JP4155427B2 - トイレ - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
この発明はトイレに関するものであり、身体障害者用または身体障害者用と一般用トイレとを兼ねた公衆用、施設用、住宅用トイレとして使用されるものである。
【0002】
【従来の技術】
従来におけるこの種のトイレは、便器の上方に便座を配置するとともにこの便座の周囲にステージ板を配置したものであった。そして、前記便座は前記ステージ板に対して揺動可能であるとともにその上面において略面一の状態に保たれていた。このため、身障者がトイレを使用するとき便座の外周囲に邪魔になる段差は一応無く使用しやすいものとされていた(実公平8−4520号)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、かかる従来のトイレにあっては、便座がステージ板とは別体でステージ板に対して揺動可能に設置されていたため、互いに面一に調整しにくく、便座とステージ板との間に介在する蝶番の故障した場合、また、便座が揺れた場合、便座とステージ板との境に段差ができやすく、この結果、身障者にとって必ずしも便座、ひいてはトイレを使用しやすいものではなかった。
【0004】
この発明の課題は前記不都合を解消することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
前記課題を達成するために、この発明に係るトイレにおいては、便受口を有する便器と便座口を有するステージ板とを備え、前記便器における便受口の上方にフレームを介して前記ステージ板を略水平に設置するとともに前記便器における前記便受口の上方に便座口を配置し、前記ステージ板と前記便座口とを一体成形するとともに、前記ステージ板をその後端部を中心として略水平状態と前端部斜め上方状態との間において揺動可能とするとともにこの揺動の適宜位置で固定可能としたトイレにおいて、前記フレームの前端柱部の上部に前部支持レバーを揺動可能に設置するとともにこの前部支持レバーを略水平状態に後方に延ばしてその先端部を前記ステージ板における裏面の前部に揺動可能に設置し、且つ、前記前記フレームの後横桟に後部支持レバーを揺動可能に設置するとともにこの後部支持レバーを斜め後上がりでステージ板の後方に延ばしてその先端部を前記ステージ板の裏面における後部に揺動可能に設置したため、
即ち、便座とステージ板とを平面状に一体形成したため、従来発生した便座とステージ板との境目の段差という概念はなくないものである。
【0007】
また、前記ステージ板を設置するにあたって、前記フレームの前端柱部の上部に前部支持レバーを揺動可能に設置するとともにこの前部支持レバーを略水平状態に後方に延ばしてその先端部を前記ステージ板における裏面の前部に揺動可能に設置し、且つ、前記前記フレームの後横桟に後部支持レバーを揺動可能に設置するとともにこの後部支持レバーを斜め後上がりでステージ板の後方に延ばしてその先端部を前記ステージ板の裏面における後部に揺動可能に設置したため、
前記ステージ板の前端部を持ち上げると、ステージ板は時計方向(図2において)に揺動する。すると、前部支持レバーが反時計方向に揺動するとともに後部支持レバーが反時計方向に揺動する。このため、ステージ板は前方に移動しながら上方に開放する(図2の矢印方向)。
【0008】
【実施例】
図1はこの発明におけるトイレの斜視図、図2は図1におけるII−II線断面の要部を示した図、図3は図1におけるステージ板の駆動機構を示したIII 矢視斜視図、図4は図1に相当するステージ板が開放した状態の図である。
【0009】
図1及び図4において、W,Wは壁部である。また、Mはこの発明に係るトイレであり、前記壁部W,Wによって形成されるコーナー部に配置されている。10は前記トイレMの便器、11はその便受口である。また、20は前記トイレMのフレームであり、前記便器10の周囲に設置されている。
【0010】
次に、80は枠板であり、前記フレーム20に載置された状態で固定されている。また、30はステージ板であり、前記枠板80の内側に配置された状態で前記フレーム20に載置されている。このステージ板30はその上面において前記枠板80と略面一の状態に設置されているため、身障者がトイレMを使用するときステージ板30の外周囲に邪魔になる段差はなく使用しやすいものである。このステージ板30は、当該トイレMを使用する者が手をついたり、伸ばした足を載置したり、横向き又はうつ伏せに寝たりするためのものである。31は便座口であり、前記ステージ板30における前記便受口11の上方に形成されている。前記ステージ板30におけるこの便座口31の周囲は便座部50として機能する。この便座部50はステージ板30の前端部方向に突出している。これは、前記便器10が前記フレーム20およびステージ板30から突出しているためである。
【0011】
図2,図3及び図4において、32,32 は前部支持レバーであり、前記フレーム20の前端柱部21,21 にピン211,211 を介して揺動可能に設置されている。また、この前部支持レバー32,32 は略水平状態で後方(ステージ板30の)に延びその先端部は前記フレーム板30の裏面の前部にピン212,212 を介して揺動可能に設置されている。
【0012】
次に、33は後部支持レバーであり、前記フレーム20の後横桟22にピン221 を介して揺動可能に設置されている(図2を参照のこと)。また、この後部支持レバー33は斜め後上がりで後方(ステージ板30の)に延びその先端部は前記フレーム板30の裏面の後部にピン222 を介して揺動可能に設置されている。
【0013】
このため、ステージ板30の前端部を持ち上げると、ステージ板30はピン222 を中心として時計方向(図2において)に揺動する。すると、前部支持レバー32,32 がピン211,211 を中心として反時計方向に揺動するとともに後部支持レバー33がピン221 を中心として反時計方向に揺動する。このため、ステージ板30は前方に移動しながら上方に開放する(図2の矢印方向)。なお、60,60 はダンパー(油圧,空気圧)であり、フレーム20の縦桟23,23 と前記前部支持レバー32,32 との間に設置されている。このダンパー60,60 は、前部支持レバー32,32 の揺動を減衰し、前記ステージ板30の急激な揺動を防止するととともに適宜位置で停止させることができる。
【0014】
次に、図1および図4において、70,70 は前板であり、前記フレーム20の前側の両端部に垂直状態に固定されている。71,71 はカバー板であり、前記前板70,70 に蝶番711,711 を介して開閉可能に設置されている。このカバー板71,71 を開放すれば、前記便器10の周囲にモップ, ブラシ等の清掃用具を侵入させやすいものである。なお、このカバー板71,71 を前記ステージ板30の前端縁に連設すれば、ステージ板30の開閉と同時にこのカバー板71,71 を開閉することができ、さらに、清掃の作業能率が向上する。なお、立ち小便をする際には、前記ステージ板30を持ち上げた状態で行えば、前記ステージ板30を汚すことなく用を足すことができる。
【0015】
なお、この実施例では、手摺り,水洗タンク,トイレットペーパー等の設置場所については説明していないが、従来技術として考えられているすべての場合を含むものとする。
【0016】
また、ステージ板は三角形状のものに限られるものではなく如何なる形状のものでもかまわない。また、ステージ板を揺動させる機構は、この実施例に記載されているものにかぎらず、従来考えられるすべの機構を含むものとする。
【0017】
【発明の効果】
この発明に係るトイレは、便受口を有する便器と便座口を有するステージ板とを備え、前記便器における便受口の上方にフレームを介して前記ステージ板を略水平に設置するとともに前記便器における前記便受口の上方に便座口を配置し、前記ステージ板と前記便座口とを一体成形するとともに、前記ステージ板をその後端部を中心として略水平状態と前端部斜め上方状態との間において揺動可能とするとともにこの揺動の適宜位置で固定可能としたトイレにおいて、前記フレームの前端柱部の上部に前部支持レバーを揺動可能に設置するとともにこの前部支持レバーを略水平状態に後方に延ばしてその先端部を前記ステージ板における裏面の前部に揺動可能に設置し、且つ、前記前記フレームの後横桟に後部支持レバーを揺動可能に設置するとともにこの後部支持レバーを斜め後上がりでステージ板の後方に延ばしてその先端部を前記ステージ板の裏面における後部に揺動可能に設置したため、
即ち、便座とステージ板とを平面状に一体形成したため、従来発生した便座とステージ板との境目の段差という概念はなくなり、身障者がトイレを使用するとき便座口の周囲に邪魔になるものは全くなくなり本質的に使用しやすいものとなった。
【0018】
また、前記ステージ板を設置するにあたって、前記フレームの前端柱部の上部に前部支持レバーを揺動可能に設置するとともにこの前部支持レバーを略水平状態に後方に延ばしてその先端部を前記ステージ板における裏面の前部に揺動可能に設置し、且つ、前記前記フレームの後横桟に後部支持レバーを揺動可能に設置するとともにこの後部支持レバーを斜め後上がりでステージ板の後方に延ばしてその先端部を前記ステージ板の裏面における後部に揺動可能に設置したため、
前記ステージ板の前端部を持ち上げると、ステージ板は時計方向(図2において)に揺動する。すると、前部支持レバーが反時計方向に揺動するとともに後部支持レバーが反時計方向に揺動する。このため、ステージ板は前方に移動しながら上方に開放する(図2の矢印方向)。
【0019】
このため、ステージ板は、その後方に枠体や壁等があっても、これらとの間に隙間を発生させながら開放するため、ステージ板の後端縁の形状に関係なく滑らかに開放させることができるものである。
また、前記ステージ板をその後端部を中心として斜め上方に持ち上げた状態で固定すれば、前記便器およびその周辺は広範囲にわたって開放される結果、清掃の際にブラシ,モップ等の清掃具を侵入させやすいとともに動かしやすく、よって、便器およびその周辺を清掃しやすいものである。
【0020】
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明におけるトイレの斜視図である。
【図2】 図1におけるII−II線断面の要部を示した図である。
【図3】 図1におけるステージ板の駆動機構を示したIII 矢視斜視図である。
【図4】 図1に相当するステージ板が開放した状態の図である。
【符号の説明】
M … トイレ
10 … 便器
11 … 便受口
21 … 前端柱部
22 … 後横桟
30 … ステージ板
31 … 便座配置孔
32 … 前部支持レバー
33 … 後部支持レバー
50 … 便座
71 … カバー板
Claims (1)
- 便受口を有する便器と便座口を有するステージ板とを備え、前記便器における便受口の上方にフレームを介して前記ステージ板を略水平に設置するとともに前記便器における前記便受口の上方に便座口を配置し、前記ステージ板と前記便座口とを一体成形するとともに、前記ステージ板をその後端部を中心として略水平状態と前端部斜め上方状態との間において揺動可能とするとともにこの揺動の適宜位置で固定可能としたトイレにおいて、前記フレームの前端柱部の上部に前部支持レバーを揺動可能に設置するとともにこの前部支持レバーを略水平状態に後方に延ばしてその先端部を前記ステージ板における裏面の前部に揺動可能に設置し、且つ、前記前記フレームの後横桟に後部支持レバーを揺動可能に設置するとともにこの後部支持レバーを斜め後上がりでステージ板の後方に延ばしてその先端部を前記ステージ板の裏面における後部に揺動可能に設置したことを特徴とするトイレ。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP00708299A JP4155427B2 (ja) | 1999-01-13 | 1999-01-13 | トイレ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP00708299A JP4155427B2 (ja) | 1999-01-13 | 1999-01-13 | トイレ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JP2000204639A JP2000204639A (ja) | 2000-07-25 |
JP4155427B2 true JP4155427B2 (ja) | 2008-09-24 |
Family
ID=11656180
Family Applications (1)
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JP00708299A Expired - Fee Related JP4155427B2 (ja) | 1999-01-13 | 1999-01-13 | トイレ |
Country Status (1)
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Families Citing this family (2)
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JP7496495B2 (ja) * | 2020-05-27 | 2024-06-07 | パナソニックIpマネジメント株式会社 | 便器装置及びこの便器装置の設置構造 |
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1999
- 1999-01-13 JP JP00708299A patent/JP4155427B2/ja not_active Expired - Fee Related
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