JP4201633B2 - 鉄筋コンクリート構造物の爆破解体方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本願発明は、鉄筋コンクリート構造物を爆破によって解体する方法に係り、作業の省力化を図るとともに、爆破による破砕領域の制御を容易にし、安全に効率よく構造物を解体する方法を提供するものである。
【0002】
【従来の技術】
鉄筋コンクリート構造物が老朽化したり、使用性や耐荷性が低下した場合に、その構造物を解体・撤去する必要性が生じる。その解体方法のひとつとして爆破解体方法がある。この方法は、構造物に爆薬を装填し、爆破することにより構造物を破砕し、その後撤去するものである。
【0003】
解体される構造物が、例えば橋脚のように地表面より高く構築されたものであるときは、爆破によって倒壊させるのが効率のよい解体方法となる。このとき構造物は、安全性及び作業性等の要請により、あらかじめ設定されている方向に転倒させるものとし、構造物の所定の範囲を正確に破砕する必要がある。このため、破砕する領域の所定個所に装薬孔を穿設し、適切な爆薬を装填して爆破することによって構造物の所定部分を破砕し、構造物の自重により予定された方向へ転倒させる技術が開示されている(非特許文献1)。
【0004】
このような爆破を用いた解体方法を採用すれば、構造物を短時間で転倒させ、解体することができるため、継続的な騒音や振動を回避することができる。また、短時間で転倒させることができるので、作業効率が良いだけでなく転倒後に地上で撤去作業ができることにより作業安全性に優れている。このことは工費の節減にもつながる。このような優れた点に鑑みて爆破による解体方法が注目されている。
【0005】
【非特許文献1】
日経コンストラクション,2003.1.10,p.30〜p.34
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記のような解体方法には解決が望まれる次のような課題がある。
一般に、コンクリート構造物中に埋設された鉄筋は爆破によって切断されにくく、多くの鉄筋が配置された橋脚等では、爆破による破砕が生じにくい。このため、事前に破砕の障害になる鉄筋を切断または除去しておかなければならない。上記文献(非特許文献1)に記載の技術では、鉄筋の埋設深さまでコンクリートを切削し、鉄筋を露出して除去したり、切断している。
【0007】
しかし、このような方法では、橋脚に埋設されている鉄筋が構造物の表面に現れるまで、いわゆるかぶり部分のコンクリートを広い範囲で切削する必要があり、このために多くの労力と費用がかかることになる。一方、鉄筋が埋設されたまま爆破しようとすると多くの爆薬が必要となったり、予測したとおりに破砕が生じず、後の作業が困難になってしまうこともある。
【0008】
また、橋脚等の高い構造物を予定されている方向に転倒させるためには、所定の範囲を正確に破砕する必要がある。つまり、転倒させるのに充分な範囲を確実に破砕するとともに、構造物の断面の一部を破砕せずに残すことことによって、この部分が転倒時の支点となって正確な方向に転倒を制御することが可能となる。したがって、爆破する橋脚において、鉄筋によるコンクリートの拘束を解除しておく領域と鉄筋の拘束力を維持させておく領域とを的確に区別し、鉄筋を切断若しくは除去する必要がある。
【0009】
さらに、橋脚が爆破により転倒した後の除去作業効率を考慮した場合、爆破後のコンクリート塊は適当な大きさに破砕されているのが望ましく、コンクリートに対する鉄筋の拘束力を完全に解放しないほうがよい場合もある。つまり、鉄筋の拘束力を完全に解放してしまうと爆破のエネルギーの多くが外部に解放されてしまい、コンクリートが細かく破砕されないこととになる。鉄筋による適度の拘束があることによって爆破のエネルギーがコンクリートに伝達され、コンクリートは、後の処理が容易となる程度に小さく破砕される。
【0010】
本願に係る発明は、上記のような事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、作業効率を高めて工期を短縮するとともに、爆破による破砕領域の制御が容易で、作業効率及び作業安全性の高い鉄筋コンクリート構造体の爆破解体方法を提供することである。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、請求項1に係る発明は、 鉄筋コンクリートの構造物の爆破によって破砕しようとする領域と破砕せずに残す領域との境界部に、構造物の表面から境界溝を切削し、 該境界溝は、該構造物内に配置された鉄筋が露出する深さとし、 該境界溝内で鉄筋を切断し、該構造物の破砕しようとする領域に装薬孔を穿設し、 該装薬孔に爆薬を装填して爆破することを特徴とする鉄筋コンクリート構造物の爆破解体方法を提供する。
【0012】
この解体方法では、爆破によって破砕しようとする領域と破砕せずに残す領域との境界部に切削した溝内で鉄筋が切断されており、破砕する領域内に装填された爆薬による爆破のエネルギーは、鉄筋の切断部で解放され、破砕する領域のみを適切に破砕する。したがって、破砕せずに残す領域をと破砕する領域とを正確に制御することが可能となる。
また、コンクリートの切削は溝を形成するもので、その切削の深さは切断しようとする鉄筋が露出する深さで足りる。よって、少ない切削によって所定の領域を適切に破砕することができ、コンクリートを切削するための労力を大幅に低減することができる。
さらに、破砕する領域の一部のみを溝状に切削するため、装薬孔の穿設は、切削していない凸凹のない滑らかな表面からでき、穿設孔の深さ正確に把握できる。 このことから、爆薬の装填を正確な位置に行うことができ、爆破の効果を制御することが容易となる。
【0013】
請求項2に係る発明は、 請求項1に記載の鉄筋コンクリート構造物の爆破解体方法において、 前記構造物の破砕しようとする領域には、鉄筋に到達する深さの中間溝を所定間隔で切削し、該中間溝内で鉄筋を切断するものとする。
【0014】
上記解体方法では、構造物の破砕しようとする領域に一定の間隔で切削された中間溝内で鉄筋が切断されるので、鉄筋の拘束は低減され、爆破による破砕が生じやすくなる。そして、この中間溝の間隔を適切に設定することにより、破砕状態を制御することが可能となり、所定の領域のみを適切に破砕することができる。
また、中間溝は鉄筋が露出する深さまで切削すればよく、少ない切削量で鉄筋の拘束を適切に解放することができる。
【0015】
請求項3に係る発明は、 請求項1又は請求項2に記載の鉄筋コンクリート構造物の爆破解体方法において、 前記構造物の破砕しようとする領域内に所定間隔で設ける中間溝は、コンクリート内に配置された最外層の鉄筋を切断できる方向に切削するものとする。
【0016】
鉄筋コンクリート構造物には、一般に主鉄筋と配力鉄筋もしくは帯鉄筋が埋設されている。例えば、橋脚には橋脚の軸方向に埋設された鉄筋、つまり主鉄筋とその外側に水平方向に配置された鉄筋、つまり帯鉄筋が埋設されている。このような構造物では、内側の鉄筋が外側へ押し出されるのを外側の鉄筋が拘束しており、外側の鉄筋を所定の間隔で切断しておくことによって、爆破時にコンクリート内で生じる爆発の圧力に対して鉄筋の拘束を大幅に解放することができる。
また、この解体方法においては、破砕しようとする領域内で切削する中間溝が少なくても広い範囲で鉄筋の拘束を解放することができ、コンクリート切削のコストを軽減することができる。
【0017】
請求項4に係る発明は、請求項1、請求項2又は請求項3に記載の鉄筋コンクリート構造物の爆破解体方法において、 前記境界溝又は中間溝内で露出する鉄筋のうち、一部を切断し、残りは切断せずに残すものとする。
【0018】
この解体方法では、溝内で露出する鉄筋の一部だけを切断し、残りはそのまま維持するので鉄筋のコンクリートに対する拘束力を調整することができる。つまり、切断する鉄筋と切断しない鉄筋の量を適切に設定することにより、解体される構造物の大きさや装填される爆薬の量等を勘案しながら爆破による破砕のレベルを調整できる。これにより、爆破後のコンクリート片の大きさやその飛散の度合いを調整でき、爆破により転倒した後の構造物を除去する作業の効率を向上させることができる。
【0019】
請求項5に係る発明は、請求項1、請求項2、請求項3又は請求項4に記載の鉄筋コンクリート構造物の爆破解体方法において、 装薬は構造物の表面に近い浅い層から深い層へ複数の層にわたって行うものとし、 浅い層に装填した爆薬から深い層に装填した爆薬へと、時間差をおいて爆発させるものとし、 浅い層の爆薬は、境界溝又は中間溝付近に装填したものから、境界溝又は中間溝から離れた位置に装填したものへと、時間差をおいて爆発させるものとする。
【0020】
一般に構造物の深い位置での爆破は負荷が大きく、コンクリートが破砕しにくいが、この方法では構造物の表面に近い浅い層から深い層へと微小な時間差を設けて爆発させるので、先に表面のコンクリートが破砕され、深層の爆薬の爆発時の負荷が低減される。したがって、深層の爆薬も有効にコンクリートを破砕することができ、構造物全体が確実に破砕される。また、浅層での爆破は、構造物の表面付近に配置された鉄筋の影響を受けやすいが、鉄筋が切断された溝に近い位置から爆破し、順次遠い位置の爆破を行うことによって、溝に近い位置からコンクリートが破砕されて鉄筋の拘束が解放されるので、全域を均等に破砕することができる。このように時間差をおいて装填して爆薬を爆発させることにより、構造物の爆破の効果を確実なものにすることができる。
なお、爆破の時間差は、1/10秒〜1秒程度とするのが望ましいが、爆薬を誘発させる雷管に設定が可能な点火遅延時間の範囲で適宜に定めることができる。
【0021】
請求項6に係る発明は、 鉄筋コンクリート構造物である橋脚の断面の一部を非破砕部とし、残りの断面を破砕部として、該橋脚の前記破砕部の周面に周方向の下端溝を切削し、 前記非破砕部と破砕部との境界より破砕部側の斜め上方となる位置に上端溝を設け、 前記上端溝及び下端溝内で鉄筋を切断し、
前記上端溝より下方で前記下端溝より上方の範囲に装薬孔を穿設し、 該装薬孔に爆薬を装填して爆破するものとする。
【0022】
上記方法では、橋脚の破砕部がくさび状に設定され、この部分が爆破によって破砕される。そして、下端付近の断面の内、くさび状の破砕部の先端付近に非破砕部が設けられ、この部分は破砕されずに残るので、橋脚はこの非破砕部を支点にして、くさび状に破砕された方向に転倒する。したがって、橋脚を確実に所定の方向に転倒させることができる。
【0023】
また、限られた範囲に溝を切削し、この溝内で鉄筋を切断して拘束を解放するので、破砕する領域と破砕しない領域を正確に制御することができ、所定の方向に確実に転倒させることができる。また、溝の切削量は少なく抑えられており、効率よく橋脚を解体することが可能となる。
【0024】
請求項7に係る発明は、請求項6に記載の解体方法において、 前記上端溝と下端溝との間には、鉛直方向の溝を周方向に所定の間隔で設け、該鉛直溝内で、水平方向に配置された帯鉄筋を切断するものとする。
【0025】
鉄筋コンクリートの橋脚は、一般に鉛直方向に大きな曲げモーメントに抵抗する主鉄筋が配置され、その外側を囲むように帯鉄筋が配置されている。この帯鉄筋は周方向に閉じた形状で配置され、主鉄筋が外側に押し出されるのを拘束するように配置されている。したがって、上記鉛直方向に設けた溝内で水平方向に配置された帯鉄筋を切断することによって、鉛直方向の主鉄筋の拘束が低減され、鉄筋が配置された位置の内側で爆破することによって、鉄筋が外側へ押し出されてコンクリートが充分に破砕される。
【0026】
【発明の実施の形態】
以下、本願発明の実施の形態を図に基づいて説明する。
図1は、本願発明の一実施形態である爆破解体方法によって解体された橋梁の概略側面図である。
この橋梁は、架橋地点の両側にそれぞれ第1の橋台1と第2の橋台2とが設けられ、これらの間に第1の橋脚3と第2の橋脚4とが設けられており、これらの間にヒンジを有する桁を架け渡した3径間の橋梁である。
【0027】
上記桁は、第1の橋台1から第1の橋脚3に架け渡され、中央径間に所定長の張り出し部を有する第1のコンクリート桁5と、第2の橋台2から第2の橋脚4上で連続し、中央径間に張り出した第2のコンクリート桁6と、中央径間へ張り出している2つのコンクリート桁5,6の先端間に架け渡された鋼桁7とを有している。コンクリート桁5,6の先端には桁受け部5a,6aが設けられ、鋼桁7はこれらの上に載置され、支承(図示せず)を介して単純支持されている。コンクリート桁5,6は、橋台1,2と橋脚3,4によって支持され、橋脚3,4上では支承8を介して、橋軸と直角方向の水平軸線回りに回動が可能に支持されている。また、橋台1,2上では、支承(図示せず)を介して支持されるとともに、中央径間側へのコンクリート桁5,6の転倒モーメントを抑えるために、橋台1,2とアンカー(図示せず)によって連結されている。
【0028】
上記第1の橋脚3は、図1(b)に示すように、鉄筋コンクリートのフーチング9上に、2本の円柱3a、3bを桁の幅方向に並べて立設し、これらの上部を梁3cで連結したものである。これらの円柱3a,3bは、鉄筋コンクリートからなるものであり、円柱の周面付近には、鉛直方向の主鉄筋が所定のピッチで埋め込まれ、その外側には、水平方向に帯鉄筋が配置されている。そして、大きな曲げモーメントに抵抗することができるように、主鉄筋及び帯鉄筋は外側及び内側の2段に配置されている。
【0029】
上記橋梁の解体は、まず中央径間の鋼桁7を撤去することから始められる。この鋼桁7の撤去は、クレーンで吊り上げて地表面上に降ろし、切断・解体してもよいし、支保工上で支持しながら一部ずつを切断し、落下させてもよい。また、爆破によって落下させてもよい。
コンクリート桁5,6は、橋台1,2及び橋脚3,4上に支持したまま、橋脚を図2(b)に示すように横方向に転倒させ、転倒後に油圧破砕機等を用いて解体する。
【0030】
次に、爆破によって橋脚3をコンクリート桁5とともに横方向に転倒させる工程を、図2、図3、図4及び図5に基づいて詳細に説明する。
橋脚3を、図2(b)に矢印で示す方向に倒壊させるために、破砕する領域13(破砕部)と破砕しない領域14(非破砕部)を設定する。まず、下端付近で破砕する領域の下側の基準線11を水平方向に設定する。この基準線11上で、破砕する領域13は、橋脚の2本の柱のうち倒壊させる側の柱3bともう一つの柱3aの半分とする。そして、破砕しない部分14は、残りの部分すなわち倒壊させる側と反対側の柱の半分とする。破砕する領域の上限15a,15bは、非破砕部側から破砕する領域へ斜め上方に向けて設定した上側の基準線12(図2及び図3中に一点鎖線で示す)付近で設定する。ただし、必ずしも基準線12上である必要はなく、図3に示すように水平方向に設定することができる。また、多少は基準線12より上方又は下方であってもよいし、基準線12の方向に傾斜して設定してもよい。
【0031】
上記のように設定された上側の基準線12と下側の基準線11とを目安にして破砕する範囲が決定されるので、倒壊させる側で破砕する領域13は高さ方向に広くなり、破砕する領域ががほぼくさび状となる。
【0032】
この破砕する領域13に切削する溝を図3及び図4に基づいて説明する。
2本の円柱3a,3bの下端付近に、上記基準線11に沿って断面の周方向に下端溝21,22(境界溝)を切削する。このとき、倒壊させる側の柱3bには全周にわたって下端溝22を形成し、反対側の円柱3aの下端部分に切削する下端溝21は、橋脚3を倒壊させる方向と反対側の領域の一部を残して切削する。
また、上側の基準線12付近で、2つの円柱3a,3bに下端溝と同様に周方向の上端溝23,24を水平に形成する。
【0033】
さらに、円柱3a,3bに配置された帯鉄筋35を切断できる位置、つまり円柱3a,3bの周面に鉛直方向の溝を切削する。倒壊方向に位置している円柱3bには周方向に等間隔で4本の鉛直溝28,29,30,31を切削し、他方の円柱11には、倒壊方向に近い部分に等間隔で3本の宴曲溝25,26,27を切削する。このうち2本は非破砕部との境界に設けられるもの(境界溝)となる。
【0034】
これらの溝の切削の深さはいずれも鉄筋が露出する程度とし、溝の幅及び深さは溝内に露出した鉄筋を切断できる程度とする。なお、これらの溝は、ウォータジェットやブレーカー等を使用し切削する。特に、ウォータジェトを使用すれば、溝の幅、深さを容易に調整して、円柱3a,3bに埋設されている鉄筋が露出する深さの溝を効率よく形成することができる。
【0035】
そして、上記溝内で、図5に示すように鉄筋を切断する。鉄筋は、橋脚の断面形状、寸法、コンクリートの強度、鉄筋の配置量、爆薬の量等を勘案し、溝内に露出している鉄筋をすべて切断してもよいし、一部の鉄筋を残して切断することもできる。この実施形態では、図4及び図5に示すように橋脚の円柱3a,3bに、鉛直方向の主鉄筋34及びその外側を囲む水平方向の帯鉄筋35がそれぞれ2段に配置されており、水平方向の溝21,22,23,24では、外側の主鉄筋34aを全部切断し、内側の主鉄筋34bは、1本おきに半分の本数を切断する。また、鉛直方向の溝25,26,27,28,29,30,31内では、2段に配置された帯鉄筋35の全部を切断する。
【0036】
なお、切断する鉄筋の量を決定するにあたり、コンクリートに対する鉄筋の拘束力をどの程度維持しておくかは、爆破時の破砕状態に影響を与えるため適切に設定する必要がある。つまり、鉄筋の拘束が小さいと爆破したときに円柱が大きなコンクリート塊に破砕され、後の処理における作業性が悪くなる。逆に鉄筋の拘束力が過剰に維持されていると円柱の破壊が充分に行われず、橋脚全体が倒壊しないこともある。そのため、事前に試験爆破等を行い、切断する鉄筋を適切に決定するのが望ましい。
【0037】
鉄筋の切断は、高圧ガスの噴射による火炎を用いて行ってもよいし、研磨材を含むウォータジェットを使用することもできる。また、カッター等によって機械的に切断することもできる。
【0038】
次に爆薬を装填する装薬孔の穿設について図3及び図4に基づいて説明する。
円柱3a,3bの溝で区切られた領域内すなわち破砕部内で、所定の位置に装薬孔41,42を穿設する。上記装薬孔は、円柱の表面から浅い位置までの装薬孔41と、深い位置に達する装薬孔42とを設け、複数の深さの装薬孔を設ける。このとき、装薬孔を穿設するためには、岩盤やコンクリート等に削孔するための削岩機を用いて、正確に穿設する。削孔は、円柱の周面の溝が切削されていない表面から行うものとし、表面からの深さが正確に所定の値となるように行う。削孔を溝が切削されていない位置で行うことにより、円柱の表面からの装薬孔41,42の深さの測定が容易となり、装薬孔を正確に穿設する作業が効率よく行われる。
【0039】
その後、この装薬孔41,42へ爆薬を装填する。爆薬には点火のための電気雷管が付加される。そして、雷管は通電によって着火され、瞬時に爆発するもの、所定の微小時間遅延して爆発するものが用いられる。つまり深い孔42に装填された雷管は浅い孔41に装填されたものより、1/10秒程度遅延して爆破するものを用いる。複数の浅い孔41に装填された雷管は一斉に爆発するものであってもよいが、主鉄筋を切断した溝に近い孔41aから先に点火し、溝から離れた位置の孔41bへと順次に遅延させることもできる。つまり鉄筋の拘束が小さいところから順次に爆破するものである。このように遅延して爆破することにより、爆発時の負荷をほぼ均等にし、全体を適切に破砕することが可能となる。
【0040】
上記のような解体方法では、破砕する部分の周囲を溝状に切削し、この境界溝内に露出した鉄筋を切断することにより、鉄筋とコンクリートとの拘束力を減少させ、破砕する領域と破砕しない領域とを区別して爆破を行うことができる。また、破砕する領域については、適宜に中間溝を切削して鉄筋を切断することにより鉄筋の拘束を低減することができ、爆破による破砕を適切に行うことが可能となる。このため、切削に要する労力を減少することができるだけでなく、切削した境界溝及び中間溝内で切断する鉄筋量を適宜に設定することができ、少量の鉄筋を切断せずに残してコンクリートを拘束する力を維持することによって、爆破によるコンクリートの破砕状態を制御することも可能となる。つまり、拘束力をある程度維持することにより破砕される領域に装填された爆薬の効果を有効に利用し、コンクリートを適切な大きさに破砕することができる。
【0041】
次に、本願に係る発明の他の実施形態を、図6、図7及び図8に基づいて説明する。
この解体方法の対称となるコンクリート構造物は、先に説明した方法と同様にコンクリートの桁52を支持する橋脚51であるが、この橋脚51は、図6(b)に示すように、長円形の断面を有するものである。この橋脚51を桁52とともに、図7中に矢印で示すように、爆破によって側方に転倒させ、解体する。
【0042】
爆破によって破砕する領域56は、地表面近くで水平に設定された下側の基準線53と、この上方で、転倒させる側に向かって上昇するように設定された斜め方向の上側の基準線54との間でほぼくさび状に設定される。そして、転倒させる側と反対側の一部は破砕しない領域55とし、この部分を支点にして橋脚全体を側方に転倒させるものである。
【0043】
この橋脚の周面には、下側の基準線53に沿って水平方向に設けられる下端溝61と、上方の基準線54近くで水平方向に設定され、階段上に形成される上端溝62と、上端溝62と下端溝61とを連続させるように鉛直方向に設けられる鉛直溝63とが切削される。鉛直溝63は周方向に所定間隔をあけて設けられ、階段状になった上端溝62のそれぞれと連続する。そして、非破砕領域55を除いて、下側溝61と上側溝62と鉛直溝63とで破砕する領域56の周面を囲むように形成される。
【0044】
これらの溝は、図8に示すように橋脚51の表面下に2段で配置された鉛直方向の主鉄筋71又は水平方向の帯鉄筋72が露出する深さまで切削する。そして、下端溝61及び上端溝62内で外側の主鉄筋71aの全てを切断し、内側主鉄筋71bの半数を1本おきに切断する。また、鉛直溝63内では外側及び内側の帯鉄筋72の全てを切断する。
なお、図6及び図7に示す橋脚では、図9に示すように上端溝81を上側の基準線54に沿って斜め方向に設け、この上端溝81内で鉛直方向の主鉄筋71と水平方向の帯鉄筋72とを切断してもよい。
【0045】
上記のように溝61,62,63を形成した後、図8中に示すように浅い装薬孔73と深い装薬孔74とを所定の間隔で設け、これらに爆薬を装填して浅い層から深い層へ、微小時間差で爆破することによって所定の領域を破砕し、橋脚51を桁52とともに側方へ転倒させることができる。
【0046】
【発明の効果】
以上説明したように、本願発明に係る鉄筋コンクリート構造物の爆破解体方法では、爆破によって破砕しようとする領域と破砕せずに残す領域との境界部に、表面から溝を切削し、この溝内で鉄筋を切断した後、破砕する領域に装薬して爆破を行うので、領域を正確に制御してコンクリート構造物を破砕することができる。また、鉄筋の拘束の程度も選択して破砕状態を制御することも可能となる。さらに、鉄筋の拘束を低減するために鉄筋をはつり出す作業が大幅に低減され、作業の効率が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明に係る爆破解体方法を適用して解体することができる橋梁の概略側面図である。
【図2】図1に示す橋梁を解体するために橋脚を転倒させる方向及びそのために破砕するする領域を示す概略図である。
【図3】図2に示す橋脚に設ける溝及び装薬孔を示す概略図である。
【図4】図3に示す橋脚のA−A断面図である。
【図5】図3に示す橋脚に切削された溝及びこの溝内で切断された鉄筋を示す拡大断面図である。
【図6】本発明の爆破解体方法が適用される橋脚の他の例を示す正面図及び平断面図である。
【図7】図6に示す橋脚の破砕する領域、切削する溝の位置及び装薬孔の位置をを示す概略図である。
【図8】図7に示す橋脚のB−B断面図である。
【図9】図6に示す橋脚に切削する溝の配置の他の例を示す概略図である。
【符号の説明】
1 第1の橋台
2 第2の橋台
3 第1の橋脚
4 第2の橋脚
5 第1のコンクリート桁
6 第2のコンクリート桁
7 鋼桁
8 支承
9,10 フーチング
11 下側の基準線
12 上側の基準線
13 破砕する領域
14 破砕しない領域
15 破砕する領域の上限
21,22,23,24 水平方向の溝
25,26,27,28,29,30,31 鉛直方向の溝
34 主鉄筋
35 帯鉄筋
41 浅い装薬孔
42 深い装薬孔
51 橋脚
52 コンクリート桁
53 下側の基準線
54 上側の基準線
55 破砕しない領域
56 破砕する領域
61 下端溝
62 上端溝
63 鉛直溝
71 主鉄筋
72 帯鉄筋
73 浅い装薬孔
74 装薬孔

Claims (7)

  1. 鉄筋コンクリートの構造物の、爆破によって破砕しようとする領域と破砕せずに残す領域との境界部に、構造物の表面から境界溝を切削し、
    該境界溝は、該構造物内に配置された鉄筋が露出する深さとし、
    該境界溝内で鉄筋を切断し、
    該構造物の破砕しようとする領域に装薬孔を穿設し、
    該装薬孔に爆薬を装填して爆破することを特徴とする鉄筋コンクリート構造物の爆破解体方法。
  2. 前記構造物の破砕しようとする領域には、鉄筋に到達する深さの中間溝を所定間隔で切削し、該中間溝内で鉄筋を切断することを特徴とする請求項1に記載の鉄筋コンクリート構造物の爆破解体方法。
  3. 前記構造物の破砕しようとする領域内に所定間隔で設ける中間溝は、コンクリート内に配置された最外層の鉄筋を切断できる方向に切削することを特徴とする請求項2に記載の鉄筋コンクリート構造物の爆破解体方法。
  4. 前記境界溝又は中間溝内で露出する鉄筋のうち、一部を切断し、残りは切断せずに残すことを特徴とする請求項1、請求項2又は請求項3に記載の鉄筋コンクリート構造物の爆破解体方法。
  5. 装薬は構造物の表面に近い浅い層から深い層へ複数の層にわたって行うものとし、
    浅い層に装填した爆薬から深い層に装填した爆薬へと、時間差をおいて爆発させるものとし、
    浅い層の爆薬は、境界溝又は中間溝付近に装填したものから、境界溝又は中間溝から離れた位置に装填したものへと、時間差をおいて爆発させることを特徴とする請求項1、請求項2、請求項3又は請求項4に記載の鉄筋コンクリート構造物の爆破解体方法。
  6. 鉄筋コンクリート構造物である橋脚の断面の一部を非破砕部とし、残りの断面を破砕部として、該橋脚の前記破砕部の周面に周方向の下端溝を切削し、
    前記非破砕部と破砕部との境界より破砕部側の斜め上方となる位置に上端溝を設け、
    前記上端溝及び下端溝内で鉄筋を切断し、
    前記上端溝より下方で前記下端溝より上方の範囲に装薬孔を穿設し、
    該装薬孔に爆薬を装填して爆破することを特徴とする鉄筋コンクリート構造物の爆破解体方法。
  7. 前記上端溝と下端溝との間には、鉛直方向の溝を周方向に所定の間隔で設け、該鉛直溝内で、水平方向に配置された帯鉄筋を切断することを特徴とする請求項6に記載の鉄筋コンクリート構造物の爆破解体方法。
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