JP2004065546A - トイレ装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】便座3の腕部上面8と本体上面9、および、腕部前面10と本体前面11とをそれぞれ略同一面とし、段差を少なくする。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、トイレ装置について、特にトイレ装置本体と便座との構成に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
トイレにおいて局部を洗浄したり、用便時の臭気を脱臭したりするトイレ装置が普及してきている。これは、図5(a)に示すように、局部洗浄装置や脱臭装置と言った機能部(いずれも図示せず)を内装した本体1に便蓋2および便座3を回動自在に軸支したものである。本体1の側部には操作部4を備えるが、操作部はリモコン装置の場合もある。図5(b)は用便時に便蓋を回動起立した時の状態を示す図で、便蓋の図示は省略しているが、便蓋を回動起立する際の状況を図6に示す。
【0003】
図7(a)は別な形状のトイレ装置を示し、同様に、局部洗浄装置や脱臭装置(いずれも図示せず)を内装した本体1に便蓋2および便座3が回動自在に軸支されている。この場合、便蓋3及び便座2は本体1に対して、外側から軸支するように構成されている。図7(b)には、便蓋の図示を省略した状態を示している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記従来のトイレ装置では、便蓋2を閉じた状態ではトイレ装置全体としてある程度段差が少なく、滑らかなフォルムを形成しているが、用便時等において便蓋を開けた場合には、段差5が随所に現れることになる。
【0005】
段差5は、見た目の美観を損なうだけでなく、掃除等の手入れの際に非常に作業を妨げる要因となる。つまり雑巾等で一拭きしようとしても、段差5に差し掛かるたびに手が引っかかり、手の方向を変えたり、拭き直しをしたりする必要があり、短時間で掃除を済ますことができないという課題を有していた。
【0006】
また、上記従来のトイレ装置は、便蓋2を閉じた状態ではトイレ装置全体としてある程度段差が無く掃除はしやすいが、トイレ装置は、便蓋2を閉めた状態、つまり便蓋2表面よりも、便座3の方が汚れが付着しやすく、便蓋2を開けた状態の方が掃除がしにくいと言うことは、掃除手入れをする人にとっても納得し難いという課題も有していた。
【0007】
本発明は、前記従来の課題を解決するもので、便座と本体との段差を無くし、掃除のしやすいトイレ装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
前記従来の課題を解決するために、便座や便座を回動自在に軸支する便座腕部を、本体表面形状に沿って略同一面としたものである。
【0009】
上記発明によれば、便蓋を開けた状態でも便座と本体との間に段差が少なく、一拭きで便座および本体を掃除することができる。また、段差が少ないことにより、見た目の美観も向上する。
【0010】
【発明の実施の形態】
請求項1に記載の発明は、洋式便器に載置される機能部を内装の本体と、両側部より延出した腕部を介して本体に回動自在に軸支した便座とからなり、便座は、便座閉時に腕部上面が本体上面と略同一面となるようにしたものである。そして、便座の腕部上面が本体上面と略同一面であるため、段差が少なく、容易に掃除手入れをすることができる。
【0011】
請求項2に記載の発明は、便座閉時に腕部前面が本体前面と略同一となるようにしたものである。そして、便座の腕部前面が本体前面と略同一面であるため、段差が少なく、容易に掃除手入れをすることができる。
【0012】
請求項3に記載の発明は、本体側面と便座側面とを略同一面とし、本体の両側部に便座の腕部の収納凹部を形成したものである。そして、便座側面が本体側面と略同一面であり、かつ本体両側部の凹部に便座の腕部が収納されるため、段差が少なく、容易に掃除手入れをすることができる。
【0013】
請求項4に記載の発明は、便座の後部下面は、本体前部の傾斜面と略同一の傾斜角度を有する傾斜面を有し、腕部下面を傾斜面と同一面としたものである。そして、便座の後部下面と本体前部の傾斜面が略同一傾斜角度の傾斜面であるため、便座閉時に側方からの隙間が少なく、汚れが入りにくくすることができる。また、たとえ便座下面に汚れが付着して、便座を回動起立して便座下面を掃除手入れする場合でも、腕部下面が傾斜面と同一面であるため、段差が無く、容易に掃除手入れをすることができる。
【0014】
【実施例】
以下、本発明の実施例について図面を用いて説明する。
【0015】
(実施例1)
図1は本発明の実施例1のトイレ装置を示した概略構成図で、図2は本発明の実施例1のトイレ装置を示した部分側面図で、図3は本発明の実施例1のトイレ装置を示した正面図ある。
【0016】
図1において、1はトイレ装置の本体で、洋式便器6の上に載置し、便蓋2および便座3を回動自在に軸支している。この時、便蓋2は本体1の両側部を挟み込むように軸支し、便座3は便座両側部を延出した腕部7を介して軸支している。図2は、図1における矢印Aから見た部分側面図で、便器および便蓋は省略している。図3はトイレ装置を正面斜め上から見た図で、(a)は便座を閉じた状態、(b)は便座を開いた状態を示す。いずれの図も、便器および便蓋は省略している。
【0017】
次に動作、作用について説明する。便蓋2を開けた状態(便座3は閉じている)では、便座3の腕部上面8と本体上面9、および、腕部前面10と本体前面11とがそれぞれ略同一面になっているため、段差が少なく、見た目の美観が良い。また、雑巾等で拭き掃除手入れをする際にも、段差に手が引っかかることがないため、手の方向を変えたり、拭き直しをしたりと言った煩わしさがなく、短時間で容易に掃除を済ますことができる。なお、図2の側面図においては、腕部7の面と本体1の面を少しずらした状態で図示しているが、これは各部の図示を容易にするためであり、面を揃えるとより効果が増すことは言うまでもない。また、腕部上面と本体上面、および、腕部前面と本体前面とを同時に略同一面とした例を示したが、片方の組み合わせのみであっても同様の効果を得ることができる。もちろん同時に行う方が効果が大きいことは言うまでもない。
【0018】
また、面を揃えて段差を無くすという観点から、便座3の後端部12と本体前面11とを連続面上に形成するとさらに美観が向上し、かつ掃除手入れが容易になる。
【0019】
(実施例2)
図4は本発明の実施例2のトイレ装置を示した部分斜視図である。
【0020】
図4(a)において、1は本体で、便座3が腕部7を介して回動自在に軸支されており、開いた状態を示している。なお、便座の開閉状態を正面から示すと図3のようになる。図4(b)は便座を省略した図で、13に示す空間は、便座3を閉じた場合に腕部7を収納する収納凹部である。14は便座を回動自在に軸支するための軸受け部であるが、軸受け部14は本体1側でなく、便座3の腕部7側に設ける場合もある。
【0021】
次に動作、作用について説明する。本体側面15と便座側面16とがそれぞれ略同一面になっており、かつ、便座3を閉じたときに腕部7は収納凹部13に収納されるので、段差が少なく、見た目の美観が良い。例えば、図3に示すように、正面から見た際にも便座と本体が面一になり、トイレ装置全体としての一体感、まとまり感が増す。また、雑巾等で拭き掃除手入れをする際にも、段差に手が引っかかることがないため、手の方向を変えたり、拭き直しをしたりと言った煩わしさがなく、短時間で容易に掃除を済ますことができる。
【0022】
一方、便座3の後部下面17と本体前部の傾斜面18とを略同一の傾斜角度とし、腕部下面19と後部下面17とを同一面とすると、便座3を回動起立させた時に見える便座裏面が段差無しの一面形状となり、見た目の美観が良い上に、雑巾等で拭き掃除手入れをする際にも、段差に手が引っかかることもなく、短時間で容易に掃除を済ますことができる。また、後部下面17と本体前部の傾斜面18とを略同一の傾斜角度としているため、側方からの見た目も良く、さらに図2に示すように、便座3を閉じた時に、後部下面17と本体前部の傾斜面18とが接近するようにすると隙間が小さく、汚れが入りにくい構造とすることができる。
【0023】
なお、これまでの実施例においては、便蓋2を開けた状態での例を示してきたが、便蓋2は不要の場合も考えられる。一般的には便器内を隠す理由で便蓋2が備えられているが、パブリックなトイレにおいては点検やメンテナンスを行う際に、便蓋を開けずに便器内が一望できる方が作業効率が上がるため、予め便蓋を取り外してトイレ装置を設置する場合がある。しかしながら従来のトイレ装置は、便蓋を備えることを前提にデザインされており、便蓋を取り去ると不自然な段差が多く、美観上容認しがたいものであった。本実施例のトイレ装置では便蓋を取り去っても段差が少なく、美観上も美しい物であるため、便蓋の有り無しを適宜選択することができる。
【0024】
【発明の効果】
以上のように、請求項1〜4に記載の本発明のトイレ装置によると、本体と便座が近接する面を略同一面にすることにより、段差が少なく、見た目の美観が良く、かつ、拭き掃除手入れをする際にも、段差に手が引っかかることがなく、短時間で容易に掃除を済ますことができ、また、本体と便座が近接する面を略同一面にすることにより、便蓋を取り去っても段差が少なく、美観上も美しい物であるため、便蓋の有り無しを適宜選択することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1のトイレ装置の概略構成図
【図2】本発明の実施例1のトイレ装置の部分側面図
【図3】(a)本発明の実施例1のトイレ装置の便座を閉じた状態の正面図
(b)本発明の実施例1のトイレ装置の便座を開いた状態の正面図
【図4】(a)本発明の実施例2のトイレ装置の部分斜視図
(b)本発明の実施例2のトイレ装置の便座の図示を省略した部分斜視図
【図5】(a)従来のトイレ装置の便蓋を閉じた状態の概略構成図
(b)従来のトイレ装置の便蓋の図示を省略した概略構成図
【図6】従来のトイレ装置の概略構成図
【図7】(a)従来の他のトイレ装置の便蓋を閉じた状態の概略構成図
(b)従来の他のトイレ装置の便蓋の図示を省略した概略構成図
【符号の説明】
1 本体
3 便座
6 様式便器
7 腕部
8 腕部上面
9 本体上面
10 腕部前面
11 本体前面
13 収納凹部
15 本体側面
16 便座側面
17 後部下面
18 傾斜面
19 腕部下面
Claims (4)
- 洋式便器に載置される機能部を内装の本体と、両側部より延出した腕部を介して前記本体に回動自在に軸支した便座とからなり、前記便座は、便座閉時に前記腕部上面が前記本体上面と略同一面となるトイレ装置。
- 便座は、便座閉時に前記便座の腕部前面が本体前面と略同一となる、請求項1に記載のトイレ装置。
- 本体側面と便座側面とを略同一面とし、本体の両側部に前記便座の腕部の収納凹部を形成した、請求項2に記載のトイレ装置。
- 便座の後部下面は、本体前部の傾斜面と略同一の傾斜角度を有する傾斜面を有し、腕部下面を前記傾斜面と同一面とした、請求項1〜3のいずれか1項に記載のトイレ装置。
Priority Applications (1)
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JP2002228882A JP2004065546A (ja) | 2002-08-06 | 2002-08-06 | トイレ装置 |
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Family Applications (1)
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Cited By (2)
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JP2008148869A (ja) * | 2006-12-15 | 2008-07-03 | Toto Ltd | 便座装置 |
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2002
- 2002-08-06 JP JP2002228882A patent/JP2004065546A/ja active Pending
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JP2018027173A (ja) * | 2016-08-17 | 2018-02-22 | Toto株式会社 | トイレ装置 |
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KR101898958B1 (ko) | 2016-08-17 | 2018-09-14 | 토토 가부시키가이샤 | 변기 장치 |
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