JP4201224B2 - トイレ - Google Patents
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- A47—FURNITURE; DOMESTIC ARTICLES OR APPLIANCES; COFFEE MILLS; SPICE MILLS; SUCTION CLEANERS IN GENERAL
- A47K—SANITARY EQUIPMENT NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; TOILET ACCESSORIES
- A47K17/00—Other equipment, e.g. separate apparatus for deodorising, disinfecting or cleaning devices without flushing for toilet bowls, seats or covers; Holders for toilet brushes
- A47K17/02—Body supports, other than seats, for closets, e.g. handles, back-rests, foot-rests; Accessories for closets, e.g. reading tables
- A47K17/026—Armrests mounted on or around the toilet
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Description
【産業上の利用分野】
この発明はトイレに関するものであり、身体障害者用または身体障害者用と一般用トイレとを兼ねた公衆用、施設用、住宅用トイレとして使用されるものである。
【0002】
【従来の技術】
従来におけるこの種のトイレは、便器を囲むようにステージ板を水平状態に設置するとともにこのステージ板の高さを便器の高さに略一致させていた。そして、トイレを使用する者は前記ステージ板に手をついて用を足したり、前記ステージ板に足を伸ばしたまま、又は、横向きやうつ伏せ状態で用を足したりしていた(実公平8−4520号)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、かかる従来のトイレにあっては、トイレの便座がステージ板に揺動可能に設置されていたため、このステージ板を既存のトイレに設置するには、既存の便器の便座および便蓋が邪魔になり、この結果、ステージ板の設置工事に手間がかかるという不都合を有した。
【0004】
この発明の課題は前記不都合を解消することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
前記課題を達成するために、この発明に係るトイレにおいては、便器における便座の後方および両側方を囲むようにステージ板をフレームを介して水平状態に設置するとともにこのステージ板の上面と前記便座の上面とを略面一にし、前記ステージ板をその後端部を中心として水平状態と前端部斜め上方状態との間において揺動可能とするとともにこの揺動の適宜位置で固定可能としたトイレにおいて、前記フレームの前端柱部の上部に前部支持レバーを揺動可能に設置するとともにこの前部支持レバーを略水平状態に後方に延ばしてその先端部を前記ステージ板における裏面の前部に揺動可能に設置し、且つ、前記前記フレームの後横桟に後部支持レバーを揺動可能に設置するとともにこの後部支持レバーを斜め後上がりでステージ板の後方に延ばしてその先端部を前記ステージ板の裏面における後部に揺動可能に設置したため、
【0006】
即ち、便器における便座の後方および両側方を囲むようにステージ板を水平状態に設置するとともにこのステージ板の上面と前記便座の上面とを略面一にしたため、このステージ板を既存のトイレに設置する場合、既存の便器の便座および便蓋が邪魔になることはない。
【0007】
また、前記ステージ板を設置するにあたって、前記フレームの前端柱部の上部に前部支持レバーを揺動可能に設置するとともにこの前部支持レバーを略水平状態に後方に延ばしてその先端部を前記ステージ板における裏面の前部に揺動可能に設置し、且つ、前記前記フレームの後横桟に後部支持レバーを揺動可能に設置するとともにこの後部支持レバーを斜め後上がりでステージ板の後方に延ばしてその先端部を前記ステージ板の裏面における後部に揺動可能に設置したため、
前記ステージ板の前端部を持ち上げると、ステージ板は時計方向(図2において)に揺動する。すると、前部支持レバーが反時計方向に揺動するとともに後部支持レバーが反時計方向に揺動する。このため、ステージ板は前方に移動しながら上方に開放する(図2の矢印方向)。
【0008】
【実施例】
図1はこの発明におけるトイレの実施例の斜視図、図2は他の実施例における図1におけるII−II線断面の要部に相当する図、図3は図1におけるIII 矢視に相当する他の実施例のステージ板の駆動機構を示した斜視図、図4は他の実施例におけるステージ板が持ち上げられた状態の図である。
【0009】
図1において、W,Wは壁部である。また、Mはこの発明に係るトイレであり、前記壁部W,Wによって形成されるコーナー部に配置されている。10は前記トイレMの便器、11はその便座、12は便蓋である。これらの便座11および便蓋は前記便器10に開閉可能に設置されている。また、20は前記トイレMのフレームであり、前記便器10の周囲に設置されている。
【0010】
次に、30はステージ板であり、前記フレーム20に載置された状態で水平状態に固定されている。このステージ板30は、当該トイレMを使用する者が手をついたり、伸ばした足を載置したり、横向き又はうつ伏せに寝たりするためのものである。31は便器嵌挿凹部であり、前記ステージ板30における前記便器10の上方に形成されている。
【0011】
なお、このステージ板30の上面は前記便器10の便座11の上面と略面一の状態に設置されているため、身障者がトイレMを使用するとき便座50の外周囲に邪魔になる段差はなく使用しやすいものである。次に、90,90 は把手であり、前記ステージ板30に設置されている。この把手90,90 はトイレMを使用する際に把持するためのものである。また、ステージ板30の前端縁の下方は解放されているため、所謂、蹴り込み91が設けられているため、便器10の周囲の清掃がしやすいものである。
【0012】
図2,図3及び図4は他の実施例を示したものであり、上記実施例のステージ板30を持ち上げ可能したものである。これらの図において、32,32 は前部支持レバーであり、前記フレーム20の前端柱部21,21 にピン211,211 を介して揺動可能に設置されている。また、この前部支持レバー32,32 は略水平状態で後方(ステージ板30の)に延びその先端部は前記フレーム板30の裏面の前部にピン212,212 を介して揺動可能に設置されている。
【0013】
次に、33は後部支持レバーであり、前記フレーム20の後横桟22にピン221 を介して揺動可能に設置されている。また、この後部支持レバー33は斜め後上がりで後方(ステージ板30の)に延びその先端部は前記フレーム板30の裏面の後部にピン222 を介して揺動可能に設置されている。
【0014】
このため、ステージ板30の前端部を持ち上げると、ステージ板30はピン222 を中心として時計方向(図2において)に揺動する。すると、前部支持レバー32,312がピン211,211 を中心として反時計方向に揺動するとともに後部支持レバー33がピン221 を中心として反時計方向に揺動する。このため、ステージ板30は前方に移動しながら上方に開放する(図2の矢印方向)。なお、60,60 はダンパー(油圧,空気圧)であり、フレーム20の縦桟23,23 と前記前部支持レバー32,32 との間に設置されている。このダンパー60,60 は、前部支持レバー32,32 の揺動を減衰し、前記ステージ板30の急激な揺動を防止するととともに適宜位置で停止させることができる。
【0015】
次に、図4において、70,70 は前板であり、前記フレーム20の前側の両端部に垂直状態に固定されている。71,71 はカバー板であり、前記前板70,70 に蝶番711,711 を介して開閉可能に設置されている。このカバー板71,71 を開放すれば、前記便器10の周囲にモップ, ブラシ等の清掃用具を侵入させやすいものである。なお、このカバー板71,71 を前記ステージ板30の前端縁に連設すれば、ステージ板30の開閉と同時にこのカバー板71,71 を開閉することができ、さらに、清掃の作業能率が向上する。
【0016】
なお、この実施例では、手摺り,水洗タンク,トイレットペーパー等の設置場所については説明していないが、従来技術として考えられているすべての場合を含むものとする。
【0017】
また、ステージ板は三角形状のものに限られるものではなく如何なる形状のものでもかまわない。また、ステージ板を揺動させる機構は、この実施例に記載されているものにかぎらず、従来考えられるすべの機構を含むものとする。
【0018】
【発明の効果】
この発明に係るトイレは、便器における便座の後方および両側方を囲むようにステージ板をフレームを介して水平状態に設置するとともにこのステージ板の上面と前記便座の上面とを略面一にし、前記ステージ板をその後端部を中心として水平状態と前端部斜め上方状態との間において揺動可能とするとともにこの揺動の適宜位置で固定可能としたトイレにおいて、前記フレームの前端柱部の上部に前部支持レバーを揺動可能に設置するとともにこの前部支持レバーを略水平状態に後方に延ばしてその先端部を前記ステージ板における裏面の前部に揺動可能に設置し、且つ、前記前記フレームの後横桟に後部支持レバーを揺動可能に設置するとともにこの後部支持レバーを斜め後上がりでステージ板の後方に延ばしてその先端部を前記ステージ板の裏面における後部に揺動可能に設置したため、
即ち、便器における便座の後方および両側方を囲むようにステージ板を水平状態に設置するとともにこのステージ板の上面と前記便座の上面とを略面一にしたため、このステージ板を既存のトイレに設置する場合、既存の便器の便座および便蓋が邪魔になることはなく、よって、既存のトイレにステージ板を設置するための作業能率が向上する。
【0019】
また、前記ステージ板を設置するにあたって、前記フレームの前端柱部の上部に前部支持レバーを揺動可能に設置するとともにこの前部支持レバーを略水平状態に後方に延ばしてその先端部を前記ステージ板における裏面の前部に揺動可能に設置し、且つ、前記前記フレームの後横桟に後部支持レバーを揺動可能に設置するとともにこの後部支持レバーを斜め後上がりでステージ板の後方に延ばしてその先端部を前記ステージ板の裏面における後部に揺動可能に設置したため、
前記ステージ板の前端部を持ち上げると、ステージ板は時計方向(図2において)に揺動する。すると、前部支持レバーが反時計方向に揺動するとともに後部支持レバーが反時計方向に揺動する。このため、ステージ板は前方に移動しながら上方に開放する(図2の矢印方向)。
このため、ステージ板は、その後方に壁等があっても、これらとの間に隙間を発生させながら開放するため、ステージ板の後端縁の形状に関係なく滑らかに開放させることができるものである。
【0020】
また、前記ステージ板をその後端部を中心として斜め上方に持ち上げた状態で固定すれば、前記便器およびその周辺は広範囲にわたって開放される結果、清掃の際にブラシ,モップ等の清掃具を侵入させやすいとともに動かしやすく、よって、便器およびその周辺を清掃しやすいものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明におけるトイレの実施例の斜視図である。
【図2】 他の実施例の図1におけるII−II線断面の要部に相当する図である。
【図3】 図1におけるIII 矢視に相当する他の実施例のステージ板の駆動機構を示した斜視図である。
【図4】 他の実施例におけるステージ板が持ち上げられた状態の図である。
【符号の説明】
M … トイレ
10 … 便器
11 … 便受口
21 … 前端柱部
22 … 後横桟
30 … ステージ板
31 … 便座配置孔
32 … 前部支持レバー
33 … 後部支持レバー
50 … 便座
71 … カバー板
Claims (1)
- 便器における便座の後方および両側方を囲むようにステージ板をフレームを介して水平状態に設置するとともにこのステージ板の上面と前記便座の上面とを略面一にし、前記ステージ板をその後端部を中心として水平状態と前端部斜め上方状態との間において揺動可能とするとともにこの揺動の適宜位置で固定可能としたトイレにおいて、前記フレームの前端柱部の上部に前部支持レバーを揺動可能に設置するとともにこの前部支持レバーを略水平状態に後方に延ばしてその先端部を前記ステージ板における裏面の前部に揺動可能に設置し、且つ、前記前記フレームの後横桟に後部支持レバーを揺動可能に設置するとともにこの後部支持レバーを斜め後上がりでステージ板の後方に延ばしてその先端部を前記ステージ板の裏面における後部に揺動可能に設置したことを特徴とするトイレ。
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