合させ得るであろう。
すなわち、本発明の1つの目的は、バイオマスからバイオプラスチックを回収するためのプロセスを提供することである。
本発明のこれらおよび他の目的は、添付の請求の範囲とともに本発明の開示を読むことにより当業者に明らかになるであろう。
概要
本発明は、ポリヒドロキシアルカノエート(PHA)を含むバイオマスからPHAを分離するためのプロセスであって、前記プロセスが、a)前記バイオマスをPHA溶媒およびPHAに対する制限付き非溶媒により処理し、b)いずれもの不溶性バイオマスを除去し、もって、PHAおよびPHAに対する制限付き非溶媒の溶液を後に残し、並びにc)前記溶液から前記PHA溶媒を除去し、もって、前記PHAに対する制限付き非溶媒中の沈殿したPHAのサスペンジョンを生じさせることを含んでなるものに関する。場合に応じて、前記プロセスは、前記PHAに対する制限付き非溶媒を除去する工程を更に含んでなる。本発明は、前記プロセスにより製造されたサスペンジョンおよびPHAにも関する。
上記プロセスは、大規模な生物学的資源からバイオプラスチックを回収するための比較的単純でかつ経済的なプロセスへの必要性を満足するものである。
【図面の簡単な説明】
図1は、PHAの抽出を容易化するために、外部源からPHAに対する制限付き非溶媒が添加され、(後に、除去される)本発明の一態様の概要図である。
詳細な説明
本明細書において用いられる用語の定義のリストを次に示す。
「アルカン」とは、一般式:Cn2n+2を有し、好ましくは、nは約3ないし約20であり、より好ましくは、nは約6ないし約16である飽和炭化水素を意味する。
「アルケニル」とは、炭素含有鎖であり、好ましくは、約C2ないし約C24のもの、より好ましくは、約C2ないし約C19のものであり;前記炭素含有鎖は、直線状、分岐のまたは環状のものであり得、好ましくは、直線状または分岐のものであり得、より好ましくは直線状のものであり得;置換(モノ−もしくはポリ−)または非置換の;モノ不飽和(すなわち、鎖中に1つの二重結合もしくは三重結合)またはポリ不飽和(すなわち、鎖中に2つもしくはそれ以上の二重結合、鎖中に2つもしくはそれ以上の三重結合または鎖中に1つまたはそれ以上の二重結合および1つまたはそれ以上の三重結合)、好ましくは、モノ不飽和の炭素含有鎖をいう。
「アルキル」とは、炭素含有鎖であり、好ましくは、約C1ないし約C24のもの、より好ましくは、約C1ないし約C19のものであり;前記炭素含有鎖は、直線状、分岐のまたは環状のものであり得、好ましくは、直線状または分岐のものであり得、より好ましくは直線状のものであり得;置換(モノ−もしくはポリ−)または非置換の;飽和炭素含有鎖をいう。
「含む、含んでなる」とは、最終結果に影響を及ぼさない他の工程および他の成分を付加し得ることをいう。この用語は、「からなる」および「から実質的になる」との用語を包含するものである。
「バイオマスからポリヒドロキシアルカノエートを抽出する」とは、単一のPHAを生産するバイオマスにより生産される特定のPHAの抽出をいうことに追加して、バイオマスが1を越えるタイプのPHAを生産する場合に1またはそれ以上のタイプのPHAの抽出もいう。
「ポリヒドロキシアルカノエート」および「PHA」とは、次の繰り返し単位:
Figure 0004201834
(ここで、Rは好ましくはH、アルキルまたはアルケニルであり;mは約1ないし約4である。)を含むポリマーを意味する。ポリヒドロキシアルカノエートおよびPHAの用語には、1またはそれ以上の異なる繰り返し単位を有するポリマーが含まれる。
本発明のプロセスにより抽出し得るPHAは、好ましくは、約80℃またはそれより高いも溶融点(「Tm」)を有する。好ましくは、そのようなPHAには、少なくとも2種のランダムに繰り返すモノマー単位が含まれる(ここで、第1のランダムに繰り返すモノマー単位は、次の構造
Figure 0004201834
(ここで、R1はHまたはC1ないしC2アルキル;nは1または2を表す。)を有し、第2のランダムに繰り返すモノマー単位は、次の構造
Figure 0004201834
(ここで、R2はC3ないしC19アルキルまたはC3ないしC19アルケニルを表す。)を有するものであり、前記ランダムに繰り返すモノマー単位の少なくとも50%が、前記第1のランダムに繰り返すモノマー単位の構造を有する。)。より好ましくは、本発明のプロセスにより抽出し得る高結晶化度PHAの例には、1995年6月6日に出願されたNodaの米国特許出願第08/465,046号;1995年4月13日に出願されたNodaの米国特許出願第08/422,008号;1995年6月5日に出願されたNodaの米国特許出願第08/422,009号;1995年6月6日に出願されたNodaの米国特許出願第08/467,373号;1994年1月28日に出願されたNodaの米国特許出願第08/188,271号;1995年6月6日に出願されたNodaの米国特許出願第08/469,969号;1995年6月7日に出願されたNodaの米国特許出願第08/472,353号;1995年6月6日に出願されたNodaの米国特許出願第08/469,269号;並びに1994年3月8日に出願されたShiotaniおよびKobayashiの米国特許第5,292,860号に記載されているものが含まれる。
「溶媒」とは、他の物質(溶質)を溶解し、分子またはイオンサイズレベルで均一に分散された混合物(溶液)を形成し得る物質をいう。
「非溶媒」とは、他の物質をかなりの程度に溶解し得ない物質をいう。
「制限付き非溶媒(marginal nonsolvent)」とは、それ自体は非溶媒であるが、溶媒と混合された場合に溶質を溶解することができるようになる物質を意味する。
「沈殿剤」とは、他の物質の沈殿を誘発し得および/または溶媒の溶解力を弱め得る物質をいう。沈殿剤は、非溶媒であるとも考えられるが、非溶媒は必ずしも沈殿剤ではない。例えば、メタノールおよびヘキサンは、PHA沈殿剤でありかつPHA非溶媒である。しかしながら、油はPHA非溶媒であるが非常に有効なPHA沈殿剤ではない(もっとも、極めて高濃度において、油はPHAを溶液から沈殿させるであろう。)。
全ての百分率は、特に別段の断りがない限り、総組成のモル%によるものである。
全ての比は、特に別段の断りがない限り、重量比である。
本発明を物およびプロセスの側面において、以下に詳細に説明する。
バイオマス
本発明のプロセスによりPHAが抽出される資源には、バクテリアまたは菌類のような単細胞生物および植物のようなより高度な生物が含まれる(以下、集合的に「バイオマス」という)。そのようなバイオマスは、野生型生物であり得るが、好ましくは、栽培者が関心を持つ特定のPHAの生産のために特異的に設計された遺伝子操作された種である。そのような遺伝子操作された生物は、1またはそれ以上のタイプのPHAを生産するために必要な遺伝子情報を取り込むことにより生産される。典型的には、そのような遺伝子情報は、天然にPHAを生産するバクテリア由来のものである。
本発明において有用な植物には、PHAを生産するように設計されたいずれもの遺伝子手術された植物が含まれる。好ましい植物には、シリアル種子、脂肪種子および塊茎植物のような農業作物、より好ましくは、アボガド、オオムギ、ビート、ソラマメ、ソバ、ニンジン、ココナッツ、コプラ、コーン(トウモトコシ)、綿実、ヒョウタン、ヒラマメ、リラマメ、アワ、カエナリ、オートムギ、ギネアアブラヤシ、エンドウ、ピーナッツ、ジャガイモ、ベボカボチャ、アブラナ(例えば、カノラ)、コメ、モロコシ、ダイズ、テンサイ、サトウキビ、ヒマワリ、サツマイモ、タバコ、コムギおよびヤムイモが含まれる。本発明のプロセスにおいて有用な遺伝子変調された果実植物には、リンゴ、アプリコット、バナナ、カンタループ、チェリー、グレープ、キンカン、レモン、ライム、オレンジ、パパイヤ、桃、西洋ナシ、パイナップル、タンジェリン、トマトおよびスイカが含まれるが、これらに限定されるものではない。好ましくは、植物は、Poirier,Y.,D.E.Dennis,K.KlomparensおよびC.Somervilleの「トランスジェニック植物において生産される生分解性熱可塑性物質であるポリヒドロキシブチレート」、サイエンス、256巻、520〜523頁(1992);1995年2月23日に公開された、Somervilleらの世界特許出願公開第95/05472号;および1993年2月4日に公開された、Somervilleらの世界特許出願公開第93/02187号に開示される方法に従い遺伝子手術され、PHAを生産するものである。特に好ましい植物は、遺伝子手術され、PHAを生産するように遺伝子手術されたダイズ、ジャガイモ、コーンおよびココナッツ植物であり、より好ましくはダイズである。
本発明において有用なバクテリアには、PHAを生産するように設計された遺伝子手術されたいずれものバクテリア、更にはPHAを天然に生産するバクテリアが含まれる。そのようなバクテリアの例には、新規な生分解性微生物ポリマー、E.A.Dawes編、NATO ASIシリーズ、シリーズE:応用科学、186巻、Kluwer Academic Publishers(1990);1994年3月8日に発行されたShiotaniおよびKobayashiの米国特許第5,292,860号;1993年10月5日に発行されたPeoplesおよびSinskeyの米国特許第5,250,430号;1993年9月14日に発行されたPeoplesおよびSinskeyの米国特許第5,245,023号;1993年7月20日に発行されたPeoplesおよびSinskeyの米国特許第5,229,279号に開示されるものが含まれる。
PHAに対する制限付き非溶媒の添加により容易化された溶媒抽出
本発明は、ポリヒドロキシアルカノエート(PHA)を含むバイオマスからPHAを分離するためのプロセスであって、前記プロセスが、a)前記バイオマスをPHA溶媒およびPHAに対する制限付き非溶媒により処理し、b)いずれもの不溶性バイオマスを除去し、もって、PHAおよび制限付き非溶媒の溶液を後に残し、並びにc)前記溶液から前記PHA溶媒を除去し、もって、前記PHAに対する制限付き非溶媒中の沈殿したPHAのサスペンジョンを生じさせることを含んでなるものに関する。場合に応じて、前記プロセスは、前記PHAに対する制限付き非溶媒を除去し、もって、前記PHAを後に残す工程を更に含んでなる。工程b)において生成する溶液は、PHA溶媒中に溶解または分散されたPHAに対する制限付き非溶媒から構成される。
本発明は、前記プロセスにより製造されるサスペンジョンおよびPHAにも関する。
好ましくは、PHA溶媒は、アセトン、アセトニトリル、ベンゼン、酢酸ブチル、プロピオン酸ブチル、β−ブチロラクトン、γ−ブチロラクトン、液化二酸化炭素、クロロホルム、1,2−ジクロロエタン、炭酸ジエチル、ジエチルホルムアミド、炭酸ジメチル、コハク酸ジメチル、ジメチルスルホキシド、ジメチルホルムアミド、1,4−ジオキサン、酢酸エチル、二酢酸エチレングリコール、酢酸メチル、メチルエチルケトン、1,1,2,2−テトラクロロエタン、テトラヒドロフラン、1,1,2−トリクロロエタン、1,2,3−トリクロロプロパン、トルエン、キシレンまたはそれらの混合物である。
より好ましくは、PHA溶媒は、アセトン、アセトニトリル、γ−ブチロラクトン、1,4−ジオキサン、酢酸メチル、トルエン、メチルエチルケトン、酢酸エチルまたはそれらの混合物である。
より環境に優しいプロセスにおいて、PHA溶媒は、好ましくは、アセトン、酢酸ブチル、酢酸エチル、酢酸メチルまたはそれらの混合物であり、より好ましくは、アセトンまたは酢酸エチルであり、更により好ましくはアセトンである。
本発明のプロセスにおいて、好ましくは、PHA溶媒は高められた温度において用いられる。高められた温度におけるPHA溶媒中へのPHAの溶解速度は、実質的により早いことが見出されているからである。PHAの抽出は、約20℃ないしPHAの溶融温度、より好ましくは、約20℃ないし約80℃、より好ましくは、約45℃ないしPHA溶媒の沸点、更により好ましくは、約50℃ないし約60℃において実施し得る。
好ましくは、PHAを含有する固形塊は、PHAによる抽出の間PHA溶媒とともに撹拌される。このことによってもPHAの溶解速度が加速されるからである。
PHAを含有する溶液からPHA溶媒を除去することにより、PHAが結晶固形物として最終的に沈殿する。しかしながら、溶媒を除去するプロセスにおいて、濃縮されたPHA溶液は、しばしば非常に高い粘性流体を形成するか、または時々ゲルさえも形成する。これらは、処理することが極端に困難であり得る。もし溶液が、PHAに対する制限付き非溶媒であって、比較的非揮発性であるものを含有するならば、PHAはPHA溶媒の除去後すぐに沈殿し、PHAに対する制限付き非溶媒中のサスペンジョンを形成する。
本発明は、図1の概略図に例証されている。このプロセスにより、たとえ、PHAに対する制限付き非溶媒が出発バイオマス(例えば、非脂肪種子バイオマスまたはバクテリア)に存在していなくても、沈殿するPHAのために、PHAに対する制限付き非溶媒(例えば、油(oil))の利点を得ることができる。PHAに対する制限付き非溶媒は、バイオマスからPHA溶媒を除去する間、ゲル化または過度の粘度の構築を妨げることにより、プロセス助剤として作用する。
PHAに対する制限付き非溶媒は、抽出プロセスにおいてPHA溶媒と混合されるので、PHA溶媒の溶解力を有意に妨げないものでなければならない。PHAに対する制限付き非溶媒それ自体は、PHAをかなりの程度に溶解するべきではない。PHAの溶解は、個々の粒子としてのPHAのサスペンジョンを排除するからである。好ましくは、PHAに対する制限付き非溶媒は、PHA溶媒よりも揮発性ではない(すなわち、PHA溶媒よりも低い沸点を有する)。そのようなより低い揮発性により、PHA溶媒のより容易かつクリーンな分離が提供されるであろう。好ましくは、PHAに対する制限付き非溶媒の沸点は、PHA溶媒よりも少なくとも約5℃高く、より好ましくは、PHA溶媒よりも少なくとも約10℃高く、より好ましくは、PHA溶媒よりも少なくとも約20℃高く、更により好ましくは、PHA溶媒よりも少なくとも40℃高い。
好ましくは、PHAに対する制限付き非溶媒は、C3〜C20アルコール、C1〜C20アルカン、脂肪、中性脂質、油、水またはそれらの混合物である。
好ましいアルカンには、デカン、ドデカン、ヘキサデカンおよびオクタデカンが含まれる。
好ましいアルコールには、ヘキサノール、ラウリルアルコール、オクタノール、オレイルアルコールおよびステアリルアルコールが含まれる。
好ましい脂肪には、獣脂(tallow)、グリース(grease)およびろう(wax)が含まれる。
好ましい中性脂質には、オレイン酸、リノール酸およびリノレン酸、ラウリル酸、ステアリン酸並びにパルミチン酸のモノ−、ジ−およびトリグリセリが含まれる。
好ましい油には、鉱物油および植物性油(例えば、ダイズ、カノラ等)が含まれる。
上述した本発明の態様には、PHAの高粘度流体またはゲルの形成を回避することのような、もし回避しなければ処理が極めて困難になり得るものを含む多くの驚くべき利点がある。このことは、PHAに対する制限付き非溶媒の存在下にPHAの抽出を行うことにより達成される。PHAに対する制限付き非溶媒は、始めは、PHAの抽出を促進させる混和性共溶媒として作用する。しかしながら、比較的揮発性のPHA溶媒を除去すると、PHAに対する制限付き非溶媒は、その制限されたPHA溶解力故に、(個々の粒子として)沈殿するPHAに対する有効な懸濁媒になる。濃縮溶液と比較して、流体非溶媒中のポリマー固形物のサスペンジョンは、典型的には、非常により低いみかけ粘度を有し、従って、より優れた処理性を具備する。濃縮ポリマー溶液から溶媒を除去する間に度々遭遇するゲル化という重大な問題を排除することは、予期せぬかつ有意な本発明の利点である。
他の驚くべき本発明のプロセスの利点は、本発明のプロセスが、例えば、コーティング、バインダー、ペンキのための添加物、食品、粘着剤として、さらには、染料、顔料、生物活性物質および香水のためのキャリヤとして用い得るPHAのサスペンジョンを生成し得ることである。
本発明の追加の驚くべき利点は、ハロゲンを含有する溶媒を用いることなく、結晶し得る高溶融点(約80℃またはそれ以上)PHAを抽出する能力を有する本発明の一つの態様において見出される。アセトンおよび酢酸エチルのような本発明のそのような態様において用いられる比較的環境に優しいPHA溶媒は、安価であり、安全かつ再生可能な資源からでさえ入手が容易である。そのようなPHA溶媒は、バクテリアからのPHAの抽出に典型的に用いられるハロゲン含有化合物と比較して、環境、特に地球のオゾン層に対してダメージが遙かに少ないとも考えられている。
更に、比較的高い溶融温度を有する結晶ポリマーの溶媒として有用であることが今まで知られていなかったところの本発明において用いられるある種の物質の用途の発見は、些細な仕事ではない。ほとんどの低分子量化合物および非結晶性アモルファスポリマーとは異なり、結晶ポリマーの溶解度は、化学構造の類似性、または屈折率、誘電定数もしくは溶解度パラメータのマッチングのような通常用いられる簡単な基準から予測し得ない。結晶ポリマーの溶解度が予測し得ない1つのよい例には、直線状ポリエチレンがヘキサン中で不溶性であるという周知のものがある。前記の両化合物は、同一の炭化水素繰り返し単位から構成されるものである。同様に、アイソタクチックポリ(3−ヒドロキシブチレート)およびポリ(3−ヒドロキシブチレート−コ−3−ヒドロキシバレレート)のような結晶脂肪族ポリエステルは、これら化合物の化学構造からある種の分子親和性が示唆され得るにもかかわらず、酢酸エチルまたはアセトンにかなりの程度に溶解性ではない。従って、少量の中サイズ分岐鎖を有する結晶PHAが上記のような溶媒に容易に溶解し得るという偶然の発見は、まさに驚くべきことである。
以下の例は、本発明の範囲内の好ましい態様をさらに説明し、例証するものである。例は、説明のためのみに示されるものであり、本発明の精神および範囲から逸脱することなく本発明の多くの変形が可能であるので、本発明を限定するものとして解されるべきではない。
例1
アエロモナスアカビエ(Aeromonas cavie)からのPHAの抽出
次の手法は、1994年3月8日に発行された、ShiotaniおよびKobayashiの合衆国特許第5,292,860号に記載されるアエロモナスカビエからPHAを分離する方法を改良するものである。アエロモナスカビエの発酵バッチを遠心分離し、水およびメタノールで洗浄し、真空乾燥し、120gの乾燥細胞を得る。次いで、乾燥細胞バイオマスを、800mLのクロロホルムおよび200mLのドデカンの混合物を添加された閉鎖溶液中に50℃で5時間入れる。次いで、不溶性固形バイオマスをワイヤー−メッシュフィルターを用いることにより除去する。次いで、50℃、低められた圧力の下に、溶液混合物からクロロホルムを除去し、水冷濃縮器により回収し、さらなる使用に供する。クロロホルムを除去することにより、残留するドデカン中に分散されるポリ(3−ヒドロキシブチレート−コ−3−ヒドロキシヘキサノエート)の固形フレークを含むサスペンジョンが生成する。微細メッシュフィルターを用いてドデカンからフレークを分離し、前記冷却クロロホルムにより迅速に洗浄し、乾燥し、7gのポリ(3−ヒドロキシブチレート−コ−3−ヒドロキシヘキサノエート)が得られる。
例2
アルカリゲネスエウトロファス(Alcaligenes eutrophus)からのPHAの抽出
次の手法は、1985年12月31日に発行された、Stagemanの合衆国特許第4,562,245号に記載されるアルカリゲネスエウトロファスからPHAを分離する方法を改良するものである。ポリ(3−ヒドロキシブチレート−コ−3−ヒドロキシバレレート)を含有するスプレードライされたアルカリゲネスエウトロファス細胞を、大気圧において15分間メタノール中で還流させ、溶解し得る脂質を除去する。細胞を強制空気トンネル内で30℃のトレー上で乾燥させる。乾燥細胞10gを、250mLのクロロホルムおよび50mLのヘキサデカンの混合物とともに大気圧において30分間還流させ、ポリ(3−ヒドロキシブチレート−コ−3−ヒドロキシバレレート)を抽出する。得られたスラリーをフィルターにかけ、細胞残渣を除去する。次いで、低められた圧力の下に、抽出溶液からクロロホルムを除去し、もって、ヘキサデカン中に分散されたポリ(3−ヒドロキシブチレート−コ−3−ヒドロキシバレレート)の硬質固形フレークのサスペンジョンが後に残る。次いで、ヘキサデカンを排出させることにより、フレークを回収し、6.2gのポリ(3−ヒドロキシブチレート−コ−3−ヒドロキシバレレート)が得られる。
例3
プソイドモナスセパシア(Pseudomonas cepacia)からのPHAの抽出
次の手法は、1992年10月29日に公開された世界特許出願92/18553に記載されるプソイドモナスセパシアからPHAを分離する方法を改良するものである。主に3−ヒドロキシオクタノエートからなるコポリマーを含有するプソイドモナスセパシア細胞を遠心分離し、デカントし、水に再懸濁を4回行い、次いで、凍結乾燥する。10gの乾燥細胞を、250mLのアセトンおよび50mLの1−ヘキサノールの混合物とともに大気圧で20分間還流させ、3−ヒドロキシオクタノエートコポリマーを抽出する。得られたスラリーをフィルターにかけ、細胞残渣を除去する。次いで、低められた圧力の下に抽出溶液からアセトンを除去し、もって、1−ヘキサノール中に分散された3−ヒドロキシオクタノエートコポリマーの柔らかい固形粒子のサスペンジョンが後に残る。次いで、ヘキサデカンを排出させることによりフレークを回収し、4.8gのコポリマーが得られる。
例4
ジャガイモからのPHAの抽出
7.5%の3−ヒドロキシヘプタノエート繰り返し単位を有する60gの遺伝子手術されたジャガイモ(例えば、1995年2月23日に公開された、Somervilleらの世界特許出願公開第95/05472号に記載されるプロセスにより製造されたもの、または1993年2月4日に公開された、Somervilleらの世界特許出願公開第93/02187号のポリ(3−ヒドロキシブチレート−コ−3−ヒドロキシヘプタノエート)を含有する試料)を600mLのアセトンおよび150mLの植物性油を入れた閉鎖容器内に入れ、55℃で3時間撹拌する。次いで、ワイヤー−メッシュフィルターを用いて、ジャガイモから油およびPHAを含有するアセトン溶液を排出させる。植物性油、ポリ(3−ヒドロキシブチレート−コ−3−ヒドロキシヘプタノエート)およびアセトンを含有する抽出溶液を蒸気加熱したケトル内に入れ、揮発性アセトンを沸騰除去し、それを水冷濃縮器により回収する。アセトン除去の後、ポリ(3−ヒドロキシブチレート−コ−3−ヒドロキシヘプタノエート)の固形フレークが残留油中に現れ、それを微細メッシュフィルターを用いることにより排出させ、純粋な植物性油7gが得られる。ポリマーフレークを、濃縮器により予め回収した冷アセトンを用いて洗浄し、残留載荷油を除去し、次いで、乾燥し、6gのポリ(3−ヒドロキシブチレート−コ−3−ヒドロキシヘプタノエート)の結晶固形物が得られる。洗浄に用いたアセトンは、前記植物性油と合体し、次いで、ポリ(3−ヒドロキシブチレート−コ−3−ヒドロキシヘプタノエート)のさらなる抽出に用いる。
上述した全ての刊行物、発行された特許および特許出願は、引用によりそれら全体が本明細書に取り込まれる。
本明細書に記載される例および態様は、説明のみを目的とするものであり、それに鑑みて多様な修飾または変更が当業者に示唆され、それらは、本出願の範囲および精神並びに後述の請求の範囲の範疇内に含まれるべきものである。

Claims (5)

  1. ポリヒドロキシアルカノエートを含むバイオマスからポリヒドロキシアルカノエートを分離するための方法において、前記方法が、
    a)前記バイオマスをポリヒドロキシアルカノエート溶媒およびポリヒドロキシアルカノエートに対する制限付き非溶媒により処理することと、
    b)いずれもの不溶性バイオマスを除去し、もって、ポリヒドロキシアルカノエートおよびポリヒドロキシアルカノエートに対する制限付き非溶媒の溶液を後に残すことであって、前記制限付き非溶媒が、それ自体はポリヒドロキシアルカノエートに対する非溶媒の物質であり、前記制限付き非溶媒が、溶媒と混合されたときポリヒドロキシアルカノエートを溶解することができるようになるものであることと、
    c)前記溶液から前記ポリヒドロキシアルカノエート溶媒を除去し、もって、前記ポリヒドロキシアルカノエートに対する制限付き非溶媒中の沈殿したポリヒドロキシアルカノエートのサスペンジョンを得ることと
    d)前記ポリヒドロキシアルカノエート溶媒が、アセトン、クロロホルム、およびそれらの混合物からなる群から選択されることと、
    e)前記ポリヒドロキシアルカノエートに対する制限付き非溶媒が、ドデカン、ヘキサデカン、1−ヘキサノール、植物油、およびそれらの混合物からなる群から選択されることと
    を特徴とする方法。
  2. 前記ポリヒドロキシアルカノエートに対する制限付き非溶媒を除去し、もって、前記ポリヒドロキシアルカノエートを後に残すことをさらに特徴とする請求項1の方法。
  3. 前記バイオマスがバクテリアまたは植物材料である請求項1又は2の方法。
  4. 前記ポリヒドロキシアルカノエートが次の繰り返し単位:
    Figure 0004201834
    (式中、Rは好ましくは、H、アルキルまたはアルケニルであり、mは1ないし4である。)を含む請求項1ないし3のいずれか1項の方法。
  5. 前記ポリヒドロキシアルカノエートが少なくとも2種のランダムに繰り返すモノマー単位を含み、第1のランダムに繰り返すモノマー単位が次の構造:
    Figure 0004201834
    (式中、R1はHまたはC1ないしC2アルキルであり、nは1または2である。)を有し、第2のランダムに繰り返すモノマー単位が次の構造:
    Figure 0004201834
    (式中、R2はC3ないしC19アルキルまたはC3ないしC19アルケニルである。)を有し、前記ランダムに繰り返すモノマー単位の少なくとも50%が、前記第1のランダムに繰り返すモノマー単位の構造を有するものである請求項1ないし4のいずれか1項の方法。
JP50948897A 1995-08-21 1996-08-16 Phaに対する制限付き非溶媒の使用により容易化されたバイオマスからのポリヒドロキシアルカノエートの溶媒抽出 Expired - Fee Related JP4201834B2 (ja)

Applications Claiming Priority (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US256795P 1995-08-21 1995-08-21
US60/002,567 1995-08-21
US60131796A 1996-02-16 1996-02-16
US08/601,317 1996-02-16
PCT/US1996/013261 WO1997007229A1 (en) 1995-08-21 1996-08-16 Solvent extraction of polyhydroxyalkanoates from biomass facilitated by the use of a marginal nonsolvent for pha

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2000516801A JP2000516801A (ja) 2000-12-19
JP4201834B2 true JP4201834B2 (ja) 2008-12-24

Family

ID=26670558

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP50948897A Expired - Fee Related JP4201834B2 (ja) 1995-08-21 1996-08-16 Phaに対する制限付き非溶媒の使用により容易化されたバイオマスからのポリヒドロキシアルカノエートの溶媒抽出

Country Status (19)

Country Link
EP (1) EP0846184B1 (ja)
JP (1) JP4201834B2 (ja)
KR (1) KR100262358B1 (ja)
CN (1) CN1069345C (ja)
AT (1) ATE217908T1 (ja)
AU (1) AU704379B2 (ja)
BR (1) BR9610256A (ja)
CA (1) CA2230049C (ja)
CZ (1) CZ295187B6 (ja)
DE (1) DE69621342T2 (ja)
DK (1) DK0846184T3 (ja)
ES (1) ES2177796T3 (ja)
HK (1) HK1011871A1 (ja)
HU (1) HU222563B1 (ja)
MX (1) MX9801381A (ja)
NO (1) NO980701L (ja)
PT (1) PT846184E (ja)
RU (1) RU2196177C2 (ja)
WO (1) WO1997007229A1 (ja)

Families Citing this family (24)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0975788A1 (en) * 1997-04-15 2000-02-02 Monsanto Company Methods of pha extraction and recovery using non-halogenated solvents
DE69837914T2 (de) * 1997-04-15 2008-02-21 Metabolix, Inc., Cambridge Hochtemperatur-PHA Extraktion mit schlecht-lösenden Lösungsmittel für PHA
EP1044278A1 (en) * 1998-01-05 2000-10-18 Monsanto Company Biosynthesis of medium chain length polyhydroxyalkanoates
DE69903792T2 (de) 1998-01-07 2003-08-14 Metabolix Inc Tierfutterzusammensetzungen
MXPA00009754A (es) 1998-04-08 2002-05-08 Metabolix Inc Metodos para la separacion y purificacion de biopolimeros.
CA2333005A1 (en) 1998-06-09 1999-12-16 Tillman U. Gerngross Methods and apparatus for the production of amorphous polymer suspensions
CA2373131C (en) * 1999-05-12 2004-11-02 Metabolix, Inc. Methods for purifying polyhydroxyalkanoates
DE60231325D1 (de) 2001-11-15 2009-04-09 Biomatera Inc Verfahren zur herstellung von gelen
EP1550724A1 (en) * 2002-09-30 2005-07-06 Kaneka Corporation Method of coagulating poly-3-hydroxyalkanoic acid
BR0315787A (pt) 2002-11-08 2005-09-13 Kaneka Corp Dispersão aquosa de poliéster biodegradável e processo para preparo do mesmo
CA2544588A1 (en) * 2003-11-21 2005-06-02 Kaneka Corporation Process for producing polyhydroxyalkanoate crystal
US7098298B2 (en) * 2003-11-21 2006-08-29 Kaneka Corporation Method for producing polyhydroxyalkanoate crystal
US7153928B2 (en) 2003-11-21 2006-12-26 Kaneka Corporation Method for producing polyhydroxyalkanoate crystal
KR101130191B1 (ko) 2003-11-28 2012-03-29 피에이치비 인더스트리얼 에스.에이. 세포 바이오매스로부터 폴리하이드록시알카노에이트(˝phas˝) 를 회수하는 방법
TW200613560A (en) 2004-06-29 2006-05-01 Procter & Gamble Solvent extraction of polyhydroxyalkanoates from biomass
TW200617171A (en) 2004-06-29 2006-06-01 Procter & Gamble Improved process for the solvent-based extraction of polyhydroxyalkanoates from biomass
CA2579721C (en) * 2004-09-13 2012-11-27 Metabolix, Inc. Single solvent polymer extraction methods
US20060057691A1 (en) * 2004-09-15 2006-03-16 Karunakaran Narasimhan Process for the extraction of polyhydroxyalkanoates from biomass
MX2008008292A (es) * 2008-06-23 2009-12-23 Ct Investig Y Estudios Del Ipn Metodos para la produccion de polihidroxialcanoatos (pha) de cadena media usando aceite vegetal como fuente de carbono.
MY155003A (en) * 2009-01-13 2015-08-28 Plainexus Res Lab Sdn Bhd A method for producing biodegradable resins
CZ307015B6 (cs) 2014-06-03 2017-11-15 Nafigate Corporation, A.S. Způsob izolace polyhydroxyalkanoátů z biomasy fermentované mikroorganismy produkujícími polyhydroxyalkanoáty a/nebo z biomasy obsahující alespoň jednu plodinu produkující polyhydroxyalkanoáty
EP4081573A1 (en) 2019-12-23 2022-11-02 CO2BioClean GmbH Novel bioplastics
CN115667362A (zh) 2020-05-18 2023-01-31 文维罗科技生物技术公司 用于从富含pha的细菌生物质中分离pha的方法
EP4108776A1 (en) 2021-06-22 2022-12-28 CO2BioClean GmbH Production of biopolymers

Family Cites Families (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0015123B1 (en) * 1979-02-21 1982-12-22 Imperial Chemical Industries Plc A process for the extraction of poly-3-hydroxy-butyric acid from microbial cells
EP0024810B2 (en) * 1979-08-13 1989-07-26 Imperial Chemical Industries Plc Production of shaped articles by removal of solvent from gels of high molecular weight crystalline polymers
GB8311677D0 (en) * 1983-04-28 1983-06-02 Ici Plc Extraction process
JPH03180186A (ja) * 1989-09-08 1991-08-06 Showa Denko Kk 共重合体およびその製造法
AT395319B (de) * 1990-10-05 1992-11-25 Danubia Petrochem Polymere Verfahren zur gewinnung eines polyhydroxyalkanoates aus dem zellmaterial eines mikroorganismus und polyhydroxyalkanoatflocken
JP2777757B2 (ja) * 1991-09-17 1998-07-23 鐘淵化学工業株式会社 共重合体およびその製造方法
EP0569569A1 (fr) * 1991-11-29 1993-11-18 Firmenich Sa PROCEDE POUR L'OBTENTION D'ACIDE POLY-$g(b)-HYDROXY-OCTANOIQUE

Also Published As

Publication number Publication date
HK1011871A1 (en) 1999-07-23
BR9610256A (pt) 1999-07-06
NO980701D0 (no) 1998-02-19
RU2196177C2 (ru) 2003-01-10
AU704379B2 (en) 1999-04-22
PT846184E (pt) 2002-09-30
CZ295187B6 (cs) 2005-06-15
EP0846184A1 (en) 1998-06-10
CA2230049C (en) 2005-11-15
KR100262358B1 (ko) 2000-08-01
DK0846184T3 (da) 2002-07-15
DE69621342T2 (de) 2003-01-23
CA2230049A1 (en) 1997-02-27
HUP9901587A2 (hu) 1999-08-30
AU6775896A (en) 1997-03-12
HUP9901587A3 (en) 2000-06-28
CN1069345C (zh) 2001-08-08
ES2177796T3 (es) 2002-12-16
NO980701L (no) 1998-04-21
ATE217908T1 (de) 2002-06-15
EP0846184B1 (en) 2002-05-22
CZ51498A3 (cs) 1998-08-12
WO1997007229A1 (en) 1997-02-27
JP2000516801A (ja) 2000-12-19
KR19990044018A (ko) 1999-06-25
HU222563B1 (hu) 2003-08-28
MX9801381A (es) 1998-11-30
DE69621342D1 (de) 2002-06-27
CN1194008A (zh) 1998-09-23

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4201834B2 (ja) Phaに対する制限付き非溶媒の使用により容易化されたバイオマスからのポリヒドロキシアルカノエートの溶媒抽出
US5821299A (en) Solvent extraction of polyhydroxy-alkanoates from biomass facilitated by the use of marginal nonsolvent
US5942597A (en) Solvent extraction of polyhydroxyalkanoates from biomass
US6087471A (en) High temperature PHA extraction using PHA-poor solvents
CA2191570C (en) Process for recovering polyhydroxyalkanoates using air classification
JP2008513017A (ja) バイオマスからポリヒドロキシアルカノエート類を抽出する方法
AU701964B2 (en) Process for recovering polyhydroxyalkanoates using centrifugal fractionation
JP2008513018A (ja) バイオマスからポリヒドロキシアルカノエート類を抽出する方法
RU2199587C2 (ru) Способ выделения полигидроксиалканоата из биомассы и полигидроксиалканоат, полученный данным способом

Legal Events

Date Code Title Description
A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20031224

A602 Written permission of extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A602

Effective date: 20040216

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20040330

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20040525

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20040922

A911 Transfer to examiner for re-examination before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20041014

A912 Re-examination (zenchi) completed and case transferred to appeal board

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A912

Effective date: 20050120

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20070521

A602 Written permission of extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A602

Effective date: 20070524

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711

Effective date: 20080328

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080414

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20081008

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111017

Year of fee payment: 3

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees